JP3115587B2 - モノクローナル抗体及びマロンジアルデヒド化低比重リポタンパクの測定法 - Google Patents

モノクローナル抗体及びマロンジアルデヒド化低比重リポタンパクの測定法

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は動脈硬化の原因の一つであるヒトマロンジア
ルデヒド化低比重リポタンパク(MDA化LDL)及び還元型
ヒトMDA化LDLを認識するモノローナル抗体の製造方法に
関する。
〔従来の技術及び発明が解決しようとする課題〕
動脈硬化症は虚血性心疾患、脳梗塞等の主因となるこ
とが知られている。この動脈硬化の発症のメカニズム
は、血管内皮下層に平滑筋細胞、結合組織及び多量の脂
質(おもにコレステロールエステル)が蓄積することに
よって粥腫を形成し、動脈壁が肥厚、さらには硬化に至
り、動脈の機能低下を引き起こすことにあるとされてお
り、特に、本症の初期病変に認められる粥腫は、マクロ
ファージが変性したLDLを取り込むことによって生じた
泡沫細胞から形成されている。しかしながら、生体中で
マクロファオジを泡沫化させる変性LDLの生体は現在ま
で不明であるが、近年、動脈硬化に重要な役割を果たし
ているとされる血管内皮細胞とLDLとの相互作用によっ
て生ずる変性LDL〔Quinn,M.T.Parthasarathy,S.Fong,L.
G.& Steinberg,D.(1987)Proc.Natl.Acad.Sci.USA 8
4,2995−2998〕又は同様に動脈硬化に重要な役割を果た
している過酸化脂質やトロンボキサンA2の最終分解物と
して知られるMDAと結合したLDL〔Fogelman,A.M.Shechte
r,I.Seager,J.Hokom,M.Child,J.S.& Edwards,P.A.(19
89)Proc.Natl.Acad.Sci.USA 77,2214−2218〕の2種の
変性LDLが動脈硬化の初期病変に深く関与している可能
性が提唱されるにいたり、血清中のこれらの変性LDLを
測定することが重要視されるようになった。
従来、粥腫の変性LDLを測定している可能性がある方
法としては、高野らの動脈硬化症患者血清又は動脈硬化
病巣部位のホモゲネートを抗原として調製したモノクロ
ーナル抗体を用いた測定法(特開昭63−63625号)及び
カレノフのアテローム性動脈硬化症の動脈内に沈積する
脂肪を抗原として調製したモノクローナル抗体を用いた
測定法(特開昭63−73151号)が知られている。
しかしながら、上記の方法は何れも、未精製の抗原を
免疫原としているため、得られる抗体が生体物質の何を
認識するのか不明確であり、測定対象物質を特定するこ
とができなかった。すなわち、均一な標準品を基準とし
て、測定値を絶対値に変換することができないものであ
った。
その結果、上記の方法では、測定時に正常者のサンプ
ルをも合わせて測定することが必要となり、この正常者
サンプルの測定値と比較することによってのみ、相対的
に評価することが可能となるが、正常者サンプルを常に
同質に保つことはできないため、測定毎に測定値の意義
づけが異なってくる可能性があり、アッセイ系としては
極めて不完全であった。
〔課題を解決するための手段〕
斯かる実状において、本発明者は、均一性の高いヒト
MDA化LDLを抗原として使用し、得られたモノクローナル
抗体について、ヒトMDA化LDL及び還元型ヒトMDA化LDLに
対する反応性を測定することによって、ヒトMDA化LDL及
び還元型ヒトMDA化LDLを認識するモノクローナル抗体を
得ることに成功し、本発明を完成した。
従って、本発明は、ヒトMDA化LDLで免疫したマウスの
脾臓細胞とミエローマ細胞とを融合してハイブリドーマ
を産生し、該ハイブリドーマから得られたモノクローナ
ル抗体について、ヒトMDA化LDL及び還元型ヒトMDA化LDL
に対する抗体活性を測定し、該ヒトMDA化LDL及び該還元
型ヒトMDA化LDLと反応するモノクローナル抗体を採取す
ることを特徴とする、ヒトMDA化LDL及び還元型ヒトMDA
化LDLを認識するモノクローナル抗体の製造方法を提供
するものである。
本発明のヒトMDA化LDL及び還元型ヒトMDA化LDLを認識
するモノローナル抗体は、例えば次のようにして製造さ
れる。
まず、ヒトの新鮮血清より通常の分離超遠心法によっ
て精製LDLを調製し、これにマロンジアルデヒド(MDA)
を反応せしめてMDA化LDLを調製する。LDLのMDA化反応
は、通常pH6〜7、反応温度20〜40℃にて30分〜24時間
行うのが好ましい。この反応は4℃に冷却することによ
って停止することができるので、反応液は4℃に冷却し
て反応を停止させ、pH6〜8の緩衝液、必要に応じてEDT
A10〜100μMを添加したものに対して、4℃下で透析す
る。
ヒトMDA化LDLは、適当な還元剤にて処理することによ
って還元型ヒトMDA化LDLとし、保存安定性を高めること
ができる。還元剤は、水溶液中でシッフ塩基を還元でき
るものであれば何れも使用可能であるが、NaBH4、NaCNB
H3などが好ましい。
このヒトMDA化LDLを免疫原として使用し、既知の細胞
融合手段によって、抗ヒトMDA化LDLモノクローナル抗体
を調製することができる。すなわち、ヒトMDA化LDLをマ
ウに免疫し、一定期間後、マウスの脾臓を摘出する。摘
出した脾臓細胞は、ポリエチレングリコールの存在下ミ
エローマ細胞と融合せしめた後、一定期間該融合細胞を
培養し、培養上清に産生された抗体のLDL及びMDA化LDL
に対する反応性の違いから、特異性の高い抗ヒトMDA化L
DLモノクローナル抗体を産生する融合細胞株を得ること
ができる。
さらに、該細胞株が産生する抗体の還元型ヒトMDA化L
DLに対する反応性を測定することによって、還元型ヒト
MDA化LDLをも認識するモノクローナル抗体を産生する融
合細胞株を得ることができる。
次に、このモノクローナル抗体を使用して、被検体、
例えば血清中のヒトMDA化LDLを測定する方法について説
明する。
ヒト血清中の変性LDLの存在は未だに確認されておら
ず、上記のように変性LDLを含んでいると考えられる動
脈硬化病巣を認識する抗体を用いて推測されているにす
ぎない。
今回、本発明者らは、該抗体を用いて、驚くべきこと
に、ヒト血清中にMDA化LDLが免疫学的に存在することを
見出した。しかしながら、ヒトの血清中には、ヒトMDA
化LDL以外のMDA化タンパクが存在することが示唆されて
いる〔Kergonou,J.F.Bruna,E.Pennacino,I.&Ducousso,
R.(1988)Advances in the Biosciences 71,121−12
4〕から、該抗ヒトMDA化LDLモノクローナル抗体が他のM
DA化タンパクと反応する可能性があることを考慮する必
要がある。従って、ヒトMDA化LDLの測定の特異性を高め
るために、ヒトMDA化LDL及びLDLを構成しているヒトア
ポBを認識する抗体とのサンドイッチ酵素免疫測定法を
用いるのが好ましい。
すなわち、(還元型)ヒトMDA化LDLを認識するモノク
ローナル抗体及びヒトアポB認識抗体の何れか一方を不
溶性担体に固定し、他方を酵素で標識し、これらを被検
体と接触させてサンドイッチ酵素免疫測定を行ってヒト
MDA化LDLを測定するものである。
本発明に使用する不溶性担体としては、ポリエチレ
ン、ポリプロピレンなどの各種合成ポリマー、ガラス、
シリコン、不溶性多糖などが挙げられ、これらの担体
は、球状、棒状、微粒子状等の形状で、あるいは試験
管、マイクロタイタープレートなどとして用いることが
できる。不溶化抗体の調製は、抗体を物理的吸着又は共
有結合によって不溶性担体に結合させることによって行
われる。
酵素標識抗体は公知の方法によって調製することがで
き、必要に応じて、使用する抗体を適当なプロテアーゼ
により限定分解した後、また還元剤の存在下F(ab′)
又はFab′とした後、酵素と標識することもできる。
抗体の標識に使用する酵素としてはβ−D−ガラクトシ
ダーゼ、ペルオキシダーゼ、アルカリ性フォスファター
ゼ、グルコースオキシダーゼなどが挙げられる。
免疫反応は、まず第一反応で、不溶化抗体に被検体を
接触させて抗原を結合させて不溶化抗体−抗原複合体と
し、第二反応で、これに酵素標識抗体を結合させて不溶
化抗体−抗原−酵素標識抗体複合体とすることによって
行われる。ただし、抗ヒトMDA化LDLモノクローナル抗体
産生融合細胞株の選択には、精製抗原を用いるため、1
ステップの免疫反応が可能である。そして得られた複合
体の酵素活性を測定すれば被検体中の抗原の量を測定す
ることができる。
〔発明の効果〕
本発明は、ヒトMDA化LDL及び還元型ヒトMDA化LDLを認
識するモノクローナル抗体の製造方法を提供するもので
あり、これとヒトアポB認識抗体を組合せて使用するこ
とにより血清中のヒトMDA化LDLを正確に測定することが
できる。
〔実施例〕
次に実施例を挙げて説明する。
実施例1 ヒトMDA化LDL及び還元型ヒトMDA化LDLの調製: 精製ヒトLDL3mgタンパク/mlとMDA(Na塩) 66.7mMとを、50mMリン酸緩衝液(pH6.5)中で、37℃
にて6時間放置する。反応終了後、100μMEDTA入りC
a2+、Mg2+−free Dulbecco's phosphate−buffered sal
ine(pH7.4)にて4℃で24時間透析することによって、
ヒトMDA化LDLを調製した。
さらに、還元型ヒトMDA化LDLを得るために、該MDA化L
DLのタンパク量を測定後、ヒトMDA化LDL0.5mgタンパク/
mlと25mM NaBH4とを、上記のDulbecco's緩衝液(pH7.
