JP3105036B2 - 壁構造 - Google Patents

壁構造

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、施工の容易な通気性に
富む壁構造に関する。
【0002】
【従来の技術】畜舎,厩舎,鶏舎,あるいは各種の倉庫
等の建築物における壁構造は、従来、図6に示すよう
に、柱10,間柱11の内側と外側とに、それぞれ内,
外装断熱パネル12,13を施工し、各断熱パネル1
2,13と柱10,11あるいは胴縁14とを釘やビス
等15にて固定している。このとき、各断熱パネル1
2,13は、一般に、910×1820mm程度の寸法
で製造されるため、上記の畜舎や鶏舎等の大きさに応じ
た枚数が用意され、所定の位置に人手等により仮止めし
た後、釘やビス等15により各断熱パネル12,13毎
に固定されている。また、図7に示すように、内壁を天
井等と共に断熱材16で覆うようにした壁構造も、従
来、知られている。
【0003】上記のような壁構造を有する建築物におい
て、内部に居住する家畜や鶏等、あるいは貯蔵される穀
物や野菜、コンピューター、その他無機質体等の健康や
品質保持等の観点から、建築物内部に良好な通気性が要
求される。特に、乳牛や鶏等においては、通気性が、牛
乳や卵等の生産量はもとより、これらの品質の善し悪し
にも大なる影響を及ぼす。すなわち、通気性が良好であ
れば、夏期はもちろん冬期においても乳牛や鶏等が発生
する大量の熱により建築物内部で昇温した空気が外部に
逃げ、居住空間を快適にすることができ、これが生産量
及び品質の向上を招く。
【0004】図6に示すような壁構造の場合には、内装
断熱パネル12と外装断熱パネル13との間の空間Sが
通気層として作用するため、上記の家畜や鶏等による発
熱で建築物内部の昇温した空気が該通気層Sを通して外
部に逃げ、また該通気層S内の空気による断熱作用が加
味され、居住空間を快適なものとしている。図7に示す
ような壁構造の場合には、建築物内部にエアコン17を
設置し、夏期には冷風を、冬期には温風をそれぞれ発生
させ、これら冷風,温風の外部への熱放散を断熱材16
により防止して、居住空間を快適なものとしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の図6
に示すような壁構造の場合には、柱10及び間柱11の
内側と外側の両側から断熱パネル12,13を施工する
必要があり、また上述したように各パネル12,13毎
に人手等による仮止め及び釘やビス等15による固定を
する必要もあり、施工が煩雑で、工期もかなり長期に渡
り、建築費の高騰の一因となっている。しかも、釘やビ
ス等15による固定のために、柱10以外に、間柱11
はもとより、胴縁14をも必要とし、これらの材料に要
するコストも加算され、建築費の一層の上昇を招いてい
る。
【0006】更に、図6の壁構造の場合は、内,外装断
熱パネル12,13とも、各パネル間の接合目地18が
縦方向に有るため、該目地18から雨水が侵入し易く、
パネル12,13間の空間Sはもとより、建築物内部に
まで雨水の侵入を招き、建材の腐食を早めるのみなら
ず、家畜等の居住空間を不快なものとし、また野菜や各
種の無機質体等貯蔵物の汚損をもたらす。加えて、内,
外装断熱パネル12,13間の空間Sから建築物内部へ
の鼠等の侵入も生じ易く、これらが侵入すれば、雨水の
侵入に倍する被害が生じる。
【0007】また、図7に示すような壁構造の場合に
は、図6のような通気層Sが存在しないため、エアコン
17等の空気の強制流通用の設備が断熱材16とは別個
に必要となり、この設備に要するイニシャルコスト、ラ
ンニングコスト及びメンテナンスコストが膨大なものと
なる。しかも、エアコン17のような空気の強制流通設
備の場合、冷風や温風が直接家畜や鶏、果物や野菜、あ
るいは各種の無機質体等に当たり、これらの健康を害
し、鮮度を損ない、また品質を低下させる等の悪影響が
ある。
