JP3101717B2 - スクラップ解体作業車 - Google Patents

スクラップ解体作業車

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JP3101717B2 JP05195584A JP19558493A JP3101717B2 JP 3101717 B2 JP3101717 B2 JP 3101717B2 JP 05195584 A JP05195584 A JP 05195584A JP 19558493 A JP19558493 A JP 19558493A JP 3101717 B2 JP3101717 B2 JP 3101717B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、特に自動車を始めと
する各種のスクラップの解体作業に好適なスクラップ解
体作業車に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車スクラップの解体作業は、
山積みされた廃車ボデイをクレーンで一台ずつ降ろして
運搬車両により横持ち運搬し、スクラップ工場の作業場
で切断トーチ等により、適当な大きさに切断、あるいは
エンジン部品の取外しを行なっていた。
【0003】また、例えば特公平3−78460号公報
に示されるように、先端に開閉作業工具を有する油圧操
作ブームを旋回及び伏仰可能に備えた自走車両の車体部
に水平方向に開閉する一対の開閉アームを取り付け、こ
の開閉アームに、スクラップ対象物を回動可能に挟持す
る挟持具や対象物を破断または圧潰するための割り工具
などの各種作業ハンドを取り付けるようにした解体装置
も知られており、このような解体作業車両によって解体
作業を足回りよく効率的に、しかもスクラップの或る程
度の分別回収も行えるようになった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年の自動
車普及の急速な進展に伴い、廃車台数も飛躍的に増大し
つつあるのが現状であり、しかも最近の自動車は種々の
素材からなる複合部品を数多く使用しているため、解体
中の部品毎の素材別の分別作業が極めて煩雑となりつつ
ある。
【0005】また従来のスクラップの解体作業は、一般
的に廃車の解体作業向上では自動車スクラップのみを専
ら扱い、例えば家電品や建築廃材等の他のスクラップの
解体は通常の取り扱い対象外としていたので、各地に各
種のスクラップがそれぞれ集積されて解体を待つ状況と
なりつつある。
【0006】種々のスクラップの中には、例えば配水配
管のスクラップのように配管部分とバルブ部分のように
分別回収すべき異種金属部品が小型硬質でしかも強固に
固着しているようなものもあり、このようなものは従来
の解体作業車では取り扱うことができないので、多くの
場合は分別回収せずに処分していた。この場合、配管部
分は比較的廉価な鉄スクラップであり、バルブ部分は比
較的高価な砲金などであり、分別回収すれば経済効果が
得られるのに対して、一体のまま処理すれば高価な砲金
などが無駄になる。
【0007】更に、例えば電気洗濯機などのスクラップ
では、外側の筐体及び洗濯槽と内部の電動機とを分別解
体しなければならず、また電気冷蔵庫でも筐体と内側断
熱材およびコンプレッサーなどを分別解体しなければな
らないが、従来の解体作業車ではブーム先端の開閉作業
工具によってこれらの内部の電動機やコンプレッサーを
直接取り出すことができず、別の手作業による解体また
はやむなく一体のまま処分する等の処理が行われてい
た。
【0008】この発明は、野積み状態の各種のスクラッ
プの増加が社会問題化している今日の状況に鑑みてなさ
れたものであり、スクラップ対象物の分別回収の取り扱
い範囲を寸法及び強度の面で拡大して廃車を始めとする
各種のスクラップの分別解体作業をそれらの集積場所に
おいて効率的に行うことのできる多用途型のスクラップ
解体作業車を提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】係る課題を達成するため
の請求項1に記載の発明によるスクラップ解体作業車
は、自走車両の車体上に起伏可能な油圧作動ブームを旋
回可能に搭載し、前記ブーム先端にスクラップ解体用
開閉作業工具を取付けると共に、前記車体の前部または
後部に動力により開閉駆動される左右一対のアームを
備したスクラップ解体作業車において、前記一対のアー
ムが閉状態のときにスクラップ対象物の解体対象開口の
内径以下に接近するように、前記一対のアームに両アー
ムの開動作によってスクラップ対象物を内側から外側へ
開烈破断させるための突起工具を備えたことを特徴とす
るものである。
【0010】また、請求項2に記載の発明によるスクラ
ップ解体作業車は、請求項1に記載のものにおいて、前
記一対のアームに、スクラップ対象物をアーム間で挟持
するための挟持具と、間に挟んだスクラップ対象物を両
アームの閉動作によって破断または圧潰するための一対
以上の割り工具とが更に取り付けられていることを特徴
とするものである。
【0011】更に、請求項3に記載の発明によるスクラ
ップ解体作業車は、請求項2に記載のものにおいて、前
記一対のアームの各挟持具の先端部に両アームの閉状態
において互いに当接するストッパーが設けられ、該スト
ッパーが当接した状態では前記割り工具が最小間隙で対
面するように構成されていることを特徴とするものであ
る。
【0012】
【作用】請求項に記載の発明によるスクラップ解体作
業車では、自走車両の車体上に起伏可能な油圧作動ブー
ムを旋回可能に搭載し、前記ブーム先端に例えば遠隔操
作によって油圧で開閉作動するスクラップ解体用の開閉
作業工具を取付けると共に、前記車体の前部または後部
に動力により開閉駆動される左右一対のアームを起伏駆
動機構によって起伏可能に装備し、前記一対のアームが
閉状態のときにスクラップ対象物の解体対象開口の内径
以下に接近するように、両アームに両アームの開動作に
よってスクラップ対象物を内側から外側へ開烈破断させ
るための突起工具を備えていることから、例えば電気洗
濯機の底部開口にこの突起を挿入してアームを開くこと
により、電気洗濯機を内側から開烈して分解でき、内部
の電動機をブーム先端の開閉作業工具で容易に掴むこと
ができるように露出させることが可能となる。これによ
り手作業による筐体などの解体の手間も不要となり、従
来では取り扱いが困難であったスクラップ対象物の内蔵
部品の分別解体が機械化作業で行えるようになる。
【0013】尚、前記突起工具は好ましくは両アーム先
端部にて互いの突起先端部が接近するように内側へ向か
って屈曲させ、一対のアーム自体の先端部が閉状態で互
いに充分に接近しないような設計であっても両突起工具
間の接近距離がアーム閉状態において充分小さくなるよ
うにする。これにより大型の装置構成であっても比較的
小さな解体対象物を内側から開烈して分解できることに
なる。
【0014】請求項2に記載の発明に係る解体作業車で
は、前記一対のアームに、スクラップ対象物をアーム間
で挟持するための挟持具と、間に挟んだスクラップ対象
物を両アームの閉動作によって破断または圧潰するため
の一対以上の割り工具とが更に取り付けられているか
ら、解体対象の廃車等のスクラップが集積されている場
所へトラックで運搬していき、現地にて解体作業を行な
う際に、車両の旋回油圧作動ブームと挟持具及び割り工
具付きの一対の動力駆動アームとによってスクラップの
大きさに合わせた最適な保持機能のもとに解体作業を行
なうことができるものである。この一対のアームは車体
寄りの枢軸支点により開閉可能に支持された一般的な形
式のものであり、前記枢軸支点とアーム先端との間の位
置に車体側からの開閉駆動装置による駆動力の作用する
力点が位置されている。この場合、前記割り工具は前記
一対のアームの前記力点よりも枢軸支点側の位置に配置
することが望ましい。一対のアームは解体作業車の移送
時には車体に沿って立てておくことができ、また前記挟
持具としては前述の特公平3−78460号公報に示さ
れているような各種の挟持作業用作業ハンドを用いるこ
とができる。
【0015】解体作業にあたって一対のアームはその起
伏動作によって例えば裏返しに置かれた廃車を上から押
えつけ、この状態で例えば廃車のエンジンがブーム操作
