JPH0645523Y2 - 木造家屋における気密壁 - Google Patents

木造家屋における気密壁

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JPH0645523Y2
JPH0645523Y2 JP12150487U JP12150487U JPH0645523Y2 JP H0645523 Y2 JPH0645523 Y2 JP H0645523Y2 JP 12150487 U JP12150487 U JP 12150487U JP 12150487 U JP12150487 U JP 12150487U JP H0645523 Y2 JPH0645523 Y2 JP H0645523Y2
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metal foil
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wooden house
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忠道 青
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忠道 青
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、気密性を高めた木造家屋における気密壁に関
する。
〔従来の技術〕
従来、木造家屋における壁の断熱性を高めるためには、
二重構造とした内外壁板間に、ウレタンフォーム等の断
熱材を充填したり、あるいは表面に断熱用合板を張たっ
りするのが普通である。
〔考案が解決しようとする問題点〕
上述したような従来の壁は、断熱性や遮音性は優れてい
るが、気密性に関しては、充分とは言えなかった。
そのため、強風時における部屋内外の気圧差によって、
屋内の空気は外に洩れ易く、また暖房あるいは冷房効率
が悪いという問題点があった。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案による木造家屋の気密壁は、土台に立設した、複
数の柱間の外側面に垂直の内壁板を張設するとともに、
内壁板の外側に、縦胴縁を介して外壁板を張設してなる
木造家屋の二重壁において、前記内壁板の外面に、正面
視V字状の多数の集水用突出部を、上下方向に間隔をへ
だてて列設した帯状の金属箔を、その側縁同士をつき合
わせた状態で、左右方向に並べて貼着したことを特徴と
するものである。
〔作用〕
内壁の外面はすべて金属箔で覆われているため、壁の気
密性は高い。
金属箔の突出部は、両側縁の継目方向に向かう雨水を中
央部に集めて、速やかに落下させて、金属箔の腐蝕を防
止し、かつ箔自身の強度を高めている。
〔実施例〕
以下、本考案の一実施例を、図面に基いて説明する。
(1)は、本考案の気密壁を備える2階建の木造家屋
で、木造軸組とし、通し柱を用いて建築されている。
第2図には、木造家屋(1)の西側の壁(2)の一部拡
大横断面が示されている。
主柱(3)及び間柱(4)の室内側には、化粧合板から
なる化粧板(5)が設けられ、また同じく屋外側には、
構造用合板からなる内壁板(6)が止着されている。
内壁板(6)の外面には、巻きロールから解かれた、厚
さ約0.05mmの帯状の金属箔(7)例えばステンレススチ
ールの箔が接着されている。
この金属箔(7)の外面には、第5図に示すように、正
面から見て、長手方向すなわち上下方向に等間隔をもっ
て、浅いV字形の突出部(7a)が、型押しによって形成
され、その強度を高めている。
この突出部(7a)は、金属箔(7)の外面に付着した露
等を中央に集めて、速やかに落下させる役目をする。
金属箔(7)を、第6図及び第7図に示すように、各突
出部(7a)の中央を縦溝(7b)で連結した金属箔
(7′)とすれば、第5図示のものより集水効果はさら
に大となる。
この金属箔(7)は、第1図に示すように、V字形の突
部(7a)を下へ向けて、内壁板(6)の外面に、左右に
多数枚並置し、その両側縁をつき合わせた状態で、内壁
板(6)の外面全体に亘って貼着されている。
金属箔(7)の接着に際しては、接着剤を、金属箔
(7)あるいは内壁板(6)のいずれか一方に点状に塗
布して、両者を、点接触状態で接着する。これにより金
属箔(7)は、上下あるいは左右方向に若干伸縮可能と
なり、内壁板(6)が若干揺れ動いたりしても、その破
損は防止される。
もし、つき合わせた金属箔(7)相互間に、間隙(8)
が存在する場合には、この間隙(8)の外側に、第2図
に示すように、内壁板(6)を気密とするための、ゴム
等からなる帯状のパッキング材(9)を当て、さらにそ
の外側面に縦胴縁(10)を当てて、これらを、電触作用
を防止するための亜鉛釘(図示略)を使用して、前記間
柱(4)と主柱(3)に固着する。
縦胴縁(10)の外面同士の間に、例えば下見板(11a)
を、第3図に示すように羽重ねにして止着して、外壁板
(11)が構成される。この際、外壁板(11)と内壁板
(6)との間には、空気が通過する上下方向の空間が形
成される。
部屋の気密性を保つには、周囲の壁面だけでなく、床及
び天井をも、気密構造とする必要がある。
そのため、床板(12)の下面には、第3図に示すよう
に、金属箔(7)を前述したと同様に全面に亘って貼着
し、この床板(12)と金属箔(7)を、根太(13)上に
敷設してある。なお、(14)は土台、(15)は布基礎で
ある。
第4図に示すように、主柱(3)の上端における軒桁
(16)には、たる木(17)及び面戸板(18)が取付けら
れている。
面戸板(18)は、開口縁が内方すなわち上方を向くほぼ
コ字形に折曲したステンレススチール板からなる溝材
(18a)の内側に、発泡スチロール(18b)を充填したも
のである。
たる木(17)上には、下面にステンレススチール板(1
9)を貼り付けた野地板(20)が張られ、野地板(20)
の上面には、ルーフィング材(21)を介して、屋根材
(22)が張られている。
このように、本考案を適用した木造家屋(1)における
部屋は、その周囲の壁、床及び天井が、金属箔によって
囲まれた、言わば金属箔製の箱と同様の状態となってい
るため、木造でありながら、気密性の優れた部屋とな
り、暖房及び冷房時の熱損失は防止される。
また、金属箔は、部屋内部からの輻射熱を熱反射するた
め、暖房効果があり、冬期でも暖かい。
しかも、屋外からの輻射熱を熱反射するため、太陽熱に
よる室温上昇を防止でき、夏期には外気に比して、かな
り低温となる。
さらに、金属箔は、吸音、遮音効果が高く、屋内外の騒
音の洩れを防止できる。
上述した実施例においては、内壁板に貼着する金属箔を
ステンレススチール箔としたが、これに代えて、遮音効
果は若干低下するが、アルミニウム箔等を使用すること
もできる。
上記実施例では、1枚の金属泊に、V字状突出部を縦1
列に設けてあるが、これを複数列設けてもよい。
〔考案の効果〕
(a)内壁板の外面は全て金属箔で覆われているため、
壁の気密性が保たれ、部屋内外の気圧差による暖冷気の
洩れを防止できる。
(b)屋外あるいは室内の輻射熱を熱反射するため、熱
損失は小さい。
(c)部屋が気密構造となることにより、屋内外の防音
効果は高まる。
(d)金属箔は、集水効果を有する突出部を備えている
ため、金属箔と内壁板との間隔等への雨水等の侵入を防
止できるとともに、金属箔の強度は増している。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の一実施例を備える木造家屋を一部切
開して示す斜視図、 第2図は、第1図のII−II線における横断面図、 第3図は、第1図のIII−III線における縦断面図、 第4図は、第1図のIV−IV線における縦断面図、 第5図は、第1図の金属箔のみを示す一部切欠正面図、 第6図は、第5図の金属箔の変形例を示す正面図、 第7図は、第6図のVII−VII線における横断面図であ
る。 (1)木造家屋、(2)壁 (3)主柱、(4)間柱 (5)化粧板、(6)内壁板 (7)金属箔、(7a)突出部 (7b)長溝、(8)間隙 (9)パッキング材、(10)縦胴縁 (11)外壁板、(11a)下見板 (12)床板、(13)根太 (14)土台、(15)布基礎 (16)軒桁、(17)たる木 (18)面戸板、(19)ステンレス板 (20)野地板、(21)ルーフィング材 (22)屋根材

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】土台に立設した、複数の柱間の外側面に垂
    直の内壁板を張設するとともに、内壁板の外側に、縦胴
    縁を介して外壁板を張設してなる木造家屋の二重壁にお
    いて、 前記内壁板の外面に、正面視V字状の多数の集水用突出
    部を、上下方向に間隔をへだてて列設した帯状の金属箔
    を、その側縁同士をつき合わせた状態で、左右方向に並
    べて貼着したことを特徴とする木造家屋における気密
    壁。
  2. 【請求項2】金属箔が、ステンレススチールからなる実
    用新案登録請求の範囲第(1)項に記載の木造家屋にお
    ける気密壁。
  3. 【請求項3】多数のV字状突出部の中央部を、縦溝で連
    結してなる実用新案登録請求の範囲第(1)項または第
    (2)項に記載の木造家屋における気密壁。
JP12150487U 1987-08-10 1987-08-10 木造家屋における気密壁 Expired - Lifetime JPH0645523Y2 (ja)

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JP12150487U JPH0645523Y2 (ja) 1987-08-10 1987-08-10 木造家屋における気密壁

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Publication Number Publication Date
JPS6427309U JPS6427309U (ja) 1989-02-16
JPH0645523Y2 true JPH0645523Y2 (ja) 1994-11-24

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JP2669973B2 (ja) * 1991-09-06 1997-10-29 シャープ株式会社 光結合装置

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