JP3101252U - 畳 - Google Patents
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Abstract
【課題】 職人技を要せず、簡単かつ迅速、安全に畳表を交換することができて、手軽に畳表を日光に干したり、デザイン性の高い畳表に交換することができる畳を提供する。
【解決手段】 畳1Aは、畳床2と、この畳床2の上面に取り付けられる畳表3aとを有しており、この畳表3aを構成する経糸(たていと)方向における両端部の裏面に、スライドファスナー4を構成するファスナーテープ41の一方を縫着すると共に、他方のファスナーテープ41を畳床2の長さ方向における両端部の側面に縫着して前記畳表3aの両端部裏面位置で前記スライドファスナー4の開閉を可能とし、かつ、畳床2の各辺の端部上面と畳表3aの各辺の端部裏面とを面ファスナー5によって着脱自在に密着する。
【選択図】 図1
【解決手段】 畳1Aは、畳床2と、この畳床2の上面に取り付けられる畳表3aとを有しており、この畳表3aを構成する経糸(たていと)方向における両端部の裏面に、スライドファスナー4を構成するファスナーテープ41の一方を縫着すると共に、他方のファスナーテープ41を畳床2の長さ方向における両端部の側面に縫着して前記畳表3aの両端部裏面位置で前記スライドファスナー4の開閉を可能とし、かつ、畳床2の各辺の端部上面と畳表3aの各辺の端部裏面とを面ファスナー5によって着脱自在に密着する。
【選択図】 図1
Description
本考案は、交換容易な畳表を備えた畳に係り、特に、手軽に畳表を日光に干したり、デザイン性の高い畳表等を作って自由に取り替えて楽しむのに好適な畳に関するものである。
従来より、畳は、畳床とその上に被せられる畳表とから構成されており、この畳表を熟練した畳職人の手によって畳床に縫い付けるようになっている。そして、畳表を交換する場合には、畳糸を切断して畳表を取り外し、裏返したり新品の畳表に交換した後、再び畳職人による縫い付け作業が行われる。しかしながら、畳職人による縫い付け作業は、コストや時間がかかるため、気軽に畳表を交換できないという現状がある。
このような現状の問題を解決するものとして、例えば、特開2001−200628号公報に記載のものが提案されている(特許文献1)。この発明は、第1の係留具によって畳表を畳床のかまち方向端部における側面または底面に固定するとともに、第2の係留具によって畳縁を畳床の幅方向端部における上面に固定し、前記畳縁を第2の係留具を被覆するように折り返した後、第3の係留具によって畳床の側面または底面に固定する。そして、帯状締結部材をループ状に緊縛することで畳表を畳床に締結するようになっている。この縁付畳によれば、誰にでも畳表の交換をすることができるとされる。
しかしながら、特開2001−200628号公報に記載された発明においては、鋭利な係留具やこの係留具を打ち付ける打撃具を使用するため、特に小さな子供のいる家庭では、子供が怪我をしないように気を付けなければならない。また、畳表や畳縁を固定する際には、位置合わせ作業をする必要があるし、誤った位置に固定してしまった場合にはやり直さなければならず、非常に煩わしいという問題がある。さらに、近年、デザイン性の高い畳表が各種提案されており、このような畳表を気分に応じて自由自在に交換したいというニーズが高まっている。
本考案は、このような問題点を解決するためになされたものであって、職人技を要せず、簡単かつ迅速、安全に畳表を交換することができて、手軽に畳表を日光に干したり、デザイン性の高い畳表に交換することができる畳を提供することを目的としている。
本考案に係る畳の特徴は、畳床と、この畳床の上面に取り付けられる畳表とを有しており、この畳表を構成する経糸(たていと)方向における両端部の裏面に、スライドファスナーを構成するファスナーテープの一方を縫着すると共に、他方のファスナーテープを畳床の長さ方向における両端部の側面に縫着して前記畳表の両端部裏面位置で前記スライドファスナーの開閉を可能とし、かつ、畳床の各辺の端部上面と畳表の各辺の端部裏面とをマジックテープによって着脱自在に密着する点にある。
また、本考案において、畳表に縫着したファスナーテープは、前記畳表の経糸方向における端部から中央側に向けて縫着され、途中から端部側へ折り返されてスライドファスナーのエレメントを端部側に向けて配置されていることが好ましい。
また、本考案に係る畳の特徴は、畳床と、この畳床の上面に取り付けられる畳表とを有しており、この畳表の経糸方向における両端部の裏面から畳床の長さ方向における両側面にスライドファスナーのエレメントが垂れるように一方のファスナーテープを前記畳表の両端部裏面に縫着し、他方のファスナーテープを畳床の長さ方向の両端部の側面に縫着し、この畳床の両側面位置で前記スライドファスナーの開閉を可能とし、かつ、畳床の各辺の端部上面と畳表の各辺の端部裏面とをマジックテープによって着脱自在に密着する点にある。
また、本考案において、畳床の長さ方向に沿った両縁部の側面に、畳縁(たたみべり)の下部分を縫着すると共に、この畳縁の上部分の内側面およびこれに対応する畳表の両縁部表面にマジックテープを取り付けて畳縁を取り付けるようにしてもよい。
さらに、本考案において、畳縁の上部分を畳表の経糸に平行な両端部の上面に縫着しておき、その畳縁の下部分における内側面およびこれに対応する畳床の両縁部側面にマジックテープを取り付けて畳縁を取り付けるようにしてもよい。
また、本考案に係る畳の特徴は、畳床と、この畳床に取り付けられる畳表とを有しており、この畳表の経糸方向の長さを、畳床の長さ方向の表面および長さ方向の両端部の側面を覆うことができる長さに形成すると共に、畳表の経糸と直交する方向の長さを、畳床の幅方向の表面および幅方向の両端部の側面を覆うことができる長さに形成し、前記畳表の経糸方向の両端部裏面にスライドファスナーの一方のファスナーテープを縫着し、他方のファスナーテープを畳床の裏面に縫着し、この畳床の裏面位置で前記スライドファスナーの開閉を可能とし、かつ、前記畳表の経糸に直交する方向の両端部裏面およびこれに対応する畳床の幅方向両端側面とをマジックテープによって着脱自在に密着する点にある。
本考案によれば、職人技を要せずして簡単かつ迅速、安全であって、しかも皺が生じないように畳表を交換することができて、手軽に畳表を日光に干したり、デザイン性の高い畳表に交換することができる。
以下、本考案に係る畳の実施形態について図面を用いて説明する。図1は、本考案の第1の実施形態における畳1Aにおいて畳表の一端部をめくり上げた状態を示す全体斜視図であり、図2はその正面図である。
本第1実施形態の畳1Aは、畳床2と、この畳床2の上面に取り付けられる畳表3aと、この畳表3aを畳床2に着脱するためのスライドファスナー4と、畳床2および畳表3aの各辺の端部を着脱自在に密着するためのマジックテープ5とを備えている。
畳床2は、図3にその平面図を示すように、略直方体形状に形成されて畳1Aの土台の役割を果たすものである。この畳床2としては、稲ワラにより形成されるワラ床の他、ワラを全く使用しない建材床や、建材床の素材をワラで挟んだワラサンド床等が挙げられる。畳表3aは、い草を経糸(たていと)で織り上げて作られており、図4にその底面図を示すように、畳床2の縦横寸法と略同一寸法に形成されている。なお、本第1実施形態では、畳1Aの長手方向を経糸方向としている。
スライドファスナー4は、通常のスライドファスナー4と同様に、ファスナーの本体である左右1対を組み合わせてなるエレメント42と、このエレメント42の両側に取り付けられる一対のファスナーテープ41,41と、前記エレメント42を噛み合わせるスライダー43とから構成されている。そして、図2から図4に示すように、ファスナーテープ41の一方が、畳表3aの経糸方向における両端部の裏面に縫着され、他方のファスナーテープ41が、畳床2の長さ方向における両端部の側面に縫着されている。これらファスナーテープ41は、エレメント42が畳表3aの両端部の裏面位置に配置されるとともに、スライダー43のスライド方向が経糸方向と直交するように縫着されている。このような位置にスライドファスナー4を取り付けることにより、経糸をしっかり直線状に引っ張ることができ、畳表3aが伸びて皺にならない。
また、本第1実施形態におけるファスナーテープ41は、図2に示すように、経糸方向における端部から中央側に向けて縫着され、途中から端部側へ折り返されてエレメント42を端部側に向けて配置されている。スライドファスナー4の縫着範囲を大きくして強度を高めることと、ファスナーの開閉操作をし易くするためである。なお、本第1実施形態では、図3に示すように、スライダー43や下止44を畳床2側のファスナーテープ41に取り付けているがこれに限らず、畳表3a側のファスナーテープ41に取り付けてもよい。
マジックテープ5は、畳床2の各辺の端部上面と、畳表3aの各辺の端部裏面に貼付されている。すなわち、経糸方向と平行な2辺については、畳床2の上面および畳表3aの裏面に直接マジックテープ5が貼付され、経糸方向と直交する2辺については、互いに対向するファスナーテープ41にマジックテープ5が貼付されている。畳表2が反り上がったりズレたりするのを防止する効果がある。なお、本第1実施形態では、マジックテープ5を用いているがこれに限られるものではなく、着脱が自在な面ファスナーであってもよい。
つぎに、上記構造を有する本第1実施形態の畳1Aにおいて、畳表3aを着脱する作業について図面を用いて説明する。
まず、畳床2に畳表3aを取り付ける場合、図5(a)に示すように、畳床2の上に畳表3aを重ねる。このとき、畳表3aの経糸方向における両端部が、畳床2の長さ方向の両端部に一致するように配置する。そして、畳表3aのエレメント42と、畳床2のエレメント42とを畳表3aの裏側で合わせる。
畳表3aおよび畳床2のそれぞれのエレメント42を位置合わせした後、片側ずつスライドファスナー4を閉める。つまり、畳床2の一端部側のスライダー43を操作して各エレメント42を噛合させて片方のスライドファスナー4を閉じる。これにより、畳表3aの一端部が畳床2の一端部と結合される。このとき、本第1実施形態では、図5(a)に示すように、畳表3a側のファスナーテープ41は、経糸方向における端部から中央側に向けて縫着されるとともに、途中から端部側へ折り返されてエレメント42を端部側に向けている。このため、ファスナーテープ41は畳表3aにしっかり縫着されるとともに、図5(b)に示すように、畳表3aの端部を適宜めくり上げられるので、スライドファスナー4の開閉操作が容易に行えるようになっている。
このように片側のスライドファスナー4を締結した後、反対側の畳表3aの端部を経糸方向に引っ張って皺を伸ばし、もう一組のスライドファスナー4のエレメント42を位置合わせする。そして、図5(c)に示すようにその畳表3aの他端部をめくり上げ、スライダー43を操作することでスライドファスナー4を閉じる。これにより、両方の端部において畳表3aと畳床2とが締結され、しかも経糸を緊張させた状態に適度に引っ張られて畳表3aが畳床2に固着される。
両端部のスライドファスナー4を閉じた後、図5(d)に示すように、めくり上げていた畳表3aの端部を下方に降ろす。これにより、経糸方向における両端部に設けられた各マジックテープ5が互いに結合し、畳表3aの両端部分がめくり上がるのを防止して平らにする。
さらに、畳表3aの経糸方向と平行な2辺を表面から押圧することで、各辺に設けられたマジックテープ5が結合し、畳表3aにおける経糸方向と平行な2辺も畳床2と密着するので、畳表3aに皺やよれが生じない。
一方、畳表3aを畳床2から取り外す場合、まず、畳表3aの経糸方向における両端部を持ち上げる。すると、畳表3aおよび畳床2の各両端部に設けられていたマジックテープ5が離脱し、スライドファスナー4が露出する。そして、スライダー43を操作してスライドファスナー4を開くことで、経糸方向における両端部の結合を解除する。最後に、畳表3aおよび畳床2の経糸方向と平行な2辺を結合しているマジックテープ5を離脱させることで、畳表3aは完全に畳床2から取り外される。
以上のような本第1実施形態によれば、スライドファスナー4を畳表3aの裏側に隠しながら開閉自在にしているので、畳1Aの外観を損ねてしまうことがなく、畳表3aを自由に着脱することができる。しかも経糸方向に展張するようにスライドファスナー4を設けているので、畳表3aに皺ができない。
つぎに、本考案に係る畳の第2の実施形態について図面を用いて説明する。図6は、本考案の第2の実施形態である畳1Bを示す全体斜視図であり、図7は本第2実施形態における畳表3bを展開した状態の底面図である。なお、本第2実施形態の構成のうち、前述した第1実施形態の構成と同一若しくは相当する構成については同一の符号を付して再度の説明を省略する。
図6に示すように、本第2実施形態の畳1Bの特徴は、畳床2の長さ方向における両側面位置でスライドファスナー4の開閉を可能とする点にある。このため、畳表3bの経糸方向における両端部の裏面には、畳床2の長さ方向における両側面にまでスライドファスナー4のエレメント42が垂れるようにファスナーテープ41の一方を縫着し、他方のファスナーテープ41を畳床2の長さ方向の両端部の側面に縫着している。また、図7に示すように、長手方向(経糸方向)における畳床2の端部上面の2辺と、これに対向する畳表3bの端部裏面の2辺にはマジックテープ5が取り付けられている。
このような構造を有する本第2実施形態の畳1Bにおいて、畳表3bを着脱する作業について図面を用いて説明する。
まず、畳床2に畳表3bを取り付ける場合、図8(a)に示すように、畳床2の上に畳表3bを重ねる。このとき、畳表3bの経糸方向における両端部が、畳床2の長さ方向の両端部に合わさるように配置する。畳表3bに縫着されたエレメント42は、畳床2の長さ方向における端部側面に垂れ下げられ、畳床2に縫着されるエレメント42は、畳床2の長さ方向における端部側面に配置される。つまり、両エレメント42は畳床2の長さ方向における両端部側面位置で位置合わせされる。
畳表3bおよび畳床2の各エレメント42を位置合わせした後、一方のスライダー43を操作してエレメント42を噛合させてスライドファスナー4を閉じる。これにより、畳表3bの経糸方向の一端部が結合される。つぎに、もう一方の畳表3aの端部を経糸方向に引っ張り、他方の端部のスライドファスナー4をスライダー43によって閉じる。これにより、図8(b)に示すように、畳表3bの他端部が畳床2の他端部と結合し、畳表3bは適度に引っ張られた状態で皺もなく畳床2に固着される。
両端部のスライドファスナー4を閉じた後、図8(c)に示すように、畳表3bの経糸方向と平行な2辺を上から押して、各辺に設けられたマジックテープ5と、畳床2の各辺に設けられたマジックテープ5とを係合する。これにより、畳表3bにおける経糸方向と平行な2辺も畳床2と密着するので、畳表3bが緩んで皺が発生するのを防止するようになっている。
一方、畳表3bを畳床2から取り外す場合、まず、畳床2の長さ方向における両端部の側面で結合しているスライドファスナー4を解除する。そして、畳床2および畳表3bの経糸方向と平行な2辺を結合しているマジックテープ5を離脱させることで、畳表3bを畳床2から取り外す。
以上のような本第2実施形態によれば、スライドファスナー4を畳床2の長さ方向における両端部の側面位置で開閉自在にしたので、スライドファスナー4の操作がし易く、簡単に畳表3bを交換できる。また、経糸方向に畳表3bを引っ張って展張させるため、皺が生じない。
つぎに、本考案に係る畳の第3の実施形態について図面を用いて説明する。図9は、本考案の第3の実施形態である畳1Cを示す全体斜視図であり、図10は、本第3実施形態における畳表3cを展開した状態での底面図である。なお、本第3実施形態の構成のうち、前述した各実施形態の構成と同一若しくは相当する構成については同一の符号を付して再度の説明を省略する。
図9に示すように、本第3実施形態の畳1Cの特徴は、畳床2の底面でスライドファスナー4の開閉を可能とする点にある。そのため、畳表3cの経糸方向の長さを、畳床2の長さ方向の表面および長さ方向の両端部の側面を覆うことができる長さに形成すると共に、畳表3cの経糸と直交する方向の長さを、畳床2の幅方向の表面および幅方向の両端部の側面を覆うことができる長さに形成している。
そして、畳表3cの経糸方向の両端部裏面にスライドファスナー4を構成するファスナーテープ41の一方を縫着すると共に、他方のファスナーテープ41を畳床2の裏面に縫着している。また、図10に示すように、畳表3cの経糸に直交する方向の両端部裏面およびこれに対応する畳床2の幅方向の両端側面にはマジックテープ5が取り付けられている。
このような構造を有する本第3実施形態の畳1Cにおいて、畳表3cを着脱する作業について図面を用いて説明する。
まず、畳床2に畳表3cを取り付ける場合、図11(a)に示すように、畳床2の上に畳表3cを重ね、畳表3cの各端部が、畳床2の各端部に一致するように配置する。畳表3cを畳床2の各端縁に沿って折り曲げて、図11(b)に示すように、畳表3c側のエレメント42が、畳床2の底面において畳床2側のエレメント42と対向するようになっている。
畳床2の底面で各エレメント42を位置合わせした後、片方のスライダー43を操作して各エレメント42を噛合し、スライドファスナー4を閉じる。これにより、畳表3cと畳床2とが結合される。つぎに、畳表3cの他端部を引っ張って畳床2の端部に沿って折り曲げて、畳床2の底面で各エレメント42を対向させる。そして、スライダー43を操作することでスライドファスナー4を閉じ、図11(c)に示すように、畳表3cの他端部と畳床2の他端部とが結合し、畳表3cは適度に引っ張られた状態で畳床2に固着される。
つづいて、図11(d)に示すように、畳表3cの経糸方向と直交する方向における両端部を折り曲げて、畳床2の幅方向の両端部側面を被覆する。そして、その両端部を表面側から押して畳表3cと畳床2とをマジックテープ5で係合させる。これにより、畳表3cにおける経糸方向と平行な2辺も畳床2と密着し、畳表3cが緩んで皺が発生するのを防止する。
一方、畳表3cを畳床2から取り外す場合、まず、畳床2の底面で閉じられているスライドファスナー4をそれぞれ解除し、幅方向の両端におけるマジックテープ5を離脱して畳表3cを畳床2から取り外す。
以上のような本第3実施形態によれば、畳表3cの寸法を畳床2の全側面まで覆うことができる大きさに形成するとともに、スライドファスナー4を畳床2の長さ方向における両端部の裏面位置で開閉自在にしたので、畳表3cを取り付けた状態での畳1Cの美観が高く、畳表3cを容易に着脱できる。また、経糸を経糸方向にスライドファスナー4で引っ張るので畳表3cに皺が生じにくくできる。
なお、本考案に係る畳は、前述した各実施形態に限定されるものではなく、適宜変更することができる。
例えば、前述した各実施形態では、畳縁6のない畳について説明しているが、これに限られるものではなく、容易に着脱可能な畳縁6を取り付けるようにしてもよい。ここで、第1もしくは第2の実施形態のように、畳床2の側面が露出している畳1A,1Bに取り付け可能な畳縁6の例を以下に示す。
図12は、第1実施形態の畳1Aに畳縁6aを取り付けた全体斜視図である。この畳縁6aは、畳床2に縫着されており、畳表3aとマジックテープ5によって接着される。畳縁6aの下部分61は、畳床2の長さ方向に沿った両縁部の側面に縫着され、畳縁6aの上部分62の内側面には、マジックテープのループ側あるいはカギ側が取り付けられる。そして、これに対応する畳表3aの両縁部表面に他方のマジックテープ5を取り付けるようになっている。この畳縁6aによれば、畳表3aを取り付けた後、上部分62を折り返して畳表3aのマジックテープ5と結合させるだけで容易に取り付けることができる。
また、図13は、第2実施形態の畳1Bに畳縁6bの他の例を取り付けた全体斜視図である。この畳縁6bは、畳表3bに縫着されており、畳床2の側面にマジックテープ5によって接着される。畳縁6bの上部分62は、畳表3bの経糸に平行な両端部の上面に縫着すると共に、その下部分61における内側面には、マジックテープ5が取り付けられる。そして、これに対応する畳床2の両縁部側面にマジックテープ5を取り付けられている。これにより畳表3bを取り付けた後、下部分61を折り返して畳床2のマジックテープ5と結合させるだけで容易に取り付けることができる。
1A,1B,1C 畳
2 畳床
3a,3b,3c 畳表
4 スライドファスナー
5 マジックテープ
6a,6b 畳縁
41 ファスナーテープ
42 エレメント
43 スライダー
44 下止
61 畳縁の下部分
62 畳縁の上部分
2 畳床
3a,3b,3c 畳表
4 スライドファスナー
5 マジックテープ
6a,6b 畳縁
41 ファスナーテープ
42 エレメント
43 スライダー
44 下止
61 畳縁の下部分
62 畳縁の上部分
Claims (6)
- 畳床と、この畳床の上面に取り付けられる畳表とを有しており、この畳表を構成する経糸(たていと)方向における両端部の裏面に、スライドファスナーを構成するファスナーテープの一方を縫着すると共に、他方のファスナーテープを畳床の長さ方向における両端部の側面に縫着して前記畳表の両端部裏面位置で前記スライドファスナーの開閉を可能とし、かつ、畳床の各辺の端部上面と畳表の各辺の端部裏面とをマジックテープによって着脱自在に密着することを特徴とする交換容易な畳表を備えた畳。
- 請求項1において、畳表に縫着したファスナーテープは、前記畳表の経糸方向における端部から中央側に向けて縫着され、途中から端部側へ折り返されてスライドファスナーのエレメントを端部側に向けて配置されていることを特徴とする交換容易な畳表を備えた畳。
- 畳床と、この畳床の上面に取り付けられる畳表とを有しており、この畳表の経糸方向における両端部の裏面から畳床の長さ方向における両側面にスライドファスナーのエレメントが垂れるように一方のファスナーテープを前記畳表の両端部裏面に縫着し、他方のファスナーテープを畳床の長さ方向の両端部の側面に縫着し、この畳床の両側面位置で前記スライドファスナーの開閉を可能とし、かつ、畳床の各辺の端部上面と畳表の各辺の端部裏面とをマジックテープによって着脱自在に密着することを特徴とする交換容易な畳表を備えた畳。
- 請求項1から請求項3のいずれかにおいて、畳床の長さ方向に沿った両縁部の側面に、畳縁(たたみべり)の下部分を縫着すると共に、この畳縁の上部分の内側面およびこれに対応する畳表の両縁部表面にマジックテープを取り付けて畳縁を取り付けるようにしたことを特徴とする交換容易な畳表を備えた畳。
- 請求項1から請求項3のいずれかにおいて、畳縁の上部分を畳表の経糸に平行な両端部の上面に縫着し、その畳縁の下部分における内側面およびこれに対応する畳床の両縁部側面にマジックテープを取り付けて畳縁を取り付けるようにしたことを特徴とする交換容易な畳表を備えた畳。
- 畳床と、この畳床に取り付けられる畳表とを有しており、この畳表の経糸方向の長さを、畳床の長さ方向の表面および長さ方向の両端部の側面を覆うことができる長さに形成すると共に、畳表の経糸と直交する方向の長さを、畳床の幅方向の表面および幅方向の両端部の側面を覆うことができる長さに形成し、前記畳表の経糸方向の両端部裏面にスライドファスナーの一方のファスナーテープを縫着し、他方のファスナーテープを畳床の裏面に縫着し、この畳床の裏面位置で前記スライドファスナーの開閉を可能とし、かつ、前記畳表の経糸に直交する方向の両端部裏面およびこれに対応する畳床の幅方向両端側面とをマジックテープによって着脱自在に密着することを特徴とする交換容易な畳表を備えた畳。
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JP2003272061U JP3101252U (ja) | 2003-10-28 | 2003-10-28 | 畳 |
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