JP2005290733A - 解体作業機 - Google Patents

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諭 宮岡
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Abstract

【課題】 アルミの回収率を高めることができる程度にまで解体対象を細かく切断することができる解体作業機を提供する。
【解決手段】 解体作業機において、下部走行体1の前部または後部に左右方向に開閉動作するように構成され、地上に載置された解体対象をその両側から挟み込む一対のクランプアームと、そのクランプアームの対向縁部に設けられた圧砕工具とを有するクランプアーム装置15と、作業アタッチメント7の先端部に開閉動作するように設けられ、クランプアーム装置15の圧砕工具によって圧砕された解体破片をさらに細かく破砕する破砕刃を有する破砕装置10と、を備え、クランプアームを開閉動作させることによって解体対象を一次破砕するとともに、一次破砕された解体破片に移動させた破砕装置10を開閉動作させることによってその解体破片を二次破砕するように構成されたことを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は各種スクラップの解体作業に使用することができ、特に廃自動車の解体に好適な解体作業機に関するものである。
現在、年間500万台もの使用済み自動車、いわゆる廃自動車が発生しており、解体業者や破砕業者によってリサイクル、廃棄処理が行われている。
このような背景の中で、3RすなわちReduce(使用抑制・減量化)、Reuse(再利用)、Recycling(再資源化)の効率向上が求められており、2005年1月には使用済み自動車のリサイクル、適性処理を図るため自動車製造業者を中心として役割分担を義務づけた自動車リサイクル法が施行される。
廃自動車の処理の流れは、通常、事前選別ラインでまずフロン回収や廃液回収等が行われ、その後、解体ラインで有用部品の回収と解体が行われる。リサイクル率を高めるにはその有用部品の回収率を高めることが必要であり、解体作業はいまや部品取りを行うための分解作業へとその形態を変化させつつある。
解体効率を高めるために使用される解体機として図8に示すように、圧砕機60とニブラ61を備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
この種の解体機は、図8のA部を拡大した図9に示すように、下部走行体62のカーボディ前部に一対の支持アーム63を延設し、その支持アーム63の前端部に圧砕機60を備えている。この圧砕機60は油圧シリンダ64を伸縮させることにより上下方向に揺動させることができる。
また、圧砕機60は、固定部60aと可動部60bが鋏のように対向して配置されており、固定部60aに内蔵されている破断用シリンダ60cを伸縮させることにより、可動部60bを開閉させるようになっている。
固定部60aと可動部60bの対向縁部先端側には掴み用破断刃60dが設けられ、この掴み用破断刃60dと連続してその後方に破断刃60eが設けられている。
一方、ニブラ61は上部旋回体65に備えられた作業アタッチメント66の先端部に装着されており、解体対象を把持して上記圧砕機60上に搬入または搬出するようになっている。
特開平11−333618号公報
しかしながら、上記圧砕機60を搭載した解体作業機によれば強い破砕力が得られる反面、切断片が大きいために細かい部分まで切断することができないという不都合がある。
最近の自動車のエンジンは軽量化を図るためにアルミを部品として多く使用しているが、破断片が大きいと鉄付きアルミが発生する。破断片はアルミ溶解炉に投入する前にマグネットによる選別工程を経て鉄を選別するが、上記鉄付きアルミは鉄側に吸着されてしまうので結果としてアルミの回収率が低下する。
本発明は以上のような従来の解体作業機における課題を考慮してなされたものであり、アルミの回収率を高めることができる程度にまで解体対象を細かく切断することができる解体作業機を提供するものである。
本発明は、下部走行体と、この下部走行体上に旋回自在に搭載された上部旋回体と、この上部旋回体の前部に起伏自在に設けられた作業アタッチメントとを有する解体作業機において、下部走行体の前部または後部に左右方向に開閉動作するように構成され、地上に載置された解体対象をその両側から挟み込む一対のクランプアームと、そのクランプアームの対向縁部に設けられた圧砕工具とを有するクランプアーム装置と、作業アタッチメントの先端部に開閉動作するように設けられ、クランプアーム装置の圧砕工具によって圧砕された解体破片をさらに細かく破砕する破砕刃を有する破砕装置と、を備え、クランプアームを開閉動作させることによって解体対象を一次破砕するとともに、一次破砕された解体破片に移動させた破砕装置を開閉動作させることによってその解体破片を二次破砕するように構成された解体作業機である。
本発明に従えば、例えばエンジンのような解体対象が、破砕装置に把持されてクランプアーム装置に搬入されると、クランプアーム装置は、クランプアームを開閉動作させ、両クランプアームの間に挟まれた解体対象はクランプアームに設けられた破砕工具によって大まかに割り砕かれる。それにより、解体対象は一次破砕される。
割り裂かれた破片はそのクランプアーム装置によって把持され、破砕装置によって二次破砕される。
このように、クランプアーム装置と破砕装置の両装置によって解体対象を段階的に破砕することができ、解体対象を細かく切断することができるようになる。
本発明において、クランプアーム装置は、下部走行体の本体フレームから延設されたクランプアーム取付用フレームに固定される固定クランプアームと、その固定クランプアームに対して開閉動作する可動クランプアームと、可動クランプアームを開閉駆動させるクランプアーム用シリンダとを具備することができる。
本発明において、破砕装置は、固定破砕顎と、この固定破砕顎に対して開閉動作する可動破砕顎と、可動破砕顎を開閉駆動させる破砕顎用シリンダとを具備することができる。
本発明において、上部旋回体の前部で且つ左右方向一方側にキャビンが配置されている構成では、固定クランプアームはクランプアーム取付用フレームにおいてキャビン側に寄せて配置することが好ましい。それにより、オペレータに近い側でクランプアーム装置を操作することができるため、解体対象を確認しながら操作性良く破砕作業を行うことができるようになる。
本発明において、固定クランプアームと可動クランプアームの対向縁部に、それらのアームの先端側から基端側に向けて、解体対象を掴む掴み歯と、解体対象を破砕する破砕歯と、解体対象を圧砕する圧砕歯とを取り外し可能に配設することができる。それにより、解体対象を掴む、破砕する、圧砕するといった一連の作業が効率良く行えるようになる。また、各歯は取り外すことができるように構成されているため、摩耗した場合には交換することができる。さらに、解体対象によっては上記の歯以外のものと交換することもできる。
本発明において、クランプアーム取付用フレームとして、異なる形態のクランプアームを支持していたクランプアーム取付用フレームが既設されている場合、その既設のクランプアーム取付用フレームとクランプアームとを接続する接続手段として、固定クランプアームの基端部に、既存のクランプアーム取付用フレームに形成されている取付孔に対応して固定クランプアーム固定用の取付孔を設け、可動クランプアームと既存のクランプアーム取付用フレームとの間に接続用金具を介設し、この接続用金具に可動クランプアームの基端部を枢支する回転軸とクランプアーム用シリンダの取付部をそれぞれ備えることにより、既存のクランプアーム取付用フレームを利用して本発明のクランプアームを取り付けることが可能になる。
それにより、改造をすることなく既存のクランプアーム装置に代えて破砕能力の高い本発明のクランプアーム装置を搭載することができる。
本発明において、破砕装置の破砕顎用シリンダは、クランプアーム装置のクランプアーム用シリンダよりも大きな供給流量で動作するように構成することが好ましい。それにより、例えばエンジンのように塊状の解体対象についてもクランプアーム装置と破砕装置とを併用して確実に破砕することができるようになる。
本発明によれば、アルミの回収率を高めることができる程度にまで解体対象を細かく切断することができるという長所を有する。
以下、図面に示した実施の形態に基づいて本発明を詳細に説明する。
図1は、本発明に係る解体作業機の全体構成を示したものである。
同図において、1はクローラ2を装着した下部走行体、3は下部走行体1上に旋回自在に搭載された上部旋回体である。
上部旋回体3の左側前部にはキャビン4が配置され、その後方はエンジンルーム5が配置され、エンジンルーム5の後端部にカウンタウエイト6が備えられている。
キャビン4の右側には作業アタッチメント7が装備されている。この作業アタッチメント7はブーム8と、そのブーム8の先端部に連結されるアーム9と、このアーム9の先端部に備えられる破砕装置10とから構成され、ブーム8はブームシリンダ11を伸縮させることにより起伏し、アーム9はアームシリンダ12を伸縮させることにより前後方向に回動し、破砕装置10は破砕装置用シリンダ13を伸縮させることにより前後方向に回動するようになっている。
また、下部走行体1のカーボディフレームから一対の支持フレーム14,14が前方に延設されており、これらの支持フレーム14,14の先端部にクランプアーム装置15の基端側ブラケット16,16が取り付けられている。いずれも手前側のみ図示している。
17,17(手前側のみ図示)は上記クランプアーム装置15を上下方向(矢印B方向)に揺動させる一対のシリンダである。
図2は上記クランプアーム装置15を拡大して示したものであり、(a)は平面図、(b)はその側面図を示している。
両図において、下部走行体1のカーボディフレーム18から上記した支持フレーム14,14が平行に延設されており、支持フレーム14,14の前側部分は左右方向に配置された接続フレーム19で接続されている。
上記基端側ブラケット16には上下に二つの連結部16a,16bが設けられ、上側の連結部16aはシリンダ17のチューブ側ブッシュが連結され、下側の連結部16bは連結ピンを介して支持フレーム14の先端部14aと連結されている。したがって、シリンダ17を伸縮させると連結部16bを支点としてクランプアーム装置15が上下に揺動するようになっている。
一対の基端側ブラケット16は、コ字状断面を有し左右方向に配置された箱状のベース150を支持しており、このベース150に可動クランプアーム151、その可動クランプアーム151を矢印C方向に開閉動作させるクランプアーム用シリンダ152が設けられ、可動クランプアーム151に対し水平方向に対向した状態で固定クランプアーム153が設けられている。
以下、クランプアーム装置15の各部の構成について詳しく説明する。
固定クランプアーム153は平面から見て基端側に向けて幅広に形成されており、基端側端部153aはベース150の左側前端部に固定されている。
この固定クランプアーム153はその外縁線L1がクローラ2の外縁線L2と略平行になるように配置されており、それにより、固定クランプアーム153の内縁線L3は外縁線L1に対して角度θ分、傾斜した配置となっている。
一方、可動クランプアーム151は閉じられた場合に固定クランプアーム153の内縁線L3と平行になる平行部151aとこの平行部151aから、くのじ状に曲げられた基端部151bとを有し、この基端部151bの後端にブッシュ151cが設けられ、このブッシュ151cはベース150の中央部前側に対し連結ピン154を介して連結されている。なお、150aはベース150の連結ピン154挿入部を補強している補強板である。
可動クランプアーム151の外側側壁にはブラケット151dが設けられ、このブラケット151dには上記したクランプアーム用シリンダ152のロッド側ブッシュが連結ピン155を介して連結されている。クランプアーム用シリンダ152のチューブ側ブッシュはベース150の右側前端部150bに対し連結ピン156を介して連結されている。
なお、図中、二点鎖線で示した可動クランプアーム151は、クランプアーム用シリンダ152を最縮小させることによって全開位置に移動した可動クランプアームを示している。この状態で固定クランプアーム153との間に形成される開口角度は略30°となる。
