JP3236130U - ５つの開口部付布団カバー - Google Patents

Abstract

【課題】布団に装着や取り出しが容易にできる布団カバーを提供する。【解決手段】布団カバーは、裏生地３ａ、４ｂが重なり合う中央付近の裏生地大開口部１３ｋには面ファスナー１５ａ、ｂが配置され、布団の短手中央付近の縦長右半分と縦長左半分のそれぞれが長手方向に収納可能な袋状を有し、手の入る裏生地小開口部９ｇ、１０ｈ、１１ｉ、１２ｊが設けられたことを特徴とした布団カバー。【選択図】図３

Description

本考案は、布団全体を覆う布団カバーに関するものである。

布団全体を覆う布団カバーは、長手方向の一辺に付いたファスナーの開閉部分から、布団を挿入、取り出すタイプが一般的である。前記布団カバーの内部には、紐などが6か所程度縫合され、布団に設けられている半リング状等の穴に前記の紐を通し結び付け、布団カバー内の布団が適正な位置に保たれている。

特開２０２０－０３６８３０では、布団の全面を覆う布団カバーは、四辺すべてがファスナーで開閉し、布団を布団カバーから着脱することができる。非常に装着や取り外しが容易である。

また、実登３２２６０５では、布団カバーの四辺の内三辺が閉じられ、残りの短手の一辺の開口部はファスナーで開閉し、前記開口部から布団を挿入や取り出す形態であるが、その反対側の短手側に二か所手が入るスリットが設けられ、容易に装着できるようになっている。

特開２０２０－０３６８３０ 実登３２２６０３５

寸法の大きな布団カバーを洗濯などで交換するために、装着や取り外すことは手間のかかる作業である。特に装着時は布団カバーの四辺の内三辺が閉ざされているため、開閉できるファスナー側の開口部から反対側の適切な位置へ布団を移動させなければならない。布団と布団カバーのどちらも繊維であるため、繊維同士の滑りが悪く装着し難い。また、布団と布団カバーを適切な位置に保つために、布団カバーに設けられている紐等で四隅等に布団を留める必要がある。

布団カバーを装着や取り外す時には、ファスナーを開閉することで、布団の生地や布団カバーの生地を挟み込み、生地を傷つけることがあった。さらに、ファスナーが破損等で開閉できなくなることもあった。

本考案は、上記の布団カバーが有する課題を解消し、容易に着脱できる布団カバーを提供することが目的である。

本考案は、裏生地の短手中央に上辺から下辺に亘り、長手に平行した開口部や裏生地の四隅近くに長手と短手に亘る直角三角形状の底辺部分から、手の入る開口部を設けることで、布団の装着や取り出しを容易にする。

本考案は、布団カバーの裏生地に設置されている四隅近くの開口部や短手中央の開口部から手が入り、布団を容易に適切な位置に調整できるため、布団カバー内の紐等の設置を必要としない。

また、この考案の布団カバーは、長手の左右二辺に上辺から下辺に亘り開口部を設け、
前記開口部は、左右のどちら側からも布団の取り出しや装着が容易にできる。

これらの考案は、ファスナーを設置していないため、ファスナーによる生地の挟み込みや生地を傷つけることもなく、また、ファスナーが破損するという問題を解決している。

本考案によれば、布団に容易に装着や取り外しできる布団カバーが提供できる。

実施例の布団カバー１の立体図である。 布団カバーの表生地２の正面図である。 布団カバーの裏生地の正面図である。 布団カバーの裏生地小開口部１１ｉの拡大図である。 布団カバーの裏生地１８の正面図である。

以下、添付図面に従って実施例を説明する。
図１は、実施例の布団カバー１を布団１４に装着する作業途中の状態を示す。布団１４の縦長右半分を裏生地大開口部１３ｋから表生地２と裏生地４ｂと直角三角形状の７ｅ，８ｆからなる袋状の内部奥まで挿入し、手が入る裏生地小開口部１１ｉ，１２ｊから布団１４と布団カバー１の角等が合うよう適切な位置に調整する。

図に示されていないが、布団１４の縦長左半分も同様に裏生地大開口部１３ｋから表生地２と裏生地３ａと直角三角形状の５ｃ，６ｄからなる袋状の内部奥まで挿入し、手が入る裏生地小開口部９ｇ，１０ｈから布団１４と布団カバー１の角等が合うように適切な位置に調整する。

図２は、布団カバー１の表生地２の平面図である。長手及び短手の外縁は裏生地３ａ，４ｂ，５ｃ，６ｄ，７ｅ，８ｆと縫合され、開口部は設けていない。

図３は、表生地２と裏生地３ａ，４ｂ，５ｃ，６ｄ，７ｅ，８ｆは辺を合わせ外縁が縫合され閉じられている。裏生地小開口部９ｇ，１０ｈ，１１ｉ，１２ｊ及び裏生地大開口部１３ｋを有している。表生地２の短手中央で、上辺から下辺に亘り裏生地３ａは下、裏生地４ｂは上で双方の生地が１３センチメートル程度重なり合い、裏生地大開口部１３ｋを形成している。前記裏生地大開口部１３ｋには２か所に結合可能なマジックテープ１５ａ，ｂを有しているが、ホック等であってもよい。

図３の裏生地３ａは、左側角の上下２か所が直角三角形状に欠けており、前記欠けた部分を裏生地５ｃ，６ｄが覆い、裏生地小開口部９ｇ，１０ｈを形成している。

図３の裏生地４ｂは、右側角の上下２か所が直角三角形状に欠けており、前記欠けた部分を裏生地７ｅ，８ｆが覆い、裏生地小開口部１１ｉ，１２ｊを形成している。

また、四隅付近の裏生地小開口部９ｇ，１０ｈ，１１ｉ，１２ｊは、装着や取り出しのために、手が入り作業できる程度の開口部を有している。

図３で示すように、裏生地小開口部９ｇ，１０ｈ，１１ｉ，１２ｊ及び裏生地大開口部１３ｋは、布団１４の露出を防ぐために、前記開口部は十分な生地と生地の重なりを有している。

図４は、裏生地小開口部１１ｉを開いた状態である。表生地２と裏生地４ｂ，７ｅが形成する袋状の角に、布団１４の右角を適切な位置に移動させる作業をし易くする開口部１１ｉを有している。

本考案は、裏生地面を人側で使用することを想定しているが、裏生地面を表側として使用することも出来る。裏生地９ｇ，１０ｈ，１１ｉ，１２ｊの開口部を直線ではなく、曲線にすることや裏生地３ａ，４ｂの色と異なる色や柄にすることで個性的な布団カバーを提供することができる。

図５の布団カバー１８の裏生地１９は、長手方向の左右に２０センチメートル程度の幅で、長手方向平行に内側へ折り重ね、表生地２と合わせ短手の上辺と下辺が閉じられ、布団１４の一部が納まる袋状と開口部大１６ｇ，１７ｈが縦長に形成される。

また、前記開口部大１６ｇ，１７ｈ付近には、マジックテープ１５ｃ，ｄ，ｅ，ｆ，ｇ，ｈが設置され、左右のどちら側からも布団の着脱が出来る十分な開口部を有している。

本考案は、容易に布団カバーを装着、取り外すことを優先にしているため、布団カバー内には布団を留める紐等の設置はしていないが、布団のリング状の係留場所に合わせ６か所程度設置することもできる。

１ 布団カバー
２ 表生地
３ａ 裏生地ａ
４ｂ 裏生地ｂ
５ｃ 裏生地ｃ
６ｄ 裏生地ｄ
７ｅ 裏生地ｅ
８ｆ 裏生地ｆ
９ｇ 裏生地小開口部ｇ
１０ｈ 裏生地小開口部ｈ
１１ｉ 裏生地小開口部ｉ
１２ｊ 裏生地小開口部ｊ
１３ｋ 裏生地大開口部ｋ
１４ 布団
１５a マジックテープａ
１５ｂ マジックテープｂ
１５ｃ マジックテープｃ
１５ｄ マジックテープｄ
１５ｅ マジックテープｅ
１５ｆ マジックテープｆ
１５ｇ マジックテープｇ
１５ｈ マジックテープｈ
１６ｇ 開口部大ｇ
１７ｈ 開口部大ｈ
１８ 布団カバー
１９ 裏生地

Claims (3)

1. 長方形状の表生地と直角三角形状に欠けた長方形状の裏生地は、前記欠けた部分を覆う直角三角形状の裏生地と合わせ外縁の四辺が閉じられ、直角三角形状の裏生地は長手と短手に亘る底辺部分に手の入る程度の開口部を有し、長方形状の裏生地の短手中央には、上辺から下辺に亘り長手と平行した開口部が設けられ、前記開口部から布団の短手中央付近の縦長右半分と、縦長左半分のそれぞれが長手方向に収納可能な袋状を有したことを特徴とする布団カバー。
2. 前記短手中央の開口部付近には、マジックテープ（登録済商標）を有することを特徴とした請求項１に記載の布団カバー。
3. 長方形状の表生地と裏生地からなり、短手の上下二辺は閉じられ、長手外縁の上辺から下辺に亘る二辺の開口部内の裏生地には、布団を縦長方向に一部納める袋が左右に設けられ、前記開口部付近にマジックテープ（登録済商標）を有することを特徴とする布団カバー。

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