JP2004147828A - 布団 - Google Patents
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Abstract
【課題】カバーから布団本体を出し入れする際、カバーの左右または天地のどちらの側からでも出し入れの作業が行え、カバーの表裏面どちらの面も表面にして使用でき、カバーを裏返す作業を省くことができ、また、カバーと布団本体とを結合する作業と、カバーの開口を開閉する作業とをいっしょのものにでき作業性の向上を図ることができ、さらに、カバーを洗濯工程でプレスしてもこれに取り付けた布団本体との止め部材が破損するおそれのない使い勝手のよい布団を得る。
【解決手段】布団本体1をカバー2で覆い、布団本体1の縁にカバー2の掛止部材3を設け、カバー2の縁に前記掛止部材3の止部材6a、6bを設けた布団において、前記カバー2は、天地両端または左右両側に、布団本体の出入れ用の開口7を形成し、止部材6a、6bは洗濯工程でのローラーなどの機械からの押圧力に対抗できる部材で形成し、前記開口縁に適宜間隔で複数取り付けられる。
【選択図】 図5
【解決手段】布団本体1をカバー2で覆い、布団本体1の縁にカバー2の掛止部材3を設け、カバー2の縁に前記掛止部材3の止部材6a、6bを設けた布団において、前記カバー2は、天地両端または左右両側に、布団本体の出入れ用の開口7を形成し、止部材6a、6bは洗濯工程でのローラーなどの機械からの押圧力に対抗できる部材で形成し、前記開口縁に適宜間隔で複数取り付けられる。
【選択図】 図5
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、寝具である敷布団や掛け布団などの布団に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
敷布団や掛け布団は、通常、これをすっぽりと覆うようなカバーを掛けて使用するが、カバーを布団本体と一体化させてずれないようにするために、カバーの縁と布団本体の縁とをスナップなどの止め金具で結合している。
【0003】
この場合、スナップやホックの例えば雄側をカバーの側に取り付け、雌側を布団本体の側に取り付けて、布団本体をカバー内に入れた状態で両者を結合する。
【0004】
また、カバーを布団本体に装着するために、例えば、カバーの左右の側縁のうちの一方の側縁、または天地両端のうちの一方の端部に開口を形成しており、この開口から布団本体をカバーに出し入れする。そして、開口には、これを塞ぐためのファスナーなどの閉じ具が取り付けてあり、布団本体やカバーを洗濯する際など、布団本体の出し入れを行う場合には、ファスナーを開閉する。
【0005】
前記先行技術は、当業者間で一般的に行われているものであり、文献公知発明に係るものではない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
布団本体をカバーに出し入れするための開口が、カバーの一方の側部または端部にしか形成されていないため、出し入れの作業を行う側が限定されてしまい、カバー装着の作業性がよくない。さらに、カバーを裏返しにして洗濯した場合は、該カバーを布団本体に再度取り付けるには、カバーをもう一度裏返しにする作業を必要とし、手間を要する。
【0007】
また、カバーは洗濯工程で、ローラーなどのプレス機械にかけられるが、スナップやホックの雄部または雌部などが取り付けられているため、このスナップやホックがローラーでプレスされ、破損することが多い。
【0008】
さらに、カバーを布団本体に着脱する作業は、カバーを布団本体に固定して一体化させる作業(または布団本体からカバーを分離する作業)と、カバーの開口を開閉する作業との2つの作業を要し、作業に手間取る。
【0009】
本発明の目的は前記従来例の不都合を解消し、カバーから布団本体を出し入れする際、カバーの左右または天地のどちらの側からでも出し入れの作業が行え、カバーの表裏面どちらの面も表面にして使用でき、カバーを裏返す作業を省くことができ、また、カバーと布団本体とを結合する作業と、カバーの開口を開閉する作業とをいっしょのものにでき作業性の向上を図ることができ、さらに、カバーを洗濯工程でプレスしてもこれに取り付けた布団本体との止め部材が破損するおそれのない使い勝手のよい布団を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は前記目的を達成するため、第1に、布団本体をカバーで覆い、布団本体の縁にカバーの掛止部材を設け、カバーの縁に前記掛止部材の止部材を設けた布団において、前記カバーは、天地両端または左右両側に、布団本体の出入れ用の開口を形成し、止部材は洗濯工程でのローラーなどの機械からの押圧力に対抗できる部材で形成し、前記開口縁に適宜間隔で複数取り付けられることを要旨とするものである。
【0011】
第2に、カバーは、袋縫いなどにより表裏面使用可能なよう縫製することを要旨とするものである。
【0012】
第3に、掛止部材は、先端に雄ホックと雌ホックとをそれぞれ取り付けた一対のテープ体で構成され、止部材は、布団本体の出入り用の開口の両縁に取り付けた布製のループ体で構成され、雄ホックと雌ホックとを嵌合することで形成される一対のテープ体による輪体に止部材が連鎖されることを要旨とするものである。
【0013】
請求項1記載の本発明によれば、カバーに設ける止部材を洗濯工程でのローラーなどの機械からの押圧力に対抗できる部材で形成したことにより、カバーを洗濯してもこれに取り付けてある止部材が破損することがない。一方、布団本体側は洗濯工程でローラーなどによりプレスされることはないから、布団本体に取り付ける掛止部材には強度は要求されず、よって、掛止部材の形態は自由度を大きくでき、掛止部材と止部材との組み合わせによる、カバーを布団本体と一体化する手段の構造が特に限定されてしまうこともない。
【0014】
また、カバーの天地または左右のいずれの側からでも、布団本体の出し入れを行えるから作業性がよい。特に、カバーを洗濯した後、表裏が裏返っていても、同じ側から作業できる。
【0015】
請求項2記載の本発明によれば、前記作用に加えて、カバーは表裏両面の使用が可能であるから、洗濯で裏返っても、元に戻さずにそのままの状態で使用でき、使い勝手がよい。
【0016】
請求項3記載の本発明によれば、一対のテープ体のそれぞれを開口両縁のそれぞれのループ体内に挿入し、この状態でテープ体の先端の雄ホックと雌ホックとを嵌合すれば、カバーが布団本体に一体に取り付けられると同時に開口の両縁のループ体が一対のテープ体によりまとめられ連鎖された状態となって開口が閉じられる。よって、ひとつの作業でカバーを布団本体に一体に固定でき、カバーの開口も閉じられる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図面について本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1は本発明の布団の実施形態を示す要部である布団本体の正面図、図2は同上布団本体に取り付けた掛止部材の斜視図、図3は本発明の布団の実施形態を示す要部であるカバーの斜視図、図4は同上カバーに取り付けた止部材の斜視図で、本発明の布団は、布団本体1およびこの布団本体を覆うカバー2とで構成する。
【0018】
布団本体1は掛け布団、敷布団のいずれでもよく、例えば、掛け布団の場合、洗濯可能なものとして、中綿の素材はマイクロ繊維、皮は洗いやすく速乾性のあるナイロンメッシュで形成する。素材は、これに限定されるものではなく、中綿の素材しとしては、綿素材、ポリエステル、ナイロン、羊毛、羽毛など種々のものが使用可能である。
【0019】
また、皮の形態としては、前記のような網編みの他に、平織り、シュス織り、ジャガード織りなどが採用できる。
【0020】
このような布団本体1の天地または左右両側の縁に、カバー2への複数(図示の例では3個)の掛止部材3を適宜間隔で取り付ける。図示の例では、掛止部材3は布団本体1の左右両側の縁に取り付けてあるが、これに限定されるものではなく、天地の両端に取り付けても、また、天地両端と左右両側の全周に取り付けてもよい。
【0021】
掛止部材3の構造は、一例として図2に示すように一対のテープ体4a、4bの端を布団本体1の縁に縫い込み、テープ体4a、4bの先端を折り返して輪状部9に形成し、この折り返し部の内側の部分に雄ホック5aと雌ホック5bとをそれぞれ取り付けた。この雄ホック5aと雌ホック5bはアメリカンホックと称されるものでナイロン製とする。
【0022】
カバー2は、表裏両面使用可能なように縫製したリバーシブルタイプとして、左右両側に布団本体1の出し入れのための開口7をほぼ長さ方向の全長にわたって形成し、この開口7の両縁にそって、図3に示すように掛止部材3に対応する位置に止部材6a、6bを対向させて取り付けた。
【0023】
この止部材6a、6bは、洗濯工程でのローラーなどの機械からの押圧力に対抗できる部材として、図4に示すように布製のループ体(紐)で構成し、一方の縁の側の止部材6aは、カバー2の外側に取り付け、他方の縁の側の止部材6bは、カバー2の内側に取り付ける。
【0024】
図中8はゴミ出し用の孔を示す。
【0025】
なお、掛止部材3は、前記のようなホックに限定されるものではなく、紐、スナップ、ボタン、マジックテープ(登録商標)など種々のものが考えられ、また、止部材も前記のようなループ体に限定されるものではなく、ホック、ボタン、マジックテープ(登録商標)など種々のものが考えられる。
【0026】
次に布団本体1にカバー2を掛ける方法について説明する。カバー2に形成してある開口7から布団本体1をカバー2の内部に挿入する。この場合、開口7はカバー2の両側に設けてあるから、どちらの側からでも入れることができ、作業しやすい。
【0027】
挿入した状態で掛止部材3と止部材6a、6bの位置とが合致するから、図5に示すように一方の止部材6aであるループ体の中に一方のテープ体4aを挿入し、他方の止部材6bであるループ体の中に他方のテープ体4bを挿入し、さらにテープ体4a、4bの先端の雄ホック5aと雌ホック5bとを嵌合する。
【0028】
これにより、ループ体による止部材6a、6bはそれぞれテープ体4a、4bに引っ掛かった状態となると同時に、テープ体4a、4bの先端は雄ホック5aと雌ホック5bとの嵌合により閉じられた状態となるから、止部材6a、6bはテープ体4a、4bと連鎖した状態となりテープ体4a、4bから抜け出ることを阻止されて、テープ体4a、4bに掛止される。
【0029】
よって、掛止部材3と止部材6a、6bとが結合されて布団本体1とカバー2とが一体化される。同時に、開口7の両縁にそれぞれ設けた止部材6a、6bが掛止部材3によって纏められることで開口7が閉じられる。このようにしてカバー2が布団本体1に取り付けられる。
【0030】
洗濯などのためにカバー2を布団本体1から外す場合は、前記と反対の作業を行えばよい。この場合、雄ホック5aと雌ホック5bとの嵌合を解除するとき、テープ体4a、4bの先端は折り返して輪状部9に形成してあるから、この輪の中に指を差し込んでテープ体4a、4bを引き離すようにすれば、雄ホック5aと雌ホック5bとは簡単に分離する。
【0031】
そして、カバー2や布団本体1を洗濯するが、カバー2には洗濯工程でローラーによりプレスが加わるが、プレスによって破損するような部材は取り付けていないから、安心して洗濯でき、次回の使用に備えられる。また、布団本体1も洗濯可能であるが、布団本体1はプレスしないから雄ホック5aと雌ホック5bのような部材が取り付けてあっても支障はない。
【0032】
カバー2を布団本体1から外す際、また、洗濯の際にカバー2が裏返しになっても、カバー2はリバーシブルタイプであり、しかも、開口7は両側に設けてあり、また、ループ体は対向する開口7においてそれぞれカバー2の外側と内側に配置されているから、裏返しになったままの状態でも表と同じ状態となりそのまま次回使用できる。
【0033】
なお、前記実施形態は掛け布団について説明したが、敷布団にも適用できる。
【0034】
【発明の効果】
以上述べたように本発明の布団は、カバーから布団本体を出し入れする際、カバーの左右または天地のどちらの側からでも出し入れの作業が行え、カバーの表裏面どちらの面も表面にして使用でき、カバーを裏返す作業を省くことができ、また、カバーと布団本体とを結合する作業と、カバーの開口を開閉する作業とをいっしょのものにでき作業性の向上を図ることができ、さらに、カバーを洗濯工程でプレスしてもこれに取り付けた布団本体との止め部材が破損するおそれのない使い勝手のよいものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の布団の実施形態を示す要部である布団本体の平面図である。
【図2】本発明の布団の実施形態を示す要部である布団本体に取り付けた掛止部材の斜視図である。
【図3】本発明の布団の実施形態を示す要部であるカバーの斜視図である。
【図4】本発明の布団の実施形態を示す要部であるカバーに取り付けた止部材の斜視図である。
【図5】本発明の布団の実施形態を示す掛止部材と止部材とを結合した状態の斜視図である。
【符号の説明】
1…布団本体 2…カバー
3…掛止部材 4a、4b…テープ体
5a…雄ホック 5b…雌ホック
6a、6b…止部材 7…開口
8…ゴミ出し用の孔 9…輪状部
【発明の属する技術分野】
本発明は、寝具である敷布団や掛け布団などの布団に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
敷布団や掛け布団は、通常、これをすっぽりと覆うようなカバーを掛けて使用するが、カバーを布団本体と一体化させてずれないようにするために、カバーの縁と布団本体の縁とをスナップなどの止め金具で結合している。
【0003】
この場合、スナップやホックの例えば雄側をカバーの側に取り付け、雌側を布団本体の側に取り付けて、布団本体をカバー内に入れた状態で両者を結合する。
【0004】
また、カバーを布団本体に装着するために、例えば、カバーの左右の側縁のうちの一方の側縁、または天地両端のうちの一方の端部に開口を形成しており、この開口から布団本体をカバーに出し入れする。そして、開口には、これを塞ぐためのファスナーなどの閉じ具が取り付けてあり、布団本体やカバーを洗濯する際など、布団本体の出し入れを行う場合には、ファスナーを開閉する。
【0005】
前記先行技術は、当業者間で一般的に行われているものであり、文献公知発明に係るものではない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
布団本体をカバーに出し入れするための開口が、カバーの一方の側部または端部にしか形成されていないため、出し入れの作業を行う側が限定されてしまい、カバー装着の作業性がよくない。さらに、カバーを裏返しにして洗濯した場合は、該カバーを布団本体に再度取り付けるには、カバーをもう一度裏返しにする作業を必要とし、手間を要する。
【0007】
また、カバーは洗濯工程で、ローラーなどのプレス機械にかけられるが、スナップやホックの雄部または雌部などが取り付けられているため、このスナップやホックがローラーでプレスされ、破損することが多い。
【0008】
さらに、カバーを布団本体に着脱する作業は、カバーを布団本体に固定して一体化させる作業(または布団本体からカバーを分離する作業)と、カバーの開口を開閉する作業との2つの作業を要し、作業に手間取る。
【0009】
本発明の目的は前記従来例の不都合を解消し、カバーから布団本体を出し入れする際、カバーの左右または天地のどちらの側からでも出し入れの作業が行え、カバーの表裏面どちらの面も表面にして使用でき、カバーを裏返す作業を省くことができ、また、カバーと布団本体とを結合する作業と、カバーの開口を開閉する作業とをいっしょのものにでき作業性の向上を図ることができ、さらに、カバーを洗濯工程でプレスしてもこれに取り付けた布団本体との止め部材が破損するおそれのない使い勝手のよい布団を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は前記目的を達成するため、第1に、布団本体をカバーで覆い、布団本体の縁にカバーの掛止部材を設け、カバーの縁に前記掛止部材の止部材を設けた布団において、前記カバーは、天地両端または左右両側に、布団本体の出入れ用の開口を形成し、止部材は洗濯工程でのローラーなどの機械からの押圧力に対抗できる部材で形成し、前記開口縁に適宜間隔で複数取り付けられることを要旨とするものである。
【0011】
第2に、カバーは、袋縫いなどにより表裏面使用可能なよう縫製することを要旨とするものである。
【0012】
第3に、掛止部材は、先端に雄ホックと雌ホックとをそれぞれ取り付けた一対のテープ体で構成され、止部材は、布団本体の出入り用の開口の両縁に取り付けた布製のループ体で構成され、雄ホックと雌ホックとを嵌合することで形成される一対のテープ体による輪体に止部材が連鎖されることを要旨とするものである。
【0013】
請求項1記載の本発明によれば、カバーに設ける止部材を洗濯工程でのローラーなどの機械からの押圧力に対抗できる部材で形成したことにより、カバーを洗濯してもこれに取り付けてある止部材が破損することがない。一方、布団本体側は洗濯工程でローラーなどによりプレスされることはないから、布団本体に取り付ける掛止部材には強度は要求されず、よって、掛止部材の形態は自由度を大きくでき、掛止部材と止部材との組み合わせによる、カバーを布団本体と一体化する手段の構造が特に限定されてしまうこともない。
【0014】
また、カバーの天地または左右のいずれの側からでも、布団本体の出し入れを行えるから作業性がよい。特に、カバーを洗濯した後、表裏が裏返っていても、同じ側から作業できる。
【0015】
請求項2記載の本発明によれば、前記作用に加えて、カバーは表裏両面の使用が可能であるから、洗濯で裏返っても、元に戻さずにそのままの状態で使用でき、使い勝手がよい。
【0016】
請求項3記載の本発明によれば、一対のテープ体のそれぞれを開口両縁のそれぞれのループ体内に挿入し、この状態でテープ体の先端の雄ホックと雌ホックとを嵌合すれば、カバーが布団本体に一体に取り付けられると同時に開口の両縁のループ体が一対のテープ体によりまとめられ連鎖された状態となって開口が閉じられる。よって、ひとつの作業でカバーを布団本体に一体に固定でき、カバーの開口も閉じられる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図面について本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1は本発明の布団の実施形態を示す要部である布団本体の正面図、図2は同上布団本体に取り付けた掛止部材の斜視図、図3は本発明の布団の実施形態を示す要部であるカバーの斜視図、図4は同上カバーに取り付けた止部材の斜視図で、本発明の布団は、布団本体1およびこの布団本体を覆うカバー2とで構成する。
【0018】
布団本体1は掛け布団、敷布団のいずれでもよく、例えば、掛け布団の場合、洗濯可能なものとして、中綿の素材はマイクロ繊維、皮は洗いやすく速乾性のあるナイロンメッシュで形成する。素材は、これに限定されるものではなく、中綿の素材しとしては、綿素材、ポリエステル、ナイロン、羊毛、羽毛など種々のものが使用可能である。
【0019】
また、皮の形態としては、前記のような網編みの他に、平織り、シュス織り、ジャガード織りなどが採用できる。
【0020】
このような布団本体1の天地または左右両側の縁に、カバー2への複数(図示の例では3個)の掛止部材3を適宜間隔で取り付ける。図示の例では、掛止部材3は布団本体1の左右両側の縁に取り付けてあるが、これに限定されるものではなく、天地の両端に取り付けても、また、天地両端と左右両側の全周に取り付けてもよい。
【0021】
掛止部材3の構造は、一例として図2に示すように一対のテープ体4a、4bの端を布団本体1の縁に縫い込み、テープ体4a、4bの先端を折り返して輪状部9に形成し、この折り返し部の内側の部分に雄ホック5aと雌ホック5bとをそれぞれ取り付けた。この雄ホック5aと雌ホック5bはアメリカンホックと称されるものでナイロン製とする。
【0022】
カバー2は、表裏両面使用可能なように縫製したリバーシブルタイプとして、左右両側に布団本体1の出し入れのための開口7をほぼ長さ方向の全長にわたって形成し、この開口7の両縁にそって、図3に示すように掛止部材3に対応する位置に止部材6a、6bを対向させて取り付けた。
【0023】
この止部材6a、6bは、洗濯工程でのローラーなどの機械からの押圧力に対抗できる部材として、図4に示すように布製のループ体(紐)で構成し、一方の縁の側の止部材6aは、カバー2の外側に取り付け、他方の縁の側の止部材6bは、カバー2の内側に取り付ける。
【0024】
図中8はゴミ出し用の孔を示す。
【0025】
なお、掛止部材3は、前記のようなホックに限定されるものではなく、紐、スナップ、ボタン、マジックテープ(登録商標)など種々のものが考えられ、また、止部材も前記のようなループ体に限定されるものではなく、ホック、ボタン、マジックテープ(登録商標)など種々のものが考えられる。
【0026】
次に布団本体1にカバー2を掛ける方法について説明する。カバー2に形成してある開口7から布団本体1をカバー2の内部に挿入する。この場合、開口7はカバー2の両側に設けてあるから、どちらの側からでも入れることができ、作業しやすい。
【0027】
挿入した状態で掛止部材3と止部材6a、6bの位置とが合致するから、図5に示すように一方の止部材6aであるループ体の中に一方のテープ体4aを挿入し、他方の止部材6bであるループ体の中に他方のテープ体4bを挿入し、さらにテープ体4a、4bの先端の雄ホック5aと雌ホック5bとを嵌合する。
【0028】
これにより、ループ体による止部材6a、6bはそれぞれテープ体4a、4bに引っ掛かった状態となると同時に、テープ体4a、4bの先端は雄ホック5aと雌ホック5bとの嵌合により閉じられた状態となるから、止部材6a、6bはテープ体4a、4bと連鎖した状態となりテープ体4a、4bから抜け出ることを阻止されて、テープ体4a、4bに掛止される。
【0029】
よって、掛止部材3と止部材6a、6bとが結合されて布団本体1とカバー2とが一体化される。同時に、開口7の両縁にそれぞれ設けた止部材6a、6bが掛止部材3によって纏められることで開口7が閉じられる。このようにしてカバー2が布団本体1に取り付けられる。
【0030】
洗濯などのためにカバー2を布団本体1から外す場合は、前記と反対の作業を行えばよい。この場合、雄ホック5aと雌ホック5bとの嵌合を解除するとき、テープ体4a、4bの先端は折り返して輪状部9に形成してあるから、この輪の中に指を差し込んでテープ体4a、4bを引き離すようにすれば、雄ホック5aと雌ホック5bとは簡単に分離する。
【0031】
そして、カバー2や布団本体1を洗濯するが、カバー2には洗濯工程でローラーによりプレスが加わるが、プレスによって破損するような部材は取り付けていないから、安心して洗濯でき、次回の使用に備えられる。また、布団本体1も洗濯可能であるが、布団本体1はプレスしないから雄ホック5aと雌ホック5bのような部材が取り付けてあっても支障はない。
【0032】
カバー2を布団本体1から外す際、また、洗濯の際にカバー2が裏返しになっても、カバー2はリバーシブルタイプであり、しかも、開口7は両側に設けてあり、また、ループ体は対向する開口7においてそれぞれカバー2の外側と内側に配置されているから、裏返しになったままの状態でも表と同じ状態となりそのまま次回使用できる。
【0033】
なお、前記実施形態は掛け布団について説明したが、敷布団にも適用できる。
【0034】
【発明の効果】
以上述べたように本発明の布団は、カバーから布団本体を出し入れする際、カバーの左右または天地のどちらの側からでも出し入れの作業が行え、カバーの表裏面どちらの面も表面にして使用でき、カバーを裏返す作業を省くことができ、また、カバーと布団本体とを結合する作業と、カバーの開口を開閉する作業とをいっしょのものにでき作業性の向上を図ることができ、さらに、カバーを洗濯工程でプレスしてもこれに取り付けた布団本体との止め部材が破損するおそれのない使い勝手のよいものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の布団の実施形態を示す要部である布団本体の平面図である。
【図2】本発明の布団の実施形態を示す要部である布団本体に取り付けた掛止部材の斜視図である。
【図3】本発明の布団の実施形態を示す要部であるカバーの斜視図である。
【図4】本発明の布団の実施形態を示す要部であるカバーに取り付けた止部材の斜視図である。
【図5】本発明の布団の実施形態を示す掛止部材と止部材とを結合した状態の斜視図である。
【符号の説明】
1…布団本体 2…カバー
3…掛止部材 4a、4b…テープ体
5a…雄ホック 5b…雌ホック
6a、6b…止部材 7…開口
8…ゴミ出し用の孔 9…輪状部
Claims (3)
- 布団本体をカバーで覆い、布団本体の縁にカバーの掛止部材を設け、カバーの縁に前記掛止部材の止部材を設けた布団において、前記カバーは、天地両端または左右両側に、布団本体の出入れ用の開口を形成し、止部材は洗濯工程でのローラーなどの機械からの押圧力に対抗できる部材で形成し、前記開口縁に適宜間隔で複数取り付けられることを特徴とする布団。
- カバーは、袋縫いなどにより表裏面使用可能なよう縫製する請求項1に記載の布団。
- 掛止部材は、先端に雄ホックと雌ホックとをそれぞれ取り付けた一対のテープ体で構成され、止部材は、布団本体の出入り用の開口の両縁に取り付けた布製のループ体で構成され、雄ホックと雌ホックとを嵌合することで形成される一対のテープ体による輪体に止部材が連鎖される請求項1または請求項2に記載の布団。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002315456A JP2004147828A (ja) | 2002-10-30 | 2002-10-30 | 布団 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002315456A JP2004147828A (ja) | 2002-10-30 | 2002-10-30 | 布団 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004147828A true JP2004147828A (ja) | 2004-05-27 |
Family
ID=32459449
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002315456A Pending JP2004147828A (ja) | 2002-10-30 | 2002-10-30 | 布団 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004147828A (ja) |
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2002
- 2002-10-30 JP JP2002315456A patent/JP2004147828A/ja active Pending
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Legal Events
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050830 |