JP3099998B2 - 低分散度平板状粒子乳剤の製造方法 - Google Patents
低分散度平板状粒子乳剤の製造方法Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は写真乳剤の製造方法に関
する。より具体的には、本発明は平板状粒子写真乳剤の
改良された製造方法に関する。
する。より具体的には、本発明は平板状粒子写真乳剤の
改良された製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】平板状粒子は拡大粒子や粒子レプリカが
観察された時点で臭化銀写真乳剤と臭ヨウ化銀写真乳剤
中に観察されていたが、写真上の利点(例えば、改善さ
れたスピードおよび粒状度の関係と、絶対的な意味にお
いてもバインダー硬化機能としても増大されたカバリン
グパワーと、より迅速な現像性と、増大された熱安定性
と、ブルー画像形成スピードおよびマイナスブルー画像
形成スピードの増大された分解能と、ならびに単一乳剤
層フォーマットおよび多乳剤層フォーマットでの改善さ
れた画像鮮鋭度)は、粒子投影面積当りの総粒子集団の
大部分が平均平板度関係式 D/t2 >25 (式中、Dは平板状粒子のマイクロメーター(μm)で
の等価円直径(ECD)であり、そしてtは平板状粒子
のμmでの厚さである)を満足する平板状粒子により占
られている臭化銀および臭ヨウ化銀乳剤から達成される
ことが認識された1980年代の初期まで知られていな
かった。
観察された時点で臭化銀写真乳剤と臭ヨウ化銀写真乳剤
中に観察されていたが、写真上の利点(例えば、改善さ
れたスピードおよび粒状度の関係と、絶対的な意味にお
いてもバインダー硬化機能としても増大されたカバリン
グパワーと、より迅速な現像性と、増大された熱安定性
と、ブルー画像形成スピードおよびマイナスブルー画像
形成スピードの増大された分解能と、ならびに単一乳剤
層フォーマットおよび多乳剤層フォーマットでの改善さ
れた画像鮮鋭度)は、粒子投影面積当りの総粒子集団の
大部分が平均平板度関係式 D/t2 >25 (式中、Dは平板状粒子のマイクロメーター(μm)で
の等価円直径(ECD)であり、そしてtは平板状粒子
のμmでの厚さである)を満足する平板状粒子により占
られている臭化銀および臭ヨウ化銀乳剤から達成される
ことが認識された1980年代の初期まで知られていな
かった。
【0003】平板状臭化銀粒子乳剤と平板状臭ヨウ化銀
粒子乳剤による写真上の利点が明らかにされると、塩化
銀単独または他のハロゲン化銀と組み合わされたものを
含む平板状粒子の製造方法が提案されてきた。その後の
研究者らは、平板状粒子乳剤の定義を平行結晶面を有す
る粒子の平均アスペクト比(D:t)が2:1程度の低
いものまで拡張してきた。
粒子乳剤による写真上の利点が明らかにされると、塩化
銀単独または他のハロゲン化銀と組み合わされたものを
含む平板状粒子の製造方法が提案されてきた。その後の
研究者らは、平板状粒子乳剤の定義を平行結晶面を有す
る粒子の平均アスペクト比(D:t)が2:1程度の低
いものまで拡張してきた。
【0004】平板状臭化銀粒子乳剤と平板状臭ヨウ化銀
粒子乳剤の多くの利点が確認されてきたが、当該技術分
野では、これらの乳剤が規則的で双晶を形成しない粒子
集団、例えば六面体粒子、八面体粒子および六〜八面体
粒子の製造により達成できるものよりもさらに粒子集団
を分散させる可能性があることも認識されてきた。粒子
分散度を低減することは粒子のイメージング分散を低減
するための基本的な取り組み方の一つであり、そしてこ
のことは実用上、イメージングで非常に均一な粒子応答
とより高い平均粒子効率に置き変えられるので、関心事
の一つである。
粒子乳剤の多くの利点が確認されてきたが、当該技術分
野では、これらの乳剤が規則的で双晶を形成しない粒子
集団、例えば六面体粒子、八面体粒子および六〜八面体
粒子の製造により達成できるものよりもさらに粒子集団
を分散させる可能性があることも認識されてきた。粒子
分散度を低減することは粒子のイメージング分散を低減
するための基本的な取り組み方の一つであり、そしてこ
のことは実用上、イメージングで非常に均一な粒子応答
とより高い平均粒子効率に置き変えられるので、関心事
の一つである。
【0005】初期の平板状粒子乳剤の分散度における関
心事は、目的とする粒子構造に一致性の平板状粒子中の
それに不一致性の粒子形状物の有意な集団の存在に焦点
がほとんど合わされていた。図1は、高アスペクト比の
平板状粒子乳剤中に存在しうる各種粒子を示すWilg
usらにより米国特許第4,434,226号明細書で
初めて開示された初期の高アスペクト比平板状臭ヨウ化
銀乳剤の光学顕微鏡写真である。総投影面積の大部分は
粒子101のような平板状粒子によって占められるよう
に見えるが、不一致性の粒子も存在する。粒子103は
非平板状粒子を示す。粒子105は微細粒子を示す。粒
子107は不一致性の厚さを有する名目上平板上粒子と
称されるにすぎない粒子を示す。図1には示されていな
いが棒状物もまた、平板状臭化銀粒子乳剤と平板状臭ヨ
ウ化銀粒子乳剤における共通の不一致性の粒子集団に当
たる。
心事は、目的とする粒子構造に一致性の平板状粒子中の
それに不一致性の粒子形状物の有意な集団の存在に焦点
がほとんど合わされていた。図1は、高アスペクト比の
平板状粒子乳剤中に存在しうる各種粒子を示すWilg
usらにより米国特許第4,434,226号明細書で
初めて開示された初期の高アスペクト比平板状臭ヨウ化
銀乳剤の光学顕微鏡写真である。総投影面積の大部分は
粒子101のような平板状粒子によって占められるよう
に見えるが、不一致性の粒子も存在する。粒子103は
非平板状粒子を示す。粒子105は微細粒子を示す。粒
子107は不一致性の厚さを有する名目上平板上粒子と
称されるにすぎない粒子を示す。図1には示されていな
いが棒状物もまた、平板状臭化銀粒子乳剤と平板状臭ヨ
ウ化銀粒子乳剤における共通の不一致性の粒子集団に当
たる。
【0006】平板状粒子乳剤中の不一致性の粒子形状物
の存在が、いまだ狭い粒子分散度の達成を妨げており、
そして不一致性の粒子形状物が意図することなく含まれ
ることを低減するように平板状粒子の製造方法が改良さ
れるにつれて、平板状粒子の分散度を低減する興味はま
すます増大してきた。図1の簡単な検討ですら、得よう
とされた平板状粒子自体も広範な等価円直径を示すこと
が理解されるにちがいない。
の存在が、いまだ狭い粒子分散度の達成を妨げており、
そして不一致性の粒子形状物が意図することなく含まれ
ることを低減するように平板状粒子の製造方法が改良さ
れるにつれて、平板状粒子の分散度を低減する興味はま
すます増大してきた。図1の簡単な検討ですら、得よう
とされた平板状粒子自体も広範な等価円直径を示すこと
が理解されるにちがいない。
【0007】非平板状粒子乳剤と平板状粒子乳剤とに適
用されてきた粒子分散度を定量的に規定する技法は、個
々の粒子投影面積の統計的に有意なサンプリングを得る
こと、各粒子に対応するECDを算出すること、粒子母
集団の標準偏差値をサンプリングされた粒子の平均EC
Dで割りそして100を掛けて百分率として粒子母集団
の変動係数(COV)を得ることにある。規則的な非平
板状粒子を含む高い単分散(COV<20%)乳剤を得
ることができるとはいえ、平板状粒子乳剤の非常に慎重
に制御された沈殿でさえも20%未満のCOVはまれに
達成できるにすぎなかった。Research Disclosure, Vo
l.232,1983年8月、Item 23212(Mignotの仏国特
許第2,534,036号明細書に対応)は、COV範
囲が15以下にある平板状臭化銀粒子乳剤の調製を開示
する。Research Disclosureは、Kenneth Mason Public
ations,Ltd.(Dudley Annex,21a North Street,Emswort
h,Hampshire PO10 7DQ,England)により発行されてい
る。
用されてきた粒子分散度を定量的に規定する技法は、個
々の粒子投影面積の統計的に有意なサンプリングを得る
こと、各粒子に対応するECDを算出すること、粒子母
集団の標準偏差値をサンプリングされた粒子の平均EC
Dで割りそして100を掛けて百分率として粒子母集団
の変動係数(COV)を得ることにある。規則的な非平
板状粒子を含む高い単分散(COV<20%)乳剤を得
ることができるとはいえ、平板状粒子乳剤の非常に慎重
に制御された沈殿でさえも20%未満のCOVはまれに
達成できるにすぎなかった。Research Disclosure, Vo
l.232,1983年8月、Item 23212(Mignotの仏国特
許第2,534,036号明細書に対応)は、COV範
囲が15以下にある平板状臭化銀粒子乳剤の調製を開示
する。Research Disclosureは、Kenneth Mason Public
ations,Ltd.(Dudley Annex,21a North Street,Emswort
h,Hampshire PO10 7DQ,England)により発行されてい
る。
【0008】Saitouらは、米国特許第4,79
7,354号明細書の実施例(Example)9で1
1.1%のCOVを報告するが、この数値はMigno
tにより報告された数値とは比較できない。Saito
uらは、単に選ばれた平板状粒子集団が上記COVの範
囲内にあることを報告するにすぎない。乳剤内の不一致
性の粒子集団は、それが粒子分散度と全体的なCOVに
強い影響を与えることから、これらのCOVの計算から
除かれている。Saitouらの乳剤の総粒子集団をサ
ンプリングした場合には、著しく大きなCOVをもたら
す。
7,354号明細書の実施例(Example)9で1
1.1%のCOVを報告するが、この数値はMigno
tにより報告された数値とは比較できない。Saito
uらは、単に選ばれた平板状粒子集団が上記COVの範
囲内にあることを報告するにすぎない。乳剤内の不一致
性の粒子集団は、それが粒子分散度と全体的なCOVに
強い影響を与えることから、これらのCOVの計算から
除かれている。Saitouらの乳剤の総粒子集団をサ
ンプリングした場合には、著しく大きなCOVをもたら
す。
【0009】乳剤粒子の分散度を定量的に評価するため
の技法が、最初、非平板状粒子乳剤について開発され、
そして最近、ECDの分散度の測度を提供する目的で平
板状粒子乳剤に適用された。殆どの非平板状粒子が実質
的に等しい形状である場合には、ECDに基づく分散度
の測定値は測定可能であった。平板状粒子乳剤におい
て、最初は不一致性の粒子集団に、次いで平板状粒子自
体の直径の分散度に限定されてきたが、これらの2つの
ものとは異なり、COV測定値によって取り扱われてい
ない平板状粒子乳剤の第三の分散(variance)
パラメーターが、ここに当業者により取り扱い始められ
てきた。平板状粒子の厚さの分散(変動)を制御するこ
との重要性が徐々に認識されてきた。COVは単に平板
状粒子のECDに基づくだけで、粒子の厚さの分散を考
慮に入れないため、例えば、粒子中の粒子分散が有意に
相違するにもかかわらず同一の測定COVを有する2種
の平板状粒子乳剤を入手することが理論上可能である。
の技法が、最初、非平板状粒子乳剤について開発され、
そして最近、ECDの分散度の測度を提供する目的で平
板状粒子乳剤に適用された。殆どの非平板状粒子が実質
的に等しい形状である場合には、ECDに基づく分散度
の測定値は測定可能であった。平板状粒子乳剤におい
て、最初は不一致性の粒子集団に、次いで平板状粒子自
体の直径の分散度に限定されてきたが、これらの2つの
ものとは異なり、COV測定値によって取り扱われてい
ない平板状粒子乳剤の第三の分散(variance)
パラメーターが、ここに当業者により取り扱い始められ
てきた。平板状粒子の厚さの分散(変動)を制御するこ
との重要性が徐々に認識されてきた。COVは単に平板
状粒子のECDに基づくだけで、粒子の厚さの分散を考
慮に入れないため、例えば、粒子中の粒子分散が有意に
相違するにもかかわらず同一の測定COVを有する2種
の平板状粒子乳剤を入手することが理論上可能である。
【0010】再度図1を引用すると、粒子の厚さは観測
される粒子レプリカの影の長さから算出できることがわ
かる。影の長さは、平板度(上述のようなD/t2 )ま
たはアスペクト比(D/t)を算出する目的で平板状粒
子の厚さを測定するもっとも普通のアプローチを提供す
る。しかしながら、平板状粒子の厚さはそれらの直径や
影の長さに比べて小さく、測定値は直径の測定値より精
度が劣るのでECD分散が測定されるような精度で平板
状粒子の厚さの分散を測定することはできない。
される粒子レプリカの影の長さから算出できることがわ
かる。影の長さは、平板度(上述のようなD/t2 )ま
たはアスペクト比(D/t)を算出する目的で平板状粒
子の厚さを測定するもっとも普通のアプローチを提供す
る。しかしながら、平板状粒子の厚さはそれらの直径や
影の長さに比べて小さく、測定値は直径の測定値より精
度が劣るのでECD分散が測定されるような精度で平板
状粒子の厚さの分散を測定することはできない。
【0011】統計的に定量できる測定技法の水準に達し
てはいないが、これらの沈殿性平板状粒子乳剤は、平板
状粒子乳剤の厚さの分散度が可視化でき、そしてそれら
の相違する粒子反射率の関数に定性的に当てはめること
ができるものとみなされてきた。顕微鏡を通して観測さ
れる平板状粒子集団に白色光が向けられる場合には、各
平板状粒子から反射された光は、その主結晶上面と主結
晶底面で反射される。わずかに長い走行距離(平板状粒
子の厚さの2倍)によって、主結晶底面からの反射光は
主結晶上面からのそれに対して位相のずれを生ずる。位
相のずれは、異なる波長で観測される反射をその異なる
程度まで変えるので、平板状粒子の波長の差違が色相の
差違を示す。
てはいないが、これらの沈殿性平板状粒子乳剤は、平板
状粒子乳剤の厚さの分散度が可視化でき、そしてそれら
の相違する粒子反射率の関数に定性的に当てはめること
ができるものとみなされてきた。顕微鏡を通して観測さ
れる平板状粒子集団に白色光が向けられる場合には、各
平板状粒子から反射された光は、その主結晶上面と主結
晶底面で反射される。わずかに長い走行距離(平板状粒
子の厚さの2倍)によって、主結晶底面からの反射光は
主結晶上面からのそれに対して位相のずれを生ずる。位
相のずれは、異なる波長で観測される反射をその異なる
程度まで変えるので、平板状粒子の波長の差違が色相の
差違を示す。
【0012】この効果のより具体的な説明は、Research
Disclosure,Vol.253, 1985年5月,Item 25330に記載
されている。約0.08〜0.30μmの範囲内の厚さ
の平板状粒子では、反射光の色相の差違がしばしば0.