【0008】本発明は、以上の諸点を考慮してなされた
もので、施工が容易で、しかも良好な通気性を有する壁
構造を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の壁構造は、上記
目的を達成するために、内装材及び外装材の内側にそれ
ぞれほぼ同一厚さの断熱材層を有し、これら断熱材層間
、断熱材からなる間挿材を少なくとも両側端に1個づ
つ介在させて少なくとも1つの通気路を縦方向に形成し
パネルからなる壁構造であって、所望数のパネルを、
各パネルの通気路を連通させて、柱間に下から順次積み
重ねてなることを特徴とする。
【0010】
【作用】本発明の壁構造においては、壁構造を構成して
いるパネルの内装材及び外装材の内側に有る縦方向の少
なくとも1つの通気路が、空気の流通路として作用し、
図6に示した従来の壁構造の場合の通気層Sと同様に、
建築物内部の昇温した空気を外部に逃がし、本発明の壁
構造内部の居住空間あるいは貯蔵空間を快適なものとす
る。また、パネルに使用されている断熱材と上記の通気
路内の空気とによる断熱作用により、夏期及び冬期の外
気温度を遮断する。
【0011】そして、本発明の壁構造は、所望数のパネ
ルを柱と柱の間に下から順次積み重ねるだけで構成され
るものである。なお、パネルの固定は、例えば、後述す
る柱の相対する面側に固定されたアングルに挟持させる
等の適宜の手段にて行えばよい。このため、図6に示し
た従来の壁構造の場合のように、柱10及び間柱11の
内側と外側とから別々に内,外装断熱パネル12,13
を施工する必要がないのみならず、各パネルの釘やビス
等15による柱10,間柱11あるいは胴縁14への固
定の必要性がないため、実質的には間柱11及び胴縁1
4を存在させる必要もなくなる。従って、本発明の壁構
造では、施工が容易で、工期も短期間で済み、建築費の
大幅な低減を計ることができる。
【0012】更に、本発明の壁構造では、順次積み重ね
られる各パネル間の接合目地が横方向となるため、雨水
の侵入は容易ではなくなる。加えて、図6の場合のよう
な内、外装断熱パネル12,13間の空間Sがないた
め、鼠等の侵入も防止できる。
【0013】しかも、本発明の壁構造では、上記のよう
に、縦方向の少なくとも1つの通気路が、空気の流通路
として作用して空気の自然流通を引き起こすため、図7
に示した従来の壁構造の場合のように、エアコン17等
の空気の強制流通用設備が不要となる。従って、空気の
強制流通用設備に要するイニシャルコストはもとより、
ランニングコストやメンテナンスコストも一切不要とな
る。そして、空気の強制流通設備が不要となる結果、冷
風や温風の家畜や野菜等への直接接触もなくなり、これ
らの健康を害したり、鮮度を損なう等の悪影響も一切な
くなる。
【0014】
【実施例】図1は、本発明の壁構造におけるパネルの一
実施例を説明するための斜視図である。図1において、
パネルPは、外装材1と内装材2の内側にそれぞれほぼ
同一厚さの断熱材層3,3が設けられ、該断熱材層3,
3間に複数(図1では、6つ)の通気路4が縦方向に平
行に設けられている。図1に示すパネルPの寸法は、横
方向は、図示を省略するが2本の柱の相対する2面間の
距離とほぼ同一とすることが施工を容易にする上で好ま
しいが、柱間の距離は建築物に応じて異なるため、一概
には決められず、一般には2〜5m程度とすることが適
している。縦方向は、施工の容易性等を考慮して、例え
ば0.5〜1.2m程度とする。厚さは、厚い程断熱効
果は良好となるが、柱間に設置して壁とするため、柱の
厚さより小さくすることが必要で、これらを考慮して、
例えば30〜100mm程度とすることが好ましい。
【0015】外装材1としては、金属板,プラスチック
板,その他に畜舎,厩舎,鶏舎,あるいは各種の倉庫等
の各建築物の外装材として通常使用されている材料を良
好に使用することができる。図1の例では、外装材1と
して、図示するように、横方向に平行な複数の突起1′
