JPH11181886A - 横架材受金具 - Google Patents

横架材受金具

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JPH11181886A
JPH11181886A JP35817097A JP35817097A JPH11181886A JP H11181886 A JPH11181886 A JP H11181886A JP 35817097 A JP35817097 A JP 35817097A JP 35817097 A JP35817097 A JP 35817097A JP H11181886 A JPH11181886 A JP H11181886A
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Hiroyuki Nagao
弘行 永尾
Taku Mikawa
卓 三川
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Sumitomo Forestry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 接合部に他の構造金物等が配設される場合に
おいても、該他の構造金物との干渉を回避することがで
き、第1横架材の側面部に強固に第2横架材を固定する
ことができる横架材受金具を提供すること。 【解決手段】 横架材受金具は、第1横架材1の側面部
1aに面接固定される固定板部3と、該第1横架材1に
直角に固定される第2横架材2の接合端部2aが載置さ
れる受け板部4と、該固定板部3と該受け板部4とを連
結し且つ該第2横架材2の両側面部2b,2bにそれぞ
れ面接固定される連結板部5とを備え、該固定板部3、
該受け板部4及び一対の該連結板部5,5が、それぞれ
互いに断面l字状に結合されている横架材受金具であっ
て、上記固定板部3を上記第1横架材1に面接固定した
際、上記受け板部4の該第1横架材1寄りの一側縁4a
と該第1横架材1との間に所定の隙間Sが形成されるよ
うになされている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、横架材受金具に関
し、詳しくは、他の構造金物との干渉を回避でき、第1
横架材の側面部に第2横架材を側方から直角に固定する
ことのできる横架材受金具に関する。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】従来、木
造建築物における梁等の横架材の端部を受け、該横架材
を他の横架材の側面部に直角に接合する金物として、図
7に示すような梁受け金物10が知られている。このよ
うな金物を第1横架材20と第2横架材30との接合部
に使用することにより、必要な接合強度を確保すること
ができる。
【0003】しかし、第2の横架材30が当接固定され
る第1の横架材20の下には、図7に示すように、柱等
の垂直材40が設けられる場合が多く、該垂直材40と
上記第2の横架材30との入隅部に筋交い固定用の金物
(図示せず)を固定する場合や、該垂直材40と上記第
2の横架材20とをホールダウン金物等引き寄せ金具
(図示せず)で緊結する場合等には、金物同士が干渉し
合うため、図7に示すような従来の梁受け金物10を使
用することができなかった。そのため、例えば入隅部に
筋交い固定金物を固定する場合、梁受け金物に代えて羽
子板ボルトを用いること等により対処せざるを得ず、作
業が複雑化する等の問題を有していた。
【0004】また、例えば仮架構の段階において、梁受
け金物で梁等の横架材を仮支持させれることができれ
ば、作業手順の効率化を図ることができ、作業効率及び
安全性を向上させることができるのであるが、上述のよ
うに梁受け金物を用いることができない場合があるた
め、作業効率及び安全性をより一層向上させることがで
きなかった。
【0005】従って、本発明の目的は、接合部に他の構
造金物等が配設される場合においても、該他の構造金物
との干渉を回避することができ、第1横架材の側面部に
強固に第2横架材を固定することができる横架材受金具
を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、第1横架材の側面部に面接固定される固定板部と、
該第1横架材に直角に固定される第2横架材の接合端部
が載置される受け板部と、該固定板部と該受け板部とを
連結し且つ該第2横架材の両側面部にそれぞれ面接固定
される一対の連結板部とを備え、該固定板部、該受け板
部及び一対の該連結板部が、それぞれ互いに断面L字状
に結合されている横架材受金具であって、上記固定板部
を上記第1横架材に面接固定した際、上記受け板部の該
第1横架材寄りの一側縁と該第1横架材との間に所定の
隙間が形成されるようになされていることを特徴とする
横架材受金具を提供することにより、上記目的を達成し
たものである。
【0007】請求項2に記載の発明は、上記隙間の幅が
7mm〜150mmであることを特徴とする請求項1に
記載の横架材受金具を提供することにより、上記目的を
達成したものである。
【0008】請求項3に記載の発明は、上記固定板部を
一対備えており、一対の該固定板部は、上記第1横架材
と上記第2横架材との当接部の両側に面接固定されるよ
うに設けられていることを特徴とする請求項1又は請求
項2に記載の横架材受金具を提供することにより、上記
目的を達成したものである。
【0009】請求項4に記載の発明は、上記固定板部を
一対備えており、一対の該固定板部は互いに対向して設
けられており、上記第2横架材が一対の該固定板部に当
接されて上記第1横架材に固定されるようになされてい
ることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の横架
材受金具を提供することにより、上記目的を達成したも
のである。
【0010】請求項5に記載の発明は、一枚の金属片を
折曲して形成してあること特徴とする請求項1〜4の何
れかに記載の横架材受金具を提供することにより、上記
目的を達成したものである。
【0011】請求項6に記載の発明は、上記金属片が、
該金属片の中央部に配され、上記受け板部を形成する矩
形状の受け板部形成部と、該受け板部形成部の左右に連
設され、上記連結板部を形成する一対の連結板部形成部
と、一対の該連結板部形成部それぞれの端部に連設さ
れ、上記固定板部を形成する一対の固定板部形成部とか
らなり、上記連結板部形成部の両側縁同士及び上記固定
板部形成部の両側縁同士は、それぞれ互いに平行に形成
されており、左右の形状が上記中央部を通る中心線に対
して線対称であることを特徴とする請求項5に記載の横
架材受金具を提供することにより、上記目的を達成した
ものである。
【0012】請求項7に記載の発明は、上記連結板部の
上方に、上記固定板部及び上記連結板部に連設され且つ
該連結板部と同一面上にある補強板部が延設されている
ことを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載の横架材
受金具を提供することにより、上記目的を達成したもの
である。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の横架材受金具の一
実施形態について図1〜4を参照して説明する。ここ
で、図1は本発明の横架材受金具の第1の実施形態を示
す図で、図1(a)は右側面図、図1(b)は正面図で
ある。図2は図1の横架材受金具の一使用状態を示す図
であり、図3は図1の横架材受金具の他の使用状態を示
す図であり、図4は図1の横架材受金具を形成するため
の金属片の板取りを示す図である。
【0014】第1実施形態の横架材受金具は、図1〜図
4に示されるように、第1横架材1の側面部1aに面接
固定される固定板部3と、該第1横架材1に直角に当接
固定される第2横架材2の接合端部2aが載置される受
け板部4と、該固定板部3と該受け板部4とを連結し且
つ該第2横架材2の両側面部2b,2bにそれぞれ面接
固定される一対の連結板部5,5とを備え、該固定板部
3、該受け板部4及び一対の該連結板部5,5が、それ
ぞれ互いに断面L字状に結合されている横架材受金具で
あって、上記固定板部3を上記第1横架材1に面接固定
した際、上記受け板部4の該第1横架材1寄りの一側縁
4aと該第1横架材1との間に所定の隙間Sが形成され
るようになされている。
【0015】第1実施形態の横架材受金具は、図1
(b)に示すように、上記固定板部3を左右に一対備え
ており、一対の該固定板部3,3は、図2に示すように
上記第1横架材1と上記第2横架材2との当接部Cの両
側にそれぞれ面接固定されるように設けられている。
尚、本発明の横架材受金具の形成材料としては、梁受け
金物やその他の構造金物の材料として通常公知の各種材
料を特に制限なく用いることができる。
【0016】上記一対の固定板部3,3それぞれには、
図1に示すように、該固定板部3を上記第1横架材1の
側面部1aに面接固定するための、ボルト孔31及び釘
孔32が穿設されており、図2に示すように、両固定板
部3,3をそれぞれ上記第1横架材1の側面部1aに面
接し、該ボルト孔31及び該ボルト孔31に対応させて
第1横架材1に穿設された貫通孔(図示せず)を介して
ボルト33及びナット(図示せず)で緊結し、更に上記
釘孔32に釘を打つことにより、該固定板部3を第1横
架材1の側面部1aに面接固定することができるように
なっている。
【0017】上記一対の連結板部5,5それぞれは、図
1に示すように、長手方向中央の中心線Lに対して左右
対称の略台形状の形態を有し、該連結板部5の下縁5a
は、上記固定板部3に対して略45度に傾斜する直線状
となしてある。
【0018】また、上記連結板部5,5それぞれには、
図1(a)に示すように該連結板部5を上記第2横架材
2の側面部2bに面接固定するためのボルト孔51及び
釘孔52が穿設されており、該ボルト孔51及び該ボル
ト孔51に対応させて第2横架材1に穿設した貫通孔
(図示せず)を介して両側からボルト53及びナット
(図示せず)で緊締し、更に上記釘孔52に釘を打つこ
とにより、該連結板部5,5を該第2横架材の両側面部
2b,2bに面接固定することができるようになってい
る。
【0019】上記受け板部4は、直線状の両側縁を有す
る略矩形状の板状であり、上記固定板部3,3を第1横
架材1の側面部1aに面接固定した際、該第1横架材1
寄りの一側縁4aと該第1横架材1の側面部1aとの間
には、所定の隙間Sが形成されるようになっている。上
記固定板部3,3を上記側面部1aに面接固定した際、
上記受け板部4の第1横架材1寄りの一側縁4aと該第
1横架材1の側面部1aとの間に形成される隙間Sは、
その幅W(図1参照)が7mm〜150mmであること
が好ましく、30mm〜90mmであることがより好ま
しい。上記隙間Sの幅Wが7mm未満であると、該第2
横架材2の接合端部に他の構造金物を固定等し難くな
り、該幅Wが150mm超であると、金具に必要な強度
を確保するために、より厚い金属板を用いて本金具を製
造しなければならなくなる等の不都合がある。
【0020】このように第1実施形態の横架材受金具
は、上記固定板部3を上記第1横架材1に面接固定した
際、上記受け板部4と第1横架材1との間に所定の隙間
Sが形成されるようになっているため、上記受け板部4
に載置した第2横架材2の端部(接合端部)の下面が、
該第2横架材2の第1横架材1との接合部近傍において
露出した状態となる。従って、例えば、図2に示すよう
に、第2横架材2の下面の露出部に、筋交いを固定する
ための筋交い固定金物7を当接固定することが可能であ
り、また、図3に示すように、第2横架材2の下面から
上面に至る貫通孔(図示せず)を穿設し、該貫通孔を貫
通させてホールダウン金物8を配設することも可能であ
る。同様に、これら以外の構造金物を、第2横架材2と
第1横架材1との接合部近傍に使用することも容易であ
る。
【0021】第1実施形態の横架材受金具は、鋼製金属
板から切り出した一枚の金属片11を、所定の4箇所に
おいて断面L字形状となるように直角に折曲して形成し
てある。上記金属片11は、図4に示すように、該金属
片11の中央部に配され、上記受け板部4を形成する矩
形状の受け板部形成部14と、該受け板部形成部14の
左右に連設され、上記連結板部5を形成する一対の連結
板部形成部15と、一対の該連結板部形成部15それぞ
れの端部に連設され、上記固定板部3を形成する一対の
固定板部形成部13とからなり、上記連結板部形成部1
5の両側縁15a,15a同士及び上記固定板部形成部
13の両側縁同士13a,13aは、それぞれ互いに平
行に形成されており、該金属片11の左右の形状は、上
記中央部を通る中心線Pに対して線対称となっている。
本形態の横架材受金具は、このような金属片11を、上
記各形成部同士の境界部を折曲部として折り曲げて形成
されている。
【0022】第1実施形態の横架材受金具は、このよう
な形態の金属片11を折曲して形成してあるため、該金
属片11を図4に示すように板取りすることにより効率
的に歩留まり良く生産可能である。尚、図4において
は、横架材受金具形成用の金属片11を切り出すための
切断線を実線で示し、横架材受金具を形成するための折
曲部を点線で示してある。
【0023】また、第1実施形態の横架材受金具によれ
ば、一対の上記連結板部5の下縁5aを上記固定板部3
に対して傾斜させてあるため、図3に示すように、該連
結板部5の下に第2横架材2の側面が三角形状に露出す
る。そのため、他の構造金物や建物部材との干渉をより
効果的に回避することができる。
【0024】次に、本発明の横架材受金具の他の実施形
態について図5及び図6を参照して説明する。ここで、
図5は本発明の横架材受金具の第2の実施形態を示す斜
視図であり、図6は、図5の横架材受金具の一使用状態
を示す図である。
【0025】第2実施形態の横架材受金具は、第1横架
材1の側面部1aに面接固定される一対の固定板部3,
3と、該第1横架材1に直角に固定される第2横架材2
の接合端部2aが載置される受け板部4と、該固定板部
3と該受け板部4とを連結し且つ該第2横架材2の両側
面部2b,2bに面接固定される一対の連結板部5,5
とを備え、該固定板部3、該受け板部4及び該連結板部
5が、それぞれ互いに断面L字状に結合されている点、
上記固定板部3を上記第1横架材1に面接固定した際、
上記受け板部4の該第1横架材1寄りの一側縁4aと該
第1横架材1との間に所定の隙間Sが形成されるように
なされている点、上記固定板部3及び連結板部4にそれ
ぞれボルト孔等及び釘孔が穿設されている点、一枚の金
属板を折曲して形成されている点等において上記第1実
施形態におけるのと同様である。
【0026】第2実施形態の横架材受金具においては、
一対の該固定板部3,3が互いに対向して設けられ、上
記第2横架材が一対の該固定板部3,3に当接されて上
記第1横架材に固定されるようになされている。即ち、
本金具形成用の、一枚の金属片における、上記受け板部
4の形成部と上記連結板部5の形成部との境界部におけ
る折り曲げ方向を谷折りとすれば、該連結板部5の形成
部と上記固定板部3の形成部との境界部も同様に谷折り
として形成してある。
【0027】上記一対の固定板部3,3の端部同士は互
いに接合されており、両固定板部3,3は一枚の板状の
形態をなしている。このように、固定板部3,3の端部
同士を互いに溶接等で接合することにより、荷重に対す
る強度を向上させることができ、歪みの発生等を効果的
に防止することができる。尚、固定板部3,3の端部同
士を接合せずに、一対の固定板部3,3が隙間を介して
対向するようにしても良い。
【0028】また、一対の上記連結板部5,5それぞれ
の上方には、上記固定板部3及び上記連結板部5に連設
され且つ該連結板部5と同一面上にある補強板部6が延
設されている。上記補強板部6は、上記固定板部3と上
記連結板部5との連結部において該固定板部5に沿う所
定幅の板状体として設けられており、該補強板部6がリ
ブとして機能することにより上記固定板部3の反りが抑
制されるようになっている。
【0029】上記固定板部3の下端3bは該固定板部3
と上記連結板部5との連結部よりも下方に位置してお
り、図6に示すように、本形態の横架材受金具を、床梁
ないし大引き2を基礎9上の土台1に直角に固定する接
合部に用いた場合に、該固定板部3の下端3bが基礎9
上に当接するようになっている。これにより、横架材受
金具の下方への移動が完全に阻止され、床梁ないし大引
き2と土台1との接合状態が長期間安定に維持される。
このように本発明の横架材受金具を、他の建物部材(基
礎)9上に載置された第1の横架材(土台)1に第2の
横架材2を接合するために用いる場合、上記固定板部3
の下端3bが該建物部材9の上面に当接するようにする
ことが好ましい。これにより強固な接合状態を長期間安
定的に維持することができる。
【0030】第2実施形態の横架材受金具によれば、上
記第1の実施形態におけるのと同様に、上記固定板部3
を上記第1横架材1に面接固定した際、上記受け板部4
の該第1横架材1寄りの一側縁4aと該第1横架材1と
の間に所定の隙間Sが形成されるようになされているた
め、第1横架材1と第2横架材2との接合部に、筋交い
固定金物やホールダウン金物等の他の構造金物が配設さ
れる場合においても該他の構造金物との干渉を回避する
ことができ、第1横架材1の側面部1aに直角に且つ強
固に第2横架材2を固定することができる。尚、本第2
実施形態の横架材受金具における隙間Sの幅の好ましい
範囲も第1実施形態におけるのと同様である。
【0031】また、第2実施形態の横架材受金具によれ
ば、一対の該固定板部3,3が互いに対向して設けら
れ、上記第2横架材が一対の該固定板部3,3に当接さ
れて上記第1横架材に固定されるようになされているた
め、第1横架材1の端部における側面部に第2横架材2
を接合させる場合や、柱等の垂直材に第2横架材2を接
合させる場合等、第2横架材2の当接部の片側あるいは
両側に固定板部を固定する面が存在しない場合において
も、本横架材受金具を固定することができ、第2横架材
を第1横架材に接合することができる。即ち、第2実施
形態の横架材受金具によれば、被接合材が横架材である
と柱等の垂直材であるとを問わず、他の構造金物や建物
部材等との干渉を回避して横架材を直角且つ強固に固定
することができる。
【0032】また、第2実施形態の横架材受金具によれ
ば、上記補強板部6がリブとして機能し、上記固定板部
3の反りが抑制されるので、優れた接合強度が得られる
と共に、優れた強度が長期間維持される。
【0033】以上、本発明の横架材受金具の二つの実施
形態について説明したが、本発明の横架材受金具は、こ
れらの実施形態に制限されず本発明の趣旨を逸脱しない
範囲で適宜変更可能である。
【0034】例えば、第1実施形態の横架材受金具に、
図2に一点鎖線で示したように、上記第2実施形態の横
架材受金具におけるのと同様な補強板部6を設けること
が好ましい。これにより、固定板部3,3の反りが防止
され、優れた接合強度がより長期間維持されるようにな
る。尚、このように補強板部6を設ける場合、図4に示
す金属板における、一の金属片11の固定板部形成部1
3と、隣接する他の金属片11の固定板部形成部13と
の間の領域16(図4における斜線部分)を該補強板部
6の形成部として用いれば、材料に無駄を生じることな
く効率的に横架材受具の生産が可能である。
【0035】また、第2実施形態の横架材受金具におけ
る上記固定板部3の下方に延びる突出部分(図5の点線
Rより下の部分)を無くしても良い。また、本発明の横
架材受金具は、上記両実施形態におけるように一枚の金
属片を折曲して形成することが好ましいが、複数の金属
片を溶接接合し又は機械的に接合して形成しても良い。
【0036】尚、本発明における第1横架材及び第2横
架材は、木造住宅においてほぼ水平方向に配される部材
であれば、梁、桁、胴差、土台、大引き等特に制限され
ず、また、本発明の横架材受金具は、柱、間柱等の垂直
材にこのような横架材を接合させるために用い得るもの
であっても良い。
【0037】また、上記両実施形態における上記受け板
部4の上記第1横架材1寄りの一側縁4aは、該第1横
架材1に平行な直線状としてあるが、筋交い固定金物や
ホールダウン金物等の他の構造金物等との関係において
更に効果的に構造金物同士の干渉を防止するために、該
側縁4aの一部を切り欠いたり、該側縁4aを円弧状に
又は多段状に形成する等しても良い。また、上記連結板
部5の下縁5aの形状についても、直線状の他、円弧状
等の曲線状、中間に単一又は複数の段部を有する形状等
としても良い。また、上記固定板部及び上記連結板部を
上記横架材1,2に面接固定するには、上記ボルトや釘
等の他、ネジや、より強度が高まるラグスクリューボル
ト等を用いても良い。更に、その他の部分の形状、寸法
等についても、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内におい
て適宜変更可能である。
【0038】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、接合部に他の構造金物等が固定ないし配設さ
れる場合においても、該他の構造金物等との干渉を回避
することができ、第1横架材の側面部に強固に第2横架
材を固定することができる横架材受金具を提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の横架材受金具の第1の実施形
態を示す図で、図1(a)は側面図、図1(b)は正面
図である。
【図2】図2は、図1の横架材受金具の一使用状態を示
す図である。
【図3】図3は、図1の横架材受金具の他の使用状態を
示す図である。
【図4】図4は、図1の横架材受金具製造用の金属片の
板取りを示す図である。
【図5】図5は、本発明の横架材受金具の第2の実施形
態を示す斜視図である。
【図6】図6は、図5の横架材受金具の一使用状態を示
す図である。
【図7】図7は、従来の横架材受金具(梁受け金物)を
示す概略斜視図である。
【符号の説明】
1 第1横架材 1a 側面部 2 第2横架材 2a 接合端部 2b 側面部 3 固定板部 3b 下端 4 受け板部 4a 一側縁 5 連結板部 6 補強板部 7 筋交い固定金物 8 ホールダウン金物 11 金属片 S 所定の隙間 W 該隙間の幅

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1横架材の側面部に面接固定される固
    定板部と、該第1横架材に直角に固定される第2横架材
    の接合端部が載置される受け板部と、該固定板部と該受
    け板部とを連結し且つ該第2横架材の両側面部にそれぞ
    れ面接固定される一対の連結板部とを備え、該固定板
    部、該受け板部及び一対の該連結板部が、それぞれ互い
    に断面L字状に結合されている横架材受金具であって、 上記固定板部を上記第1横架材に面接固定した際、上記
    受け板部の該第1横架材寄りの一側縁と該第1横架材と
    の間に所定の隙間が形成されるようになされていること
    を特徴とする横架材受金具。
  2. 【請求項2】 上記隙間の幅が7mm〜150mmであ
    ることを特徴とする請求項1に記載の横架材受金具。
  3. 【請求項3】 上記固定板部を一対備えており、一対の
    該固定板部は、上記第1横架材と上記第2横架材との当
    接部の両側に面接固定されるように設けられていること
    を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の横架材受金
    具。
  4. 【請求項4】 上記固定板部を一対備えており、一対の
    該固定板部は互いに対向して設けられており、上記第2
    横架材が一対の該固定板部に当接されて上記第1横架材
    に固定されるようになされていることを特徴とする請求
    項1又は請求項2に記載の横架材受金具。
  5. 【請求項5】 一枚の金属片を折曲して形成してあるこ
    と特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の横架材受金
    具。
  6. 【請求項6】 上記金属片は、該金属片の中央部に配さ
    れ、上記受け板部を形成する矩形状の受け板部形成部
    と、該受け板部形成部の左右に連設され、上記連結板部
    を形成する一対の連結板部形成部と、一対の該連結板部
    形成部それぞれの端部に連設され、上記固定板部を形成
    する一対の固定板部形成部とからなり、 上記連結板部形成部の両側縁同士及び上記固定板部形成
    部の両側縁同士は、それぞれ互いに平行に形成されてお
    り、 左右の形状が上記中央部を通る中心線に対して線対称で
    あることを特徴とする請求項5に記載の横架材受金具。
  7. 【請求項7】 上記連結板部の上方に、上記固定板部及
    び上記連結板部に連設され且つ該連結板部と同一面上に
    ある補強板部が延設されていることを特徴とする請求項
    1〜6の何れかに記載の横架材受金具。
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JP2018155013A (ja) * 2017-03-17 2018-10-04 新日鐵住金株式会社 接合金物および横架材の接合構造

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