JP2527913Y2

JP2527913Y2 - 防災頭巾にもなる枕

Info

Publication number: JP2527913Y2
Application number: JP11943690U
Authority: JP
Inventors: 昭若松
Original assignee: 昭若松
Priority date: 1990-11-15
Filing date: 1990-11-15
Publication date: 1997-03-05
Anticipated expiration: 2005-11-15
Also published as: JPH0477366U

Description

【考案の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本考案は、シングルにもダブルにもなり、しかも防災
頭巾にもなる枕に関する。

〔従来の技術〕

従来の枕は、内部に柔軟性のあるスポンジ、籾殻、種
子等を適当大きさの袋内に入れて構成されていた。そし
て、大型のものもあった。

〔考案が解決しようとする課題〕

しかしながら、大型の枕を二人用の枕として使用する
場合に狭すぎるという問題点があった。

また、一人用の枕であっても枕の中央が膨らんでいる
ので、頭が滑り落ち、更には横向きになって寝た場合耳
を圧迫するという問題点があった。

本考案は、このような事情に鑑みてなされたもので、
シングル及びダブルの枕として使用でき、更にシングル
の枕とした場合には頭部を安定して置き、寝やすい防災
頭巾にもなる枕を提供することを目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

上記目的に沿う請求項第１項記載の防災頭巾にもなる
枕は、枕本体を広げた状態の平面が長方形となって内部
に十字状の折れ目を有し、少なくとも一方の向かい合う
側端辺には係合するファスナーが設けられ、しかも該側
端辺のファスナーを中央で二つ折りした場合であって
も、該二つ折りされた向かい合う上記ファスナーがそれ
ぞれ係合するようにして構成されている。

また、請求項第２項記載の防災頭巾にもなる枕は、請
求項第１項記載の枕において、長方形の長辺が端辺の1.
2〜1.6倍程度になっている。

そして、請求項第３項記載の防災頭巾にもなる枕は、
請求項第１項または第２項記載の枕において、長方形の
端辺の中央に紐がそれぞれ設けられて構成されている。

〔作用〕

請求項第１項、第２項記載の防災頭巾にもなる枕は、
まず向かい合う側端辺のファスナーを係合させた場合に
は、長方形の枕本体が中央で２つ折りされた形状にな
る。また、該折り曲げ方向とは直交する方向の折り目で
該枕本体を折り曲げ、２つ折りのファスナーを係合させ
ることによって、上記折り曲げ方向とは直交する方向に
折り曲げ固定できる。これによって長方形の枕を中央か
ら折り曲げ固定でき、これによって細長い枕となした場
合にはダブルの枕として使用でき、長辺を折り曲げて短
い枕となした場合には、中央部に窪みを有する一人用の
枕とすることができる。

そして、長辺を折り曲げ一方の対向するファスナーの
みを係合させた場合には、防災頭巾となる。

請求項第３項記載の防災頭巾にもなる枕においては、
長方形の枕本体の短辺の中央に紐が設けられているの
で、枕を防災頭巾として使用する場合には顎紐となる。

〔実施例〕

続いて、添付した図面を参照しつつ、本考案を具体化
した実施例につき説明し、本考案の理解に供する。

ここに、第１図は本考案の一実施例に係る防災頭巾に
もなる枕を展開した状態の平面図、第２図は第１図にお
ける矢視Ａ−Ａ断面図、第３図は該枕を防災頭巾として
使用した場合の斜視図、第４図は該枕をダブルの枕とし
て使用した場合の斜視図、第５図は該枕をシングルの枕
として使用した場合の斜視図である。

第１図〜第５図に示すように、本考案の一実施例に係
る防災頭巾にもなる枕10は、平面的に広げて長辺略80c
m、短辺略60cmの長方形からなって、内部に弾力性のあ
るスポンジ等からなる４個のクッション材11〜14が配置
された外袋15は布となっている枕本体16と、該枕本体16
の上下の側端部に取付けられているファスナーの一例で
あるジッパー17〜20と、該枕本体16の両側端中央に取付
けられている紐26、27とを有して構成されている。以
下、これらについて詳しく説明する。

上記外袋は十字状に表裏が縫合されて４つの小室を構
成し、該小室にはそれぞれ第２図に一例を示すように側
部にファスナーの一例であるジッパー21によって開閉で
きる入口22〜25が設けられている。

上記外袋15の上下端のジッパー17〜20は既製品からな
って、ジッパー17は、ジッパー18または19と係合し、ジ
ッパー20はジッパー18または19と係合するようになって
いる。

そして、上記外袋15の両側中央には紐26、27が設けら
れている。

従って、この防災頭巾にもなる枕10をダブルの枕とし
て使用する場合には、第４図に示すようにジッパー17と
18を、そしてジッパー19と20とを係合させ、紐26、27は
内側に入れ込み、必要な場合には袋状のカバー28に入れ
て完成する。

次に、一人用の枕として使用する場合には、第５図に
示すようにジッパー17、19を係合し、更にはジッパー1
8、20を係合し、袋状のカバー29に入れて完成する。な
お、紐26、27は必要な場合に結んであるいはそのまま内
部に入れても良い。

この場合には、中央部が窪むので、この部分に頭を載
せると安定し、更には頭を横にして載せると耳等を圧迫
しないという利点を有する。

そして、防災頭巾として使用する場合には、第３図に
示すように、ジッパー17、19を係合させる。これによっ
て頭に被せ、紐26、27を結ぶことによって顎に該防災頭
巾を固定することができる。

また、表裏の布地の模様、色彩等を変えておき、上記
ファスナーを両面ジッパー（線状ファスナー）を使用す
ることによって、シングルあるいはダブルの枕として使
用する場合にその表面模様を変えることも可能である。

上記実施例においては、ファスナーとしてジッパーを
用いたが、その他ボタン、ホック、面状ファスナー等で
あっても本考案は適用される。

また、この実施例においては長辺が短辺の1.3倍程度
あったが、1.1〜1.6倍程度であれば充分実用化できる。

〔考案の効果〕

請求項第１項〜第３項記載の防災頭巾にもなる枕は、
以上の説明からも明らかなように、枕本体が長方形から
なって、十字状に折り目が形成され、少なくとも一方の
向かい合う側端辺には係合するファスナーが設けられ、
しかも該側端辺のファスナーを中央で二つ折りした場合
であっても、該二つ折りされた向かい合う上記ファスナ
ーがそれぞれ係合するので、該枕本体を二つ折りにして
固定することができ、これによってシングル及びダブル
の枕を形成することができる。

特に、シングルの枕とした場合には、中央に窪みを有
するので、頭部が安定し、更には頭部を横にして載せた
場合には耳の部分が圧迫されないという利点を有する。

そして、該枕は防災頭巾としても使用できるので、就
寝中に地震等があった場合には、これを被ることによっ
て頭部を保護できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例に係る防災頭巾にもなる枕を
展開した状態の平面図、第２図は第１図における矢視Ａ
−Ａ断面図、第３図は該枕を防災頭巾として使用した場
合の斜視図、第４図は該枕をダブルの枕として使用した
場合の斜視図、第５図は該枕をシングルの枕として使用
した場合の斜視図である。〔符号の説明〕 10……防災頭巾にもなる枕、11〜14……クッション材、
15……外袋、16……枕本体、17〜21……ジッパー（ファ
スナー）、22〜25……入口、26、27……紐、28、29……
カバー

Claims

(57)【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】枕本体を広げた状態の平面が長方形となっ
て内部に十字状の折れ目を有し、少なくとも一方の向か
い合う側端辺には係合するファスナーが設けられ、しか
も該側端辺のファスナーを中央で二つ折りした場合であ
っても、該二つ折りされた向かい合う上記ファスナーが
それぞれ係合することを特徴とする防災頭巾にもなる
枕。
【請求項２】長方形の長辺が短辺の1.1〜1.6倍程度であ
る請求項第１項記載の防災頭巾にもなる枕。
【請求項３】長方形の短辺の中央に紐が設けられている
請求項第１項または第２項記載の防災頭巾にもなる枕。