JP3118155B2 - 低脂肪分、耐酸性および凍結耐性を有するホイップクリーム組成物並びにその製造方法 - Google Patents

低脂肪分、耐酸性および凍結耐性を有するホイップクリーム組成物並びにその製造方法

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    • A23V2002/00Food compositions, function of food ingredients or processes for food or foodstuffs

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ホイップクリームであ
って、広範囲のpH領域において安定であり、低脂肪分
であり而も乳脂のみの油脂構成でも適用可能であり、そ
のままホイップしても風味がよく、酸味料を加えてpH
3.8までミックス液のpHを下げても安定なホイップ
クリームが得られるほど耐酸性に優れかつ凍結後に解凍
しても保形性、離水などの点で安定である、優れた凍結
耐性を有するホイップクリームに関する。更には、ホイ
ップ後にホイップ袋に充填して凍結処理し、次いで解凍
後に再度造花させることが可能であるクリーム(以下、
“プレホイップクリーム”と称する)に関する。また、
中性pH領域で使用するに適した、低脂肪分でかつ凍結
耐性に優れたプレホイップクリームを含むクリームに関
する。特に、アセプティック(aseptic)製品の
製造に好適に用いられるホイップクリームに関する。
【0002】
【従来の技術】従来ホイップクリームは、製菓・製パン
などのトッピングやフィリング材料として種々利用され
ているが、そのpH値は殆どの場合中性付近にあり、油
分が40重量パーセント以上の高脂肪分であるために、
安定した乳化状態を保持することが容易であり、またホ
イップ性、保形性も良好であるホイップドクリームが得
られ易いが、反面風味は画一的であるという欠点があっ
た。
【0003】
【発明が解決する課題】しかし近年、嗜好の多様化に伴
い、低脂肪分であるとともに各種の果実や果汁、ヨーグ
ルト等の酸味を帯びた材料を配合した、清涼感のあるホ
イップクリーム(即ち、耐酸性ホイップクリーム)が要
望されている。また、ホイップ後に凍結処理しておき、
解凍してそのまま使用できる耐凍結性を有するクリーム
も、ケーキ調製時の生産性や作業効率を向上させるうえ
からも強く要望されている。一方、ホイップして袋詰め
し凍結処理して、用時に解凍後絞って造花させる、所謂
プレホイップクリームの要望も強いが、これまでに植物
油脂のみをベースとするクリームが市販されているもの
の風味に劣り、そのため乳脂肪分の多いプレホイップク
リームや酸味料を含んだものの要請も高い。
【0004】しかしながら、上記のような酸性物質の添
加は、これを行うとホイップクリーム中に含まれるタン
パク質の凝集を招来し、乳化破壊やホイップ機能の低下
を惹起し、離水や油分の分離を生じたりあるいは充分な
オーバーランが得られず、従ってこのことは、低脂肪分
ホイップクリームの場合特に重要な問題として提起され
ていた。
【0005】酸性領域におけるタンパク質の凝集を防止
する効果を持つものとしては、例えばペクチン、カルボ
キシメチルセルロース、アルギン酸プロピレングリコー
ルエステルなど耐酸性の安定剤が使用されるが、これら
を使用しても、ホイップクリームの乳化安定性が不充分
であったり、またオーバーランが低下するなどの欠点が
あった。その他、これらの安定剤を使用するとクリーム
の風味を損なうことから、植物油脂を使用したホイップ
クリームには不満足ながら使用し得ても、特に風味を重
視した乳脂を用いたクリームには到底使用することは出
来ず、耐酸性の全乳脂ホイップクリームは未だ上市され
ていないのが現状である。
【0006】耐酸性ホイップクリームの乳化系について
は、(1)ソルビタン脂肪酸エステル、レシチンおよび
しょ糖脂肪酸エステルを乳化剤として用いる方法(特開
昭53−145959号)、(2)ポリグリセリン脂肪
酸エステルと有機酸モノグリセライドを併用する方法
(特開昭58−111639号)、(3)ポリグリセリ
ン脂肪酸エステルと安定剤(天然高分子多糖類またはセ
ルロース誘導体)を併用する方法(特開昭58−209
947号)、(4)レシチン、しょ糖脂肪酸エステルと
構成脂肪酸が飽和脂肪酸および不飽和脂肪酸から成る二
種類以上のポリグリセリン脂肪酸エステルを併用する方
法(特開昭60−54635号)、(5)構成脂肪酸が
不飽和脂肪酸および飽和脂肪酸から成るポリグリセリン
脂肪酸エステルを用いる方法(特開平4−112747
号)、(6)ポリグリセリン脂肪酸エステルとキトサン
を併用する方法(特開平4−144660号)等が提案
されている。しかし、これらの方法では、ホイップクリ
ームが輸送中に凝固したり、またホイップすることがで
きるものの保形性が不充分であったり、風味の点で充分
満足できるものではない。また長期間保存可能なクリー
ムを得るためUHT処理を施した場合、起泡に長時間を
要し、また起泡後の保形性が悪く、離水を起こしやすい
などの問題を包含している。
【0007】酸性領域におけるタンパク質の凝集を防止
する目的で、タンパク質をプロテアーゼで処理したり
(特開昭64−23867号)、酵素により加水分解さ
れたホエータンパク質を用いる(特開平2−25783
8号)ことやクエン酸のアルカリ金属塩を用いる(特開
昭64−51054号)ことも提案されているが、これ
らの方法では特に風味の点で充分満足できるものではな
い。
【0008】ホイップクリームには起泡の際微妙な技術
や熟練が要求されるが、冷蔵保管しても衛生的な保存期
間は3ないし4日と短い。そのため、ホイップクリーム
を使ったケーキ類を多量に製造し、凍結して保存し、そ
の後必要量だけを解凍して使用できるものが望まれる
が、凍結時に氷晶形成に伴う乳化破壊やタンパク質変性
が起こるため、ひび割れ、型くずれ等の品質劣化を来
す。従って、これらの問題を克服する凍結耐性も必要で
あり、低脂肪分ホイップクリームにおいては特に重要視
される。
【0009】一方、ホイップしたクリームを袋詰めし、
凍結下で保存し、必要時に解凍して造花させるプレホイ
ップクリームは、その取扱いの簡便さや造花を思いのま
まにできる点で有利であり、その需要・要請も高い。し
かしながら、解凍後袋から絞って造花させる際にクリー
ムの表面の荒れ等、前述の凍結耐性とは異なった問題が
提起される。植物油脂を用いたプレホイップクリームは
市販されているが、風味が悪く、従って乳脂を多く含ん
だ風味の良いプレホイップクリームや酸味料を添加した
ものが要求されているものの未だ上市されていない。
【0010】本発明は、(1)低脂肪分であり、油脂源
として乳脂のみの使用が可能であり、そのままホイップ
しても高脂肪分のホイップクリームに匹敵する保形性を
有し、オーバーラン値高く、離水凍結耐性の点で優れ
た、風味のよいクリーム、(2)クリームに各種酸味料
を添加し、pH3.8ないし5の酸性領域でも高いオー
バーラン値を有し、保形性、離水、凍結耐性等の問題が
ないクリーム、(3)UHT処理後も起泡時間、オーバ
ーラン、保形性、離水、凍結耐性などの問題がないクリ
ーム、(4)中性領域でもプレホイップクリームとして
使用可能であるクリーム、および(5)クリームに各種
酸味料を添加してpH3.8ないし5の酸性領域でもプ
レホイップクリームとして使用できるクリームとして機
能する組成物およびその製造方法を提供することを目的
とする。
【0011】
【問題を解決するための手段および作用】本発明のクリ
ーム状組成物は、油脂を16ないし40重量パーセント
およびタンパク質を0.3ないし6重量パーセントとを
含んで成り、これを全固形分が35ないし70重量パー
セントとなるよう糖質などを含む水分とエマルジョンと
したものであって、以下を必須成分とする組成物であ
る;即ち、 (a)カゼインタンパク質とホエータンパク質とからな
り、カゼインタンパク質/ホエータンパク質の比が3.
8ないし0.24であるタンパク質。なお、中性領域の
みで使用するホイップクリームやプレホイップクリーム
では、カゼインタンパク質/ホエータンパク質の比が
3.8以上のタンパク質であってもよい;
【0012】(b)ホイップクリームの重量を基準とし
て、レシチンを0.01ないし0.5重量パーセント、
平均グリセリン重合度が5以上でかつHLB値が9以上
であるポリグリセリン飽和脂肪酸エステルを0.05な
いし1.2重量パーセントおよび平均グリセリン重合度
が2以上でかつHLB値が7以下であるポリグリセリン
飽和脂肪酸エステルを0.02ないし0.6重量パーセ
ントを含有して成る乳化剤。なお、中性領域のみで使用
する場合は、平均グリセリン重合度が2以上であるポリ
グリセリン不飽和脂肪酸エステルを0.01ないし0.
3重量パーセント併用してもよい;および
【0013】(c)ホイップクリームの重量を基準とし
て、セルロース、ヘミセルロースおよび難消化性デキス
トリンとから成る群から選ばれた一種または二種以上の
食物繊維および/または化工澱粉を0.05ないし5重
量パーセント。
【0014】ホイップクリームの油相を構成する油脂と
しては、大豆油、コーン油、綿実油、椰子油、パーム
油、パーム核油、菜種油、落花生油、米糠油、サフラワ
ー油、牛脂、ラード、バター、生クリーム、魚油等の動
・植物性油脂および硬化、エステル交換、分別等の処理
を施して得られるこれらの加工油脂等が挙げられ、上昇
融点26°ないし40℃の油脂を16ないし40重量パ
ーセント用いる。油脂の上昇融点が26℃以下またはそ
の使用割合が16重量パーセント以下である場合は、得
られるホイップクリームは保形性が悪い。上昇融点が4
0℃以上である場合口溶けが悪く、また使用割合が40
重量パーセント以上では低脂肪クリームの提供という目
的に反する。
【0015】ホイップクリームに使用されるタンパク質
は、0.3ないし6重量パーセントであるが、この組成
範囲が本発明の特徴の一つである。周知のように、乳タ
ンパク質は、カゼインタンパク質(77ないし84重量
パーセント)とホエータンパク質(23ないし16重量
パーセント)から成っているが、この乳タンパク質をそ
のまま水中油型乳化脂に用いると、酸性にした場合例外
なく乳化が不安定となり、このような現象は、滅菌のた
めに加熱処理を行うことにより一層顕著となる。
【0016】この問題を解決するために、前述のように
クエン酸のアルカリ金属塩を用いる方法(特開昭64−
51054号)、キトサンを添加する方法(特開平4−
144660号)、乳タンパク質をプロテアーゼで分解
する方法(特開昭64−23867号)が提案されてい
るが、いずれも酸や熱に対する安定性の向上が不充分で
あったり、タンパク質の分解に伴う苦味や渋味が発生
し、食品としての旨味が著しく損なわれる。また、乳タ
ンパク質の分解を行うと乳化力が著しく低下し、乳タン
パク質のコク味も損なわれる等の問題を含んでいる。
【0017】一方、酸性条件下でホエータンパク質を用
いること(特開昭60−54635号)が提案されてい
るが、カゼインタンパク質との併用では、ホエータンパ
ク質をそのまま使用してもホイップ性が悪く、ホエータ
ンパク質をプロテアーゼで処理した場合にのみ好ましい
ホイップ性を示すこと(特開平2−257838号)が
報告されている。このようにホエータンパク質の使用法
も報告により異なっている。またホエータンパク質は独
特の風味を有しているものの、このタンパク質単独でク
リームを作った場合生クリームとは異なった風味を呈
し、耐酸性の全乳脂ホイップクリームとしては到底使用
に堪えるものではない。
【0018】これまでに提案されている耐酸性クリーム
は、酸味料を含んだまま滅菌されるのであるが、本特許
では、耐酸性を有するクリームを予め製造し、ホイップ
時に酸味料を添加することが従来技術とは構成上大きく
異なる。また、耐酸性を有するクリームとしてタンパク
質の占める比率が大きいことも事実であるが、水中油型
乳化脂として使用する場合、乳化剤や他の構成成分が大
きな影響を及ぼす。このような観点に立って本発明者ら
は鋭意研究を行い、その結果、本明細書において請求す
る乳化系と食物繊維および/または化工澱粉を含むクリ
ームにおいて、カゼインタンパク質/ホエータンパク質
の比が3.8ないし0.24であれば、生クリームに似
た風味を呈しつつ而も耐酸性を有することを見出したの
である。耐酸性を必要としない中性のクリームの場合
は、当然この比は3.8以上であってもよい。
【0019】カゼインタンパク質としては、全脂粉乳、
脱脂粉乳、カゼインソーダなどが挙げられ、これらはカ
ゼインタンパク質として上記の範囲で添加する。またホ
エータンパク質としては、チーズ製造時に副産物として
得られるチーズホエーやカゼイン製造時の副産物として
得られるカゼインホエー(アシッドホエー)が挙げられ
るが、脂肪、ミネラル等を含有したもの、限外ろ過、イ
オン交換、ゲルろ過等各種の方法でタンパク質含量を高
めたもの、また例えばラクトアルブミン等のホエータン
パク質の個別の構成成分の何れでもよく、これらはホエ
ータンパク質として上記の範囲で添加する。
【0020】乳タンパク質以外の卵や大豆由来のタンパ
ク質を含むクリームにおいては、クリームが中性であれ
ば何等問題はなく、また酸性下で使用する場合は、カゼ
インタンパク質/ホエータンパク質の比を考慮しなけれ
ばならないが、使用するタンパク質が耐酸性を有すれば
問題はないのであって、タンパク質が耐酸性を有さない
場合でも、上述の3.8ないし0.24の範囲内で使用
可能である。
【0021】本発明では、レシチンおよびポリグリセリ
ン飽和脂肪酸エステルとの限定した乳化系を有すること
が、もう一つの特徴である。本発明で用いるレシチンと
しては、通常大豆搾油時において副産物として生産され
るホスファチジルコリン、ホスファチジルエタノールア
ミン、ホスファチジルイノシトール、ホスファチジン酸
等のリン脂質を主成分とする、油分を40ないし30重
量パーセント含有するペースト状物を用いるが、菜種
油、サフラワー油、トウモロコシ油等から由来する他の
植物性レシチンでもよく、卵黄レシチンでもよい。また
ペースト状レシチンを脱脂し、リン脂質含量を高めた高
純度の粉末状レシチンでもよく、レシチン中のホスファ
チジルコリン含量を高めた分画レシチンも用いることが
できる。これらは、リン脂質としてクリーム組成物全体
に対して0.01ないし0.5重量パーセント添加す
る。0.01重量パーセント以下の添加量では、エマル
ジョン自体の安定性は充分であるが、起泡した造花物の
保形性が劣り、また添加量が0.5重量パーセント以上
となった場合は、オーバーラン値が低くなり、風味も悪
くなる。更には、酸性物質を添加した場合エマルジョン
の破壊が起こり、保形性、クリームのきめなどに影響が
及ぶ。
【0022】ポリグリセリン脂肪酸エステルは、通常グ
リセリンの2ないし10分子を縮合してエーテル結合さ
せた多量体であるポリグリセリンを炭素数が12ないし
22個の脂肪酸と縮合させたエステル化合物であり、前
記した各特許出願明細書においても既に配合成分として
提案されている。本発明においては、グリセリンの平均
重合度が5以上であって、HLB値が9以上であるポリ
グリセリン飽和脂肪酸エステルを0.05ないし1.2
重量パーセント、またグリセリンの平均重合度が2以上
でかつHLB値が7以下であるポリグリセリン飽和脂肪
酸エステルを0.02ないし0.6重量パーセント用い
ることを特徴とするのである。なお本明細書において云
うHLB値は、全てGriffinの式によって算出さ
れた値である。
【0023】ポリグリセリンの構成脂肪酸として不飽和
脂肪酸を用いることは、ホイップクリームの保形性を高
めるためによく適用されるが、中性領域では効果的であ
るものの、酸性下ではホイップクリームの造花性が悪く
なり、特にクリーム表面の荒れがひどい。しょ糖脂肪酸
エステルを併用しても耐酸性の向上には役立たず、また
有機酸モノグリセライドを併用した場合も保形性の点で
