JP3095692B2 - ファイル用綴じ具 - Google Patents

ファイル用綴じ具

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JP3095692B2
JP3095692B2 JP08211197A JP21119796A JP3095692B2 JP 3095692 B2 JP3095692 B2 JP 3095692B2 JP 08211197 A JP08211197 A JP 08211197A JP 21119796 A JP21119796 A JP 21119796A JP 3095692 B2 JP3095692 B2 JP 3095692B2
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忠義 杉本
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ファイル用綴じ
具、特に、表裏両方向から見開き可能なファイル用の綴
じ具に関するものであり、その構造を簡単にしてワンタ
ッチで綴じ具を開閉可能とするものである。
【0002】
【従来の技術】2穴の紙葉類を、表裏どちらからでも取
り外し自在に収容する表裏両開き式のファイル用の綴じ
具として、実開平5−479号公報に開示されているも
のを提案した。このものは、図6に示すように、ファイ
ルを構成する表紙体の背表紙部に取り付けられる基板
(1) と、前記基板(1) に前記表紙体の表表紙部側からと
裏表紙部側とから各々嵌着自在に取付けられる一対の綴
じ板(2)(3)とからなるもので、綴じ板(2) には綴じ管(2
0)が、綴じ板(3) には前記綴じ管(20)に挿入される綴じ
軸(30)がそれぞれ突出形成されているとともに、各綴じ
板(2)(3)それぞれには、前記綴じ管(20)又は綴じ軸(30)
と同方向に突出する係合片(4) が形成されている。前記
係合片(4) は、基板(1) に設けられ且前記表表紙部側及
び前記裏表紙部側に開放する筒状の収容部(10)に、その
両開放部側から各々すすみ対偶状態に嵌合させる構成と
なっており、前記係合片(4) を収容部(10)に対して抜け
止め状態にワンウェイ係合させることにより、各綴じ板
(2) (3) は基板(1) にその両側方から取付けられる構成
としたものである。
【0003】この従来の綴じ具では、綴じ板(2)(3)のど
ちらかの係合片(4) の収容部(10)への係合を解除させ
て、綴じ板(2)(3)を基板(1) から取り外すことにより、
綴じ板(2)(3)間に綴じ込んだ紙葉類を、ファイルの表表
紙側又は裏表紙側のどちらからでも抜き取ることができ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来の両開き式のファイル用綴じ具では、綴じ板(2) 又は
(3) の基板(1) への脱着が困難で、作業性が悪いという
問題があった。これは、表紙体内に紙葉類を綴じ込んだ
状態においては、前記係合片(4) 及び収容部(10)は、前
記紙葉類の綴じ辺側に位置することとなるため、両者の
係合を解除させにくく、又、綴じ板(2) 又は(3) を基板
(1) に取り付ける際には、綴じ軸(30)を綴じ管(20)に挿
入させると同時に係合片(4) を収容部(10)に挿入させな
ければならず、これが困難な作業であるからである。
【0005】又、係合片(4) は、綴じ管(20)や綴じ軸(3
0)と独立して綴じ板(2)(3)から垂直に突出するように形
成されているとともにそれだけが収容部(10)内に抜止め
状態に収容されて前記紙葉類を綴じ込む構成であるか
ら、強度面において弱いという問題がある。請求項1記
載の発明は、『表紙体の背表紙部の長手方向に沿って取
付けられる基板と、基板に取外し可能に取付けられる一
対の綴じ板とからなり、一方の綴じ板には、紙葉類を綴
じ込むための綴じ管が突設され、他方の綴じ板には、前
記綴じ管に挿入可能な綴じ軸が突設する構成のファイル
用綴じ具』において、前記基板への前記綴じ板の脱着を
容易にするとともに、強度の面でも優れたファイル用綴
じ具を提供することを課題とする。
【0006】請求項2記載の発明は、請求項1に記載の
発明の課題に加えて、さらに、前記綴じ板の前記基板へ
の脱着をスムーズに行えるようにすることを課題とする
ものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の請求項1記載の発明は、『前記基板の長手
方向に沿った両側部の対向位置に、前記基板の表面に対
して垂直方向に開放する一対の収容部が形成され、前記
綴じ板は、前記収容部内に収容される挿入部と、前記収
容部の開放部から露出する可動板とから各々構成され、
前記可動板は、前記挿入部の端縁部に対して屈曲自在に
連結され、前記挿入部には、弾性復帰能を有する係合片
を具備させるとともに、一方の可動板からは綴じ管を、
他方の可動板からは綴じ軸をそれぞれ突設させ、各綴じ
板の挿入部は、他方の綴じ板における前記屈曲自在連結
部を中心とする円弧軌跡に沿って、前記収容部に前記係
止片とともにそれぞれ嵌合可能とし、前記嵌合時には、
前記係合片が前記収容部に対して抜け止め状態に係合さ
れるとともに、前記係合は、前記収容部の外部から解除
できる構成とした』ことである。
【0008】基板の長手方向に沿った両側部に、前記基
板の表面に対して垂直方向に開放する収容部を設けたか
ら、この収容部に、前記綴じ板をそれぞれ収容させた時
には、前記綴じ板は、前記基板に対して、垂直方向に脱
着する態様となる。前記収容部に収容されるのは、綴じ
板のうち、挿入部のみとしたから、前記収容部の開放端
部からは、紙葉類が綴じ込まれた綴じ管又は綴じ軸を突
設させた可動板が、それぞれ露出することとなる。
【0009】一方の綴じ板の挿入部を収容部に嵌合させ
るとともに、前記綴じ管に前記綴じ軸を挿入させた状態
で、他方の綴じ板の挿入部を、前記一方の綴じ板におけ
る前記挿入部と前記可動板との間の屈曲自在連結部を中
心とする円弧軌跡に沿って、他方の収容部に嵌合させ
る。このとき、前記他方の前記綴じ板の挿入部に設けた
前記係止片も同時に前記収容部に嵌合されると同時に、
前記係合片は前記収容部に対して抜止め状態に係合され
る構成となっている。これは、前記係合片は弾性復帰能
を有することから、前記係合片を弾性変形させながら収
容部内に収容させるとともに前記収容部内の所定位置で
弾性復帰させて、前記係合片を収容部の所定箇所にワン
ウェイ係合させることにより達成することができる。
【0010】このことは、予め、どちらの綴じ板を収容
部に嵌合おいても同様に作用することとなる。これが、
紙葉類を綴じ込んだ状態である。この綴じ具を開放する
には、綴じ板のどちらか一方の係合片の収容部への係合
を解除する。この係合は、基板に対して直立する収容部
の外部、すなわち、背表紙部の左右両側から解除できる
構成としたから、一対の収容部間に綴じ込まれた紙葉類
が邪魔になることなく前記係合を解除することができ
る。
【0011】例えば、一方の綴じ板の係合片の収容部に
対する係合を解除させた場合では、他方の綴じ板の可動
板を、それが連結する挿入部に対して、前記収容部の外
部側へ屈曲させる。これにより、前記一方の綴じ板は、
前記他方の綴じ板における挿入部と可動板との間の連結
部を支点として回動することとなり、前記綴じ軸が綴じ
管に挿入されたまま前記収容部から脱出させることがで
きる。その後、綴じ管を綴じ軸から抜き取ることによ
り、綴じ具が開放され、前記一方の綴じ板側から紙葉類
の挿入、抜き取り等を行うことができる。
【0012】他方の綴じ板側の係合片の係合を解除させ
た場合も、上記と同様な作用により、前記他方の綴じ板
を回動させて収容部から脱出させることができ、表紙体
の表裏において、両綴じ板は、どちらからでも基板から
取り外すことができる。請求項2記載の発明は、請求項
1記載の発明の構成のうち、『前記挿入部と前記可動板
とは、両者の外側端部相互が薄肉部を介してそれぞれ連
結された構成とし、各綴じ板の前記挿入部の外面の断面
形状は、他方の綴じ板の前記薄肉部を中心とする円の一
