JP3105644B2 - 低分散度平板状粒子乳剤の製造方法 - Google Patents
低分散度平板状粒子乳剤の製造方法Info
- Publication number
- JP3105644B2 JP3105644B2 JP04146737A JP14673792A JP3105644B2 JP 3105644 B2 JP3105644 B2 JP 3105644B2 JP 04146737 A JP04146737 A JP 04146737A JP 14673792 A JP14673792 A JP 14673792A JP 3105644 B2 JP3105644 B2 JP 3105644B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- grain
- tabular
- silver
- grains
- silver halide
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Classifications
-
- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03C—PHOTOSENSITIVE MATERIALS FOR PHOTOGRAPHIC PURPOSES; PHOTOGRAPHIC PROCESSES, e.g. CINE, X-RAY, COLOUR, STEREO-PHOTOGRAPHIC PROCESSES; AUXILIARY PROCESSES IN PHOTOGRAPHY
- G03C1/00—Photosensitive materials
- G03C1/005—Silver halide emulsions; Preparation thereof; Physical treatment thereof; Incorporation of additives therein
- G03C1/0051—Tabular grain emulsions
-
- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03C—PHOTOSENSITIVE MATERIALS FOR PHOTOGRAPHIC PURPOSES; PHOTOGRAPHIC PROCESSES, e.g. CINE, X-RAY, COLOUR, STEREO-PHOTOGRAPHIC PROCESSES; AUXILIARY PROCESSES IN PHOTOGRAPHY
- G03C1/00—Photosensitive materials
- G03C1/005—Silver halide emulsions; Preparation thereof; Physical treatment thereof; Incorporation of additives therein
- G03C1/04—Silver halide emulsions; Preparation thereof; Physical treatment thereof; Incorporation of additives therein with macromolecular additives; with layer-forming substances
- G03C1/043—Polyalkylene oxides; Polyalkylene sulfides; Polyalkylene selenides; Polyalkylene tellurides
-
- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03C—PHOTOSENSITIVE MATERIALS FOR PHOTOGRAPHIC PURPOSES; PHOTOGRAPHIC PROCESSES, e.g. CINE, X-RAY, COLOUR, STEREO-PHOTOGRAPHIC PROCESSES; AUXILIARY PROCESSES IN PHOTOGRAPHY
- G03C1/00—Photosensitive materials
- G03C1/005—Silver halide emulsions; Preparation thereof; Physical treatment thereof; Incorporation of additives therein
- G03C1/06—Silver halide emulsions; Preparation thereof; Physical treatment thereof; Incorporation of additives therein with non-macromolecular additives
- G03C1/38—Dispersants; Agents facilitating spreading
-
- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03C—PHOTOSENSITIVE MATERIALS FOR PHOTOGRAPHIC PURPOSES; PHOTOGRAPHIC PROCESSES, e.g. CINE, X-RAY, COLOUR, STEREO-PHOTOGRAPHIC PROCESSES; AUXILIARY PROCESSES IN PHOTOGRAPHY
- G03C1/00—Photosensitive materials
- G03C1/005—Silver halide emulsions; Preparation thereof; Physical treatment thereof; Incorporation of additives therein
- G03C1/0051—Tabular grain emulsions
- G03C2001/0058—Twinned crystal
-
- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03C—PHOTOSENSITIVE MATERIALS FOR PHOTOGRAPHIC PURPOSES; PHOTOGRAPHIC PROCESSES, e.g. CINE, X-RAY, COLOUR, STEREO-PHOTOGRAPHIC PROCESSES; AUXILIARY PROCESSES IN PHOTOGRAPHY
- G03C1/00—Photosensitive materials
- G03C1/005—Silver halide emulsions; Preparation thereof; Physical treatment thereof; Incorporation of additives therein
- G03C1/015—Apparatus or processes for the preparation of emulsions
- G03C2001/0156—Apparatus or processes for the preparation of emulsions pAg value; pBr value; pCl value; pI value
-
- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03C—PHOTOSENSITIVE MATERIALS FOR PHOTOGRAPHIC PURPOSES; PHOTOGRAPHIC PROCESSES, e.g. CINE, X-RAY, COLOUR, STEREO-PHOTOGRAPHIC PROCESSES; AUXILIARY PROCESSES IN PHOTOGRAPHY
- G03C1/00—Photosensitive materials
- G03C1/005—Silver halide emulsions; Preparation thereof; Physical treatment thereof; Incorporation of additives therein
- G03C1/035—Silver halide emulsions; Preparation thereof; Physical treatment thereof; Incorporation of additives therein characterised by the crystal form or composition, e.g. mixed grain
- G03C2001/03529—Coefficient of variation
-
- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03C—PHOTOSENSITIVE MATERIALS FOR PHOTOGRAPHIC PURPOSES; PHOTOGRAPHIC PROCESSES, e.g. CINE, X-RAY, COLOUR, STEREO-PHOTOGRAPHIC PROCESSES; AUXILIARY PROCESSES IN PHOTOGRAPHY
- G03C1/00—Photosensitive materials
- G03C1/005—Silver halide emulsions; Preparation thereof; Physical treatment thereof; Incorporation of additives therein
- G03C1/035—Silver halide emulsions; Preparation thereof; Physical treatment thereof; Incorporation of additives therein characterised by the crystal form or composition, e.g. mixed grain
- G03C2001/0357—Monodisperse emulsion
-
- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03C—PHOTOSENSITIVE MATERIALS FOR PHOTOGRAPHIC PURPOSES; PHOTOGRAPHIC PROCESSES, e.g. CINE, X-RAY, COLOUR, STEREO-PHOTOGRAPHIC PROCESSES; AUXILIARY PROCESSES IN PHOTOGRAPHY
- G03C2200/00—Details
- G03C2200/44—Details pH value
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Silver Salt Photography Or Processing Solution Therefor (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は写真乳剤の製造方法に関
する。より具体的には、本発明は平板状粒子写真乳剤の
改良された製造方法に関する。
する。より具体的には、本発明は平板状粒子写真乳剤の
改良された製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】平板状粒子は拡大粒子や粒子レプリカが
観察された時点で臭化銀写真乳剤と臭ヨウ化銀写真乳剤
中に観察されていたが、写真上の利点(例えば、改善さ
れたスピードおよび粒状度の関係と、絶対的な意味にお
いてもバインダー硬化機能としても増大されたカバリン
グパワーと、より迅速な現像性と、増大された熱安定性
と、ブルー画像形成スピードおよびマイナスブルー画像
形成スピードの増大された分解能と、ならびに単一乳剤
層フォーマットおよび多乳剤層フォーマットでの改善さ
れた画像鮮鋭度)は、粒子投影面積当りの総粒子集団の
大部分が平均平板度関係式 D/t2 >25 (式中、Dは平板状粒子のマイクロメーター(μm)で
の等価円直径(ECD)であり、そしてtは平板状粒子
のμmでの厚さである)を満足する平板状粒子により占
られている臭化銀および臭ヨウ化銀乳剤から達成される
ことが認識された1980年代の初期まで知られていな
かった。
観察された時点で臭化銀写真乳剤と臭ヨウ化銀写真乳剤
中に観察されていたが、写真上の利点(例えば、改善さ
れたスピードおよび粒状度の関係と、絶対的な意味にお
いてもバインダー硬化機能としても増大されたカバリン
グパワーと、より迅速な現像性と、増大された熱安定性
と、ブルー画像形成スピードおよびマイナスブルー画像
形成スピードの増大された分解能と、ならびに単一乳剤
層フォーマットおよび多乳剤層フォーマットでの改善さ
れた画像鮮鋭度)は、粒子投影面積当りの総粒子集団の
大部分が平均平板度関係式 D/t2 >25 (式中、Dは平板状粒子のマイクロメーター(μm)で
の等価円直径(ECD)であり、そしてtは平板状粒子
のμmでの厚さである)を満足する平板状粒子により占
られている臭化銀および臭ヨウ化銀乳剤から達成される
ことが認識された1980年代の初期まで知られていな
かった。
【0003】平板状臭化銀粒子乳剤と平板状臭ヨウ化銀
粒子乳剤による写真上の利点が明らかにされると、塩化
銀単独または他のハロゲン化銀と組み合わされたものを
含む平板状粒子の製造方法が提案されてきた。その後の
研究者らは、平板状粒子乳剤の定義を平行結晶面を有す
る粒子の平均アスペクト比(D:t)が2:1程度の低
いものまで拡張してきた。
粒子乳剤による写真上の利点が明らかにされると、塩化
銀単独または他のハロゲン化銀と組み合わされたものを
含む平板状粒子の製造方法が提案されてきた。その後の
研究者らは、平板状粒子乳剤の定義を平行結晶面を有す
る粒子の平均アスペクト比(D:t)が2:1程度の低
いものまで拡張してきた。
【0004】平板状臭化銀粒子乳剤と平板状臭ヨウ化銀
粒子乳剤の多くの利点が確認されてきたが、当該技術分
野では、これらの乳剤が規則的で双晶を形成しない粒子
集団、例えば六面体粒子、八面体粒子および六〜八面体
粒子の製造により達成できるものよりもさらに粒子集団
を分散させる可能性があることも認識されてきた。粒子
分散度を低減することは粒子のイメージング分散を低減
するための基本的な取り組み方の一つであり、そしてこ
のことは実用上、イメージングで非常に均一な粒子応答
とより高い平均粒子効率に置き変えられるので、関心事
の一つである。
粒子乳剤の多くの利点が確認されてきたが、当該技術分
野では、これらの乳剤が規則的で双晶を形成しない粒子
集団、例えば六面体粒子、八面体粒子および六〜八面体
粒子の製造により達成できるものよりもさらに粒子集団
を分散させる可能性があることも認識されてきた。粒子
分散度を低減することは粒子のイメージング分散を低減
するための基本的な取り組み方の一つであり、そしてこ
のことは実用上、イメージングで非常に均一な粒子応答
とより高い平均粒子効率に置き変えられるので、関心事
の一つである。
【0005】初期の平板状粒子乳剤の分散度における関
心事は、目的とする粒子構造に一致性の平板状粒子中の
それに不一致性の粒子形状物の有意な集団の存在に焦点
がほとんど合わされていた。図1は、高アスペクト比の
平板状粒子乳剤中に存在しうる各種粒子を示すWilg
usらにより米国特許第4,434,226号明細書で
初めて開示された初期の高アスペクト比平板状臭ヨウ化
銀乳剤の光学顕微鏡写真である。総投影面積の大部分は
粒子101のような平板状粒子によって占められるよう
に見えるが、不一致性の粒子も存在する。粒子103は
非平板状粒子を示す。粒子105は微細粒子を示す。粒
子107は不一致性の厚さを有する名目上平板状粒子と
称されるにすぎない粒子を示す。図1には示されていな
いが棒状物もまた、平板状臭化銀粒子乳剤と平板状臭ヨ
ウ化銀粒子乳剤における共通の不一致性の粒子集団に当
たる。
心事は、目的とする粒子構造に一致性の平板状粒子中の
それに不一致性の粒子形状物の有意な集団の存在に焦点
がほとんど合わされていた。図1は、高アスペクト比の
平板状粒子乳剤中に存在しうる各種粒子を示すWilg
usらにより米国特許第4,434,226号明細書で
初めて開示された初期の高アスペクト比平板状臭ヨウ化
銀乳剤の光学顕微鏡写真である。総投影面積の大部分は
粒子101のような平板状粒子によって占められるよう
に見えるが、不一致性の粒子も存在する。粒子103は
非平板状粒子を示す。粒子105は微細粒子を示す。粒
子107は不一致性の厚さを有する名目上平板状粒子と
称されるにすぎない粒子を示す。図1には示されていな
いが棒状物もまた、平板状臭化銀粒子乳剤と平板状臭ヨ
ウ化銀粒子乳剤における共通の不一致性の粒子集団に当
たる。
【0006】平板状粒子乳剤中の不一致性の粒子形状物
の存在が、いまだ狭い粒子分散度の達成を妨げており、
そして不一致性の粒子形状物が意図することなく含まれ
ることを低減するように平板状粒子の製造方法が改良さ
れるにつれて、平板状粒子の分散度を低減する興味はま
すます増大してきた。図1の簡単な検討ですら、得よう
とされる平板状粒子自体も広範な等価円直径を示すこと
が理解されるにちがいない。
の存在が、いまだ狭い粒子分散度の達成を妨げており、
そして不一致性の粒子形状物が意図することなく含まれ
ることを低減するように平板状粒子の製造方法が改良さ
れるにつれて、平板状粒子の分散度を低減する興味はま
すます増大してきた。図1の簡単な検討ですら、得よう
とされる平板状粒子自体も広範な等価円直径を示すこと
が理解されるにちがいない。
【0007】非平板状粒子乳剤と平板状粒子乳剤とに適
用されてきた粒子分散度を定量的に規定する技法は、個
々の粒子投影面積の統計的に有意なサンプリングを得る
こと、各粒子に対応するECDを算出すること、粒子母
集団の標準偏差値をサンプリングされた粒子の平均EC
Dで割りそして100を掛けて百分率として粒子母集団
の変動係数(COV)を得ることにある。規則的な非平
板状粒子を含む高い単分散(COV<10%)乳剤を得
ることができるとはいえ、平板状粒子乳剤の非常に慎重
に制御された沈殿でさえも20%未満のCOVはまれに
達成できるにすぎなかった。Research Disclosure, Vo
l.232,1983年8月、Item 23212(Mignotの仏国特
許第2,534,036号明細書に対応)は、COV範
囲が15以下にある平板状臭化銀粒子乳剤の調製を開示
する。Research Disclosureは、Kenneth Mason Public
ations,Ltd.(Dudley Annex,21a North Street,Emswort
h,Hampshire PO10 7DQ,England)により発行されてい
る。
用されてきた粒子分散度を定量的に規定する技法は、個
々の粒子投影面積の統計的に有意なサンプリングを得る
こと、各粒子に対応するECDを算出すること、粒子母
集団の標準偏差値をサンプリングされた粒子の平均EC
Dで割りそして100を掛けて百分率として粒子母集団
の変動係数(COV)を得ることにある。規則的な非平
板状粒子を含む高い単分散(COV<10%)乳剤を得
ることができるとはいえ、平板状粒子乳剤の非常に慎重
に制御された沈殿でさえも20%未満のCOVはまれに
達成できるにすぎなかった。Research Disclosure, Vo
l.232,1983年8月、Item 23212(Mignotの仏国特
許第2,534,036号明細書に対応)は、COV範
囲が15以下にある平板状臭化銀粒子乳剤の調製を開示
する。Research Disclosureは、Kenneth Mason Public
ations,Ltd.(Dudley Annex,21a North Street,Emswort
h,Hampshire PO10 7DQ,England)により発行されてい
る。
【0008】Saitouらは、米国特許第4,79
7,354号明細書の実施例(Example)9で11.1%
のCOVを報告するが、この数値はMignotにより
報告された数値とは比較できない。Saitouらは、
単に選ばれた平板状粒子集団が上記COVの範囲内にあ
ることを報告するにすぎない。乳剤内の不一致性の粒子
集団は、それが粒子分散度と全体的なCOVに強い影響
を与えることから、これらのCOVの計算から除かれて
いる。Saitouらの乳剤の総粒子集団をサンプリン
グした場合には、著しく大きなCOVをもたらす。
7,354号明細書の実施例(Example)9で11.1%
のCOVを報告するが、この数値はMignotにより
報告された数値とは比較できない。Saitouらは、
単に選ばれた平板状粒子集団が上記COVの範囲内にあ
ることを報告するにすぎない。乳剤内の不一致性の粒子
集団は、それが粒子分散度と全体的なCOVに強い影響
を与えることから、これらのCOVの計算から除かれて
いる。Saitouらの乳剤の総粒子集団をサンプリン
グした場合には、著しく大きなCOVをもたらす。
【0009】乳剤粒子の分散度を定量的に評価するため
の技法が、最初、非平板状粒子乳剤について開発され、
そして最近、ECDの分散度の測度を提供する目的で平
板状粒子乳剤に適用された。殆どの非板状粒子が実質的
に等しい形状である場合には、ECDに基づく分散度の
測定値は測定可能であった。平板状粒子乳剤において、
最初は不一致性の粒子集団に、次いで平板状粒子自体の
直径の分散度に限定されてきたが、これらの2つのもの
とは異なり、COV測定値によって取り扱われていない
平板状粒子乳剤の第三の分散(variance)パラ
メーターが、ここに当業者により取り扱い始められてき
た。平板状粒子乳剤の製造がうまく制御されるようにな
ってきたので、平板状粒子集団の厚さの分散が幾分低減
されてきたが、当業者が平板状粒子の分散度を積極的に
扱ってきたことは知られていない。
の技法が、最初、非平板状粒子乳剤について開発され、
そして最近、ECDの分散度の測度を提供する目的で平
板状粒子乳剤に適用された。殆どの非板状粒子が実質的
に等しい形状である場合には、ECDに基づく分散度の
測定値は測定可能であった。平板状粒子乳剤において、
最初は不一致性の粒子集団に、次いで平板状粒子自体の
直径の分散度に限定されてきたが、これらの2つのもの
とは異なり、COV測定値によって取り扱われていない
平板状粒子乳剤の第三の分散(variance)パラ
メーターが、ここに当業者により取り扱い始められてき
た。平板状粒子乳剤の製造がうまく制御されるようにな
ってきたので、平板状粒子集団の厚さの分散が幾分低減
されてきたが、当業者が平板状粒子の分散度を積極的に
扱ってきたことは知られていない。
【0010】低分散度の平板状粒子乳剤に関する各種の
特許請求がなされてきたが、多くは狭く限定された沈殿
法(例えば、Saitouら、上述)を必要とするか、
または非常に特殊な沈殿法(例えば、Mignotら、
上述)を必要とし、一般的に利用できる沈殿法に適合す
る分散度低減のための解決策は後核形成溶媒熟成法であ
る。Himmelwrightの米国特許第4,47
7,565号およびNottorfの同4,722,8
86号明細書は、この解決策を具体的に示す。平板度に
必要な平行双晶面を有する粒子の沈殿段階のある時点で
ハロゲン化銀溶媒が導入され粒子の一部が熟成される。
このことが粒子集団の分散度を狭くし、そして生成され
る最終的な平板状粒子乳剤の分散度を低減する。
特許請求がなされてきたが、多くは狭く限定された沈殿
法(例えば、Saitouら、上述)を必要とするか、
または非常に特殊な沈殿法(例えば、Mignotら、
上述)を必要とし、一般的に利用できる沈殿法に適合す
る分散度低減のための解決策は後核形成溶媒熟成法であ
る。Himmelwrightの米国特許第4,47
7,565号およびNottorfの同4,722,8
86号明細書は、この解決策を具体的に示す。平板度に
必要な平行双晶面を有する粒子の沈殿段階のある時点で
ハロゲン化銀溶媒が導入され粒子の一部が熟成される。
このことが粒子集団の分散度を狭くし、そして生成され
る最終的な平板状粒子乳剤の分散度を低減する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】平板状粒子乳剤におけ
る最小レベルの粒子分散度を達成することを試みるに際
し、次のような階層の目的が存在する。第一の目的は、
粒子の沈殿工程を通して平板状粒子乳剤から不一致性の
粒子集団を無視できる程度まで除去または低減すること
にある。優先的に平板状粒子を含む乳剤中の1種以上の
不一致性の粒子集団(通常、非平板状粒子)の存在は、
最小の粒子分散度を有する乳剤を得る上で主たる関心事
である。平板状粒子乳剤中の不一致性の粒子集団は、概
して平板状粒子より低い投影面積と大きな厚さを示す。
非平板状粒子は平板状粒子よりも露光による光と異なる
相互作用を示す。平板状粒子表面積の大部分は塗布面に
平行に配向するが、非平板状粒子はほとんど無秩序な結
晶面配向性を示す。粒子容積に対する表面積の割合は、
非平板状粒子よりも平板状粒子が遥かに大きい。最後
に、平行双晶面のない非平板状粒子は一致性の平板状粒
子から本質的に相違する。非平板状粒子のこれらの差違
のすべてが、さらに不一致性の厚さの(単一双晶化)平
板状粒子にも当てはまる。
る最小レベルの粒子分散度を達成することを試みるに際
し、次のような階層の目的が存在する。第一の目的は、
粒子の沈殿工程を通して平板状粒子乳剤から不一致性の
粒子集団を無視できる程度まで除去または低減すること
にある。優先的に平板状粒子を含む乳剤中の1種以上の
不一致性の粒子集団(通常、非平板状粒子)の存在は、
最小の粒子分散度を有する乳剤を得る上で主たる関心事
である。平板状粒子乳剤中の不一致性の粒子集団は、概
して平板状粒子より低い投影面積と大きな厚さを示す。
非平板状粒子は平板状粒子よりも露光による光と異なる
相互作用を示す。平板状粒子表面積の大部分は塗布面に
平行に配向するが、非平板状粒子はほとんど無秩序な結
晶面配向性を示す。粒子容積に対する表面積の割合は、
非平板状粒子よりも平板状粒子が遥かに大きい。最後
に、平行双晶面のない非平板状粒子は一致性の平板状粒
子から本質的に相違する。非平板状粒子のこれらの差違
のすべてが、さらに不一致性の厚さの(単一双晶化)平
板状粒子にも当てはまる。
【0012】第二の目的は、一致性の平板状粒子間のE
CD分散を最小にすることである。平板状粒子乳剤の不
一致性粒子集団が十分に制御されたとき、次の関心事は
平板状粒子間の直径の分散(variance)にあ
る。乳剤の露光による特定粒子による光子捕捉性はその
ECDの関数である。同一ECDを有する分光増感され
た平板状粒子は同一の光子捕捉性を有する。
CD分散を最小にすることである。平板状粒子乳剤の不
一致性粒子集団が十分に制御されたとき、次の関心事は
平板状粒子間の直径の分散(variance)にあ
る。乳剤の露光による特定粒子による光子捕捉性はその
ECDの関数である。同一ECDを有する分光増感され
た平板状粒子は同一の光子捕捉性を有する。
【0013】第三の目的は、一致性平板状粒子集団内の
平板状粒子の厚さにおける分散を最小にすることにあ
る。分散度を制御するに際し上記2つの目的の達成度
は、粒子分散度に基づき乳剤を識別するのに使用できる
規準を提供するCOVから測定できる。類似のCOVを
有する平板状粒子乳剤間でのさらなる分散度の類別は粒
子厚の分散度の評価に基づくことができる。現在、これ
はCOVを算出するのと同様な定量的精度で達成できな
いが、それにもかかわらずそれは平板状粒子集団を識別
するための重要な基準となる。ECD1.0μmで厚さ
0.01μmの平板状粒子は、同じECDで厚さ0.0
2μmの平板状粒子の半分の銀を含むにすぎない。粒子
内への光子の捕捉は粒子容積の関数であるので、後者の
粒子が元来感光性を有するスペクトル領域での光子捕捉
能は前者のそれの2倍である。さらに、前二者の光反射
率はまったく異なる。
平板状粒子の厚さにおける分散を最小にすることにあ
る。分散度を制御するに際し上記2つの目的の達成度
は、粒子分散度に基づき乳剤を識別するのに使用できる
規準を提供するCOVから測定できる。類似のCOVを
有する平板状粒子乳剤間でのさらなる分散度の類別は粒
子厚の分散度の評価に基づくことができる。現在、これ
はCOVを算出するのと同様な定量的精度で達成できな
いが、それにもかかわらずそれは平板状粒子集団を識別
するための重要な基準となる。ECD1.0μmで厚さ
0.01μmの平板状粒子は、同じECDで厚さ0.0
2μmの平板状粒子の半分の銀を含むにすぎない。粒子
内への光子の捕捉は粒子容積の関数であるので、後者の
粒子が元来感光性を有するスペクトル領域での光子捕捉
能は前者のそれの2倍である。さらに、前二者の光反射
率はまったく異なる。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、粒子分散度を
低減することができ、そして上記3つの目的の各々を満
足できる平板状粒子乳剤の沈殿方法に向けられる。本発
明は、粒子核形成とそれに続く熟成および後熟成粒子成
長による低分散度の平板状粒子乳剤の製造方法における
改良である。本発明は、目的の寸法に一致する平板状粒
子集団中に非平板状粒子および厚い(単一双晶化)平板
状粒子が含まれることを低減し、そして好ましい態様で
は除去できる。本発明は、ある乳剤の粒子間の、より具
体的には、平行双晶面を有する平板状粒子間のECD分
散を低減できる。特に好ましい態様では、本発明は20
%未満の変動係数を示し、そして最適の態様では10%
未満の変動係数を示す平板状粒子乳剤を製造できる。本
発明の方法は、平板状粒子集団の厚さの分散を極小化で
きる作用も有する。
低減することができ、そして上記3つの目的の各々を満
足できる平板状粒子乳剤の沈殿方法に向けられる。本発
明は、粒子核形成とそれに続く熟成および後熟成粒子成
長による低分散度の平板状粒子乳剤の製造方法における
改良である。本発明は、目的の寸法に一致する平板状粒
子集団中に非平板状粒子および厚い(単一双晶化)平板
状粒子が含まれることを低減し、そして好ましい態様で
は除去できる。本発明は、ある乳剤の粒子間の、より具
体的には、平行双晶面を有する平板状粒子間のECD分
散を低減できる。特に好ましい態様では、本発明は20
%未満の変動係数を示し、そして最適の態様では10%
未満の変動係数を示す平板状粒子乳剤を製造できる。本
発明の方法は、平板状粒子集団の厚さの分散を極小化で
きる作用も有する。
【0015】一の態様では、本発明は、(i)分散媒質
の存在下で平行双晶面を有するハロゲン化銀粒子核集団
を形成する工程、(ii)そのハロゲン化銀粒子核の一部
を熟成する工程、ならびに(iii)残存した平行双晶面を
有するハロゲン化銀粒子核を成長させてハロゲン化銀平
板状粒子を形成する工程、を含んでなる低度の総粒子分
散度を示す平板状ハロゲン化銀粒子を含有する写真乳剤
の製造方法に向けられる。
の存在下で平行双晶面を有するハロゲン化銀粒子核集団
を形成する工程、(ii)そのハロゲン化銀粒子核の一部
を熟成する工程、ならびに(iii)残存した平行双晶面を
有するハロゲン化銀粒子核を成長させてハロゲン化銀平
板状粒子を形成する工程、を含んでなる低度の総粒子分
散度を示す平板状ハロゲン化銀粒子を含有する写真乳剤
の製造方法に向けられる。
【0016】この方法は、(a)前記ハロゲン化銀粒子
核を形成する前に実質的に臭素イオンからなるハロゲン
イオンを分散媒質中に存在せしめ、そして(b)前記ハ
ロゲン化銀粒子核で平行双晶面が形成される際に、粒子
分散度を低減する濃度の、共重合体の分子量の4〜96
%を占める親油性アルキレンオキシドブロック単位を介
して連結された少なくとも3つの末端親水性アルキレン
オキシドブロック単位を含んでなるポリアルキレンオキ
シドブロック共重合体界面活性剤を存在せしめることを
特徴とする。
核を形成する前に実質的に臭素イオンからなるハロゲン
イオンを分散媒質中に存在せしめ、そして(b)前記ハ
ロゲン化銀粒子核で平行双晶面が形成される際に、粒子
分散度を低減する濃度の、共重合体の分子量の4〜96
%を占める親油性アルキレンオキシドブロック単位を介
して連結された少なくとも3つの末端親水性アルキレン
オキシドブロック単位を含んでなるポリアルキレンオキ
シドブロック共重合体界面活性剤を存在せしめることを
特徴とする。
【0017】本発明は、平板状粒子乳剤を調製するため
の後核形成溶媒熟成工程の一改良である。本発明の方法
は、粒子集団の総分散度と平板状粒子集団の分散度とを
低減する。平板状粒子乳剤の調製のための後核形成溶媒
熟成工程では、第一の工程が平行双晶面を有するハロゲ
ン化銀粒子集団を形成することにある。次に、ハロゲン
化銀溶媒を使用して上記ハロゲン化銀粒子核の一部を熟
成した後、熟成されていない平行双晶面を有するハロゲ
ン化銀粒子核を平板状ハロゲン化銀粒子が形成されるま
で成長させる。
の後核形成溶媒熟成工程の一改良である。本発明の方法
は、粒子集団の総分散度と平板状粒子集団の分散度とを
低減する。平板状粒子乳剤の調製のための後核形成溶媒
熟成工程では、第一の工程が平行双晶面を有するハロゲ
ン化銀粒子集団を形成することにある。次に、ハロゲン
化銀溶媒を使用して上記ハロゲン化銀粒子核の一部を熟
成した後、熟成されていない平行双晶面を有するハロゲ
ン化銀粒子核を平板状ハロゲン化銀粒子が形成されるま
で成長させる。
【0018】最も低い可能性の粒子分散度を達成するに
は、第一の工程が均一性を助長するような条件下でハロ
ゲン化銀粒子核の形成が行われることにある。この粒子
核が形成される前に臭素イオンが分散媒質に加えられ
る。銀を導入する前に他のハロゲン化物を銀と共に分散
媒質へ加えることができるが、分散媒質中のハロゲンイ
オンは臭素イオンから実質的に構成する。
は、第一の工程が均一性を助長するような条件下でハロ
ゲン化銀粒子核の形成が行われることにある。この粒子
核が形成される前に臭素イオンが分散媒質に加えられ
る。銀を導入する前に他のハロゲン化物を銀と共に分散
媒質へ加えることができるが、分散媒質中のハロゲンイ
オンは臭素イオンから実質的に構成する。
【0019】銀塩水溶液と臭化物塩水溶液を水および親
水性コロイド解膠剤を含む分散媒質へ同時に導入する際
には、粒子核のバランスダブルジェット沈殿が特に好ま
しい。銀塩を導入する前に、少量の臭化物塩を反応容器
に加えておき、ハロゲンイオンを化学量論的にわずかに
過剰にする。塩化物塩およびヨウ化物の一方または両方
を上記臭化物ジェットを介して、または別のジェットを
介する水溶液として導入することもできる。塩化物およ
び/またはヨウ化物濃度は、銀当り約20モル%までに
限定するのが好ましく、最も好ましくは、これらの他の
ハロゲン化物は銀当り10モル%濃度未満(最適には6
モル%未満)で供される。硝酸銀が最も普通に使用され
る銀塩であり、一方、最も普通に使用されるハロゲン化
物塩は、ハロゲン化アンモニウムおよびアルカリ金属
(例えば、リチウム、ナトリウムまたはカリウム)のハ
ロゲン化物である。分散媒質が酸性pH、すなわち7.0
未満であるので、アンモニウム対イオンは熟成剤として
機能しない。個別のジェットを介して水性銀塩と水性ハ
ロゲン化物塩を導入しないで、リップマン乳剤を分散媒
質に導入することにより均一な核形成が達成できる。リ
ップマン乳剤粒子は、典型的には0.05μm未満の平
均ECDを有するので、初期に導入される小分画のリッ
プマン粒子は堆積部位として働くが残りのリップマン粒
子のすべては粒子核表面上に沈殿するように銀イオンと
ハロゲンイオンに解離する。乳剤沈殿の供給原料として
予め形成された少量のハロゲン化銀粒子を使用する技法
は、Mignotの米国特許第4,334,012号、
Saitouの同4,301,241号およびSolb
ergらの同4,433,048号明細書に具体的に記
載されている。
水性コロイド解膠剤を含む分散媒質へ同時に導入する際
には、粒子核のバランスダブルジェット沈殿が特に好ま
しい。銀塩を導入する前に、少量の臭化物塩を反応容器
に加えておき、ハロゲンイオンを化学量論的にわずかに
過剰にする。塩化物塩およびヨウ化物の一方または両方
を上記臭化物ジェットを介して、または別のジェットを
介する水溶液として導入することもできる。塩化物およ
び/またはヨウ化物濃度は、銀当り約20モル%までに
限定するのが好ましく、最も好ましくは、これらの他の
ハロゲン化物は銀当り10モル%濃度未満(最適には6
モル%未満)で供される。硝酸銀が最も普通に使用され
る銀塩であり、一方、最も普通に使用されるハロゲン化
物塩は、ハロゲン化アンモニウムおよびアルカリ金属
(例えば、リチウム、ナトリウムまたはカリウム)のハ
ロゲン化物である。分散媒質が酸性pH、すなわち7.0
未満であるので、アンモニウム対イオンは熟成剤として
機能しない。個別のジェットを介して水性銀塩と水性ハ
ロゲン化物塩を導入しないで、リップマン乳剤を分散媒
質に導入することにより均一な核形成が達成できる。リ
ップマン乳剤粒子は、典型的には0.05μm未満の平
均ECDを有するので、初期に導入される小分画のリッ
プマン粒子は堆積部位として働くが残りのリップマン粒
子のすべては粒子核表面上に沈殿するように銀イオンと
ハロゲンイオンに解離する。乳剤沈殿の供給原料として
予め形成された少量のハロゲン化銀粒子を使用する技法
は、Mignotの米国特許第4,334,012号、
Saitouの同4,301,241号およびSolb
ergらの同4,433,048号明細書に具体的に記
載されている。
【0020】本発明は、平行双晶面を有する粒子核集団
を熟成する前に選ばれた界面活性剤の存在下で処理する
ことによって低粒子分散度を達成する。具体的には、共
重合体の分子量の少なくとも4%を占める親油性アルキ
レンオキシドブロック単位によって連結された少なくと
も3つの末端親水性アルキレンオキシドブロック単位を
含んでなるポリアルキレンオキシドブロック共重合体界
面活性剤の存在下で粒子核に平行双晶面を導入すること
で、平板状粒子乳剤の分散度を低減できる。
を熟成する前に選ばれた界面活性剤の存在下で処理する
ことによって低粒子分散度を達成する。具体的には、共
重合体の分子量の少なくとも4%を占める親油性アルキ
レンオキシドブロック単位によって連結された少なくと
も3つの末端親水性アルキレンオキシドブロック単位を
含んでなるポリアルキレンオキシドブロック共重合体界
面活性剤の存在下で粒子核に平行双晶面を導入すること
で、平板状粒子乳剤の分散度を低減できる。
【0021】一般的には、ポリアルキレンオキシドブロ
ック共重合体界面活性剤、そして特に、本発明の実施に
際して使用することを意図するものは、周知であり、そ
して多様な目的に広く使用されてきた。それらは、一般
に非イオン界面活性剤の大分類に入るものと認識されて
いる。界面活性剤として機能する分子は、一緒に結合し
た少なくとも1個の親水性単位と少なくとも1個の親油
性単位を含まねばならない。ブロック共重合体界面活性
剤の総説は、I.R.Schmolka,"A Review of Block Polyme
r Surfactants, J.Am.Oil Chem.Soc.,Vol.54,No.3,197
7,110〜 116ページ、ならびに A.S.DavidsohnおよびB.M
ilwidsky, Synthetic Detergents, JohnWiley & Sons,
N.Y.1987,29〜40ページ、特に、34〜36ページ
に記載されている。
ック共重合体界面活性剤、そして特に、本発明の実施に
際して使用することを意図するものは、周知であり、そ
して多様な目的に広く使用されてきた。それらは、一般
に非イオン界面活性剤の大分類に入るものと認識されて
いる。界面活性剤として機能する分子は、一緒に結合し
た少なくとも1個の親水性単位と少なくとも1個の親油
性単位を含まねばならない。ブロック共重合体界面活性
剤の総説は、I.R.Schmolka,"A Review of Block Polyme
r Surfactants, J.Am.Oil Chem.Soc.,Vol.54,No.3,197
7,110〜 116ページ、ならびに A.S.DavidsohnおよびB.M
ilwidsky, Synthetic Detergents, JohnWiley & Sons,
N.Y.1987,29〜40ページ、特に、34〜36ページ
に記載されている。
【0022】本発明の実施に際して使用されるポリアル
キレンオキシドブロック共重合体界面活性剤は、簡単に
は、下記式(I)によって模式的に示されうる、親油性
アルキレンオキシドブロック単位を介して連結された少
なくとも3つの末端親水性アルキレンオキシドブロック
単位を含む。
キレンオキシドブロック共重合体界面活性剤は、簡単に
は、下記式(I)によって模式的に示されうる、親油性
アルキレンオキシドブロック単位を介して連結された少
なくとも3つの末端親水性アルキレンオキシドブロック
単位を含む。
【0023】
【化1】
【0024】上式中、HAOは各表示において末端親水
性アルキレンオキシドブロック単位を表わし、LOLは
親油性アルキレンオキシドブロック連結単位を表わし、
zは2であり、そしてz′は1または2である。
性アルキレンオキシドブロック単位を表わし、LOLは
親油性アルキレンオキシドブロック連結単位を表わし、
zは2であり、そしてz′は1または2である。
【0025】本発明の実施に際して使用されるポリアル
キレンオキシドブロック共重合体界面活性剤は、式(I
I)で示される形態をとることもできる。
キレンオキシドブロック共重合体界面活性剤は、式(I
I)で示される形態をとることもできる。
【0026】
【化2】
【0027】上式中、HAOは各表示において末端親水
性アルキレンオキシドブロック単位を表わし、LAOは
各表示において親油性アルキレンオキシドブロック単位
を表わし、Lはアミンまたはジアミンのような連結基を
表わし、zは2であり、そしてz′は1または2であ
る。
性アルキレンオキシドブロック単位を表わし、LAOは
各表示において親油性アルキレンオキシドブロック単位
を表わし、Lはアミンまたはジアミンのような連結基を
表わし、zは2であり、そしてz′は1または2であ
る。
【0028】連結基Lはいずれの価数の状態にあっても
よい。一般的に、連結基はそれ自体親油性であるものを
選ぶことが好ましい。z+z′が3に等しい場合には、
連結基は3価であらねばならない。アミンを使用して連
結単位Lを形成する場合には、本発明の実施に際して使
用されるポリアルキレンオキシドブロック共重合体界面
活性剤は式(III)で示される形態をとることができる。
よい。一般的に、連結基はそれ自体親油性であるものを
選ぶことが好ましい。z+z′が3に等しい場合には、
連結基は3価であらねばならない。アミンを使用して連
結単位Lを形成する場合には、本発明の実施に際して使
用されるポリアルキレンオキシドブロック共重合体界面
活性剤は式(III)で示される形態をとることができる。
【0029】
【化3】
【0030】上式中、HAOおよびLAOは上記定義の
とおりであり、R1 ,R2 およびR3 は、独立して炭化
水素連結基、好ましくはフェニレン基または炭素原子1
〜10個のアルキレン基から選ばれ、そしてa,bおよ
びcは、独立して0または1である。
とおりであり、R1 ,R2 およびR3 は、独立して炭化
水素連結基、好ましくはフェニレン基または炭素原子1
〜10個のアルキレン基から選ばれ、そしてa,bおよ
びcは、独立して0または1である。
【0031】立体障害を避けるためには、一般的に、a
とbとcの少なくとも1つ(最適には少なくとも2つ)
は1であることが好ましい。オキシアルキレーション反
応に携わる水酸基を担持するアミン(好ましくは第2級
または3級アミン)は、式(III)を満足するポリアルキ
レンオキシドブロック共重合体を形成するための好まし
い出発原料である。
とbとcの少なくとも1つ(最適には少なくとも2つ)
は1であることが好ましい。オキシアルキレーション反
応に携わる水酸基を担持するアミン(好ましくは第2級
または3級アミン)は、式(III)を満足するポリアルキ
レンオキシドブロック共重合体を形成するための好まし
い出発原料である。
【0032】z+z′が4に等しい場合には、連結基は
4価であらねばならない。ジアミン類が好ましい4価の
連結基である。ジアミンを使用して連結単位Lを形成す
る場合、本発明の実施に際して使用されるポリアルキレ
ンオキシドブロック共重合体は、式(IV)で示される形
態をとりうる。
4価であらねばならない。ジアミン類が好ましい4価の
連結基である。ジアミンを使用して連結単位Lを形成す
る場合、本発明の実施に際して使用されるポリアルキレ
ンオキシドブロック共重合体は、式(IV)で示される形
態をとりうる。
【0033】
【化4】
【0034】上式中、HAOおよびLAOは上記定義の
とおりであり、R4 ,R5 ,R6 ,R7 およびR8 は、
独立して炭化水素連結基、好ましくはフェニレン基また
は炭素原子1〜10個のアルキレン基から選ばれ、そし
てd,e,fおよびgは、独立して0または1である。
とおりであり、R4 ,R5 ,R6 ,R7 およびR8 は、
独立して炭化水素連結基、好ましくはフェニレン基また
は炭素原子1〜10個のアルキレン基から選ばれ、そし
てd,e,fおよびgは、独立して0または1である。
【0035】一般的に、LAOおよびHAOは、それが
含まれるブロック単位に所望の親水性または親油性を付
与するように選ばれる単一のアルキレンオキシド反復単
位を含む。市販の界面活性剤の親水性−親油性バランス
(HLB)が、一般に利用でき、そして適切な界面活性
剤を選択する際に参考にできる。一般的に、共重合体の
分子量の4〜96%、好ましくは15〜95%をLOL
親油性ブロック単位が占めるようにLAOを選ぶことが
好ましい。
含まれるブロック単位に所望の親水性または親油性を付
与するように選ばれる単一のアルキレンオキシド反復単
位を含む。市販の界面活性剤の親水性−親油性バランス
(HLB)が、一般に利用でき、そして適切な界面活性
剤を選択する際に参考にできる。一般的に、共重合体の
分子量の4〜96%、好ましくは15〜95%をLOL
親油性ブロック単位が占めるようにLAOを選ぶことが
好ましい。
【0036】最も単純な可能性のある形状では、ポリア
ルキレンオキシドブロック共重合体界面活性剤は親水性
(HAO)ブロック単位を形成するためのエチレンオキ
シド反復単位と親油性(LAO)ブロック単位を形成す
るための1,2−プロピレンオキシド反復単位を使用す
る。親油性ブロック反復単位を形成するには少なくとも
3個のプロピレンオキシド反復単位が必要である。この
ように形成される場合には、各H−HAO−LAO−基
が次式(V)を満足する。
ルキレンオキシドブロック共重合体界面活性剤は親水性
(HAO)ブロック単位を形成するためのエチレンオキ
シド反復単位と親油性(LAO)ブロック単位を形成す
るための1,2−プロピレンオキシド反復単位を使用す
る。親油性ブロック反復単位を形成するには少なくとも
3個のプロピレンオキシド反復単位が必要である。この
ように形成される場合には、各H−HAO−LAO−基
が次式(V)を満足する。
【0037】
【化5】
【0038】上式中、xは少なくとも3で、250まで
またはそれ以上であり、yはエチレンオキシドブロック
単位が界面活性を保持するのに必要な親油性と親水性の
バランスを維持するように選ばれる。このことは、合わ
せた親水性ブロック単位が総共重合体の重量当り4〜9
6重量%(最適には10〜80重量%)を占めるように
yを選ぶことを可能にする。この例では、1,2−プロ
ピレンオキシド反復単位と連結部分を含む親油性アルキ
レンオキシドブロック単位が共重合体の総重量の4〜9
6重量%(最適には20〜90重量%)を占める。上記
範囲内で、yは1(好ましくは2)から340またはそ
れ以上の範囲とすることができる。
またはそれ以上であり、yはエチレンオキシドブロック
単位が界面活性を保持するのに必要な親油性と親水性の
バランスを維持するように選ばれる。このことは、合わ
せた親水性ブロック単位が総共重合体の重量当り4〜9
6重量%(最適には10〜80重量%)を占めるように
yを選ぶことを可能にする。この例では、1,2−プロ
ピレンオキシド反復単位と連結部分を含む親油性アルキ
レンオキシドブロック単位が共重合体の総重量の4〜9
6重量%(最適には20〜90重量%)を占める。上記
範囲内で、yは1(好ましくは2)から340またはそ
れ以上の範囲とすることができる。
【0039】商業上の界面活性剤製造業者は、圧倒的多
数の製品中に原価を考慮し、非イオンブロック共重合体
界面活性剤の親油性および親水性ブロック単位を形成す
るものとして1,2−プロピレンオキシドとエチレンオ
キシド反復単位を選んでいるが、必要により、他のアル
キレンオキシド反復単位で置換することができ、そして
意図する親油性および親水性が保持されるように提供で
きることが認識されている。例えば、プロピレンオキシ
ド反復単位は、式(VI)
数の製品中に原価を考慮し、非イオンブロック共重合体
界面活性剤の親油性および親水性ブロック単位を形成す
るものとして1,2−プロピレンオキシドとエチレンオ
キシド反復単位を選んでいるが、必要により、他のアル
キレンオキシド反復単位で置換することができ、そして
意図する親油性および親水性が保持されるように提供で
きることが認識されている。例えば、プロピレンオキシ
ド反復単位は、式(VI)
【0040】
【化6】
【0041】(上式中、R9 は炭化水素、例えば炭素原
子1〜10個のアルキルまたは、フェニルもしくはナフ
チルのような炭素原子6〜10個のアリールなどの親油
性基である)で示されうる反復単位の一族の1つにすぎ
ない。同様に、エチレンオキシド反復単位は、式(VII)
子1〜10個のアルキルまたは、フェニルもしくはナフ
チルのような炭素原子6〜10個のアリールなどの親油
性基である)で示されうる反復単位の一族の1つにすぎ
ない。同様に、エチレンオキシド反復単位は、式(VII)
【0042】
【化7】
【0043】〔上式中、R10は水素または親水性基、例
えば、上記R9 にさらに1以上の極性基(例えば、1,
2,3もくしはそれ以上の水酸基および/もしくはカル
ボキシル基)を有するタイプの炭化水素基である〕で示
される反復単位の1族の1つにすぎない。
えば、上記R9 にさらに1以上の極性基(例えば、1,
2,3もくしはそれ以上の水酸基および/もしくはカル
ボキシル基)を有するタイプの炭化水素基である〕で示
される反復単位の1族の1つにすぎない。
【0044】本発明の要件に合致するポリアルキレンオ
キシドブロック共重合体界面活性剤の全体的な分子量
は、1,100を越え、好ましくは少なくとも2,00
0の分子量を有する。一般的に、一定の界面活性剤の分
散特性を保持するこのようなブロック共重合体のいずれ
も使用することができる。これらの界面活性剤は、反応
容器中で十分効率よく溶解するかまたは物理的に分散す
ることが確認された。これらのポリアルキレンオキシド
ブロック共重合体の分散は、平板状粒子乳剤の調製中に
一般に使用される激しい攪拌によって促進される。一般
的に、分子量約60,000未満、好ましくは約40,
000未満の界面活性剤の使用が好ましい。
キシドブロック共重合体界面活性剤の全体的な分子量
は、1,100を越え、好ましくは少なくとも2,00
0の分子量を有する。一般的に、一定の界面活性剤の分
散特性を保持するこのようなブロック共重合体のいずれ
も使用することができる。これらの界面活性剤は、反応
容器中で十分効率よく溶解するかまたは物理的に分散す
ることが確認された。これらのポリアルキレンオキシド
ブロック共重合体の分散は、平板状粒子乳剤の調製中に
一般に使用される激しい攪拌によって促進される。一般
的に、分子量約60,000未満、好ましくは約40,
000未満の界面活性剤の使用が好ましい。
【0045】形成される乳剤の粒子分散度を低減するに
は、平行双晶面が粒子核中に導入されるときに、その乳
剤中にはほんのわずかな濃度の界面活性剤が必要とされ
るにすぎない。界面活性剤の重量濃度は、当座の銀重量
(すなわち双晶面が粒子核に導入される間の乳剤中に存
在する銀重量)当り0.1%程度の低濃度が予期されて
いる。好ましい最小界面活性剤濃度は、当座の銀重量当
り1%である。広い範囲の界面活性剤濃度が、有効であ
ることが見い出されている。当座の銀重量の50%以上
に界面活性剤重量濃度を高めることはさらなる利点を示
さないことが認識されている。しかしながら、当座の銀
重量の100%の界面活性剤濃度もある程度利用可能で
ある。
は、平行双晶面が粒子核中に導入されるときに、その乳
剤中にはほんのわずかな濃度の界面活性剤が必要とされ
るにすぎない。界面活性剤の重量濃度は、当座の銀重量
(すなわち双晶面が粒子核に導入される間の乳剤中に存
在する銀重量)当り0.1%程度の低濃度が予期されて
いる。好ましい最小界面活性剤濃度は、当座の銀重量当
り1%である。広い範囲の界面活性剤濃度が、有効であ
ることが見い出されている。当座の銀重量の50%以上
に界面活性剤重量濃度を高めることはさらなる利点を示
さないことが認識されている。しかしながら、当座の銀
重量の100%の界面活性剤濃度もある程度利用可能で
ある。
【0046】本発明は、粒子核中に平行双晶面を導入す
るための2種の最も普通の技法のいずれかと適合性であ
る。これらの技法の好ましくそして最も普通のものは、
同じ沈殿工程で同時に平行双晶面を導入しながら最終的
に平板状粒子へ成長されうる粒子核集団を形成するもの
である。換言すれば、粒子核形成は双晶形成に役立つよ
うな条件下で起こる。第二の操作は、安定な粒子核集団
を形成し、次いで双晶形成に役立つレベルに当座の乳剤
pAgを調整することである。
るための2種の最も普通の技法のいずれかと適合性であ
る。これらの技法の好ましくそして最も普通のものは、
同じ沈殿工程で同時に平行双晶面を導入しながら最終的
に平板状粒子へ成長されうる粒子核集団を形成するもの
である。換言すれば、粒子核形成は双晶形成に役立つよ
うな条件下で起こる。第二の操作は、安定な粒子核集団
を形成し、次いで双晶形成に役立つレベルに当座の乳剤
pAgを調整することである。
【0047】上記操作が使用されるか否かにかかわら
ず、沈殿の初期段階で粒子核に双晶面を導入することが
有利である。平板状粒子乳剤を形成するのに使用される
総銀の2%未満を使用して平行双晶面を有する粒子核集
団を得ることも予期されている。一般的には、平行双晶
面を有する粒子核集団を形成する総銀の少なくとも0.
05%で使用することが好都合であるが、これは総銀よ
りわずかに少量を使用して行うこともできる。安定な粒
子核集団の形成後、平行双晶面の導入が長く遅延される
と、多くは粒子を増大させる傾向にある。
ず、沈殿の初期段階で粒子核に双晶面を導入することが
有利である。平板状粒子乳剤を形成するのに使用される
総銀の2%未満を使用して平行双晶面を有する粒子核集
団を得ることも予期されている。一般的には、平行双晶
面を有する粒子核集団を形成する総銀の少なくとも0.
05%で使用することが好都合であるが、これは総銀よ
りわずかに少量を使用して行うこともできる。安定な粒
子核集団の形成後、平行双晶面の導入が長く遅延される
と、多くは粒子を増大させる傾向にある。
【0048】粒子核形成の初期かまたはその直後の粒子
核中に平行双晶面を導入する段階では、完成された乳剤
の達成可能な最も低いレベルの粒子分散度が分散媒質の
制御によって達成される。10%未満のCOVを達成す
るには、分散媒質のpAgを5.4〜10.3の範囲に
保持することが好ましく、そして最適には7.0〜1
0.0の範囲に保持することである。10.3を越える
pAgでは、平板状粒子のECDと厚さの分散度を増大
する傾向が認められている。pAgをモニターしそして
調整するためのいずれかの都合のよい従来技法が使用で
きる。
核中に平行双晶面を導入する段階では、完成された乳剤
の達成可能な最も低いレベルの粒子分散度が分散媒質の
制御によって達成される。10%未満のCOVを達成す
るには、分散媒質のpAgを5.4〜10.3の範囲に
保持することが好ましく、そして最適には7.0〜1
0.0の範囲に保持することである。10.3を越える
pAgでは、平板状粒子のECDと厚さの分散度を増大
する傾向が認められている。pAgをモニターしそして
調整するためのいずれかの都合のよい従来技法が使用で
きる。
【0049】また、粒子分散度の低減は分散媒質のpHの
関数としても認められた。非平板状粒子の発生率と非平
板状粒子集団の厚さの分散度とも粒子核中に平行双晶面
が導入されるときの分散媒質のpHが6.0未満である場
合に低減することが認められた。分散媒質のpHはいずれ
かの都合のよい常法によって調整することができる。硝
酸のような強鉱酸をこの目的に使用することができる。
関数としても認められた。非平板状粒子の発生率と非平
板状粒子集団の厚さの分散度とも粒子核中に平行双晶面
が導入されるときの分散媒質のpHが6.0未満である場
合に低減することが認められた。分散媒質のpHはいずれ
かの都合のよい常法によって調整することができる。硝
酸のような強鉱酸をこの目的に使用することができる。
【0050】粒子の核形成と成長は、水、溶解した塩お
よび常用されている解膠剤を含む分散媒質中で起こる。
ゼラチンおよびゼラチン誘導体のような親水性コロイド
解膠剤が特に好ましい。核形成工程中に導入される銀1
モル当り20〜800(最適には40〜600)gの解
膠剤濃度が最も低い粒子分散度レベルの乳剤を生成する
ことが認められた。
よび常用されている解膠剤を含む分散媒質中で起こる。
ゼラチンおよびゼラチン誘導体のような親水性コロイド
解膠剤が特に好ましい。核形成工程中に導入される銀1
モル当り20〜800(最適には40〜600)gの解
膠剤濃度が最も低い粒子分散度レベルの乳剤を生成する
ことが認められた。
【0051】平行双晶面を有する粒子核の形成は、好ま
しくは温度範囲20〜80℃、最適には20〜60℃の
温度にある写真乳剤の通常の沈殿温度で行われる。平行
双晶面を有する粒子核が上述のように形成されると、次
の工程は熟成による粒子核集団の分散度を低減すること
である。分散度を低減するように平行双晶面を有する粒
子核を熟成する目的は、Himmelwrightの米
国特許第4,477,565号とNottorfの同
4,722,886号明細書とに記載されている。約
0.01〜0.1Nの濃度のアンモニアとチオエーテル
が好ましい熟成剤選択物を構成する。
しくは温度範囲20〜80℃、最適には20〜60℃の
温度にある写真乳剤の通常の沈殿温度で行われる。平行
双晶面を有する粒子核が上述のように形成されると、次
の工程は熟成による粒子核集団の分散度を低減すること
である。分散度を低減するように平行双晶面を有する粒
子核を熟成する目的は、Himmelwrightの米
国特許第4,477,565号とNottorfの同
4,722,886号明細書とに記載されている。約
0.01〜0.1Nの濃度のアンモニアとチオエーテル
が好ましい熟成剤選択物を構成する。
【0052】熟成を起こすハロゲン化銀溶媒の導入に代
わり、高レベル、例えば9.0を越えるpHに調整するこ
とによって熟成工程を完了することが可能である。この
方式の熟成操作は、1991年3月7日発行のBunt
aineおよびBradyの米国特許第5,013,6
41号明細書に記載されている。この操作では、後核形
成熟成工程が水酸化アルカリ(例えば、水酸化リチウ
ム、水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウム)のような
塩基の使用により分散媒質のpHを9.0以上に調整し、
次いで短時間(典型的には3〜7分)熟成することによ
り実施されている。この熟成工程が終了した時点で、鉱
酸(例えば、硝酸)のような通常の酸性化剤の導入によ
りハロゲン化銀沈殿のために選ばれる酸性pH範囲(例え
ば、6.0未満)に再度乳剤がもどされている。
わり、高レベル、例えば9.0を越えるpHに調整するこ
とによって熟成工程を完了することが可能である。この
方式の熟成操作は、1991年3月7日発行のBunt
aineおよびBradyの米国特許第5,013,6
41号明細書に記載されている。この操作では、後核形
成熟成工程が水酸化アルカリ(例えば、水酸化リチウ
ム、水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウム)のような
塩基の使用により分散媒質のpHを9.0以上に調整し、
次いで短時間(典型的には3〜7分)熟成することによ
り実施されている。この熟成工程が終了した時点で、鉱
酸(例えば、硝酸)のような通常の酸性化剤の導入によ
りハロゲン化銀沈殿のために選ばれる酸性pH範囲(例え
ば、6.0未満)に再度乳剤がもどされている。
【0053】分散度のある程度の低減は、熟成期間をい
かに短縮しようとも起こるであろう。総銀の少なくとも
約20%が溶解しそして残存粒子核に再堆積してしまう
まで熟成を続けることが好ましい。熟成の期間を延長す
れば残存核の数はほとんどなくなるであろう。このこと
は、目的のECDを有する平板状粒子を生成するには次
の成長工程でさらなるハロゲン化銀沈殿を漸減させるこ
とが必要であることを意味する。別の観点に立つと、熟
成の延長は沈殿した銀の総グラムに対して作製される乳
剤サイズを減少させる。最適の熟成は、目的とする乳剤
要件の関数として変動しうるので所望されるように調整
できる。
かに短縮しようとも起こるであろう。総銀の少なくとも
約20%が溶解しそして残存粒子核に再堆積してしまう
まで熟成を続けることが好ましい。熟成の期間を延長す
れば残存核の数はほとんどなくなるであろう。このこと
は、目的のECDを有する平板状粒子を生成するには次
の成長工程でさらなるハロゲン化銀沈殿を漸減させるこ
とが必要であることを意味する。別の観点に立つと、熟
成の延長は沈殿した銀の総グラムに対して作製される乳
剤サイズを減少させる。最適の熟成は、目的とする乳剤
要件の関数として変動しうるので所望されるように調整
できる。
【0054】核形成と熟成が終了すると、さらなる乳剤
の成長は所望の最終平均粒子厚とECDを達成するいず
れかの常法により行われる。粒子の成長中に導入される
ハロゲン化物は、核形成用としてのハロゲン化物の選択
物と別個に選ぶことができる。平板状粒子乳剤は均一ま
たは不均一のハロゲン化銀組成の粒子を含むことができ
る。粒子核の形成は臭素イオンならびにほんの少量の塩
素イオンおよび/またはヨウ素イオンを組み入れるが、
成長工程の完了時に生成される低分散度平板状粒子乳剤
は、ヨウ素イオンおよび塩素イオンの1種またはその組
み合わせのいずれかを、臭素イオンに加えて、平板状粒
子乳剤にみられるどのような割合で含むこともできる。
場合によって、平板状粒子乳剤の成長は、低分散度のコ
アー・シェル乳剤を形成するのと同様な方法で行うこと
もできる。シェル形成操作は、1985年3月12日発
行のEvansら、米国特許第4,504,570号明
細書に教示されている。例えば、第VIII族金属イオンま
たは配位錯体による平板状粒子の内部ドーピングを常法
で行い、改善された反転および他の写真特性を得ること
も特に予期されている。しかしながら、分散度の最高レ
ベルにとっては、平行双晶面を有する粒子核が得られる
後までドーピングを延期することが好ましい。
の成長は所望の最終平均粒子厚とECDを達成するいず
れかの常法により行われる。粒子の成長中に導入される
ハロゲン化物は、核形成用としてのハロゲン化物の選択
物と別個に選ぶことができる。平板状粒子乳剤は均一ま
たは不均一のハロゲン化銀組成の粒子を含むことができ
る。粒子核の形成は臭素イオンならびにほんの少量の塩
素イオンおよび/またはヨウ素イオンを組み入れるが、
成長工程の完了時に生成される低分散度平板状粒子乳剤
は、ヨウ素イオンおよび塩素イオンの1種またはその組
み合わせのいずれかを、臭素イオンに加えて、平板状粒
子乳剤にみられるどのような割合で含むこともできる。
場合によって、平板状粒子乳剤の成長は、低分散度のコ
アー・シェル乳剤を形成するのと同様な方法で行うこと
もできる。シェル形成操作は、1985年3月12日発
行のEvansら、米国特許第4,504,570号明
細書に教示されている。例えば、第VIII族金属イオンま
たは配位錯体による平板状粒子の内部ドーピングを常法
で行い、改善された反転および他の写真特性を得ること
も特に予期されている。しかしながら、分散度の最高レ
ベルにとっては、平行双晶面を有する粒子核が得られる
後までドーピングを延期することが好ましい。
【0055】平板状粒子の最小分散度レベル(COV1
0%未満)に向け本発明の方法を最適化するに際し、最
適条件は粒子に組み入れられるヨウ化物の作用ならびに
界面活性剤および/または解膠剤の選択に応じて変動す
ることが見い出された。本発明の実施に際して従来の親
水性コロイド解膠剤のいずれも使用できるが、沈殿中に
ゼラチン解膠剤を使用することが好ましい。ゼラチン解
膠剤は、通常いわゆる「レギュラー」ゼラチン解膠剤と
いわゆる「酸化」ゼラチン解膠剤に分けられる。レギュ
ラーゼラチン解膠剤は、1g当り少なくとも30マイク
ロモルの、そして通常相当高濃度のメチオニン量の天然
メチオニンを含む。酸化ゼラチン解膠剤の語は、1g当
りメチオニン30マイクロモル未満を含むゼラチン解膠
剤を意味する。Maskasky、米国特許第4,71
3,323号およびKingら、同4,942,120
号明細書で教示されるように強酸化剤で処理した場合に
レギュラーゼラチン解膠剤は酸化ゼラチン解膠剤に転化
される。酸化剤はメチオニン分子の2価のイオウ原子を
攻撃してそれを4価または、好ましくは6価の状態まで
転化する。1g当り30マイクロモル未満のメチオニン
濃度が酸化ゼラチン解膠剤の挙動特性を示すことが見い
出されているが、メチオニン濃度を1g当り12マイク
ロモル未満まで低減することが好ましい。一般的に、有
効な酸化のいずれも検出可能なレベル以下にメチオニン
を低減できる。希れな例であるがゼラチンはもともと低
レベルのメチオニンを含む場合もあり、酸化工程が行わ
れたか否かというよりは、現実に識別できる特徴はメチ
オニンレベルで表現することが好都合であるため、「レ
ギュラー」または「酸化」の語が使用されるものと理解
されている。
0%未満)に向け本発明の方法を最適化するに際し、最
適条件は粒子に組み入れられるヨウ化物の作用ならびに
界面活性剤および/または解膠剤の選択に応じて変動す
ることが見い出された。本発明の実施に際して従来の親
水性コロイド解膠剤のいずれも使用できるが、沈殿中に
ゼラチン解膠剤を使用することが好ましい。ゼラチン解
膠剤は、通常いわゆる「レギュラー」ゼラチン解膠剤と
いわゆる「酸化」ゼラチン解膠剤に分けられる。レギュ
ラーゼラチン解膠剤は、1g当り少なくとも30マイク
ロモルの、そして通常相当高濃度のメチオニン量の天然
メチオニンを含む。酸化ゼラチン解膠剤の語は、1g当
りメチオニン30マイクロモル未満を含むゼラチン解膠
剤を意味する。Maskasky、米国特許第4,71
3,323号およびKingら、同4,942,120
号明細書で教示されるように強酸化剤で処理した場合に
レギュラーゼラチン解膠剤は酸化ゼラチン解膠剤に転化
される。酸化剤はメチオニン分子の2価のイオウ原子を
攻撃してそれを4価または、好ましくは6価の状態まで
転化する。1g当り30マイクロモル未満のメチオニン
濃度が酸化ゼラチン解膠剤の挙動特性を示すことが見い
出されているが、メチオニン濃度を1g当り12マイク
ロモル未満まで低減することが好ましい。一般的に、有
効な酸化のいずれも検出可能なレベル以下にメチオニン
を低減できる。希れな例であるがゼラチンはもともと低
レベルのメチオニンを含む場合もあり、酸化工程が行わ
れたか否かというよりは、現実に識別できる特徴はメチ
オニンレベルで表現することが好都合であるため、「レ
ギュラー」または「酸化」の語が使用されるものと理解
されている。
【0056】酸化ゼラチン解膠剤が使用される場合、最
小(10%未満)のCOVを達成するには双晶面の形成
中のpHを5.5未満に保持することが好ましい。レギュ
ラーゼラチン解膠剤が使用される場合には、最小COV
を達成するために双晶面の形成中のpHが3.0未満に保
持される。後熟成粒子成長前にレギュラーゼラチンが使
用される場合、親油性アルキレンオキシドブロック連結
単位(例えば、LOL)が総界面活性剤分子量の4〜9
6(好ましくは15〜95、最適には20〜90)%を
占めるように界面活性剤が選ばれる。上記xが少なくと
も3であり、そして界面活性剤の最小分子量が少なくと
も1,100、最適には少なくとも2,000であるこ
とが好ましい。界面活性剤の濃度レベルは、ヨウ化物レ
ベルが上昇するにつれて制限されることが好ましい。
小(10%未満)のCOVを達成するには双晶面の形成
中のpHを5.5未満に保持することが好ましい。レギュ
ラーゼラチン解膠剤が使用される場合には、最小COV
を達成するために双晶面の形成中のpHが3.0未満に保
持される。後熟成粒子成長前にレギュラーゼラチンが使
用される場合、親油性アルキレンオキシドブロック連結
単位(例えば、LOL)が総界面活性剤分子量の4〜9
6(好ましくは15〜95、最適には20〜90)%を
占めるように界面活性剤が選ばれる。上記xが少なくと
も3であり、そして界面活性剤の最小分子量が少なくと
も1,100、最適には少なくとも2,000であるこ
とが好ましい。界面活性剤の濃度レベルは、ヨウ化物レ
ベルが上昇するにつれて制限されることが好ましい。
【0057】後熟成粒子成長前に酸化ゼラチン解膠剤が
使用される場合には、後熟成粒子成長中にヨウ化物はま
ったく加えられず、そして親油性アルキレンオキシドブ
ロック連結単位(例えば、LOL)は総界面活性剤分子
量の65〜95(最適には70〜90)%を占める。界
面活性剤の最小分子量は、xが3を最小値として測定し
続ける。最適の態様では、界面活性剤の最小分子量が
1,100、好ましくは2,000である。本発明の平
板状粒子乳剤の製造方法を具体的に検討してきた上記特
徴以外に、それらにより生成する平板状粒子の写真での
使用は、いずれか適当な従来の態様をとりうる。このよ
うな従来の態様は、以下の刊行物で具体的に説明されて
いる。
使用される場合には、後熟成粒子成長中にヨウ化物はま
ったく加えられず、そして親油性アルキレンオキシドブ
ロック連結単位(例えば、LOL)は総界面活性剤分子
量の65〜95(最適には70〜90)%を占める。界
面活性剤の最小分子量は、xが3を最小値として測定し
続ける。最適の態様では、界面活性剤の最小分子量が
1,100、好ましくは2,000である。本発明の平
板状粒子乳剤の製造方法を具体的に検討してきた上記特
徴以外に、それらにより生成する平板状粒子の写真での
使用は、いずれか適当な従来の態様をとりうる。このよ
うな従来の態様は、以下の刊行物で具体的に説明されて
いる。
【0058】ICBR− 1 Research Disclosure,Vol.30
8,December,1989,Item 308,119; ICBR− 2 Research Disclosure,Vol.225,January 198
3,Item 22,534; ICBR− 3 Wey ら、米国特許第 4,414,306号 (1983年11
月8日発行); ICBR− 4 Solberg ら、米国特許第 4,433,048号 (1984
年2月21日発行); ICBR− 5 Wilgusら、米国特許第 4,434,226号 (1984年
2月28日発行); ICBR− 6 Maskasky、米国特許第 4,435,501号 (1984年
3月6日発行); ICBR− 7 Kofronら、米国特許第 4,439,520号 (1987年
3月27日発行); ICBR− 8 Maskasky、米国特許第 4,643,966号 (1987年
2月17日発行); ICBR− 9 Daubendiekら、米国特許第 4,672,027号 (19
87年1月9日発行); ICBR−10 Daubendiekら、米国特許第 4,693,964号 (19
87年9月15日発行); ICBR−11 Maskasky、米国特許第 4,713,320号 (1987年
12月15日発行); ICBR−12 Saitouら、米国特許第 4,797,354号 (1989年
1月10日発行); ICBR−13 Ikeda ら、米国特許第 4,806,461号 (1989年
2月21日発行); ICBR−14 Makinoら、米国特許第 4,853,322号 (1989年
8月1日発行); ICBR−15 Daubendiekら、米国特許第 4,914,014号 (19
90年4月3日発行)。
8,December,1989,Item 308,119; ICBR− 2 Research Disclosure,Vol.225,January 198
3,Item 22,534; ICBR− 3 Wey ら、米国特許第 4,414,306号 (1983年11
月8日発行); ICBR− 4 Solberg ら、米国特許第 4,433,048号 (1984
年2月21日発行); ICBR− 5 Wilgusら、米国特許第 4,434,226号 (1984年
2月28日発行); ICBR− 6 Maskasky、米国特許第 4,435,501号 (1984年
3月6日発行); ICBR− 7 Kofronら、米国特許第 4,439,520号 (1987年
3月27日発行); ICBR− 8 Maskasky、米国特許第 4,643,966号 (1987年
2月17日発行); ICBR− 9 Daubendiekら、米国特許第 4,672,027号 (19
87年1月9日発行); ICBR−10 Daubendiekら、米国特許第 4,693,964号 (19
87年9月15日発行); ICBR−11 Maskasky、米国特許第 4,713,320号 (1987年
12月15日発行); ICBR−12 Saitouら、米国特許第 4,797,354号 (1989年
1月10日発行); ICBR−13 Ikeda ら、米国特許第 4,806,461号 (1989年
2月21日発行); ICBR−14 Makinoら、米国特許第 4,853,322号 (1989年
8月1日発行); ICBR−15 Daubendiekら、米国特許第 4,914,014号 (19
90年4月3日発行)。
【0059】
【実施例】本発明は、以下の具体例を参照することでさ
らに真価が認められるであろう。 例1および2 これらの例の目的は、臭ヨウ化銀乳剤(成長工程を通し
て反応容器中にヨウ化物が注入される)における低レベ
ルの分散度を達成するに際し、界面活性剤の有効性を具
体的に説明するものである。例1 (対照)(MK−103) 界面活性剤不使用。
らに真価が認められるであろう。 例1および2 これらの例の目的は、臭ヨウ化銀乳剤(成長工程を通し
て反応容器中にヨウ化物が注入される)における低レベ
ルの分散度を達成するに際し、界面活性剤の有効性を具
体的に説明するものである。例1 (対照)(MK−103) 界面活性剤不使用。
【0060】4Lの反応容器に温度を45℃に維持しな
がらゼラチン水溶液(水1L、アルカリ処理ゼラチン
1.3g、4N硝酸溶液4.2mLおよび臭化ナトリウム
2.5gからなり、pAg9.72を示す)を入れ、次
いで硝酸銀水溶液13.3mL(硝酸銀1.13g含有)
および同量の臭化ナトリウム水溶液(臭化ナトリウム
0.69g含有)を一定速度で1分間かけて同時に添加
した。1分混合した後、混合物に臭化ナトリウム水溶液
14.1mL(臭化ナトリウム1.46g含有)を加え
た。9分間かけて混合物の温度を60℃まで高めた。そ
の後、水性アンモニア溶液32.5mL(硫酸アンモニウ
ム1.68gと2.5N水酸化ナトリウム溶液15.8
mL含有)を反応容器に加え、9分間混合した。次いで、
この混合物にゼラチン水溶液172.2mL(アルカリ処
理ゼラチン41.7gと4N硝酸溶液5.5mL含有)を
2分間かけて添加した。その後、硝酸銀水溶液83.3
mL(硝酸銀22.64g含有)とハロゲン化物水溶液8
4.7mL(臭化ナトリウム14.2gとヨウ化カリウム
0.71g含有)を一定速度で40分間かけて添加し
た。次に、硝酸銀水溶液299mL(硝酸銀81.3g含
有)およびハロゲン化物水溶液(臭化ナトリウム50g
とヨウ化カリウム2.5g含有)を、それぞれ2.08
mL/min および2.12mL/min の速度から出発して一
定の勾配で上記混合物へ35分間かけて同時に添加し
た。次に、硝酸銀水溶液128mL(硝酸銀34.8g含
有)およびハロゲン化物水溶液127mL(臭化ナトリウ
ム21.3gとヨウ化カリウム1.07g含有)を、
8.5分間かけて上記混合物へ同時に添加した。その
後、硝酸銀水溶液221mL(硝酸銀60g含有)および
同量のハロゲン化物水溶液(臭化ナトリウム37.1g
とヨウ化カリウム1.85g含有)を上記混合物へ1
6.6分かけ一定速度にて添加した。こうして得られた
ハロゲン化銀乳剤はヨウ化物3モル%を含んでいた。
がらゼラチン水溶液(水1L、アルカリ処理ゼラチン
1.3g、4N硝酸溶液4.2mLおよび臭化ナトリウム
2.5gからなり、pAg9.72を示す)を入れ、次
いで硝酸銀水溶液13.3mL(硝酸銀1.13g含有)
および同量の臭化ナトリウム水溶液(臭化ナトリウム
0.69g含有)を一定速度で1分間かけて同時に添加
した。1分混合した後、混合物に臭化ナトリウム水溶液
14.1mL(臭化ナトリウム1.46g含有)を加え
た。9分間かけて混合物の温度を60℃まで高めた。そ
の後、水性アンモニア溶液32.5mL(硫酸アンモニウ
ム1.68gと2.5N水酸化ナトリウム溶液15.8
mL含有)を反応容器に加え、9分間混合した。次いで、
この混合物にゼラチン水溶液172.2mL(アルカリ処
理ゼラチン41.7gと4N硝酸溶液5.5mL含有)を
2分間かけて添加した。その後、硝酸銀水溶液83.3
mL(硝酸銀22.64g含有)とハロゲン化物水溶液8
4.7mL(臭化ナトリウム14.2gとヨウ化カリウム
0.71g含有)を一定速度で40分間かけて添加し
た。次に、硝酸銀水溶液299mL(硝酸銀81.3g含
有)およびハロゲン化物水溶液(臭化ナトリウム50g
とヨウ化カリウム2.5g含有)を、それぞれ2.08
mL/min および2.12mL/min の速度から出発して一
定の勾配で上記混合物へ35分間かけて同時に添加し
た。次に、硝酸銀水溶液128mL(硝酸銀34.8g含
有)およびハロゲン化物水溶液127mL(臭化ナトリウ
ム21.3gとヨウ化カリウム1.07g含有)を、
8.5分間かけて上記混合物へ同時に添加した。その
後、硝酸銀水溶液221mL(硝酸銀60g含有)および
同量のハロゲン化物水溶液(臭化ナトリウム37.1g
とヨウ化カリウム1.85g含有)を上記混合物へ1
6.6分かけ一定速度にて添加した。こうして得られた
ハロゲン化銀乳剤はヨウ化物3モル%を含んでいた。
【0061】この乳剤の粒子特性は次のとおりであっ
た。 平均粒子ECD:1.81μm 平均粒子厚:0.122μm 平板状粒子投影面積:約100% 粒子の平均アスペクト比:14.8 粒子の平均平板度:121 総粒子の変動係数:29.5%例2 (MK−162) 銀塩の導入前に反応容器中へTETRONIC(商標)
−1508:N,N,N′,N′−テトラキス{H(O
CH2 CH2)y 〔OCH(CH3)CH2 −〕x }エチレ
ンジアミン界面活性剤(x=26、y=136)、をさ
らに共存させたこと以外は例1を繰り返した。この界面
活性剤は後熟成粒子成長工程前に導入された総銀の1
1.58重量%を構成した。
た。 平均粒子ECD:1.81μm 平均粒子厚:0.122μm 平板状粒子投影面積:約100% 粒子の平均アスペクト比:14.8 粒子の平均平板度:121 総粒子の変動係数:29.5%例2 (MK−162) 銀塩の導入前に反応容器中へTETRONIC(商標)
−1508:N,N,N′,N′−テトラキス{H(O
CH2 CH2)y 〔OCH(CH3)CH2 −〕x }エチレ
ンジアミン界面活性剤(x=26、y=136)、をさ
らに共存させたこと以外は例1を繰り返した。この界面
活性剤は後熟成粒子成長工程前に導入された総銀の1
1.58重量%を構成した。
【0062】この乳剤の粒子特性は次のとおりであっ
た。 平均粒子ECD:1.20μm 平板状粒子投影面積:約100% 粒子の平均アスペクト比:6.6 粒子の平均平板度:35.8 総粒子の変動係数:9.1%。例3および4 これらの例の目的は、臭化銀乳剤における低レベルの分
散度を達成するに際して、界面活性剤の有効性を具体的
に説明するにある。例3 (対照)(AKT−293) 4Lの反応容器に温度を45℃に維持しながらゼラチン
水溶液(水1L、アルカリ処理ゼラチン1.25g、4
N硝酸溶液3.7mLおよび臭化ナトリウム1.12gか
らなり、pAg9.39を示す)を入れ、次いで硝酸銀
水溶液13.3mL(硝酸銀1.13g含有)および同量
の臭化ナトリウム水溶液(臭化ナトリウム0.69g含
有)を一定速度で1分間かけて同時に添加した。次に、
1分混合した後、混合物に臭化ナトリウム水溶液14.
2mL(臭化ナトリウム1.46g含有)を加えた。9分
間かけて混合物の温度を60℃まで高めた。この時点
で、水性アンモニア溶液33.5mL(硫酸アンモニウム
1.68gと2.5N水酸化ナトリウム溶液16.8mL
含有)を反応容器に加え、9分間混合した。次いで、こ
の混合物にゼラチン水溶液88.8mL(アルカリ処理ゼ
ラチン16.7gと4N硝酸溶液5.5mL含有)を2分
間かけて添加した。その後、硝酸銀水溶液83.3mL
(硝酸銀22.6g含有)と臭化ナトリウム水溶液8
4.7mL(臭化ナトリウム14.6g含有)を一定速度
で40分間かけて添加した。次に、硝酸銀水溶液299
mL(硝酸銀81.3g含有)および臭化ナトリウム水溶
液297.5mL(臭化ナトリウム51.4g含有)を、
それぞれ2.08mL/min および2.17mL/min から
出発して一定の勾配で上記混合物へ35分間かけて同時
に添加した。次に、硝酸銀水溶液349mL(硝酸銀9
4.9g含有)および臭化ナトリウム水溶液345.9
mL(臭化ナトリウム59.7g含有)を23.3分間か
けて上記混合物へ同時に添加した。こうして得られたハ
ロゲン化銀乳剤を洗浄した。
た。 平均粒子ECD:1.20μm 平板状粒子投影面積:約100% 粒子の平均アスペクト比:6.6 粒子の平均平板度:35.8 総粒子の変動係数:9.1%。例3および4 これらの例の目的は、臭化銀乳剤における低レベルの分
散度を達成するに際して、界面活性剤の有効性を具体的
に説明するにある。例3 (対照)(AKT−293) 4Lの反応容器に温度を45℃に維持しながらゼラチン
水溶液(水1L、アルカリ処理ゼラチン1.25g、4
N硝酸溶液3.7mLおよび臭化ナトリウム1.12gか
らなり、pAg9.39を示す)を入れ、次いで硝酸銀
水溶液13.3mL(硝酸銀1.13g含有)および同量
の臭化ナトリウム水溶液(臭化ナトリウム0.69g含
有)を一定速度で1分間かけて同時に添加した。次に、
1分混合した後、混合物に臭化ナトリウム水溶液14.
2mL(臭化ナトリウム1.46g含有)を加えた。9分
間かけて混合物の温度を60℃まで高めた。この時点
で、水性アンモニア溶液33.5mL(硫酸アンモニウム
1.68gと2.5N水酸化ナトリウム溶液16.8mL
含有)を反応容器に加え、9分間混合した。次いで、こ
の混合物にゼラチン水溶液88.8mL(アルカリ処理ゼ
ラチン16.7gと4N硝酸溶液5.5mL含有)を2分
間かけて添加した。その後、硝酸銀水溶液83.3mL
(硝酸銀22.6g含有)と臭化ナトリウム水溶液8
4.7mL(臭化ナトリウム14.6g含有)を一定速度
で40分間かけて添加した。次に、硝酸銀水溶液299
mL(硝酸銀81.3g含有)および臭化ナトリウム水溶
液297.5mL(臭化ナトリウム51.4g含有)を、
それぞれ2.08mL/min および2.17mL/min から
出発して一定の勾配で上記混合物へ35分間かけて同時
に添加した。次に、硝酸銀水溶液349mL(硝酸銀9
4.9g含有)および臭化ナトリウム水溶液345.9
mL(臭化ナトリウム59.7g含有)を23.3分間か
けて上記混合物へ同時に添加した。こうして得られたハ
ロゲン化銀乳剤を洗浄した。
【0063】この乳剤の粒子特性は以下のとおりであっ
た。 平均粒子ECD:1.86μm 平均粒子厚:0.097μm 平板状粒子投影面積:約100% 粒子の平均アスペクト比:19.2 粒子の平均平板度:198 総粒子の変動係数:37.4%。例4 (AKT−649) 銀塩を導入する前に反応容器中へTETRONIC(商
標)−1501:N,N,N′,N′−テトラキス{H
(OCH2 CH2)y 〔OCH(CH3)CH2 −〕x }エ
チレンジアミン界面活性剤(x=31、y=4)、をさ
らに共存させたこと以外例3を繰り返した。後熟成粒子
成長工程前に導入された総銀の14.58重量%をこの
界面活性剤が占めていた。
た。 平均粒子ECD:1.86μm 平均粒子厚:0.097μm 平板状粒子投影面積:約100% 粒子の平均アスペクト比:19.2 粒子の平均平板度:198 総粒子の変動係数:37.4%。例4 (AKT−649) 銀塩を導入する前に反応容器中へTETRONIC(商
標)−1501:N,N,N′,N′−テトラキス{H
(OCH2 CH2)y 〔OCH(CH3)CH2 −〕x }エ
チレンジアミン界面活性剤(x=31、y=4)、をさ
らに共存させたこと以外例3を繰り返した。後熟成粒子
成長工程前に導入された総銀の14.58重量%をこの
界面活性剤が占めていた。
【0064】この乳剤の粒子特性は次のとおりであっ
た。 平均粒子ECD:1.99μm 平均粒子厚:0.098μm 平板状粒子投影面積:約100% 粒子の平均アスペクト比:20.3 粒子の平均平板度:207 総粒子の変動係数:27.1%例5 (MK−180) この例の目的は、臭ヨウ化銀乳剤における低レベルの分
散度を達成するに際し、低分子量の界面活性剤が有効で
あることを具体的に説明することにある。
た。 平均粒子ECD:1.99μm 平均粒子厚:0.098μm 平板状粒子投影面積:約100% 粒子の平均アスペクト比:20.3 粒子の平均平板度:207 総粒子の変動係数:27.1%例5 (MK−180) この例の目的は、臭ヨウ化銀乳剤における低レベルの分
散度を達成するに際し、低分子量の界面活性剤が有効で
あることを具体的に説明することにある。
【0065】銀塩を導入する前に反応容器へTETRO
NIC(商標)−701:N,N,N′,N′−テトラ
キス{H(OCH2 CH2)y 〔OCH(CH3)CH
2 −〕x }エチレンジアミン界面活性剤(x=14、y
=2)、を共存させたこと以外は、例1を繰り返した。
後熟成粒子成長工程前に導入された総銀の2.32重量
%を界面活性剤が占めていた。
NIC(商標)−701:N,N,N′,N′−テトラ
キス{H(OCH2 CH2)y 〔OCH(CH3)CH
2 −〕x }エチレンジアミン界面活性剤(x=14、y
=2)、を共存させたこと以外は、例1を繰り返した。
後熟成粒子成長工程前に導入された総銀の2.32重量
%を界面活性剤が占めていた。
【0066】この乳剤の粒子特性は次のとおりであっ
た。 平均粒子ECD:1.15μm 平均粒子厚:0.253μm 平板状粒子投影面積:約100% 粒子の平均アスペクト比:4.5 粒子の平均平板度:18 総粒子の変動係数:11.8%。例6および7 例6および7の目的は、臭ヨウ化銀乳剤の低レベル分散
度を達成するに際し、親水性ブロック単位が界面活性剤
の中間的なパーセンテージを示す界面活性剤が有効であ
ることを具体的に説明するにある。例6 (対照)(MK−188) 界面活性剤不使用。
た。 平均粒子ECD:1.15μm 平均粒子厚:0.253μm 平板状粒子投影面積:約100% 粒子の平均アスペクト比:4.5 粒子の平均平板度:18 総粒子の変動係数:11.8%。例6および7 例6および7の目的は、臭ヨウ化銀乳剤の低レベル分散
度を達成するに際し、親水性ブロック単位が界面活性剤
の中間的なパーセンテージを示す界面活性剤が有効であ
ることを具体的に説明するにある。例6 (対照)(MK−188) 界面活性剤不使用。
【0067】4Lの反応容器に温度を45℃に維持しな
がらゼラチン水溶液(水1L、アルカリ処理ゼラチン
1.3g、4N硝酸溶液4.2mLおよび臭化ナトリウム
2.5gからなり、pAg9.72を示す)を入れ、次
いで硝酸銀水溶液13.3mL(硝酸銀1.13g含有)
および同量の臭化ナトリウム水溶液(臭化ナトリウム
0.69g含有)を一定速度で1分間かけて同時に添加
した。次に、1分混合した後、この混合物に臭化ナトリ
ウム水溶液14.2mL(臭化ナトリウム1.46g含
有)を加えた。1分間混合後、9分間かけて混合物の温
度を60℃まで高めた。その後、水性アンモニア溶液3
2.5mL(硫酸アンモニウム1.68gと2.5N水酸
化ナトリウム溶液15.8mL含有)を反応容器に加え、
9分間混合した。次いで、この混合物にゼラチン水溶液
172.2mL(アルカリ処理ゼラチン41.7gと4N
硝酸溶液5.5mL含有)を2分間かけて添加した。その
後、硝酸銀水溶液83.3mL(硝酸銀22.64g含
有)とハロゲン化物水溶液84.7mL(臭化ナトリウム
14.5gとヨウ化カリウム0.24g含有)を一定速
度で40分間かけて添加した。次に、硝酸銀水溶液29
9mL(硝酸銀81.3g含有)およびハロゲン化物水溶
液298mL(臭化ナトリウム51gとヨウ化カリウム
0.83g含有)を、それぞれ2.08mL/min および
2.12mL/min の速度から始まり一定勾配で35分間
かけて上記混合物へ同時に添加した。次に、硝酸銀水溶
液128mL(硝酸銀34.8g含有)およびハロゲン化
物水溶液127mL(臭化ナトリウム21.7gとヨウ化
カリウム0.36g含有)を上記混合物へ8.5分間か
けて一定速度で同時に添加した。その後、硝酸銀水溶液
221mL(硝酸銀60g含有)と同量のハロゲン化物水
溶液(臭化ナトリウム37.9gとヨウ化カリウム0.
62g含有)を上記混合物へ16.6分間かけて一定速
度で同時に添加した。こうして得られたハロゲン化銀乳
剤はヨウ化物1モル%を含んでいた。
がらゼラチン水溶液(水1L、アルカリ処理ゼラチン
1.3g、4N硝酸溶液4.2mLおよび臭化ナトリウム
2.5gからなり、pAg9.72を示す)を入れ、次
いで硝酸銀水溶液13.3mL(硝酸銀1.13g含有)
および同量の臭化ナトリウム水溶液(臭化ナトリウム
0.69g含有)を一定速度で1分間かけて同時に添加
した。次に、1分混合した後、この混合物に臭化ナトリ
ウム水溶液14.2mL(臭化ナトリウム1.46g含
有)を加えた。1分間混合後、9分間かけて混合物の温
度を60℃まで高めた。その後、水性アンモニア溶液3
2.5mL(硫酸アンモニウム1.68gと2.5N水酸
化ナトリウム溶液15.8mL含有)を反応容器に加え、
9分間混合した。次いで、この混合物にゼラチン水溶液
172.2mL(アルカリ処理ゼラチン41.7gと4N
硝酸溶液5.5mL含有)を2分間かけて添加した。その
後、硝酸銀水溶液83.3mL(硝酸銀22.64g含
有)とハロゲン化物水溶液84.7mL(臭化ナトリウム
14.5gとヨウ化カリウム0.24g含有)を一定速
度で40分間かけて添加した。次に、硝酸銀水溶液29
9mL(硝酸銀81.3g含有)およびハロゲン化物水溶
液298mL(臭化ナトリウム51gとヨウ化カリウム
0.83g含有)を、それぞれ2.08mL/min および
2.12mL/min の速度から始まり一定勾配で35分間
かけて上記混合物へ同時に添加した。次に、硝酸銀水溶
液128mL(硝酸銀34.8g含有)およびハロゲン化
物水溶液127mL(臭化ナトリウム21.7gとヨウ化
カリウム0.36g含有)を上記混合物へ8.5分間か
けて一定速度で同時に添加した。その後、硝酸銀水溶液
221mL(硝酸銀60g含有)と同量のハロゲン化物水
溶液(臭化ナトリウム37.9gとヨウ化カリウム0.
62g含有)を上記混合物へ16.6分間かけて一定速
度で同時に添加した。こうして得られたハロゲン化銀乳
剤はヨウ化物1モル%を含んでいた。
【0068】この乳剤の粒子特性は次のとおりであっ
た。 平均粒子ECD:1.90μm 平均粒子厚:0.111μm 平板状粒子投影面積:約100% 粒子の平均アスペクト比:17.1 粒子の平均平板度:154 総粒子の変動係数:25.8%例7 (MK−191) 銀塩の導入前に反応容器へTETRONIC(商標)−
904:N,N,N′,N′−テトラキス{H(OCH
2 CH2)y 〔OCH(CH3)CH2 −〕x }エチレンジ
アミン界面活性剤(x=17、y=15)、をさらに共
存させたこと以外は例6を繰り返した。この界面活性剤
は、後熟成粒子成長工程前に導入された総銀の2.32
重量%を構成した。
た。 平均粒子ECD:1.90μm 平均粒子厚:0.111μm 平板状粒子投影面積:約100% 粒子の平均アスペクト比:17.1 粒子の平均平板度:154 総粒子の変動係数:25.8%例7 (MK−191) 銀塩の導入前に反応容器へTETRONIC(商標)−
904:N,N,N′,N′−テトラキス{H(OCH
2 CH2)y 〔OCH(CH3)CH2 −〕x }エチレンジ
アミン界面活性剤(x=17、y=15)、をさらに共
存させたこと以外は例6を繰り返した。この界面活性剤
は、後熟成粒子成長工程前に導入された総銀の2.32
重量%を構成した。
【0069】この乳剤の粒子特性は次のとおりであっ
た。 平均粒子ECD:1.11μm 平均粒子厚:0.280μm 平板状粒子投影面積:約100% 粒子の平均アスペクト比:4.0 粒子の平均平板度:14.2 総粒子の変動係数:12.1%例8 この例は、異なる濃度レベルにおける本発明の界面活性
剤の有効性を例示するために挙げられる。単に界面活性
剤レベルが異なる以外は、例2に準じて乳剤を製造し
た。
た。 平均粒子ECD:1.11μm 平均粒子厚:0.280μm 平板状粒子投影面積:約100% 粒子の平均アスペクト比:4.0 粒子の平均平板度:14.2 総粒子の変動係数:12.1%例8 この例は、異なる濃度レベルにおける本発明の界面活性
剤の有効性を例示するために挙げられる。単に界面活性
剤レベルが異なる以外は、例2に準じて乳剤を製造し
た。
【0070】これらの結果を表Iにまとめる(表中、E
CDはマイクロメーターで表わす等価円直径であり、t
=マイクロメーターで表わす平均粒子厚であり、ARは
平均アスペクト比であり、そしてSURは、後熟成粒子
成長前の総銀に基づく界面活性剤の重量%である)。
CDはマイクロメーターで表わす等価円直径であり、t
=マイクロメーターで表わす平均粒子厚であり、ARは
平均アスペクト比であり、そしてSURは、後熟成粒子
成長前の総銀に基づく界面活性剤の重量%である)。
【表1】
【0071】
【発明の効果】総粒子分散度が低い値を示す平板状粒子
乳剤の製造方法が開示される。また、この方法は平板状
粒子の分散度が低減された乳剤を提供する。またさら
に、この方法は平板状粒子厚の粒子対粒子の分散を低減
する。
乳剤の製造方法が開示される。また、この方法は平板状
粒子の分散度が低減された乳剤を提供する。またさら
に、この方法は平板状粒子厚の粒子対粒子の分散を低減
する。
【図1】従来の平板状粒子乳剤の拡大図に代わる光学顕
微鏡写真である。
微鏡写真である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−125630(JP,A) 特開 昭62−231246(JP,A) 特開 平3−92844(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03C 1/015 G03C 1/035 G03C 1/043 G03C 1/07
Claims (1)
- 【請求項1】 分散媒質の存在下で平行双晶面を有する
ハロゲン化銀粒子核集団を形成する工程、 そのハロゲン化銀粒子核の一部を熟成する工程、ならび
に残存した平行双晶面を有するハロゲン化銀粒子核を成
長させて平板状ハロゲン化銀粒子を形成する工程、を含
んでなる低度の総粒子分散度を示す平板状ハロゲン化銀
粒子を含有する写真乳剤の製造方法であって、 (a)前記ハロゲン化銀粒子核を形成する前に実質的に
臭素イオンからなるハロゲンイオンを分散媒質中に存在
せしめ、そして (b)前記ハロゲン化銀粒子核中に平行双晶面が形成さ
れるときに、粒子分散度を低減する濃度のポリアルキレ
ンオキシドブロック共重合体界面活性剤を存在せしめ、
そしてこの界面活性剤が該共重合体の分子量の4〜96
%を占める親油性アルキレンオキシドブロック単位を介
して連結された少なくとも3の末端親水性アルキレンオ
キシドブロック単位を含んでなる、ことを特徴とする写
真乳剤の製造方法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US07/699,851 US5147773A (en) | 1991-05-14 | 1991-05-14 | Process of preparing a reduced dispersity tabular grain emulsion |
US699851 | 1991-05-14 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05173269A JPH05173269A (ja) | 1993-07-13 |
JP3105644B2 true JP3105644B2 (ja) | 2000-11-06 |
Family
ID=24811191
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP04146737A Expired - Fee Related JP3105644B2 (ja) | 1991-05-14 | 1992-05-14 | 低分散度平板状粒子乳剤の製造方法 |
Country Status (5)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5147773A (ja) |
EP (1) | EP0513724B1 (ja) |
JP (1) | JP3105644B2 (ja) |
CA (1) | CA2067555A1 (ja) |
DE (1) | DE69205330T2 (ja) |
Families Citing this family (23)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2961579B2 (ja) * | 1991-11-20 | 1999-10-12 | コニカ株式会社 | ハロゲン化銀カラー写真感光材料 |
US5252453A (en) * | 1992-11-04 | 1993-10-12 | Eastman Kodak Company | Process for accelerating the precipitation of a low coefficient of variation emulsion |
US5300413A (en) * | 1992-11-27 | 1994-04-05 | Eastman Kodak Company | Photoelectric elements for producing spectral image records retrievable by scanning |
JP3126536B2 (ja) * | 1993-02-12 | 2001-01-22 | 富士写真フイルム株式会社 | 感光性ハロゲン化銀乳剤およびそれを用いた写真感光材料 |
JP3089578B2 (ja) * | 1993-07-07 | 2000-09-18 | 富士写真フイルム株式会社 | ハロゲン化銀写真乳剤及びこれを用いる写真感光材料 |
EP0634690B1 (en) * | 1993-07-15 | 1999-10-20 | Konica Corporation | A process for sensitising a light-sensitive silver halide photographic emulsion and a silver halide photographic light-sensitive material |
JP3066692B2 (ja) * | 1993-09-28 | 2000-07-17 | 富士写真フイルム株式会社 | ハロゲン化銀乳剤及びこれを用いる写真感光材料 |
DE69517372T2 (de) | 1994-08-26 | 2001-02-15 | Eastman Kodak Co., Rochester | Tafelkornemulsionen mit verbesserter Sensibilisierung |
DE69518502T2 (de) * | 1995-03-29 | 2001-04-19 | Tulalip Consultoria Comercial Sociedade Unipessoal S.A., Funchal | Verfahren zur Herstellung von Emulsionen mit monodispersen Silberhalogenidtafelkörnern |
EP0735413B1 (en) * | 1995-03-29 | 2000-10-18 | Minnesota Mining And Manufacturing Company | Process of preparing a monodispersed tabular silver halide grain emulsion |
FR2737588B1 (fr) | 1995-08-01 | 2001-11-02 | Kodak Pathe | Nouveau produit pour radiographie industrielle |
GB9600396D0 (en) * | 1996-01-09 | 1996-03-13 | Minnesota Mining & Mfg | Novel block copolymers |
US6040127A (en) * | 1996-01-10 | 2000-03-21 | Fuji Photo Film Co., Ltd. | Method for producing silver halide emulsion and photographic material containing the same |
EP0790526B1 (en) | 1996-02-19 | 2002-07-24 | Agfa-Gevaert | Radiographic image forming film-screen system |
US6225041B1 (en) * | 1996-06-26 | 2001-05-01 | Konica Corporation | Silver halide photographic emulsion and silver halide photographic light sensitive material |
US5726007A (en) * | 1996-09-30 | 1998-03-10 | Eastman Kodak Company | Limited dispersity epitaxially sensitized ultrathin tabular grain emulsions |
US5763151A (en) * | 1997-01-24 | 1998-06-09 | Eastman Kodak Company | Robust process for preparing high Br low COV tabular grain emulsions |
US6040128A (en) * | 1998-09-24 | 2000-03-21 | Eastman Kodak Company | Processes of preparing radiation-sensitive silver halide emulsions |
US6303284B1 (en) | 2000-08-24 | 2001-10-16 | Eastman Kodak Company | Process for manufacture of photographic emulsion |
US6326134B1 (en) | 2000-08-24 | 2001-12-04 | Eastman Kodak Company | Process for manufacture of photographic emulsion |
US6514681B2 (en) | 2001-05-24 | 2003-02-04 | Eastman Kodak Company | High bromide tabular grain emulsions precipitated in a novel dispersing medium |
EP2411872A1 (en) | 2009-03-27 | 2012-02-01 | Carestream Health, Inc. | Radiographic silver halide films having incorporated developer |
US8617801B2 (en) | 2009-06-03 | 2013-12-31 | Carestream Health, Inc. | Film with blue dye |
Family Cites Families (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB808228A (en) * | 1956-08-16 | 1959-01-28 | Ilford Ltd | Improvements in or relating to photographic emulsions |
US4434226A (en) * | 1981-11-12 | 1984-02-28 | Eastman Kodak Company | High aspect ratio silver bromoiodide emulsions and processes for their preparation |
JPS58190943A (ja) * | 1982-04-30 | 1983-11-08 | Fuji Photo Film Co Ltd | ハロゲン化銀写真感光材料の現像方法 |
US4477565A (en) * | 1983-02-02 | 1984-10-16 | Polaroid Corporation | Method for preparing photosensitive silver halide emulsion |
DE3707135B9 (de) * | 1986-03-06 | 2005-03-17 | Fuji Photo Film Co., Ltd., Minami-Ashigara | Silberhalogenidemulsionen und Verfahren zu ihrer Herstellung |
US4722886A (en) * | 1986-10-10 | 1988-02-02 | E. I. Du Pont De Nemours And Company | Process for preparing a photographic emulsion containing tabular grains having narrow size distribution |
US5013640A (en) * | 1989-06-15 | 1991-05-07 | Eastman Kodak Company | Preparation of low viscosity small-particle photographic dispersions in gelatin |
-
1991
- 1991-05-14 US US07/699,851 patent/US5147773A/en not_active Expired - Lifetime
-
1992
- 1992-04-29 CA CA002067555A patent/CA2067555A1/en not_active Abandoned
- 1992-05-12 DE DE69205330T patent/DE69205330T2/de not_active Expired - Fee Related
- 1992-05-12 EP EP92107960A patent/EP0513724B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1992-05-14 JP JP04146737A patent/JP3105644B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05173269A (ja) | 1993-07-13 |
EP0513724B1 (en) | 1995-10-11 |
DE69205330T2 (de) | 1996-05-15 |
EP0513724A1 (en) | 1992-11-19 |
CA2067555A1 (en) | 1992-11-15 |
DE69205330D1 (de) | 1995-11-16 |
US5147773A (en) | 1992-09-15 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3105644B2 (ja) | 低分散度平板状粒子乳剤の製造方法 | |
JP3099998B2 (ja) | 低分散度平板状粒子乳剤の製造方法 | |
JP3099997B2 (ja) | 低分散度平板状粒子乳剤の製造方法 | |
JP3099996B2 (ja) | 低分散度平板状粒子乳剤の製造方法 | |
JP2828832B2 (ja) | 非常に低い変動係数の平板状粒子乳剤 | |
JP3597537B2 (ja) | 改良された感度−粒状度特性を示す医療診断画像形成用放射線写真要素 | |
JPS6158027B2 (ja) | ||
JP3195408B2 (ja) | 多色写真要素 | |
JP3597536B2 (ja) | 感度の高い写真乳剤 | |
JP3383397B2 (ja) | ハロゲン化銀乳剤 | |
JPH05188525A (ja) | 改良された写真植字紙 | |
JP3273263B2 (ja) | ハロゲン化銀写真乳剤 | |
JP2926441B2 (ja) | ハロゲン化銀乳剤及び、それを含有するハロゲン化銀写真感光材料 | |
JPH11218863A (ja) | 輻射線感受性乳剤及びそれを調製する方法 | |
JPH06235987A (ja) | ハロゲン化銀写真感光材料 | |
JPH06308638A (ja) | ハロゲン化銀写真乳剤の製造方法 | |
GB2317708A (en) | Ultrathin tabular grain emulsions | |
JPH05249588A (ja) | 高感度・高カバリングパワーかつ残色の改良されたハロゲン化銀写真感光材料 | |
JPH04251837A (ja) | ハロゲン化銀写真感光材料 | |
JP2001194741A (ja) | ハロゲン化銀写真乳剤およびハロゲン化銀写真感光材料 | |
JPH06148784A (ja) | ハロゲン化銀写真乳剤 | |
JPH07209784A (ja) | ハロゲン化銀写真乳剤及びそれを用いたハロゲン化銀写真感光材料 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |