JP3398192B2 - 筒状成形品の成形用金型 - Google Patents

筒状成形品の成形用金型

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JP3398192B2
JP3398192B2 JP25143693A JP25143693A JP3398192B2 JP 3398192 B2 JP3398192 B2 JP 3398192B2 JP 25143693 A JP25143693 A JP 25143693A JP 25143693 A JP25143693 A JP 25143693A JP 3398192 B2 JP3398192 B2 JP 3398192B2
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/26Moulds
    • B29C45/36Moulds having means for locating or centering cores

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば、注射器のシ
リンジのような薄肉細径で、筒状をなす成形品を成形す
る場合に用いられる成形用金型に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、医療用の注射器のシリンジは、
細長く、しかも薄肉の円筒体で、その一端部に底部を有
しており、その底部に注射針が取り付けられるようにな
っている。このようなシリンジを合成樹脂材料によって
成形する場合には、従来は、図4に示すような成形用金
型によって射出成形している。
【0003】すなわち、1は金型本体であり、これは固
定金型2と可動金型3とから構成されている。固定金型
1の固定型板4の中央部にはスプルーブッシュ5が設け
られ、このスプルーブッシュ5には樹脂注入口6が設け
られ、この樹脂注入口6は固定金型2に設けられたラン
ナー7と連通している。
【0004】前記固定金型1にはシリンジ等の筒状成形
品Aを成形する複数個のキャビティ8が設けられ、これ
らキャビティ8は前記ランナー7と連通している。キャ
ビティ8について説明すると、9は筒状成形品Aの外周
壁を形成する周面部で、10は筒状成形品Aの底壁を形
成する端面部であり、この周面部9と端面部10との境
界部に前記ランナー7と連通するゲート11が設けられ
ている。
【0005】また、前記可動金型3の可動型板12には
細長いコアピン13の基端部13aが固定され、この先
端部13bが前記キャビティ8の内部に同心的に挿入さ
れており、キャビティ8の周面部9および端面部10と
コアピン13の外周部との間に溶融樹脂が充填されるよ
うになっている。さらに、可動金型3には複数本のガイ
ドピン14が突設され、これらガイドピン14は固定金
型2に設けられたガイド穴15に進退自在に挿入されて
いる。
【0006】したがって、射出成形機によってスプルー
ブッシュ5の樹脂注入口6から溶融樹脂を注入すると、
ランナー7を介して各ゲート11に導かれ、これらゲー
ト11からキャビティ8の内部、つまり周面部9および
端面部10とコアピン13との間に同時に溶融樹脂が充
填され、筒状成形品Aが成形される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前述のよう
に構成された成形用金型は、細長いコアピン13の基端
部13aが可動金型3に固定され、先端部13bはフリ
ーの状態の片持ち支持構造であるにも拘らず、コアピン
13の先端部13bの至近位置にゲート11が設けられ
ている。そして、このゲート11から溶融樹脂が高い圧
力で注入されるため、コアピン13が注入される溶融樹
脂の圧力によって傾き、キャビティ8に対してコアピン
13が偏心するという問題がある。
【0008】このように溶融樹脂の注入時にコアピン1
3が偏心すると、筒状成形品Aの周壁部に偏肉が発生す
るとともに、コアピン13の先端面も傾くため、底壁部
の肉厚も不均一となり、商品価値の低い成形品となって
しまうという問題がある。
【0009】この発明は、前記事情に着目してなされた
もので、その目的とするところは、溶融樹脂が高圧で注
入されてもキャビティの内部でコアピンが傾いて偏心す
ることはなく、成形品の偏肉を防止することができ、品
質の高い成形品を得ることができる筒状成形品の成形用
金型を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段および作用】この発明は、
前述した目的を達成するために、請求項1は、固定金型
と、この固定金型に対して進退可能な可動金型と、前記
固定金型に設けられ樹脂注入口と連通するランナーと、
前記固定金型に設けられ筒状成形品の外周壁を形成する
周面部および筒状成形品の底壁を形成する端面部を有
し、前記周面部と端面部との境界部に前記ランナーと連
通するゲートを有したキャビティと、前記可動金型に設
けられ先端部が前記キャビティの内部に同心的に挿入さ
れるとともに軸方向に進退自在なコアピンと、このコア
ピンを軸方向に進退させ、その先端面をキャビティの端
面部に当接させる第1の位置と先端面をキャビティの端
面部から離間させ筒状成形品の底壁空間を形成する第2
の位置とに切換えるコアピン駆動機構とを具備したこと
にある。
【0011】コアピン駆動機構によってコアピンを前進
させ、その先端面をキャビティの端面部に当接し、コア
ピンの先端部を固定金型に支持し、コアピンを基端部と
先端部とで2点支持してコアピンの傾きを防止する。こ
の状態で、ゲートから溶融樹脂をキャビティに注入する
と、溶融樹脂は、まずコアピンの外周面とキャビティの
内周部との間に充填される。すなわち、まず、筒状成形
品の外周壁が成形され、次にコアピン駆動機構によって
コアピンを僅かに後退させると、コアピンの先端面とキ
ャビティの端面部との間に隙間が形成され、この隙間に
ゲートからの溶融樹脂が注入され、筒状成形品の底壁が
成形される。
【0012】請求項2は、固定金型と、この固定金型に
対して進退可能な可動金型と、前記固定金型に設けられ
樹脂注入口と連通するランナーと、前記固定金型に設け
られ筒状成形品の外周壁を形成する周面部および筒状成
形品の底壁を形成する端面部を有する軸方向に進退自在
な移動ブロックを有し、前記周面部と端面部との境界部
に前記ランナーと連通するゲートを有したキャビティ
と、前記可動金型に設けられ先端部が前記キャビティの
内部に同心的に挿入されるコアピンと、前記移動ブロッ
クを前記コアピンの軸方向に進退させ、その端面部を前
記コアピンの先端面に当接させる第1の位置と端面部を
コアピンの先端面から離間させ筒状成形品の底壁空間を
形成する第2の位置とに切換える移動ブロック駆動機構
とを具備したことにある。
【0013】移動ブロック駆動機構によって移動ブロッ
クを前進させ、その端面部をコアピンの先端面に当接
し、コアピンを基端部と先端部とで2点支持してコアピ
ンの傾きを防止する。この状態で、ゲートから溶融樹脂
をキャビティに注入すると、溶融樹脂は、まずコアピン
の外周面とキャビティの内周部との間に充填される。す
なわち、まず、筒状成形品の外周壁が成形され、次に移
動ブロック駆動機構によって移動ブロックを僅かに後退
させると、コアピンの先端面とキャビティの端面部との
間に隙間が形成され、この隙間にゲートからの溶融樹脂
が注入され、筒状成形品の底壁が成形される。
【0014】
【実施例】以下、この発明の各実施例を図面に基づいて
説明する。図1および図2は第1の実施例を示すもの
で、21は金型本体であり、これは固定金型22と可動
金型23とから構成されている。固定金型22の固定型
板24の中央部にはスプルーブッシュ25が設けられ、
このスプルーブッシュ25には樹脂注入口26が設けら
れ、この樹脂注入口26は固定金型22と固定型板24
との間に設けられたランナー27と連通している。
【0015】前記固定金型21にはシリンジ等の筒状成
形品Aを成形する複数個のキャビティ28が設けられて
いる。すなわち、固定金型22には前記スプルーブッシ
ュ25を中心として8個、16個または32個のキャビ
ティ28が放射状に配置されており、図1は、その1個
を示し、これらキャビティ28は前記ランナー27と連
通している。
【0016】キャビティ28について説明すると、29
は筒状成形品Aの外周壁を形成する周面部で、30は筒
状成形品Aの底壁を形成する端面部であり、周面部29
は固定金型22に形成され、端面部30は固定型板24
に固定された固定ブロック31に形成されている。さら
に、端面部30は鈍角の円錐凹部30aに形成されてい
る。
【0017】また、図2に示すように、前記ランナー2
7はキャビティ28の外周を囲むように円弧状に延長し
ており、このランナー27はキャビティ28の周面部2
9と端面部30との境界部に設けられた複数のゲート3
2に連通している。複数のゲート32はキャビティ28
の円周上に等間隔に配置されており、2個の場合には1
80゜間隔に、3個の場合には120゜間隔に設けられ
ており、したがって、3個のゲート32の場合にはラン
ナー27はキャビティ28の円周の略2/3を囲繞して
いる。
【0018】また、前記可動金型23の上部には可動プ
レート34が設けられ、この可動プレート34には細長
いコアピン35の基端部36が固定され、この先端部3
7が前記キャビティ28の内部に同心的に挿入されてい
る。そして、キャビティ28の周面部29および端面部
30とコアピン35の外周部との間に溶融樹脂が充填さ
れるようになっている。
【0019】さらに、コアピン35の先端部37におけ
る先端面には前記固定ブロック31の端面部30の円錐
凹部30aに対応して円錐凸部37aに形成され、コア
ピン35が前進した時、円錐凸部37aが円錐凹部30
aに対して密接し、キャビティ28の端面部位の空間が
遮断されるようになっている。また、この場合、円錐凹
部30aに対して円錐凸部37aが当接してテーパ接合
することにより、コアピン35が偏心していてもキャビ
ティ28の内部において同心的に矯正される。
【0020】また、前記可動金型23の可動型板33に
は複数本のガイドピン38が突設され、これらガイドピ
ン38は可動プレート34および固定金型22に設けら
れたガイド穴39,40に進退自在に挿入されている。
【0021】さらに、前記可動金型23にはコアピン駆
動機構としての油圧シリンダ41が設けられている。す
なわち、可動金型23にはシリンダ42が設けられ、こ
のシリンダ42にはピストン43が設けられている。シ
リンダ42はピストン43によって上室42aと下室4
2bとに区画され、上室42aおよび下室42bはそれ
ぞれ油圧配管44aおよび44bを介して油圧供給源
(図示しない)に連通している。
【0022】さらに、ピストン43の上端部はボルト4
5によって前記可動プレート34に連結されており、ピ
ストン43によって可動プレート34が進退駆動される
ようになっている。
【0023】次に、前述のように構成された成形用金型
の作用について説明する。まず、油圧シリンダ41を駆
動し、油圧配管44bを介してシリンダ42の下室42
bに油圧を供給すると、ピストン43は押し上げられ、
ボルト45を介して可動プレート34が上昇する。した
がって、可動プレート34に固定されたコアピン35は
キャビティ28の内部を前進し、円錐凸部37aが端面
部30の円錐凹部30aに当接してキャビティ28の端
面部位の空間が遮断され、ランナー27はゲート32を
介してキャビティ28の周面部29のみと連通する。
【0024】この状態で、射出成形機によってスプルー
ブッシュ25の樹脂注入口26から溶融樹脂を注入する
と、ランナー27を介して各ゲート32に導かれ、これ
らゲート32からキャビティ28の内部、つまり周面部
29とコアピン35の外周面との間に溶融樹脂が充填さ
れる。このとき、コアピン35がゲート32から供給さ
れる溶融樹脂の圧力を受けても、コアピン35は基端部
36が可動プレート34に固定され、先端部37が固定
ブロック31に支持された2点支持構造であるため、コ
アピン35が傾くことはなく、キャビティ28と同心的
に保持されるため、キャビティ28の周面部29とコア
ピン35の外周面との間に均一に溶融樹脂が充填され、
筒状成形品Aの周壁部が成形される。
【0025】次に、油圧シリンダ41を駆動し、油圧配
管44aを介してシリンダ42の上室42aに油圧を供
給すると、ピストン43は押し下げられ、ボルト45を
介して可動プレート34が下降する。したがって、可動
プレート34に固定されたコアピン35はキャビティ2
8の内部を後退し、円錐凸部37aが端面部30の円錐
凹部30aから僅かに離間してキャビティ28の端面部
位の空間が確保される。
【0026】したがって、ランナー27はゲート32を
介してキャビティ28の端面部30とコアピン35の先
端面との間と連通し、端面部位に溶融樹脂が充填され、
筒状成形品Aの底部が成形される。
【0027】このように筒状成形品Aを成形する際に、
まずコアピン35を前進させ、コアピン35の先端部3
7を固定ブロック31に当接して固定することにより、
キャビティ28の周面部29とコアピン35の外周面と
の間に溶融樹脂が充填され、次にコアピン35を後退さ
せてキャビティ28の端面部30とコアピン35の先端
面との間に溶融樹脂を充填して筒状成形品Aを成形する
ことにより、コアピン35が細長く、溶融樹脂の圧力に
よって傾き易いものであっても、コアピン35をキャビ
ティ28の内部に同心的に保持でき、筒状成形品Aの偏
肉を防止することができ、品質の高い成形品を得ること
ができる。
【0028】図3は第2の実施例を示し、第1の実施例
と同一構成部分は同一番号を付して説明を省略する。固
定金型22の固定型板24には凹陥部45が設けられ、
この凹陥部45には可動プレート46が収納されてい
る。そして、固定型板24に設けられたスプルーブッシ
ュ25は可動プレート46に穿設された貫通孔47をス
ライド自在に貫通し、スプルーブッシュ25の樹脂注入
口26は固定金型22と固定型板24との間に設けられ
たランナー27と連通している。
【0029】一方、可動金型23には細長いコアピン3
5の基端部36が固定され、この先端部37がキャビテ
ィ28の内部に同心的に挿入されている。そして、キャ
ビティ28の周面部29および端面部30とコアピン3
5の外周部との間に溶融樹脂が充填されるようになって
いる。
【0030】前記固定型板24には移動ブロック駆動機
構としての油圧シリンダ49が設けられている。すなわ
ち、固定型板24にはシリンダ50が設けられ、このシ
リンダ50にはピストン51が設けられている。シリン
ダ50はピストン51によって下室52aと上室52b
とに区画され、下室52aおよび上室52bはそれぞれ
油圧配管53aおよび53bを介して油圧供給源(図示
しない)に連通している。
【0031】さらに、ピストン51の上端部はボルト5
4によって前記可動プレート46に連結されており、ピ
ストン51によって可動プレート46が進退駆動される
ようになっている。この可動プレート46には移動ブロ
ック55の基端部が固定され、この移動ブロック55の
端面部56は同格の円錐凹部56aに形成され、この円
錐凹部56aはコアピン35の先端部37における円錐
凸部37aと対応している。そして、移動ブロック55
が前進した時、円錐凹部56aがコアピン28の円錐凸
部37aに対して密接し、キャビティ28の端面部位の
空間が遮断されるようになっている。また、この場合、
円錐凹部56aが円錐凸部37aに対して当接してテー
パ接合することにより、コアピン35が偏心していても
キャビティ28の内部において同心的に矯正される。
【0032】次に、前述のように構成された成形用金型
の作用について説明する。まず、油圧シリンダ49を駆
動し、油圧配管53bを介してシリンダ50の上室52
bに油圧を供給すると、ピストン51は押し下げられ、
ボルト54を介して可動プレート46が下降する。した
がって、可動プレート46に固定された移動ブロック5
5はキャビティ28の内部を前進し、円錐凹部56aが
コアピン35の円錐凸部37aに当接してキャビティ2
8の端面部位の空間が遮断され、ランナー27はゲート
32を介してキャビティ28の周面部29のみと連通す
る。
【0033】この状態で、射出成形機によってスプルー
ブッシュ25の樹脂注入口26から溶融樹脂を注入する
と、ランナー27を介して各ゲート32に導かれ、これ
らゲート32からキャビティ28の内部、つまり周面部
29とコアピン35の外周面との間に溶融樹脂が充填さ
れる。このとき、コアピン35がゲート32から供給さ
れる溶融樹脂の圧力を受けても、コアピン35は基端部
36は可動金型23に固定され、先端部37が移動ブロ
ック55に支持された2点支持構造であるため、コアピ
ン35が傾くことはなく、キャビティ28と同心的に保
持されるため、キャビティ28の周面部29とコアピン
35の外周面との間に均一に溶融樹脂が充填され、筒状
成形品Aの周壁部が成形される。
【0034】次に、油圧シリンダ49を駆動し、油圧配
管53aを介してシリンダ50の下室52aに油圧を供
給すると、ピストン51は押し上げられ、ボルト54を
介して可動プレート46が上昇する。したがって、可動
プレート46に固定された移動ブロック55はキャビテ
ィ28の内部を後退し、円錐凹部56aがコアピン35
の円錐凸部37aから僅かに離間してキャビティ28の
端面部位の空間が確保される。
【0035】したがって、ランナー27はゲート32を
介してキャビティ28の端面部56とコアピン35の先
端面との間と連通し、端面部位に溶融樹脂が充填され、
筒状成形品Aの底部が成形される。
【0036】このように筒状成形品Aを成形する際に、
まず移動ブロック55を前進させ、移動ブロック55の
端面部56をコアピン35の円錐凸部37aに当接して
固定することにより、キャビティ28の周面部29とコ
アピン35の外周面との間に溶融樹脂が充填され、次に
移動ブロック55を後退させてキャビティ28の端面部
56とコアピン35の先端面との間に溶融樹脂を充填し
て筒状成形品Aを成形することにより、コアピン35が
細長く、溶融樹脂の圧力によって傾き易いものであって
も、コアピン35をキャビティ28の内部に同心的に保
持でき、筒状成形品Aの偏肉を防止することができ、品
質の高い成形品を得ることができる。
【0037】なお、前記実施例においては、油圧シリン
ダによってコアピンまたは移動ブロックを進退するよう
に構成したが、駆動機構としては油圧シリンダに限定さ
れず、エア圧力または電動機構を用いてもよく、駆動手
段に限定されるものではない。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、注射器のシリンジのように薄肉で細長い筒状成形品
を成形する成形用金型で、細長いコアピンを用いても、
コアピンの基端部および先端部を支持することができる
から、溶融樹脂が高圧で注入されてもキャビティの内部
でコアピンが傾いて偏心することはなく、成形品の偏肉
を防止することができ、品質の高い成形品を得ることが
できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例を示す成形用金型の縦
断正面図。
【図2】図1のA−A線に沿う断面図。
【図3】この発明の第2の実施例を示す成形用金型の縦
断正面図。
【図4】従来の成形用金型の縦断正面図。
【符号の説明】
22…固定金型、23…可動金型、25…スプルーブッ
シュ、26…樹脂注入口、27…ランナー、28…キャ
ビティ、29…周面部、30,56…端面部、31…固
定ブロック、32…ゲート、34,46…可動プレー
ト、35…コアピン、41,49…油圧シリンダ、55
…移動ブロック。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 45/00 - 45/84

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定金型と、 この固定金型に対して進退可能な可動金型と、 前記固定金型に設けられ樹脂注入口と連通するランナー
    と、 前記固定金型に設けられ筒状成形品の外周壁を形成する
    周面部および筒状成形品の底壁を形成する端面部を有
    し、前記周面部と端面部との境界部に前記ランナーと連
    通するゲートを有したキャビティと、 前記可動金型に設けられ先端部が前記キャビティの内部
    に同心的に挿入されるとともに軸方向に進退自在なコア
    ピンと、 このコアピンを軸方向に進退させ、その先端面をキャビ
    ティの端面部に当接させる第1の位置と先端面をキャビ
    ティの端面部から離間させ筒状成形品の底壁空間を形成
    する第2の位置とに切換えるコアピン駆動機構と、 を具備したことを特徴とする筒状成形品の成形用金型。
  2. 【請求項2】 固定金型と、 この固定金型に対して進退可能な可動金型と、 前記固定金型に設けられ樹脂注入口と連通するランナー
    と、 前記固定金型に設けられ筒状成形品の外周壁を形成する
    周面部および筒状成形品の底壁を形成する端面部を有す
    る軸方向に進退自在な移動ブロックを有し、前記周面部
    と端面部との境界部に前記ランナーと連通するゲートを
    有したキャビティと、 前記可動金型に設けられ先端部が前記キャビティの内部
    に同心的に挿入されるコアピンと、 前記移動ブロックを前記コアピンの軸方向に進退させ、
    その端面部を前記コアピンの先端面に当接させる第1の
    位置と端面部をコアピンの先端面から離間させ筒状成形
    品の底壁空間を形成する第2の位置とに切換える移動ブ
    ロック駆動機構と、 を具備したことを特徴とする筒状成形品の成形用金型。
  3. 【請求項3】 ゲートは、キャビティの円周方向に等間
    隔に複数設けられ、それぞれがランナーと連通している
    ことを特徴とする請求項1または2記載の筒状成形品の
    成形用金型。
JP25143693A 1993-10-07 1993-10-07 筒状成形品の成形用金型 Expired - Lifetime JP3398192B2 (ja)

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