JP2818658B2 - ヒト動脈硬化症認識モノクロナル抗体およびその製造法 - Google Patents

ヒト動脈硬化症認識モノクロナル抗体およびその製造法

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JP2818658B2
JP2818658B2 JP63050162A JP5016288A JP2818658B2 JP 2818658 B2 JP2818658 B2 JP 2818658B2 JP 63050162 A JP63050162 A JP 63050162A JP 5016288 A JP5016288 A JP 5016288A JP 2818658 B2 JP2818658 B2 JP 2818658B2
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【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、ヒト動脈硬化症関連抗原を特異的に認識す
るヒト動脈硬化症認識モノクロナル抗体およびその製造
法に関する。さらに本発明は、ヒト動脈硬化症関連抗原
の定量およびそれに基づく動脈硬化症の診断、ヒト動脈
硬化症の病巣に対するイメージング診断などに有用なヒ
ト動脈硬化症関連抗原認識モノクロナル抗体を提供する
ものである。
従来の技術および課題 動脈硬化症(Arteriosclerosis)は大動脈、冠動脈、
脳動脈および脈動脈等の筋型動脈に多く発生し、狭心
症、心筋梗塞、脳梗塞等の主因となる疾患である。
その病因として血漿コレステロールの上昇、内皮傷
害、血小板凝集、内膜肥厚、粥腫の形成等が提唱されて
いる。しかしその成因はほとんど解析されていないのが
現状である。
正常な大動脈は内皮、弾性繊維と平滑筋細胞よりなる
中膜、弾性繊維よりなる外膜の3層により構築されてい
る。この大動脈が何らかの原因でこの内皮と中膜の境界
が肥厚し、細胞の異常繁殖、壊死が生ずるといわれる動
脈硬化症として出現する。
すなわち、心筋梗塞、脳梗塞等の重篤な疾患が生ずる
原因として、 コレステロールをはじめとする脂質の動脈壁細胞なら
びに細胞間への蓄積による粥腫形成、 細胞増殖に伴う内膜肥厚および 内皮の損傷ならびに内膜の肥厚に伴う血小板の凝集 等の種々の理由により動脈血管の閉塞がもたらされるこ
とである。その結果、狭心症、心筋梗塞、脳梗塞等の疾
患を発現するものと推定される。
上記内膜肥厚部分には イ)大量の脂質を取り込んだ泡沫細胞の出現、 ロ)細胞間への脂質の蓄積、 ハ)内膜での平滑筋細胞の増殖、 ニ)結合組織の増成とカルシウムの沈着、 ホ)血小板の凝集と血栓形成、 等が認められる。
従来、ヒト動脈硬化症の診断法としては、血中コレス
テロール値の測定、リポ蛋白組成の分析、凝固因子の検
索などから危険度を予測する間接的な方法と、動脈壁の
音波の伝搬速度や反射エコーを利用して動脈硬化の進展
度を測定したり、動脈血管内に造撮剤を注入して動脈の
狭窄像を直接観察する方法とがある。
しかしながら、上記の間接法における血中危険因子の
測定は動脈硬化症の直接因子を測定しているものではな
く、確度の高い診断法とは言えない。一方、反射エコー
法、血管造撮法による直接診断法はいずれも動脈硬化症
による血管の狭窄度を測定する方法であり、動脈硬化の
進展度そのものを測定する方法ではない。しかも血管造
撮法は造撮剤を動脈内に注入するために技術的な危険性
を伴う。
従って、手軽にでき、かつヒト動脈硬化症に特異性の
高い診断法が望まれている。しかしながら動脈硬化症を
診断するための直接的な血中指標物質ならびに動脈硬化
巣を直接認識する指標物質は何ら見出されていないのが
現状である。
課題を解決するための手段 本発明は前述した問題点を解決するものであり、本発
明者等は、ヒト動脈硬化症に直接作用する因子について
鋭意研究した結果、動脈硬化症患者からの血清または動
脈硬化病巣部位を抗原として、家族性高脂血症、心筋梗