を有する言わゆる波型形状の板材を使用しており、該外
装材1の下端には、図1に示す構造と同一構造を有する
他のパネルの上部に適合する延長部1aが設けられてい
る。なお、図1の例では、スプリングの作用により、延
長部1aが他のパネルの上部に強固に嵌合するようにし
たが、これに限らず、ビスや螺子あるいは接着等の適宜
の手段にて、延長部1aと他のパネルの上部とを結合す
るようにすることもできる。延長部1aの縦方向の長さ
(すなわち、外装材1の延長寸法)は、図1の例では、
隣接する突起1′,1′間の距離と同一寸法としてあ
る。延長部1aの横方向の長さは、パネルPの横方向の
長さと同一であることは言うまでもない。
【0016】内装材2としては、金属板,紙,プラスチ
ック板,石膏板,これらの積層体,その他に畜舎,厩
舎,鶏舎,あるいは各種の倉庫等の各建築物の内装材と
して通常使用されている材料を良好に使用することがで
きる。
【0017】これらの外,内装材1,2の内側のそれぞ
れにほぼ同一厚さで設けられる断熱材層3,3として
は、硬質ポリウレタンフォーム,ポリスチレンフォー
ム,ポリイソシアヌレートフォーム,ポリイソシアヌレ
ート変性硬質ポリウレタンフォーム,フェノールフォー
ム,ポリエチレンフォーム等の合成樹脂発泡体、ガラス
ウール,等の各種建築物の断熱材として使用さている
ものが好ましく使用できる。
【0018】上記の断熱材層3,3間に縦方向に平行に
設けられる6つの通気路4の各通気路4,4間及び断熱
材層3,3間の両側端の断熱材からなる間挿材3aとし
ても、上記の断熱材層3,3と同様の材料が使用でき
る。これら断熱材層3と間挿材3aとは、それぞれ同一
材料を使用してもよいし、異種材料を使用してもよい。
断熱材層3,3の厚さは、厚ければ厚い程断熱効果が高
まるが、上記したようにパネルP自体の厚さを柱の厚さ
より小さくしなければならないことから、余り厚過ぎる
と、通気路4の(パネルPの厚さ方向の)大きさが相対
的に小さくなり過ぎて、空気の流通に悪影響を及ぼすば
かりか、通気路4中の空気量も少なくなり、該空気によ
る優れた断熱効果を得ることができなくなる。従って、
上記程度のパネルPの大きさにおいて、10〜40mm
程度とすることが好ましい。
【0019】そして、通気路4の大きさは、上記のよう
に余り小さいと、空気の流通が悪くなるため、断面の大
きさで2×2cm程度以上とすることが好ましい。この
大きさを目安にして通気路4の設置数を決めることがで
きる。なお、通気路4を複数設ける場合は、各通気路4
の大きさは、同一にしてもよいし、異ならせてもよい。
また、通気路4の大きさの上限については、特に限定さ
れない。更に、通気路4の形状は、図1の例では長方形
にしたが、正方形,三角形,五角形,六角形,その他の
多角形,円形,台形,菱形等適宜の形状のものが使用で
きる。通気路4は、各種の方法で形成することができ、
例えば、特殊形状のダイを使用して断熱材層3と
挿材3aからなる形状の合成樹脂発泡体製断熱材を押し
出し成形すると同時に形成することもできるし、また
断熱材層3の一方の面に例えば長方形の断熱材からなる
間挿材3aの複数個を適宜の間隔をおいて平行に並べて
接着し、あるいは断熱材層3の一方の面に断熱材からな
る間挿材3aを一体に形成し、これらの上に断熱材層3
を接着させて形成することもできるし、更に一枚の断
熱材の板に通気路を切削加工により形成することもでき
る。
【0020】また、パネルPは、例えば、上記の場合
は、押し出し成形後に外装材1及び内装材2を貼設する
ことにより製造でき、上記の場合は、外装材1又は内
装材2を予め貼設した断熱材層3を使用すれば、通気路
4の形成と同時に製造でき、上記の場合は、外装材1
又は内装材2を予め貼設した断熱材を使用すれば、通気
路4の形成と同時に製造できるし、通気路4の形成後に
外装材1又は内装材2を貼設して製造することもでき
る。
【0021】図2は、図1に示すパネルPを使用して本
発明の壁構造を施工する場合の一実施例を示す説明図
