JPH0343203Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は妊婦帯に関するものである。

（従来の技術） 従来の妊婦帯には、一般に岩田帯と称する晒し
生地のものと、晒し生地に伸縮性のある生地を縫
い合わせ岩田帯にないフイツト感を与えるものの
２種がある。しかしいずれのものも身体に巻付け
てから巻終り端を巻付けた帯の間に挾み込んで止
める方式であり、そのため身体の動きにより帯の
ずれを生じて不快を生じ、時として巻直さなけれ
ばならない欠点をもつている。

（技術的課題） 本考案の目的は前記の点を解決し、巻始めと巻
終りに固定手段を設けることにより、妊婦が一人
で容易に巻くことができ、かつまた着用中にずれ
や緩みを生じない妊婦帯を提供することにある。

（技術的手段） 前記目的は、帯本体１の巻始め端に、腹部を一
巻きする間隔をおいて仮止め具２，３を取付け、
巻終り端に伸縮性バンド４を介して止め具５を取
付け、その止め具５を止着する止め片６を巻終り
端近くの帯本体１に設けた構成により達成され
る。

（実施例） 以下図示実施例により説明すると、例示した帯
本体１は長尺な晒し綿布製の布帯部７と、ゴム糸
が織込まれかつ布帯部７よりよりやや広巾の伸縮
帯部８とを接続して形成され、布帯部７の端部を
巻始め端１Ａとし、伸縮帯部８の端部を巻終り端
１Ｂとしている。伸縮帯部８を布帯部７より幅広
く形成したため布帯部７の全体が伸縮性のある生
地でやわらかく包まれる効果がある。また伸縮帯
部８の幅が布帯部７よりも狭いと、広い布帯部７
全体を包むにはそれだけ長くする必要があり、ず
れを生じ易くもなる。

巻始め端１Ａにはフツクとループから成る公知
の仮止め具２，３が縫着けてあり、端部側の一方
２に対し内方の他方の仮止め具３には長手方向に
細長く形成され、個人差等による腹部周りの大小
の差に応じられるようになつている。

巻終り端１Ｂには三角布９が縫着けられ、その
頂点に伸縮製バンド４が縫着けられ、さらにその
端部に止め具５が取付けられている。止め具５は
鰐口状或いはクリツプ型その他任意のものが使用
できるが、出来ればワンタツチ式に着脱できるも
のが良い。

前記帯本体１の伸縮帯部８同士の接続部、或い
は伸縮帯部８と三角布９との各接続部には幅方向
に沿つて片面に２個（又はそれ以上）の止め片６
が両面に夫々取付けられており、前記止具５を止
着させるようになつている。２個（又はそれ以
上）設けたため止着位置を選択し、止め具合を加
減することができ、表裏両面に設けたため、折返
しなどで入れ替つても必らず止着することができ
る。

なお前記接続部及び布帯部７と伸縮帯部８との
接続部には夫々接続テープ１０を縫着けて凹凸を
なくする。１１は伸縮性バンド４の調整片であ
る。

（考案の作用） 前記の如く構成された妊婦帯は、布帯部７をま
ず身体に巻付け、終りに伸縮帯部８を巻付けるの
で身体に良くフツイトする。また巻始めに於て腹
部を一巻きしたときに仮止具２，３で仮止めする
ことにより抑えていなくても巻始めの部分が安定
し、片手でも自在に巻くことができる。巻終りに
於ては伸縮帯部８と伸縮性バンド４の伸縮性、及
び複数の止め片６の選択により最も適切な強さに
して止め具５を止着でき、またどちらの面でも止
着できるから巻始めに生地の表裏を確認する必要
がない。

（考案の効果） 従つて本考案によれば、仮止め具２，３を有す
るので確実に巻始めることができ、伸縮性を有す
る巻終り端に於て止め具を止め片６に止着すれば
良いので妊婦帯の巻着けが非常に容易かつ確実に
行なわれ，身体の動きによつて緩むおそれがな
く、大変着用感も良い効果が発揮される。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係る妊婦帯の１実施例を示すも
ので、第１図は一部を省略した全体の斜視図、第
２図は斜視図である。 １……帯本体、２，３……仮止め具、４……伸
縮性バンド、５……止め具、６……止め片、７…
…布帯部、８……伸縮帯部。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 帯本体１の巻始め端に、腹部を一巻きする間
   隔をおいて仮止め具２，３を取付け、巻終り端
   に伸縮性バンド４を介して止め具５を取付け、
   その止め具５を止着する止め片６を巻終り端近
   くの帯本体１に設けた妊婦帯。 (2) 帯本体１は、布帯部７と、これに接続された
   伸縮帯部８とより成る実用新案登録請求の範囲
   第１項記載の妊婦帯。