問題があることに鑑みて、本発明者らが鋭意研究した結
果、二種のポリグリセリン飽和脂肪酸エステルを組合せ
ることによって、当初記載の課題を解決するという本発
明の目標を達成することができたのである。
【0024】平均グリセリン重合度が5以上でかつHL
B値が9以上であるポリグリセリン飽和脂肪酸エステル
の添加量が0.05重量パーセント以下である場合は、
充分なオーバーランが得られず、また1.2重量パーセ
ント以上であれば、クリームの造花物は所謂戻り(軟
化)現象を起こしたり、ホイップ性を失ったりする。さ
らには、平均グリセリン重合度が2以上でありかつHL
B値が7以下であるポリグリセリン飽和脂肪酸エステル
は0.02ないし0.6重量パーセントの添加量を用い
るが、好ましくは平均重合度が2ないし4のポリグリセ
リン飽和脂肪酸エステルを0.01ないし0.3重量パ
ーセントまた平均重合度が5以上のポリグリセリン飽和
脂肪酸エステルを0.01ないし0.3重量パーセント
併用するのである。
【0025】平均重合度が2ないし4でありかつHLB
値が7以下であるポリグリセリン飽和脂肪酸エステルの
添加は、クリームの保形性の改善に役立つのであるが、
添加量が0.01重量パーセント以下では、ホイップク
リームの保形性が悪くなる。なお0.3重量パーセント
以上では、油臭くなり、風味上実用的ではない。平均重
合度が5以上でありかつHLB値が7以下であるポリグ
リセリン飽和脂肪酸エステルの添加量が0.01重量パ
ーセント以下である場合はクリームは、輸送中に凝固や
乳漿分離等の現象を起こし、0.3重量パーセント以上
では油臭くなり風味上実用的ではない。このようにHL
B値が異なり、平均重合度も異なる三種のポリグリセリ
ン飽和脂肪酸エステルを組合せることにより、クリーム
輸送中の凝固や乳漿分離を防止すると共にホイップした
クリームの保形性を高めることが可能となり、かつ風味
の良いクリームを製造することに成功したのである。
【0026】中性領域でのみ使用するクリームにあって
は、平均重合度が2以上のポリグリセリン不飽和脂肪酸
エステルを0.01ないし0.3重量パーセント併用し
てもよい。併用することにより、ホイップクリームの保
形性やきめをより向上させることができる。併用する方
法としては、種々の方法を用いることが可能であり、H
LB値が7以下のポリグリセリン飽和脂肪酸エステルの
一部を置き換えてもよく、あるいは追加して添加しても
よい。添加量が0.01重量パーセント以下である場合
は、添加効果は現れず、0.3重量パーセント以上で
は、オーバーラン値が下がり、ホイップクリームのきめ
も逆に悪くなり、油臭さも出て風味としても劣る。
【0027】本発明では、セルロース、ヘミセルロース
および難消化性デキストリンから成る群から選ばれた一
種または二種以上の食物繊維および/または化工澱粉を
0.05ないし5重量パーセント用いることも特徴の一
つである。これらの食物繊維や化工澱粉は、耐酸性を有
するばかりでなく、クリームの保水性を高め、離水を防
止し、凍結耐性を付与し、特に凍結プレホイップクリー
ムを解凍後絞った時の造花性に好ましい影響を与える意
味において、本発明では必須の成分の一つである。セル
ロースとしては種々の製品があるが、微細結晶セルロー
スが好適である。ヘミセルロースは、油糧種子から油脂
やタンパク質を除いた殻あるいは穀類から澱粉等を除い
た粕等を原料として得られるものであり、風味の点から
種々選択することが出来る。難消化性デキストリンは、
易消化性である澱粉を原料として加熱処理や酵素処理等
を施して分離精製した特殊なデキストリンやグアーガム
等の天然多糖類を酵素処理したもの等を意味する。また
これらの天然の食物繊維以外に、ポリデキストロース等
の合成食物繊維も本発明の範囲に包含される。化工澱粉
は、アセチル化などのエステル化、アルコールとのエー
テル化などを行った食用澱粉である。これらの食物繊維
や化工澱粉は、クリーム組成物全量の0.05ないし5
重量パーセントの割合で添加するが、添加率が0.05
重量パーセント以下では、保水性、造花性の点で効果が
なく、また5重量パーセント以上では、クリームの粘度
が増加し、オーバーランが低下すると同時に風味におい
ても劣ったものになる。
【0028】水溶性食物繊維やセルロースを用いる特許
出願(特開昭61−100167号および特開平5−7
6281号)が開示されているが、これらは凍結耐性を
主眼としたものであり、また水溶性ヘミセルロースを用
いた耐酸性ホイップクリームに関する特許出願(特開平
6−78704号)も公開されているが、所望の耐酸性
は水溶性ヘミセルロース単独では得られないのであっ
て、本発明において特定したタンパク質の組成および乳
化剤組成を組み合わせた場合にのみ充分に機能を果たす
のである。
【0029】本発明では、クリーム組成物中の油脂を含
めた全固形分を35ないし70重量パーセントとするの
である。固形分が35重量パーセント以下では、ホイッ
プしたクリームからの離水が多く、保形性も劣り、また
70重量パーセント以上では、クリームの粘度が増大す
るため、オーバーランが低下し、風味も劣ったものとな
る、なお糖質が全固形分中5ないし40重量パーセント
を占めるように配合する。糖質の添加・配合は、ホイッ
プクリームの保水性を高め、保形性を維持する上で不可
欠である。糖質としては、澱粉を加水分解した各種水飴
