JP3004310U - ふとんカバー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】掛けふとんの上部底面に、肩ふとんの一端を固
定して就寝者の肩部分を覆うことができるようにしたふ
とんに装着するふとんカバーであり、主体部である掛け
ふとんにしっかりと装着できるものであって、肩ふとん
のある程度の遊動を許容し、肩ふとんの機能を十分に発
揮できるふとんカバーを提供することを目的とする。 【構成】ふとんカバーは、掛けふとんの底面を覆う平面
状のカバー主体３の上部に折り返して袋状とした肩ふと
ん収容部４を、カバー主体の下隅部には掛けふとんの下
隅部を覆うコーナーカバー５を形成する。カバー主体の
周縁には掛けふとんの周縁に係止する結び紐などの係止
手段を設けるとともに、折り返した掛けふとん収容部の
先端には、掛けふとんの底面もしくは肩ふとんの上面に
係止する係止手段を設ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、掛けふとんのふとんカバー、特に掛けふとんの上部（肩部）底面 に一端を固定して就寝者の肩部を覆う肩ふとんを装着するものに適用するふとん カバーに関する考案である。

【０００２】

【従来の技術】

従来の掛けふとんには、肩ふとんを装着するようなものはなく、単なる一枚物 であった。したがって、従来のふとんカバーは掛けふとん全体をすっぽり収容す ることができるような袋状とするものが中心であり、装飾的な意味から表面を窓 状に開けたものやレース地で形成するものが知られている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来のようにふとん全体を覆うようなふとんカバーを、肩ふとんを有する掛け ふとんに適用した場合、肩ふとんと掛けふとんを含めて一つのふとんカバーに収 容してしまうため、就寝者の肩部分を覆うために装着される肩ふとんの機能が発 揮されないものとなってしまう。このような点に鑑み、本考案は掛けふとんの底 面に肩ふとんが装着された状態でしっかりと装着することができるとともに、肩 ふとんの機能を十分に発揮することができるふとんカバーを提供することを目的 とするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案に係るふとんカバーは、掛けふとん１の上部底面に一端を固定して肩ふ とん２を装着するものに適用する。掛けふとん１の底面を覆う平面状のカバー主 体３の上部には、折り返して袋状の肩ふとん収容部４を、平面状のカバー主体の 下隅部には、掛けふとんの下隅部を覆うコーナーカバー５を形成する。平面状の カバー主体３の周縁には結び紐６など、掛けふとんの周縁に係止する係止手段を 設けるとともに、折り返して形成される肩ふとん収容部４の先端には掛けふとん １の底面もしくは肩ふとん収容部４の上面に係止する係止手段を設ける。

【０００５】

【作用】

掛けふとんの下隅部をコーナーカバー５，５部分に収容させるとともに、上端 の肩ふとん収容部４に肩ふとんを収容させる。しかる後、結び紐などの係止手段 によってカバー主体３と掛けふとん１の周縁部、及び肩ふとん収容部４上端の係 止手段を掛けふとん底面もしくは肩ふとんに係止させる。この状態では、肩ふと ん収容部４を除くカバー主体部３はコーナーカバー５及び係止手段によってしっ かりと掛けふとんに装着されるとともに、肩ふとん収容部４には肩ふとん２のみ がしっかりと収容されることになる。したがって、掛けふとんの下方部は就寝者 の体を覆い、肩ふとんは就寝者の動きにも追随して肩部を覆い、掛けふとんに対 してはある程度遊動するという機能を維持した状態で表面がカバーされることに なる。

【０００６】

【実施例】

以下、本考案ふとんカバーの実施例を、添付の図面に基づいて説明する。 図１は、本考案ふとんカバーの一実施例を示す平面図であって、平面状のカバ ー主体１の上部（図面上の右部分）を折り返し、その両端縁を縫着して袋状肩ふ とん収容部４を形成している。カバー主体１の下部（図面上の左部分）には、両 隅部分に三角形のコーナーカバー５，５を縫着して掛けふとんの下隅部分が収容 されるようにしている。コーナーカバーの形状は三角形以外の形状、たとえば一 定幅の帯状とすることもできる。

【０００７】 平面状のカバー主体３の周縁には、適宜複数箇所において掛けふとんの周縁に 設けた係止具に結束する結び紐６，６を設け、掛けふとん１とカバー主体３を係 止できるようにしている。図示実施例では、カバー主体３上部の折り返し部分、 すなわち肩ふとん収容部４の内部にも結び紐６を設けているが、この結び紐６は 肩ふとん２の周縁に設けた係止具に結束することになる。

【０００８】 カバー主体３を折り返して形成する肩ふとん収容部４の先端部分には、中央部 の二箇所に別の結び紐６，６を設けている。この肩ふとん収容部４の先端部分に 設ける結び紐６は、掛けふとんの底面もしくは肩ふとんの上面に固定した係止具 に結束して両者を係止する。図３に示す実施例では、掛けふとんの底面にループ 状の係止具７を縫着その他の手段で固定しておき、この係止具７に結び紐６を結 束するようにしている。

【０００９】 上記の結び紐６，６として例示した掛けふとん１とカバー主体３、あるいは肩 ふとん２と肩ふとん収容部４の係止手段は、他の任意の手段、例えば面ファスナ ー、ホック、一方もしくは双方に環状の係止具を装着しておき相互に係脱可能と するもの、一方に環状の係止具を装着しておき他方にこれと係合するフックある いは結び紐を設ける方法などによることができる。

【００１０】 なお、掛けふとんと肩ふとんの固定は、掛けふとんの底面に肩ふとんの一端部 を縫着して固定するものであってもよいが、面ファスナーや図３に示すように通 常のファスナー８によって着脱自在とするのが好ましい。その場合、掛けふとん １と肩ふとん２は横幅方向の全長にわたって固定するのではなく中央部の一定範 囲を固定するものとすると、肩ふとんの両側を就寝者の両肩を覆い被せるように 引き上げることができる。そして、本考案ふとんカバーは肩ふとんを装着した状 態で装着し、肩ふとん部分では掛けふとんの主体部分には係止されていないため 、肩ふとんのある程度自由な動きを許容することになる。

【００１１】

【考案の効果】

請求項１記載の本考案ふとんカバーによれば、掛けふとんの上部に肩ふとんの 一端をを固定したふとんに、しっかりと外れることなく装着して掛けふとんの底 面及び肩ふとんをカバーすることができる。そして、肩ふとん収容部ではカバー とふとんの主体となる掛けふとんとは係合されていないため、掛けふとんに対す る肩ふとんの遊動を許容し、就寝者の肩部分を覆うことを目的とする肩ふとんの 機能を損なうことなくカバーすることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案ふとんカバーの実施例を示す平面図、

【図２】肩ふとんつきの掛けふとんにふとんカバーを装
着した状態を示す側面図、

【図３】掛けふとんと肩ふとんの固定部分を示す部分断
面図。

【符号の説明】

１…掛けふとん、 ２…肩ふとん、 ３…カバー主体、
４…肩ふとん収容部、 ５…コーナーカバー、 ６…
結び紐。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 小林 久義 大阪市中央区島町１丁目４番12号 (72)考案者 鈴木 善雄 大阪府豊中市刀根山６丁目11番32号

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】掛けふとん１の上部底面に一端を固定して
   肩ふとん２を装着するふとんに適用するものとし、該掛
   けふとん１の底面を覆う平面状のカバー主体３の上部に
   折り返して袋状とした肩ふとん収容部４を、平面状のカ
   バー主体の下隅部には掛けふとんの下隅部を覆うコーナ
   ーカバー５を形成するとともに、平面状のカバー主体３
   の周縁には掛けふとんの周縁に係止する係止手段を、肩
   ふとん収容部４の先端には掛けふとん１の底面もしくは
   肩ふとん収容部４の上面に係止する係止手段を設けたこ
   とを特徴とするふとんカバー。