01μm以下の厚さの差違により視覚的に検出可能であ
る。上記色相の差違は、重なり合った粒子が上記範囲内
の合計した厚さを有するときに観測できる。平板状粒子
の低い厚さ分散度を有する平板状粒子乳剤は、視覚的に
類似の色相を有する平板状粒子の割合によって定性的に
区別できる。平板状粒子の厚さの分散度の精確な定量的
測定値は、今まで報告されていなかった反射色相から決
定される。
Disclosure,Vol.253, 1985年5月,Item 25330に記載
されている。約0.08〜0.30μmの範囲内の厚さ
の平板状粒子では、反射光の色相の差違がしばしば0.
01μm以下の厚さの差違により視覚的に検出可能であ
る。上記色相の差違は、重なり合った粒子が上記範囲内
の合計した厚さを有するときに観測できる。平板状粒子
の低い厚さ分散度を有する平板状粒子乳剤は、視覚的に
類似の色相を有する平板状粒子の割合によって定性的に
区別できる。平板状粒子の厚さの分散度の精確な定量的
測定値は、今まで報告されていなかった反射色相から決
定される。
【0013】低分散度の平板状粒子乳剤に関する各種の
特許請求がなされてきたが、多くは狭く限定された沈殿
法(例えば、Saitouら、上述)を必要とするか、
または非常に特殊な沈殿法(例えば、Mignotら、
上述)を必要とし、一般的に利用できる沈殿法に適合す
る分散度低減のための解決策は後核形成溶媒熟成法であ
る。Himmelwrightの米国特許第4,47
7,565号およびNottorfの同4,722,8
86号明細書は、この解決策を具体的に示す。平板度に
必要な平行双晶面を有する粒子の沈殿段階のある時点で
ハロゲン化銀溶媒が導入され粒子の一部が熟成される。
これが粒子集団の分散度を狭くし、そして生成される最
終的な平板状粒子乳剤の分散度を低減する。
特許請求がなされてきたが、多くは狭く限定された沈殿
法(例えば、Saitouら、上述)を必要とするか、
または非常に特殊な沈殿法(例えば、Mignotら、
上述)を必要とし、一般的に利用できる沈殿法に適合す
る分散度低減のための解決策は後核形成溶媒熟成法であ
る。Himmelwrightの米国特許第4,47
7,565号およびNottorfの同4,722,8
86号明細書は、この解決策を具体的に示す。平板度に
必要な平行双晶面を有する粒子の沈殿段階のある時点で
ハロゲン化銀溶媒が導入され粒子の一部が熟成される。
これが粒子集団の分散度を狭くし、そして生成される最
終的な平板状粒子乳剤の分散度を低減する。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】平板状粒子乳剤におけ
る最小レベルの粒子分散度を達成することを試みるに際
し、次のような階層の目的が存在する。
る最小レベルの粒子分散度を達成することを試みるに際
し、次のような階層の目的が存在する。
【0015】第一の目的は、粒子の沈殿工程を通して平
板状粒子乳剤から不一致性の粒子集団を無視できる程度
まで除去または低減することにある。優先的に平板状粒
子を含む乳剤中の1種以上の不一致性の粒子集団(通
常、非平板状粒子)の存在は、最小の粒子分散度を有す
る乳剤を得る上で主たる関心事である。平板状粒子乳剤
中の不一致性の粒子集団は、概して平板状粒子より低い
投影面積と大きな厚さを示す。非平板状粒子は平板状粒
子よりも露光による光と異なる相互作用を示す。平板状
粒子表面積の大部分は塗布面に平行に配向するが、非平
板状粒子はほとんど無秩序な結晶面配向性を示す。粒子
容積に対する表面積の割合は、非平板状粒子よりも平板
状粒子が遥かに大きい。最後に、平行双晶面のない非平
板状粒子は一致性の平板状粒子から本質的に相違する。
非平板状粒子のこれらの差違のすべてが、さらに不一致
性の厚さの(単一双晶化)平板状粒子にも当てはまる。
板状粒子乳剤から不一致性の粒子集団を無視できる程度
まで除去または低減することにある。優先的に平板状粒
子を含む乳剤中の1種以上の不一致性の粒子集団(通
常、非平板状粒子)の存在は、最小の粒子分散度を有す
る乳剤を得る上で主たる関心事である。平板状粒子乳剤
中の不一致性の粒子集団は、概して平板状粒子より低い
投影面積と大きな厚さを示す。非平板状粒子は平板状粒
子よりも露光による光と異なる相互作用を示す。平板状
粒子表面積の大部分は塗布面に平行に配向するが、非平
板状粒子はほとんど無秩序な結晶面配向性を示す。粒子
容積に対する表面積の割合は、非平板状粒子よりも平板
状粒子が遥かに大きい。最後に、平行双晶面のない非平
板状粒子は一致性の平板状粒子から本質的に相違する。
非平板状粒子のこれらの差違のすべてが、さらに不一致
性の厚さの(単一双晶化)平板状粒子にも当てはまる。
【0016】第二の目的は、一致性の平板状粒子間のE
CD分散を最小にすることである。平板状粒子乳剤の不
一致性粒子集団が十分に制御されたとき、次の関心事は
平板状粒子間の直径の分散(variance)にあ
る。乳剤の露光による特定粒子による光子捕捉性はその
ECDの関数である。同一ECDを有する分光増感され
た平板状粒子は同一の光子捕捉性を有する。
CD分散を最小にすることである。平板状粒子乳剤の不
一致性粒子集団が十分に制御されたとき、次の関心事は
平板状粒子間の直径の分散(variance)にあ
る。乳剤の露光による特定粒子による光子捕捉性はその
ECDの関数である。同一ECDを有する分光増感され
た平板状粒子は同一の光子捕捉性を有する。
【0017】第三の目的は、一致性平板状粒子集団内の
平板状粒子の厚さにおける分散を最小にすることにあ
る。分散度を制御するに際し上記2つの目的の達成度
は、粒子分散度に基づき乳剤を識別するのに使用できる
規準を提供するCOVの観点から測定できる。類似のC
OVを有する平板状粒子乳剤間でのさらなる分散度の類
別は粒子厚の分散度の評価に基づくことができる。現
在、これはCOVを算出するのと同様な定量的精度で達
成できないが、それにもかかわらずそれは平板状粒子集
団を識別するための重要な基準となる。ECD1.0μ
mで厚さ0.01μmの平板状粒子は、同じECDで厚
さ0.02μmの平板状粒子の半分の銀を含むにすぎな
い。粒子内への光子の捕捉は粒子容積の関数であるの
で、後者の粒子が元来感光性を有するスペクトル領域で
の光子捕捉能は前者のそれの2倍である。さらに、前二
者の光反射率はまったく異なる。
平板状粒子の厚さにおける分散を最小にすることにあ
る。分散度を制御するに際し上記2つの目的の達成度
は、粒子分散度に基づき乳剤を識別するのに使用できる
規準を提供するCOVの観点から測定できる。類似のC
OVを有する平板状粒子乳剤間でのさらなる分散度の類
別は粒子厚の分散度の評価に基づくことができる。現
在、これはCOVを算出するのと同様な定量的精度で達
成できないが、それにもかかわらずそれは平板状粒子集
団を識別するための重要な基準となる。ECD1.0μ
mで厚さ0.01μmの平板状粒子は、同じECDで厚
さ0.02μmの平板状粒子の半分の銀を含むにすぎな
い。粒子内への光子の捕捉は粒子容積の関数であるの
で、後者の粒子が元来感光性を有するスペクトル領域で
の光子捕捉能は前者のそれの2倍である。さらに、前二
者の光反射率はまったく異なる。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明は、粒子分散度を
低減することができ、そして上記3つの目的の各々を満
足しうる平板状粒子乳剤の沈殿方法に向けられる。本発
明は、粒子核形成とそれに続く熟成および後熟成粒子成
長による低分散度の平板状粒子乳剤の製造方法における
改良である。
低減することができ、そして上記3つの目的の各々を満
足しうる平板状粒子乳剤の沈殿方法に向けられる。本発
明は、粒子核形成とそれに続く熟成および後熟成粒子成
長による低分散度の平板状粒子乳剤の製造方法における
改良である。
【0019】本発明は、目的の寸法に一致する平板状粒
子集団中に非平板状粒子および厚い(単一双晶化)平板
状粒子が含まれることを低減し、そして好ましい態様で
は除去できる。本発明は、ある乳剤の粒子間の、より具
体的には、平行双晶面を有する平板状粒子間のECD分
散を低減できる。好ましい態様では、本発明は20%未
満の変動係数を示し、そして最適の態様では10%未満
の変動係数を示す平板状粒子乳剤を製造できる。本発明
の方法は、平板状粒子集団の厚さの分散を極小化できる
作用も有する。
子集団中に非平板状粒子および厚い(単一双晶化)平板
状粒子が含まれることを低減し、そして好ましい態様で
は除去できる。本発明は、ある乳剤の粒子間の、より具
体的には、平行双晶面を有する平板状粒子間のECD分
散を低減できる。好ましい態様では、本発明は20%未
満の変動係数を示し、そして最適の態様では10%未満
の変動係数を示す平板状粒子乳剤を製造できる。本発明
の方法は、平板状粒子集団の厚さの分散を極小化できる
作用も有する。
【0020】一の態様では、本発明は、(i)分散媒質
の存在下で平行双晶面を有するハロゲン化銀粒子核集団
を形成する工程、(ii)そのハロゲン化銀粒子核の一部
を熟成する工程、ならびに(iii)残存した平行双晶面を
有するハロゲン化銀粒子核を成長させて平板状ハロゲン
化銀粒子を形成する工程、を含んでなる低度の総粒子分
散度を示す平板状ハロゲン化銀粒子を含有する写真乳剤
の製造方法に向けられる。
の存在下で平行双晶面を有するハロゲン化銀粒子核集団
を形成する工程、(ii)そのハロゲン化銀粒子核の一部
を熟成する工程、ならびに(iii)残存した平行双晶面を
有するハロゲン化銀粒子核を成長させて平板状ハロゲン
化銀粒子を形成する工程、を含んでなる低度の総粒子分
散度を示す平板状ハロゲン化銀粒子を含有する写真乳剤
の製造方法に向けられる。
【0021】この方法は、(a)前記ハロゲン化銀粒子
核を形成する前に実質的に臭素イオンからなるハロゲン
イオンを分散媒質中に存在せしめ、そして(b)前記ハ
ロゲン化銀粒子核で平行双晶面が形成される際に、粒子
分散度を低減する濃度の、共重合体の分子量の4〜96
%を占める親水性アルキレンオキシドブロック単位によ
って連結された2つの末端親油性アルキレンオキシドブ
ロック単位を含んでなるポリアルキレンオキシドブロッ
ク共重合体界面活性剤を存在せしめることを特徴とす
る。
核を形成する前に実質的に臭素イオンからなるハロゲン
イオンを分散媒質中に存在せしめ、そして(b)前記ハ
ロゲン化銀粒子核で平行双晶面が形成される際に、粒子
分散度を低減する濃度の、共重合体の分子量の4〜96
%を占める親水性アルキレンオキシドブロック単位によ
って連結された2つの末端親油性アルキレンオキシドブ
ロック単位を含んでなるポリアルキレンオキシドブロッ
ク共重合体界面活性剤を存在せしめることを特徴とす
る。
【0022】本発明は、平板状粒子乳剤を調製するため
の後核形成溶媒熟成工程の一改良である。本発明の方法
は、粒子集団の総分散度と平板状粒子集団の分散度とを
低減する。平板状粒子乳剤の調製のための後核形成溶媒
熟成工程では、第一の工程が平行双晶面を有するハロゲ
ン化銀粒子集団を形成することにある。次に、ハロゲン
化銀溶媒を使用して上記ハロゲン化銀粒子核の一部を熟
成した後、熟成されていない平行双晶面を有するハロゲ
ン化銀粒子核を平板状ハロゲン化銀粒子が形成されるま
で成長させる。
の後核形成溶媒熟成工程の一改良である。本発明の方法
は、粒子集団の総分散度と平板状粒子集団の分散度とを
低減する。平板状粒子乳剤の調製のための後核形成溶媒
熟成工程では、第一の工程が平行双晶面を有するハロゲ
ン化銀粒子集団を形成することにある。次に、ハロゲン
化銀溶媒を使用して上記ハロゲン化銀粒子核の一部を熟
成した後、熟成されていない平行双晶面を有するハロゲ
ン化銀粒子核を平板状ハロゲン化銀粒子が形成されるま
で成長させる。
【0023】最も低い可能性の粒子分散度を達成するに
は、第一の工程が均一性を助長するような条件下でハロ
ゲン化銀粒子核の形成が行われることにある。この粒子
核が形成される前に臭素イオンが分散媒質に加えられ
る。銀を導入する前に他のハロゲン化物を銀と共に分散
媒質へ加えることができるが、分散媒質中のハロゲンイ
オンは臭素イオンから実質的に構成する。
は、第一の工程が均一性を助長するような条件下でハロ
ゲン化銀粒子核の形成が行われることにある。この粒子
核が形成される前に臭素イオンが分散媒質に加えられ
