JP2712018B2 - モノクローナル抗体 - Google Patents

モノクローナル抗体

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【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明はヒトI型プロコラー
ゲンC末端ペプチド(以下、プロコラーゲンC末端と略
記する)に関連したモノクローナル抗体に関する。 【0002】 【従来の技術】生体内タン白質コラーゲンは主に線維芽
細胞内で、その前駆体プロコラーゲンとして合成され、
分泌時に特異的ペプチダーゼにより、そのC末端ペプチ
ドが切断されて完全なタン白分子に変換する。肝線維症
などの種々の線維化症の主な病状は、その組織における
コラーゲンの過剰合成、過剰沈着であり、体内コラーゲ
ン形成の測定は、肝線維症などの種々の線維化症の診
断、あるいは治療の重要な指針となりうるものである。
プロコラーゲンC末端はプロコラーゲンから遊離後も、
血中に一定時間存在する。したがって、血中のプロコラ
ーゲンC末端量の測定は、組織における線維形成を診断
するという点で臨床検査上重要であり、その簡便で迅速
な定量法の確立が望まれていた。今日まで組織線維化の
診断は、組織生検、尿中及び組織中のヒドロキシプロリ
ン量、血中プロリンヒドロキシラーゼ活性、血中リジン
オキシダーゼ活性の測定などにより行われていたが、操
作が煩雑であり、特異性にも問題があるといった欠点が
あった。更に最近、プロコラーゲンC末端に対するウサ
ギ抗血清を用いたラジオイムノアッセイ法が開発された
〔幸田久平、肝臓、第25巻、第192〜203頁(1
984)〕。この定量法は、あらかじめ放射能で標識さ
れたプロコラーゲンC末端と検体を同時にかつ競合的に
抗プロコラーゲンC末端抗体に作用させ、約1〜2日間
反応後、抗ウサギIgG抗体と約1日間反応させて、免
疫沈降物の放射能活性あるいは上清に残存した放射能活
性を測ることにより、検体中のプロコラーゲンC末端量
を定量するものである。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】上記のラジオイムノア
ッセイは少なくとも2日間の操作時間を要し、操作の煩
雑さと共に、放射能物質による環境汚染、人体への影響
という点や、目的抗原に対する抗体として抗血清を使用
しているため、その反応性の特異性という点に問題があ
った。また、この抗血清及び放射能標識プロコラーゲン
C末端を調製するためには、多量のプロコラーゲンC末
端を精製しなければならず、この点でも大きな問題を含
んでいた。本発明は、上記従来技術の定量法の問題点を
克服するためになされたものであり、その目的は体液な
どの試料中のプロコラーゲンC末端量を免疫学的に定量
する方法、及びそれに使用する定量用キットのために役
立つモノクローナル抗体を提供することにある。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明を概説すれば、本
発明はモノクローナル抗体に関する発明であって、ヒト
I型プロコラーゲンをバクテリア由来コラゲナーゼで処
理して得られる、分子量約10万のプロコラーゲンC末
端に特異的であることを特徴とする。 【0005】抗体を調製する際に、その抗原とするプロ
コラーゲンC末端はホフマンらの方法〔H.P.ホフマ
ン(H.P.Hoffman)プロシーディングズ オブ ザ
ナショナル アカデミー オブ サイエンシーズ オブ
ザ U.S.A(Proc. Natl. Acad. Sci. U.S.
A)、第73巻、第4304〜4308頁(197
6)〕により、ヒト線維芽細胞の培養ろ液より得ること
ができる。線維芽細胞を血清を含まない培地中で通常2
4時間培養し培養液を集める。プロコラーゲンを含むタ
ン白画分を硫安で沈殿させ、そして以下に例示した実施
例におけるように、酵素処理、カラムクロマトグラフィ
ーによりプロコラーゲンC末端を精製する。プロコラー
ゲンC末端の分離精製により、その特異的抗体の作製が
可能となる。この精製抗原に対する抗血清は、既に確立
している方法により調製することができる。すなわちウ
サギなどの実験動物に精製したプロコラーゲンC末端を
数回にわたって免疫し、そして適当な期間の後、その動
物から血清を抜取ればよい。酵素免疫測定法(ELIS
A)、ウエスタン ブロッティング法などの技術によ
り、特異的抗体が抗血清中に存在することを試験するこ
とができる。しかし、この方法により特異抗体を得るた
めには、免疫に用いる抗原は純度の高い単一のタン白質
でなければならない。また、ウサギやヤギなどの大型の
実験動物を免疫するためには多量の抗原を調製する必要
がある。それ故、従来法により、特異抗体を得ることは
極めて困難であった。 【0006】 【発明の実施の形態】本発明者らは、従来法により抗プ
ロコラーゲンC末端抗体を調製する際のいろいろな問題
点を解決するためにケーラーとミルシュテインの方法
〔Ko¨hler、Milstein、ネーチャー(Nature) 、第25
6巻、第476頁(1975)〕を用いている。この方
法を用いることにより、多量の抗原を用意する必要な
く、かつその抗原を絶対的に純粋にまで精製する必要も
なくなる。なぜなら、ヒトI型プロコラーゲンを免疫し
た実験動物の脾臓細胞とミエローマ細胞とを融合させ、
試験管条件下で特異的抗体を産生するクローン細胞を選
択するからである。特に実験動物としてマウスがよく用
いられる。例えばBalb/cマウスの腹腔内に線維芽
細胞の培養液より抽出したヒトI型プロコラーゲンを免
疫し、4週間後に追加免疫を行い、その3日後にマウス
より脾臓を摘出する。脾臓細胞とマウスミエローマ細胞
とを、ポリエチレングリコールの作用により融合させ、
そして常法により96穴プレート中にて培養する。各培
養液の上清を採取し、ELISA法により特異的抗体を
産生している細胞を選択し、更に限界希釈法によりクロ
ーニングを行い、抗プロコラーゲンC末端モノクローナ
ル抗体産生細胞(ハイブリドーマ)を取得する。これら
のハイブリドーマは培養液中にモノクローナル抗体を分
泌する。市販の無血清培地などを用いてハイブリドーマ
を培養しその上清から硫安塩析などの操作により抗体画
分を得ることができる。また同系のマウス体内にて、ハ
イブリドーマを培養し、その動物の体液より同様の操作
により抗体画分を得ることもできる。 【0007】これらの抗プロコラーゲンC末端抗体は、
不溶化担体に固定化した抗体結合固相物や、酵素との結
合体としての酵素標識抗体として定量用キットに用いら
れる。本発明で使用する抗体は、抗血清又はモノクロー
ナル抗体のいずれでもよいが、モノクローナル抗体が特
に適している。例えば、抗プロコラーゲンC末端抗体結
合固相物、又は酵素標識抗プロコラーゲンC末端抗体に
用いる抗体として、2種の異なる抗プロコラーゲンC末
端モノクローナル抗体が使用できる。この場合、両者共
プロコラーゲンC末端に対して指向性を示すが、特に、
プロコラーゲンC末端の別個のエピトープに対して指向
性を示すものが用いられる。更に、これらの抗体は免疫
グロブリンのまま使用されるに限られず、これらの抗体
をペプシン処理して得られるF(ab′)2 、Fab′
などのフラグメントとしても用いることができる。これ
らのフラグメントを用いた場合、非特異的吸着を防ぐこ
とができる。 【0008】すなわち、本発明によるプロコラーゲンC
末端の定量法は a)検体を抗プロコラーゲンC末端抗体又は抗体フラグ
メント結合固相物と、酵素標識抗プロコラーゲンC末端
抗体又は抗体フラグメントとに同時に一工程で反応さ
せ、検体中のプロコラーゲンC末端を固相化抗体又は抗
体フラグメントと酵素標識抗体又は抗体フラグメントと
の間でサンドウィッチを形成させ b)得られたサンドウィッチ上の酵素を該酵素に特異的
な基質と反応させて酵素活性を測定することよりなる。 抗体結合固相物に用いられる不溶化抗体としては抗体を
結合する能力を有するものが使用可能であり、例えばポ
リスチレン、ポリプロピレン、ポリビニルクロライド、
あるいはポリカーボネート製のマイクロプレート、ビー
ズ、スティック又は試験管などが用いられる。また、酵
素標識抗体は、例えばマレイミド法、ピリジル・ジスル
フィド法などの当業者によりよく知られた方法により酵
素標識して製造される。酵素標識に用いる酵素の例とし
ては、アルカリホスファターゼ、β−D−ガラクトシダ
ーゼ、グルコースオキシダーゼ、アセチルコリンエステ
ラーゼ、乳酸デヒドロゲナーゼ、グルコアミラーゼ、チ
ロシナーゼ、西洋ワサビペルオキシダーゼ、ラクトペル
オキシダーゼ等が挙げられ、中でもアルカリホスファタ
ーゼが好ましい。 【0009】基質としては、酵素標識に用いた酵素に特
異的な基質であればよい。例えば酵素がアルカリホスフ
ァターゼの場合には、p−ニトロフェニルリン酸を基質
とし、その酵素反応によって生じるp−ニトロフェノー
ルの濃度を波長420nmにおける吸光度として測定す
ればよい。かくして求められた酵素活性からプロコラー
ゲンC末端量を換算し、定量することができる。以上の
とおり、本発明は検体中のプロコラーゲンC末端の測定
における新規な定量法を提供するもので、肝硬変などの
組織線維化の診断に利用されるものである。 【0010】 【実施例】次に本発明の実施例を挙げて具体的に述べる
が、本発明は何らこれによって限定されるものではな
い。なお、図1及び図2は、本発明の定量法で使用する
検量線を、420nmにおける吸光度(縦軸)とプロコ
ラーゲンC末端濃度(ng/ml、横軸)との関係で示
したグラフである。 【0011】実施例1 (1)プロコラーゲンC末端抗原の単離 プロコラーゲンC末端抽出のために、ヒト胎児肺由来の
線維芽細胞(IMR−90)を10%牛胎児血清を含む
ダルベッコ改変イーグル(DMEM)培地中にて37℃
で培養する。細胞が適当な密度に増殖したところで、5
0mg/リットル アスコルビン酸と20mg/リット
ル L−プロリンを添加した血清無添加のDMEM培地
に交換し、24時間培養した後、培養上清を集めた。こ
の培養上清にタン白質分解酵素阻害剤として25mMエ
チレンジアミンテトラ酢酸ナトリウム(EDTA)、1
0mM N−エチルマレイミド(NEN)、1mMフェ
ニルメチルスルホニルフルオライド(PMSF)、1m
M p−アミノベンズアミド塩酸を加えたのち、硫酸ア
ンモニウム(176mg/ml)にてタン白質を塩析沈
殿させた。その沈殿を2M尿素、2.5mM EDTA
を含む0.1Mトリス−塩酸緩衝液(pH7.8)に溶
解したものをDEAEセファセルカラムに添加し、同緩
衝液150mlと0.2M NaClを含む同緩衝液1
50mlのグラジュエントを用いて溶出し、NaCl濃
度0.05Mにて溶出されたピークを集めた。SDSポ
リアクリルアミド電気泳動によりこのピークがヒトI型
プロコラーゲン分画であることを確かめた。このように
して得たヒトI型プロコラーゲンと精製バクテリア由来
コラゲナーゼ(シグマ社製、アメリカ)を量比50:1
にて混合し4℃で20時間インキュベートし、ヒトI型
プロコラーゲン分子中のコラーゲン部分のみの分解を行
った。この分解産物からプロコラーゲンC末端の最終的
な精製はバイオ・ゲルA−1.5m(バイオ−ラッド社
製−アメリカ)カラムクロマトグラフィーにより行い、
分子量約10万に相当するピークを精製プロコラーゲン
C末端分画として収集した。 【0012】(2)プロコラーゲンC末端に対する抗血
清の調製 精製プロコラーゲンC末端抗原0.5mgを生理食塩水
0.5mlに溶解し、これに等量の完全フロイント・ア
ジュバントを加え、乳化させた後ウサギ皮下に注射し
た。2週間置きに、同量の抗原を不完全フロイント・ア
ジュバントと乳化させたものを4回皮下注射し、最終免
疫より10日後にその全血を採血し、60分間室温で放
置した後、遠心分離することにより抗プロコラーゲンC
末端抗体を含有する抗血清を得た。その抗体の特異性と
力価は当業者によりよく知られた方法、すなわちELI
SA法、ウエスタンブロッティング法により確かめた。 【0013】(3)プロコラーゲンC末端に対するモノ
クローナル抗体の調製 精製ヒトI型プロコラーゲン50μgを生理食塩水0.
1mlに溶解し等量の完全フロイント・アジュバントを
加え乳化させ、Balb/cマウスの腹腔内に注射し
た。4週間後に抗原50μgのみを同マウスの腹腔内に
注射した。その3日後にマウスより摘出した脾臓より、
脾臓細胞を得、マウスミエローマ細胞(SP2/0)と
細胞数10:1の比で混合し、50%ポリエチレングル
コール及び20%ジメチルスルホキシドの存在下で1分
間放置し、細胞融合を行った。無血清DMEM培地を加
え希釈したのち、遠心分離によりその上清を除き、10
%牛胎児血清含有DMEM培地にて細胞を懸濁し、96
穴マイクロタイタープレートに1穴当り2×104 細胞
となるように分注した。その後1〜3日ごとに培地の半
分量をHAT培地で交換し、10〜20日後に融合細胞
(ハイブリドーマ)の生育してきたウエルの培養上清を
採取し、抗体産生の有無をELISA法等により調べ、
プロコラーゲンC末端に対する抗体を産生しているハイ
ブリドーマを5株選択した。これらのハイブリドーマに
ついて限界希釈法により2回クローニングを行い、最も
力価の高い抗体を産生するハイブリドーマのクローンと
して、PC5−5とPC8−7の2株を取得した。これ
らのハイブリドーマが産生するモノクローナル抗体がプ
ロコラーゲンC末端と特異的に反応することをウエスタ
ンブロッティングにより確かめた。これらのモノクロー
ナル抗体を大量に得るために、Balb/cマウス腹腔
内に約2×107 個のハイブリドーマを注射し、腹水腫
瘍を作らせ、10日後に腹水を採取し、抗プロコラーゲ
ンC末端モノクローナル抗体を取得した。 【0014】(4)抗体の不溶化担体への結合 (2)で得られた抗血清を常法に従い硫安塩析を行いD
EAEセルロースカラムクロマトグラフィーにより抗プ
ロコラーゲンC末端抗体を精製した。得られた抗体を石
川らの方法〔E.石川(E.Ishikawa) ,スカンジナビ
アン ジャーナル オブ イムノロジー(Scan. J.Im
munol.) 、第8巻、第43頁(1978)〕によりペプ
シン処理し、抗体フラグメントF(ab′)2 を得た。
この抗体フラグメントを10mM炭酸ナトリウム緩衝液
(pH8.5)に100μg/mlとなるように溶解
し、これにポリスチレンボール(積水化学社製、粒径
6.4mm)を浸し、4℃にて18時間インキュベート
して抗体フラグメントをボールに固定化した。これは1
%牛血清アルブミン、0.1%NaN3 を含むトリス緩
衝生理食塩水(TBS)中に4℃にて保存した。 【0015】(5)アルカリホスファターゼ標識抗プロ
コラーゲンC末端モノクローナル抗体の調製 (3)で得られた抗プロコラーゲンC末端モノクローナ
ル抗体(PC8−7)を含む腹水より常法に従い、抗プ
ロコラーゲンC末端モノクローナル抗体(PC8−7)
を精製し、前記石川らの方法によりモノクローナル抗体
フラグメントFab′を得た。このようにして得たモノ
クローナル抗体(PC8−7)フラグメントをN−スク
シンイミジル−4−(N−マレイミドメチル)−シクロ
ヘキサン−1−カルボキシレート(ジーベンケミカル社
製、東京)を用い、石川らの方法(酵素免疫測定法、第
2版、第92頁、1982年12月15日発行、医学書
院)に従ってアルカリホスファターゼ(ベーリンガー社
製、西ドイツ)に結合させた。 【0016】(6)プロコラーゲンC末端の測定 プロコラーゲンC末端を含む検体50μlを試験管に採
り(4)で調製した抗体固定化ポリスチレンボールを1
個添加し、(5)で調製した酵素標識抗体フラグメント
を0.1%牛血清アルブミン含有TBSで1μg/ml
に希釈した液を直ちに0.6ml加え、室温で30分間
インキュベートする。次いでポリスチレンボールを分取
し、0.1%トウイーン(Tween)20(半井化学薬品社
製、京都)を含むTBS2mlで4回洗浄し、基質とし
てp−ニトロフェニルリン酸(和光純薬工業社製、大
阪)を10mMとなるように0.05Mトリス−塩酸緩
衝液(pH9.7,2mM MgCl2 含有)で溶解し
た液を0.6ml添加し、室温で15分間インキュベー
トする。その後0.1N NaOH2mlを添加し反応
を停止させ、波長420nmにおける吸光度を測定し
た。測定結果より求めた検量線を図1に示す。 【0017】実施例2 (1)プロコラーゲンC末端抗原の単離 実施例1に準じて行った。 (2)抗プロコラーゲンC末端モノクローナル抗体の調
製 実施例1に準じて行った。 (3)抗プロコラーゲンC末端モノクローナル抗体の不
溶化担体への結合 実施例1の(4)と同様に行った。すなわち、モノクロ
ーナル抗体(PC5−5)を含む腹水からモノクローナ
ル抗体(PC5−5)を精製し、ペプシン処理により抗
体フラグメントF(ab′)2 を得た。これを10mM
炭酸ナトリウム緩衝液(pH8.5)に100μg/m
lとなるように溶解し、この溶液中にてポリスチレンボ
ールを4℃で18時間インキュベートすることにより製
造した。 (4)酵素標識抗プロコラーゲンC末端モノクローナル
抗体の調製 実施例1に準じて行った。 (5)プロコラーゲンC末端の測定 実施例1に準じて行った。測定結果より求めた検量線を
図2に示す。 【0018】 【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
り、プロコラーゲンC末端量が、1時間で迅速にしかも
5μg/mlという高感度で定量することが可能となっ
た。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明のモノクローナル抗体を用いる定量法で
使用する検量線を、420nmでの吸光度とプロコラー
ゲンC末端量との関係で示したグラフである。 【図2】本発明のモノクローナル抗体を用いる定量法で
使用する検量線を、420nmでの吸光度とプロコラー
ゲンC末端量との関係で示したグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G01N 33/53 G01N 33/577 B 33/577 9282−4B C12N 15/00 C

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.ヒトI型プロコラーゲンをバクテリア由来コラゲナ
    ーゼで処理して得られる、分子量約10万のヒトI型プ
    ロコラーゲンC末端ペプチドに特異的であることを特徴
    とするモノクローナル抗体。
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