やそれらを水素添加して得られる還元澱粉加水分解物、
グルコースなどの単糖類、砂糖、乳糖等の二糖類および
それらの還元物等種々の糖質がクリームの甘みに応じて
配合される。
【0030】本発明においては、超高温滅菌処理(UH
T処理)を行って長期間保存可能なクリームとすること
もまた特徴とする。UHT処理した場合、高温短時間殺
菌法(HTST殺菌法)や高温瞬間殺菌法に比べて、起
泡に長時間を要し而も起泡後の保形性が悪く、また離水
現象を起こし易い等、ホイップ性能において劣るいくつ
かの問題が既によく知られているが、これらの問題を克
服し、解決できたことも本発明の特徴である。
【0031】本発明のホイップクリームには、上記成分
の他にクリームの物性を高める目的のためにカラギーナ
ン、キサンタンガム、ペクチン等の天然多糖類やカルボ
キシメチルセルロース、メチルセルロース等の合成安定
剤を加えてもよい。また、少量の重合リン酸塩およびリ
ン酸塩、香料などが適量添加される。なお、上記乳化剤
の他に少量のプロピレングリコール脂肪酸エステル、し
ょ糖脂肪酸エステル、酵素処理レシチン、脂肪酸モノグ
リセライドの有機酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステ
ル等を添加してもよい。
【0032】本発明のホイップクリームの製造工程は、
特に限定されるものではなく、通常広く実施される工程
と同じでよい。即ち、60°ないし70℃に加温した油
相にレシチン、親油性ポリグリセリン飽和脂肪酸エステ
ルを所要量溶解、分散させる。一方タンパク質源、リン
酸塩、安定剤、親水性ポリグリセリン飽和脂肪酸エステ
ル、糖類等を60°ないし70℃に加熱して溶解させた
水溶液を油相分散液と混合し、70°ないし75℃に保
持しながら30分間攪拌し、一次乳化液を調製する。次
いで、この混合液を通常は20ないし200kg/cm
2 の圧力で均質機を通過させて均質化し、超高温滅菌処
理を施せば、本発明に係る起泡性水中油型乳化組成物が
得られる。
【0033】ここで超高温滅菌処理は言うまでもなく、
間接加熱、直接加熱の何れの方式によるものであっても
よく、通常の場合は品温120°ないし150℃におい
て、処理時間として10ないし2秒間を一つの目安とし
て行えばよい。なおこのような超高温滅菌処理後、更に
0ないし200kg/cm2 において再度均質化し、5
℃前後に冷却し、一夜放置して無菌包装機で包装して最
終製品とすることによって、所望のホイップクリームを
得ることができるのである。
【0034】これらの無菌クリームをそのまま或いは好
みに応じて砂糖等の甘味料や洋酒などを添加してホイッ
プして通常のホイップクリームやプレホイップクリーム
として使用する。また、各種の果実や果汁、ヨーグルト
等の酸味を帯びた材料を添加してホイップする。酸性の
ホイップクリームとしては、酸味量を添加した後のpH
が3.8以下では酸味が強過ぎ、食用として不適当であ
る。本発明のクリームでは、上記の方法で造った無菌の
クリーム80重量部に対して酸味量や甘味料20重量部
を加え、pH3.8にしても、通常のホイップクリーム
やプレホイップクリームとして使用できるため、各種の
クリーム製品を容易に製造することが可能となる。
【0035】
【実施例】以下の実施例により本発明の構成および作用
を一層明らかにするが、本発明がこれらの実施例によっ
て限定されるものではないことは言うまでもない。な
お、実施例中の部およびパーセントは何れも重量基準に
基づく。
【0036】〔実施例1〕 乳化剤の検討 基本配合及び操作 パーム核油とパーム核硬化油脂の8:2混合油脂 ;27.8部 (融点28℃) カゼインソーダ ; 0.2部 クリームチーズホエー(乳脂36%、ホエータンパク質 ; 6.0部 6.9%) 第二リン酸カリウム ; 0.03部 ヘキサメタリン酸ナトリウム ; 0.08部 パインファイバー(難消化性澱粉、松谷化学工業(株)製) ; 0.5部 マルトース ;10.0部 水あめ(固形分70%) ;12.0部 微細結晶セルロース(セリッシュFD−100L、ダイセル ; 0.25部 化学工業(株)製、固形分25%。本発明での表記の場合 は、有効固形分100%を意味する) 水 ; 残部 (全量を100部) なお、実施例及び比較例で記載する乳化剤は、以下の通
りである。 *大豆レシチン:ツルーレシチン工業(株)製(リン脂
質含量62%) *MSW−750:坂本薬品工業(株)製(デカグリセ
リンモノステアレート、HLB14.5。有効成分40
%の含水ペースト。本明細書においてMSW−750と
表記する場合は有効成分100%を意味する) *DAS−750:坂本薬品工業(株)製(デカグリセ
リンデカステアレート、HLB3.4) *DAO−750:坂本薬品工業(株)製(デカグリセ
リンデカオレエート、HLB3.4) *MS−310 :坂本薬品工業(株)製(テトラグリ
セリンモノステアレート、HLB8.4) *PS−310 :坂本薬品工業(株)製(テトラグリ
セリンペンタステアレート、HLB2.7) 油脂を60°ないし65℃に加温し、油溶性の乳化剤を
加え、攪拌して均一に分散溶解させた。第二リン酸カリ
ウム、カゼインソーダ、クリームチーズホエー、水溶性
の乳化剤を水相に溶かし、60°ないし65℃に加温し
た後前記油脂と混合し、70°ないし75℃に保持し、