4)中で、37℃にて3時間放置する。反応終了後、Dulbe
cco's緩衝液(pH7.4)にて4℃で24時間透析することに
よって還元型ヒトMDA化LDLを調製した。
実施例2 ヒトMDA化LDLを認識するモノクローナル抗体の調製: ヒトMDA化LDL10μgを100μの完全フロイントアジ
ュバントとよく混和後、BALB/cマウスの腹腔に注射し
た。2週間間隔で2回、ヒトMDA化LDL10μgを100μ
の不完全フロイントアジュバントに混和後、腹腔内に投
与した。最終免疫から1週間後に、ヒトMDA化LDL10μg
を100μの生理食塩水に混ぜ、尾静脈に注射し、3日
後脾臓を摘出し、よくほぐした後、培地(RPMI1640)で
よく洗浄する。この洗浄した脾細胞2.5×108個と同様に
培地でよく洗浄したマウスSP2/0・Ag14系のミエローマ
細胞2.5×107個とを混合し、培地に対し50w/v%PEG1540
を0.25ml徐々に滴下し、1分間混和した。GKN培地8mlを
徐々に加えてPEGを希釈し、反応を停止した。1500rpmで
5分間遠心し、細胞を集め、培地2mlで1回洗浄した。3
0mlのHAT培地に細胞を懸濁し、96穴マイクロプレートの
各ウエルに0.1mlずつ分中し、8%CO2の存在下、37℃で
インキュベイトした。
10日間インキュベイトした後、各ウエルの培養上清0.
2mlを除去し、HT培地(HAT培地からアミノプリテンを除
いたもの)0.2mlで置換した。この操作を3回繰り返し
た。培養上清について、ヒトMDA化LDL抗体価を調べ、抗
体活性の強いウエルの細胞を限界希釈法によりクローニ
ングを行い、最終的に計18株の融合細胞が単離された。
これらをプリスタンで処理したBALB/cマウスの腹腔内に
注入し、10〜20日後にその腹水を採取してモノクローナ
ル抗体を得た。得られた抗体について、そのクラス及び
サブクラスを決定し、第1表に示した。
さらに、認識する抗原決定基の異同を決定するため
に、各抗体をペルオキシダーゼで標識し、ヒトMDA化LDL
に対してフリーの抗体と競合反応を行わせ、阻害の有無
から認識部位の異同を決定し、2つのグループに分類し
た(第1表)。
また、抗体のヒトLDL、ヒトMDA化LDL及び還元型ヒトM
DA化LDLに対する反応性の違いを第1図の1〜3に示し
た。
なお、活性測定は次のようにして行った。抗原(ヒト
LDL、ヒトMDA化LDL、還元型ヒトMDA化LDL)をそれぞれ
2μg/mlにリン酸緩衝液(pH7.2)−生理食塩水(以下P
BS)で調製し、50μ/ウエルずつマイクロプレートに
分注後、4℃で一夜固定化した。1%牛血清アルブミン
(BSA)及び0.05%Tween20を加えたPBS(以下BSA−PB
S)でよくウエルを洗浄後、各抗体をBSA−PBSで7.1μg/
mlから10倍ずつ5段階希釈したものを各50μ/ウエル
分注し、37℃で1時間反応させた。洗浄後、BSA−PBSで
1000倍希釈したペルオキシダーゼ標識抗マウスIgG(F
c)ヤギ抗体を50μ/ウエルずつ加えた。37℃で1時
間反応させ、洗浄後過酸化水素とオルトフェニレンジア
ミンを基質として酵素反応を行わさせた。活性は550nm
の吸光度で表わした。
実施例3 ヒト正常血清中におけるヒトMDA化LDLを認識するモノク
ローナル抗体と反応する物質の確認: ヒト正常血清をSDS添加ポリアクリルアミドゲルにて
電気泳動し、さらにポリビニリデンジフルオライド膜に
電気的にブロッティングした。この膜を10%スキムミル
クを含むリン酸緩衝液(pH7.2)にて、4℃で一夜静置
してブロッキングを行った。0.02%Tween20及び1%BSA
を含むリン酸緩衝液(pH7.2)にて膜を洗浄後、一次抗
体(抗体No.29209)と室温で1時間、二次抗体としての
500倍希釈ペルオキシダーゼ標識抗マウスIgGウサギ抗体
と室温で1時間それぞれ反応させた。膜をよく洗浄後、
過酸化水素と3,3′−ジアミノベンジジン塩酸塩を基質
として酵素反応を行った。
その結果は第2図に示すとおりであり、血清中にMDA
化されたアポB蛋白と考えられる染色バンドを見出し
た。さらにそのバンド以外にも、MDA化タンパクと思わ
れる数本の染色バンドを確認した。
実施例4 1ステップサンドイッチ酵素免疫測定法によるヒトMDA