る。銀を導入する前に他のハロゲン化物を銀と共に分散
媒質へ加えることができるが、分散媒質中のハロゲンイ
オンは臭素イオンから実質的に構成する。
【0024】銀塩水溶液と臭化物塩水溶液を水および親
水性コロイド解膠剤を含む分散媒質へ同時に導入する際
には、粒子核のバランスダブルジェット沈殿が特に好ま
しい。銀塩を導入する前に、少量の臭化物塩を反応容器
に加えておき、ハロゲンイオンを化学量論的にわずかに
過剰にする。塩化物塩およびヨウ化物の一方または両方
を上記臭化物ジェットを介して、または別のジェットを
介する水溶液として導入することもできる。塩化物およ
び/またはヨウ化物濃度は、銀当り約20モル%までに
限定するのが好ましく、最も好ましくは、これらの他の
ハロゲン化物は銀当り10モル%濃度未満(最適には6
モル%未満)で供される。硝酸銀が最も普通に使用され
る銀塩であり、一方、最も普通に使用されるハロゲン化
物塩は、ハロゲン化アンモニウムおよびアルカリ金属
(例えば、リチウム、ナトリウムまたはカリウム)のハ
ロゲン化物である。分散媒質が酸性pH、すなわち7.0
未満であるので、アンモニウム対イオンは熟成剤として
機能しない。
水性コロイド解膠剤を含む分散媒質へ同時に導入する際
には、粒子核のバランスダブルジェット沈殿が特に好ま
しい。銀塩を導入する前に、少量の臭化物塩を反応容器
に加えておき、ハロゲンイオンを化学量論的にわずかに
過剰にする。塩化物塩およびヨウ化物の一方または両方
を上記臭化物ジェットを介して、または別のジェットを
介する水溶液として導入することもできる。塩化物およ
び/またはヨウ化物濃度は、銀当り約20モル%までに
限定するのが好ましく、最も好ましくは、これらの他の
ハロゲン化物は銀当り10モル%濃度未満(最適には6
モル%未満)で供される。硝酸銀が最も普通に使用され
る銀塩であり、一方、最も普通に使用されるハロゲン化
物塩は、ハロゲン化アンモニウムおよびアルカリ金属
(例えば、リチウム、ナトリウムまたはカリウム)のハ
ロゲン化物である。分散媒質が酸性pH、すなわち7.0
未満であるので、アンモニウム対イオンは熟成剤として
機能しない。
【0025】個別のジェットを介して水性銀塩と水性ハ
ロゲン化物塩を導入しないで、リップマン乳剤を分散媒
質に導入することにより均一な核形成が達成できる。リ
ップマン乳剤粒子は、典型的には0.05μm未満の平
均ECDを有するので、初期に導入される小分画のリッ
プマン粒子は堆積部位として働くが残りのリップマン粒
子のすべては粒子核表面上に沈殿するように銀イオンと
ハロゲンイオンに解離する。乳剤沈殿の供給原料として
少量の予め形成されたハロゲン化銀粒子を使用する技法
は、Mignotの米国特許第4,334,012号、
Saitouの同4,301,241号およびSolb
ergらの同4,433,048号明細書に具体的に記
載されている。
ロゲン化物塩を導入しないで、リップマン乳剤を分散媒
質に導入することにより均一な核形成が達成できる。リ
ップマン乳剤粒子は、典型的には0.05μm未満の平
均ECDを有するので、初期に導入される小分画のリッ
プマン粒子は堆積部位として働くが残りのリップマン粒
子のすべては粒子核表面上に沈殿するように銀イオンと
ハロゲンイオンに解離する。乳剤沈殿の供給原料として
少量の予め形成されたハロゲン化銀粒子を使用する技法
は、Mignotの米国特許第4,334,012号、
Saitouの同4,301,241号およびSolb
ergらの同4,433,048号明細書に具体的に記
載されている。
【0026】本発明は、平行双晶面を有する粒子核集団
を熟成する前に選ばれた界面活性剤の存在下で処理する
ことによって低粒子分散度を達成する。具体的には、共
重合体の分子量の少なくとも4%を占める親水性アルキ
レンオキシドブロック単位によって連結された2つの末
端親油性アルキレンオキシドブロック単位を含んでなる
ポリアルキレンオキシドブロック共重合体界面活性剤の
存在下で粒子核に平行双晶面を導入することで、平板状
粒子乳剤の分散度を低減できる。
を熟成する前に選ばれた界面活性剤の存在下で処理する
ことによって低粒子分散度を達成する。具体的には、共
重合体の分子量の少なくとも4%を占める親水性アルキ
レンオキシドブロック単位によって連結された2つの末
端親油性アルキレンオキシドブロック単位を含んでなる
ポリアルキレンオキシドブロック共重合体界面活性剤の
存在下で粒子核に平行双晶面を導入することで、平板状
粒子乳剤の分散度を低減できる。
【0027】一般的には、ポリアルキレンオキシドブロ
ック共重合体界面活性剤、そして特に、本発明の実施に
際して使用することを意図するものは、周知であり、そ
して多様な目的に広く使用されてきた。それらは、一般
に非イオン界面活性剤の大分類に入るものと認識されて
いる。界面活性剤として機能する分子は、一緒に結合し
た少なくとも1個の親水性単位と少なくとも1個の親油
性単位を含まねばならない。ブロック共重合体界面活性
剤の総説は、I.R.Schmolka,"A Review of Block Polyme
r Surfactants", J.Am.Oil Chem.Soc.,Vol.54,No.3,197
7,110 〜 116ページ、ならびに A.S.DavidsohnおよびB.
Milwidsky, Synthetic Detergents, John Wiley & Son
s, N.Y.1987,29〜40ページ、特に、34〜36ペー
ジに記載されている。
ック共重合体界面活性剤、そして特に、本発明の実施に
際して使用することを意図するものは、周知であり、そ
して多様な目的に広く使用されてきた。それらは、一般
に非イオン界面活性剤の大分類に入るものと認識されて
いる。界面活性剤として機能する分子は、一緒に結合し
た少なくとも1個の親水性単位と少なくとも1個の親油
性単位を含まねばならない。ブロック共重合体界面活性
剤の総説は、I.R.Schmolka,"A Review of Block Polyme
r Surfactants", J.Am.Oil Chem.Soc.,Vol.54,No.3,197
7,110 〜 116ページ、ならびに A.S.DavidsohnおよびB.
Milwidsky, Synthetic Detergents, John Wiley & Son
s, N.Y.1987,29〜40ページ、特に、34〜36ペー
ジに記載されている。
【0028】本発明の実施に際して使用されるポリアル
キレンオキシドブロック共重合体界面活性剤は、簡単に
は、以下のダイアグラム(I)によって図表的に示され
る、親水性アルキレンオキシドブロック単位によって連
結された少なくとも2つの末端親油性アルキレンオキシ
ドブロック単位を含む。
キレンオキシドブロック共重合体界面活性剤は、簡単に
は、以下のダイアグラム(I)によって図表的に示され
る、親水性アルキレンオキシドブロック単位によって連
結された少なくとも2つの末端親油性アルキレンオキシ
ドブロック単位を含む。
【0029】
【化1】
【0030】上式中、LAOは各表示において末端親油
性アルキレンオキシドブロック単位を表わし、そしてH
AOは連結親水性アルキレンオキシドブロック単位を表
わす。
性アルキレンオキシドブロック単位を表わし、そしてH
AOは連結親水性アルキレンオキシドブロック単位を表
わす。
【0031】一般的に、LAOおよびHAOのそれぞれ
は、それらが含まれるブロック単位に所望の親水性また
は親油性を付与するように選ばれる単一アルキレンオキ
シド反復単位を含む。市販の界面活性剤の親水性−親油
性バランス(HLB)が一般に利用でき、そして適する
界面活性剤の選択に際して参考にできる。典型的なHA
Oは、総重量に基づきブロック共重合体の4〜96%を
親水性ブロック単位が占めるように選ばれる。
は、それらが含まれるブロック単位に所望の親水性また
は親油性を付与するように選ばれる単一アルキレンオキ
シド反復単位を含む。市販の界面活性剤の親水性−親油
性バランス(HLB)が一般に利用でき、そして適する
界面活性剤の選択に際して参考にできる。典型的なHA
Oは、総重量に基づきブロック共重合体の4〜96%を
親水性ブロック単位が占めるように選ばれる。
【0032】無論、上記ブロックダイアグラムIは親水
性ブロック単位によって連結された少なくとも2つの末
端親油性ブロック単位を有するポリアルキレンオキシド
ブロック共重合体の単なる一例にすぎないことが認識さ
れている。LAOブロック単位とHAOブロック単位の
境界の1箇所または2箇所のポリアルキレンオキシド鎖
中に3価のアミノ連結基が挟まれている普通の変形構造
では、3個または4個の末端親油性基がもたらせうる。
性ブロック単位によって連結された少なくとも2つの末
端親油性ブロック単位を有するポリアルキレンオキシド
ブロック共重合体の単なる一例にすぎないことが認識さ
れている。LAOブロック単位とHAOブロック単位の
境界の1箇所または2箇所のポリアルキレンオキシド鎖
中に3価のアミノ連結基が挟まれている普通の変形構造
では、3個または4個の末端親油性基がもたらせうる。
【0033】これらの最も簡単な可能性のある形状で
は、ポリアルキレンオキシドブロック共重合体界面活性
剤は、最初にエチレングリコールとエチレンオキシドの
縮合により親水性ブロック単位として働くオリゴマーま
たはポリマーの反復単位を形成し、次いで1,2−プロ
ピレンオキシドを使用して反応を停止することによって
形成される。そのエチレンオキシドブロック単位の各末
端にプロピレンオキシドを付加する。
は、ポリアルキレンオキシドブロック共重合体界面活性
剤は、最初にエチレングリコールとエチレンオキシドの
縮合により親水性ブロック単位として働くオリゴマーま
たはポリマーの反復単位を形成し、次いで1,2−プロ
ピレンオキシドを使用して反応を停止することによって
形成される。そのエチレンオキシドブロック単位の各末
端にプロピレンオキシドを付加する。
【0034】親油性ブロック反復単位を形成するには少
なくとも6個の1,2−プロピレンオキシド反復単位が
必要である。得られるポリアルキレンオキシドブロック
共重合体界面剤は式(II)
なくとも6個の1,2−プロピレンオキシド反復単位が
必要である。得られるポリアルキレンオキシドブロック
共重合体界面剤は式(II)
【0035】
【化2】
【0036】上式中、xおよびx′はそれぞれ少なくと
も6であり、120までまたはそれを越える範囲である
ことができ、そしてyはエチレンオキシドブロック単位
が界面活性を保持するのに必要な親油性と親水性の必要
なバランスを維持するように選ばれる。このバランス
は、親水性ブロック単位が総ブロック共重合体の4〜9
6重量%を占めるようにyを選ぶ場合に達成される。x
およびx′に対する上記範囲内で、yは2〜300また
はそれ以上の範囲とすることができる。
も6であり、120までまたはそれを越える範囲である
ことができ、そしてyはエチレンオキシドブロック単位
が界面活性を保持するのに必要な親油性と親水性の必要
なバランスを維持するように選ばれる。このバランス
は、親水性ブロック単位が総ブロック共重合体の4〜9
6重量%を占めるようにyを選ぶ場合に達成される。x
およびx′に対する上記範囲内で、yは2〜300また
はそれ以上の範囲とすることができる。
【0037】商業上の界面活性剤製造業者は、圧倒的多
数の製品中に原価を考慮し、非イオンブロック共重合体
界面活性剤の親油性および親水性ブロック単位を形成す
るものとして1,2−プロピレンオキシドとエチレンオ
キシド反復単位を選んでいるが、必要により、他のアル
キレンオキシド反復単位で置換することができ、そして
意図する親油性および親水性が保持されるように提供で
きることが認識されている。例えば、1,2−プロピレ
ンオキシド反復単位は、式(III)
数の製品中に原価を考慮し、非イオンブロック共重合体
界面活性剤の親油性および親水性ブロック単位を形成す
るものとして1,2−プロピレンオキシドとエチレンオ
キシド反復単位を選んでいるが、必要により、他のアル
キレンオキシド反復単位で置換することができ、そして
意図する親油性および親水性が保持されるように提供で
きることが認識されている。例えば、1,2−プロピレ
ンオキシド反復単位は、式(III)
【0038】
【化3】
【0039】(上式中、Rは炭化水素のような親油性
基、例えば、炭素原子1〜10個のアルキルまたは炭素
原子6〜10個のアリール、例えばフェニルもしくはナ
フチルである)で示されうる一族の反復単位の1つにす
ぎない。
基、例えば、炭素原子1〜10個のアルキルまたは炭素
原子6〜10個のアリール、例えばフェニルもしくはナ
フチルである)で示されうる一族の反復単位の1つにす
ぎない。
【0040】同様に、エチレンオキシド反復単位は、式
(IV)
(IV)
【0041】
【化4】
【0042】〔上式中、R1 は水素または親水性基、例
えば、上記Rにさらに1以上の極性置換基(例えば、
1,2,3もしくはそれ以上の水酸基および/もしくは
カルボキシル基)を有するタイプの炭化水素基である〕
で示される一族の反復単位の1つにすぎない。
えば、上記Rにさらに1以上の極性置換基(例えば、
1,2,3もしくはそれ以上の水酸基および/もしくは
カルボキシル基)を有するタイプの炭化水素基である〕
で示される一族の反復単位の1つにすぎない。
【0043】一般的に、界面活性剤の分散特性を保持す
る上記のようなブロック共重合体のいずれも使用でき
る。これらの界面活性剤は反応容器中で十分有効に溶解
または物理的に分散されることが見い出された。これら
のポリアルキレンオキシドブロック共重合体の分散は、
平板状粒子乳剤の調製中に一般に使用される激しい攪拌
によって促進される。一般に、分子量約16,000未
満、好ましくは約10,000未満の界面活性剤の使用
が意図されている。
る上記のようなブロック共重合体のいずれも使用でき
る。これらの界面活性剤は反応容器中で十分有効に溶解
または物理的に分散されることが見い出された。これら
のポリアルキレンオキシドブロック共重合体の分散は、
平板状粒子乳剤の調製中に一般に使用される激しい攪拌
によって促進される。一般に、分子量約16,000未
満、好ましくは約10,000未満の界面活性剤の使用
が意図されている。
【0044】形成される乳剤の粒子分散度を低減するに
は、平行双晶面が粒子核中に導入されるときに、その乳
剤中にはほんのわずかな濃度の界面活性剤が必要とされ
るにすぎない。界面活性剤の重量濃度は、当座の銀重量
(すなわち、双晶面が粒子核中に導入される間に乳剤中
に存在する銀重量)当り0.1%程度の低濃度が予期さ
れている。好ましい最小界面活性剤濃度は、当座の銀重
量当り1%である。広い範囲の界面活性剤濃度が、有効
であることが見い出されている。当座の銀重量の7倍以
上に界面活性剤重量濃度を高めることはさらなる利点を
示さないことが認識されている。しかしながら、当座の
銀重量の10倍またはそれ以上の界面活性剤濃度もある
程度利用可能である。
は、平行双晶面が粒子核中に導入されるときに、その乳
剤中にはほんのわずかな濃度の界面活性剤が必要とされ
るにすぎない。界面活性剤の重量濃度は、当座の銀重量
(すなわち、双晶面が粒子核中に導入される間に乳剤中
に存在する銀重量)当り0.1%程度の低濃度が予期さ
れている。好ましい最小界面活性剤濃度は、当座の銀重
量当り1%である。広い範囲の界面活性剤濃度が、有効
であることが見い出されている。当座の銀重量の7倍以
上に界面活性剤重量濃度を高めることはさらなる利点を
示さないことが認識されている。しかしながら、当座の
銀重量の10倍またはそれ以上の界面活性剤濃度もある
程度利用可能である。
【0045】本発明は、粒子核中に平行双晶面を導入す
るための2種の最も普通の技法のいずれかと適合性であ
る。これらの技法の好ましくそして最も普通のものは、
同じ沈殿工程で同時に平行双晶面を導入しながら最終的
に平板状粒子へ成長されうる粒子核集団を形成するもの
である。換言すれば、粒子核形成は双晶形成に役立つよ
うな条件下で起こる。第二の操作は、安定な粒子核集団
を形成し、次いで双晶形成に役立つレベルに当座の乳剤
pAgを調整することである。
るための2種の最も普通の技法のいずれかと適合性であ
る。これらの技法の好ましくそして最も普通のものは、
同じ沈殿工程で同時に平行双晶面を導入しながら最終的
に平板状粒子へ成長されうる粒子核集団を形成するもの
である。換言すれば、粒子核形成は双晶形成に役立つよ
うな条件下で起こる。第二の操作は、安定な粒子核集団
を形成し、次いで双晶形成に役立つレベルに当座の乳剤
pAgを調整することである。
【0046】上記操作が使用されるか否かにかかわら
ず、沈殿の初期段階で粒子核に双晶面を導入することが
有利である。平板状粒子乳剤を形成するのに使用される
総銀の2%未満を用いて平行双晶面を有する粒子核集団
を得ることも予期されている。一般的には、平行双晶面
を有する粒子核集団を形成する総銀の少なくとも0.0
5%で使用することが好都合であるが、これは総銀より
わずかに少量を使用して行うこともできる。安定な粒子
核集団の形成後、平行双晶面の導入が遅延されるに従
い、多くは粒子を増大させる傾向にある。
ず、沈殿の初期段階で粒子核に双晶面を導入することが
有利である。平板状粒子乳剤を形成するのに使用される
総銀の2%未満を用いて平行双晶面を有する粒子核集団
を得ることも予期されている。一般的には、平行双晶面
を有する粒子核集団を形成する総銀の少なくとも0.0
5%で使用することが好都合であるが、これは総銀より
わずかに少量を使用して行うこともできる。安定な粒子
核集団の形成後、平行双晶面の導入が遅延されるに従
い、多くは粒子を増大させる傾向にある。
【0047】粒子核形成の初期かまたはその直後の粒子
核中に平行双晶面を導入する段階では、完成された乳剤
の達成可能な最も低いレベルの粒子分散度が分散媒質の
制御によって達成される。
核中に平行双晶面を導入する段階では、完成された乳剤
の達成可能な最も低いレベルの粒子分散度が分散媒質の
制御によって達成される。
【0048】10%未満のCOVを達成するには、分散
媒質のpAgを5.4〜10.3の範囲に保持すること
が好ましく、そして最適には7.0〜10.0の範囲に
保持することである。10.3を越えるpAgでは、平
板状粒子のECDと厚さの分散度を増大する傾向が認め
られている。pAgをモニターしそして調整するために
都合のよいいずれかの従来技法が使用できる。
媒質のpAgを5.4〜10.3の範囲に保持すること
が好ましく、そして最適には7.0〜10.0の範囲に
保持することである。10.3を越えるpAgでは、平
板状粒子のECDと厚さの分散度を増大する傾向が認め
られている。pAgをモニターしそして調整するために
都合のよいいずれかの従来技法が使用できる。
【0049】また、粒子分散度の低減は分散媒質のpHの
関数であることも認められた。非平板状粒子の発生率と
非平板状粒子集団の厚さの分散度とも粒子核中に平行双
晶面が導入されるときの分散媒質のpHが6.0未満であ
る場合に低減することが認められた。分散媒質のpHはい
ずれかの都合のよい常法によって調整することができ
る。硝酸のような強鉱酸をこの目的に使用することがで
きる。
関数であることも認められた。非平板状粒子の発生率と
非平板状粒子集団の厚さの分散度とも粒子核中に平行双
晶面が導入されるときの分散媒質のpHが6.0未満であ
る場合に低減することが認められた。分散媒質のpHはい
ずれかの都合のよい常法によって調整することができ
る。硝酸のような強鉱酸をこの目的に使用することがで
きる。
【0050】粒子の核形成と成長は、水、溶解した塩お
よび常用されている解膠剤を含む分散媒質中で起こる。
ゼラチンおよびゼラチン誘導体のような親水性コロイド
解膠剤が特に好ましい。核形成工程中に導入される銀1
モル当り20〜800(最適には40〜600)gの解
膠剤濃度が最も低い粒子分散度レベルの乳剤を生成する
ことが認められた。
よび常用されている解膠剤を含む分散媒質中で起こる。
ゼラチンおよびゼラチン誘導体のような親水性コロイド
解膠剤が特に好ましい。核形成工程中に導入される銀1
モル当り20〜800(最適には40〜600)gの解
膠剤濃度が最も低い粒子分散度レベルの乳剤を生成する
ことが認められた。
【0051】平行双晶面を有する粒子核の形成は、好ま
しくは温度範囲20〜80℃、最適には20〜60℃の
温度にある写真乳剤の通常の沈殿温度で行われる。
しくは温度範囲20〜80℃、最適には20〜60℃の
温度にある写真乳剤の通常の沈殿温度で行われる。
【0052】平行双晶面を有する粒子核集団が上述のよ
うに形成されると、次の工程は熟成による粒子核集団の
分散度を低減することである。分散度を低減するように
平行双晶面を有する粒子核を熟成する目的は、Himm
elwrightの米国特許第4,477,565号と
Nottorfの同4,722,886号明細書とに記
載されている。約0.01〜0.1Nの濃度のアンモニ
アとチオエーテルが好ましい熟成剤選択物を構成する。
うに形成されると、次の工程は熟成による粒子核集団の
分散度を低減することである。分散度を低減するように
平行双晶面を有する粒子核を熟成する目的は、Himm
elwrightの米国特許第4,477,565号と
Nottorfの同4,722,886号明細書とに記
載されている。約0.01〜0.1Nの濃度のアンモニ
アとチオエーテルが好ましい熟成剤選択物を構成する。
【0053】熟成を起こすハロゲン化銀溶媒の導入に代
わり、高レベル、例えば9.0を越えるpHに調整するこ
とによって熟成工程を完了することが可能である。この
方式の熟成操作は、1991年5月7日発行のBunt
aineおよびBradyの米国特許第5,013,6
41号明細書に記載されている。この操作では、後核形
成熟成工程が水酸化アルカリ(例えば、水酸化リチウ
ム、水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウム)のような
塩基の使用により分散媒質のpHを9.0以上に調整し、
次いで短時間(典型的には3〜7分)熟成することによ
り実施されている。この熟成工程が終了した時点で、鉱
酸(例えば、硝酸)のような通常の酸性化剤の導入によ
りハロゲン化銀沈殿のために選ばれる酸性pH範囲(例え
ば、6.0未満)に再度乳剤がもどされている。
わり、高レベル、例えば9.0を越えるpHに調整するこ
とによって熟成工程を完了することが可能である。この
方式の熟成操作は、1991年5月7日発行のBunt
aineおよびBradyの米国特許第5,013,6
41号明細書に記載されている。この操作では、後核形
成熟成工程が水酸化アルカリ(例えば、水酸化リチウ
ム、水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウム)のような
塩基の使用により分散媒質のpHを9.0以上に調整し、
次いで短時間(典型的には3〜7分)熟成することによ
り実施されている。この熟成工程が終了した時点で、鉱
酸(例えば、硝酸)のような通常の酸性化剤の導入によ
りハロゲン化銀沈殿のために選ばれる酸性pH範囲(例え
ば、6.0未満)に再度乳剤がもどされている。
【0054】分散度のある程度の低減は、熟成期間をい
かに短縮しようとも起こるであろう。総銀の少なくとも
約20%が溶解しそして残存粒子核に再堆積してしまう
まで熟成を続けることが好ましい。熟成期間を延長すれ
ば残存核の数はほとんどなくなるであろう。このこと
は、目的のECDを有する平板状粒子を生成するには次
の成長工程でさらなるハロゲン化銀沈殿を漸減させるこ
とが必要であることを意味する。別の観点に立つと、熟
成の延長は沈殿した銀の総グラムに対して作製される乳
剤サイズを減少させる。最適の熟成は、目的とする乳剤
要件の関数として変動しうるので所望により調整され
る。
かに短縮しようとも起こるであろう。総銀の少なくとも
約20%が溶解しそして残存粒子核に再堆積してしまう
まで熟成を続けることが好ましい。熟成期間を延長すれ
ば残存核の数はほとんどなくなるであろう。このこと
は、目的のECDを有する平板状粒子を生成するには次
の成長工程でさらなるハロゲン化銀沈殿を漸減させるこ
とが必要であることを意味する。別の観点に立つと、熟
成の延長は沈殿した銀の総グラムに対して作製される乳
剤サイズを減少させる。最適の熟成は、目的とする乳剤
要件の関数として変動しうるので所望により調整され
る。
【0055】核形成と熟成が終了すると、さらなる乳剤
の成長は所望の最終平均粒子厚とECDを達成するいず
れかの常法により行われる。粒子の成長中に導入される
ハロゲン化物は、核形成用としてのハロゲン化物の選択
物と別個に選ぶことができる。平板状粒子乳剤は均一ま
たは不均一のハロゲン化銀組成の粒子を含むことができ
る。
の成長は所望の最終平均粒子厚とECDを達成するいず
れかの常法により行われる。粒子の成長中に導入される
ハロゲン化物は、核形成用としてのハロゲン化物の選択
物と別個に選ぶことができる。平板状粒子乳剤は均一ま
たは不均一のハロゲン化銀組成の粒子を含むことができ
る。
【0056】粒子核の形成は臭素イオンならびにほんの
少量の塩素イオンおよび/またはヨウ素イオンを組み入
れるが、成長工程の完了時に生成される低分散度平板状
粒子乳剤は、ヨウ素イオンおよび塩素イオンの1種また
はその組み合わせのいずれかを、臭素イオンに加えて、
平板状粒子乳剤にみられるどのような割合で含むことも
できる。場合によって、平板状粒子乳剤の成長は、低分
散度のコアー・シェル乳剤を形成するのと同様な方法で
行うこともできる。シェル形成操作は、1985年3月
12日発行のEvansら、米国特許第4,504,5
70号明細書に教示されている。例えば、第VIII族金属
イオンまたは配位錯体による平板状粒子の内部ドーピン
グを常法で行い、改善された反転および他の写真特性を
得ることも特に予期されている。しかしながら、分散度
の最適レベルにとっては、平行双晶面を有する粒子核が
得られる後までドーピングを延期することが好ましい。
少量の塩素イオンおよび/またはヨウ素イオンを組み入
れるが、成長工程の完了時に生成される低分散度平板状
粒子乳剤は、ヨウ素イオンおよび塩素イオンの1種また
はその組み合わせのいずれかを、臭素イオンに加えて、
平板状粒子乳剤にみられるどのような割合で含むことも
できる。場合によって、平板状粒子乳剤の成長は、低分
散度のコアー・シェル乳剤を形成するのと同様な方法で
行うこともできる。シェル形成操作は、1985年3月
12日発行のEvansら、米国特許第4,504,5
70号明細書に教示されている。例えば、第VIII族金属
イオンまたは配位錯体による平板状粒子の内部ドーピン
グを常法で行い、改善された反転および他の写真特性を
得ることも特に予期されている。しかしながら、分散度
の最適レベルにとっては、平行双晶面を有する粒子核が
得られる後までドーピングを延期することが好ましい。
【0057】平板状粒子の最小分散度レベル(COV1
0%未満)に向け本発明の方法を最適化するに際し、最
適条件は粒子に組み入れられるヨウ化物の作用ならびに
界面活性剤および/または解膠剤の選択に応じて変動す
ることが見い出された。
0%未満)に向け本発明の方法を最適化するに際し、最
適条件は粒子に組み入れられるヨウ化物の作用ならびに
界面活性剤および/または解膠剤の選択に応じて変動す
ることが見い出された。
【0058】本発明の実施に際して従来の親水性コロイ
ド解膠剤のいずれも使用できるが、沈殿中にゼラチン解
膠剤を使用することが好ましい。ゼラチン解膠剤は、通
常いわゆる「レギュラー」ゼラチン解膠剤といわゆる
「酸化」ゼラチン解膠剤に分けられる。レギュラーゼラ
チン解膠剤は、1g当り少なくとも30マイクロモル
の、そして通常相当高濃度のメチオニン量の天然メチオ
ニンを含む。酸化ゼラチン解膠剤の語は、1g当りメチ
オニン30マイクロモル未満を含むゼラチン解膠剤を意
味する。Maskasky、米国特許第4,713,3
23号およびKingら、同4,942,120号明細
書で教示されるように強酸化剤で処理した場合にレギュ
ラーゼラチン解膠剤は酸化ゼラチン解膠剤に転化され
る。酸化剤はメチオニン部分の2価のイオウ原子を攻撃
してそれを4価または、好ましくは6価の状態まで転化
する。
ド解膠剤のいずれも使用できるが、沈殿中にゼラチン解
膠剤を使用することが好ましい。ゼラチン解膠剤は、通
常いわゆる「レギュラー」ゼラチン解膠剤といわゆる
「酸化」ゼラチン解膠剤に分けられる。レギュラーゼラ
チン解膠剤は、1g当り少なくとも30マイクロモル
の、そして通常相当高濃度のメチオニン量の天然メチオ
ニンを含む。酸化ゼラチン解膠剤の語は、1g当りメチ
オニン30マイクロモル未満を含むゼラチン解膠剤を意
味する。Maskasky、米国特許第4,713,3
23号およびKingら、同4,942,120号明細
書で教示されるように強酸化剤で処理した場合にレギュ
ラーゼラチン解膠剤は酸化ゼラチン解膠剤に転化され
る。酸化剤はメチオニン部分の2価のイオウ原子を攻撃
してそれを4価または、好ましくは6価の状態まで転化
する。
【0059】1g当り30マイクロモル未満のメチオニ
ン濃度が酸化ゼラチン解膠剤の挙動特性を示すことが見
い出されているが、メチオニン濃度を1g当り12マイ
クロモル未満まで低減することが好ましい。一般的に、
有効な酸化のいずれも検出可能なレベル以下にメチオニ
ンを低減できる。希れな例であるがゼラチンはもともと
低レベルのメチオニンを含む場合もあり、酸化工程が行
われたか否かというよりは、現実に識別できる特徴はメ
チオニンレベルで表現することが好都合であるため、
「レギュラー」または「酸化」の語が使用されるものと
理解されている。
ン濃度が酸化ゼラチン解膠剤の挙動特性を示すことが見
い出されているが、メチオニン濃度を1g当り12マイ
クロモル未満まで低減することが好ましい。一般的に、
有効な酸化のいずれも検出可能なレベル以下にメチオニ
ンを低減できる。希れな例であるがゼラチンはもともと
低レベルのメチオニンを含む場合もあり、酸化工程が行
われたか否かというよりは、現実に識別できる特徴はメ
チオニンレベルで表現することが好都合であるため、
「レギュラー」または「酸化」の語が使用されるものと
理解されている。
【0060】酸化ゼラチン解膠剤が使用される場合、最
小(10%未満)のCOVを達成するには双晶面の形成
中のpHを5.5未満に保持することが好ましい。レギュ
ラーゼラチン解膠剤が使用される場合には、最小COV
を達成するために双晶面の形成中のpHが3.0未満に保
持される。
小(10%未満)のCOVを達成するには双晶面の形成
中のpHを5.5未満に保持することが好ましい。レギュ
ラーゼラチン解膠剤が使用される場合には、最小COV
を達成するために双晶面の形成中のpHが3.0未満に保
持される。
【0061】後熟成粒子成長前にレギュラーゼラチンが
使用される場合、親水性ブロック(例えば、HAO)が
総界面活性剤分子量の4〜96(好ましくは5〜85、
最適には10〜80)%を占めるように界面活性剤が選
ばれる。上記xおよびx′が少なくとも6であり、そし
て界面活性剤の最小分子量が少なくとも760、最適に
は少なくとも1000であることが好ましい。界面活性
剤の濃度レベルは、ヨウ化物レベルが上昇するにつれて
制限されることが好ましい。
使用される場合、親水性ブロック(例えば、HAO)が
総界面活性剤分子量の4〜96(好ましくは5〜85、
最適には10〜80)%を占めるように界面活性剤が選
ばれる。上記xおよびx′が少なくとも6であり、そし
て界面活性剤の最小分子量が少なくとも760、最適に
は少なくとも1000であることが好ましい。界面活性
剤の濃度レベルは、ヨウ化物レベルが上昇するにつれて
制限されることが好ましい。
【0062】後熟成粒子成長前に酸化ゼラチン解膠剤が
使用される場合には、後熟成粒子成長中にヨウ化物はま
ったく加えられず、そして親水性ブロック(例えば、H
AO)は総界面活性剤分子量の4〜50(最適には10
〜40)%を占める。界面活性剤の最小分子量は、xと
x′が6を最小値として測定し続ける。最適の態様で
は、xとx′が少なくとも7、で界面活性剤の最小分子
量が760、好ましくは1000である。
使用される場合には、後熟成粒子成長中にヨウ化物はま
ったく加えられず、そして親水性ブロック(例えば、H
AO)は総界面活性剤分子量の4〜50(最適には10
〜40)%を占める。界面活性剤の最小分子量は、xと
x′が6を最小値として測定し続ける。最適の態様で
は、xとx′が少なくとも7、で界面活性剤の最小分子
量が760、好ましくは1000である。
【0063】本発明の平板状粒子乳剤の製造方法を具体
的に検討してきた上記特徴以外に、それらにより生成す
る平板状粒子の写真での使用は、いずれか適当な従来の
態様をとりうる。このような従来の態様は、以下の刊行
物で具体的に説明されている。
的に検討してきた上記特徴以外に、それらにより生成す
る平板状粒子の写真での使用は、いずれか適当な従来の
態様をとりうる。このような従来の態様は、以下の刊行
物で具体的に説明されている。
【0064】ICBR− 1 Research Disclosure,Vol.30
8,December,1989,Item 308,119; ICBR− 2 Research Disclosure,Vol.225,January 198
3,Item 22,534; ICBR− 3 Wey ら、米国特許第 4,414,306号 (1983年11
月8日発行); ICBR− 4 Solberg ら、米国特許第 4,433,048号 (1984
年2月21日発行); ICBR− 5 Wilgusら、米国特許第 4,434,226号 (1984年
2月28日発行); ICBR− 6 Maskasky、米国特許第 4,435,501号 (1984年
3月6日発行); ICBR− 7 Kofronら、米国特許第 4,439,520号 (1987年
3月27日発行); ICBR− 8 Maskasky、米国特許第 4,643,966号 (1987年
2月17日発行); ICBR− 9 Daubendiekら、米国特許第 4,672,027号 (19
87年1月9日発行); ICBR−10 Daubendiekら、米国特許第 4,693,964号 (19
87年9月15日発行); ICBR−11 Maskasky、米国特許第 4,713,320号 (1987年
12月15日発行); ICBR−12 Saitouら、米国特許第 4,797,354号 (1989年
1月10日発行); ICBR−13 Ikeda ら、米国特許第 4,806,461号 (1989年
2月21日発行); ICBR−14 Makinoら、米国特許第 4,853,322号 (1989年
8月1日発行); ICBR−15 Daubendiekら、米国特許第 4,914,014号 (19
90年4月3日発行)。
8,December,1989,Item 308,119; ICBR− 2 Research Disclosure,Vol.225,January 198
3,Item 22,534; ICBR− 3 Wey ら、米国特許第 4,414,306号 (1983年11
月8日発行); ICBR− 4 Solberg ら、米国特許第 4,433,048号 (1984
年2月21日発行); ICBR− 5 Wilgusら、米国特許第 4,434,226号 (1984年
2月28日発行); ICBR− 6 Maskasky、米国特許第 4,435,501号 (1984年
3月6日発行); ICBR− 7 Kofronら、米国特許第 4,439,520号 (1987年
3月27日発行); ICBR− 8 Maskasky、米国特許第 4,643,966号 (1987年
2月17日発行); ICBR− 9 Daubendiekら、米国特許第 4,672,027号 (19
87年1月9日発行); ICBR−10 Daubendiekら、米国特許第 4,693,964号 (19
87年9月15日発行); ICBR−11 Maskasky、米国特許第 4,713,320号 (1987年
12月15日発行); ICBR−12 Saitouら、米国特許第 4,797,354号 (1989年
1月10日発行); ICBR−13 Ikeda ら、米国特許第 4,806,461号 (1989年
2月21日発行); ICBR−14 Makinoら、米国特許第 4,853,322号 (1989年
8月1日発行); ICBR−15 Daubendiekら、米国特許第 4,914,014号 (19
90年4月3日発行)。
【0065】
【実施例】本発明は、以下の具体例を参照することでさ
らに真価が認められるであろう。
らに真価が認められるであろう。
【0066】例1および2 これらの例の目的は、低レベルの分散度を達成する上で
界面活性剤の有効例を示すものである。
界面活性剤の有効例を示すものである。
【0067】例1(対照)(AKT−702) 4Lの反応容器に温度を45℃に維持しながらゼラチン
水溶液(水1L、アルカリ処理酸化ゼラチン1.3g、
4N硝酸溶液4.2mLおよび臭化ナトリウム0.035
gからなり、pAg7.92を示す)を入れ、次いで硝
酸銀水溶液13.3mL(硝酸銀1.13g含有)および
均合ったモル量の臭化ナトリウムとヨウ化ナトリウムと
の水溶液(臭化ナトリウム0.677gとヨウ化カリウ
ム0.017g含有)を一定速度で1分間かけて同時に
添加した。1分混合した後、混合物に臭化ナトリウム水
溶液24.2mL(臭化ナトリウム2.49g含有)を加
えた。9分間かけて混合物の温度を60℃まで高めた。
この時点で、水性アンモニア溶液335mL(硫酸アンモ
ニウム1.68gと2.5N水酸化ナトリウム溶液1
6.8mL含有)を反応容器に加え、9分間混合した。
水溶液(水1L、アルカリ処理酸化ゼラチン1.3g、
4N硝酸溶液4.2mLおよび臭化ナトリウム0.035
gからなり、pAg7.92を示す)を入れ、次いで硝
酸銀水溶液13.3mL(硝酸銀1.13g含有)および
均合ったモル量の臭化ナトリウムとヨウ化ナトリウムと
の水溶液(臭化ナトリウム0.677gとヨウ化カリウ
ム0.017g含有)を一定速度で1分間かけて同時に
添加した。1分混合した後、混合物に臭化ナトリウム水
溶液24.2mL(臭化ナトリウム2.49g含有)を加
えた。9分間かけて混合物の温度を60℃まで高めた。
この時点で、水性アンモニア溶液335mL(硫酸アンモ
ニウム1.68gと2.5N水酸化ナトリウム溶液1
6.8mL含有)を反応容器に加え、9分間混合した。
【0068】次いで、この混合物にゼラチン水溶液8
8.8mL(アルカリ処理酸化ゼラチン16.7gと4N
硝酸溶液5.5mL含有)を2分間かけて添加した。その
後、硝酸銀水溶液83.3mL(硝酸銀22.64g含
有)と臭化ナトリウム水溶液81.3mL(臭化ナトリウ
ム14.6g含有)を一定速度で40分間かけて添加し
た。次に、硝酸銀水溶液299mL(硝酸銀81.3g含
有)および臭化ナトリウム水溶液285.3mL(臭化ナ
トリウム51.4g含有)を、それぞれ2.08mL/mi
n および2.07mL/min の速度から出発して一定の勾
配で上記混合物へ35分間かけて同時に添加した。次
に、硝酸銀水溶液349mL(硝酸銀94.9g含有)お
よび臭化ナトリウム水溶液331.9mL(臭化ナトリウ
ム59.8g含有)を23.3分間かけて上記混合物へ
同時に一定速度で添加した。こうして得られたハロゲン
化銀乳剤を洗浄した。この乳剤の粒子特性は以下のとお
りであった。
8.8mL(アルカリ処理酸化ゼラチン16.7gと4N
硝酸溶液5.5mL含有)を2分間かけて添加した。その
後、硝酸銀水溶液83.3mL(硝酸銀22.64g含
有)と臭化ナトリウム水溶液81.3mL(臭化ナトリウ
ム14.6g含有)を一定速度で40分間かけて添加し
た。次に、硝酸銀水溶液299mL(硝酸銀81.3g含
有)および臭化ナトリウム水溶液285.3mL(臭化ナ
トリウム51.4g含有)を、それぞれ2.08mL/mi
n および2.07mL/min の速度から出発して一定の勾
配で上記混合物へ35分間かけて同時に添加した。次
に、硝酸銀水溶液349mL(硝酸銀94.9g含有)お
よび臭化ナトリウム水溶液331.9mL(臭化ナトリウ
ム59.8g含有)を23.3分間かけて上記混合物へ
同時に一定速度で添加した。こうして得られたハロゲン
化銀乳剤を洗浄した。この乳剤の粒子特性は以下のとお
りであった。
【0069】平均粒子ECD:4.80μm 平均粒子厚:0.086μm 平板状粒子投影面積:約100% 粒子の平均アスペクト比:55.8 粒子の平均平板度:649 総粒子の変動係数:36.1%
【0070】例2(AKT−244) 銀塩の導入前に反応容器中へPLURONIC(商標)
−31R1(式II、x=25、x′=25、y=7を満
足する界面活性剤)をさらに共存させた以外は例1を繰
り返した。界面活性剤は、後熟成粒子成長工程が始まる
までに導入された総銀の12.28重量%からなる。
−31R1(式II、x=25、x′=25、y=7を満
足する界面活性剤)をさらに共存させた以外は例1を繰
り返した。界面活性剤は、後熟成粒子成長工程が始まる
までに導入された総銀の12.28重量%からなる。
【0071】この乳剤の粒子特性は以下のとおりであっ
た。 平均粒子ECD:1.73μm 平均粒子厚:0.093μm 平板状粒子投影面積:約100% 粒子の平均アスペクト比:18.6 粒子の平均平板度:200 総粒子の変動係数:7.5%
た。 平均粒子ECD:1.73μm 平均粒子厚:0.093μm 平板状粒子投影面積:約100% 粒子の平均アスペクト比:18.6 粒子の平均平板度:200 総粒子の変動係数:7.5%
【0072】例3(AKT−576) この例の目的は、非常に低いCOVをもたらす平板状粒
子乳剤の製造方法を具体的に説明することにある。4L
の反応容器に温度を45℃に維持しながらゼラチン水溶
液(水1L、アルカリ処理酸化ゼラチン0.83g、4
N硝酸溶液4.2mLからなりそしてpAg9.39であ
り、さらに核形成で使用される総銀当り14.77重量
%のPLURONIC(商標)−31R1界面活性剤)
を入れ、次いで硝酸銀水溶液5.33mL(硝酸銀0.7
2g含有)および同量の臭化ナトリウム水溶液(臭化ナ
トリウム0.46g含有)を一定速度で1分間かけて同
時に加えた。次に、1分間混合後、混合物に臭化ナトリ
ウム水溶液14.2mL(臭化ナトリウム1.46g含
有)を加えた。混合物温度を9分間かけて60℃まで高
めた。この時、反応容器へ水性アンモニア溶液43.3
mL(硫酸アンモニウム3.36gと2.5N水酸化ナト
リウム溶液26.7mLとを含有)を加え、混合を9分間
行った。
子乳剤の製造方法を具体的に説明することにある。4L
の反応容器に温度を45℃に維持しながらゼラチン水溶
液(水1L、アルカリ処理酸化ゼラチン0.83g、4
N硝酸溶液4.2mLからなりそしてpAg9.39であ
り、さらに核形成で使用される総銀当り14.77重量
%のPLURONIC(商標)−31R1界面活性剤)
を入れ、次いで硝酸銀水溶液5.33mL(硝酸銀0.7
2g含有)および同量の臭化ナトリウム水溶液(臭化ナ
トリウム0.46g含有)を一定速度で1分間かけて同
時に加えた。次に、1分間混合後、混合物に臭化ナトリ
ウム水溶液14.2mL(臭化ナトリウム1.46g含
有)を加えた。混合物温度を9分間かけて60℃まで高
めた。この時、反応容器へ水性アンモニア溶液43.3
mL(硫酸アンモニウム3.36gと2.5N水酸化ナト
リウム溶液26.7mLとを含有)を加え、混合を9分間
行った。
【0073】次に、ゼラチン水溶液177mL(アルカリ
処理酸化ゼラチン16.7g、4N硝酸溶液10.8mL
およびPLURONIC(商標)−31R1界面活性剤
0.11g含有)を2分間かけて混合物に添加した。そ
の後、硝酸銀水溶液7.5mL(硝酸銀1.02g含有)
および臭化ナトリウム水溶液7.7mL(臭化ナトリウム
0.66g含有)を5分かけて一定速度で添加した。次
に、硝酸銀水溶液474.7mL(硝酸銀129g含有)
および臭化ナトリウム水溶液474.1mL(臭化ナトリ
ウム82g含有)を、それぞれ速度1.5mL/min およ
び1.62mL/min から開始して一定の勾配で64分か
けて上記混合物へ同時に添加した。次に、硝酸銀水溶液
253.3mL(硝酸銀68.8g含有)および臭化ナト
リウム水溶液251.1mL(臭化ナトリウム43.4g
含有)を、19分間かけて上記混合物へ一定速度で同時
に添加した。こうして得られたハロゲン化銀乳剤を洗浄
した。
処理酸化ゼラチン16.7g、4N硝酸溶液10.8mL
およびPLURONIC(商標)−31R1界面活性剤
0.11g含有)を2分間かけて混合物に添加した。そ
の後、硝酸銀水溶液7.5mL(硝酸銀1.02g含有)
および臭化ナトリウム水溶液7.7mL(臭化ナトリウム
0.66g含有)を5分かけて一定速度で添加した。次
に、硝酸銀水溶液474.7mL(硝酸銀129g含有)
および臭化ナトリウム水溶液474.1mL(臭化ナトリ
ウム82g含有)を、それぞれ速度1.5mL/min およ
び1.62mL/min から開始して一定の勾配で64分か
けて上記混合物へ同時に添加した。次に、硝酸銀水溶液
253.3mL(硝酸銀68.8g含有)および臭化ナト
リウム水溶液251.1mL(臭化ナトリウム43.4g
含有)を、19分間かけて上記混合物へ一定速度で同時
に添加した。こうして得られたハロゲン化銀乳剤を洗浄
した。
【0074】この乳剤の粒子特性は次のとおりであっ
た。 平均粒子ECD:1.65μm 平均粒子厚:0.108μm 平板状粒子投影面積:約100% 粒子の平均アスペクト比:15.3 粒子の平均平板度:142 総粒子の変動係数:4.7%
た。 平均粒子ECD:1.65μm 平均粒子厚:0.108μm 平板状粒子投影面積:約100% 粒子の平均アスペクト比:15.3 粒子の平均平板度:142 総粒子の変動係数:4.7%
【0075】例4−10 これらの例の目的は、界面活性剤を省略するか、または
本発明の実施に際して使用することを教示するもの以外
の選択に起因して、乳剤粒子分散度が有意に低減できな
い例を示す。
本発明の実施に際して使用することを教示するもの以外
の選択に起因して、乳剤粒子分散度が有意に低減できな
い例を示す。
【0076】例4(対照)(AKT−415) この例は、反応容器に界面活性剤を入れないだけで本発
明の要件を満すことができない乳剤の製造方法を具体的
に示す。4Lの反応容器に温度を45℃に維持しながら
ゼラチン水溶液(水1L、アルカリ処理酸化ゼラチン
1.25g、4N硝酸溶液3.7mLからなりそしてpA
g9.39である)を入れ、次いで硝酸銀水溶液13.
3mL(硝酸銀1.13g含有)および同量の臭化ナトリ
ウム水溶液(臭化ナトリウム0.69g含有)を一定速
度で1分間かけて同時に加えた。次に、1分間混合後、
混合物に臭化ナトリウム水溶液14.2mL(臭化ナトリ
ウム1.46g含有)を加えた。混合物温度を9分間か
けて60℃まで高めた。この時、反応容器へ水性アンモ
ニア溶液33.5mL(硫酸アンモニウム1.68gと
2.5N水酸化ナトリウム溶液16.8mLとを含有)を
加え、混合を9分間行った。
明の要件を満すことができない乳剤の製造方法を具体的
に示す。4Lの反応容器に温度を45℃に維持しながら
ゼラチン水溶液(水1L、アルカリ処理酸化ゼラチン
1.25g、4N硝酸溶液3.7mLからなりそしてpA
g9.39である)を入れ、次いで硝酸銀水溶液13.
3mL(硝酸銀1.13g含有)および同量の臭化ナトリ
ウム水溶液(臭化ナトリウム0.69g含有)を一定速
度で1分間かけて同時に加えた。次に、1分間混合後、
混合物に臭化ナトリウム水溶液14.2mL(臭化ナトリ
ウム1.46g含有)を加えた。混合物温度を9分間か
けて60℃まで高めた。この時、反応容器へ水性アンモ
ニア溶液33.5mL(硫酸アンモニウム1.68gと
2.5N水酸化ナトリウム溶液16.8mLとを含有)を
加え、混合を9分間行った。
【0077】次に、ゼラチン水溶液88.8mL(アルカ
リ処理酸化ゼラチン16.7gおよび4N硝酸溶液5.
5mL)を2分間かけて混合物に添加した。その後、硝酸
銀水溶液83.3mL(硝酸銀22.6g含有)および臭
化ナトリウム水溶液81.3mL(臭化ナトリウム14.
6g含有)を40分間かけて一定速度で添加した。次
に、硝酸銀水溶液299mL(硝酸銀81.3g含有)お
よび臭化ナトリウム水溶液285.5mL(臭化ナトリウ
ム51.5g含有)を、両方とも速度2.08mL/min
から開始する一定の勾配で35分かけて上記混合物へ同
時に添加した。次に、硝酸銀水溶液349mL(硝酸銀9
4.9g含有)および臭化ナトリウム水溶液331.6
mL(臭化ナトリウム59.7g含有)を、23.3分間
かけて上記混合物へ一定速度で同時に添加した。こうし
て得られたハロゲン化銀乳剤を洗浄した。
リ処理酸化ゼラチン16.7gおよび4N硝酸溶液5.
5mL)を2分間かけて混合物に添加した。その後、硝酸
銀水溶液83.3mL(硝酸銀22.6g含有)および臭
化ナトリウム水溶液81.3mL(臭化ナトリウム14.
6g含有)を40分間かけて一定速度で添加した。次
に、硝酸銀水溶液299mL(硝酸銀81.3g含有)お
よび臭化ナトリウム水溶液285.5mL(臭化ナトリウ
ム51.5g含有)を、両方とも速度2.08mL/min
から開始する一定の勾配で35分かけて上記混合物へ同
時に添加した。次に、硝酸銀水溶液349mL(硝酸銀9
4.9g含有)および臭化ナトリウム水溶液331.6
mL(臭化ナトリウム59.7g含有)を、23.3分間
かけて上記混合物へ一定速度で同時に添加した。こうし
て得られたハロゲン化銀乳剤を洗浄した。
【0078】総粒子に基づく変動係数36.0%を示す
平板状粒子乳剤が得られた。
平板状粒子乳剤が得られた。
【0079】例5(対照)(AKT−609) この例は、アルキレンオキシド反復単位を含む環状チオ
エーテルの使用は有効でないことを具体的に示す。
エーテルの使用は有効でないことを具体的に示す。
【0080】1,10−ジチア−18−クラウンエーテ
ルを沈殿が開始する時点で、後熟成粒子成長工程前に導
入される総銀当り11.58重量%の濃度にて反応容器
へ組み入れたことを除いて例4の操作を繰り返した。
ルを沈殿が開始する時点で、後熟成粒子成長工程前に導
入される総銀当り11.58重量%の濃度にて反応容器
へ組み入れたことを除いて例4の操作を繰り返した。
【0081】存在する総粒子の変動係数29%を示す八
面体非平板状粒子乳剤が得られた。この沈殿方法では平
板状粒子を認めることができず、相当高い変動係数レベ
ルが観察されるので、平板状粒子乳剤の粒子分散度を低
減するのに、1,10−ジチア−18−クラウンエーテ
ルが不適当であることを示す。
面体非平板状粒子乳剤が得られた。この沈殿方法では平
板状粒子を認めることができず、相当高い変動係数レベ
ルが観察されるので、平板状粒子乳剤の粒子分散度を低
減するのに、1,10−ジチア−18−クラウンエーテ
ルが不適当であることを示す。
【0082】例6−8 これらの例は、粒子分散度を低減する上で1,2−プロ
ピレンオキシドオリゴマーの無効性を例示する。
ピレンオキシドオリゴマーの無効性を例示する。
【0083】例6(対照)(AKT−420) 沈殿開始時点で、反応容器へPLURACOL(商標)
−P410:HO〔CH(CH3)CH2 O〕7 Hを、後
熟成粒子成長工程前に導入される総銀当り11.58重
量%の濃度で組み入れたこと以外は例4の操作を繰り返
した。
−P410:HO〔CH(CH3)CH2 O〕7 Hを、後
熟成粒子成長工程前に導入される総銀当り11.58重
量%の濃度で組み入れたこと以外は例4の操作を繰り返
した。
【0084】存在する総粒子当りの変動係数35.0%
を示す平板状粒子乳剤が得られた。
を示す平板状粒子乳剤が得られた。
【0085】例7(対照)(AKT−468) 沈殿開始時点で、反応容器へPLURACOL(商標)
−P1010:HO〔CH(CH3)CH2 O〕17Hを、
後熟成粒子成長工程前に導入される総銀当り11.58
重量%の濃度で組み入れたこと以外は例4の操作を繰り
返した。存在する総粒子当りの変動係数32.0%を示
す平板状粒子乳剤が得られた。
−P1010:HO〔CH(CH3)CH2 O〕17Hを、
後熟成粒子成長工程前に導入される総銀当り11.58
重量%の濃度で組み入れたこと以外は例4の操作を繰り
返した。存在する総粒子当りの変動係数32.0%を示
す平板状粒子乳剤が得られた。
【0086】例8(対照)(AKT−466) 沈殿開始時点で、反応容器へPLURACOL(商標)
−P4010:HO〔CH(CH3)CH2 O〕69Hを、
後熟成粒子成長工程前に導入される総銀当り11.58
重量%の濃度で組み入れた以外は例4の操作を繰り返し
た。存在する総粒子当りの変動数33.8%を示す平板
状粒子乳剤が得られた。
−P4010:HO〔CH(CH3)CH2 O〕69Hを、
後熟成粒子成長工程前に導入される総銀当り11.58
重量%の濃度で組み入れた以外は例4の操作を繰り返し
た。存在する総粒子当りの変動数33.8%を示す平板
状粒子乳剤が得られた。
【0087】例9および10 これらの例は、粒子分散度を低減するのに際し、エチレ
ンオキシドオリゴマーの無効性を示すものである。
ンオキシドオリゴマーの無効性を示すものである。
【0088】例9(対照)(AKT−471) 沈殿開始時点で、後熟成粒子成長工程前に導入される総
銀当り11.58重量%の濃度でPLURACOL(商
標)−E400:HO(CH2 CH2 O)9 Hを、反応
容器に導入したこと以外は例4の操作を繰り返した。存
在する総粒子当りの変動係数41.6%を示す平板状粒
子乳剤が得られた。
銀当り11.58重量%の濃度でPLURACOL(商
標)−E400:HO(CH2 CH2 O)9 Hを、反応
容器に導入したこと以外は例4の操作を繰り返した。存
在する総粒子当りの変動係数41.6%を示す平板状粒
子乳剤が得られた。
【0089】例10(対照)(AKT−470) 沈殿開始時点で、後熟成粒子成長工程前に導入される総
銀当り11.58重量%の濃度でPLURACOL(商
標)−E8000:HO〔CH2 CH2 O)182 Hを、
反応容器に導入したこと以外例4の操作を繰り返した。
存在する総銀当りの変動係数50.2%を示す平板状粒
子乳剤が得られた。
銀当り11.58重量%の濃度でPLURACOL(商
標)−E8000:HO〔CH2 CH2 O)182 Hを、
反応容器に導入したこと以外例4の操作を繰り返した。
存在する総銀当りの変動係数50.2%を示す平板状粒
子乳剤が得られた。
【0090】例11(AKT−285) この例は、本発明の技法に従って選ばれた界面活性剤を
含めることによって、著しく低い粒子分散度を示す平板
状粒子乳剤が得られることを具体的に示す。
含めることによって、著しく低い粒子分散度を示す平板
状粒子乳剤が得られることを具体的に示す。
【0091】沈殿開始時点で、後熟成粒子成長工程前に
導入される総銀当り12.44重量%の濃度でPLUR
ONIC(商標)−31R1界面活性剤を反応容器に導
入したこと以外は例4の操作を繰り返した。存在する総
粒子当りの変動係数10.2%(対照例4の値の1/3
未満)を示す平板状粒子乳剤が得られた。
導入される総銀当り12.44重量%の濃度でPLUR
ONIC(商標)−31R1界面活性剤を反応容器に導
入したこと以外は例4の操作を繰り返した。存在する総
粒子当りの変動係数10.2%(対照例4の値の1/3
未満)を示す平板状粒子乳剤が得られた。
【0092】例12−15 これらの例は、異なる濃度レベルにおける本発明の界面
活性剤の有効性を示すものである。これらの乳剤は界面
活性剤レベルが単に相違する以外は例2に従って製造し
た。
活性剤の有効性を示すものである。これらの乳剤は界面
活性剤レベルが単に相違する以外は例2に従って製造し
た。
【0093】結果を表Iにまとめる(表中、ECDはμ
mで表わされる平均等価円直径であり;tはμmで表わ
される粒子の平均厚であり;ARは平均アスペクト比で
あり;そしてSURは後熟成粒子成長工程前の総銀当り
の重量%で表わされる界面活性剤濃度である。)
mで表わされる平均等価円直径であり;tはμmで表わ
される粒子の平均厚であり;ARは平均アスペクト比で
あり;そしてSURは後熟成粒子成長工程前の総銀当り
の重量%で表わされる界面活性剤濃度である。)
【0094】
【表1】
【0095】例16(AKT−458) この例の目的は、臭化銀乳剤で低レベルの分散度を達成
するに際し、中間の界面活性剤(親水性アルキレンオキ
シドブロック単位HAOが中間のパーセンテージとなる
中間的な分子量のもの)の有効性を具体的に説明するた
めのものである。
するに際し、中間の界面活性剤(親水性アルキレンオキ
シドブロック単位HAOが中間のパーセンテージとなる
中間的な分子量のもの)の有効性を具体的に説明するた
めのものである。
【0096】PLURONIC(商標)−17R4(式
IIのx=14、x′=14、y=24を満足する界面活
性剤)を銀塩の導入前に反応容器へさらに存在させたこ
と以外は例4を繰り返した。界面活性剤は、後熟成粒子
成長工程の開始前に導入される総銀の11.58重量%
を構成する。
IIのx=14、x′=14、y=24を満足する界面活
性剤)を銀塩の導入前に反応容器へさらに存在させたこ
と以外は例4を繰り返した。界面活性剤は、後熟成粒子
成長工程の開始前に導入される総銀の11.58重量%
を構成する。
【0097】この乳剤の粒子特性は次のとおりであっ
た。 平均粒子ECD:1.21μm 平均粒子厚:0.104μm 平板状粒子投影面積:約100% 粒子の平均アスペクト比:11.6 粒子の平均平板度:112 総粒子の変動係数:17.6%(対照例4の直径の半分
未満)
た。 平均粒子ECD:1.21μm 平均粒子厚:0.104μm 平板状粒子投影面積:約100% 粒子の平均アスペクト比:11.6 粒子の平均平板度:112 総粒子の変動係数:17.6%(対照例4の直径の半分
未満)
【0098】例17および18 これらの例の目的は、成長工程中に反応容器へヨウ化物
が注入される臭ヨウ化銀乳剤における低レベルの分散度
を達成する際の界面活性剤の有効性を示すものである。
が注入される臭ヨウ化銀乳剤における低レベルの分散度
を達成する際の界面活性剤の有効性を示すものである。
【0099】例17(対照)(MK−103) 4Lの反応容器に温度を45℃に維持しながらゼラチン
水溶液(水1L、アルカリ処理ゼラチン1.3g、4N
硝酸溶液4.2mLおよび臭化ナトリウム2.5gからな
り、そしてpAg9.72を示す)を入れ、次いで硝酸
銀水溶液13.3mL(硝酸銀1.13g含有)および同
量の臭化ナトリウム水溶液(臭化ナトリウム0.69g
含有)を一定速度で1分間かけて同時に添加した。1分
混合した後、9分間かけて混合物の温度を60℃まで高
めた。この時点で、水性アンモニア溶液(硫酸アンモニ
ウム1.68gと2.5N水酸化ナトリウム溶液15.
8mL含有)を反応容器に加え、9分間混合した。
水溶液(水1L、アルカリ処理ゼラチン1.3g、4N
硝酸溶液4.2mLおよび臭化ナトリウム2.5gからな
り、そしてpAg9.72を示す)を入れ、次いで硝酸
銀水溶液13.3mL(硝酸銀1.13g含有)および同
量の臭化ナトリウム水溶液(臭化ナトリウム0.69g
含有)を一定速度で1分間かけて同時に添加した。1分
混合した後、9分間かけて混合物の温度を60℃まで高
めた。この時点で、水性アンモニア溶液(硫酸アンモニ
ウム1.68gと2.5N水酸化ナトリウム溶液15.
8mL含有)を反応容器に加え、9分間混合した。
【0100】次いで、この混合物にゼラチン水溶液17
2.2mL(アルカリ処理酸化ゼラチン41.7gと4N
硝酸溶液5.5mL含有)を2分間かけて添加した。その
後、硝酸銀水溶液83.3mL(硝酸銀22.64g含
有)とハロゲン化物水溶液84.7mL(臭化ナトリウム
14.2gとヨウ化カリウム0.71g含有)を一定速
度で40分間かけて添加した。次に、硝酸銀水溶液29
9mL(硝酸銀81.3g含有)およびハロゲン化物水溶
液298mL(臭化ナトリウム50gおよびヨウ化カリウ
ム2.5g含有)を、ぞれぞれ2.08mL/min および
2.12mL/minの速度から出発して一定の勾配で上記
混合物へ35分間かけて同時に添加した。次に、硝酸銀
水溶液128mL(硝酸銀34.8g含有)およびハロゲ
ン化物水溶液127mL(臭化ナトリウム21.3gとヨ
ウ化カリウム1.07g含有)を8.5分間かけて上記
混合物へ同時に添加した。その後、硝酸銀水溶液221
mL(硝酸銀60g含有)と同量のハロゲン化物水溶液
(臭化ナトリウム37.1gとヨウ化カリウム1.85
g含有)を上記混合物へ16.6分間かけて一定速度で
同時に添加した。こうして得られたハロゲン化銀乳剤は
ヨウ化物3モル%含んでいた。
2.2mL(アルカリ処理酸化ゼラチン41.7gと4N
硝酸溶液5.5mL含有)を2分間かけて添加した。その
後、硝酸銀水溶液83.3mL(硝酸銀22.64g含
有)とハロゲン化物水溶液84.7mL(臭化ナトリウム
14.2gとヨウ化カリウム0.71g含有)を一定速
度で40分間かけて添加した。次に、硝酸銀水溶液29
9mL(硝酸銀81.3g含有)およびハロゲン化物水溶
液298mL(臭化ナトリウム50gおよびヨウ化カリウ
ム2.5g含有)を、ぞれぞれ2.08mL/min および
2.12mL/minの速度から出発して一定の勾配で上記
混合物へ35分間かけて同時に添加した。次に、硝酸銀
水溶液128mL(硝酸銀34.8g含有)およびハロゲ
ン化物水溶液127mL(臭化ナトリウム21.3gとヨ
ウ化カリウム1.07g含有)を8.5分間かけて上記
混合物へ同時に添加した。その後、硝酸銀水溶液221
mL(硝酸銀60g含有)と同量のハロゲン化物水溶液
(臭化ナトリウム37.1gとヨウ化カリウム1.85
g含有)を上記混合物へ16.6分間かけて一定速度で
同時に添加した。こうして得られたハロゲン化銀乳剤は
ヨウ化物3モル%含んでいた。
【0101】この乳剤の粒子特性は以下のとおりであっ
た。 平均粒子ECD:1.81μm 平均粒子厚:0.122μm 平板状粒子投影面積:約100% 粒子の平均アスペクト比:14.8 粒子の平均平板度:121 総粒子の変動係数:29.5%
た。 平均粒子ECD:1.81μm 平均粒子厚:0.122μm 平板状粒子投影面積:約100% 粒子の平均アスペクト比:14.8 粒子の平均平板度:121 総粒子の変動係数:29.5%
【0102】例18(MK−102) 銀塩の導入前に反応容器中へPLURONIC(商標)
−31R1(式II、x=25、x′=25、y=7を満
足する界面活性剤)をさらに共存させた以外は例17を
繰り返した。界面活性剤は、後熟成粒子成長工程が始ま
るまでに導入された総銀の3.94重量%からなる。
−31R1(式II、x=25、x′=25、y=7を満
足する界面活性剤)をさらに共存させた以外は例17を
繰り返した。界面活性剤は、後熟成粒子成長工程が始ま
るまでに導入された総銀の3.94重量%からなる。
【0103】この乳剤の粒子特性は以下のとおりであっ
た。 平均粒子ECD:1.42μm 平均粒子厚:0.182μm 平板状粒子投影面積:約100% 粒子の平均アスペクト比:7.8 粒子の平均平板度:42.9 総粒子の変動係数:11.1%
た。 平均粒子ECD:1.42μm 平均粒子厚:0.182μm 平板状粒子投影面積:約100% 粒子の平均アスペクト比:7.8 粒子の平均平板度:42.9 総粒子の変動係数:11.1%
【0104】例19(MK−170) この例は、高分子量(8,550)を示し、そして親水
性アルキレンオキシドブロック単位によって提供される
その総重量がより高い割合(80重量%)を示す界面活
性剤を使用する乳剤の製造を例示すことを目的とする。
性アルキレンオキシドブロック単位によって提供される
その総重量がより高い割合(80重量%)を示す界面活
性剤を使用する乳剤の製造を例示すことを目的とする。
【0105】PLURONIC(商標)−31R1の代
わりにPLURONIC(商標)−25R8(式II、x
=15、x′=15、y=155を満足する界面活性
剤)を使用したこと以外は例18を繰り返した。界面活
性剤は、後熟成粒子成長工程の開始までに導入された総
銀の2.32重量%からなる。
わりにPLURONIC(商標)−25R8(式II、x
=15、x′=15、y=155を満足する界面活性
剤)を使用したこと以外は例18を繰り返した。界面活
性剤は、後熟成粒子成長工程の開始までに導入された総
銀の2.32重量%からなる。
【0106】この乳剤の粒子特性は以下のとおりであ
る。 平均粒子ECD:1.11μm 平均粒子厚:0.253μm 平板状粒子投影面積:約100% 粒子の平均アスペクト比:4.4 粒子の平均平板度:17.4 総粒子の変動係数:10.4%(対照例17の変動係数
の約1/3)。
る。 平均粒子ECD:1.11μm 平均粒子厚:0.253μm 平板状粒子投影面積:約100% 粒子の平均アスペクト比:4.4 粒子の平均平板度:17.4 総粒子の変動係数:10.4%(対照例17の変動係数
の約1/3)。
【0107】例20(AKT−615) この例は、高レベル(12モル%)のヨウ化物を粒子中
に組み入れた本発明の方法に従う臭ヨウ化銀乳剤の製造
を具体的に説明することを目的とする。
に組み入れた本発明の方法に従う臭ヨウ化銀乳剤の製造
を具体的に説明することを目的とする。
【0108】4Lの反応容器に温度を45℃に維持しな
がらゼラチン水溶液〔水1L、アルカリ処理ゼラチン
1.3g、4N硝酸溶液4.2mL、臭化ナトリウム2.
44gからなりそしてpAg9.71であり、さらに後
熟成粒子成長前に添加される銀当り2.78重量%のP
LURONIC(商標)−17R1(式II、x=15、
x′=15、y=4を満足する界面活性剤)〕を入れ、
次いで硝酸銀水溶液13.3mL(硝酸銀1.13g含
有)および同量の臭化ナトリウム水溶液(臭化ナトリウ
ム0.69g含有)を一定速度で1分間かけて同時に加
えた。次に、1分間混合後、混合物に臭化ナトリウム水
溶液14.2mL(臭化ナトリウム1.46g含有)を加
えた。混合物温度を9分間かけて60℃まで高めた。こ
の時点で、反応容器へ水性アンモニア溶液33.5mL
(硫酸アンモニウム1.68gと2.5N水酸化ナトリ
ウム溶液16.8mLとを含有)を加え、混合を9分間行
った。
がらゼラチン水溶液〔水1L、アルカリ処理ゼラチン
1.3g、4N硝酸溶液4.2mL、臭化ナトリウム2.
44gからなりそしてpAg9.71であり、さらに後
熟成粒子成長前に添加される銀当り2.78重量%のP
LURONIC(商標)−17R1(式II、x=15、
x′=15、y=4を満足する界面活性剤)〕を入れ、
次いで硝酸銀水溶液13.3mL(硝酸銀1.13g含
有)および同量の臭化ナトリウム水溶液(臭化ナトリウ
ム0.69g含有)を一定速度で1分間かけて同時に加
えた。次に、1分間混合後、混合物に臭化ナトリウム水
溶液14.2mL(臭化ナトリウム1.46g含有)を加
えた。混合物温度を9分間かけて60℃まで高めた。こ
の時点で、反応容器へ水性アンモニア溶液33.5mL
(硫酸アンモニウム1.68gと2.5N水酸化ナトリ
ウム溶液16.8mLとを含有)を加え、混合を9分間行
った。
【0109】次に、ゼラチン水溶液88.8mL(アルカ
リ処理ゼラチン16.7gおよび4N硝酸溶液5.5mL
含有)を2分間かけて混合物に添加した。その後、硝酸
銀水溶液83.3mL(硝酸銀22.64g含有)および
ハロゲン化物水溶液78.7mL(臭化ナトリウム12.
5gとヨウ化カリウム2.7g含有)を40分間かけて
一定速度で添加した。次に、硝酸銀水溶液299mL(硝
酸銀81.3g含有)およびハロゲン物水溶液284.
1mL(臭化ナトリウム45gとヨウ化カリウム9.9g
含有)を、それぞれ速度2.08mL/min および2.0
5mL/min から開始して一定の勾配で35分かけて上記
混合物へ同時に添加した。次に、硝酸銀水溶液349mL
(硝酸銀94.9g含有)およびハロゲン化物水溶液3
30mL(臭化ナトリウム52.3gとヨウ化カリウム1
1.5g含有)を、23.3分間かけて上記混合物へ一
定速度で同時に添加した。こうして得られたハロゲン化
銀乳剤はヨウ化物を12.4モル%含んでいた。
リ処理ゼラチン16.7gおよび4N硝酸溶液5.5mL
含有)を2分間かけて混合物に添加した。その後、硝酸
銀水溶液83.3mL(硝酸銀22.64g含有)および
ハロゲン化物水溶液78.7mL(臭化ナトリウム12.
5gとヨウ化カリウム2.7g含有)を40分間かけて
一定速度で添加した。次に、硝酸銀水溶液299mL(硝
酸銀81.3g含有)およびハロゲン物水溶液284.
1mL(臭化ナトリウム45gとヨウ化カリウム9.9g
含有)を、それぞれ速度2.08mL/min および2.0
5mL/min から開始して一定の勾配で35分かけて上記
混合物へ同時に添加した。次に、硝酸銀水溶液349mL
(硝酸銀94.9g含有)およびハロゲン化物水溶液3
30mL(臭化ナトリウム52.3gとヨウ化カリウム1
1.5g含有)を、23.3分間かけて上記混合物へ一
定速度で同時に添加した。こうして得られたハロゲン化
銀乳剤はヨウ化物を12.4モル%含んでいた。
【0110】この乳剤の粒子特性は次のとおりであっ
た。 平均粒子ECD:1.10μm 平均粒子厚:0.211μm 平板状粒子投影面積:約100% 粒子の平均アスペクト比:5.2 粒子の平均平板度:24.6 総粒子の変動係数:8.2%
た。 平均粒子ECD:1.10μm 平均粒子厚:0.211μm 平板状粒子投影面積:約100% 粒子の平均アスペクト比:5.2 粒子の平均平板度:24.6 総粒子の変動係数:8.2%
【0111】
【発明の効果】低い総粒子分散度を示す平板状粒子乳剤
の製造方法が開示された。この方法は、平板状粒子の分
散度を低減した乳剤を生成する。また、この方法は、平
板状粒子の厚さにおける粒子対粒子の分散をも低減す
る。
の製造方法が開示された。この方法は、平板状粒子の分
散度を低減した乳剤を生成する。また、この方法は、平
板状粒子の厚さにおける粒子対粒子の分散をも低減す
る。
【図1】従来の平板状粒子乳剤の拡大図に代わる光学顕
微鏡写真である。
微鏡写真である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−125630(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03C 1/015 G03C 1/035 G03C 1/07
Claims (1)
- 【請求項1】 分散媒質の存在下で平行双晶面を有する
ハロゲン化銀粒子核集団を形成する工程、 そのハロゲン化銀粒子核の一部を熟成する工程、ならび
に残存した平行双晶面を有するハロゲン化銀粒子核を成
長させて平板状ハロゲン化銀粒子を形成する工程、を含
んでなる低度の総粒子分散度を示す平板状ハロゲン化銀
粒子を含有する写真乳剤の製造方法であって、 前記ハロゲン化銀粒子核を形成する前に実質的に臭素イ
オンからなるハロゲンイオンを分散媒質中に存在せし
め、そして前記ハロゲン化銀粒子核中に平行双晶面が形
成されるときに、粒子分散度を低減する濃度のポリアル
キレンオキシドブロック共重合体界面活性剤を存在せし
め、そしてこの界面活性剤が該共重合体の分子量の4〜
96%を占める親水性アルキレンオキシドブロック単位
によって連結された2つの末端親油性アルキレンオキシ
ドブロック単位を含んでなる、ことを特徴とする写真乳
剤の製造方法。
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US5726007A (en) * | 1996-09-30 | 1998-03-10 | Eastman Kodak Company | Limited dispersity epitaxially sensitized ultrathin tabular grain emulsions |
US5763151A (en) * | 1997-01-24 | 1998-06-09 | Eastman Kodak Company | Robust process for preparing high Br low COV tabular grain emulsions |
US5856079A (en) * | 1997-05-30 | 1999-01-05 | Eastman Kodak Company | Preparation and use of a dimethylamine silver bromo-iodide complex as a single source precursor for iodide incorporation in silver bromide crystals |
US6040128A (en) * | 1998-09-24 | 2000-03-21 | Eastman Kodak Company | Processes of preparing radiation-sensitive silver halide emulsions |
US6232058B1 (en) * | 2000-01-11 | 2001-05-15 | Eastman Kodak Company | High-speed high quality direct radiographic film |
US6303284B1 (en) | 2000-08-24 | 2001-10-16 | Eastman Kodak Company | Process for manufacture of photographic emulsion |
US6326134B1 (en) | 2000-08-24 | 2001-12-04 | Eastman Kodak Company | Process for manufacture of photographic emulsion |
US6514681B2 (en) | 2001-05-24 | 2003-02-04 | Eastman Kodak Company | High bromide tabular grain emulsions precipitated in a novel dispersing medium |
EP2411872A1 (en) | 2009-03-27 | 2012-02-01 | Carestream Health, Inc. | Radiographic silver halide films having incorporated developer |
EP2259136A1 (en) | 2009-06-03 | 2010-12-08 | Carestream Health, Inc. | Film with blue dye |
US8617801B2 (en) | 2009-06-03 | 2013-12-31 | Carestream Health, Inc. | Film with blue dye |
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---|---|---|---|---|
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US4434226A (en) * | 1981-11-12 | 1984-02-28 | Eastman Kodak Company | High aspect ratio silver bromoiodide emulsions and processes for their preparation |
JPS58190943A (ja) * | 1982-04-30 | 1983-11-08 | Fuji Photo Film Co Ltd | ハロゲン化銀写真感光材料の現像方法 |
US4477565A (en) * | 1983-02-02 | 1984-10-16 | Polaroid Corporation | Method for preparing photosensitive silver halide emulsion |
DE3707135B9 (de) * | 1986-03-06 | 2005-03-17 | Fuji Photo Film Co., Ltd., Minami-Ashigara | Silberhalogenidemulsionen und Verfahren zu ihrer Herstellung |
US4722886A (en) * | 1986-10-10 | 1988-02-02 | E. I. Du Pont De Nemours And Company | Process for preparing a photographic emulsion containing tabular grains having narrow size distribution |
US5013640A (en) * | 1989-06-15 | 1991-05-07 | Eastman Kodak Company | Preparation of low viscosity small-particle photographic dispersions in gelatin |
-
1991
- 1991-05-14 US US07/700,220 patent/US5147771A/en not_active Expired - Lifetime
-
1992
- 1992-04-29 CA CA002067553A patent/CA2067553A1/en not_active Abandoned
- 1992-05-12 EP EP92107958A patent/EP0513722B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1992-05-12 DE DE69204209T patent/DE69204209T2/de not_active Expired - Fee Related
- 1992-05-14 JP JP04146805A patent/JP3099998B2/ja not_active Expired - Fee Related
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |