JP3070628U - バインディングツ―ル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 鋼線を螺旋状に曲折した綴じ具や鋼線をリン
グ状に曲折した綴じ具により綴じ合わせるリング綴じ式
のバインダーやノート類であって、これに、取り外し、
あるいはリバインディングが可能な切り込み付きの綴じ
穴を有する紙葉を用いる場合に、紙葉を簡易にバインデ
ィングまたはリバインディングせしめるツールを提供す
ることを目的とする。 【解決手段】 ツールプレートの少なくとも一側辺に複
数の凸部を等間隔に配置形成してなるとともに、この凸
部に連続する他側方向に、凸部の凸長さ寸法よりも少な
くとも大きい幅寸法の把持面部を有してなることを特徴
とするバインディングツールを要旨とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、片側に多数の綴じ穴を有する複数の紙葉を、鋼線を螺旋状に曲折し た綴じ具や鋼線をリング状に曲折した綴じ具により綴じ合わせるリング綴じ式の バインダーやノート類に、切り込み付きの綴じ穴を有する紙葉をバインディング またはリバインディングせしめるツールに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来より、片側に多数の綴じ穴を有する複数の紙葉を、鋼線を螺旋状に曲折し た綴じ具や鋼線をリング状に曲折した綴じ具により綴じ合わせるリング綴じ式の バインダーやノート類が多数知られている。これらのリング綴じ式のバインダー やノート類は、綴じ穴を形成した紙葉を綴じ具により綴じ込んで仕上げてしまっ た後は、紙葉の取り外しや、紙葉の追加綴じができないものである。 紙葉の取り外しや、紙葉の追加をしたい用途の場合は、ルーズリーフのように 綴じ具の部分が操作により開閉する方式のバインダーを用いる必要があったが、 この方式のバインダーは綴じ具の部分に堅牢さや操作のための部材配置が必要で あり、必然的に高価なものにならざるをえなかった。

【０００３】 鋼線を螺旋状に曲折した綴じ具や鋼線をリング状に曲折した綴じ具により綴じ 合わせるリング綴じ式のバインダーやノート類であって、これに、取り外し、あ るいはリバインディングが可能な切り込み付きの綴じ穴を有する紙葉を用いるこ とも考えられるが、綴じ穴が多数存在するので、リバインディングに関して云え ば、実用的なものとはなり得ないものであると思われる。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

鋼線を螺旋状に曲折した綴じ具や鋼線をリング状に曲折した綴じ具により綴じ 合わせるリング綴じ式のバインダーやノート類であって、これに、取り外し、あ るいはリバインディングが可能な切り込み付きの綴じ穴を有する紙葉を用いる場 合に、紙葉を簡易にバインディングまたはリバインディングせしめるツールを提 供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、プレートの少なくとも一 側辺に複数の凸部を等間隔に配置形成してなるとともに、この凸部に連続する他 側方向に、凸部の凸長さ寸法よりも少なくとも大きい幅寸法の把持面部を 有してなることを特徴とするバインディングツールを要旨とするものである。

【０００６】

【実施例】

図面に基いて実施例を説明する。図１において、直方形状のプレート１の図示 下方側辺には等間隔に複数の凸部２が配置形成されており、この凸部に連続する 他側方向に把持面部３を有している。 前記凸部２は基部４と先部５からなり、把持面部３につながる基部４の根元に は隅Ｒ４ａが設けられている。また、先部５は、基部４よりやや広い幅寸法の円 形状に形成されている。複数の凸部２の間隔は、各種のリング綴じ式バインダー やノート類のリング間隔に合わせて適宜設定されるものである。 尚、凸部２の形状ならびに寸法も使用するバインダーやノート類の綴じ部に合 わせて適宜設定されてよい。

【０００７】 前記把持面部３は、前記凸部２の基部４と先部５の長さを合わせた凸長さより も大きい幅寸法からなっている。この幅寸法は手指による把持性を考慮して１０ 〜５０ｍｍ程度とすることが好ましい。また、把持面部３の横長さ寸法は、使用 するバインダーやノート類の綴じ側長さに合わせて２０〜３００ｍｍに適宜設定 されてよいが、使用性を考慮して本例では８０ｍｍ程度としている。 尚、本例では、プレート１の図示上方側辺は、定規としても使用できるように 直線の形に形成され、目盛が付されているが、必ずしも必要なものではない。把 持面部３の面部に、円形や数字あるいはアルファベットを打ち抜き形成して、テ ンプレートとしてもよいものである。

【０００８】 プレート１は、金属やプラスチックの薄板、プラスチックシート、あるいは、 硬質の紙などによりなり、これらのプレート材を、金型で打ち抜くなどの方法で 前記凸部が形成されている。プレート１の厚さは０．３〜３ｍｍ程度を基準とす るが、どちらかといえば薄い厚さの方が好ましい。不透明の材質であってよいが 、透明な材質の方がより好ましい。また、多少の弾力性を有するものがより好ま しい。

【０００９】 次に、使用の方法について説明する。図２に示すように、リング綴じ式のバイ ンダーやノート類を開き、綴じリングの上方に、切り込み付きの綴じ穴を有する 紙葉を載せる。そして、この紙葉の各綴じ穴の間隔部分にプレート１の凸部２の 先部５をあてがい、綴じリングの内方に向けて紙葉を押し込むと、綴じ穴の切り 込みの入った部分が綴じリングの内方に回り込み、リングへの紙綴じが完了する 。 使用後は、ツールを机内に収納して保管してもよいが、例えば、ツールの先部 ５を、バインダーやノート類の綴じリングに紙葉と同様に嵌め込んでおけば更に 使い勝手のよいものである。尚、この場合は、前記先部５の幅寸法を綴じリング の間隔寸法よりもやや大き目に設定しておくことが好ましい。

【００１０】 図３に第２例を示し説明する。本例では、プレート１の図示上方側辺にも、等 間隔に複数の第２の凸部６が配置形成されている。他の部分については前記例と 同様であるので、説明を省略する。 前記の複数の凸部２と間隔を異ならせて第２の凸部６を配置形成すれば、多種 のリング綴じ式バインダーやノート類のリング間隔に一つのツールで対応するこ とができるものである。

【００１１】

【考案の効果】

本考案は、ツールプレートの少なくとも一側辺に複数の凸部を等間隔に配置形 成してなるとともに、この凸部に連続する他側方向に、凸部の凸長さ寸法よりも 少なくとも大きい幅寸法の把持面部を有してなるので、切り込み付きの綴じ穴を 有する紙葉を用いる場合に、紙葉を簡易にバインディングまたはリバインディン グせしめることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案を示す図。

【図２】使用状態を説明する図。

【図３】本考案の第２例を示す図。

【符号の説明】

１ プレート ２ 凸部 ３ 把持面部 ４ 基部 ５ 先部 ６ 第２の凸部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 プレートの少なくとも一側辺に複数の凸
   部を等間隔に配置形成してなるとともに、この凸部に連
   続する他側方向に、凸部の凸長さ寸法よりも少なくとも
   大きい幅寸法の把持面部を有してなることを特徴とする
   バインディングツール。