化LDLの測定: まず、抗体No.29210を1ml当り10mODとなるようにPBS
(実施例2参照)にて調製後、マイクロプレートに50μ
/ウエルずつ分注し、4℃で一夜静置して固定化し
た。次いでBSA−PBSでよく洗浄後、ペルオキシダーゼ標
識抗ヒトアポBモノクローナル抗体を50μ/ウエル加
え、さらに3種の抗原(ヒトLDL、ヒトMDA化LDL、還元
型ヒトMDA化LDL)をBSA−PBS(実施例2参照)で、それ
ぞれ10μg/mlから10倍ずつ5段階希釈したものを、各50
μ/ウエルずつ加え、37℃で1時間反応させた。よく
洗浄後、過酸化水素とオルトフェニレンジアミンを基質
として酵素反応を行い、酵素活性を測定した。活性は55
0nmの吸光度で表わした。
その結果は第3図に示すとおりであり、この方法によ
れば、ヒトLDLと反応することなく、ヒトMDA化LDL及び
還元型ヒトMDA化LDLのみを測定することができる。
実施例5 2ステップサンドイッチ酵素免疫測定法によるヒトMDA
化LDLの測定: まず、抗体No.29209をポリスチレンボール(1/4イン
チ)1個当り4mODとなるように、炭酸緩衝液(pH9.6)
中にて、4℃で48時間固定化した。次いで、BSA−PBS
(実施例2参照)中にて、25℃で48時間ブロッキングし
たものを抗体結合ボールとして反応に供した。測定操作
は、ヒトMDA化LDLをBSA−PBSで、100μg/mlから10倍ず
つ、4段階希釈したものを各20μずつ試験管にとり、
さらに、BSA−PBSを500μずつ分注後、抗体結合ポー
ルを各試験管に1個ずつ加えて反応を開始した。37℃で
1時間の反応後、よく洗浄し、次いでペルオキシダーゼ
標識抗ヒトアポBモノクローナル抗体液を500μずつ
分注し、37℃で1時間反応させた。よく洗浄後、過酸化
水素とオルトフェニレンジアミンを基質として酵素反応
を行い、酵素活性を測定した。尚活性は492nmにて吸光
度として表わした。その結果を第4図に示す。
【図面の簡単な説明】
第1図の1〜3は実施例2で得られたモノクローナル抗
体のヒトLDL、ヒトMDA化LDL及び還元型ヒトMDA化LDLに
対する反応性をそれぞれ示す図である。 第2図は正常血清、ヒトLDL及びヒトMDA化LDLをサンプ
ルとして用いたときのSDS−PAGE電気泳動法によるウエ
スタンブロッティング法による酵素抗体染色図である。 第3図は本発明のモノクローナル抗体を用いて1ステッ
プサンドイッチ酵素免疫測定法によりヒトLDL、ヒトMDA
化LDL及び還元型ヒトMDA化LDLを測定したときの抗原濃
度と酵素活性との関係を示す図である。 第4図は本発明のモノクローナル抗体を用いて2ステッ
プサンドイッチ酵素免疫測定法によりヒトMDA化LDLを測
定したときの抗原濃度と酵素活性との関係を示す図であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 酒井 康夫 東京都墨田区業平5丁目5番12号 第一 化学薬品株式会社東京技術センター内 (56)参考文献 Atherosclerosis,V ol.65(1987)p.265−272 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) WPI(DIALOG) BIOSIS(DIALOG)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ヒトマロンジアルデヒド化低比重リポタン
    パクで免疫したマウスの脾臓細胞とミエローマ細胞とを
    融合してハイブリドーマを産生し、該ハイブリドーマか
    ら得られたモノクローナル抗体について、ヒトマロンジ
    アルデヒド化低比重リポタンパク及び還元型ヒトマロン
    ジアルデヒド化低比重リポタンパクに対する抗体活性を
    測定し、該ヒトマロンジアルデヒド化低比重リポタンパ
    ク及び該還元型ヒトマロンジアルデヒド化低比重リポタ
    ンパクと反応するモノクローナル抗体を採取することを
    特徴とする、ヒトマロンジアルデヒド化低比重リポタン
    パク及び還元型ヒトマロンジアルデヒド化低比重リポタ
    ンパクを認識するモノクローナル抗体の製造方法。
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