JPH08426A - 布団用カバー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 ［目的］布団への装着が簡単にでき、使用時に布団がず
れたりせず使いやすい布団用カバーを提供することを目
的とする。 ［構成］掛け布団用カバーＡ１は掛け布団とほぼ同じ大
きさの長方形の被覆シート１を備えている。被覆シート
１の長さ方向の一端側には縁部の三辺を縫製して袋シー
ト２が取り付けられている。袋シート２と被覆シート１
の間には一方が開口した収容部３が形成されている。被
覆シート１の周縁の四隅部及び長辺部の中間部及び短辺
部の中間部には八箇所に固定手段を構成する結び紐４が
取り付けられている。袋シート２側の三箇所の結び紐４
は収容部３の内部側に設けられている。結び紐４はそれ
ぞれ二本の紐からなり掛け布団の下面に設けてある掛け
紐に結びつけて固定することができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、敷布団及び掛け布団に
簡単に装着できる布団用カバーに関するものである。

【０００２】

【従来技術】敷布団及び掛け布団には汚れないように布
団用カバーが装着される。従来の布団用カバーは、袋状
に形成されて敷布団及び掛け布団の全体を覆うものが一
般的である。そして、布団用カバーの側部には、敷布団
や掛け布団を入れ込むための入込口が設けられている。
この入込口にはファスナーが備えてあり、布団の収容後
はファスナーを閉じて布団がはみ出ないようにする。ま
た、布団用のカバーにおいては片面側（敷布団では下面
側、掛け布団では上面側）の一部を開口したものもあ
り、この開口部は内部の布団が出ないようにゴム紐でし
ぼるようにしてある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、上記したよう
な従来の布団用カバーには、次のような課題があった。 （ａ）袋状に形成されたカバーに布団を収容する場合に
おいて、布団がカバー内で偏ってしまったり四隅部分が
きれいに収まりにくいので作業が大変に面倒である。ま
た、敷布団の場合は比較的布団が重いので、作業は更に
面倒になる。

【０００４】（ｂ）カバーに布団を収容する際、ファス
ナーを閉じるときに十分に注意をしないとファスナーが
布団を噛んでしまうことがある。こうなると、布団が傷
んでしまうだけでなく、噛み方が甚だしい場合はファス
ナーの交換が必要になることもある。

【０００５】（ｃ）使用時においては、特に掛け布団の
場合はカバー内で布団が動きやすい。このため、布団が
ずれて偏ってしまうなど、使いづらい。

【０００６】（ｄ）開口部を有するカバーにおいては、
開口部がゴム紐でしぼられているため折り畳んだときに
は開口部が小さく窄まってカバーがいびつに変形してし
まい、布団をきれいに畳むことができない。

【０００７】

【発明の目的】本発明は、上記課題を解消するもので、
布団への装着が簡単にでき、使用時に布団がずれたりせ
ず使いやすい布団用カバーを提供することを目的とす
る。

【０００８】

【目的を達成するための手段】上記目的を達成するため
に講じた本発明の手段は次のとおりである。第１の手段
にあっては、布団用カバーであって、このカバーは、少
なくとも布団の片面を覆うことができる被覆シートと、
この被覆シートの一方の端部に設けられ、布団の一方の
端部側が挿入できる袋状の収容部と、を含む、布団用カ
バーである。

【０００９】第２の手段にあっては、被覆シートには、
装着の対象となる布団に固定するための固定手段が設け
られている、第１の手段に係る布団用カバーである。

【００１０】被覆シートの大きさは、装着の対象となる
布団の大きさとほぼ同じかやや大きく設定される。例え
ば、装着の対象となる布団が掛け布団である場合は、掛
け布団の大きさとほぼ同一に形成し、敷布団である場合
は端部が下側に折り込めるように敷布団よりやや長く形
成するなどである。

【００１１】収容部の奥行は、使用時に布団から外れに
くい限度で短めに形成されるが、これに限定されるもの
ではない。固定手段は、例えばホック、ぼたん、紐など
公知の手段が用いられ特に限定するものではない。ま
た、固定手段は被覆シートに設けられたもの単体で布団
に固定できるものでもよいし、布団に設けられたものと
組み合わさって固定できるものでもよい。

【００１２】

【作用】布団用カバーの布団への装着は、まず布団の一
方の端部側にカバーに設けてある収容部を被せ、次に被
覆シートで布団の片面（敷布団の場合は上面、掛け布団
の場合は下面）全体を覆うように広げて行なう。これに
よれば、布団への装着が簡単にできる。

【００１３】被覆シートを布団に固定する固定手段を備
えたものは、使用時にカバーと布団がずれにくいので使
いやすい。なお、敷布団用の場合は、敷布団が使用時に
ほとんど動かないため、敷布団よりやや大きく形成した
部分を布団の下側に折り込んでおけば、固定手段を用い
るのとほぼ同じ効果がある。

【００１４】

【実施例】本発明を図面に示した実施例に基づき更に詳
細に説明する。図１は本発明に係る掛け布団用カバーの
一実施例を示す斜視図である。符号Ａ１は掛け布団用カ
バーで、装着の対象となる掛け布団とほぼ同じ大きさの
長方形の被覆シート１を備えている。被覆シート１の長
さ方向の一端側には、縁部の三辺を縫製して袋シート２
が取り付けられている。これにより、袋シート２と被覆
シート１の間には一方が開口した収容部３が形成されて
いる。

【００１５】被覆シート１の周縁の四隅部及び長辺部の
中間部及び短辺部の中間部には合計八箇所に固定手段を
構成する結び紐４、４・・・が取り付けられている。な
お、袋シート２側の三箇所の結び紐４、４・は図１に示
すように収容部３の内部側に設けられている。結び紐
４、４・・・はそれぞれ二本の紐からなり、後述する掛
け布団Ｆ１の下面に設けてある掛け紐５に結びつけて固
定することができる。

【００１６】（作 用）図２は使用状態を示す斜視図、
図３は固定手段による固定方法を示す説明図である。図
１、図２を参照して本実施例の作用を説明する。掛け布
団用カバーＡ１の掛け布団Ｆ１への装着は次のように行
なう。まず、袋シート２を反転させて収容部３の内部側
にあった結び紐４、４・を露出させる。次に、袋シート
２を下にして掛け布団用カバーＡ１を広げて置き、その
上に掛け布団Ｆ１を載せる。

【００１７】次に、被覆シート１で掛け布団Ｆ１の下面
を覆うように整える。そして、被覆シート１の周縁部八
箇所に設けてある結び紐４、４・・・を掛け布団Ｆ１の
周縁部下面に設けてある輪状の掛け紐５（図３参照）に
通して適当に結び付けて固定する。そして、袋シート２
を再度反転させて掛け布団Ｆ１の一端側を収容部３に収
めるようにする。このように、掛け布団用カバーＡ１の
掛け布団Ｆ１への装着が簡単にできる。また、これによ
れば掛け布団用カバーＡ１と掛け布団Ｆ１が使用時にず
れないので従来のように偏ったりせず使いやすい。

【００１８】図４は本発明に係る敷布団用カバーの一実
施例を示す使用状態説明図である。本実施例の敷布団用
カバーＡ２は、被覆シート１ａとその一端側に設けられ
た袋シート２ａを備え、被覆シート１ａと袋シート２ａ
との間には開口部を有する収容部３ａが形成されてい
る。被覆シート１ａの大きさは、幅については装着の対
象となる敷布団Ｆ２の幅とほぼ同じであるが長さはやや
長く形成されて端部は折り込み部１０となっている。

【００１９】敷布団用カバーＡ２は、敷布団Ｆ２が使用
時にほとんど動かないため、折り込み部１０を敷布団Ｆ
２の下側に折り込んでおけば、固定手段を用いるのとほ
ぼ同じ効果がある。従って、敷布団用カバーＡ２には上
記掛け布団用カバーＡ１とは相違して結び紐のような固
定手段は設けられていない。なお、本発明は図示の実施
例に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載内
において種々の変形が可能である。

【００２０】

【発明の効果】本発明は上記構成を備え、次の効果を有
する。 （ａ）布団用カバーの布団への装着は、布団の一方の端
部側にカバーに設けてある収容部を被せ、次に被覆シー
トで布団の片面（敷布団の場合は上面、掛け布団の場合
は下面）全体を覆うように広げて行なえばよく、布団へ
の装着が簡単にできる。

【００２１】（ｂ）被覆シートを布団に固定する固定手
段を備えたものは、使用時にカバーと布団がずれにくい
ので使いやすい。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る掛け布団用カバーの一実施例を示
す斜視図。

【図２】使用状態を示す斜視図。

【図３】固定手段による固定方法を示す説明図。

【図４】本発明に係る敷布団用カバーの一実施例を示す
使用状態説明図。

【符号の説明】

Ａ１ 掛け布団 １ 被覆シート ２ 袋シート ３ 収容部 ４ 結び紐 Ａ２ 敷布団 １ａ 被覆シート ２ａ 袋シート ３ａ 収容部

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 布団用カバーであって、このカバーは、 少なくとも布団の片面を覆うことができる被覆シート
   と、 この被覆シートの一方の端部に設けられ、布団の一方の
   端部側が挿入できる袋状の収容部と、 を含む、布団用カバー。
2. 【請求項２】 被覆シートには、装着の対象となる布団
   に固定するための固定手段が設けられている、請求項１
   記載の布団用カバー。