JP2003275610A - 解体作業用剥離機 - Google Patents

解体作業用剥離機

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JP2003275610A
JP2003275610A JP2002075973A JP2002075973A JP2003275610A JP 2003275610 A JP2003275610 A JP 2003275610A JP 2002075973 A JP2002075973 A JP 2002075973A JP 2002075973 A JP2002075973 A JP 2002075973A JP 2003275610 A JP2003275610 A JP 2003275610A
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Yoshiaki Takakura
可明 高倉
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    • Y02W30/56Reuse, recycling or recovery technologies of vehicles

Abstract

(57)【要約】 【課題】 シュレッダーダストを極力少なくするべく鋼
−プラスチック複合材からプラスチック構成材を簡単に
剥離して除去できる解体作業用剥離機を提供する。 【解決手段】 起伏可能な油圧作動ブーム(6)の先端
に取り付け可能であり、解体対象物表面の剥離を行う回
転刃物(4)を備えたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動車のス
クラップ等を解体するための解体作業用剥離機に関する
ものであり、特に、解体対象物の中でも鋼−プラスチッ
ク複合材のプラスチック構成材を回転刃物で剥離するこ
とのできる解体作業用剥離機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車スクラップの解体作業は、
山積みされた廃車ボディをクレーンで一台ずつ降ろして
運搬車両により横持ち運搬し、スクラップ工場の作業場
で切断トーチ等により、適当な大きさに切断、あるいは
エンジン部品の取外しを行っていた。
【0003】また、例えば特公平3−78460号広報
に示されるように、先端に開閉作業工具を有する油圧操
作ブームを旋回及び伏仰可能に備えた自走車両の車体部
に水平方向に開放する一対の開閉アームを取り付け、こ
の開閉アームに、解体対象物を回動可能に挟持する挟持
具や対象物を破断または圧潰するための割り工具などの
各種作業ハンドを取り付けるようにした解体装置も知ら
れており、このような解体作業車両によって解体作業を
足回りよく効率的に、しかもスクラップのある程度の分
別回収も行えるようになった。
【0004】さらに、近年の自動車普及の急速な進展に
伴い、廃車台数も飛躍的に増大しつつあるのが現状であ
り、しかも最近の自動車は種々の素材からなる複合部品
を数多く使用しているため、解体中の部品毎の素材別の
分別作業が極めて煩雑となりつつある。
【0005】種々のスクラップの中には、自動車のドア
パネルのように、鋼材からなるドアパネル外装にプラス
チック等の内装材が付いた状態の鋼−プラスチック複合
材のものが多数存在する。
【0006】自動車のドアパネル等は、そのまま内装材
が付いた状態でシュレッダーにかけると、シュレッダー
ダストが大量に発生してしまう。シュレッダーダストは
環境保全の観点から極力少なくすることが望まれてお
り、実際にそれに関する法的規制も存在する。従って、
自動車のドアパネル等の鋼−プラスチック複合材をシュ
レッダーにかける前に、内装材であるプラスチック構成
材を除去しておく必要がある。
【0007】また、解体作業場などではコンクリート製
の作業面に解体作業中にスクラップから漏れ出た高粘性
の液体が落下して固化したものなどが多数点在する。こ
のような固化物は想像以上に硬く作業面にこびりつき、
放置しておくと作業中に解体対象物が不用意に移動する
等の事故になるおそれがある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来
は、このプラスチック構成材の除去作業や固着物の除去
作業は、手作業で行っていた。前述のようにスクラップ
解体作業場は、山積みされたスクラップの狭間で行わざ
るを得ず、この劣悪な作業環境での困難な除去作業を少
