JP3089100U - 付け帯 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】本考案は、帯を結び慣れない人でも簡単に締め
ることができる付け帯を提供するものである。 【解決手段】胴帯部１０と結び部２０とを有し、胴帯部
１０の両端部に着脱可能な帯止め部材１２を設けると共
に、結び部２０に当該結び部を胴帯部１０に取り付ける
ための取付部材２３を設けてある。また、胴帯部１０の
側部にシャーリング部１１を設けてある。さらに、結び
部２０を胴帯部１０に着脱可能に取り付けるようにして
ある。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は、胴帯部分と形作られた結び部分とに分かれた、付け帯に関するも のである。

【０００２】

【従来の技術】

普段、着物を着ない人にとって、帯を結ぶのは難しい作業である。 特に、女帯においては、結び方を着付け教室で教わるか、着付けの本を見るか などしなければ、一人で結べないのが実情である。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、従来例におけるこのような問題点に鑑みてなされたものであり、そ の目的とするところは、帯を結び慣れない人でも簡単に締めることができる付け 帯を提供しようとするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、本考案のうちで請求項１記載の考案は、胴帯部と 結び部とを有し、胴帯部の両端部に着脱可能な帯止め部材を設けると共に、結び 部に当該結び部を胴帯部に取り付けるための取付部材を設けたことを特徴として いる。 また、請求項２記載の考案は、請求項１記載の考案に加えて、胴帯部の側部に シャーリング部を設けたことを特徴としている。 さらに、請求項３記載の考案は、請求項１又は２記載の考案に加えて、結び部 を胴帯部に着脱可能に取り付けるようにしたことを特徴としている。

【０００５】

【考案の実施の形態】

帯を結び慣れない人でも簡単に締めることができるという目的を、付け帯を胴 帯部と結び部とで構成し、胴帯部の両端部を着脱可能とし、取付部材による胴帯 部と結び部との取付けを予め取付け固定しておいたり、結び部の形状を異ならし めるために、着脱可能としたことにより実現した。 また、付け帯が弛むことがないように、胴帯部の側部にシャーリング部を設け た。 そして、本考案は、簡易に締めることが好まれる浴衣の帯として最適なもので ある。

【０００６】

【実施例】

以下、本考案の実施例を、図面に基づいて説明する。 図１は本考案に係る付け帯の分解背面図、図２は付け帯を結ぶ状態の背面図、 図３は付け帯を結んだ状態の要部断面図である。 本考案に係る付け帯は、胴帯部１０と結び部２０とを有する。

【０００７】 胴帯部１０の長さ（帯長さ）は、年齢、体形等、使用者層に応じて、適宜定め ればよい。 また、胴帯部１０の幅は、所望に応じて定めればよい。

【０００８】 胴帯部１０の両側部には、シャーリング部１１を設けてある。 このシャーリング部１１により、胴帯部１０は長さ方向に伸縮し、胴部分に巻 く胴帯部１０を締め付けることができ、付け帯が弛むおそれはない。

【０００９】 胴帯部１０の両端部には、一方の端部の表側と、他方の端部の裏側に、夫々面 ファスナー等の着脱可能な帯止め部材１２を設けてある。 この帯止め部材１２により、胴部分に巻いた胴帯部１０を締め止めることがで き、胴帯部１０が不用意に弛んだり、解けたりするおそれがない。

【００１０】 胴帯部１０の一方の端部には、結び部２０を取り付けるための開口部１３を設 けてある。

【００１１】 結び部２０の形状は、蝶々結び、吉弥結び、角だし結び等、好みに応じた形状 とすればよい。 結び部２０は、リボン部２１、リボン部２１を固定する留め部２２、結び部２ ０を胴帯部１０に取り付けるための取付部材２３とを有する。

【００１２】 リボン部２１は、一枚の帯地で構成してもよいし、複数の帯地で構成してもよ い。 留め部２２は、リボン部２１と同じ素材で構成してもよいし、伸縮性を持たせ てシャーリング状に形成してもよい。

【００１３】 取付部材２３は、金属製のものでも、合成樹脂製のものでもよい。 取付部材２３の基端部は、留め部２２内に固着してある。 留め部２２より臨出する取付部材２３の先端部は、図示例においては、Ｕ字状 に形成してある。 この取付部材２３の先端部は、胴帯部１０の開口部１３内に挿入して、糸等に より固着してある。

【００１４】 また、取付部材２３は、胴帯部１０の開口部１３内に、着脱可能に取り付ける ように構成してもよい。 このように構成すると、結び形状の異なる結び部２０を用意することにより、 好みに応じて、種々の形状の結び部２０を取り替えて使用することができる。

【００１５】 次に、本考案に係る付け帯の着用方法について説明する。 まず、結び部２０を取り付けた胴帯部１０を胴部分に巻く。 次に、胴帯部１０の両端部に設けた帯止め部材１２を止める。 このようにして、帯を結び慣れない人でも、簡単に付け帯を締めることができ る。

【００１６】

【考案の効果】 以上説明したように、本考案は、胴帯部の両端部に着脱可能な帯止め部材を設 けてあるので、帯を結び慣れない人でも、簡単に締めることができる。 そして、胴帯部の側部にシャーリング部を設けることにより、締めた帯が弛む おそれがない。 また、結び部を胴帯部に着脱可能に取り付けるようにすることにより、好みの 結び形状のものを使用することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る付け帯の分解背面図である。

【図２】本考案に係る付け帯を結ぶ状態の背面図であ
る。

【図３】本考案に係る付け帯を結んだ状態の要部断面図
である。

【符号の説明】

１０ 胴帯部 １１ シャーリング部 １２ 帯止め部材 ２０ 結び部 ２３ 取付部材

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 胴帯部と結び部とを有し、胴帯部の両端
   部に着脱可能な帯止め部材を設けると共に、結び部に当
   該結び部を胴帯部に取り付けるための取付部材を設けた
   ことを特徴とする付け帯。
2. 【請求項２】 胴帯部の側部にシャーリング部を設けた
   ことを特徴とする請求項１記載の付け帯。
3. 【請求項３】 結び部を胴帯部に着脱可能に取り付ける
   ようにしたことを特徴とする請求項１又は２記載の付け
   帯。