攪拌しながらパインファイバー、マルトース、水あめお
よび微細結晶セルロースを加え、30分間攪拌した後ヘ
キサメタリン酸ナトリウムの水溶液を加えて一次乳化液
とした。この液を50kg/cm2 の均質化圧力で均質
機に送り、次いで超高温滅菌装置(岩井機械工業(株)
製)によって、145℃において4秒間の直接加熱方式
による滅菌処理を行った後50kg/cm2 の均質化圧
力で再度均質化して、直ちに約5℃に冷却した。一夜放
置して無菌のホイップクリームを得た。このホイップク
リームを以下の各試験項目に従って測定すると同時にホ
イップクリーム80部(pH6.4)に対して、5倍濃
縮レモン果汁10部、しょ糖5部と水5部の溶液を加え
て(クリームのpHは4.0)ホイップさせ、同様に測
定した。結果を表1に示す。
【0037】
【表1】
【0038】試験項目: (1)粘度:B型粘度計による5℃に於ける粘度、cp
s。 (2)ヒートショック後の粘度:クリームを25℃に4
時間放置後、5℃に冷却した時の粘度、cps。 (3)ホイップ時間:電動ホイッパー(愛工舎製作所製
Kenmix)で500mlのクリーム状組成物を起泡
させた時の最適起泡状態に達するまでの時間。 (4)保形性:良好A、やや良好B、普通C、悪い(実
用的でない)Dの四段階評価。 (5)組織:造花物の組織(きめ)について、良好◎、
やや良好○、悪い(実用的でない)×の三段階評価。 (6)離水:25℃において24時間放置後の造花物か
らの水の分離の程度について、無し−、殆ど無し±、や
やあり+、多い++の四段階評価。 (7)凍結解凍後の起泡クリームの物性:最適起泡状態
のクリームを−20℃で凍結し、そのまま一週間保存し
た後、5℃の冷蔵庫で解凍して得られた起泡クリームに
対する上記と同様の保形性、組織および離水の評価。 実験例1及び2のホイップクリームは、高いオーバーラ
ン値を示しながら風味も良く、凍結解凍後の物性も良
く、優れた凍結耐性を有する。レモン果汁を加え、pH
4.0にするとホイップ時間は少し長くなるが、レモン
果汁を加えない場合よりもオーバーラン値は高くなる。
HLB値が7以下のポリグリセリン飽和脂肪酸エステル
は、単一種類を用いた場合よりもグリセリンの重合度が
異なる二種類以上で構成する方が良い物性を示す(実験
例2及び3)。ポリグリセリン不飽和脂肪酸エステルを
一部置き換えたもの(実験例4)は、中性領域ではまだ
良い物性を示すが、レモン果汁を加えた酸性下ではクリ
ーム表面のきめが悪くなり、凍結解凍後においてこの傾
向は一層増長される。ホイップクリームの保形性には、
大豆レシチンが必要であり(実験例2と比較例1)、H
LB値7以下のポリグリセリン飽和脂肪酸エステルも不
可欠である(実験例2及び比較例3)。グリセリンの平
均重合度が5以上でかつHLB値が9以上であるポリグ
リセリン飽和脂肪酸エステルを代替するため、グリセリ
ンの平均重合度が4でかつHLB値が9以下であるポリ
グリセリン飽和脂肪酸エステルを使用して調製したクリ
ームは、油臭く、オーバーラン値も低く、増粘の傾向を
示す。また、そのままホイップしたクリームもまたレモ
ン果汁を加えてホイップしたクリームもいずれも物性が
劣る(実験例2及び比較例2)。本実施例では、乳脂肪
分2.2パーセントを含む全脂肪分30パーセントのク
リームで検討したが、実験例1のクリーム(80部)に
ストロベリーソース(固形分50パーセント)(20
部)を加え(クリームのpHは4.5)ホイップしたと
ころ、ホイップ時間4分40秒、オーバーラン値は20
0を示した。ストロベリーソースを加えたクリームは、
全脂肪分24パーセントと低脂肪分でありながら風味が
優れ、常温での物性及び凍結解凍後の物性はいずれも、
実験例1の結果と変わらなかった。添加する果汁の種類
及びクリームのpH値によって、ホイップ時間、オーバ
ーラン値は変化するものの、本発明の目的を充分に達成
している。また、本明細書に記載する特許請求の範囲に
包含される実験例1ないし4のクリームでは、ヒートシ
ョック後の粘度も上昇せず、乳漿分離も認められないこ
とから、輸送耐性も充分に兼ね備えていることがわか
る。 〔実施例2〕 カゼインタンパク質/ホエータンパク質の比の検討 実施例1の基本配合中のカゼインソーダとクリームチー
ズホエーとの比率を変え、また脱脂粉乳、ホエータンパ
ク質の一種であるラクトアルブミンを加え、全脂肪分を
30パーセントに調製した。実施例1において記載した
実験例1の乳化系を用い、実施例1の操作に従って各種
クリームを調製した。このクリーム80部に、5倍濃縮
レモン果汁10部、しょ糖5部及び水5部から成る溶液
を加え(クリームのpHは4.0)、ホイップさせて得
られた結果を表2に示す。
【0039】
【表2】
【0040】表2から明らかなように、中性領域ではカ
ゼインタンパク質/ホエータンパク質の比は問題となら
ないが、酸性領域で使用する際は問題となる。ホエータ
ンパク質のみで乳化させた場合は、クリームはホエータ
ンパク質に基づく独特の風味を持つが、生クリームの風
味とはかけ離れたものとなり、均質化圧も低い状態でし
かかけられないのでオーバーラン値も低くなる(実験例
2と比較例1)。カゼインソーダの形態でカゼインタン
パク質を添加した場合、均質化圧力を上げ、オーバーラ
ン値を大きくするとともに耐酸性を付与するには、C/
W比は4以下が好ましい(実験例4と比較例2)。また