によって前記開閉作業工具により引きちぎられるなど、
安定なスクラップの保持状態下で各部のスクラップ部品
が別々に取りはずされる。取りはずされたエンジンはブ
ームの旋回によって別の場所に置かれ、次のエンジン解
体作業に付される。
【0016】エンジン解体作業では、エンジンが一対の
アーム間の挟持具によって例えば回動可能に挟持され、
エンジン周囲の電装部品などが開閉作業工具によって引
きちぎられる。次いで裸となったエンジンはアルミニウ
ム部分と鉄部分とを分別するためにエンジン割り作業に
付されるが、このエンジン割り作業は大きな力を要する
ので、好ましくは前記一対のアームの前記力点よりも枢
軸支点側の位置に設けられた一対の割り工具によって間
に挟んだエンジンを強い力で破断・圧潰することにより
分解作業を効率よく行うことができる。
【0017】この場合、前記割り工具は要求される力に
応じて前記力点と枢軸支点との間に複数対を対向設置し
てもよく、またその形状は取り扱い対象物の大きさや形
状に応じて適宜定めることができ、例えば前述特公平3
−78460号公報に示されているような各種のラム形
状の作業ハンドを用いることができる。これにより例え
ば配管スクラップのような小型の対象物でも必要な力で
挟圧して応力集中または座屈により対象物を効率よく割
ることができる。
【0018】請求項3に記載の発明によるスクラップ解
体作業車では、前記一対のアームの各挟持具の先端部に
両アームの閉状態において互いに当接するストッパーが
設けられ、ストッパーが当接した状態では前記割り工具
が最小間隙で対面するように構成されている。これは、
挟持具自体が比較的大きな面積で対面することから、そ
の対面部間にストッパーを介装することにより両アーム
の捻じれを生じることなく当接によるアーム閉位置の制
限が達成できるからである。
【0019】本発明によるスクラップ解体作業車よって
解体されたスクラップは嵩が小さくなっているので、通
常の運搬車両で能率よく運搬することができる。また別
にプレス作業車を随行させれば本発明の解体作業トラッ
クとの共同作業で能率よく現地でスクラップのプレスま
で行なえるので更に効果的である。
【0020】本発明において、好ましくは前記挟持具や
割り工具および突起工具はアームの取り付け座に対して
着脱可能に固定するものとし、解体対象物や作業内容に
応じて交換または取り付け取外しが任意に行えるように
する。
【0021】尚、解体と共に分別される各種スクラップ
の取り扱いは主にブーム先端の開閉作業工具により行わ
れるが、本発明に係る解体作業車における開閉作業工具
としては、油圧で開閉する所謂ペンチャーが最適であ
り、その開閉操作によってスクラップを掴み、或は引き
千切り、エンジン周辺に付属している部品類を取り外す
など、種々の解体作業を行うことができる。尚、ブーム
先端の開閉作業工具は種々のものを代わりに装着できる
ようにしてもよく、例えばグラブやリフティングマグネ
ットなどをトラックに積んでいって必要に応じてブーム
先端の工具交換により、同じブームでグラブやリフティ
ングマグネットによるスクラップのハンドリング作業を
行なうようにしてもよい。
【0022】
【実施例】本発明の実施例を添付図面と共に説明すれ
ば、図1は本発明の実施例を示しており、自走車両とし
て油圧バックホーを利用した例を示している。図1にお
いて車両1にはエンジン出力の一部で駆動される旋回ス
テージ2が搭載されており、またこのステージ2の後方
には油圧発生装置5が搭載されている。
【0023】ステージ2上には、走行時に前向きとなる
ように運転キャビン3が前部左側に設けられており、ま
た中央部にはブーム6が起伏シリンダ7で起伏可能に枢
支されており、ブーム6は先端に開閉作業工具4を有し
ている。このブーム6は車両1をトレータトラックなど
によって搬送する際には折りたたまれる。またこのブー
ム6の先端の作業工具4として図示の例ではスクラップ
を挟んで掴む開閉ペンチャーを装着しているが、電磁石
で対象物を吸着するリフティングマグネットなどの他の
工具と交換可能にしてもよい。
【0024】また車両1の前部には、支持ブロック8が
枢支軸9によって上下に伏仰可能に取り付けられ、この
