JP3079992U - メガネフレーム - Google Patents

メガネフレーム

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washer
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yoke
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レンズにがたが生じるのを阻止する。 【解決手段】 レンズ23とブリッジ2との間、及びレ
ンズ23とヨロイ6との間に止めねじ14を挿通させ、
各止めねじ14にナット18を締め付ける。この場合、
止めねじ14とレンズ23との間、レンズ23とブリッ
ジ2との間、及びレンズ23とヨロイ6との間にワッシ
ャ19を介装させる。ワッシャ19の表面側の凹凸22
に対応する止めねじ14、ブリッジ2、及びヨロイ6の
部分にワッシャ19の凹凸22と合致する凹凸17、
5、9を予め設けておく。ワッシャ19の裏面側の凹凸
22はレンズ23側に食い込ませる。止めねじ14、ブ
リッジ2及びヨロイ6はワッシャ19を介してレンズ2
3側に固定されるので、止めねじ14の緩み、レンズ2
3とブリッジ2との相対的な回動、レンズ23とヨロイ
6との相対的な回動が阻止され、レンズ23にがたが生
じるのが阻止される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
この考案はメガネフレームに関し、特に、レンズを固定するねじに緩みが生じ るのを防止できるとともに、ブリッジとレンズとの相対的な回動、及びヨロイと レンズとの相対的な回動を防止できるツーポイント式のメガネフレームに関する ものである。
【0002】
【従来技術およびその問題点】
一般に、ツーポイント式のメガネフレームは、ブリッジ、ヨロイ、テンプル、 モダン、ノーズパッド等の複数の部品から構成されている。
【0003】 そして、このような複数の部品からなるツーポイント式のメガネフレームにレ ンズを取り付けるには、レンズの内縁部及び外縁部にそれぞれねじ挿通用の孔を 設け、レンズの内縁部裏面側にブリッジを位置し、レンズの外縁部裏面側にヨロ イを位置し、レンズの内縁部のねじ挿通用の孔とブリッジのねじ挿通用の孔とを 一致させ、レンズの外縁部のねじ挿通用の孔とヨロイのねじ挿通用の孔とを一致 させる。
【0004】 そして、止めねじとナットによりねじ締結体を構成し、レンズの表面側からレ ンズの内縁部のねじ挿通用の孔及びブリッジのねじ挿通用の孔内に止めねじを挿 通させ、レンズの表面側からレンズの外縁部のねじ挿通用の孔及びヨロイのねじ 挿通用の孔内に止めねじを挿通させ、ブリッジのねじ挿通用の孔から突出させた 止めねじの部分、ヨロイのねじ挿通用の孔から突出させた止めねじの部分にそれ ぞれナットを螺合させ、所定のトルクで締め付ける。
【0005】 このようにして、ツーポイント式のメガネフレームにレンズを取り付けること ができるものである。この場合、各止めねじの軸部には軸方向への引張力が作用 し、ブリッジとレンズとの間及びレンズとヨロイとの間にはそれぞれ圧縮力が作 用し、これらの力(予張力)の釣り合いにより、ねじに緩みが生じるのを防止す ることができるものである。
【0006】 しかしながら、ねじ締結体に生じている予張力は、使用中の様々な原因によっ て減少するため、長期的な使用によりねじに緩みが発生し、ブリッジとレンズと が相対的に回動し、ヨロイとレンズとが相対的に回動し、レンズにがたが生じて しまう。
【0007】 このようなねじの緩みによるレンズのがたを防止するため、ブリッジ及びヨロ イにストッパーを設け、ブリッジのストッパーをレンズ内縁部の周面に当接させ 、ヨロイのストッパーをレンズの外縁部の周面に当接させて、ブリッジとレンズ との相対的な回動、及びヨロイとレンズとの相対的な回動を阻止するようにした メガネフレームが提案されている。
【0008】 しかしながら、このような構成のメガネフレームにあっては、ブリッジのスト ッパーとレンズの内縁部周面との間、及びヨロイのストッパーとレンズの外縁部 周面との間にそれぞれ隙間が形成されるのを防止するために、ブリッジのストッ パーからねじ挿通用の孔までの距離とそれに対応するレンズの内縁部周面からね じ挿通用の孔までの距離との寸法公差、及びヨロイのストッパーからねじ挿通用 の孔までの距離とそれに対応するレンズの外縁部周面からねじ挿通用の孔までの 距離との寸法公差をきつく採らなければならない。このため、特にレンズのねじ 挿通用の孔の位置決めに高い精度を必要とするので、レンズのねじ挿通用の孔の 加工に手間がかかることになる。また、寸法公差をきつく採っているために、レ ンズのねじ挿通用の孔の位置が所定の寸法公差から外れることが多く、その場合 にはそのレンズを使用することができないため、歩留まりが大幅に低下してしま う。
【0009】 この考案は、前記のような従来のもののもつ問題点を解決したものであって、 ブリッジのねじ挿通用の孔に対するレンズの内縁部のねじ挿通用の孔の位置の寸 法公差、及びヨロイのねじ挿通用の孔に対するレンズの外縁部のねじ挿通用の孔 の位置の寸法公差を緩く採ることができ、これによりレンズのねじ挿通用の孔の 位置決めに高い精度が不要となり、レンズのねじ挿通用の孔の加工を簡単にする ことができるとともに、レンズのねじ挿通用の孔の位置が所定の寸法公差から外 れることが殆どなく、歩留まりを大幅に高めることができるメガネフレームを提 供することを目的とするものである。
【0010】
【問題点を解決するための手段】
この考案は、前記のような問題を解決するために、レンズの内縁部間にねじ締 結体を介して固定されるブリッジ、レンズの外縁部にねじ締結体を介して固定さ れるヨロイ、ヨロイに蝶番を介して回動自在に連結されるテンプル等の複数の部 品からなるメガネフレームにおいて、前記ブリッジと前記レンズとの間及び前記 ヨロイと前記レンズとの間、又は前記ねじ締結体と前記レンズとの間の少なくと も何れか一方に、表面又は裏面の少なくとも何れか一方の少なくとも一部に凹凸 を設けた環状のワッシャを介装させ、該ワッシャの凹凸を相手方に設けた凹凸と 互いに合致させ、又は相手方に食い込ませた手段を採用したものである。また、 前記ワッシャの環状の一部を切り離すとともに、切り離した部分を軸方向に離間 させて軸方向へのばね力を付加した手段を採用したものである。さらに、前記ワ ッシャの少なくとも一部を湾曲させて軸方向へのばね力を付加した手段を採用し たものである。
【0011】
【作用】
この考案は前記のような手段を採用したことにより、ブリッジとレンズとの間 、及びヨロイとレンズとの間にワッシャを介装させて、ワッシャの凹凸を相手方 に設けた凹凸と互いに合致させ、又は相手方に食い込ませることにより、ブリッ ジとレンズとの相対的な回動、ヨロイとレンズとの相対的な回動が阻止されるこ とになる。また、ねじ締結体とレンズとの間にワッシャを介装させて、ワッシャ の凹凸を相手方に設けた凹凸と互いに合致させ、又は相手方に食い込ませること により、ねじ締結体に緩みが生じるのが阻止されることになる。さらに、ワッシ ャの環状の一部を切り離すとともに、切り離した部分を軸方向に離間させて軸方 向へのばね力を付加することにより、又はワッシャの少なくとも一部を湾曲させ て軸方向へのばね力を付加することにより、ねじ締結体の軸方向への予張力が増 加し、ブリッジとレンズとの相対的な回動、ヨロイとレンズとの相対的な回動、 及びねじ締結体の緩みが効果的に阻止されることになる。
【0012】
【考案の実施の形態】
以下、図面に示すこの考案の実施の形態について説明する。 図1〜図4には、この考案によるメガネフレームの一実施の形態が示されてい て、このメガネフレーム1は、所謂ツーポイント式のメガネフレームであって、 ブリッジ2、ヨロイ6、テンプル11、モダン12等の複数の部品から構成され ている。
【0013】 ブリッジ2は、棒状をなすものであって、両端部にはそれぞれねじ挿通用の孔 3が貫通した状態で設けられるようになっている。
【0014】 ヨロイ6は、略L形状をなすものであって、一端部にねじ挿通用の孔7が貫通 した状態で設けられ、他端部に蝶番10を介してテンプル11が回動自在に取り 付けられるようになっている。
【0015】 そして、上記のような複数の部品からなるメガネフレーム1にレンズ23を取 り付けるには、止めねじ14とナット18とワッシャ19とによってねじ締結体 13を構成する。
【0016】 ワッシャ19は、中心部にねじ挿通用の孔20を有する環状をなすものであっ て、表面及び裏面の全体に機械加工等により断面三角形状の溝21を所定の間隔 ごとに互いに平行をなすように複数本設け、これらの複数本の溝21により表面 及び裏面の全体を凹凸22に形成したものである。
【0017】 この場合、各溝21を直線状に形成しているが、波形状、鋸刃状、凹凸状等に 形成しても良い。また、各溝21の断面形状は三角形状に限らず、四角形状、台 形状、半円形状、半楕円形状、波形状等としても良い。さらに、互いに平行をな す複数本の溝21に対して、互いに平行をなす複数本の溝(図示せず)を所定の 角度で交差させても良い。
【0018】 そして、レンズ23の内縁部及び外縁部にそれぞれねじ挿通用の孔24を設け 、レンズ23の内縁部の裏面側にブリッジ2を位置し、レンズ23の外縁部の裏 面側にヨロイ6を位置し、ブリッジ2のねじ挿通用の孔3とレンズ23の内縁部 のねじ挿通用の孔24とを一致させ、ヨロイ6のねじ挿通用の孔7とレンズ23 の外縁部のねじ挿通用の孔24とを一致させる。
【0019】 そして、レンズ23の表面側からレンズ23の内縁部のねじ挿通用の孔24及 びブリッジ2のねじ挿通用の孔3内に止めねじ14を挿通させ、レンズ23の表 面側からレンズ23の外縁部のねじ挿通用の孔24及びヨロイ6のねじ挿通用の 孔7内に止めねじ14を挿通させ、ブリッジ2のねじ挿通用の孔3から突出させ た止めねじ14の部分、ヨロイ6のねじ挿通用の孔7から突出させた止めねじ1 4の部分にそれぞれナット18を螺合させ、所定のトルクで締め付ける。
【0020】 この場合、各止めねじ14の頭部15とレンズ23との間、レンズ23とブリ ッジ2との間、及びレンズ23とヨロイ6との間にそれぞれ前記ワッシャ19を 介装させる。また、各ワッシャ19の表面側の凹凸22に対応する各止めねじ1 4の頭部15の座面の部分に各ワッシャ19の表面側の凹凸22と合致する複数 本の溝16による凹凸17、ブリッジ2の部分に各ワッシャ19の表面側の凹凸 22と合致する複数本の溝4による凹凸5、ヨロイ6の部分に各ワッシャ19の 表面側の凹凸22と合致する複数本の溝8による凹凸9をそれぞれ予め設けてお く。
【0021】 このようにして、ブリッジ2にレンズ23の内縁部を固定し、ヨロイ6にレン ズ23の外縁部を固定することができるものである。
【0022】 上記のように構成したこの実施の形態によるメガネフレーム1にあっては、レ ンズ23の内縁部において、止めねじ14の頭部15とレンズ23との間に介装 されているワッシャ19の表面側の凹凸22が止めねじ14の頭部15の座面側 の凹凸17と合致し、裏面側の凹凸22がレンズ23の表面側に食い込み、レン ズ23とブリッジ2との間に介装されているワッシャ19の表面側の凹凸22が ブリッジ2側の凹凸5と合致し、裏面側の凹凸22がレンズ23の裏面側に食い 込むことになる。
【0023】 また、レンズ23の外縁部において、止めねじ14の頭部15とレンズ23と の間に介装されているワッシャ19の表面側の凹凸22が止めねじ14の頭部1 5の座面側の凹凸17と合致し、裏面側の凹凸22がレンズ23の表面側に食い 込み、レンズ23とヨロイ6との間に介装されているワッシャ19の表面側の凹 凸22がヨロイ6側の凹凸9と合致し、裏面側の凹凸22がレンズ23の裏面側 に食い込むことになる。
【0024】 この結果、レンズ23の内縁部において、止めねじ14はワッシャ19を介し てレンズ23に固定された状態となり、ブリッジ2はワッシャ19を介してレン ズ23に固定された状態となるので、止めねじ14とレンズ23との相対的な回 動、及びレンズ23とブリッジ2との相対的な回動を阻止することができること になる。
【0025】 また、レンズ23の外縁部において、止めねじ14はワッシャ19を介してレ ンズ23に固定された状態となり、ヨロイ6はワッシャ19を介してレンズ23 に固定された状態となるので、止めねじ14とレンズ23との相対的な回動、及 びレンズ23とヨロイ6との相対的な回動を阻止することができることになる。
【0026】 したがって、ブリッジ2及びヨロイ6にストッパーが不要となるので、ブリッ ジ2のねじ挿通用の孔3に対するレンズ23の内縁部のねじ挿通用の孔24の位 置の寸法公差、及びヨロイ6のねじ挿通用の孔7に対するレンズ23の外縁部の ねじ挿通用の孔24の位置の寸法公差を緩く採ることができるので、レンズ23 の内縁部及び外縁部のねじ挿通用の孔24の加工に高い精度が不要となり、その 加工が簡単となる。さらに、寸法公差を緩く採ることができるので、レンズ23 の内縁部及び外縁部にねじ挿通用の孔24を加工する場合に、そのねじ挿通用の 孔24の位置が寸法公差から外れるようなことは殆どなく、ねじ挿通用の孔24 の位置のずれによる不良品の発生を殆どなくすることができ、歩留まりを大幅に 高めることができることになる。
【0027】 なお、前記の説明においては、ワッシャ19の表面及び裏面に複数本の溝21 を設けて、その溝21によりワッシャ19の表面及び裏面を凹凸22に形成した が、ワッシャ19の表面及び裏面に金属粉等を吹付けることにより、ワッシャ1 9の表面及び裏面を凹凸に形成してもよいものである。
【0028】 また、前記の説明においては、ワッシャ19の表面及び裏面の全体に凹凸22 を形成し、これに対応する相手方の部分にワッシャ19の凹凸22と合致する凹 凸5、9、17を形成したが、ワッシャ19の表面又は裏面の何れか一方の少な くとも一部に凹凸を形成し、これに対応する相手方の部分にワッシャの凹凸と合 致する凹凸を形成しても良いものである。
【0029】 さらに、前記の説明においては、ワッシャ19を止めねじ14の頭部15、ブ リッジ2、及びヨロイ6と別体に形成したが、ワッシャ19を止めねじ14の頭 部15、ブリッジ2、及びヨロイ6と一体に形成しても良いものであり、その場 合には止めねじ14の頭部15の座面、ブリッジ2、及びヨロイ6に凹凸17、 5、9を形成する作業を省略することができるものである
【0030】 さらに、前記の説明においては、レンズ23の表面側から止めねじ14を挿通 させたが、レンズ23の裏面側から止めねじ14を挿通させて、レンズ23の表 面側から突出させた止めねじ14の部分にナット18を締め付けても良い。この 場合には、ナット18とレンズ23との間、レンズ23とブリッジ2との間、レ ンズ23とヨロイ6との間に前記ワッシャ19を介装させても良い。
【0031】 さらに、前記の説明においては、止めねじ14の頭部15とレンズ23との間 、レンズ23とブリッジ2との間、及びレンズ23とヨロイ6との間にワッシャ 19を介装させたが、止めねじ14の頭部15とレンズ23との間のみにワッシ ャ19を介装させて、止めねじ14の緩みのみを阻止しても良いし、レンズ23 とブリッジ2との間、及びレンズ23とヨロイ6との間のみにワッシャ19を介 装させて、レンズ23とブリッジ2との相対的な回動、及びレンズ23とヨロイ 6との相対的な回動のみを阻止しても良いものである。
【0032】 図5には、この考案によるメガネフレーム1に使用するねじ締結体13のワッ シャ19の他の例が示されていて、このワッシャ19は、環状の一部を切り離す とともに、切り離した部分を軸方向に離間させて、軸方向へのばね力を付加した ものであって、その他の構成は前記ワッシャ19と同様である。
【0033】 そして、このような構成のワッシャ19を使用した場合であっても、レンズ2 3の内縁部において、止めねじ14はワッシャ19を介してレンズ23に固定さ れた状態となり、ブリッジ2はワッシャ19を介してレンズ23に固定された状 態となるので、止めねじ14とレンズ23との相対的な回動、及びレンズ23と ブリッジ2との相対的な回動を阻止することができることになる。
【0034】 また、レンズ23の外縁部において、止めねじ14はワッシャ19を介してレ ンズ23に固定された状態となり、ヨロイ6はワッシャ19を介してレンズ23 に固定された状態となるので、止めねじ14とレンズ23との相対的な回動、及 びレンズ23とヨロイ6との相対的な回動を阻止することができることになる。
【0035】 したがって、ブリッジ2及びヨロイ6にストッパーが不要となるので、ブリッ ジ2のねじ挿通用の孔3に対するレンズ23の内縁部のねじ挿通用の孔24の位 置の寸法公差、及びヨロイ6のねじ挿通用の孔7に対するレンズ23の外縁部の ねじ挿通用の孔24の位置の寸法公差を緩く採ることができ、レンズ23の内縁 部及び外縁部のねじ挿通用の孔24の加工に高い精度が不要となり、その加工が 簡単となる。さらに、寸法公差を緩く採ることができるので、レンズ23の内縁 部及び外縁部にねじ挿通用の孔24を加工する場合に、そのねじ挿通用の孔24 の位置が寸法公差から外れるようなことは殆どなく、ねじ挿通用の孔24の位置 のずれによる不良品の発生を殆どなくすることができ、歩留まりを大幅に高める ことができることになる。
【0036】 さらに、この実施の形態においては、ワッシャ19にばね力を付加することに よりねじ締結体13の軸方向への予張力を増加させているので、前記実施形態に 示すものよりもさらに効果的にブリッジ2とレンズ23との相対的な回動、ヨロ イ6とレンズ23との相対的な回動、及びねじ締結体13の緩みを防止できるも のである。なお、図示はしないが、ワッシャ19を湾曲させて波形状等とするこ と等によりばね力を付加しても良いものであり、その場合にも同様の効果が得ら れるのは勿論のことである。
【0037】
【考案の効果】
この考案は請求項1のように構成して、ブリッジとレンズとの間及びヨロイと レンズとの間、又はねじ締結体とレンズとの間の少なくとも何れか一方に、表面 又は裏面の少なくとも何れか一方の少なくとも一部に凹凸を設けた環状のワッシ ャを介装させ、該ワッシャの凹凸を相手方に設けた凹凸と互いに合致させ、又は 相手方に食い込ませたことにより、ブリッジとレンズとの相対的な回動、及びヨ ロイとレンズとの相対的な回動を阻止できるとともに、ねじ締結体に緩みが生じ るのを阻止できることになる。したがって、ブリッジ及びヨロイにストッパーが 不要となるので、ブリッジのねじ挿通用の孔に対するレンズの内縁部のねじ挿通 用の孔の位置の寸法公差、及びヨロイのねじ挿通用の孔に対するレンズの外縁部 のねじ挿通用の孔の位置の寸法公差を緩く採ることができることになり、レンズ のねじ挿通用の孔の加工に高い精度が不要となり、その加工が簡単となる。さら に、寸法公差を緩く採ることができるので、レンズにねじ挿通用の孔を加工する 場合に、そのねじ挿通用の孔の位置が寸法公差から外れるようなことは殆どなく 、ねじ挿通用の孔の位置のずれによる不良品の発生を殆どなくすることができ、 歩留まりを大幅に高めることができることになる。
【0038】 さらに、請求項2又は3のように構成して、ワッシャの環状の一部を切り離す とともに、切り離した部分を軸方向に離間させて軸方向へのばね力を付加し、又 はワッシャの少なくとも一部を湾曲させて軸方向へのばね力を付加したことによ り、ワッシャに軸方向への予張力を付加することができるので、さらに効果的に ねじ締結体の緩みを阻止できるとともに、ブリッジとレンズとの相対的な回動、 及びヨロイとレンズとの相対的な回動を阻止できることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案によるメガネフレームの一実施の形態
の全体を示した概略平面図である。
【図2】図1に示すものの部分拡大断面図である。
【図3】図1に示すもののワッシャの平面図である。
【図4】図3の正面図である。
【図5】ワッシャの他の例を示した平面図である。
【符号の説明】
1……メガネフレーム 2……ブリッジ 3、7、20、24……ねじ挿通用の孔 4、8、16、21……溝 5、9、17、22……凹凸 6……ヨロイ 10……蝶番 11……テンプル 12……モダン 13……ねじ締結体 14……止めねじ 15……頭部 18……ナット 19……ワッシャ 23……レンズ

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レンズの内縁部間にねじ締結体を介して
    固定されるブリッジ、レンズの外縁部にねじ締結体を介
    して固定されるヨロイ、ヨロイに蝶番を介して回動自在
    に連結されるテンプル等の複数の部品からなるメガネフ
    レームにおいて、 前記ブリッジと前記レンズとの間及び前記ヨロイと前記
    レンズとの間、又は前記ねじ締結体と前記レンズとの間
    の少なくとも何れか一方に、表面又は裏面の少なくとも
    何れか一方の少なくとも一部に凹凸を設けた環状のワッ
    シャを介装させ、該ワッシャの凹凸を相手方に設けた凹
    凸と互いに合致させ、又は相手方に食い込ませたことを
    特徴とするメガネフレーム。
  2. 【請求項2】 前記ワッシャの環状の一部を切り離すと
    ともに、切り離した部分を軸方向に離間させて軸方向へ
    のばね力を付加した請求項1に記載のメガネフレーム。
  3. 【請求項3】 前記ワッシャの少なくとも一部を湾曲さ
    せて軸方向へのばね力を付加した請求項1に記載のメガ
    ネフレーム。
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