C/W比が0.24以上である場合は、ホエータンパク
質独特の風味も薄れ、生クリームに近づく(実験例
1)。ホエータンパク質としては、クリームチーズホエ
ーのように混合タンパク質として使用してもよく、ラク
トアルブミンのように単体成分として用いてもよい(実
験例1、2、4及び3)。 〔実施例3〕 耐酸性全乳脂ホイップクリーム 無塩バター40.6部、カゼインソーダ0.2部、全脂
粉乳3部、ラクトアルブミン0.2部及び乳化系として
実施例1の実験例1に記載した系を用い、残りの糖類、
澱粉、リン酸塩及び微細結晶セルロースの配合比率は実
施例1の基本配合に従ってクリーム(乳脂肪分35パー
セント)を調製した。ホイップ時間は4分12秒であ
り、またオーバーラン値として226を示し、生クリー
ムと変わらない優れた風味を持ち、保形性、組織及び離
水の点で凍結解凍後も問題がなかった。このクリーム8
0部にストロベリーソース20部を加え(クリームのp
H4.5)ホイップしたところ、乳脂肪分は28%と下
がりながら、ホイップ時間2分30秒、オーバーラン値
186を示し、風味が良く、保形性、組織、離水の点で
凍結解凍後も問題はなかった。風味が優れ、耐酸性が良
く、低脂肪で全乳脂のホイップクリームは未だ上市され
たことはなく、本発明の構成によって初めて効率よく、
工業的に生産することが可能となったのである。 〔実施例4〕 中性および酸性下でのプレホイップクリーム 配合 パーム核油とパーム核硬化油脂の8:2混合油脂 ;24.2部 (融点28℃) カゼインソーダ ; 1.5部 クリームチーズホエー(実施例1と同じ組成) ; 5.0部 第二リン酸カリウム ; 0.03部 ヘキサメタリン酸ナトリウム ; 0.08部 コルフロ67(化工澱粉、ナショナルスターチアンドケミ ; 0.5部 カル(株)製) しょ糖 ; 6.0部 水あめ(固形分70%) ;21.0部 微細結晶セルロース ; 0.25部 大豆レシチン ; 0.21部 MSW−750 ; 0.32部 DAS−750 ; 0.22部 PS−310またはDAO−750 ; 0.06部 水 ;40.63部 実施例1において記載した操作に従って、均質化圧力と
してUHT処理前140kg/cm2 また処理後140
kg/cm2 において均質化した。この全脂肪分26パ
ーセントのクリームをホイップし、ホイップ袋に充填
し、−20℃で1ないし2日凍結させた。5℃で解凍
後、ホイップ袋から搾り出し、ホイップクリームについ
て物性を試験した。一方得られたクリーム80部にスト
ロベリーソース20部を加えて(クリームのpHは4.
8)、同様の操作を行った。結果を表3に示す。
【0041】
【表3】
【0042】PS−310の区は、中性下および酸性下
でも良好なホイップクリームとしての物性を持ち、風味
も優れていた。一方構成脂肪酸が不飽和脂肪酸であるD
AO−750の区は、中性下では良好であるが、酸性下
ではクリームが締まり、オーバーラン値が低下するとと
もに硬さが増し、特にクリームの表面の荒れが目立ち、
この傾向は凍結解凍後に一層顕著であった。 〔実施例5〕 食物繊維および化工澱粉の検討 配合 ヤシ硬化油(融点36℃) ;17.8部 カゼインソーダ ; 0.2部 クリームチーズホエー(実施例1と同じ組成) ; 6.0部 化工澱粉または難消化性デキストリン ; 変量 第二リン酸カリウム ; 0.03部 ヘキサメタリン酸ナトリウム ; 0.08部 しょ糖 ; 2.0部 マルトース ;7〜7.75部 水あめ(固形分70%) ;10.0部 大豆レシチン ; 0.12部 MSW−750 ; 0.16部 DAS−750 ; 0.09部 PS−310 ; 0.03部 微細結晶セルロース ; 変量 水 ; 残部 (全量を100部) 実施例1の操作に従って、均質化圧力としてUHT処理
前70kg/cm2 また処理後70kg/cm2 におい
て均質化した。この全脂肪分20パーセントのホイップ
クリーム(全固形分40.1パーセント)について、ま
たこのクリーム80部にストロベリーソース20部を加
えたホイップクリーム(クリ−ムのpHは4.6)につ
いて試験し、物性を測定した。風味はいずれも優れたも
のであった。結果を表4に示す。
【0043】
【表4】
【0044】この結果から明らかなように、微細結晶セ
ルロース及び難消化性デキストリンまたは化工澱粉との
併用が、保形性及び離水の点で優れている(実験例1、
2と3、4)。また、微細結晶セルロースの保形性およ
び離水への寄与は、難消化性デキストリンや化工澱粉よ
りも優れている(実験例3および4)。一方、食物繊維
や化工澱粉を用いない系(比較例1)では、保形性およ
び離水の点で実用化に適さない。本発明では、酸味料を
加えたクリームがより低脂肪分であるにも拘わらず、保
形性及び離水の点で優れた効果を奏するのが特徴的であ
り、実験例1ないし3においてこのことが明らかであ
る。ストロベリーソース20部を加えたクリームは全脂
肪分が16パーセントとなるが、このようなアイスクリ
ームに近い、従来知られていなかった低脂肪分クリーム
でありながら、常温での保形性及び離水に関する難点を
克服し、かつ凍結解凍後も良好な物性を示すクリーム
は、未だ上市されておらず、まさに画期的な製品と言え
る。
【0045】
【発明の効果】本発明によれば、低脂肪分であって、そ
のままホイップしてもオーバーラン値が高く、通常のホ
イップクリームと同等またはこれを上回る風味と性能を
具備し、酸味料をpH3.8まで添加して酸性ホイップ
クリームとして使用可能でありしかもホイップして凍結
処理した後解凍してそのまま凍結処理以前と同様に使用
できる優れた凍結耐性を有するホイップクリーム組成物
およびその製造方法が提供される。なお、本ホイップク
リーム組成物は、各種プレホイップクリームとしても利
用できる。従って、ショートケーキ、フルーツケーキな
どのデコレーションケーキやパフを主とする洋生菓子類
はもとより種々の菓子類に、出来たてのフレッシュな幅
広い風味と味付けを付与するアイシングやフィリングな
どとして、またマヨネーズ、食酢、タバスコなどを添加
してサラダドレッシングとして、衛生的かつ効率的に用
いることが可能である。また低脂肪分であるためカロリ
ーが少なく、ソフトでヘルシーな食品を製造することが
出来るという優れた利点を併せ持つ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A23L 1/19 A23C 11/00 - 11/10 A23C 13/00 - 13/14 A23D 7/00

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油脂を16ないし40重量パーセント及
    びタンパク質を0.3ないし6重量パーセント含有して
    成る全固形分が35ないし70重量パーセントであるホ
    イップクリームにおいて、以下に記載するタンパク質
    (a)、乳化剤(b)並びに食物繊維および/または化
    工澱粉(c)を必須成分として含有する、低脂肪分であ
    り、そのままホイップしてもオーバーラン値が高く、通
    常のホイップクリームとしての風味と性能とを有し、p
    H3.8まで酸味料を加えても酸性ホイップクリームと
    して使用することができる耐酸性を有し、かつホイップ
    後に凍結し次いで解凍してもそのまま使用することを可
    能ならしめる凍結耐性を有することを特徴とする前記ホ
    イップクリーム組成物。 (a) カゼインタンパク質とホエータンパク質とから
    成り、カゼインタンパク質/ホエータンパク質の重量比
    が3.8ないし0.24であるタンパク質; (b) ホイップクリームの重量を基準として、レシチ
    ンを0.01ないし0.5重量パーセント、平均グリセ
    リン重合度が5以上でかつHLB値が9以上であるポリ
    グリセリン飽和脂肪酸エステルを0.05ないし1.2
    重量パーセントおよび平均グリセリン重合度が2以上で
    かつHLB値が7以下であるポリグリセリン飽和脂肪酸
    エステルを0.02ないし0.6重量パーセント;およ
    び (c) ホイップクリームの重量を基準として、セルロ
    ース、ヘミセルロースおよび難消化性デキストリンとか
    ら成る群から選ばれた一種または二種以上の食物繊維お
    よび/または化工澱粉を0.05ないし5重量パーセン
    ト。
  2. 【請求項2】ホイップさせた後ホイップ袋に充填して凍
    結させ、解凍後に造花させることによって耐酸性プレホ
    イップクリーム状とした、請求項1に記載したホイップ
    クリーム組成物。
  3. 【請求項3】 請求項1において(a)として記載した
    カゼインタンパク質/ホエータンパク質の重量比が、
    3.8以上でありかつ請求項1において(b)として記
    載した乳化剤系に、平均グリセリン重合度が2以上であ
    るポリグリセリン不飽和脂肪酸エステルを0.01ない
    し0.3重量パーセント添加して併用する、中性pH領
    域で使用する低脂肪、凍結耐性を有するホイップクリー
    組成物
  4. 【請求項4】中性pH領域で使用するプレホイップクリー
    ム状とした、請求項3に記載したホイップクリーム組成
    物。
  5. 【請求項5】カゼインタンパク質およびホエータンパク
    質以外に乳タンパク質を除く卵や大豆由来のタンパク質
    等他のタンパク質を含有して成ることを特徴とする、
    イップクリーム状又はプレホイップクリーム状とした、
    請求項1ないし4の内の何れか一項に記載したホイップ
    クリーム組成物。
  6. 【請求項6】 請求項1、3または5において記載され
    たホイップクリーム組成物を乳化させて乳化液を調製
    し、次いで超高温滅菌処理(UHT処理)を行なって、長
    期間保存可能でクリーム状組成物を製造することを特徴
    とする、請求項1ないし5の内の何れか一項に記載した
    ホイップクリーム組成物の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項1、3または5において記載され
    たホイップクリーム組成物を乳化させて乳化液を調製
    し、次いで超高温滅菌処理(UHT処理)を行なって、長
    期間保存可能でクリーム状組成物を製造し、更にホイッ
    プクリーム状またはプレホイップクリーム状とすること
    を特徴とする、請求項1ないし5の内の何れか一項に記
    載したホイップクリーム組成物の製造方法。
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