で、同図(A)が平面図、同図(B)が側面図である。
先ず、図2(A)に示すように、柱10に一対の案内部
材(図2では、アングル)20,20を、パネルPの幅
とほぼ同一寸法の間隔をあけて取りつける。このときア
ングル20は、柱10上部のほぼパネルP1枚分の縦方
向の長さ分を除いて、柱10下部のパネルP取付け下端
部に至るまで取りつける。また、アングル20は、上記
柱10とほぼパネルPの横方向の長さ分だけ距離をおい
て設けられている図示省略の柱の、柱10のアングル2
0取付け面と相対する面にも、柱10の場合と同様に取
りつける。
【0022】次に、柱10の上方から、上記一対のアン
グル20,20間に、パネルPを下端部(延長部1a)
から挿入し、アングル20,20間にスライドさせて落
とし込む。同様にして次のパネルP(説明の便宜上、パ
ネルP2と言う)をスライドさせて落とし込み、先に落
とし込んだパネルP(説明の便宜上、パネルP1と言
う)の上部にパネルP2の延長部1aが達したなら、パ
ネルP2に押さえ力を加えてパネルP2の延長部1aを
スプリングの作用によりパネルP1の上部に嵌合させ
る。この嵌合状態を示したのが図2(B)である。同図
に示すように、先に落とし込まれたパネルP1の上端
と、続いて落とし込まれたパネルP2の下端とは密に接
触しており、パネルP2の延長部1aがパネルP1の外
装材1の上部に嵌合している。以上の操作をパネルPの
所望数だけ行い、所望高さの本発明の壁構造を構成す
る。
【0023】この後、柱10上部にアングル20を嵌め
込み、アングル20とパネルPとの固定を行う。最後
に、アングル20を覆うように、キャップ21を柱10
の内,外装側に取りつける。キャップ21の取付け態様
の一実施例を図3に示す。すなわち、スプリングの作用
を利用して、キャップ21のほぼ中央部を柱10に接触
させた状態で、キャップ21の両サイドをアングル20
側に押し付けて嵌め込む。
【0024】以上のようにして構成される本発明の壁構
造においては、例えば夏期に、図4(A),(B)に示
すような断熱効果を奏する。すなわち、同図(A)に示
すように、真夏の太陽により昇温した外気温度(実線α
で示す)は、先ずパネルPの外装材1の内側に有る断熱
材層3で断熱されて温度降下し(実線βで示す)、次い
で通気路4中を流通する空気に奪熱されて更に温度降下
する(破線γで示す)。続いて、内装材2の内側に有る
断熱材層3で断熱されて温度降下し(実線δで示す)、
かなりの低温(実線εで示す)となって建築物内部に入
る。この温度勾配を簡略化して示すと、図4(B)のよ
うに、パネルPの外気側はかなり高温であるが、建築物
内部の空気温度はかなり低温となり、内部空間の快適さ
が実現される。
【0025】なお、図4(B)に示すような温度勾配
は、図1に示す外装材1と内装材2の内側にそれぞれ設
けられている断熱材層3,3の厚さがほぼ同一の場合に
得られるもので、これら断熱材層3,3の厚さが異なる
場合や、外装材1,内装材2のいずれかの内側に断熱材
層3が設けられていない場合には、このような温度勾配
とはならなず、建築物内部の空気温度がもっと高温とな
る。更に、外装材1,内装材2のいずれにも断熱材層3
が設けられていない場合においては、温度勾配が大幅に
緩やかになると共に、通気路4内の空気の流通による奪
熱作用も不良となって、図4(B)のような綺麗な温度
勾配を得ることができなくなる。
【0026】図5は、本発明の壁構造を採用した建築物
全体における空気の流通状態を示す説明図で、同図
(A)が一部切り欠き斜視図、同図(B)が断面図であ
る。すなわち、図5(A)に示すように、北側の壁部の
上部側面(天井裏に位置する壁部の側面)に設置したフ
ァンFより取り入れられた外気は、先ず実線矢印で示す
ように天井裏部内を流れ、次いで図5(A),(B)の
破線矢印で示すように、天井に設けられた通気孔や隙間
から室内に降下する。室内を降下中に昇温した空気は、
図5(A),(B)の破線矢印で示すように、本発明の
壁構造を構成しているパネルPの下部から通気路4に入
り、該通気路4内を上昇する。該通気路4を上昇する空
気は、屋根部Rに該通気路4と連通させて設けられてい
るダクト4R内を通り、屋根部Rの頂部に設けられた排
気口Dから建築物の外部に出て行く。
【0027】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の壁構造に
よれば、次のような効果を得ることができる。 パネルに使用されている断熱材、及びパネルに設けら
れている通気路内の空気により優れた断熱効果を得るこ
とができると共に、該通気路による空気の自然流通を得
ることができるため、エアコン等の特別の整備を設ける
こと無く、夏期及び冬期における本発明の壁構造内部の
居住空間あるいは貯蔵空間を快適なものとすることがで
きる。 パネルを柱と柱の間に順次積み重ねるだけで構成する
ことができるため、施工が容易となり、工期が短期間
で、建築費を大幅な低減することができる。 各パネル間の接合目地からの雨水の侵入を防止するこ
とができる。特に、図1に示す構成のパネルを使用する
場合においては、パネル下端の外装材の延長部により、
各パネル間の上下の接合状態を密にすることができるた
め、一層効果的に雨水の侵入を防止することができる。 鼠等が侵入する空間が無く、これらの侵入をも効果的
に防止できる。 特に、図1に示す構成のパネルを使用する場合におい
ては、各パネルを、2本の柱の相対する面に取りつけた
1対の案内部材間をスライドさせて、柱の上方から落と
し込むことができると共に、落とし込んだ後にパネルに
上方から下方への若干の押さえ力を加えるのみで、外装
材の延長部が、既にスライドされて落とし込まれている
パネルの上部に自然に適合するため、各パネルの位置合
わせ等の煩雑な操作が不要となり、施工がより一層簡単
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の壁構造におけるパネルの一実施例を示
す説明図である。
【図2】図1に示すパネルを使用して本発明の壁構造を
構成した場合の一実施例を示す説明図で、(A)が平面
図、(B)が側面図である。
【図3】本発明の壁構造を施工した後に柱にキャップを
取り付ける態様の一実施例を示す説明図である。
【図4】本発明の壁構造による効果の一例を示す説明図
で、(A)が断熱の様子を、(B)が温度勾配を示して
いる。
【図5】本発明の壁構造を採用した建築物全体における
空気の流通状態を示す説明図で、(A)が一部切り欠き
斜視図、(B)が断面図である。
【図6】従来の壁構造を示す説明図である。
【図7】従来の壁構造を示す説明図である。
【符号の説明】
1 外装材 1a 延長部 2 内装材 3 断熱材層3a 断熱材からなる間挿材 4 通気路 P パネル 10 柱 20 アングル(案内部材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 遠藤 安雄 大阪府四条畷市雁屋北町14−13 (56)参考文献 実開 昭62−144302(JP,U) 実開 昭48−53114(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04B 1/70 - 1/80

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内装材及び外装材の内側にそれぞれほぼ
    同一厚さの断熱材層を有し、これら断熱材層間に、断熱
    材からなる間挿材を少なくとも両側端に1個づつ介在さ
    せて少なくとも1つの通気路を縦方向に形成したパネル
    からなる壁構造であって、 所望数のパネルを、各パネルの通気路を連通させて、柱
    間に下から順次積み重ねてなることを特徴とする壁構
    造。
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