塞、脳梗塞等のヒト動脈硬化症の関連抗原を特異的に認
識するモノクロナル抗体産生細胞を単離し、この細胞か
らヒト動脈硬化症認識モノクロナル抗体を得ることに成
功した。
すなわち本発明は、ヒト動脈硬化症関連抗原を特異的
に認識するヒト動脈硬化症認識モノクロナル抗体に関す
るものである。さらに本発明は、ヒト動脈硬化症関連抗
原を含有する溶液で、ヒトを除く哺乳動物を免疫し、該
動物の抗体産生リンパ球とミエローマ細胞とを細胞融合
させて抗ヒト動脈硬化症抗体産生融合細胞を単離し、次
いで抗ヒト動脈硬化症抗体産生融合細胞を培養すること
を特徴とするヒト動脈硬化症認識モノクロナル抗体の製
造法に関する。
本発明のモノクロナル抗体は、好適な簡便法として、
抗ヒト動脈硬化症抗体産生細胞とミエローマ細胞との融
合細胞から産生することができる。この製造法は特に限
定されるものではなく、例えば、まずヒト動脈硬化症抗
原を用いて常法によりヒトを除く哺乳動物を感作する。
ここで用いうるヒト動脈硬化症抗原としては、例えば家
族性高脂血症患者血清や脳梗塞、心筋梗塞患者血清のよ
うにヒト動脈硬化症患者から分離した血清および動脈硬
化病巣部位(特に内膜肥厚部分)のホモゲネートを挙げ
ることができる。血清で感作する場合、健康人のヒト正
常血漿で感作して得た抗体をヒト動脈硬化症患者の血清
と混合し、この混合物を用いて動物を感作することが好
しい。この混合物の使用によって正常血漿由来の抗原に
対する抗体産生を抑え、患者血清由来の抗原に対する産
生の確率を高めることができる、という利点がある。つ
いで感作された動物の脾臓、胸線、末梢リンパ節、また
は末梢血より抗ヒト動脈硬化症抗体産生のリンパ球を単
離して抗ヒト動脈硬化症抗体産生細胞を得る。さらにこ
の細胞は、ミエローマ細胞と常法により融合させ、抗体
産生融合細胞を得る。この融合細胞を複数のウエルに分
注し、培養し、各ウエルの上清を酵素免疫測定法(ELIS
A法)、あるいは間接オートラジオグラフィー法等の手
段により分析しヒト動脈硬化患者血清あるいはヒト動脈
硬化病巣にのみ特異的に反応し、正常ヒト血清あるいは
正常動脈壁とは反応しないヒト動脈硬化症認識モノクロ
ナル抗体産生細胞を単離する。モノクロナル抗体を用い
て動脈硬化病巣部位画像解析を行なう場合、モノクロナ
ル抗体により動脈硬化病巣の表層をより特異的に認識す
ることが望ましい。前記の間接オートラジオグラフィー
法で分析することによって、動脈硬化病巣の表層部を特
異的に認識する抗体産生細胞を単離することができると
いうところに特徴を有する。さらにこのモノクロナル抗
体産生細胞を直接組織培養するか、または哺乳動物、例
えばマウスやモルモットの腹腔に移植して腫瘍を形成さ
せて腹水から産生された目的とするモノクロナル抗体を
採取し、精製する。
かくして、本発明者等は、ヒト動脈硬化症関連抗原を
特異的に認識する新規ヒト動脈硬化症認識モノクロナル
抗体を単離することに成功した。
このうち、高脂血症患者、脳梗塞患者、心筋梗塞患者
血清を抗原として得られたモノクロナル抗体131B等はヒ
ト患者血清に認められる動脈硬化症関連抗原を特異的に
認識するモノクロナル抗体で、免疫グロブリンクラスは
IgGに分類される。
更に、動脈硬化症患者の内膜肥厚部分のホモゲネート
を抗原としてモノクロナル抗体125Hを得ることができ
た。このモノクロナル抗体125Hは免疫グロブリンクラス
IgGに分類されるもので、動脈硬化巣を特異的に認識し
ていることが示された。
これらのモノクロナル抗体131Bおよび125Hはいずれも
ヒト患者血清あるいは動脈壁ホモゲネートを抗原として
感作し作製したもので、家兎血清ならびに動脈壁ホモゲ
ネートを抗原として作製したモノクロナル抗体とは異な
る新規なものであった。
さらにこのモノクロナル抗体は、必要に応じてそのま
ま、またはその蛋白分解酵素処理による分解産物である
F(ab′)2,Fabとしてヒト動脈硬化症の進展等を測定
する試薬として用いることができる。ちなみに、このモ
ノクロナル抗体の認識する抗原は、ヒト動脈硬化症の病
巣部位のみならず患者血清中にも存在している。それゆ
え採取した血清を、モノクロナル抗体を反応試薬とし
て、例えばアルカリホスファターゼ、β−ガラクトシダ
ーゼ、パーオキシダーゼ等の酵素、放射性同位元素、蛍
光物質等の認識物質を用いた種々の免疫測定法、例えば
競合法またはサンドイッチ法や凝集反応または凝集阻止
反応による測定法またはそれらの改良測定法等公知の方
法により、その抗原を定量または定性し、その結果から
動脈硬化の進展度を判断することができるものである。
さらにまたこのモノクロナル抗体を用いて、ヒト動脈
硬化症の病巣部位の存在または広がりを検査することが
できる。即ち放射性同位元素、例えばNa131I,Na123Iや
Na125I等を用いクロラミンT法、酵素法等にてヨード
を、又SnCl2等還元剤の存在下にNa99mTcO4(過テクネチ
ウム酸ナトリウム)生理食塩液を加えることによりテク
ネチウムを、又適当なキレート剤(無水DTPA、Diethyle
ne Triamine Penta Acetic acid等の所謂Bifunctional
キレート)を介しインジウム(111In)を上記のモノク
ロナル抗体又はそのF(ab′)2、Fabフラグメント等に
結合させる。これを無菌無毒性媒体に加え静脈内に投与
し、一定時間後に病巣部位に結合した結果をガンマカメ
ラ等を用いて体内の放射能分布に基づいたシンチグラム
を得る。このシンチグラムより、脳梗塞、心筋梗塞等の
ヒト動脈硬化症の病巣部位の存在または広がりを検査す
ることができるものである。
実施例 次いで本発明の実施例を挙げるが、本発明は何らこれ
によって限定されるものではない。
実施例1.高脂血症患者血清を抗原として調製したIgG型
モノクロナル抗体 (1)モノクロナル抗体の作製 正常者血漿の1名分を20μl取り、180μlの生理食
塩水にて10倍希釈し、BALB/cマウスに腹腔内投与した。
さらに3週間後と2ケ月後に同様の投与を行い、抗正常
者血漿抗血清を得た。同時に、家族性高脂血症患者血清
の19名分を混和しこの20μlを、80μlの生理食塩水に
て5倍希釈した。これに100μlのフロイント完全アジ
ュバントを加えてよく混和し、得られたエマルジョンを
BALB/cマウスに皮下投与した。2週間後に上記抗正常者
血漿抗血清10μlと、家族性高脂血症患者19名の混合血
清10μlとを80μlの生理食塩水で希釈後、フロイント
完全アジュバント100μlを加えてよく混和し、得られ
たエマルジョンを先のマウスに皮下投与した。さらに最
終免疫として2週間後に、抗正常者血漿抗血清10μlと
家族性高脂血症患者19名の混合血清10μlを180μlの
生理食塩水で希釈し腹腔内投与後、3日目に脾臓を取り
出した。
脾細胞はHHBS(HEPES Buffered Hanks' Balanced Sal
t Soln.)にてよく洗浄し、同様に洗浄したマウスミエ
ローマ細胞株P3/U1と5:1の割合で混合し、1300rpmで5
分間遠心した。沈査として得られた細胞を50%ポリエチ
レングルコール4000を含むD'MEM(−)培地1mlに浮遊さ
せ2分間放置した。次いで、D'MEM(−)培地10mlを徐
々に加えて希釈後、800rpmにて5分間遠心した。次いで
得られた細胞を20%の牛胎児抗血清を含むHAT培地100ml
に懸濁し、0.1mlずつを96ウエルの組織培養プレートに
分注した。2〜4日毎に半量ずつ培地を交換し、8日後
の培養上清について抗体価を調べたところ、1000ウエル
中21ウエルで強い抗体活性が見られた。次いで限界希釈
法によりクローニングを行い、正常者14名の混合血漿及
び14名の混合血清では抗体活性を示さず、ヒト血清中の
動脈硬化症関連抗原を特異的に認識する株を選別したと
ころ計9株の融合細胞が得られた。さらに最終的に限界
希釈法によりクローニングを行い、より正常者血漿及び
血清では活性を示さず、動脈硬化症関連疾患の患者血清
に特異的に反応する融合細胞を計6株単離した。これら
をプリスタンで処理されたBALB/cマウスの腹腔内に注入
し、10〜20日後にその腹水を採取してモノクロナル抗体
を得た。
この6株の融合細胞のうち、131B細胞株から得られた
モノクロナル抗体は、オクタロニー法による免疫グロブ
リンクラスは図1に示すようにIgG1に分類されるもの
で、ヒト血清中動脈硬化症関連抗原を特異的に認識する
モノクロナル抗体である。131B細胞株は微生物工業技術
研究所特許微生物寄託センター(以下、微工研と略称す
る)にFERM BP−1676として寄託されている。
(2)131Bモノクロナル抗体による患者血清の測定 被検血清として、家族性高脂血症患者血清(FH)、II
I型高脂血症患者血清(TypeIII)、低βリポタンパク血
症患者血清(Hypoβ)、心筋梗塞患者血清(MI)、脳梗
塞患者血清(APO)、ウェルナー症候群患者血清(Werne
r)、狭心症患者血清(Angina)、正常者血漿(NP)、
正常者14名より調製した混合血清(NS)の1000倍希釈液
100μlを、ELISA用マイクロプレート(Falcon 3912)
を加え、4℃にて一晩放置し吸着させた。1%BSAを含
む燐酸緩衝液でマイクロプレートを処理後、131Bモノク
ロナル抗体溶液を100μl添加し、37℃にて2時間反応
させた。次いで洗浄後、10,000倍希釈したアルカリフォ
スファターゼ標識抗マウスIgG(tago社製)を100μl添
加して37℃で1時間反応させ、洗浄後、1mg/mlパラニト
ロフェニルリン酸2ナトリウム塩、0.01%MgCl2を含む1
mMジエタノールアミン緩衝液(pH9.8)を100ml加え、37
℃にて2時間反応させた。マイクロプレート用比色計
(バイオ・ラッド社製)を用い吸光度(OD405nm)を測
定し動脈硬化症関連抗原活性値とした。その結果を、第
1表に表に示す。本発明の131Bモノクロナル抗体は、家
族性高脂血症患者血清(FH)、III型高脂血症患者血清
(TypeIII)、低βリポタンパク血症患者血清(Hypo
β)、心筋梗塞患者血清(MI)、脳梗塞患者血清(AP
O)、ウェルナー症候群患者血清(Werner)、狭心症患
者血清(Angina)の動脈硬化症関連抗原を強く認識し高
い値を示した。しかも正常者血漿(NP)及び血清(NS)
に対する値は小さいことが明らかであり、このモノクロ
ナル抗体はヒト血清中の動脈硬化症関連抗原を特異的に
認識したものであると判断できる。
以上の結果を第2図にまとめた。第2図から明らかな
ように、家族性高脂血症患者、III型高脂血症患者、低
βリポタンパク血症患者、心筋梗塞患者および脳梗塞患
者血清はいずれも正常者血漿及び血清よりも高い値を示
した。
(3)131Bモノクロナル抗体と反応するヒト血清動脈硬
化症関連抗原物質 家族性高脂血症患者血清をSDS添加ポリアクリルアマ
イドゲルにて40V、一晩電気泳動しニトロセルロース膜
にブロッティングした。この膜を、0.05%非イオン系界
面活性剤ツイーン20を含む燐酸緩衝液にてよく洗浄後、
5%BSAを含む燐酸緩衝液にて一晩処理した。洗浄後、1
31Bモノクロナル抗体を2時間、アルカリフォスファタ
ーゼ標識抗マウスIgG抗体を1時間反応させた。反応
後、0.2%の5−ブロモ−4−クロロ−3−インドリル
リン酸パラトルイジン塩を含む0.75Mトリス−塩酸緩衝
液(pH8.8)の溶液に膜を浸し、室温にて一晩放置し免
疫染色した。その結果、131Bモノクロナル抗体の認識す
るヒト血清動脈硬化症関連抗原物質の分子量は約52,000
と推定される。
また、131B抗体が認識する抗原物質は、動脈硬化症と密
接な関係にあると言われているリポ蛋白の構成成分ApoA
−I,A−IV,B−100,B−48,E,Dなどとは異なる高脂血症特
異抗原物質である(第3図参照)。
さらに本抗体の認識する抗原物質は図4に示すよう
に、家族性高脂血症患者血清1mlをNaBrにて比重を1.25
に合わせ、その上に比重1.153の生理食塩水を2ml、さら
に比重1.063の生理食塩水1.6ml重層し、30000rpm24時間