部を構成する円弧と一致させた』ことを特徴とする。
【0013】前記挿入部と前記可動板との連結部を薄肉
とするとともにそれを両者の外側端部に設ける構成とし
たことから、前記可動板は、前記挿入部に対して収容部
の外部側へ屈曲させ易いものとなる。このとき、一方の
綴じ板の外面の断面形状は、他方の綴じ具の前記連結部
を中心に描かれる円の一部を構成する円弧に一致させた
から、一方の綴じ板を、他方の綴じ板側の連結部を中心
に回動させる際に、その挿入部の外面側が収容部に引っ
掛かることなく、収容部からスムーズに脱出させること
ができる。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のうち請求
項1記載の発明は、一方の綴じ板を係合片とともに、他
方の綴じ板の屈曲自在連結部を中心とする円弧軌跡に沿
って、基板に設けた収容部内に嵌合させて、係合片を前
記収容部に対して抜け止め状態に係合させるだけで、各
綴じ板は基板に抜け止め状態に固定することができると
ともに、前記収容部の外部側から操作して前記係合を解
除すれば、綴じ板は、どちらからでも容易に収容部から
抜き取ることができるから、綴じ板の基板への脱着を簡
単に行うことができる。よって、表裏両方向から見開き
可能なファイル用の綴じ具の作業性を向上させることが
できる。
【0015】又、弾性復帰能を有する係合片は、綴じ板
の挿入部に設けられているとともに、挿入部とともに収
容部内に収容させる構成であるから、係合片のみが破損
する危険性は少なくなり、強度面でも優れた綴じ具とな
る。請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の効果
に加えて、綴じ板の収容部に対する脱着をスムーズに行
えるようにすることにより、より一層使い易い綴じ具を
提供することができるという効果が加わったものであ
る。
【0016】
【発明の実施の形態】次に、上記した本発明の実施の形
態を図面に従って詳述する。本発明の第1番目の実施の
形態のものは、2穴の紙葉類を綴じるファイル用の綴じ
具に実施したもので、図1に示すように、基板(1) を長
方形状の板状体に構成するとともに、その長手方向の中
央に対して対称な位置に、表紙体の背表紙部に取り付け
るための取付け穴(H)(H)を開口させ、基板(1) の長手方
向に沿って、上方に開放する収容部(10)(10)を、基板
(1) に対して直立するように設けた構成としたものであ
る。各収容部(10)(10)の外側構成壁の上端中央から一定
範囲は、切り欠かれて上方開放の窓部(15)が形成されて
いると共に、その下方には、後述する係止片(4) の係止
突起(41)が係合する係止孔(14)が開口している。又、基
板(1) の、収容部(10)の底面中央域に相当する部分は、
図2に示すように、下方へ貫通して開口が形成されてお
り、この開口内へ張り出すように、その周縁から、上方
へ付勢させた一対の板バネ(11)(11)が相互に対向するよ
うに突出形成されている。
【0017】綴じ板(2)(3)は、前記収容部(10)内に収容
される挿入部(21)(31)と、その上方に連結されている横
長長方形状の可動板(22)(32)とからなり、挿入部(21)(3
1)と可動板(22)(32)とは、図3に示すように、その外側
端部でのみ、薄肉の連結部(23)(33)で連結された構成と
なっている。綴じ板(2) の挿入部(21)の外側断面形状
は、綴じ板(3) の薄肉部(33)を中心とする円の一部を構
成する円弧に一致するように設定されており、同様に、
綴じ板(3) の挿入部(31)の外側断面形状は、綴じ板(2)
の薄肉部(23)を中心とする円の一部を構成する円弧に一
致するように設定されている。両綴じ板(2)(3)の内側は
垂直面となっていることから、挿入部(21)(31)は、全体
的に、下端に向かって細く尖った形状となっている。
【0018】一方の可動板(22)には、その長手方向の中
心に対して対称な水平位置から、綴じ管(20)(20)が内方
へ突設するとともに、他方の可動板(32)の、前記綴じ管
(20)(20)に対向する位置には、綴じ管(20)(20)内に挿入
可能な綴じ軸(30)(30)が内方へ突設している。綴じ管(2
0)及び綴じ軸(30)の長さは基板(1) の横幅よりもやや短
めに設定されている。
【0019】挿入部(21)(31)の下端中央部からは、係合
片(4) が外方へ張り出す態様で上方へ延長している。係
合片(4) の基端部は、前記挿入部(21)(31)の下端に一体
的に結合しており、その自由端部は挿入部(21)(31)の上
端部近傍にまで延長している。そして、前記自由端部の
上端に外方に突出するように設けられた操作部(42)を内
方へ押すことにより、係合片(4) は前記基端部を支点と
して内方へ揺動することとなる。又、操作部(42)の下方
には、収容部(10)の係止孔(14)内に嵌入可能な大きさで
且水平な頂面を有する断面略直角三角形状の係止突起(4
1)が外方へ突出するように形成されている。
【0020】尚、操作部(42)の横幅は、前記収容部(10)
に設けた窓部(15)のそれに略一致する寸法関係となって
いる。又、挿入部(21)(31)の下端から係止突起(41)の頂
面までの距離は、収容部(10)の下端から係止孔(14)の上
辺までの距離に略一致しており、挿入部(21)(31)の下端
から操作部(42)までの距離は、収容部(10)の下端から窓
部(15)までの距離よりと略一致するかそれよりも長く設
定された寸法関係となっている。
【0021】挿入部(21)(31)を収容部(10)内に収容する
と、係合片(4) には、外方へ突出するように形成されて
いる係止突起(41)の斜面が窓部(15)の内側端部に当接す
るが、係合片(4) は、挿入部(21)(31)の下端中央部の基
端部を支点として内方へ揺動可能であることから、係合
片(4) を強制的に収容部(10)内に進入させれば、係合辺
(4) は、内方へ弾性変形するとともに、板バネ(11)を下
方へ弾性変形させながら、挿入部(21)(31)は、収容部(1
0)内に進入していくこととなる。
【0022】係止突起(41)が係止孔(14)の開口位置に到
達すると、係合片(4) は弾性復帰し、係止突起(41)が、
係止孔(14)へ嵌め込まれる。このとき、挿入部(21)(31)
は板バネ(11)により、上方へ付勢されることから、係止
突起(41)の頂面が係止孔(14)の上辺部に当接し、図3に
示すように、挿入部(21)(31)は、係合片(4) の付勢力に
よって、収容部(10)内に、抜止め状態にワンウェイ係合
することとなる。これと同時に、操作部(42)が窓部(15)
から外方へ突出する態様となる。
【0023】これにより、綴じ板(2)(3)が基板(1) に抜
け止め状態に取付けられることとなり、前記綴じ管(20)
(20)又は綴じ軸(30)(30)に、2穴の紙葉類を綴込むとと
もに、上記のとおり、綴じ板(2)(3)を基板(1) に取り付
けると、前記紙葉類が、背表紙部(60)、表表紙部(61)及
び裏表紙部(62)からなる表紙体(6) 内に綴じ込まれるこ
ととなる。
【0024】次に、紙葉類を取り出したい時、又は新し
く綴じ込みたい時に、上記綴じ具を開放させる方法につ
いて説明する。例えば、綴じ板(3) に近い側の紙葉類を
取出したい、又は、綴じ板(3) に近い側に新しく紙葉類
を挿入したい場合には、綴じ板(3) の係合片(4) の操作
部(42)を窓部(15)から内方へ押して、係合片(4) を内方
へ強制的に揺動させる。すると、係合片(4) の弾性変形
により、係止突起(41)は収容部(10)の係止孔(14)から内
側へ抜き出せることとなり、そのまま、綴じ板(3) を収
容部(10)から引き上げると、図3の二点鎖線の如く、他
方の綴じ板(2) の連結部(23)が支点となって、綴じ板
(3) は上方へ回動させられる態様で、収容部(10)から取
り外せることとなる。このとき、挿入部(31)の断面形状
は上記したとおりであるから、挿入部(31)は、収容部(1
0)の外側壁面に引っ掛かることなく、スムーズに抜き取
ることができる。
【0025】その後、収容部(10)から抜き取った綴じ板
(3) の綴じ軸(30)を綴じ管(20)から抜き取れば、綴じ板
(3) に近い側の紙葉類を操作することができる。同様
に、綴じ板(2) に近い側の紙葉類を取出したい、又は、
綴じ板(2) に近い側に新しく紙葉類を挿入したい場合に
は、綴じ板(2) の係合片(4) の操作部(42)を窓部(15)か
ら内方へ押して、係合片(4) を内方へ強制的に弾性変形
させるとともに、綴じ板(3) の連結部(33)を支点とし
て、綴じ板(2) を上方へ回動させて、収容部(10)から綴
じ板(2) を抜き取れば良い。
【0026】尚、綴じ具は、基板(1) のみを、表紙体
(6) の背表紙体部(60)に前記取付け穴(H)(H)により取り
付けられているものであるから、ファイルは表裏どちら
からでも開いて使用することができる。次に、第2番目
の実施の形態を図4に基づいて説明する。これは、係止
片の変形例であり、綴じ具(図面では(2) を採用)の挿
入部(21)を、両側に位置させた一対の支持片(21a)(21a)
の間に、一対の係止片(7)(7)を設けた構成としたもので
ある。挿入部(21)の上方には、前記第1番目の実施の形
態と同様に、薄肉の連結部(23)を介して可動板(22)が連
結しており、可動板(22)の中心から対称な位置には、一
対の綴じ管(20)が内方に突出させている。
【0027】係止片(7) は、弾性復帰能を有し且挿入部
(21)の上端から垂下する軸部(7a)と、その下端に連続す
る係止部(7b)とからなる。係止部(7b)は、その支持片(2
1a)側の上端に、係止頂面(71)が形成された略逆三角形
状体であり、軸部(7a)の弾性力により綴じ板(2) の長手
方向に揺動可能である。収容部(10)は、支持片(21a) が
収容される一対の第1収容部(10a) と、係止片(7) が収
容される一対の第2収容部(10b) とに区画されている。
第2収容部(10b) は、その第1収容部(10a) 側の上部域
が断面略L字状の係止部(17)で閉塞されて、全体として
略L字状の空室に形成されている。
【0028】第2収容部(10b) の開放端部は、係止片
(7) の係止部(7b)が丁度嵌入可能な大きさに設定されて
いるとともに、係止部(7b)の係止頂面(71)から下端まで
の長さは、前記係止部(17)の下面から、第2収容部(10
b) の底面までの長さよりも短く設定されている。又、
収容部(10)の外側壁には、図5に示すように、係止部(1
7)の下方に位置する第2収容部(10b) に相当する位置に
一対の窓部(12)(12)がそれぞれ開放している。
【0029】この綴じ板(2) を、収容部(10)に収容する
には、支持片(21a) を第1収容部(10a) に収容させると
同時に、係止片(7) を第2収容部(10b) に収容させる。
このとき、係止部(7b)の外側の斜面(72)が、係止部(17)
の側面に当接することとなるが、係止部(7b)は、軸部(7
a)により、綴じ板(2) の長手方向に揺動可能となってい
ることから、そのまま強制的に、係止部(7b)を第2収容
部(10b) に押し込んでいくことにより、軸部(7a)が、係
止部(17)の側面によって、綴じ板(2) の中央側に弾性変
形されながら、図4の二点鎖線に示すように、係止片
(7) は第2収容部(10b) 内に収容されることとなる。そ
して、係止片(7) の係止頂面(71)が、係止部(17)の下面
に達すると同時に、係止片(7) は弾性復帰して、係止頂
面(71)が係止部(17)の下面にワンウェイ係合することと
なる。
【0030】これにより、綴じ板(2)(3)を基板(1) に取
付けることができる。この係合状態において、一対の係
止片(7) の斜面(72)側が、収容部(10)の外側壁に設けた
窓部(12)からそれぞれ見えることとなる。よって、この
係合を解除させるには、一対の窓部(12)それぞれに、親
指と食指の先を挿入し、前記一対の係止片(7) の斜面(7
2)を相互に近接する方向へ押す。これにより、係止片
(7) は、綴じ板(2) の中央側へ弾性変形することとな
り、係止頂面(71)の係止部(17)への係合が解除されるこ
ととなる。この状態を維持したまま、他方の手で、収容
部(10)の上方に突出している可動板(22)を引き上げる。
これにより、綴じ板(2) を収容部(10)から取り外すこと
ができるとともに、第1番目の実施の形態と同様に、綴
じ板(3) 側の連結部を支点として、上方へ回動させるこ
とができる。すなわち、この実施の形態では、斜面(72)
が、第1番目の実施の形態の操作部として機能すること
となる。
【0031】尚、上記各実施例の各部はいずれも弾性を
有する合成樹脂で構成した。綴じ軸(30)については、金
属軸とし、これをインサート成型によって、綴じ板(3)
と一体的に結合させている。金属製の綴じ軸(30)とする
場合、前記インサート以外に圧入等の方法によって綴じ
板(3) と一体化することが可能であることは勿論であ
り、場合によっては、綴じ軸(30)をも合成樹脂製とする
こともできる。
【0032】又、上記第1番目の実施の形態の収容部(1
0)内に形成した板バネ(11)は、収容部(10)と一体成型に
より形成したが、これも、金属板として、インサート成
型によって、基板(1) に一体的に結合させて構成させて
も良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1番目の実施の形態の綴じ板と収容
部を示す分解斜視図。
【図2】本発明の第1番目の実施の形態の綴じ板を収容
部内に収容する過程を示す部分断面図。
【図3】本発明の第1番目の実施の形態の綴じ板を収容
部内に収容した状態を示す断面図。
【図4】本発明の第2番目の実施の形態の綴じ板と収容
部とを示す分解説明図。
【図5】本発明の第2番目の実施の形態の収容部を示す
斜視図。
【図6】従来例の説明図。
【符号の説明】
(1) ・・・・・・基板 (10)・・・・・・収容部 (2)(3)・・・・・綴じ板 (20)・・・・・・綴じ管 (30)・・・・・・綴じ軸 (21)(31)・・・・挿入部 (22)(32)・・・・可動板 (4) ・・・・・・係合片
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B42F 13/30

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表紙体の背表紙部の長手方向に沿って取
    付けられる基板と、前記基板に取外し可能に取付けられ
    る一対の綴じ板とからなり、一方の前記綴じ板には、紙
    葉類を綴じ込むための綴じ管が突設され、他方の前記綴
    じ板には、前記綴じ管に挿入可能な綴じ軸が突設する構
    成のファイル用綴じ具において、 前記基板の長手方向に沿った両側部の対向位置に、前記
    基板の表面に対して垂直方向に開放する一対の収容部が
    形成され、 前記綴じ板は、前記収容部内に収容される挿入部と、前
    記収容部の開放部から露出する可動板とから各々構成さ
    れ、 前記可動板は、前記挿入部の端縁部に対して屈曲自在に
    連結され、 前記挿入部には、弾性復帰能を有する係合片を具備させ
    るとともに、一方の可動板からは綴じ管を、他方の可動
    板からは綴じ軸をそれぞれ突設させ、 各綴じ板の挿入部は、他方の綴じ板における前記屈曲自
    在連結部を中心とする円弧軌跡に沿って、前記収容部に
    前記係止片とともにそれぞれ嵌合可能とし、 前記嵌合時には、前記係合片が前記収容部に対して抜け
    止め状態に係合されるとともに、 前記係合は、前記収容部の外部から解除できる構成とし
    たファイル用綴じ具。
  2. 【請求項2】 前記挿入部と前記可動板とは、両者の外
    側端部相互が薄肉部を介してそれぞれ連結された構成と
    し、各綴じ板の前記挿入部の外面の断面形状は、他方の
    綴じ板の前記薄肉部を中心とする円の一部を構成する円
    弧と一致させた請求項1に記載のファイル用綴じ具。
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