JPH0222238Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本願考案は、書類等の紙類に常に正確な綴じ孔
を開けるための孔開けゲージに関するものであ
る。

（従来技術と問題点） 書類等の紙類を綴じ込み保管するためにその紙
類の端辺部に２つの孔を開けて綴じる方法が広く
行われている。そのために、はじめから綴じ込み
端辺部の中央部にセンターマークが記されていて
常に正確な孔開けができるよう配慮された書類も
あるが、ほとんどの紙類製品にはなく、その都度
端辺部の中央部に折り目などをつけ、それを孔開
けパンチのセンターマークに合わせて孔を開ける
というのが普通のやり方である。従つて、折り目
をつけるための二つ折りができないような小冊子
などの場合は、いちいち端辺部の寸法を当つて中
央部をマークしなければならず極めて非能率的で
あつた。さらにこうした事前の準備を嫌つて目分
量で孔開け作業をすれば、孔の位置が特定されな
い結果、綴じた書類等が不揃いとなり極めて見苦
しいものとなつた。

（考案の目的） この考案は、上記の欠点を解決することを目的
として、二つ折りにした薄板状部材の折り曲げた
端辺部に孔開け時の障害とならないような逃げの
切り欠き部を設け、かつその切り欠き部にはガイ
ドマークを記した突起を設け、その薄板部材に書
類等の紙類製品をはさんで孔開け作業をすれば、
事前の何の準備もいらず孔開けを正確かつ迅速に
行うことができる孔開けゲージを提供しようとす
るものである。

（問題点を解決するための手段） 方形の薄板状部材を二つ折りにし、その折り曲
げた端辺部に所要の切り欠き部を設け、前記方形
の薄板状部材表面には紙のJIS規格に対応したパ
ターンを設け、前記切り欠き部には前記パターン
の1/2の寸法位置にガイドマーク（目印）を設け
て成る汎用の２穴式孔開けパンチ用の孔開けゲー
ジにおいて、 前記ガイドマークのどの位置で孔開けする場合
でも、孔開けパンチの紙挿入溝に孔開けゲージが
掛からない程度まで広く切り欠いた切り欠き部３
と、 その切り欠き部には５，５，５，５のごとく折
り曲げ端辺部に向かつて突起状の薄板状部材を残
し、 その突起状の薄板部材上に所要のガイドマーク
（目印）を設ける。

本考案は以上のように構成したことを特徴とす
る孔開けゲージである。

（作用） 本考案に係る孔開けゲージで紙類に孔を開ける
時は、孔開けゲージに該紙類を挾みゲージの折り
曲げ辺と底辺部に揃えて保持し、該紙類の寸法に
のパターンに対応したゲージのガイドマークと孔
開けパンチのセンターマークを当接して孔開けす
ればよい。

（実施例） 次に図面を用いて本考案を詳細に説明する。

第１図は本考案の一実施例の斜視図であり、１
は薄板状部材、２は折り曲げた端辺部、３はその
端辺部に設けられ、ガイドマークのどの位置で孔
開けする場合でも、孔開けパンチの紙挿入溝に孔
開けゲージが掛からない程度まで広く切り欠いた
切り欠き部、４，４，４，４はJIS規格にもとづ
く紙寸法を示すパターン、５，５，５，５は前記
切り欠き部に折り曲げ端辺部に向かつて突起状の
薄板状部材を残しその突起状の薄板部材上に設け
られた前記紙寸法に対応し、端辺部の1/2の部位
に当たるガイドマークである。また第２図は本考
案にもとづく孔開けゲージを用いて孔開けをする
様子を示した説明図で、６は孔を開けようとする
書類等の紙類製品、７は孔開けパンチである。即
ち第２図に示す要領で孔開け作業をすればよく、
事前の準備は全く不要となる。これをさらに詳し
く説明する。

以上の構成を有する孔開けゲージであるから、
これを用いて紙類に孔を開けるときは、これに孔
を開けようとする書類等の紙類製品を挾みゲージ
の折り曲げ辺と底辺部に揃えて保持し、該紙類の
寸法にのパターンに対応したゲージのガイドマー
クと孔開けパンチのセンターマークを当接して孔
開けする。

（考案の効果） 本考案は以上のとおりであるので次のような優
れた効果を奏するものである。

前記ガイドマークのどの位置で孔開けする場
合でも、孔開けパンチの紙挿入溝に孔開けゲー
ジが掛かることがないので、孔開けゲージの厚
み分だけ孔を開けようとする紙類の枚数を減ら
す必要がなく、孔開けパンチの紙挿入溝一杯ま
で紙類を挿入して孔開けができる効率のよい孔
開けゲージである。

また、特殊な孔開けパンチを必要とせず、汎
用の２穴式孔開けパンチででも、本願考案の孔
開けゲージに孔を開けようとする紙類のパター
ンに合わせて挾持し、合わせたパターンに対応
した位置マークに孔開けパンチのセンターマー
クを当接するだけで直ちに正確な綴じ孔を開け
ることができる。

以上のとおりであるから、いちいち書類等を折
り曲げたり、寸法を当つたりする事前の手間が全
く不要となり、しかも常に正確な位置に迅速に孔
開けをすることができるので、書類等の整理の作
業能率及び作業内容を著しく改善することができ
るのでその効果は極めて大きい。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例の斜視図である。第
２図は本考案にもとづく孔開けゲージを用いて孔
開けをする様子を説明する説明図である。 １……薄板状部材、２……折り曲げた端辺部、
３……切り欠き部、４，４，４，４……JIS規格
にもとづく紙寸法を示すパターン、５，５，５，
５……ガイドマーク。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 方形の薄板状部材を二つ折りにし、その折り曲
   げた端辺部に所要の切り欠き部を設け、前記方形
   の薄板状部材表面には紙のJIS規格に対応したパ
   ターンを設け、前記切り欠き部には前記パターン
   の1/2の寸法位置にガイドマーク（目印）を設け
   て成る汎用の２穴式孔開けパンチ用の孔開けゲー
   ジにおいて、 前記ガイドマークのどの位置で孔開けする場合
   でも、孔開けパンチの紙挿入溝に孔開けゲージが
   掛からない程度まで広く切り欠いた切り欠き部３
   と、 その切り欠き部には５，５，５，５のごとく折
   り曲げ端辺部に向かつて突起状の薄板状部材を残
   し、 その突起状の薄板部材上に所要のガイドマーク
   （目印）を設けたこと、 を特徴とする孔開けゲージ。