JP3113121B2 - リンクデバイスの拡張方法およびその転送方法 - Google Patents

リンクデバイスの拡張方法およびその転送方法

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JP3113121B2
JP3113121B2 JP05098041A JP9804193A JP3113121B2 JP 3113121 B2 JP3113121 B2 JP 3113121B2 JP 05098041 A JP05098041 A JP 05098041A JP 9804193 A JP9804193 A JP 9804193A JP 3113121 B2 JP3113121 B2 JP 3113121B2
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裕美 堀切
俊哉 高橋
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、周辺装置からの固有
リンクパラメータの入力により、従来のシーケンスプロ
グラムを変更することなく、受信データを追加すること
ができるリンクデバイスの拡張方法とその転送方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】現在、工場内におけるシステムの大規模
化等により、複数のプログラマブルコントローラ間にお
いてネットワークを用いてデータリンクを行う必要性が
高くなってきている。また、新しいラインの追加等、シ
ステムの変更に伴い、最初に設定したデータリンクにお
けるリンクパラメータの設定を変更しなければならない
ことも少なくない。
【0003】図13は、従来におけるデータリンクシス
テムの概略構成を示す説明図である。図において、1
2,13は、それぞれデータリンクを構築するプログラ
マブルコントローラ(以下、PCという)であり、12
はデータリンクを制御する管理局(以下、MPCとい
う)として位置付けされたPCである。また、13はM
PCおよび他のPCとそれぞれN:Nでデータリンクを
構築する通常局(以下、NPCという)として位置付け
されたPCである。また、14はこれらの各PCに直結
され、パラメータの入力やシーケンスプログラムの作成
を実行する周辺装置である。
【0004】次に、共通リンクパラメータと固有リンク
パラメータの関係を説明する。共通リンクパラメータ
は、その設定をMPC12により実行され、ネットワー
ク内全てのPCが共有している全局同一のリンクパラメ
ータである。一方、この共通リンクパラメータに対し、
固有リンクパラメータは各NPC13にてそれぞれ設定
され、共通リンクパラメータにて設定されたリンクデバ
イスを受信する自局の受信エリアを任意に設定する局固
有のリンクパラメータである。
【0005】図14は、共通リンクパラメータの内部構
成と、その設定例を示す説明図であり、上記図13に示
したようなシステム構成時における設定内容の一例を示
している。図において、15はネットワーク内の号機N
o.、16は各号機が受信するリンクデバイスの先頭ア
ドレス、17はそのリンクデバイスのサイズを示してい
る。また、これら15〜17を周辺装置14(図13参
照)から入力し、管理局MPC12へ設定することによ
り、共通リンクパラメータがネットワーク内のPC全局
に設定される。
【0006】次に、この共通リンクパラメータの設定内
容について説明する。号機1と設定されたNPC13
は、リンクデバイスをアドレス0からサイズ20、すな
わち、アドレス019までを共通リンクパラメータで設
定された受信エリアにより受信し、同様に号機2はアド
レス020からアドレス039、号機3はアドレス04
0からアドレス069の受信エリアにおいてそれぞれリ
ンクデバイスを受信する設定になる。
【0007】図15は、従来における固有リンクパラメ
ータの内部構成と、その設定例を示す説明図であり、図
13に示すようなシステム構成時における設定内容の一
例を示している。図において、18はリンクデバイスの
受信エリアにおける局順を示している。これを周辺装置
14から各局に設定することによって、それぞれの局で
は、自局のリンクデバイス受信エリアを決定している。
【0008】次に、固有リンクパラメータの設定内容の
例について説明する。この固有リンクパラメータが設定
された局では、リンクデバイスの受信エリアにおける局
順が、号機1,号機3,号機2という順番になっている
ため、この順番にしたがって共通リンクパラメータによ
り設定された各号機のリンクデバイスが、1,3,2の
号機順番により受信エリアへ指定されたサイズでリンク
デバイスを転送する設定になる。
【0009】図16は、固有リンクパラメータ設定なし
の場合において、データリンクした場合における各局の
受信状態を示す説明図である。すなわち、固有リンクパ
ラメータを設定せずに、共通リンクパラメータの設定の
みで図13に示したようなシステム構成を用いてデータ
リンクを実行させた際におけるリンクデバイスの動きを
示している。図16において、1は図14に示したよう
な内容でMPC12に設定された全局同一である共通リ
ンクパラメータの割り付け、2は各局で設定された局固
有の固有リンクパラメータの割り付け、3は各局側で実
際にリンクデバイスを受信した受信エリアである。ま
た、図において、,,は、共通リンクパラメータ
1および固有リンクパラメータ2の中でそれぞれ割り付
けられた各NPC13におけるリンクデバイスの受信エ
リアを示している。さらに、その左横の数字は、それぞ
れの局の受信エリアの先頭アドレスを示している。
【0010】次に、動作について説明する。図16に示
したように固有リンクパラメータ2の設定がない場合に
あっては、共通リンクパラメータ1の設定内容における
先頭アドレス、サイズに基づいて、局順にリンクデバイ
スが各局の受信エリアへそのまま矢印で示したような動
作により転送される。
【0011】図17は、従来における固有リンクパラメ
ータによる各局の受信状態を示す説明図であり、図16
に示した状態に固有リンクパラメータ2を図15に示し
たような内容で設定し、データリンクを構築した際のリ
ンクデバイスの動きを示している。固有リンクパラメー
タ2において受信エリアの局順を図17に示したように
1,3,2と設定すると、共通リンクパラメータ1で設
定された局番1のリンクデバイス受信エリアは、アド
レス0からサイズ20でアドレス019の受信エリアへ
転送され、局番3のリンクデバイス受信エリアは、固
有リンクパラメータ2にて2番目に設定されているた
め、局番1のリンクデバイス受信エリアのすぐ後に共
通リンクパラメータ1で設定されていたサイズ30で、
アドレス20からアドレス49の受信エリアへ転送され
る。
【0012】また、同様に、局番2のリンクデバイス受
信エリアは、固有リンクパラメータ2で3番目として
設定されているため、リンクデバイス受信エリアの後
にアドレス50からアドレス69のサイズ20として受
信エリアへ転送されることになる。なお、図中の矢印
は、このようなリンクデバイスの受信エリアへの転送の
動作を示している。
【0013】図18は、従来における各局のリンクデバ
イス受信動作を示すフローチャートである。まず、他局
から送信されてきたリンクデバイスを共通リンクパラメ
ータにより設定された受信エリアへ転送し(S22)、
その後、固有リンクパラメータが設定されているか否か
を判断する(S23)。その結果、固有リンクパラメー
タが設定されていないと判断したときには、共通リンク
パラメータにより設定された受信エリアでリンクデバイ
スを受信した後(S25)、本処理を終了する。反対
に、上記ステップ23において、固有リンクパラメータ
が設定されていると判断したときには、リンクデバイス
を共通リンクパラメータで設定された受信エリアから固
有リンクパラメータで設定された受信エリアへ転送し
(S24)、リンクデバイスを受信した後(S25)、
本処理を終了する。
【0014】次に、各局で受信されるリンクデバイスを
拡張した場合の従来における処理方法について説明す
る。図19は、従来におけるリンクデバイス拡張時の各
局の受信状態を示す説明図である。すなわち、図19
は、図17において説明したような内容の共通リンクパ
ラメータ1および固有リンクパラメータ2により設定さ
れ、データリンクしていた状態に1局目のNPC13の
リンクデバイスをサイズ10だけ拡張させた場合におけ
る各局での受信エリアの変化を示している。図19にお
いて斜線で示した部分が新たに拡張された1局目のNP
C13のリンクデバイスである。なお、図中、3’は共
通リンクパラメータ1を拡張する前の各局の受信結果を
拡張後の3と比較しやすくするために補足的に示したも
のである。
【0015】まず、MPC12にて共通リンクパラメー
タ1の設定を変更する。1局目のNPC13のサイズを
10拡張するため、それぞれ1局目のNPC13のアド
レスが0〜29、2局目のNPC13のアドレスが30
〜49、3局目のNPC13のアドレスが50〜79と
いう設定になり、2,3局目のNPC13では元の共通
リンクパラメータの設定と比較して、アドレスが1局目
の拡張分である10ずつずれることになる。
【0016】従来における固有リンクパラメータでは、
局順の設定しかできないため、上記のように共通リンク
パラメータ1のリンクデバイスを拡張し、割り付けの内
容に変更があった場合、各局では設定されている固有リ
ンクパラメータ2の割り付けの局順に基づいて、共通リ
ンクパラメータ1のサイズで他局から送信されてきたリ
ンクデバイスを各受信エリアに転送する。
【0017】上記の動作を、この例で説明すると、図1
9において示すように、1局目のNPC13のリンクデ
バイスはアドレス0〜29の受信エリアへ、2局目のN
PC13のリンクデバイスは固有リンクパラメータ2で
局順が3番目に設定されているためアドレス60〜79
の受信エリアへ、3局目のNPC13のリンクデバイス
は局順が2番目に設定されているためアドレス30〜5
9の受信エリアへそれぞれ転送されて受信されることに
なる。これをリンクデバイス拡張前の受信状態を示した
3’と比較すると明らかなように、2,3局目のNPC
13における受信エリアの先頭アドレスが1局目のNP
C13の拡張分だけ、共通リンクパラメータにおける設
定と同様にずれることになる。
【0018】図20は、図16に示した状態のときに各
局において使用していたシーケンスプログラムである。
これは、図17において説明した1局目のNPC13の
リンクデバイスを拡張する前の状態のときに、各NPC
13のデータリンクを構築するために使用していたシー
ケンスプログラムの一部を示すものである。図におい
て、9が1局目のNPC13のシーケンスプログラム、
10が2局目のNPC13のシーケンスプログラム、1
1が3局目のNPC13のシーケンスプログラムをそれ
ぞれ示している。
【0019】次に、上記従来におけるシーケンスプログ
ラムの動作について説明する。まず、1局目のNPC1
3のシーケンスプログラム9でX0の接点がONする
と、リンクデバイスB0がONする。次に、1局目のN
PC13におけるリンクデバイスB0がONすることに
より、2局目のNPC13におけるシーケンスプログラ
ム10のリンクデバイスB0の接点がONし、タイマT
0により、その1秒後にリンクデバイスB50がONす
る。そして、2局目のNPC13でB50がONしたこ
とにより、3局目のNPC13のシーケンスプログラム
11でリンクデバイスB50の接点がONし、シーケン
スプログラム10と同様にタイマT0により、1秒後に
リンクデバイスB20がONする。
【0020】図21は、図19に示した状態のときに各
局で図17に示した固有リンクパラメータによる各局の
受信状態を修正したシーケンスプログラムである。すな
わち、図21は、図19を用いて説明したように、1局
目のNPC13のリンクデバイスをサイズ10だけ拡張
して各局の受信エリアにおけるアドレスがずれているの
で、これに伴って各NPC13で図20に示したシーケ
ンスプログラムを修正したものである。図において、破
線で囲んだ個所がその修正部分を示している。
【0021】まず、1局目のNPC13におけるシーケ
ンスプログラム9でX0の接点がONすると、リンクデ
バイスB0とB20がONする。リンクデバイスB20
はリンクデバイス拡張により1局目のNPC13のリン
クデバイスとなり、追加されたものである。次に、1局
目のNPC13におけるリンクデバイスB0がONした
ことにより、2局目のNPC13におけるプログラム1
0のリンクデバイスB0の接点がONし、タイマT0に
より、その1秒後にリンクデバイスB60がONする。
これはリンクデバイス拡張前における図16では、B5
0であったリンクデバイスが1局目のリンクデバイス拡
張分の10だけずれたため、B50は、2局目のNPC
13に設定されたリンクデバイスではなくなり、B60
へ修正してある。
【0022】その後、この2局目のリンクデバイスB6
0がONしたことにより、3局目のNPC13のシーケ
ンスプログラム11によりリンクデバイスB60の接点
がONし、タイマT0により、1秒後にリンクデバイス
B30がONする。このリンクデバイスB30について
も、シーケンスプログラム10のB60と同様、リンク
デバイス拡張前における図16では、B20であったと
ころが拡張分だけずれることによって、B20は1局目
のNPC13におけるリンクデバイスとなり、3局目の
リンクデバイスの設定がB30からになったことによる
修正を実行する。
【0023】すなわち、従来においては、図20および
図21を用いて説明したように、受信エリアがずれるこ
とにより、そこへ受信されるリンクデバイスを用いてシ
ーケンスプログラムを作成し、データリンク処理を実行
している各局にあっては、受信エリアのアドレスの変更
に伴って、それまで使用していたシーケンスプログラム
の修正をその都度実行していた。
【0024】その他、この発明に関連する参考技術文献
としては、特開平4−35138号公報に開示されてい
る「受信バッファ管理方法」、特開平2−44837号
公報に開示されている「アドレス設定方式」、特開平3
−127104号公報に開示されている「プログラマブ
ルコントローラのデータリンク装置」、特開平3−65
705号公報に開示されている「プログラマブルコント
ローラのリンクシステム」、特開平4−35338号公
報に開示されている「外部テーブルによるバッファ取得
方法」、特開平1−307857号公報に開示されてい
る「受信バッファ制御方式」がある。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記に
示されるような従来におけるリンクパラメータ拡張方法
にあっては、各局で受信されるリンクデバイスを拡張す
るために、共通のリンクパラメータで割り付けられてい
たリンクデバイスを拡張すると、各局ではリフレッシュ
される受信エリアのアドレスが変化してしまうため、そ
れらのリンクデバイスを用いて作成しているシーケンス
プログラムをその都度、変更内容に合わせて修正しなけ
ればならず、作業効率が悪いという問題点があった。
【0026】この発明は、上記に鑑みてなされたもので
あって、各局のリンクデバイスを拡張するために、共通
リンクパラメータにおいて設定内容に変更があっても、
各局への通信手順を変えることなくリンクデバイスを転
送でき、また、これまで使用していたシーケンスプログ
ラムがそのまま流用でき、変更部分を追加するのみで済
むようにし、作業効率を向上させたリンクパラメータの
拡張方法およびその転送方法を得ることを目的とする。
【0027】
【課題を解決するための手段】この発明に係るリンクデ
バイス拡張方法は、上記の目的を達成するために、管理
局により設定した全局同一の共通リンクパラメータと、
各局毎に設定し自局のリンクデバイス受信エリアを決定
する局固有の固有リンクパラメータとの内容に基づいて
データリンクを実行する際に、ある局のリンクデバイス
受信エリアを拡張するために、前記共通リンクパラメー
タの設定を変更した後、該共通リンクパラメータとリン
クデバイス拡張前から設定していた前記固有リンクパラ
メータとを自動的にチェックし、変更部分についてのリ
ンクデバイス受信エリアを、その先頭アドレス、サイズ
を任意に周辺装置から新規の固有リンクパラメータとし
て入力して各局に設定するものである。
【0028】また、管理局により設定した全局同一の共
通リンクパラメータと、各局毎に設定し自局のリンクデ
バイス受信エリアを決定する局固有の固有リンクパラメ
ータとの内容に基づいてデータリンクを実行する際に、
ある局のリンクデバイス受信エリアを拡張するために、
前記共通リンクパラメータの設定を変更した後、該共通
リンクパラメータとリンクデバイス拡張前から設定して
いた前記固有リンクパラメータとを自動的にチェック
し、変更部分についてのリンクデバイス受信エリアを、
その先頭アドレス、局順、サイズを任意に周辺装置から
新規の固有リンクパラメータとして入力して各局に設定
するものである。
【0029】また、管理局により設定され全局同一の
共通リンクパラメータと、各局毎に複数個設定された自
局のリンクデバイス受信エリアを決定する局固有の固有
リンクパラメータのそれぞれの設定内容に基づいて、各
受信エリアへリンクデバイスを転送するものである。
【0030】
【作用】この発明によるリンクデバイス拡張方法は、管
理局により設定した全局同一の共通リンクパラメータと
各局毎に設定し自局のリンクデバイス受信エリアを決定
する局固有の固有リンクパラメータとの内容に基づいて
データリンクを実行する際に、ある局のリンクデバイス
受信エリアを拡張するために、共通リンクパラメータの
設定を変更した後、共通リンクパラメータとリンクデバ
イス拡張前から設定していた固有リンクパラメータとを
自動的にチェックし、変更部分についてのリンクデバイ
ス受信エリアを、その先頭アドレス、サイズを任意に周
辺装置から新規の固有リンクパラメータとして入力する
ことにより、各局の受信エリアのアドレスを変更するこ
となくリンクデバイスを拡張する。
【0031】また、この発明によるリンクデバイス拡張
方法は、管理局により設定した全局同一の共通リンクパ
ラメータと各局毎に設定し自局のリンクデバイス受信エ
リアを決定する局固有の固有リンクパラメータとの内容
に基づいてデータリンクを実行する際に、ある局のリン
クデバイス受信エリアを拡張するために、共通リンクパ
ラメータの設定を変更した後、共通リンクパラメータと
リンクデバイス拡張前から設定していた固有リンクパラ
メータとを自動的にチェックし、変更部分についてのリ
ンクデバイス受信エリアを、その先頭アドレス、局順、
サイズを任意に周辺装置から新規の固有リンクパラメー
タとして入力して各局に設定することにより、各局の受
信エリアのアドレスを変更することなくリンクデバイス
を拡張する。
【0032】さらに、この発明によるリンクデバイス転
送方法は、管理局により設定され全局同一の共通リン
クパラメータと各局毎に複数個設定された自局のリンク
デバイス受信エリアを決定する局固有の固有リンクパラ
メータのそれぞれの設定内容に基づいて、リンクデバイ
スを各局の受信エリアへ転送することにより、拡張前の
リンクデバイス受信エリアのアドレスが不変となること
から、それまで各局で作成し、使用していたシーケンス
プログラムを流用可能とし、その拡張部分のみを作成し
て追加する。
【0033】
【実施例】〔実施例1〕以下、この発明の一実施例を添
付図面に基づいて説明する。なお、図中、従来例と同一
符号のものは、従来例と同一あるいは同等な機能要素を
示すものとし、その説明を省略する。また、データリン
ク装置としてのプログラマブルコントローラの構成も従
来例と同一であり、ここでは、その説明を省略する。
【0034】図2は、この発明の第1の実施例を示し、
固有リンクパラメータの内部構成と、その設定例を示す
説明図であり、図13に示したようなシステム構成にお
ける設定内容の一例を示している。図2において、4は
各局において受信されるリンクデバイスの先頭アドレ
ス、5はリンクデバイスのサイズ、15は共通リンクパ
ラメータにより設定された号機No.を示している。第
1の実施例における固有リンクパラメータは、リンクデ
バイスの先頭アドレス4とサイズ5を各局毎に周辺装置
14から号機No.15の順番に入力することにより設
定される。
【0035】図4は、上記第1の実施例におけるリンク
デバイス拡張前の各局における受信状態を示す説明図で
ある。すなわち、図4が、図14に示した内容により設
定された共通リンクパラメータと上記図2に示した内容
により設定された固有リンクパラメータとからデータリ
ンクを構築し、リンクデバイスを各局の受信エリアへ転
送している状態を示している。図4において、1は共通
リンクパラメータ、2は固有リンクパラメータ、3は各
局において実際にリンクデバイスを受信した状態を示し
ている。なお、図中の矢印は転送されるリンクデバイス
の動作を示している。
【0036】次に、固有リンクパラメータ2の設定内容
と、その動作について説明する。この固有リンクパラメ
ータ2では、従来例のように局順を設定しないため、管
理局MPC12により設定された共通リンクパラメータ
1の号機No.15に対応して順番に設定した先頭アド
レス4、サイズ5で受信エリアへリンクデバイスを転送
する。したがって、この設定では、共通リンクデバイス
1により設定された局番1のリンクデバイスをアドレス
0からサイズ20、すなわち、アドレス19の受信エリ
アへ、同様に、局番2のリンクデバイスをアドレス20
からアドレス39の受信エリアへ、局番3のリンクデバ
イスをアドレス40からアドレス69へ矢印が示すよう
な動作により転送する。
【0037】次に、各局で受信されるリンクデバイスを
拡張する場合の処理方法について説明する。図1は、第
1の実施例および第3の実施例(後述する)を示すリン
クデバイス拡張時における各局の受信状態を示す説明図
である。また、図3は、第1の実施例におけるリンクデ
バイス拡張時において新規に設定した固有リンクパラメ
ータの設定内容を示す説明図である。また、図1は、図
4において説明したような内容の共通リンクパラメータ
1、固有リンクパラメータ2により設定され、データリ
ンクしていた状態に1局目のNPC13のリンクデバイ
スのサイズを10拡張させた場合における各局での受信
エリアの変化を示している。
【0038】図1において、斜線で示した部分が新たに
拡張された1局目のNPC13のリンクデバイスであ
る。また、2’はリンクデバイス拡張部分について、図
3において示すような内容で新規に設定され、追加され
た固有リンクパラメータである。また、3’はリンクデ
バイス拡張前における各局の受信状態を示し、拡張後に
おける状態3と比較しやすいように補足的に示してい
る。
【0039】次に、固有リンクパラメータ2’を設定す
る動作について説明する。図5は、図2に示した固有リ
ンクパラメータの設定処理を示すフローチャートであ
る。まず、MPC12にて共通リンクパラメータ1の設
定を変更する。1局目のNPC13のリンクデバイスの
サイズを10拡張するため、共通リンクパラメータ1
は、それぞれ1局目のNPC13のアドレスが0〜2
9、2局目のNPC13のアドレスが30〜49、3局
目のNPC13のアドレスが50〜79という設定とな
り、2,3局目のNPC13においては元の共通リンク
パラメータ1の設定に比べて、先頭アドレスが1局目の
拡張分である10ずつずれる。
【0040】続いて、各局側において、固有リンクパラ
メータ2の設定を実行する。この設定を図5に示したフ
ローチャートに基づいて説明する。まず、設定する対象
が拡張されたリンクデバイス部分であるか否かを判断す
る(S1)。なお、ここで拡張前から設定されていたリ
ンクデバイスについて再度設定する場合は固有リンクパ
ラメータ2の設定から先頭アドレス、サイズの入力を実
行する。逆に、拡張前に固有リンクパラメータ2により
設定されていたリンクデバイスはそのままで、新たに拡
張された部分についてのみ設定する場合、すなわち、上
記ステップ1において設定する対象が拡張されたリンク
デバイス部分であると判断したときには、変更した共通
リンクパラメータ1と従来から既に設定されていた固有
リンクパラメータ2により、その変更部分を自動的にチ
ェックする(S2)。
【0041】さらに、上記ステップ2のチェック結果か
らサイズに残りがあるか否かを判断する(S3)。これ
を、図1に示した例により説明すると、変更部分である
1局目のNPC13のサイズ設定は、共通リンクパラメ
ータ1では30、固有リンクパラメータ2では20とな
っているため、この両者を比較すると固有リンクパラメ
ータ2’として設定できる残りサイズが10あることに
なる。したがって、上記ステップ3において、サイズに
残りがないと判断したときには、固有リンクパラメータ
2’を新たに設定できないので、そのまま本設定処理を
終了する。反対に、この図1に示した例のように、サイ
ズに残りがあると判断した場合には、残りサイズを利用
して固有リンクパラメータ2’を新規に設定する。
【0042】上記固有リンクパラメータ2’の新規設定
は、リンクデバイス拡張前に設定していた固有リンクパ
ラメータ2と同様で、局順に受信エリアの先頭アドレス
を入力し(S4)、さらに、サイズを入力する(S
5)。その後、内部において、その変更処理を実行し
(S6)、局を1つずつインクリメント(局+1)して
(S7)、全局が完了したか否かを判断する(S8)。
ここで、全局が完了してないと判断したときは、上記ス
テップ4に戻り、全局の設定が終了するまで、この処理
を繰り返し実行する。
【0043】なお、図1に示した例では、固有リンクパ
ラメータ2’として1局目のNPC13に拡張されたリ
ンクデバイスについて、先頭アドレス70からサイズ1
0で受信エリアを設定しており、2,3局目のNPC1
3については、リンクデバイスに変更がなかったため、
設定していない。
【0044】したがって、以上のような方法により、固
有リンクパラメータ2’を各局で新規に設定すれば、図
1に示した如く、リンクデバイス拡張前の各局における
受信状態3’とリンクデバイス拡張後の各局における受
信状態3とを比較しても明らかなように、各局の受信エ
リアにおけるアドレスは不変の状態のままでリンクデバ
イスを拡張することができる。
【0045】以上、説明した第1の実施例による効果を
まとめると、各局で受信できるリンクデバイスを拡張す
るため、管理局MPC12により設定される共通リンク
パラメータを変更しても、共通リンクパラメータと従来
から既に設定されていた固有リンクパラメータから自動
的に変更部分をチェックし、その結果、該変更部分のリ
ンクデバイスについてのみ新たに固有リンクパラメータ
として周辺装置14から、先頭アドレス、サイズを入力
し、設定する手段を設けたことにより、各局の受信エリ
アのアドレスを変更することなく、リンクデバイスを拡
張することができる。
【0046】〔実施例2〕次に、第2の実施例について
説明する。図6は、第2の実施例による固有リンクパラ
メータの内部構成と設定内容の一例を示す説明図であ
る。図において、6は固有リンクパラメータ2内におい
て1番目に設定される受信エリアの先頭アドレス、7は
受信する局順、8はリンクデバイスのサイズである。ま
た、この第2の実施例における固有リンクパラメータ
は、これらの要素を各局毎に周辺装置14から入力する
ことにより設定される。
【0047】図8は、第2の実施例に係るリンクデバイ
ス拡張前の各局における受信状態を示す説明図である。
すなわち、図8にあっては、図14に示した内容で設定
された共通リンクパラメータと図6に示した内容で設定
された固有リンクパラメータとからデータリンクを構築
し、リンクデバイスを各局の受信エリアへ転送する状態
を示している。図8において、1は共通リンクパラメー
タ、2は固有リンクパラメータ、3は各局で実際にリン
クデバイスを受信した状態を示している。また、図中の
矢印は転送されるリンクデバイスの動作を示している。
【0048】次に、固有リンクパラメータの設定内容
と、その動作について説明する。共通リンクパラメータ
1により設定された1局目のNPC13のリンクデバイ
スは、固有リンクパラメータ2にて局番が1番目と設定
されているため、先頭アドレスが0から始まり、サイズ
20で受信エリアへ転送される。次に、固有リンクパラ
メータ2にて局順が2番目に設定された3局目のNPC
13のリンクデバイスは、1番目に受信された1局目に
おけるNPC13の後の受信エリアへサイズ30で転送
される。このとき、3局目の受信エリアの先頭アドレス
は、固有リンクパラメータ2にて設定されていないが、
1局目の受信エリアが先頭アドレス0からサイズ20で
あったことにより、アドレス20からの受信エリアとな
る。また、これと同様に、固有リンクパラメータ2によ
り局順が3番目に設定された2局目のNPC13のリン
クデバイスは、3局目におけるNPC13の後の受信エ
リアであるアドレス50〜69の受信エリアへ転送され
る。
【0049】次に、各局で受信されるリンクデバイスを
拡張する場合の処理方法について説明する。図9は、第
2および第3の実施例(後述する)を示すリンクデバイ
ス拡張時における各局の受信状態を示す説明図である。
また、図7は、第2の実施例におけるリンクデバイス拡
張時において新規に設定した固有リンクパラメータの設
定内容を示す説明図である。また、図9は、図8におい
て説明したような内容の共通リンクパラメータ1および
固有リンクパラメータ2により設定されたデータリンク
を構築していた状態に、1局目のNPC13のリンクデ
バイスのサイズを10拡張させた場合における各局での
受信エリアの変化を示している。
【0050】図9において、斜線により示した部分が新
たに拡張された1局目のNPC13のリンクデバイスで
ある。また、2’はリンクデバイス拡張部分について図
7に示したような内容で新規に設定し、追加した固有リ
ンクパラメータであり、3’はリンクデバイス拡張前の
各局における受信状態を示し、拡張後における状態3と
比較しやすくなるように補足的に示している。
【0051】次に、固有リンクパラメータ2’を設定す
るまでの動作について説明する。図10は、図7に示し
た固有リンクパラメータの設定処理を示すフローチャー
トである。ここでは、まず、MPC12にて共通リンク
パラメータ1の設定を変更する。1局目のNPC13の
リンクデバイスのサイズを10拡張するため、共通リン
クパラメータ1は、それぞれ1局目のNPC13のアド
レスが0〜29、2局目のNPC13のアドレスが30
〜49、3局目のNPC13のアドレスが50〜79と
いう設定となり、2,3局目のNPC13では元の共通
リンクパラメータの設定と比べて、先頭アドレスが1局
目の拡張分である10ずつずれる。
【0052】続いて、各局側で、固有リンクパラメータ
2の設定を実行する。以下、図10に示したフローチャ
ートに基づいて説明する。まず、設定する対象が拡張さ
れたリンクデバイス部分のみの変更であるか否かを判断
する(S9)。このとき、拡張前から設定されていたリ
ンクデバイスについて再度設定する場合には、固有リン
クパラメータ2の設定から先頭アドレス、サイズの入力
を実行する。逆に、拡張前に固有リンクパラメータ2で
設定されていたリンクデバイスはそのままで、新たに拡
張された部分についてのみ設定する場合、すなわち、上
記ステップ9において設定する対象が拡張されたリンク
デバイス部分のみの変更であると判断したときには、変
更した共通リンクパラメータ1と従来から既に設定され
ていた固有リンクパラメータ2とにより、その変更部分
を自動的にチェックする(S10)。
【0053】その後、上記ステップ10の結果からサイ
ズに残りがあるか否かを判断する(S11)。この動作
を図9に示した例を用いて説明すると、変更部分である
1局目のNPC13のサイズ設定は、共通リンクパラメ
ータ1では30、固有リンクパラメータ2では20とな
っているため、この両者を比較すると固有リンクパラメ
ータ2’として設定できる残りサイズが10あることに
なる。したがって、もし、上記ステップ11においてサ
イズに残りがないと判断したときには、固有リンクパラ
メータ2’を新たに設定できないので、そのまま本設定
処理を終了する。一方、図9に示した例のように、サイ
ズに残りがあると判断した場合には、残りサイズを利用
して固有リンクパラメータ2’を新規に設定する。
【0054】上記固有リンクパラメータ2’の新規設定
は、リンクデバイス拡張前に設定していた固有リンクパ
ラメータ2と同様で、まず、固有リンクパラメータ2’
内で局順が1番目に設定されている局の先頭アドレスを
入力し(S12)、その後、リンクデバイスを転送する
局順を入力し(S13)、さらに、サイズを入力する
(S14)。その後、内部において、その変更処理を実
行し(S15)、全局が完了したか否かを判断する(S
16)。ここで、全局が完了してないと判断したとき
は、上記ステップ13に戻って設定したい局の全てに対
して設定が終了するまで、この処理を繰り返し実行す
る。そして、全局完了した時点で固有リンクパラメータ
2’の設定が終了する。
【0055】なお、図9に示した例にあっては、固有リ
ンクパラメータ2’として1局目のNPC13の拡張さ
れたリンクデバイスについて、局順1で、先頭アドレス
70からサイズ10の受信エリアを設定しており、2,
3局目のNPC13については、リンクデバイスに変更
がなかったため、設定していない。
【0056】したがって、以上のような方法により、固
有リンクパラメータ2’を各局で新規に設定すれば、図
9に示したように、リンクデバイス拡張前における各局
の受信状態3’とリンクデバイス拡張後の各局における
受信状態3を比較しても明らかなように、各局の受信エ
リアにおけるアドレスは不変のままの状態でリンクデバ
イスを拡張することができる。
【0057】以上、説明した第2の実施例による効果を
まとめると、各局で受信できるリンクデバイスを拡張す
るため、管理局MPC12で設定される共通リンクパラ
メータを変更しても、共通リンクパラメータと従来から
既に設定されていた固有リンクパラメータから自動的に
変更部分をチェックし、その結果、変更部分のリンクデ
バイスについてのみ新たに固有リンクパラメータとして
周辺装置14から、先頭アドレス、局順、サイズを入力
し、設定する手段を設けたことにより、各局の受信エリ
アのアドレスを変更することなく、リンクデバイスを拡
張することができる。
【0058】〔実施例3〕次に、実施例1および実施例
2を説明した図1および図7を用いて、第3の実施例に
ついて説明する。図1において、それぞれ細い実線の矢
印はリンクデバイス拡張前から設定されていた固有リン
クパラメータ2による各局へのリンクデバイス転送の動
作を示している。一方、太い実線の矢印はリンクデバイ
ス拡張後に新規に設定された固有リンクパラメータ2’
による各局へのリンクデバイス転送の動作を示してい
る。
【0059】リンクデバイスが拡張した際に、リンクデ
バイス拡張前から設定されていた固有リンクパラメータ
2に加え、上記実施例1および2にて説明した方法で、
拡張されたリンクデバイスを受信するため、各局の受信
エリアを固有リンクパラメータ2’として新規に設定す
る。各局ではそれまで自局に送信されてきたリンクデバ
イスを共通リンクパラメータ1により設定された受信エ
リア,,から固有リンクパラメータ2の設定にの
みしたがって、細い実線の矢印で示されるような動作で
各受信エリアへリンクデバイスを転送することにより受
信してきたが、固有リンクパラメータ2’を新たに設定
することによって、リンクデバイス拡張前から設定され
ていたリンクデバイスはそれまで通り、固有リンクパラ
メータ2にしたがって、細い矢印のような動作で各受信
エリアへ転送する。そして、拡張されたリンクデバイス
については、固有リンクパラメータ2’にしたがって、
太い矢印が示すような動作でリンクデバイスをそれぞれ
各受信エリアへ転送し、受信する。
【0060】図11は、上記における第3の実施例によ
るリンクデバイス転送処理を示すフローチャートであ
る。図において、まず、他局から送信されてきたリンク
デバイスを共通リンクパラメータにより設定された受信
エリアへ転送する(S17)。その後、固有リンクパラ
メータが設定されているか否かを判断する(S18)。
その結果、固有リンクパラメータが設定されていないと
判断したときには、共通リンクパラメータにより設定さ
れた受信エリアで、そのままリンクデバイスを受信して
(S21)、本処理を終了する。反対に、上記ステップ
18において、固有リンクパラメータが設定されている
と判断したときには、リンクデバイスを共通リンクパラ
メータにより設定された受信エリアから固有リンクパラ
メータにより設定された受信エリアへ転送する(S1
9)。
【0061】次に、追加された固有リンクパラメータの
設定があるか否かを判断する(S20)。このとき、追
加された固有リンクパラメータの設定があると判断した
ときには、同様に、その固有リンクパラメータの設定に
基づいて共通リンクパラメータの受信エリアから固有リ
ンクパラメータの受信エリアへリンクデバイスを転送す
る(S19)。この動作を設定された固有リンクパラメ
ータについて実行し、全ての固有リンクパラメータが終
了すれば、それぞれの固有リンクパラメータの設定によ
り、転送された受信エリアにおいてリンクデバイスを受
信して(S21)、本処理を終了する。
【0062】以上のように、複数の固有リンクパラメー
タの設定内容に基づいて、自局に送信されてきたリンク
デバイスを各受信エリアに転送することにより、各局で
は、自局の受信エリアにおけるアドレスがリンクデバイ
スを拡張しても拡張前の状態と不変である。
【0063】図12は、上記第3の実施例におけるリン
クデバイス拡張後の各局におけるシーケンスプログラム
である。すなわち、図12は、図1または図9に示した
ようにリンクデバイスを拡張した後に上記のような転送
方法でデータリンクしている各局のシーケンスプログラ
ムを示すものである。図において、9は1局目のNPC
13のプログラム、10は2局目のNPC13のプログ
ラム、11は3局目のNPC13のプログラムをそれぞ
れ示し、破線で囲んでいる箇所がリンクデバイス拡張前
のプログラム(図20参照)と異なる部分である。
【0064】以上、説明してきたように、第3の実施例
によるリンクデバイス転送方法によれば、受信エリアの
アドレスが不変となることから、そこへ転送し、受信さ
れるリンクデバイスを用いてシーケンスプログラムを作
成し、データリンクの処理を実行している各局では、リ
ンクデバイス拡張前から使用していたシーケンスプログ
ラムをそのまま流用することが可能となり、追加したリ
ンクデバイスについてのみプログラムを追加すれば良い
ことになる。
【0065】したがって、図12においては、リンクデ
バイス拡張前におけるシーケンスプログラム(図20参
照)に、拡張されて1局目のNPC13のリンクデバイ
スとなったB20を追加したのみであり、その他の部分
については、新たな処理を追加することがない限り、受
信エリアのアドレスが不変のため、図20に示したシー
ケンスプログラムと全く同様となる。
【0066】以上、説明した第3の実施例による効果を
まとめると、各局で受信されるリンクデバイスを拡張す
るようなことがあっても、リンクデバイス拡張前に設定
されていた固有リンクパラメータに加え、第1および第
2の実施例に示したような方法により各局毎に拡張部分
の受信エリアを新規に固有リンクパラメータとして設定
することにより、従来における固有リンクパラメータと
の両方に基づいて、リンクデバイスが各局の受信エリア
へそれぞれ転送され、拡張前のリンクデバイス受信エリ
アのアドレスが不変となることから、それまで各局で作
成し、使用されていたシーケンスプログラムが、そのま
まの状態で流用可能となり、拡張部分のみを作成し、追
加すればよくなるため、これまでリンクデバイスを拡張
する都度、シーケンスプログラムを全て修正していた煩
わしさを排除することができる。よって、シーケンスプ
ログラム作成の作業効率が向上する。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によるリ
ンクデバイス拡張方法によれば、各局のリンクデバイス
を拡張するために、管理局により設定した全局同一の共
通リンクパラメータを変更した際に、自動的にその変更
部分をチェックして、各局毎に設定され自局のリンクデ
バイス受信エリアを決定する局固有の固有リンクパラメ
ータを、その変更部分に対応させて、周辺装置から任意
に複数個設定することによりリンクデバイスを拡張する
ようにしたため、各局のリンクデバイスを拡張する際
に、共通リンクパラメータにおいて設定内容に変更があ
っても、各局への通信手順を変えることなくリンクデバ
イスを転送する各局のリンクデバイスの受信エリアのア
ドレスを変更せずにリンクデバイスを拡張することがで
き、作業効率が飛躍的に向上する。
【0068】また、この発明によるリンクデバイス転送
方法によれば、管理局により設定され全局同一の共通
リンクパラメータと各局毎に複数個設定された自局のリ
ンクデバイス受信エリアを決定する局固有の固有リンク
パラメータのそれぞれの設定内容に基づいて、各受信エ
リアへリンクデバイスを転送するようにしたため、これ
まで使用していたシーケンスプログラムがそのまま流用
でき、変更部分を追加するのみで済み、作業効率は飛躍
的に向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るリンクデバイス拡張時における
各局の受信状態を示す説明図である。
【図2】この発明に係る固有リンクパラメータの内部構
成とその設定例を示す説明図である。
【図3】この発明に係るリンクデバイス拡張時に新規に
設定した固有リンクパラメータの設定内容を示す説明図
である。
【図4】この発明に係るリンクデバイス拡張前の各局に
おける受信状態を示す説明図である。
【図5】図2に示した固有リンクパラメータの設定処理
動作を示すフローチャートである。
【図6】この発明に係る固有リンクパラメータの内部構
成と設定内容の一例を示す説明図である。
【図7】この発明に係るリンクデバイス拡張時において
新規に設定した固有リンクパラメータの設定内容を示す
説明図である。
【図8】この発明に係るリンクデバイス拡張前における
各局の受信状態を示す説明図である。
【図9】この発明に係るリンクデバイス拡張時における
各局の受信状態を示す説明図である。
【図10】図7に示した固有リンクパラメータの設定処
理動作を示すフローチャートである。
【図11】この発明のリンクデバイス転送処理動作を示
すフローチャートである。
【図12】この発明に係るリンクデバイス拡張後の各局
におけるシーケンスプログラムを示す説明図である。
【図13】従来におけるデータリンクシステムの概略構
成を示す説明図である。
【図14】従来における共通リンクパラメータの内部構
成とその設定例を示す説明図である。
【図15】従来における固有リンクパラメータの内部構
成とその設定例を示す説明図である。
【図16】従来における固有リンクパラメータ設定なし
のときにデータリンクした場合の各局における受信状態
を示す説明図である。
【図17】従来における固有リンクパラメータによる各
局の受信状態を示す説明図である。
【図18】従来における各局のリンクデバイス受信方法
を示すフローチャートである。
【図19】従来におけるリンクデバイス拡張時の各局に
おける受信状態を示す説明図である。
【図20】図17に示した状態のときに各局で使用して
いたシーケンスプログラムを示す説明図である。
【図21】図19に示した状態のときに各局で図20に
示したシーケンスプログラムを修正したシーケンスプロ
グラムを示す説明図である。
【符号の説明】
1 共通リンクパラメータ 2 リンクデバイス拡張前の固有リンクパラメータ 2’ リンクデバイス拡張後の固有リンクパラメータ 4,6 先頭アドレス 5,8 サイズ 7 局順 12 管理局(プログラマブルコントローラ:MPC) 13 通常局(プログラマブルコントローラ:NPC) 14 周辺装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−40508(JP,A) 特開 平2−94733(JP,A) 特開 昭56−31253(JP,A) 実開 平3−116403(JP,U) 特許2798329(JP,B2) 特公 平5−23091(JP,B2) 特公 平6−25926(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 29/06 G05B 19/05 G06F 13/00 355 H04L 13/08

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 管理局により設定した全局同一の共通リ
    ンクパラメータと、各局毎に設定し自局のリンクデバイ
    ス受信エリアを決定する局固有の固有リンクパラメータ
    との内容に基づいてデータリンクを実行する際に、ある
    局のリンクデバイス受信エリアを拡張するために、前記
    共通リンクパラメータの設定を変更した後、該共通リン
    クパラメータとリンクデバイス拡張前から設定していた
    前記固有リンクパラメータとを自動的にチェックし、変
    更部分についてのリンクデバイス受信エリアを、その先
    頭アドレス、サイズを任意に周辺装置から新規の固有リ
    ンクパラメータとして入力して各局に設定することを特
    徴とするリンクデバイスの拡張方法。
  2. 【請求項2】 管理局により設定した全局同一の共通リ
    ンクパラメータと、各局毎に設定し自局のリンクデバイ
    ス受信エリアを決定する局固有の固有リンクパラメータ
    との内容に基づいてデータリンクを実行する際に、ある
    局のリンクデバイス受信エリアを拡張するために、前記
    共通リンクパラメータの設定を変更した後、該共通リン
    クパラメータとリンクデバイス拡張前から設定していた
    前記固有リンクパラメータとを自動的にチェックし、変
    更部分についてのリンクデバイス受信エリアを、その先
    頭アドレス、局順、サイズを任意に周辺装置から新規の
    固有リンクパラメータとして入力して各局に設定するこ
    とを特徴とするリンクデバイスの拡張方法。
  3. 【請求項3】 管理局により設定され全局同一の共通
    リンクパラメータと、各局毎に複数個設定された自局の
    リンクデバイス受信エリアを決定する局固有の固有リン
    クパラメータのそれぞれの設定内容に基づいて、各受信
    エリアへリンクデバイスを転送することを特徴とするリ
    ンクデバイスの転送方法。
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