JP3098087U - 建築用l型金物 - Google Patents
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Abstract
【課題】施工時に一方の板部材だけに変形応力が掛からぬようにする。
【解決手段】建築用L型金物本体の隅角の中央部に仮止め用孔を設ける。この孔に仮止め用の釘を斜めに打ち込んでL型金物を直角の隅角部に仮止めしてから木ネジで締結固定する。
【選択図】 図1
【解決手段】建築用L型金物本体の隅角の中央部に仮止め用孔を設ける。この孔に仮止め用の釘を斜めに打ち込んでL型金物を直角の隅角部に仮止めしてから木ネジで締結固定する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、例えば柱と土台もしくは梁または桁などの木造軸組の垂直面で直交する隅角部、あるいは梁または桁同士の水平面で直交する隅角部の接合において、入り隅部に固定して両者の係合に使用される建築用L型金物に関する。
【0002】
【従来の技術】
木造建築物の互いに直交する木造軸組の入り隅部に設置して木造建築物を補強し、かつ耐震性を向上させるために、土台と柱との間や柱と梁との間などの入り隅部に取り付けて補強する補強金物が考えられている。例えば、鉄板をプレス加工して構成した補強金物で、L字形に連なる垂直取付板部材と水平取付板部材からなり、そのL字形板部材に取付孔を設けたL型金物(例えば特許文献1参照)、あるいはこのL型金物の両取付板部材をつなぐ2枚の連結側板(傾斜板)部材からなり、各取付板部材には取付孔を設けた補強金物(特許文献2)などが提案されている。
【0003】
【特許文献1】
特開平9−137505号公報
【特許文献2】
特開平10−131295号公報(特許第3325190号)
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の補強金物を例えば土台と柱のなす入り隅部などに取り付けて使用する場合、垂直取付板部材をその取付孔に木ネジあるいはスクリューネジなどを利用して柱の側面に固着し、水平取付板部材をその取付孔に木ネジなどを利用して土台の表面に固着するが、このとき一方の部材、例えば垂直取付板部材(垂直片)を柱に固定すると、他方の水平取付板部材(水平片)が常に土台に密着するとは限らず多少の隙間ができるような場合が少なくない。
【0005】
このようなときに生じる隙間は通常そのまま木ネジなどを用いて強引に土台表面に固着させることになるが、補強金物に大なり小なり変形応力を発生させることは避けられない。このような使用状態において一定以上の外力を受けたとき、補強金物の耐力が次第に低下して補強効果が低下してしまうことが起こり得る。補強用L型金物については従来種々の改良する試みがなされているが、上記の問題についてこれを解消する提案はなされていない。本考案は上記の事情に鑑みてなされたもので、木造軸組の直交する隅角部の入り隅部の接合において、施工時に一方の板部材だけに変形応力が掛からぬように構成することにより、上記の問題を解決する建築用L型金物を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本考案による建築用L型金物は以下の構成としたものである。即ち本考案は、L字形に連なる垂直片と水平片とからなり、建築物の互いに直交する木造軸組の入り隅部に設置される建築用L型金物であって、L型金物本体の入り隅の角部に仮止め用孔を設けたことを特徴とする建築用L型金物である。本考案はまた、入り隅の角部を一部カットした補強片によって垂直片と水平片を繋いで固定することが好ましい態様である。
【0007】
【考案の実施の形態】
以下、図に示す実施例に基づいて本考案に係る建築用L型金物について具体的に説明する。図1は本考案に係る建築用L型金物の1例を示す斜視図である。図1において、1は本考案に係る建築用L型金物で、1枚の鉄板をプレス加工して一体成形した垂直片2、水平片3および補強片4からなる。その補強片4は三角形状でなく、入り隅の角部が一部カットされて空隙となっている。この補強片4はその両端が垂直片2と水平片3にそれぞれ溶接部7および8で溶接されて略一体化されている。図1において、5が仮止め用孔で、垂直片2および水平片3には、取付孔6がそれぞれ4乃至6カ所設けられ、柱や梁、桁など木造軸組の骨格材に締結固定するための木ネジ孔となる。
【0008】
図2は本考案に係る建築用L型金物を用いて木造軸組の入り隅部に施工した状態の1例として、土台11と柱12とでなす入り隅部に施工した状態を示す断面図である。図2において、13はL型金物の仮止め用孔5を通して図のように斜めに打ち込んだ仮止め用釘、14は締結固定用木ネジで、L型金物が土台11と柱12とに締結固定される。図1および図2では1例として締結固定用木ネジが垂直片および水平片にそれぞれ4個ずつ設けられ、仮止め用釘が隅角部の中央に1カ所設けられた場合を示したが、その個数は木造軸組の施工状況に応じて任意に設ければよい。
【0009】
この場合の施工手順として、L型金物を入り隅部に当接させて仮止め用釘を打ち込んでL型金物を入り隅部に仮止めする。このように仮止めすれば、L型金物の垂直片または水平片のいずれか一方を締結固定した場合に比べ両片が土台と柱に平等に当接し易いことになる。その状態でL型金物の垂直片と水平片とを交互に締結固定用木ネジを締め込みながら固定してゆけば、L型金物の一方だけに変形応力を与えることなく、両片を平等にしっかりした木造軸組の入り隅部に施工することができる。
【0010】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案に係る建築用L型金物は上記の構成であるから、木造軸組の直交する隅角部の入り隅部の接合において、施工時にL型金物の一方の板部材だけに変形応力が掛からぬように施工することができ、L型金物の片方だけに過剰な変形応力が掛かりやすいという従来の問題を解決することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る建築用L型金物の1例の斜視図
【図2】本考案に係る建築用L型金物の施工状態の1例の断面図
【符号の説明】
1 本考案に係る建築用L型金物
2 垂直片
3 水平片
4 支持片
5 仮止め用孔
6 取付孔
7、8 溶接部
11 土台
12 柱
13 仮止め用釘
14 締結固定用木ネジ
【考案の属する技術分野】
本考案は、例えば柱と土台もしくは梁または桁などの木造軸組の垂直面で直交する隅角部、あるいは梁または桁同士の水平面で直交する隅角部の接合において、入り隅部に固定して両者の係合に使用される建築用L型金物に関する。
【0002】
【従来の技術】
木造建築物の互いに直交する木造軸組の入り隅部に設置して木造建築物を補強し、かつ耐震性を向上させるために、土台と柱との間や柱と梁との間などの入り隅部に取り付けて補強する補強金物が考えられている。例えば、鉄板をプレス加工して構成した補強金物で、L字形に連なる垂直取付板部材と水平取付板部材からなり、そのL字形板部材に取付孔を設けたL型金物(例えば特許文献1参照)、あるいはこのL型金物の両取付板部材をつなぐ2枚の連結側板(傾斜板)部材からなり、各取付板部材には取付孔を設けた補強金物(特許文献2)などが提案されている。
【0003】
【特許文献1】
特開平9−137505号公報
【特許文献2】
特開平10−131295号公報(特許第3325190号)
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の補強金物を例えば土台と柱のなす入り隅部などに取り付けて使用する場合、垂直取付板部材をその取付孔に木ネジあるいはスクリューネジなどを利用して柱の側面に固着し、水平取付板部材をその取付孔に木ネジなどを利用して土台の表面に固着するが、このとき一方の部材、例えば垂直取付板部材(垂直片)を柱に固定すると、他方の水平取付板部材(水平片)が常に土台に密着するとは限らず多少の隙間ができるような場合が少なくない。
【0005】
このようなときに生じる隙間は通常そのまま木ネジなどを用いて強引に土台表面に固着させることになるが、補強金物に大なり小なり変形応力を発生させることは避けられない。このような使用状態において一定以上の外力を受けたとき、補強金物の耐力が次第に低下して補強効果が低下してしまうことが起こり得る。補強用L型金物については従来種々の改良する試みがなされているが、上記の問題についてこれを解消する提案はなされていない。本考案は上記の事情に鑑みてなされたもので、木造軸組の直交する隅角部の入り隅部の接合において、施工時に一方の板部材だけに変形応力が掛からぬように構成することにより、上記の問題を解決する建築用L型金物を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本考案による建築用L型金物は以下の構成としたものである。即ち本考案は、L字形に連なる垂直片と水平片とからなり、建築物の互いに直交する木造軸組の入り隅部に設置される建築用L型金物であって、L型金物本体の入り隅の角部に仮止め用孔を設けたことを特徴とする建築用L型金物である。本考案はまた、入り隅の角部を一部カットした補強片によって垂直片と水平片を繋いで固定することが好ましい態様である。
【0007】
【考案の実施の形態】
以下、図に示す実施例に基づいて本考案に係る建築用L型金物について具体的に説明する。図1は本考案に係る建築用L型金物の1例を示す斜視図である。図1において、1は本考案に係る建築用L型金物で、1枚の鉄板をプレス加工して一体成形した垂直片2、水平片3および補強片4からなる。その補強片4は三角形状でなく、入り隅の角部が一部カットされて空隙となっている。この補強片4はその両端が垂直片2と水平片3にそれぞれ溶接部7および8で溶接されて略一体化されている。図1において、5が仮止め用孔で、垂直片2および水平片3には、取付孔6がそれぞれ4乃至6カ所設けられ、柱や梁、桁など木造軸組の骨格材に締結固定するための木ネジ孔となる。
【0008】
図2は本考案に係る建築用L型金物を用いて木造軸組の入り隅部に施工した状態の1例として、土台11と柱12とでなす入り隅部に施工した状態を示す断面図である。図2において、13はL型金物の仮止め用孔5を通して図のように斜めに打ち込んだ仮止め用釘、14は締結固定用木ネジで、L型金物が土台11と柱12とに締結固定される。図1および図2では1例として締結固定用木ネジが垂直片および水平片にそれぞれ4個ずつ設けられ、仮止め用釘が隅角部の中央に1カ所設けられた場合を示したが、その個数は木造軸組の施工状況に応じて任意に設ければよい。
【0009】
この場合の施工手順として、L型金物を入り隅部に当接させて仮止め用釘を打ち込んでL型金物を入り隅部に仮止めする。このように仮止めすれば、L型金物の垂直片または水平片のいずれか一方を締結固定した場合に比べ両片が土台と柱に平等に当接し易いことになる。その状態でL型金物の垂直片と水平片とを交互に締結固定用木ネジを締め込みながら固定してゆけば、L型金物の一方だけに変形応力を与えることなく、両片を平等にしっかりした木造軸組の入り隅部に施工することができる。
【0010】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案に係る建築用L型金物は上記の構成であるから、木造軸組の直交する隅角部の入り隅部の接合において、施工時にL型金物の一方の板部材だけに変形応力が掛からぬように施工することができ、L型金物の片方だけに過剰な変形応力が掛かりやすいという従来の問題を解決することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る建築用L型金物の1例の斜視図
【図2】本考案に係る建築用L型金物の施工状態の1例の断面図
【符号の説明】
1 本考案に係る建築用L型金物
2 垂直片
3 水平片
4 支持片
5 仮止め用孔
6 取付孔
7、8 溶接部
11 土台
12 柱
13 仮止め用釘
14 締結固定用木ネジ
Claims (2)
- L字形に連なる垂直片と水平片とからなり、建築物の互いに直交する木造軸組の入り隅部に設置される建築用L型金物であって、L型金物本体の隅角部に仮止め用孔を設けたことを特徴とする建築用L型金物。
- 隅角部を一部カットした補強片によって垂直片と水平片を繋いで固定した請求項1記載の建築用L型金物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003003025U JP3098087U (ja) | 2003-05-27 | 2003-05-27 | 建築用l型金物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003003025U JP3098087U (ja) | 2003-05-27 | 2003-05-27 | 建築用l型金物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3098087U true JP3098087U (ja) | 2004-02-19 |
Family
ID=43251860
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003003025U Expired - Fee Related JP3098087U (ja) | 2003-05-27 | 2003-05-27 | 建築用l型金物 |
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JP (1) | JP3098087U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0613487U (ja) * | 1992-07-30 | 1994-02-22 | エステー化学株式会社 | 薬剤容器 |
-
2003
- 2003-05-27 JP JP2003003025U patent/JP3098087U/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH0613487U (ja) * | 1992-07-30 | 1994-02-22 | エステー化学株式会社 | 薬剤容器 |
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