の条件下で遠心しても浮上しない画分に存在する。しか
も図5に示すように家族性高脂血症患者のコレステロー
ル値との相関が小さい(R=0.104)ことから、この131
Bモノクロナル抗体はLDLをはじめとする、リポ蛋白質を
抗原物質として認識しないことが確認された。
以上の結果より、131Bモノクロナル抗体は動脈硬化症
血清中に特徴的に共通して存在する抗原物質を認識して
いると結論される。
また131Bモノクロナル抗体は血漿成分が混入しても、
実質上反応に影響を与えないことが判っている。
T.C. :総コレステロール FH :家族性高脂血症 APO :脳梗塞 MI :心筋梗塞 Hypoβ :低βリポ蛋白血症 TypeIII :III型高脂血症 Werner :ウェルナー症候群 Angina :狭心症 実施例2 動脈硬化病巣を抗原として調製した動脈硬化
壁認識IgG型モノクロナル抗体 (1)抗原の調製方法 ヒト胸部及び腹部大動脈硬化壁を摘出し、冷所にて欠
陥を切開したのちピンセットにて内膜肥厚部(動脈硬化
病巣)を剥離し、ハサミにて1mm角に細切後、1mM EDTA,
0.1%エタノールを含む水溶液(pH7.4)を湿重量1g当り
5〜10mlの割合で加え、ポリトロンホモゲナイザー(po
lytron homogenizer)にてホモゲネート(homogenate)
を調製した。
このホモゲネート3名(5検体)分の混合物を4重の
ガーゼで過し、液を抗原液とした。
(2)モノクロナル抗体の作製 ホモゲネート0.5mg(200μl)に200μlのフロイン
ト完全アジュバントを加えてよく混和した。得られたエ
マルジョンをBALB/cマウスの皮下に投与した。9週後に
同様の投与を行い、さらに18週後に最終免疫として0.5m
g(200μl)のホモゲネートにD′MEM(−)培地200μ
lを加えたものを腹腔内投与し、3日目に脾臓を取り出
した。これをD′MEM(−)にてよく洗浄し、同様に洗
浄したマウスミエローマ細胞株P3/U1と5:1の割合で混合
し、1000rpmで5分間遠心した。
沈さとして得られた細胞を45%のポリエチレングリコ
ール4000を含むD′MEM(−)培地1mlに浮遊させ2分間
放置した。次いで、D′MEM(−)培地10mlを徐々に静
かに加えて希釈後、1000rpmにて5分間遠心した。次い
で得られた細胞を10%の牛胎児血清を含むD′MEM培地1
27mlに懸濁し、1mlずつを24ウエルの組織培養プレート
に分注した。
1日目にHAT培地1mlを加え、1〜2日毎に半量ずつ培
地交換を行い、8日後の培養上清の抗体価をELISA法で
調べた。
抗原として前記のヒト病巣内膜肥厚部のホモゲネート
を10μg/mlに調製し、100μlをELISA用マイクロプレー
ト(ヌンク社製)に加え、4℃にて一晩放置して吸着さ
せた。2%BSA溶液でマイクロプレートを処理後、127ウ
エルの培養上清を100μl添加して室温にて2時間反応
させた。次いで洗浄後、6,000倍希釈したアルカリフォ
スファターゼ標識抗マウスIgG抗体(タゴ社製)を100μ
l添加して室温で2時間反応させ、洗浄後、1mg/mlパラ
ニトロフェニルリン酸2ナトリウム塩、0.01%MgCl2
含む1mMジエタノールアミン緩衝液(pH9.8)を100μl
加え、室温にて1時間反応させた。マイクロプレート用
比色計(バイオ・テック社製)を用い吸光度(OD405n
m)を測定した。吸光度0.5以上の65ウエルについてさら
にオートラジオグラフィー法で検討した。
1%コレステロール添加食で4ケ月飼育した動脈硬化
症モデルウサギの動脈硬化病巣を取り出し、65の小片に
切断する。これを5%BSA溶液で処理後、65ウエルの培
養上清を1ml添加して4℃で5時間反応させた。次いで
洗浄後、5%正常ヤギ血清で処理し、200μl(1.7μCi
/ml)の125I標識抗マウスIgG抗体(非標識体:タゴ社
製)を添加して4℃、3時間反応させた。洗浄後、X−
rayフイルム(フジ社製)を用いオートラジオグラフィ
ーを行った。
この中から特異的な反応を示し、結合率の高い10ウエ
ルを選択し、限界希釈法によりクローニングを行った。
その結果、計2株の融合細胞が単離された。これらをプ
リスタンで処理されたBALB/cマウスの腹腔内に注入し、
10〜16日後にその腹水を採取してモノクロナル抗体を得
た。この2株の融合細胞のうち、125H細胞株から得られ
た125Hモノクロナル抗体は、ELISA法による免疫グロブ
リンクラスはIgG2bに分類されるもので、動脈硬化壁内
膜肥厚部を特異的に認識するモノクロナル抗体である。
この125H細胞株は微工研にFERM BP−1675として寄託さ
れた。
(3)125Hモノクロナル抗体の特異性 蛋白量10μg/mlの調製した色々なヒト病巣内膜肥厚部
および正常動脈内膜のホモゲネート100μlを用い、上
記ELISA法にて125Hモノクロナル抗体の反応性を検討し
た。その結果を第2表及び第6図に示すが、このモノク
ロナル抗体はヒト動脈硬化症病巣と強い反応性を示すこ
とが確認できた。
なお、総コレステロール(TC)値の測定は、コレステ
ロール測定キット(V−コレスターゼ「ニッスイ」:日
水製薬社製)を用いた。
また、この125Hモノクロナル抗体のウサギの動脈硬化
内膜肥厚部との反応性を検討した。1%コレステロール
食で飼育した動脈硬化症モデルウサギの動脈硬化病巣の
凍結切片を用いた間接蛍光抗体法による免疫染色および
オイルレッド0による染色の様子をそれぞれ第7図およ
び第8図に示す。
また1%コレステロール食で飼育した動脈硬化症モデ
ルウサギの動脈硬化病巣を取り出し、上記オートラジオ
グラフィー法にて125Hモノクロナル抗体の反応性を検討
した。間接オートラジオグラフィー法による反応の様子
および病巣の様子をそれぞれ第9図および第10図に示
す。
図から明らかなように125Hモノクロナル抗体はウサギ
動脈硬化内膜肥厚部を特異的に認識した。
従って、本125Hモノクロナル抗体は体内投与に際しても
病巣と反応することが期待される。また、ヒト動脈硬化
症診断のための画像解析用試薬を調製し、ヒトに応用す
るに際し、ウサギを用いて投与量、安全試験等の予備試
験を十分に行うことができるものであり、ヒト動脈硬化
巣の部位特定や広がりを調べるための画像解析等への応
用が期待される。
(4)125Hモノクロナル抗体と反応する動脈硬化壁抗原
物質 病巣肥厚内膜および正常動脈壁のホモゲネートをSDS
添加ポリアクリルアマイドゲルにて20mA,2時間電気泳動
し、さらにニトロセルロース膜に電気的にブロッティン
グした。この膜を、0.05%非イオン系界面活性剤ツイー
ン20を含む燐酸緩衝液にてよく洗浄後、2%BSA溶液に
て6時間処理した。洗浄後、125Hモノクロナル抗体と16
時間、アルカリフォスファターゼ標識抗マウスIgG+IgM
抗体と2時間反応させた。反応後0.1%の5−ブロモ−
4−クロロ−3−インドリルリン酸パラトルイジン塩を
含む0.75Mトリス−塩酸緩衝液(pH8.8)の溶液に膜を浸
し、室温にて2時間放置した。その結果、125Hモノクロ
ナル抗体が認識する抗原物質の分子量は約44,000である
ことが確認された(第11図参照)。
病変名…FP:ファイブラスプラーク FS:ファッティストリークス AP:アテロマタスプラーク CO:石灰化 N:正常 判定基準…ELISA(OD405)の値による 0.8以上:4+ 0.6〜0.8:3+ 0.4〜0.6:2+ 0.2〜0.4:+ 0.2以下:− Cholesterol/p.(コレステロール/タンパク質) =(mg/dl)/(mg/ml)
【図面の簡単な説明】
第1図はオクタロニー法による131Bモノクロナル抗体の
免疫グロブリンクラスを示す写真である。 第2図は第1表に示した131Bモノクロナル抗体の疾患別
抗原活性をプロットした図である。 第3図は131Bモノクロナル抗体が認識する動脈硬化関連
物質をタンパク染色及び免疫染色によって示す図であ
る。 第4図は131Bモノクロナル抗体の認識する抗原物質比重
を示す図である。 第5図は131Bモノクロナル抗体の認識する抗原物質と家
族性高脂血症患者のコレステロール値との相関を示す図
である。 第6図は第2表に示した125Hモノクロナル抗体の疾患別
抗原活性をプロットした図である。 第7図及び第8図は125Hモノクロナル抗体と反応させた
ウサギの動脈硬化病巣の凍結切片を用いたそれぞれ間接
蛍光抗体法による免疫染色及びオイルレッドによる染色
の様子を示す写真である。 第9図及び第10図はウサギの動脈硬化病巣に対する125H
モノクロナル抗体の間接オートラジオグラフィー法によ
る反応の様子及び病巣の様子をそれぞれ示す写真であ
る。 第11図は125Hモノクロナル抗体が認識する抗原物質をタ
ンパク染色及び免疫染色によって示す写真である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI (C12P 21/08 C12R 1:91) (56)参考文献 特開 昭61−130238(JP,A) KARDIOLOGIYA 22[12 ](1982)p.22−26 Biull.Eksp.Biol.M ed.103[1](1987)p.30−32 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) BIOSIS(DIALOG) WPI(DIALOG)

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】寄託番号FERM BP−1675を有する融合細胞
    が産生するモノクローナル抗体125Hが特異的に認識する
    抗原と同じ抗原を認識する、ヒト動脈硬化症関連抗原を
    特異的に認識するモノクローナル抗体。
  2. 【請求項2】上記モノクローナル抗体が、寄託番号FERM
    BP−1675を有する融合細胞が産生するモノクローナル
    抗体125Hである、請求項1記載のモノクローナル抗体。
  3. 【請求項3】寄託番号FERM BP−1676を有する融合細胞
    が産生するモノクローナル抗体131Bが特異的に認識する
    抗原と同じ抗原を認識する、ヒト動脈硬化症関連抗原を
    特異的に認識するモノクローナル抗体。
  4. 【請求項4】上記モノクローナル抗体が、寄託番号FERM
    BP−1676を有する融合細胞が産生するモノクローナル
    抗体131Bである、請求項3記載のモノクローナル抗体。
  5. 【請求項5】ヒト動脈硬化症関連抗原を含有する溶液
    で、ヒトを除く哺乳動物を免疫し、該動物の抗体産生リ
    ンパ球とミエローマとを細胞融合させて、抗ヒト動脈硬
    化症抗体産生抗体融合細胞を単離し、該融合細胞を培養
    することから成る、寄託番号FERM BP−1675を有する融
    合細胞が産生するモノクローナル抗体125Hが特異的に認
    識する抗原と同じ抗原を認識する、モノクローナル抗体
    の製造方法。
  6. 【請求項6】前記ヒト動脈硬化症関連抗原が、高脂血症
    患者血清、又は脳梗塞又は心筋梗塞患者血清における抗
    原である請求項5記載の方法。
  7. 【請求項7】ヒト動脈硬化症関連抗原を含有する溶液
    で、ヒトを除く哺乳動物を免役し、該動物の抗体産生リ
    ンパ球とミエローマとを細胞融合させて、抗ヒト動脈硬
    化症抗体産生抗体融合細胞を単離し、該融合細胞を培養
    することから成る、寄託番号FERM BP−1676を有する融
    合細胞が産生するモノクローナル抗体131Bが特異的に認
    識する抗原と同じ抗原を認識する、モノクローナル抗体
    の製造方法。
  8. 【請求項8】前記ヒト動脈硬化症関連抗原が、高脂血症
    患者血清、又は脳梗塞又は心筋梗塞患者血清における抗
    原である請求項7記載の方法。
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