なくとも作業者が解体作業場以外の室内又は車内で行う
必要があった。
【0009】本発明は、斯かる実情に鑑み、特に、シュ
レッダーダストを極力少なくするべく鋼−プラスチック
複合材からプラスチック構成材を簡単に剥離して除去で
きる解体作業用剥離機を提供しようとするものである。
さらには、床面に固化した固着物等を剥離することので
きる解体作業用剥離機を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明によれば、起伏可能な油圧作
動ブームの先端に取り付け可能であり、解体対象物表面
の剥離を行う回転刃物を備えた解体作業用剥離機を提供
する。
【0011】本発明に係る解体作業用剥離機によれば、
起伏可能な油圧作動ブームの先端に取り付け可能な回転
刃物を備えているため、解体対象物(例えば自動車)に
対して油圧作動ブームを旋回、起伏等させて任意の位置
にブーム先端を配置して、ブーム先端に取り付けた回転
刃物を解体対象物に接触させると、解体対象物の表面を
回転刃物の刃先の回転によって剥離させることができる
のである。
【0012】特に、自動車のドアパネルのような鋼材に
プラスチック、断熱防音材、布等の内装材が付いた状態
の鋼−プラスチック複合材の表面に対して、回転刃物を
回転させながら接触させると、プラスチック構成材部分
(つまりプラスチック、断熱防音材、布等)のみを剥離
できることとなり、従来のようなブーム先端に取り付け
た工具を往復運動させて引掻いて剥がしていたのに比べ
て解体作業時の作業効率が大幅に向上するのである。
【0013】しかも、鋼−プラスチック複合材からプラ
スチック構成材部分のみを剥離して除去できるので、鋼
のみをシュレッダーにかけることが可能となり、シュレ
ッダーダストを大幅に低減できることとなる。
【0014】さらに、作業面に固化した固着物の除去作
業を行う際も、回転刃物を固着物に接触させて除去でき
るため、作業者は固着物から離れた場所で回転刃物の位
置を操作するだけでよい。よって、固着物の除去作業が
容易に、しかも、安全に行える。
【0015】本発明において回転刃物を回転させる手段
は何れのものでも使用可能であるが、例えば、ブーム先
端に電動式又は油圧式の回転駆動装置を取り付けておく
ことが実用的である。
【0016】なお、本発明の解体作業用剥離機は、解体
作業場に固定式に設置してもよいし、また、解体作業場
に移動できる自走車両の車体上に搭載してもよい。
【0017】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の解体作業用剥離機において、前記回転刃物の強
度が、プラスチック構成材の強度以上であり、かつ、鋼
の強度と同等程度であることを特徴とするものである。
【0018】回転刃物は解体対象物の表面を剥離するた
めのものであるので、回転刃物の刃先強度は、解体対象
物の強度に合わせて決定すればよいが、鋼−プラスチッ
ク複合材からプラスチック構成材のみを剥離する場合に
は、以下の理由により本発明の如き回転刃物の強度とす
るのがよい。
【0019】即ち、本発明によれば、回転刃物の強度
(刃先強度)がプラスチック構成材の強度以上であるの
で、プラスチック構成材は確実に剥離される。しかも、
回転刃物の強度は鋼の強度と同等程度であるので、回転
刃物の刃先は破損することなく、鋼も殆ど回転刃物で削
られることはない。よって、鋼−プラスチック複合材か
らプラスチック構成材のみを剥離することが可能とな
る。
【0020】このことから、本発明によれば、鋼−プラ
スチック複合材のうちプラスチック構成材のみを剥離
し、鋼まで余分に削ることがなく、そのまま鋼を再利用
(再資源化)することができる。しかも、鋼が余分に削
られないから、粉塵、切屑等を低減できる利点もある。
【0021】請求項3に記載の発明によれば、請求項1
又は2に記載の解体作業用剥離機において、前記解体対
象物の破片等(プラスチック類や繊維類などの破片、解
体作業時のほこり等)を吸引するための吸引装置を更に
備えたことを特徴とするものである。
【0022】回転刃物で解体対象物を剥離する際に、特
に鋼−プラスチック複合材からプラスチック構成材を剥
離する際には、プラスチック等の破片や、ほこりなどが
飛散するが、本発明によれば吸引装置を更に備えている
ので、これらの破片、ほこり等を吸引することができ
る。
【0023】これにより、作業場が常に清潔に保たれ、
作業者の人体への悪影響を低減できる。また、作業場の
床に破片等の飛散が低減できるため、作業者が歩行中に
誤ってつまずいて転倒するといった事故も低減できる。
【0024】さらには、吸引装置によって吸引されたプ
ラスチックの破片等を吸引装置からそのまま取り出して
袋詰すれば、ゴミ処理作業が簡便となる利点もある。
【0025】なお、吸引装置の吸引ノズル部はフレキシ
ブルホース等の柔軟性のある部材を用いるのがよい。任
意に吸引ノズル部の位置を変えられるうえに、解体対象
物に当たっても破損しないからである。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図示
例と共に説明する。図1は本発明の一実施形態に係る解
体作業用剥離機を示す正面図であり、図2は図1の平面
図である。図1及び図2は自走車両として油圧バックホ
ーを利用した自走車両搭載型の解体作業用剥離機の例を
示している。図1、及び、図2において車両1にはエン
ジン出力の一部で駆動される旋回ステージ2が搭載され
ており、またこのステージ2の後方には油圧発生装置5
が搭載されている。
【0027】ステージ2上には、走行時に前向きとなる
ように運転キャビン3が前部左側に設けられており、ま
た中央部にはブーム6が起伏シリンダ7で起伏可能に枢
支されており、油圧作動ブーム6は先端に回転刃物4が
取り付けられている。このブーム6は車両1をトレータ
トラックなどによって搬送する際には折りたたまれる。
ブーム6の先端の回転刃物4は、ブーム6に対して油圧
による首振り回動操作が可能となっており、かつ、回転
刃物4は油圧式回転機16の軸22に連結されて軸心回
りの回転操作が可能となっている。これらの操作はキャ
ビン3からの遠隔操作で行われる。なお、図示例では油
圧を用いて回転刃物を操作しているが、電動式で操作す
るようにしてもよい。
【0028】また車両1の前部には、支持ブロック8が
枢支軸9によって上下に伏仰可能に取り付けられ、この
支持ブロック8の伏仰は、車体1から前方へ突き出して
設けられた油圧ピストンシリンダ装置10によって駆動
されるようになっている。支持ブロック8の前面には互
いに近接配置された枢軸支点11a,11bによって水
平方向に開閉可能な一対のアーム12a,12bが前方
へ突き出すように設けられている。この一対のアーム1
2a,12bを上下に伏仰することにより、解体対象物
を床面に押付けて固定する固定具として用いることがで
きる。
【0029】各アームの中ほどには、支持ブロック8と
の間でアームの開閉駆動をするための油圧ピストンシリ
ンダ装置13a,13bのピストンロッド先端が滑節軸
14a,14bにより連結され、この滑節軸の位置が開
閉駆動力の作用する力点となっている。
【0030】両アーム12a,12bの互いに対面する
内側の面には、枢軸支点11a,11b側から順に、堅
牢な解体対象物を挟圧して破断または圧潰するための一
対の割り工具15a,15bと、解体対象物をアーム間
で挟持するためのお椀状の凹面からなる先端面をもつ挟
持具17a,17bとが夫々着脱可能に固定されてい
る。
【0031】これらのうち、前記割り工具15a,15
bは、前記滑節軸14a,14bと前記枢軸支点11
a,11bとの間の範囲内に位置されている。両アーム
12a,12bの先端は互いに外方に向けて曲げられて
いると共に、若干下方に曲げられた沓部19a,19b
となっている。これにより、解体対象物を上から押えつ
ける際に、安定して押えつけることができ、効率よく解
体作業を行うことができる。
【0032】挟持具17a,17bの先端面周縁部に
は、両アーム12a,12bが閉じられたときに互いに
当接してアームの閉位置を規制するストッパー18が夫
々設けられており、このストッパーが当接した状態では
前記各割り工具15a,15bが最小間隙で対面するよ
うに構成されている。
【0033】挟持具17a,17bの上部には、一対の
突設工具20a,20bが立設されている。この一対の
突設工具20a,20bは、上方に向かうに従い互いに
離反するように、途中で曲折されている。この突設工具
20a,20bを用いることにより、解体対象物の開裂
分断作業が可能である。
【0034】次に、解体対象物の剥離方法について説明
する。図1及び図2に示す解体作業用剥離機の両アーム
12a,12bの間に解体対象物(例えば自動車)を挟
んで固定する。そして、キャビン3から作業者が遠隔操
作によってブーム6の起伏、旋回、首振りを行い回転刃
物4の位置や角度を調整して剥離前準備を行う。剥離前
準備をしたら、後は回転刃物4を回転させて解体対象物
に接触させればよい。
【0035】図3は、本実施形態に係る解体作業用剥離
機の回転刃物による剥離を説明するための図である。解
体対象物23が自動車のドアパネルのように鋼−プラス
チック複合材である場合には、その複合材は、図3に示
すように鉄板24の上に断熱防音材25及びプラスチッ
ク板26が外装されて構成される。この断熱防音材25
及びプラスチック板26が、本実施形態においてプラス
チック構成品のことである。
【0036】今、回転刃物4が回転しながら解体対象物
23の表面に接触すると、刃物4の回転によって断熱防
音材25及びプラスチック板26は図3に示すように鉄
板24から剥離する。この剥離作業は全て回転刃物4が
行っているので、解体対象物23に適切に回転刃物4が
当たるように作業者が位置、角度等を調整すれば、後は
回転刃物4が自動的に剥離を行う。よって、作業者の手
間は殆どかからなくなり、簡単に剥離作業が行えるので
ある。
【0037】ここで、回転刃物4の回転数をプラスチッ
ク構成品の強度や厚さ等に応じて任意に調整(制御)可
能としておくのが良い。プラスチック構成品に応じて適
した剥離作業ができるからである。例えば、プラスチッ
ク構成品の厚さが薄い場合には剥離に必要なトルクは低
くて良いから回転数を早くして、高速で作業効率の高い
剥離作業を行うことができる。一方、プラスチック構成
品の厚さが厚い場合には、回転数を遅くすれば高トルク
を確保しながら確実に剥離作業を行える。
【0038】また、回転刃物4の刃先強度は鉄板24と
同等程度の強度を有し、かつ、断熱防音材25及びプラ
スチック板26よりも高強度のものを選定している。こ
のため、回転刃物4は断熱防音材25及びプラスチック
板26を確実に剥離するが、鉄板24はほとんど削り取
ることはない。従って、鉄板24をそのまま再資源とし
て再利用することができる。また、シュレッダーにかけ
ても、プラスチック構成材は剥離されているからシュレ
ッダーダストが殆ど出ない。
【0039】なお、剥離作業中は断熱防音材25やプラ
スチック26の剥離片(破片)やほこり等が発生する
が、図3に示すように吸引装置21を回転刃物4の近傍
の位置に配置することにより、剥離された破片等を吸引
して、常に清潔な作業環境を得ることができる。しか
も、吸引装置21に回収された破片やほこり等はそのま
まゴミ袋に入れて処理できるため、ゴミ処理の手間が大
幅に削減できる。
【0040】また、回転刃物を作業床に固着した固着物
に当てれば、図3に示す動作と同様に回転刃物が固着物
を剥離して除去することができる。
【0041】次に、本実施形態に係る解体作業用剥離機
の回転刃物の具体例を図4〜図13と共に説明する。
【0042】図4は本発明に用いる回転刃物の第一実施
形態を示す正面図であり、図5は図4の側面図である。
図4及び図5に示すように、第一実施形態に係る回転刃
物44は、円周方向に一定の間隔で一方向に複数の刃先
45が形成され、軸方向に一定の幅で延びた形状のもの
である。よって、図4及び図5に示す回転刃物44を用
いれば一方向、一平面で解体対象物の剥離を行うことが
できる。
【0043】図6は回転刃物の第二実施形態を示す正面
図であり、図7は図6の側面図である。第二実施形態に
係る回転刃物64は、円周方向に一定の間隔で一方向に
複数の刃先65が形成され、軸方向に一定の幅で延びた
形状である。さらに、図7に示すように、刃先65は軸
方向の一方の端部が前方で軸中心に向かう傾斜部66に
まで形成されている。よって、図6及び図7に示す回転
刃物64は一方向、一平面での解体対象物の剥離を行え
るだけでなく、傾斜部66の前方に位置する面も一部剥
離可能となる。この形式の回転刃物を用いると、解体対
象物が折れ曲がり部や仕切壁部などを有する複雑な形状
のときに有利である。
【0044】図8は回転刃物の第三実施形態を示す正面
図であり、図9は図8の側面図である。第三実施形態に
係る回転刃物84は、円周方向に一定の間隔で一方向に
複数の刃先85が形成され、軸方向に一定の幅で延びた
形状である。さらに、図9に示すように、刃先85は軸
方向の一方の端部が前方で軸中心に向かう尖鋭部86に
まで形成されている。よって、図8及び図9に示す回転
刃物84は一方向、一平面での解体対象物の剥離を行え
るだけでなく、尖鋭部86の前方に位置する面も剥離可
能となる。この形式の回転刃物を用いると、解体対象物
が折れ曲がり部や仕切壁部、穴部などを有する複雑な形
状のときに有利である。
【0045】図10は、回転刃物の第四実施形態を示す
正面図である。図10に示すように、回転刃物104の
本体106に互いに反対方向に刃先105を向けた略Y
字型の刃先を複数構成すれば、回転刃物104を正逆の
両方向に回転させても剥離が可能となる。
【0046】また、図13は図10の部分拡大図である
が、図13に示すように刃先105を本体106に取外
し可能に差込む構成とし、ボルト107で本体106と
螺合すれば、刃先105が摩耗した際には、摩耗した刃
先105のみを取り替えることができ、メンテナンス性
に優れ、しかも、経済的な利点もある。
【0047】また、図11は、回転刃物の第五実施形態
を示す正面図であり、図11の如く略くの字型の刃先1
15を一方向に取外し可能に本体116にボルトで螺合
してもよい。この実施形態の如くしてもメンテナンス性
及び経済性に優れる。なお、本実施形態では、剥離可能
な回転方向は一方向のみとなる。
【0048】あるいは、図12は、回転刃物の第六実施
形態を示す正面図であるが、図12の如く回転刃物12
4の本体126に互いに反対方向に刃先125を向けた
略T字型の刃先を取外し可能に複数構成すれば、回転刃
物124を正逆の両方向に回転させても剥離が可能とな
る。本実施形態でも同様に、メンテナンス性及び経済性
に優れる。
【0049】尚、本発明の解体作業用剥離機は、上述の
図示例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を
逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿
論である。例えば、上述の図示例に示す回転刃物を、解
体対象物に応じて適宜組み合わせて用いることも可能で
ある。
【0050】
【発明の効果】以上、説明したように本発明に係る解体
作業用剥離機は、特に、鋼−プラスチック複合材からプ
ラスチック構成材を簡単に除去でき、プラスチック構成
材が剥離した鋼を再資源として再利用し易くなるという
優れた効果を奏する。鋼をシュレッダーにかけても、プ
ラスチック構成材が剥離しているからシュレッダーダス
トを大幅に低減できる。また、作業床面に固化した固着
物等を簡単に剥離することができる。さらには、吸引装
置によって剥離作業中の破片等を吸引できるから、作業
環境を常に清潔に保つ効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る解体作業用剥離機を
示す正面図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】本実施形態に係る解体作業用剥離機の回転刃物
による剥離を説明するための図である。
【図4】本発明に用いる回転刃物の第一実施形態を示す
正面図である。
【図5】図4の側面図である。
【図6】回転刃物の第二実施形態を示す正面図である。
【図7】図6の側面図である。
【図8】回転刃物の第三実施形態を示す正面図である。
【図9】図8の側面図である。
【図10】回転刃物の第四実施形態を示す正面図であ
る。
【図11】回転刃物の第五実施形態を示す正面図であ
る。
【図12】回転刃物の第六実施形態を示す正面図であ
る。
【図13】図10の部分拡大図である。
【符号の説明】
1:車両 2:旋回ステージ 4:回転刃物 6:油圧作動ブーム 7:起伏シリンダ 16:油圧式回転機 21:吸引装置 22:軸 23:解体対象物 24:鉄板 25:断熱防音材 26:プラスチック板

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 起伏可能な油圧作動ブームの先端に取り
    付け可能であり、解体対象物表面の剥離を行う回転刃物
    を備えた解体作業用剥離機。
  2. 【請求項2】 前記回転刃物の強度が、プラスチック構
    成材の強度以上であり、かつ、鋼の強度と同等程度であ
    ることを特徴とする請求項1に記載の解体作業用剥離
    機。
  3. 【請求項3】 前記解体対象物の破片等を吸引するため
    の吸引装置を更に備えたことを特徴とする請求項1又は
    2に記載の解体作業用剥離機。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2005118169A1 (ja) * 2004-06-01 2005-12-15 Yoshiaki Takakura スクラップ解体機
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