支持ブロック8の伏仰は、車体1から前方へ着き出して
設けられた油圧ピストンシリンダ装置10によって駆動
されるようになっている。支持ブロック8の前面には互
いに近接配置された枢軸支点11a,11bによって水
平方向に開閉可能な一対のアーム12a,12bが前方
へ突き出すように設けられており、各アームの中ほどに
は、支持ブロック8との間でアームの開閉駆動をするた
めの油圧ピストンシリンダ装置13a,13bのピスト
ンロッド先端が滑節軸14a,14bにより連結され、
この滑節軸の位置が開閉駆動力の作用する力点となって
いる。
【0025】両アーム12a,12bの互いに対面する
内側の面には、枢軸支点11a,11b側から順に、ス
クラップエンジン等の堅牢な対象物を挟圧して破断また
は圧潰するための一対の割り工具15a,15bと、配
管スクラップ等の比較的小型のスクラップを挟圧して破
断または圧潰するための別の一対の割り工具16a,1
6bと、スクラップ対象物をアーム間で挟持するための
お椀状の凹面からなる先端面をもつ挟持具17a,17
bとが夫々着脱可能に固定されている。これらのうち、
前記割り工具15a,15b及び別の割り工具16a,
16bとは、前記滑節軸14a,14bと前記枢軸支点
11a,11bとの間の範囲内に位置されている。
【0026】挟持具17a,17bの先端面周縁部に
は、両アーム12a,12bが閉じられたときに互いに
当接してアームの閉位置を規制するストッパー18が夫
々設けられており、このストッパーが当接した状態では
前記各割り工具が最小間隙で対面するように構成されて
いる。
【0027】両アーム12a,12bの先端は若干下方
に曲げられてスクラップ対象物を上から押えつけるため
の沓部19a,19bとなっており、更に各沓部の基部
上面には一対の角状の突起工具20a,20bが着脱可
能に固定されている。この一対の突起工具は、アームが
閉状態にあるときに互いの先端部が殆ど接するように近
接し、両突起工具の先端は前方へ向かって外側へ曲がっ
た鈎状となっているものであり、この鈎状の先端によっ
てアームの開動作と共に例えば電気洗濯機の底部の開口
を内側から外側へ開裂破断させるものである。
【0028】このような構成を備えた解体作業車による
スクラップの解体作業に際しては、必要に応じてステー
ジ2を旋回しつつキャビン3内からの操作でブーム6お
よび作業工具4、そしてアーム12a,12bを作動可
能状態にする。例えばスクラップ対象物が自動車(廃
車)の場合、裏返し置かれた廃車の上に適当な間隔に開
いたアーム12a,12bを降ろして上から押えつけ、
この状態でステージ2の回動とブーム6および作業工具
4の操作により廃車の各部を引きちぎり、引きちぎった
スクラップを作業工具4で掴んで車体周辺の地上または
運搬車両に分別して降ろすという作業を行う。
【0029】廃車から前記の作業で分離されたエンジン
スクラップの解体作業に際しては、アーム12a,12
bを開閉操作して挟持具17a,17bによりエンジン
スクラップを前後両端で挟持し、この挟持状態のまま油
圧ピストンシリンダ装置10によってアームを少し起こ
すと挟持具の間でエンジンスクラップが回動可能となる
ので、作業工具4の操作によってエンジンスクラップを
所望の向きに回動させておいてアームを伏せ、しかるの
ち作業工具4によってエンジンスクラップについている
電装部品等を引きちぎる。このようにして鉄とアルミニ
ウムの複合体からなる裸の状態とされたエンジンスクラ
ップは、次いで割り工具15a,15bによる割り作業
に付される。
【0030】この割り作業では、アーム12a,12b
を開いて作業工具4によりエンジンスクラップを掴み、
これを割り工具15a,15bの間に所望姿勢で位置さ
せてからアーム12a,12bを閉動作させ、エンジン
スクラップの鉄部品とアルムニウム部品との境目に割り
工具15a,15bによる挟圧を加えると、アーム閉動
作の力点より枢軸支点側にある割り工具15a,15b
が強い力で前記境目を強圧し、これによってエンジンス
クラップが前記境目から割れて鉄とアルミニウムとの分
別回収が果たされる。
【0031】配管スクラップ等の比較的小型のスクラッ
プに対する割り作業は別の割り工具16a,16bで行
うことができ、このように本実施例では対象物の大きさ
と必要とする力に応じて異なる二種類の割り工具がそれ
ぞれ最適の位置に設けられているので、廃車スクラップ
に限らず各種のスクラップの分別解体作業を行うことが
できる。
【0032】電気洗濯機や電気冷蔵庫の廃品スクラップ
の解体に際しては、アーム先端部の突起工具20a,2
0bによる開裂分断作業が可能である。即ち、例えば電
気洗濯機の場合、作業工具4によってアーム先端近傍に
持ち込まれた電気洗濯機はその底部開口内に閉じた状態
の両突起工具20a,20bの先端が突っ込まれた状態
となるように作業工具4でハンドリングされる。この状
態で両アーム12a,12bを油圧ピストンシリンダ装
置13a,13bによって開くと、突起工具20a,2
0bの先端が洗濯機の底部開口を押し広げて開裂分断さ
せ、この底部開口内に納められていた電動機が露出され
た状態となるので、これを作業工具4で掴んで引きちぎ
ることができる。
【0033】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明によれば、
一対のアームの開動作によってスクラップ対象物を内側
から外側へ開烈破断させるための突起工具を備えている
ことから、ブーム先端のスクラップ解体用の開閉作業工
具による各種の解体作業に加えて対象物の開口部を内側
から開裂分断して内部の部品を取り出すことが容易とな
り、従って種々の形状寸法及び強度のスクラップ対象物
について分別回収のための解体作業をそれらの集積場所
において効率的に行うことができ、多用途型のスクラッ
プ解体作業車として多大な効果を奏することができるも
のである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1:車両 2:旋回ステージ 3:運転キャビン 4:開閉作業工具 5:油圧発生装置 6:ブーム 7:起伏シリンダ 8:支持ブロック 9:枢支軸 10:油圧ピストンシリンダ装置 11a,11b:枢軸支点 12a,12b:アーム 13a,13b:油圧ピストンシリンダ装置 14a,14b:滑節軸(力点) 15a,15b:割り工具 16a,16b:別の割り工具 17a,17b:挟持具 18:ストッパー 19a,19b:沓部 20a,20b:突起工具
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B02C 1/00 - 1/10 B02C 21/02 B30B 9/32

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自走車両の車体上に起伏可能な油圧作動
    ブームを旋回可能に搭載し、前記ブーム先端にスクラ
    ップ解体用開閉作業工具を取付けると共に、前記車体の
    前部または後部に動力により開閉駆動される左右一対の
    アームを装備したスクラップ解体作業車において、前記
    一対のアームが閉状態のときにスクラップ対象物の解体
    対象開口の内径以下に接近するように、前記一対のアー
    ムに両アームの開動作によってスクラップ対象物を内側
    から外側へ開烈破断させるための突起工具が設けられて
    いることを特徴とするスクラップ解体作業車。
  2. 【請求項2】 前記一対のアームに、スクラップ対象物
    をアーム間で挟持するための挟持具と、間に挟んだスク
    ラップ対象物を両アームの閉動作によって破断または圧
    潰するための一対以上の割り工具とが更に取り付けられ
    ていることを特徴とする請求項1に記載のスクラップ解
    体作業車。
  3. 【請求項3】 前記一対のアームの各挟持具の先端部に
    両アームの閉状態において互いに当接するストッパーが
    設けられ、該ストッパーが当接した状態では前記割り工
    具が最小間隙で対面するように構成されていることを特
    徴とする請求項に記載のスクラップ解体作業車。
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