JP3079520B2 - 射出成形用金型のバルブゲート装置 - Google Patents
射出成形用金型のバルブゲート装置Info
- Publication number
- JP3079520B2 JP3079520B2 JP03106098A JP10609891A JP3079520B2 JP 3079520 B2 JP3079520 B2 JP 3079520B2 JP 03106098 A JP03106098 A JP 03106098A JP 10609891 A JP10609891 A JP 10609891A JP 3079520 B2 JP3079520 B2 JP 3079520B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- gate
- valve
- cavity
- peripheral surface
- axial direction
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
- 238000002347 injection Methods 0.000 title claims description 15
- 239000007924 injection Substances 0.000 title claims description 15
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 claims description 35
- 238000001746 injection moulding Methods 0.000 claims description 12
- 230000007423 decrease Effects 0.000 claims description 8
- 239000011347 resin Substances 0.000 description 11
- 229920005989 resin Polymers 0.000 description 11
- 125000006850 spacer group Chemical group 0.000 description 2
- 238000013459 approach Methods 0.000 description 1
- 230000004323 axial length Effects 0.000 description 1
- 238000010276 construction Methods 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 239000012530 fluid Substances 0.000 description 1
- 238000000034 method Methods 0.000 description 1
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C45/00—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
- B29C45/17—Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
- B29C45/26—Moulds
- B29C45/27—Sprue channels ; Runner channels or runner nozzles
- B29C45/28—Closure devices therefor
- B29C45/2806—Closure devices therefor consisting of needle valve systems
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、射出成形用金型のバル
ブゲート装置に関する。
ブゲート装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来のこの種射出成形用金型のバルブゲ
ート装置としては、例えば図６に示すものが知られてい
る。これは、可動側金型部材１とともにキャビティ２を
形成する固定側金型部材３に組み付けられたブッシュ４
内にバルブ５を矢印で示すように図示上下方向へ移動可
能に設け、このバルブ５の先端部（図示下端部）のほぼ
円柱形状の閉塞部６により同じほぼ円柱形状のゲート７
を適宜閉塞するものである。すなわち、キャビティ２内
に溶融樹脂を射出する射出工程時には、バルブ５を上昇
させることによりその閉塞部６をゲート７から抜いてこ
のゲート７を開放させ、射出工程後には、バルブ５を下
降させることにより閉塞部６をゲート７内に嵌合させて
このゲート７を閉塞させるものである。そして、この従
来のバルブゲート装置においては、ゲート７の閉塞時閉
塞部６の先端がゲート７の先端すなわちキャビティ面と
面一あるいはキャビティ面よりも若干引っ込んで位置す
るようにしているが、ゲート７の閉塞を確実なものとす
るために、ほぼ円柱形状のゲート７と同じほぼ円柱形状
のバルブ５の閉塞部６との軸方向にストレート嵌合長ａ
を十分な長さ例えば0．1〜1mmに設定している。
ート装置としては、例えば図６に示すものが知られてい
る。これは、可動側金型部材１とともにキャビティ２を
形成する固定側金型部材３に組み付けられたブッシュ４
内にバルブ５を矢印で示すように図示上下方向へ移動可
能に設け、このバルブ５の先端部（図示下端部）のほぼ
円柱形状の閉塞部６により同じほぼ円柱形状のゲート７
を適宜閉塞するものである。すなわち、キャビティ２内
に溶融樹脂を射出する射出工程時には、バルブ５を上昇
させることによりその閉塞部６をゲート７から抜いてこ
のゲート７を開放させ、射出工程後には、バルブ５を下
降させることにより閉塞部６をゲート７内に嵌合させて
このゲート７を閉塞させるものである。そして、この従
来のバルブゲート装置においては、ゲート７の閉塞時閉
塞部６の先端がゲート７の先端すなわちキャビティ面と
面一あるいはキャビティ面よりも若干引っ込んで位置す
るようにしているが、ゲート７の閉塞を確実なものとす
るために、ほぼ円柱形状のゲート７と同じほぼ円柱形状
のバルブ５の閉塞部６との軸方向にストレート嵌合長ａ
を十分な長さ例えば0．1〜1mmに設定している。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】前記バルブ５の閉塞部
６をほぼ円柱形状のゲート７に十分な長さのストレート
嵌合長ａをもって嵌合させることによりゲート７を閉塞
する場合においては、射出工程後にゲート７を閉塞する
とき、このゲート７部分に固まった樹脂がキャビティ２
の方へ押し出されるが、閉塞部６とゲート７の周面との
間の樹脂により、図７に示すように、成形品８のゲート
跡にばり９が発生しやすく、成形品８の見た目が悪くな
るという問題点があった。本発明は前記問題点を解決し
て、ゲートの閉塞の確実性を損なうことなく、成形品の
ゲート跡にばりが発生することを防止できる射出成形用
金型のバルブゲート装置を提供することを目的とする。
６をほぼ円柱形状のゲート７に十分な長さのストレート
嵌合長ａをもって嵌合させることによりゲート７を閉塞
する場合においては、射出工程後にゲート７を閉塞する
とき、このゲート７部分に固まった樹脂がキャビティ２
の方へ押し出されるが、閉塞部６とゲート７の周面との
間の樹脂により、図７に示すように、成形品８のゲート
跡にばり９が発生しやすく、成形品８の見た目が悪くな
るという問題点があった。本発明は前記問題点を解決し
て、ゲートの閉塞の確実性を損なうことなく、成形品の
ゲート跡にばりが発生することを防止できる射出成形用
金型のバルブゲート装置を提供することを目的とする。
【０００４】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明の射出成形用金型のバルブゲート装置は、射出
成形用金型内に形成されるキャビティヘ開口するゲート
をこのゲートの軸方向へ移動可能でかつこのゲートの周
面に全周に渡って接触する閉塞部を有するバルブにより
開閉する射出成形用金型のバルブゲート装置において、
前記バルブは、前記閉塞部を軸方向が前記ゲートの軸方
向と平行な円柱形状にするとともに、そのキャビティ側
端部が前記ゲートを越えてキャビティ内へ突出する位置
まで移動可能とし、前記ゲートは、このゲートの周面と
中心軸との間の距離がキャビティに近付くに連れて次第
に小さくなっていく形状とし、前記ゲートの周面と前記
バルブとの接触部は、ほぼ線状にしたものである。
に本発明の射出成形用金型のバルブゲート装置は、射出
成形用金型内に形成されるキャビティヘ開口するゲート
をこのゲートの軸方向へ移動可能でかつこのゲートの周
面に全周に渡って接触する閉塞部を有するバルブにより
開閉する射出成形用金型のバルブゲート装置において、
前記バルブは、前記閉塞部を軸方向が前記ゲートの軸方
向と平行な円柱形状にするとともに、そのキャビティ側
端部が前記ゲートを越えてキャビティ内へ突出する位置
まで移動可能とし、前記ゲートは、このゲートの周面と
中心軸との間の距離がキャビティに近付くに連れて次第
に小さくなっていく形状とし、前記ゲートの周面と前記
バルブとの接触部は、ほぼ線状にしたものである。
【０００５】
【作用】前記構成により、射出工程時、バルブをキャビ
ティから離れる方向へ移動させると、ゲートが開放さ
れ、このゲートを介して溶融樹脂がキャビティ内に射出
され、射出工程後、バルブを反対にキャビティの方へ移
動させると、バルブの円柱形状の閉塞部のキャビティ側
端部がゲートを越えてキャビティ内へ突出するととも
に、周面と中心軸との間の距離がキャビティに近付くに
連れて次第に小さくなっていく形状を有するゲートの周
面にそのキャビティ側先端においてバルブの円柱形状の
閉塞部が全周に渡ってほぼ線状に接触して、ゲートが確
実に閉塞される。そして、バルブがキャビティの方へ移
動するとき、ゲートの周面と中心軸との間の距離がキャ
ビティに近付くに連れて次第に小さくなっていくため
に、ゲート内の周辺部にある樹脂はゲートの周面により
案内されてキャビティから離れる方向へ戻されるととも
に、ゲートの周面とバルブとの接触部がほぼ線状である
ために、ゲートの周面とバルブとの間から樹脂がキャビ
ティ側へ押し出されることがほとんどなく、成形品のゲ
ート跡にばりが発生することが防止される。
ティから離れる方向へ移動させると、ゲートが開放さ
れ、このゲートを介して溶融樹脂がキャビティ内に射出
され、射出工程後、バルブを反対にキャビティの方へ移
動させると、バルブの円柱形状の閉塞部のキャビティ側
端部がゲートを越えてキャビティ内へ突出するととも
に、周面と中心軸との間の距離がキャビティに近付くに
連れて次第に小さくなっていく形状を有するゲートの周
面にそのキャビティ側先端においてバルブの円柱形状の
閉塞部が全周に渡ってほぼ線状に接触して、ゲートが確
実に閉塞される。そして、バルブがキャビティの方へ移
動するとき、ゲートの周面と中心軸との間の距離がキャ
ビティに近付くに連れて次第に小さくなっていくため
に、ゲート内の周辺部にある樹脂はゲートの周面により
案内されてキャビティから離れる方向へ戻されるととも
に、ゲートの周面とバルブとの接触部がほぼ線状である
ために、ゲートの周面とバルブとの間から樹脂がキャビ
ティ側へ押し出されることがほとんどなく、成形品のゲ
ート跡にばりが発生することが防止される。
【０００６】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図を用いて具体
的に説明する。図１ないし図３は本発明の第１実施例を
示すものであり、これらの図において、10は射出成形用
金型であり、この射出成形用金型10は開閉自在の固定側
金型部材11と可動側金型部材12とを備えており、型締時
にこれら金型部材11，12間にキャビティ13が形成され
る。前記固定側金型部材11は、受け板14およびスペーサ
ブロック15を介して射出成形機本体への取り付け用の固
定側取り付け板16に取り付けられるものである。また、
前記可動側金型部材12は、図示していないが、射出成形
機本体への取り付け用の可動側取り付け板に取り付けら
れるものである。さらに、前記固定側取り付け板16に
は、射出成形機本体のノズルが取り付けられるノズル受
け17が設けられており、このノズル受け17は、受け板14
とスペーサブロック15と固定側取り付け板16との間に設
けられたヒーター（図示せず）を有するマニホールド18
内のランナー19に連通している。
的に説明する。図１ないし図３は本発明の第１実施例を
示すものであり、これらの図において、10は射出成形用
金型であり、この射出成形用金型10は開閉自在の固定側
金型部材11と可動側金型部材12とを備えており、型締時
にこれら金型部材11，12間にキャビティ13が形成され
る。前記固定側金型部材11は、受け板14およびスペーサ
ブロック15を介して射出成形機本体への取り付け用の固
定側取り付け板16に取り付けられるものである。また、
前記可動側金型部材12は、図示していないが、射出成形
機本体への取り付け用の可動側取り付け板に取り付けら
れるものである。さらに、前記固定側取り付け板16に
は、射出成形機本体のノズルが取り付けられるノズル受
け17が設けられており、このノズル受け17は、受け板14
とスペーサブロック15と固定側取り付け板16との間に設
けられたヒーター（図示せず）を有するマニホールド18
内のランナー19に連通している。
【０００７】また、前記固定側金型部材11および受け板
14内にはブッシュ21が組み付けられており、このブッシ
ュ21内に形成されたスプルー22が前記マニホールド18内
のランナー19に連通している。これとともに、前記スプ
ルー22は、固定側金型部材11に形成されキャビティ13へ
開口する図示上下方向を軸方向とするゲート23に通じて
いる。このゲート23は、図示下方へ向かって、すなわ
ち、キャビティ13に近付くに連れて径が連続的に小さく
なっていくテーパー状になっている。ここで、ゲート23
の軸方向に対するゲート23の周面の傾斜角度αは1〜30
゜程度であり、15゜位が好ましい。さらに、前記ブッシ
ュ21およびマニホールド18には、前記ゲート23を開閉す
るバルブ26が図示上下方向へ移動自在に支持されてい
る。このバルブ26は、前記固定側取り付け板16に組み込
まれた油圧または空圧（流体圧）シリンダー装置などか
らなる駆動装置27により駆動されるものである。そし
て、前記バルブ26の下部には上下方向を軸方向とする円
柱形状の閉塞部28が形成されている。この閉塞部28の径
はゲート23の最も径の小さい先端23aの径とほぼ等しく
なっている。これとともに、閉塞部28は、バルブ26の上
昇時に図示下端すなわちキャビティ13側の先端がゲート
23のキャビティ13側の先端23aよりも上方に位置し、バ
ルブ26の下降時にキャビティ13側の先端部がゲート23を
越えてキャビティ13内へ若干突出するものである。な
お、閉塞部28の先端部のキャビティ13内への突出量ｂは
例えば0.02〜0.2mmである。このような構成により、バ
ルブ26の上昇時にゲート23が開放され、バルブ26の下降
時にその閉塞部28がゲート23の周面の先端23aに全周に
渡って接触することによりゲート23が閉塞されるように
なっている。そして、その際のゲート23の周面と閉塞部
28の接触部は、その軸方向の長さ（嵌合長）ｃが例えば
0〜0.05mmであってきわめて短く、ほぼ線状になる。
14内にはブッシュ21が組み付けられており、このブッシ
ュ21内に形成されたスプルー22が前記マニホールド18内
のランナー19に連通している。これとともに、前記スプ
ルー22は、固定側金型部材11に形成されキャビティ13へ
開口する図示上下方向を軸方向とするゲート23に通じて
いる。このゲート23は、図示下方へ向かって、すなわ
ち、キャビティ13に近付くに連れて径が連続的に小さく
なっていくテーパー状になっている。ここで、ゲート23
の軸方向に対するゲート23の周面の傾斜角度αは1〜30
゜程度であり、15゜位が好ましい。さらに、前記ブッシ
ュ21およびマニホールド18には、前記ゲート23を開閉す
るバルブ26が図示上下方向へ移動自在に支持されてい
る。このバルブ26は、前記固定側取り付け板16に組み込
まれた油圧または空圧（流体圧）シリンダー装置などか
らなる駆動装置27により駆動されるものである。そし
て、前記バルブ26の下部には上下方向を軸方向とする円
柱形状の閉塞部28が形成されている。この閉塞部28の径
はゲート23の最も径の小さい先端23aの径とほぼ等しく
なっている。これとともに、閉塞部28は、バルブ26の上
昇時に図示下端すなわちキャビティ13側の先端がゲート
23のキャビティ13側の先端23aよりも上方に位置し、バ
ルブ26の下降時にキャビティ13側の先端部がゲート23を
越えてキャビティ13内へ若干突出するものである。な
お、閉塞部28の先端部のキャビティ13内への突出量ｂは
例えば0.02〜0.2mmである。このような構成により、バ
ルブ26の上昇時にゲート23が開放され、バルブ26の下降
時にその閉塞部28がゲート23の周面の先端23aに全周に
渡って接触することによりゲート23が閉塞されるように
なっている。そして、その際のゲート23の周面と閉塞部
28の接触部は、その軸方向の長さ（嵌合長）ｃが例えば
0〜0.05mmであってきわめて短く、ほぼ線状になる。
【０００８】つぎに、前記構成についてその作用を説明
する。型締後の射出工程時には、図３に示すように、ま
ず駆動装置27の駆動によりバルブ26がキャビティ13から
離れる方向へ上昇する。バルブ26が上昇すると、その閉
塞部28の先端がテーパー状のゲート23の先端23aから上
方へ離れることにより、ゲート23が開放される。そし
て、射出成形機本体のノズルから射出される溶融樹脂
が、ノズル受け17およびマニホールド18のランナー19、
ブッシュ21のスプルー22、ゲート23を通って、金型部材
11，12間に形成されたキャビティ13内へ射出される。つ
いで、射出工程後には、図２に示すように、駆動装置27
の駆動によりバルブ26がキャビティ13の方へ下降する。
バルブ26は、その閉塞部28の先端部がゲート23の先端23
aを越えてキャビティ13内に若干突出するまで下降し、
閉塞部28がテーパー状のゲート23の周面の先端23a部に
全周に渡ってほぼ線状に接触する。これにより、ゲート
23が閉塞される。ところで、このようにバルブ26がキャ
ビティ13の方へ下降するとき、ゲート23がキャビティ13
の方へ向かって細くなるテーパー状になっているため
に、図２に細い矢印で示すように、ゲート23内の周辺部
にある樹脂はゲート23の周面により案内されてキャビテ
ィ13から離れる方向へ戻される。これとともに、ゲート
23の周面とバルブ26の閉塞部28との嵌合長ｃが０に近い
ために、ゲート23の周面と閉塞部26との間から樹脂がキ
ャビティ13側へ押し出されることがほとんどない。した
がって、成形品のゲート跡にばりが発生することが防止
される。
する。型締後の射出工程時には、図３に示すように、ま
ず駆動装置27の駆動によりバルブ26がキャビティ13から
離れる方向へ上昇する。バルブ26が上昇すると、その閉
塞部28の先端がテーパー状のゲート23の先端23aから上
方へ離れることにより、ゲート23が開放される。そし
て、射出成形機本体のノズルから射出される溶融樹脂
が、ノズル受け17およびマニホールド18のランナー19、
ブッシュ21のスプルー22、ゲート23を通って、金型部材
11，12間に形成されたキャビティ13内へ射出される。つ
いで、射出工程後には、図２に示すように、駆動装置27
の駆動によりバルブ26がキャビティ13の方へ下降する。
バルブ26は、その閉塞部28の先端部がゲート23の先端23
aを越えてキャビティ13内に若干突出するまで下降し、
閉塞部28がテーパー状のゲート23の周面の先端23a部に
全周に渡ってほぼ線状に接触する。これにより、ゲート
23が閉塞される。ところで、このようにバルブ26がキャ
ビティ13の方へ下降するとき、ゲート23がキャビティ13
の方へ向かって細くなるテーパー状になっているため
に、図２に細い矢印で示すように、ゲート23内の周辺部
にある樹脂はゲート23の周面により案内されてキャビテ
ィ13から離れる方向へ戻される。これとともに、ゲート
23の周面とバルブ26の閉塞部28との嵌合長ｃが０に近い
ために、ゲート23の周面と閉塞部26との間から樹脂がキ
ャビティ13側へ押し出されることがほとんどない。した
がって、成形品のゲート跡にばりが発生することが防止
される。
【０００９】以上のように、前記実施例においては、ゲ
ート23をテーパー状にするとともに、ゲート23の周面と
バルブ26の閉塞部28との嵌合長ｃを非常に小さくしたこ
とにより、成形品のゲート跡にばりが発生することを防
止できる。そして、ゲート23の周面とバルブ26の閉塞部
28との嵌合長ｃを非常に小さくしたにも拘らず、閉塞部
28の先端部をキャビティ13内に若干突出させることによ
り、ゲート23を確実に閉塞できる。換言すれば、閉塞部
28の先端部をキャビティ13内に若干突出させることによ
り、ゲート23の周面と閉塞部28との嵌合長ｃを０に近付
けることが可能になるものである。また、閉塞部28は円
柱形状なので、ゲート23を閉塞したときの閉塞部28のキ
ャビティ13内への突出量ｂを自由に設定でき、この突出
量ｂを任意に小さくできる。したがって、成形品のゲー
ト跡が目立たないようにできるとともに、成形品が薄肉
である場合にも問題を生じない。
ート23をテーパー状にするとともに、ゲート23の周面と
バルブ26の閉塞部28との嵌合長ｃを非常に小さくしたこ
とにより、成形品のゲート跡にばりが発生することを防
止できる。そして、ゲート23の周面とバルブ26の閉塞部
28との嵌合長ｃを非常に小さくしたにも拘らず、閉塞部
28の先端部をキャビティ13内に若干突出させることによ
り、ゲート23を確実に閉塞できる。換言すれば、閉塞部
28の先端部をキャビティ13内に若干突出させることによ
り、ゲート23の周面と閉塞部28との嵌合長ｃを０に近付
けることが可能になるものである。また、閉塞部28は円
柱形状なので、ゲート23を閉塞したときの閉塞部28のキ
ャビティ13内への突出量ｂを自由に設定でき、この突出
量ｂを任意に小さくできる。したがって、成形品のゲー
ト跡が目立たないようにできるとともに、成形品が薄肉
である場合にも問題を生じない。
【００１０】図４は本発明の第２実施例を示しており、
前記第１実施例と同一部分には同一符号を付しその詳細
な説明を省略する。第２実施例においては、ゲート23の
周面を断面Ｒ形状にしている。より具体的に説明する
と、ゲート23の周面は、その中心軸を含む平面を断面と
する断面形状がキャビティ面上に中心Ｏのある円弧状に
なっている。したがって、ゲート23の軸方向に対するゲ
ート23の周面の傾斜角度は、キャビティ13に近付くに連
れて連続的に小さくなり、ゲート23の先端23aで0°にな
る。他の構成は前記第１実施例と同様であるが、このよ
うなゲート23の周面をキャビティ13に近付くに連れて次
第に幅小になる湾曲面とする第２実施例の構成によって
も、前記第１実施例と同様の作用効果が得られる。
前記第１実施例と同一部分には同一符号を付しその詳細
な説明を省略する。第２実施例においては、ゲート23の
周面を断面Ｒ形状にしている。より具体的に説明する
と、ゲート23の周面は、その中心軸を含む平面を断面と
する断面形状がキャビティ面上に中心Ｏのある円弧状に
なっている。したがって、ゲート23の軸方向に対するゲ
ート23の周面の傾斜角度は、キャビティ13に近付くに連
れて連続的に小さくなり、ゲート23の先端23aで0°にな
る。他の構成は前記第１実施例と同様であるが、このよ
うなゲート23の周面をキャビティ13に近付くに連れて次
第に幅小になる湾曲面とする第２実施例の構成によって
も、前記第１実施例と同様の作用効果が得られる。
【００１１】図５は本発明の第３実施例を示しており、
前記第１および第２実施例と同一部分には同一符号を付
しその詳細な説明を省略する。第３実施例は、前記第１
実施例において、ゲート23のキャビティ13側先端部のみ
を第２実施例と同様の小さなＲ形状の湾曲面３１とした
ものである。
前記第１および第２実施例と同一部分には同一符号を付
しその詳細な説明を省略する。第３実施例は、前記第１
実施例において、ゲート23のキャビティ13側先端部のみ
を第２実施例と同様の小さなＲ形状の湾曲面３１とした
ものである。
【００１２】なお、本発明は前記実施例に限定されるも
のではなく、種々の変形が可能である。例えば、ゲート
の形状は、前記各実施例のような形状に限らず、ゲート
の周面と中心軸との間の距離がキャビティに近付くに連
れて次第に小さくなっていくような形状であればよい。
のではなく、種々の変形が可能である。例えば、ゲート
の形状は、前記各実施例のような形状に限らず、ゲート
の周面と中心軸との間の距離がキャビティに近付くに連
れて次第に小さくなっていくような形状であればよい。
【００１３】
【発明の効果】本発明は、射出成形用金型内に形成され
るキャビティヘ開口するゲートをこのゲートの軸方向へ
移動可能でかつこのゲートの周面に全周に渡って接触す
る閉塞部を有するバルブにより開閉する射出成形用金型
のバルブゲート装置において、前記バルブは、前記閉塞
部を軸方向が前記ゲートの軸方向と平行な円柱形状にす
るとともに、そのキャビティ側端部が前記ゲートを越え
てキャビティ内へ突出する位置まで移動可能とし、前記
ゲートは、このゲートの周面と中心軸との間の距離がキ
ャビティに近付くに連れて次第に小さくなっていく形状
とし、前記ゲートの周面と前記バルブとの接触部は、ほ
ぼ線状にしたので、ゲートを閉塞していくときにゲート
内の周辺部の樹脂がキャビティから離れる方向へ戻され
るとともに、ゲートの周面とバルブとの間から樹脂がキ
ャビティ側へ押し出されることがほとんどなくなること
により、成形品のゲート跡にばりが発生することが防止
されるとともに、ゲートの閉塞の確実性が損なわれるこ
ともない。また、バルブの閉塞部は円柱形状なので、ゲ
ートを閉塞したときの閉塞部のキャビティ内への突出量
を自由に設定でき、この突出量を任意に小さくでき、し
たがって、成形品のゲート跡が目立たないようにできる
とともに、成形品が薄肉である場合にも本発明を適用で
きる。
るキャビティヘ開口するゲートをこのゲートの軸方向へ
移動可能でかつこのゲートの周面に全周に渡って接触す
る閉塞部を有するバルブにより開閉する射出成形用金型
のバルブゲート装置において、前記バルブは、前記閉塞
部を軸方向が前記ゲートの軸方向と平行な円柱形状にす
るとともに、そのキャビティ側端部が前記ゲートを越え
てキャビティ内へ突出する位置まで移動可能とし、前記
ゲートは、このゲートの周面と中心軸との間の距離がキ
ャビティに近付くに連れて次第に小さくなっていく形状
とし、前記ゲートの周面と前記バルブとの接触部は、ほ
ぼ線状にしたので、ゲートを閉塞していくときにゲート
内の周辺部の樹脂がキャビティから離れる方向へ戻され
るとともに、ゲートの周面とバルブとの間から樹脂がキ
ャビティ側へ押し出されることがほとんどなくなること
により、成形品のゲート跡にばりが発生することが防止
されるとともに、ゲートの閉塞の確実性が損なわれるこ
ともない。また、バルブの閉塞部は円柱形状なので、ゲ
ートを閉塞したときの閉塞部のキャビティ内への突出量
を自由に設定でき、この突出量を任意に小さくでき、し
たがって、成形品のゲート跡が目立たないようにできる
とともに、成形品が薄肉である場合にも本発明を適用で
きる。
【図１】本発明の第１実施例を示す断面図である。
【図２】本発明の第１実施例を示すゲート閉塞時の拡大
断面図である。
断面図である。
【図３】本発明の第１実施例を示すゲート開放時の拡大
断面図である。
断面図である。
【図４】本発明の第２実施例を示すゲート部分の断面図
である。
である。
【図５】本発明の第３実施例を示すゲート部分の断面図
である。
である。
【図６】従来例を示すゲート部分の断面図である。
【図７】従来例を示す成形品の斜視図である。
10 射出成形用金型 13 キャビティ 23 ゲート 26 バルブ 28 閉塞部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) B29C 45/26 - 45/44
Claims (3)
- 【請求項１】 射出成形用金型内に形成されるキャビテ
ィヘ開口するゲートをこのゲートの軸方向へ移動可能で
かつこのゲートの周面に全周に渡って接触する閉塞部を
有するバルブにより開閉する射出成形用金型のバルブゲ
ート装置において、前記バルブは、前記閉塞部を軸方向
が前記ゲートの軸方向と平行な円柱形状にするととも
に、そのキャビティ側端部が前記ゲートを越えてキャビ
ティ内へ突出する位置まで移動可能とし、前記ゲート
は、このゲートの周面と中心軸との間の距離がキャビテ
ィに近付くに連れて次第に小さくなっていく形状とし、
前記ゲートの周面と前記バルブとの接触部は、ほぼ線状
にしたことを特徴とする射出成形用金型のバルブゲート
装置。 - 【請求項２】 前記ゲートの軸方向に対するゲートの周
面の傾斜角度は、1〜30°としたことを特徴とする請求
項１記載の射出成形用金型のバルブゲート装置。 - 【請求項３】 前記ゲートの周面は、キャビティに近付
くに連れて次第に幅小になる湾曲面にしたことを特徴と
する請求項１記載の射出成形用金型のバルブゲート装
置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP03106098A JP3079520B2 (ja) | 1991-05-10 | 1991-05-10 | 射出成形用金型のバルブゲート装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP03106098A JP3079520B2 (ja) | 1991-05-10 | 1991-05-10 | 射出成形用金型のバルブゲート装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04334423A JPH04334423A (ja) | 1992-11-20 |
| JP3079520B2 true JP3079520B2 (ja) | 2000-08-21 |
Family
ID=14425055
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP03106098A Expired - Fee Related JP3079520B2 (ja) | 1991-05-10 | 1991-05-10 | 射出成形用金型のバルブゲート装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3079520B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2011126750A1 (en) * | 2010-04-05 | 2011-10-13 | Husky Injection Molding Systems Ltd | Mold-tool assembly including resin-retaining device located relative to stem-tip portion |
-
1991
- 1991-05-10 JP JP03106098A patent/JP3079520B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04334423A (ja) | 1992-11-20 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US5254306A (en) | Method for making a double layer molded product using a dam in the mold cavity | |
| JP3079520B2 (ja) | 射出成形用金型のバルブゲート装置 | |
| JPH0490315A (ja) | 射出成形ノズル装置 | |
| JPH09225969A (ja) | 射出成形金型 | |
| JP3047383B2 (ja) | 射出成形用金型のバルブゲート装置 | |
| JP3079519B2 (ja) | 射出成形用金型のバルブゲート装置 | |
| JP3090157B2 (ja) | バルブゲート式金型装置 | |
| JPS61283516A (ja) | 型内真空射出成形機 | |
| JP3427690B2 (ja) | 射出成形用金型 | |
| JP3186287B2 (ja) | ディスク用射出成形金型装置 | |
| JP3163873B2 (ja) | 複合製品の製造方法及びその製造用金型 | |
| JPH05104581A (ja) | バルブゲート式金型装置 | |
| JP3040204B2 (ja) | 中空樹脂の射出成形装置 | |
| JP3125468B2 (ja) | 射出成形金型 | |
| JP2987782B2 (ja) | 中空射出成形方法 | |
| JP2514984Y2 (ja) | 射出成形用金型 | |
| JPH0159894B2 (ja) | ||
| JPH0591823U (ja) | 射出成形用金型 | |
| JP4319303B2 (ja) | 金型構造 | |
| JP3398192B2 (ja) | 筒状成形品の成形用金型 | |
| JPH05124067A (ja) | 成形金型 | |
| JP3079521B2 (ja) | 射出成形方法 | |
| JPH06226797A (ja) | 突き出し機構付き金型 | |
| JPH06143362A (ja) | 射出成形用金型におけるゲートカット機構 | |
| JPH043892B2 (ja) |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20000522 |
|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |