JPS5924480Y2 - 穿孔器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は穴あけ部を明確に知り得る紙用の穿孔器に関す
るものである。

従来の紙用穿孔器は、総て不透明な金属で構成されてい
るため、上下動して穿孔する穿孔刃と被穿孔書類の位置
関係が、穿孔刃等を設けた支持体で隠蔽され、大よその
見当で穿孔するため、孔の位置が一定せず、綴った書類
が不体裁なものとなっているのである。

本案はこの欠点に鑑み、書類の穿孔位置を確認できる穿
孔器を目的とするものであり、台座６の左右に支持体４
を立設し、該支持体４には穿孔刃１．１及び穿孔刃１，
１を一体に連結する軸２が上下動可能に設けられると共
に、軸２に巻着したコイルバネ１０で上方へ付勢された
バンドル５の先端支点軸３が回転自在に架設された紙用
穿孔器に於いて、穿孔刃１，１の軸２及びバンドル５の
支点軸３の支持体４を、硝子、合成樹脂等の透明体で形
成したことを特徴とするものである。

尚、図中７は支持体４と台座６間に設けた被穿孔物の挿
入間隙、８は挿入間隙７のストッパー面、９は中央スト
ッパーで、係止部は前記ストッパー面８と同一線上にあ
り、１１は支持体４の台座６への止着ボルトである。

本考案は上記の構成であるため、書類等の被穿孔物を台
座６上を滑らして支持体４下の挿入間隙７に挾み込むと
、支持体４は透明な材質であるため、上方より見れば穿
孔刃１の所在及び被穿孔物の支持体４で被覆された部分
も明確に看取できる。

従って穿孔刃１，１と被穿孔物の穿孔場所を確認し、バ
ンドル５をコイルバネ１０に抗して押下すれば、穿孔刃
１，１が下降し、所望の箇所に正しく穿孔できるのであ
る。

以上の様に本考案は穿孔箇所を透明の支持体４を通して
確認できるため、穿孔箇所を正しく把握でき、中央スト
ッパー９のみに頼っていた穿孔操作に比し、格段に正し
い作業が可能である。

又、大小不揃いの書類を上端（或には下端）を一致させ
て綴じる場合は書類の中央と中央ストッパー９を基準に
することはできず、斯る時でも一方の穿孔箇所が確定す
れば容易に該箇所へ穿孔刃１を合わせて穿孔できるので
ある。

更に、一つの孔のみ書類に穿孔することは従来の穿孔器
ではほとんど不可能に近いものであったが、本考案に於
いては穿孔箇所及び穿孔刃１の位置確認が可能であるか
ら、一方の穿孔刃のみ利用して行うことができる効果も
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の紙用穿孔器の平面図、第２図は同側面
図である。 符号、 １は穿孔刃、 ２は穿孔刃の軸、 ３はハン ドルの軸、 ４は支持体、 ５はハンドル、 ６は台座。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 台座６の左右に支持体４を立設し、該支持体４には穿孔
   刃１，１及び穿孔刃１，１を一体に連結する軸２が上下
   動可能に設けられると共に、軸２に巻着したコイルバネ
   １０で上方へ付勢されたバンドル５の先端支点軸３が回
   転自在に架設された紙用穿孔器に於いて、穿孔刃１，１
   の軸２及びバンドル５の支点軸３の支持体４を、硝子、
   合成樹脂等の透明体で形成したことを特徴とする、紙用
   穿孔器。