可動クランプアーム151と固定クランプアーム153の各対向縁部には先端部分に掴み歯157a,157bを、中央部分に破砕歯157c,157dを、根元部に圧砕歯157e,157fをそれぞれ取り付けている。
掴み歯157a,157bは、解体対象を把持しやすいように平面から見ると円弧状に切り欠かれた状態となっており、滑りを防止するためにギザギザの歯先に形成されている。
また、上記掴み歯157a,157bは、図3に示すように、距離Sを隔てて対向配置されており、掴み歯157a,157bの間に解体対象を挟み込むようになっている(なお、図3は図2(a)のD−D矢視断面を示したものである)。
破砕歯157c,157dは、滑りを防止するために所定の間隔でギザギザの歯先が形成されているが、全体としては図4に示すように、破砕しやすいように歯先157c′、157d′は尖った形状をなしており、互いに当接するようになっている(同図は図2(a)のE−E矢視断面を示したものである)。
圧砕歯157e,157fは解体対象を圧砕しやすいように図5に示すように、先端が平らな形状をした長方形の圧砕プレート157f′,157e′を備えている(同図は図2(a)のF−F矢視断面を示したものである)。
このように両クランプアーム151,153において、先端から基端側に向けて掴み歯157a,157b、破砕歯157c,157d、圧砕歯157e,157fをこの順に配設したため、掴む、破砕する、圧砕するという作業を効率良く行うことができる。また、圧砕歯157e,157fをアーム基端側に配置したため破砕よりも大きな力を必要とする圧砕を確実に行うことができる。
なお、上記掴み歯157a,157b、破砕歯157c,157dおよび圧砕歯157e,157fはいずれもボルト157gで固定されているため、歯先が摩耗した場合にはそのボルト157gを取り外すことにより新しいものと交換することができるようになっている。また、解体対象によっては上記各歯を別の形状の歯に交換することもできる。
本実施形態のクランプアーム装置15は、押さえる(両クランプアーム151,153を倒伏させることにより)、掴む、破砕する、圧砕するという4つの機能を備えており、各機能を果たすのに必要な力の大きさは、押さえる力<掴む力<破砕する力<圧砕する力の順となる。
このように圧砕には最も大きな力が必要とされるため、可動クランプアーム151および固定クランプアーム153において最も大きな荷重を作用させることができる根元部分に上記圧砕歯157e,157fを取り付けている。
また、上記クランプアーム装置15では、クランプアーム用シリンダ152が伸長すると連結ピン154を回転軸として可動クランプアーム151が左側に回転し固定アーム153と当接する。
この固定クランプアーム153はベース150の左側に固定されており、下部走行体1の左側前部にはキャビン4が配置されているため、オペレータの真正面で圧砕作業を確認することができるという利点がある。
なお、固定クランプアーム153の先端部上面および可動クランプアーム151の先端部上面には、解体対象を引っ掛けて引きちぎるための引掛け用突起158aおよび158bがそれぞれ設けられている。
次に、作業アタッチメント7のアーム9の先端部に設けられた破砕装置10の構成について説明する。
図6は、その破砕装置10の側面を示したものである。
破砕装置10は、アーム9に対して連結するための一対のブラケット100を左右に有し、このブラケット100の後側には挿入孔100aが設けられ、この挿入孔100aとアーム9先端部に設けられた挿入孔(図示しない)とに連結ピンが挿入される。また、ブラケット100の前側にも挿入孔100bが設けられ、この挿入孔100bと破砕装置用シリンダ13の伸縮動作によって進退するリンク20(図1参照)先端部とに連結ピン(図示しない)が挿入される。
従って、アーム9に連結された破砕装置10は、破砕装置用シリンダ13を伸縮させることにより、図1に示したように、垂直方向に略180°回転させることができるようになっている(図1の実線で示した破砕装置10および二点鎖線で示した破砕装置10′参照)。
上記ブラケット100は支持フレーム101の基端部(図6では上部)に固定されており、支持フレーム101の前側から顎状の固定刃(固定破砕顎)102が延設(同図では下向きに)されている。
固定刃102には水平方向に回転軸103が備えられており、この回転軸103を支点とし、固定刃102と対向する状態で配置された可動歯(可動破砕顎)104が回動するようになっている。
固定刃102と可動刃104の各刃先部102a,104aには凸形状の刃を持った取り外し可能な破砕具102b,104bが取り付けられており、固定刃102と可動刃104が閉じられると、相互の破砕具102b,104bが噛み合い、解体対象が剪断され細かく破砕されるようになっている。
また、可動刃104の基端側(図6では上側)には回転軸103から後方に向けて枝部104cが延設されており、この枝部104cに開閉シリンダ(破砕顎用シリンダ)105のロッド側端部105aが連結されている。
開閉シリンダ105は最縮小時において支持フレーム101内に略水平な姿勢で収納されており、そのヘッド側端部105bは支持フレーム101の前側端部にピンで枢支されている。
従って、開閉シリンダ105が伸縮動作すると、回転軸103を支点として可動刃104が矢印G方向に回動し、可動刃104が閉じられた場合には固定刃102の破砕具102bと可動刃104の破砕具104bが噛み合う(図中、二点鎖線で示した可動刃104′参照)ようになっている。
従来の解体作業機は、下部走行体の前部に設けられたクランプアーム装置で破砕を行い、アーム9の先端部に取り付けられた破砕装置は、通常、一対の可動刃を連動させて開閉するように構成されており、クランプアーム装置に対して解体対象を掴んで搬入または搬出することを主目的としている。従って、その破砕装置は図8に示したように、先端が鋭く形成され掴みに適した構成となっている(ニブラ61参照)。この破砕装置自体の破砕能力は低く、ブロック状の解体対象の破砕については専らクランプアーム装置によって行われる。
一方、本実施形態の解体作業機に搭載されている破砕装置10は、従来の解体機に搭載されておる破砕装置に対し破砕能力が略3倍に高められている。そのための構成として、固定刃102に対して可動刃104を開閉させる構成にして開閉シリンダ105の押圧力をロスなく確実に両刃102,104に作用させるとともに、固定刃102および可動刃104の先端部形状を剛性の高い顎状としている。
また、開閉シリンダ105については従来の破砕装置のそれに比べ、シリンダ径の大きいものを使用し2倍の供給流量で動作するようにしている。
上記構成を有する解体作業機の動作について図1,2及び図6を参照しながら説明する。
スクラップとして廃自動車を解体する場合、まず解体対象となる廃自動車をクランプアーム装置15の両アーム151および153で押さえ付け、破砕装置10を使って外装を破り、エンジン等を車体から取り出すが、この作業については従来の解体作業と同じである。
本実施形態の解体作業機の特徴は、上記のようにして解体され山積みされたエンジンの中から解体対象となるエンジンを取り出し、クランプアーム装置15で一次破砕し、破砕装置10でさらに二次破砕し、別の工程を経ることなくエンジンブロックを細かく裁断することができることにある。
具体的には、まず、解体対象となるエンジンを破砕装置10の両刃102,104で掴み、予め開いた状態で待機しているクランプアーム装置15の両アーム151,153の間に降ろす。
クランプアーム装置15のクランプアーム用シリンダ152を伸長させることにより、可動アーム151を閉じ方向に駆動させ、両アーム151,153の間に載置されている掴み歯157a,157bでエンジンを把持し、エンジン周囲に装備されているダイナモ、スタータ、コンプレッサや配管ホース、ワイヤハーネス等を破砕装置10で取り外す。
次に、エンジンを破砕装置10で掴み直し、エンジンを破砕歯157c,157d、圧砕歯157e,157fを使用し、作業アタッチメント7を操作することによりエンジンを少しずつ下方に移動させてエンジンを大きく割る。
これを繰り返し実行することによりエンジンは複数の大きな解体破片に割られる。このようにしてクランプアーム装置15によるエンジンの一次破砕が行われる。
この段階でエンジンは複数の解体破片に分解されるが、焼ばめ、或いはボルトで締め付け固定されているアルミ部品については鉄との分離が不十分であり、鉄付きアルミの破片が多数残されている。
そこで、作業アタッチメント7を操作することにより破砕装置10を降下させ、破砕装置10の可動刃104を開いて両刃102,104の刃先部に設けられている破砕具102b,104bが噛み合うことによって、鉄付きアルミを鉄とアルミに圧砕分離する。
破砕装置10の可動刃104を作動させるシリンダ105に対する圧油の供給量は、可動クランプアーム151を駆動するクランプアーム用シリンダ152より多くなるように設定しておけば、破砕装置10の両刃102,104の開閉速度を高め、より効率的に二次破砕を行うことができる。
このように、本実施形態の解体作業機ではクランプアーム装置15によってまず一次破砕を行い、一次破砕された破片を、破砕装置10によってさらに二次破砕することができるため、ブロック状のエンジンについても細かく破砕して鉄とアルミを分離することが可能になる。
上記したクランプアーム装置15は、下部走行体の支持フレーム14に専用のベース150を介して接続したが、既存のクランプアーム装置のフレームを利用して取り付けることもできる。
図7(a)は既存のクランプアーム装置を本実施形態のクランプアーム装置15に交換したものであり、同図(b)は比較のための示した従来のクランプアーム装置を備えた解体作業機である。ただし、両図においてはクランプアーム装置の構成が理解しやすいように作業アタッチメント7は取り外している。
図7(b)に示す既存のクランプアーム装置では下部走行体の支持フレーム(図示しない)に基端側ブラケット31を介して支持フレーム31が取り付けられており、この支持フレーム31に設けられた支軸32に一方の可動クランプアーム33の基端部が連結され、支軸34に他方の可動クランプアーム34の基端部が連結されている。
支持フレーム31の左端側に設けられた支軸36と可動アーム33に設けられた支軸37にはシリンダ38が架設されており、支持フレーム31の右端側に設けられた支軸39と可動クランプアーム35に設けられた支軸40にはシリンダ41が架設されている。
一対の可動クランプアーム33,35を開閉するにはシリンダ38と41をそれぞれ連動して伸縮させる。
このように既存のクランプアーム装置の支持フレーム31の中央部分には、可動フレーム33,35の基端部を連結するための支軸32,34挿入孔が設けられ、両側にはシリンダ38,41を取り付ける支軸36,39挿入孔が設けられている。
そこで、これらの挿入孔を利用して本実施形態のクランプアーム装置15を取り付けるように構成することができる。
クランプアーム装置15における固定クランプアーム153の基端部には、支軸挿入孔36′および支軸挿入孔32′に対応してそれぞれ取付孔が設けられており、各孔に固定ピンを挿入することにより支持フレーム31に固定クランプアーム153が固定されるようになっている。
一方、可動クランプアーム151については、位置調整用のブラケット(接続用金具)42を介して支持フレーム31に接続されるようになっている。
詳しくは、ブラケット42には機体中心側に配置された軸孔42aと機体外側に配置された軸孔42bが設けられており、軸孔42aには連結ピンを介して可動クランプアーム151の基端部が連結され、軸孔42bには可動クランプアーム151を開閉動作させるクランプアーム用シリンダ152のチューブ側端部が連結される。
このブラケット42の後部には、支軸挿入孔34′および支軸挿入孔39′と対応して挿入孔が設けられており、固定ピンを各挿入孔34′、39′に挿入することにより、支持フレーム31にブラケット42を固定することができるようになっている。
上記構成によれば、一対の可動アーム33,35を開閉させるタイプのクランプアーム装置を、固定アーム153に対して可動アーム151を開閉させる本実施形態のクランプアーム装置15に簡便に交換して圧砕能力を高めることが可能になる。
本発明に係る解体作業機の全体構成を示す側面図である。 (a)は解体作業機のクランプアーム装置の構成を示す平面図、(b)はその側面図である。 クランプアーム装置の各アームに備えられた掴み歯の縦断面図である。 クランプアーム装置の各アームに備えられた破砕歯の縦断面図である。 クランプアーム装置のアームに備えられた圧砕歯の縦断面図である。 解体作用機のアームに取り付けられた破砕装置の構成を示す側面図である。 (a)は既存のクランプアーム装置を本発明のクランプアーム装置に交換する場合の説明図、(b)は既存のクランプアーム装置の説明図である。 従来の解体作業機の全体構成を示す側面図である。 図8のクランプアーム装置の構成を示す平面図である。
符号の説明
1 下部走行体
2 クローラ
3 上部旋回体
4 キャビン
5 エンジンルーム
6 カウンタウエイト
7 作業アタッチメント
8 ブーム
9 アーム
10 破砕装置
13 破砕装置用シリンダ
14 支持フレーム
15 クランプアーム装置
16 基端側ブラケット
17 シリンダ
101 支持フレーム
102 固定刃
104 可動刃
105 開閉シリンダ

Claims (7)

  1. 下部走行体と、この下部走行体上に旋回自在に搭載された上部旋回体と、この上部旋回体の前部に起伏自在に設けられた作業アタッチメントとを有する解体作業機において、
    上記下部走行体の前部または後部に左右方向に開閉動作するように構成され、地上に載置された解体対象をその両側から挟み込む一対のクランプアームと、そのクランプアームの対向縁部に設けられた圧砕工具とを有するクランプアーム装置と、
    上記作業アタッチメントの先端部に開閉動作するように設けられ、上記クランプアーム装置の圧砕工具によって圧砕された解体破片をさらに細かく破砕する破砕刃を有する破砕装置と、を備え、
    上記クランプアームを開閉動作させることによって上記解体対象を一次破砕するとともに、一次破砕された解体破片に移動させた上記破砕装置を開閉動作させることによってその解体破片を二次破砕するように構成されたことを特徴とする解体作業機。
  2. 上記クランプアーム装置は、上記下部走行体の本体フレームから延設されたクランプアーム取付用フレームに固定される固定クランプアームと、その固定クランプアームに対して開閉動作する可動クランプアームと、上記可動クランプアームを開閉駆動させるクランプアーム用シリンダとを具備してなる請求項1記載の解体作業機。
  3. 上記破砕装置は、固定破砕顎と、この固定破砕顎に対して開閉動作する可動破砕顎と、上記可動破砕顎を開閉駆動させる破砕顎用シリンダとを具備してなる請求項1または2記載の解体作業機。
  4. 上記上部旋回体の前部で且つ左右方向一方側にキャビンが配置され、上記固定クランプアームは上記クランプアーム取付用フレームにおいてキャビン側に寄せて配置されている請求項2または3記載の解体作業機。
  5. 上記固定クランプアームと上記可動クランプアームの対向縁部に、それらのアームの先端側から基端側に向けて、解体対象を掴む掴み歯と、解体対象を破砕する破砕歯と、解体対象を圧砕する圧砕工具としての圧砕歯とを取り外し可能に配設してなる請求項2〜4のいずれか1項に記載の解体作業機。
  6. 上記クランプアーム取付用フレームとして、異なる形態のクランプアームを支持していたクランプアーム取付用フレームが既設されており、その既設のクランプアーム取付用フレームと上記クランプアームとを接続する接続手段として、上記固定クランプアームの基端部に、上記既存のクランプアーム取付用フレームに形成されている取付孔に対応して固定クランプアーム固定用の取付孔が設けられ、上記可動クランプアームと上記既存のクランプアーム取付用フレームとの間に接続用金具が介設され、この接続用金具に上記可動クランプアームの基端部を枢支する回転軸と上記クランプアーム用シリンダの取付部がそれぞれ備えられている請求項2〜5のいずれか1項に記載の解体作業機。
  7. 上記破砕装置の破砕顎用シリンダが、上記クランプアーム装置のクランプアーム用シリンダよりも大きな供給流量で動作するように構成されている請求項3〜6のいずれか1項に記載の解体作業機。
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