JP3051009B2 - 紙巻き煙草用パックの移送装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【産業上の利用分野】この発明は、特に、第１の包装機
とパックの外部包装体のための第２包装機の間にあっ
て、長方形の前面と後面、細長い両側面および小さな端
面および底面によって規定される直方体の紙巻き煙草用
パックの移送装置に関する。

【従来の技術】包装技術においては、完成または半完成
パックを、包装設備体系内で、１つの処理ユニットから
他の処理ユニットへ移送することがしばしば必要であ
る。紙巻き煙草用パックの製造にあっては、完成パック
は、例えば、これらのパックにセルロースまたはプラス
チック箔製の外部包装紙を施すための包装機から、さら
に別の包装機に供給しなければならない。これら２つの
包装機は、諸般の事情によって、特にアクセスの容易性
という目的で、パックの移送中に比較的長い経路が充当
されるように、互いに一定の距離を置いて配設される。

【発明が解決しようとする課題】この発明の根底をなす
目的は、一方においては、隣接ユニット（２つの包装
機）が四方から自由にアクセス可能であるように、また
他方においては、移送されたパックが実現し得る最善の
相対位置に来るように、紙巻き煙草用パックの移送装置
を設計することである。

【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、この発明の装置は、次の（ａ）（ｂ）（ｃ）（ｄ）
（ｅ）（ｆ）（ｇ）（ｈ）（ｉ）に特徴を有する。すな
わち、 （ａ）複数個のパック（１０）が、帯状の供給コンベヤ
（１８）上において一列をなして垂直コンベヤ（２０）
に供給される。 （ｂ）前記供給コンベヤ（１８）上においては、複数個
のパック（１０）が、それらの一方の側面（１４）で前
記供給コンベヤ（１８）と接して載置されており、それ
らの前面と後面（１１，１２）が移送方向に面し、他方
の側面（１５）と底面（１６）が両側方に面している。 （ｃ）垂直コンベヤ（２０）は、垂直な移送帯（２３）
に取り付けた運搬部材（２２）を備えたエンドレスコン
ベヤであり、運搬部材（２２）は、供給コンベヤー（１
８）の方向において垂直な移送帯（２３）に沿って延在
する。 （ｄ）２個のパック（１０）が、供給コンベヤ（１８）
から、垂直コンベヤ（２０）の運搬部材（２２）へと、
一方のパックが垂直な移送帯（２３）と向き合い、他方
のパックが供給コンベヤ（１８）と向き合うように、組
をなして押し出される。 （ｅ）垂直コンベヤ（２０）に続いて、供給コンベヤー
（１８）の方向と直角をなして走行する２つの移送帯
（４８，４９）を備える水平な放出コンベヤー（５２，
２７）が設けられる。 （ｆ）パックを垂直コンベヤー（２０）から水平な放出
コンベヤー（５２，２７）に移送するために、移送コン
ベヤー（２９）が設けられる。 （ｇ）移送コンベヤー（２９）は、供給コンベヤー（１
８）の移送方向を横断する面内において閉じた経路に沿
って連続して循環し、垂直コンベヤー（２０）の運搬部
材よりも高速で移動するパック収容部材（３０）を備え
る。 （ｈ）パック収容部材（３０）は、運搬部材（２２）か
ら組をなすパックを持ち上げ、これらのパックを水平放
出コンベヤー（５２，２７）に移送する。 （ｉ）水平放出コンベヤー（５２，２７）の２つの移送
帯（４８，４９）上のパック（１０）は、それらの端面
（１５）または底面（１６）が移送方向を向き、細長い
両側面（１４）が、それぞれ上方および下方に向かうよ
うに、配置される。

【作用】水平コンベヤと垂直コンベヤを組み合わせるこ
とによって、移送目的で互いに結合すべき隣接ユニット
（両包装機）の間の空間が自由経路として提供され、ま
たは維持されること、および、パックが正確な位置に放
出されることを可能とする。この発明の、別の主題は、
移送物品すなわちパックを垂直コンベヤから交差コンベ
ヤまたは水平コンベヤに移送することである。この発明
によれば、この目的で、もっぱら並進運動を行い、パッ
クを垂直コンベヤの運搬部材から上昇させ、移動する弧
状経路に沿って移送し、そして、これらを放出コンベヤ
上に定置するエンドレスな移送部材に付属するパック収
容部材を備える移送コンベヤが配設される。このエンド
レスな移送部材は、好ましくは、互いに偏心して配設さ
れた２つの回転軸に装着された２つの回転するディスク
であり、これらの間において、パック収容部材が、回転
するディスクを互いに結合する平行なストラットに対し
て緊締される。この移送コンベヤによって、パックが、
垂直コンベヤから放出コンベヤへと高い移送速度で、か
つ慎重に移送されることが保証される。発明の他の細部
は、移送部材、特に移送コンベヤの設計と配設に関す
る。添付図面を参照しつつ、以下にこの発明の模範実施
例を説明する。

【実施例】図示の装置は、直方体のパック１０、特にヒ
ンジ蓋の付いたタイプの紙巻き煙草のパックの処理に係
わる。これらのパックは、薄いカードボード製である。
パック１０は、平行する２つの面、すなわち前面１１と
後面１２、細長い側面１３，１４および同様に、蓋の区
域における小さな端面１５と底面１６から形成される。
パック１０は、比較的長い経路に亘って、特に包装機１
７から別の包装機（図示しない）に移送される。パック
１０は、その長手方向延在部が移送方向を横断する方向
を向く相対位置において、供給コンベヤ１８上を移送さ
れる。細長い両側面１３，１４が、供給コンベヤ１８の
移送帯上に載置される。側面１３は、パック１０の上側
の側面１３を支持する上部コンベヤ１９専用である。供
給コンベヤ１８に続いで垂直コンベヤ２０が設けられ
る。この垂直コンベヤ２０は、パック１０を供給コンベ
ヤ１８から直接連行する。垂直コンベヤ２０は、回転す
るエンドレスな牽引部材すなわちベルト２１からなる。
パック１０のマウントまたは運搬部材２２がこれに装着
される。運搬部材２２は、垂直な移送帯２３の区域内
で、プラットフォーム状に水平方向を向いている。低位
置においては、パックはそれぞれ運搬部材２２まで直接
移送される。供給コンベヤ１８は、この端部区域におい
てパックの堆積物２４を形成する。先端にある２個のパ
ック１０が、常に運搬部材２２まで移送されるが、堆積
物２４の残余のパックは、横方向の制動部材２５によっ
て拘束される。垂直コンベヤ２０の自由側面には固定し
た垂直な案内部材が装着される。前記案内部材の移送帯
２３からの隔たりは、２個のパック１０ａ，１０ｂの横
断方向の合計寸法（側面１３，１４の合計の幅）にほぼ
等しい。パック１０は、前記の垂直な案内部材（図示し
ない）と接触しつつ滑動する。パック１０は、ベルト２
１の上部転向区域すなわち、パック１０の垂直移送経路
の終端部において、放出コンベヤ２７によって、それま
での移送方向を横断する方向に移送される。放出コンベ
ヤは、ここでは、やはりベルトコンベヤ類似物として設
計される。パック１０は、放出ンコンベヤ２７上におい
て、（下部の）側面１４と接するように載置される。し
かしながら、パック１０は、その底面１６（または端面
１５）が移送方向を向くように配向する。移送ステーシ
ョン２８は、パック１０を垂直コンベヤ２０から、横断
方向または水平方向を向く放出コンベヤ２７に、規定さ
れた通りに慎重に移送するために特別な構造を有する。
現模範実施例では、パック１０は、供給コンベヤ１８の
移送方向を横断する直角な方向にさらに移送される。移
送ステーション２８において、パックは、一時的に移送
コンベヤ２９により移送される。この移送コンベヤ２９
は、パック１０を垂直コンベヤ２０から連行し、これら
を、円弧の一部の形状をなして放出コンベヤ２７に至る
移送経路に沿って、その角度位置を変更することなく移
送する。移送コンベヤ２９は、この目的で、当実施例の
場合は並進運動を行う円弧をなして閉じた経路にしたが
って移動する複数の、すなわち３つのパック収容部材３
０を備えている。パック収容部材３０の構造と配設位置
によって、（２個の）パック１０ａ，１０ｂの支持面と
してのプラットフォーム３１が、水平な位置を維持する
ことが可能となる。この目的で、パック収容部材３０
は、同期をとって回転する２つのエンドレスコンベヤ、
すなわち円形の回転するディスク３２，３３またはこれ
らのの間に取り付けられる。これらは、処理対象である
（２個の）パック１０ａ，１０ｂの合計幅よりもわずか
に大きい距離を隔てて、垂直面内に互いに平行に配設さ
れる。回転ディスク３２，３３の回転軸３４，３５は、
同一水平面内で互いに偏心して設けられる。パック収容
部材３０は、回転ディスク３２，３３の間に装着された
キャリヤー部材３６を有する。これは常時水平方向を向
いている。互いに向き合う両面には側方を向く回動軸受
け３７，３８が設けられており、これらによって、パッ
ク収容部材３０またはそのキャリヤー部材３６が、それ
ぞれ、回転ディスク３２，３３に回転自在に結合され
る。回動軸受け３７，３８は、それぞれの回転ディスク
３２，３３の外側自由端から小距離を隔てて配設されて
おり、回転軸３４，３５間の距離と対応するように互い
に対して偏心している。パック収容部材３０のプラット
フォーム３１は、自由端でキャリヤー部材３６と結合し
ている。これには、その径方向内外部に、パック１０
ａ，１０ｂの支持部材すなわち上を向いた支持ノーズ３
９，４０が備わっている。プラットフォーム３１は、パ
ック１０を、垂直コンベヤ２０またはその運搬部材２２
から連行することが可能であるような形状をなしてい
る。プラットフォーム３１は、径方向の外側移送脚部４
１および内側移送脚部４２を備える水平方向の突出体と
してＵ字状をなしている。これら移送脚部が、パック１
０を連行するときに運搬部材２２の経路となるプラット
フォーム３１内にあって一方が開放した凹部４３を包囲
する。移送脚部４２には、（２個の）パック１０ａ，１
０ｂを搭載するための移送帯４５，４６が、狭隘部分の
両側に形成されるように、狭隘部分４４が備わってい
る。パック１０がパック収容部材３０によって、垂直コ
ンベヤ２０から連行されるとき、移送コンベヤ２９に特
有の移動が効果を発揮する。パック収容部材３０は、特
にパック１０ａ，１０ｂの移送経路内において下方か
ら、垂直コンベヤ２０の区域内に進入する。パック収容
部材３０は、回転軸３４，３５とほぼ同じ高さの水平面
上において、パック１０の下部 − 当実施例において
は下方を向くパックの側面１４を把持する。移動がさら
に進行すると、速度が増大する結果として、パック１０
が、パック収容部材３０によって運搬部材２２から持ち
上げられる。パック収容部材３０の移行経路と一致して
いるので、放出コンベヤ２７の方向における、垂直コン
ベヤ２０の区域外への側方移動（図３の一点鎖線）が同
時に開始される。パック１０は、放出コンベヤ２７の区
域において、パック収容部材３０から水平方向に向く固
設のキャリヤープレート４７に移送される。パック１０
は、移送帯４８，４９により連行されるまで、前記キャ
リヤープレート４７上を移送される。パック１０ａ，１
０ｂは、回転するパック収容部材３０によって、放出コ
ンベヤ２７またはキャリヤープレート４７の高さまで移
送され、パック収容部材３０は、垂直コンベヤ２０（図
３参照）から離れる。パック１０は、パック収容部材３
０の最高位置において、放出コンベヤすなわちキャリヤ
ープレート４７に移送される。斜面端部５０を備えるよ
うに設計されたキャリヤープレート４７は、その中央ト
ング５１で、移送帯４５，４６の間の狭隘部分４４内に
圧入する。パック収容部材３０が、図３に示す特有の移
動を行う結果として沈降を続ける間、パック１０のさら
なる移動は、横断方向を向く駆動部材５３を有するコン
ベヤバンドからなる中間コンベヤ５２に引き継がれる。
パックは、これらが移送帯４８，４９に引き継がれるま
で、キャリヤープレート４７上を移送される。キャリヤ
ープレート４７の最初の区域は、長手方向に延在するス
ロット状の凹部５４，５５を備えている。パック収容部
材３０の移送帯４５，４６がこれらに圧入し、この間パ
ック１０ａ，１０ｂは、凹部５４，５５の間に形成され
るトング５１上に載置される。これは、その区域の一部
に、図５で多数の点を付して示す傾斜して這い上がる滑
動面５６を備えている。この滑動面５６は、２個のパッ
クのうちのもっぱら一方、すなわちパック１０ａ（図
７）の専用である。他方のパック１０ｂは、長手方向に
形成され、キャリヤープレート４７の平面と一致する滑
動面５７上をさらに移送される。パック１０ａ，１０ｂ
は、したがって、互いの相対位置が垂直方向にずれた位
置を占める。滑動面５６，５７の間に形成された段差
は、移送方向に向かって滑動面５６，５７の間の分境壁
５８に、徐々に吸収される。パック１０ａ，１０ｂは、
移送中に、キャリヤープレート４７の区域において、こ
のようにして、単純で信頼性高くかつ慎重な態様で互い
に分離されるので、最終的に互いの間に距離を隔てて延
在する移送帯４８，４９に移送される。これと同時に、
パック１０ａ専用の滑動面５６が、勾配面５９を介して
移送帯４８に吸収される。パック１０ａ，１０ｂは、
（中間コンベヤ５２によって）この区域を移送される
間、もっぱら、水平方向の案内脚６２，６３を有する上
部案内部材６０，６１に委ねられる。下方の滑動面５７
の区域において、移送方向とともにその形を変えるパッ
ク１０ｂのための案内脚６３は、パック１０ａ，１０ｂ
が、２つの経路（移送帯４８，４９）に沿って分離され
る区域において、隣接するパック１０ｂ用の横方向の案
内部材として機能する。さらに、キャリヤープレート４
７の区域には、やはり移送帯４８，４９の区域に延在す
る、パック１０ａ，１０ｂのための横方向の案内部材６
４，６５が設けられる。移送コンベヤ２９から供給され
るパック１０ａ，１０ｂを放出コンベヤ２７に移送する
上記の各部材の代替部材を図１０、図１１および図１２
に示す。図５の模範実施例と同様にキャリヤープレート
６６上に載置されたパック１０ａ，１０ｂは、空気噴流
または吸引によりさらに移送される。この目的で、キャ
リヤープレート６６の最初の区域は、その直後の位置
に、パック１０ａ，１０ｂの閉じた断面の移送チャンネ
ル６７が設けられる。移送チャンネル６７は、中間分境
壁６８によって、さらに、パック１０ａ，１０ｂとパッ
クの断面と一致するそれぞれの断面にもっぱら委ねられ
る２つの部分チャンネル６９，７０に細分される。移送
チャンネル６７の被覆壁７１の区域において、移送方向
を指向する噴出空気または圧縮空気が上方から供給され
る。この目的のために、圧縮空気導管７２，７３が、移
送チャンネル６７の最初の区域に開口する。これらは、
鋭角をなして移送チャンネル６７の長手方向を指向し、
各部分チャンネル６９，７０に向かって圧縮空気を移送
方向に案内する圧縮空気チャンネルである。圧縮空気導
管７２，７３の導出口は、移送チャンネル６７の始点か
ら或る距離だけ離れた所に設けられる。これに伴って、
移送チャンネル６７の最初の区域においては、パック１
０ａ，１０ｂを、慎重で信頼性の高い態様で移送チャン
ネル６７内に牽引し、同時に、圧縮空気を部分チャンネ
ル６９，７０内へ自動的に分配する吸引力が発生する。
圧縮空気を用いる特別な移送経路の後に、すなわち移送
チャンネル６７の後で、移送帯によるパックのさらに一
層の移送が行われてもよい。移送コンベヤ２９を駆動す
るために、２つの回転するディスク３２，３３が、キャ
リヤーフレーム７６の回動軸受７４，７５の軸に装着さ
れている。これは、長さを異にする２つの移送脚７７，
７８を有し、回動軸受７４，７５はこれらの脚部に取り
付けられる。キャリヤーフレーム７６は、機枠に連結さ
れている。駆動力は、回転するディスク３２にのみ直接
伝達される。向かい合う回転するディスク３３は、パッ
ク収容部材３０を介して駆動される。中央駆動機構は、
中央歯車８０と連結する主軸７９からなる。中央歯車８
０は、移送コンベヤ２９、中間コンベヤ５２、および垂
直コンベヤ２０を駆動する。中央歯車８０の横方向に設
けられた第１駆動歯車８１は、もっぱら移送コンベヤ２
９を駆動する。駆動ベルト８２が、回動軸受け７４を介
して回転ディスク３２と連結する歯車８３に駆動力を伝
達する。同じ駆動ベルト８２が、中間コンベヤ５２に専
用の別の駆動歯車８４に作用を及ぼす。中間コンベヤ５
２のための回動軸受け８５が、移送脚７７の上方に伸び
た区域に設けられる。中央歯車８０の第２駆動歯車９０
が、垂直コンベヤ２０の上部転向ローラ８７を駆動する
ために駆動帯８６に作用する。垂直コンベヤ２０の区域
において、パック１０は、運搬部材２２上に大きく露出
する。したがって、この区域では、下方、上方および側
方からパック１０を指向するセンサ８８，８９によって
パック１０の電子光学的チェックを実行することができ
る。パック１０は、こうして、この区域において移送作
用を何等妨害することなく正確な配列のチェックを受け
ることができる。

【発明の効果】この発明の（紙巻き煙草用）パックの移
送装置により、一方においては、２つの包装機が四方か
ら自由にアクセス可能であることが、また他方において
は、移送されたパックが実現し得る最善の相対位置に来
ることが実現する。

【図面の簡単な説明】

【図１】搬送装置の一部の線図的側面図。

【図２】視点を矢印ＩＩにしたがって９０度だけずらし
た図１の移送装置を拡大して示す細部。

【図３】図２に示すものと一致する移送コンベヤをさら
に一層拡大した細部。

【図４】図３の移送コンベヤを水平面上に投影した細
部。

【図５】移送コンベヤに続いて配設される放出コンベヤ
の細部。

【図６】図５の放出コンベヤをＶＩ−ＶＩ線から見た断
面図。

【図７】図５の放出コンベヤをＶＩＩ−ＶＩＩ線から見
た断面図。

【図８】図５の放出コンベヤをＶＩＩＩ−ＶＩＩＩ線か
ら見た断面図。

【図９】図５の放出コンベヤをＩＸ−ＩＸ線から見た断
面図。

【図１０】図５のものと対応する放出コンベヤの代替コ
ンベヤの側面図。

【図１１】図１０を水平面上に投影した図。

【図１２】図１１と同様な図。

【符号の説明】

１０…パック，１１…前面，１２…後面，１３，１４…
側面，１５…端面，１６…底面，１８…供給コンベヤ，
１９…移送コンベヤ，２０…垂直コンベヤ，２２…運搬
部材，２７…放出コンベヤ，３０…パック収容部材，３
１…プラットフォーム，３２，３３…回転ディスク，３
７，３８…回動軸受け，４７…キャリヤープレート，５
２…中間コンベヤ。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 マルティン・シュティラー ドイツ連邦共和国、デー − 27283 フェルデン、デールベルガー・シュトラ ーセ 35 (56)参考文献 特開 昭48−51457（ＪＰ，Ａ) 実開 昭59−179823（ＪＰ，Ｕ)

Claims (5)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 下記の（ａ），（ｂ），（ｃ），
   （ｄ），（ｅ），（ｆ），（ｇ），（ｈ），（ｉ）に特
   徴を有する、 長方形の前面と後面（１１，１２）と細長い両側面（１
   ３，１４）と小さな端面または底面（１５，１６）とに
   よって規定される直方体のパック、すなわち紙巻き煙草
   用パックを、第１の包装機からパックの外部包装を施す
   第２の包装機へ移送するための装置。 （ａ）複数個のパック（１０）が、帯状の供給コンベヤ
   （１８）上において一列をなして垂直コンベヤ（２０）
   に供給される、 （ｂ）前記供給コンベヤ（１８）上においては、複数個
   のパック（１０）が、それらの一方の側面（１４）で前
   記供給コンベヤ（１８）と接して載置されており、それ
   らの前面と後面（１１，１２）が移送方向に面し、他方
   の側面（１５）と底面（１６）が両側方に面している、 （ｃ）垂直コンベヤ（２０）は、垂直な移送帯（２３）
   に取り付けた運搬部材（２２）を備えたエンドレスコン
   ベヤであり、運搬部材（２２）は、供給コンベヤ（１
   ８）の方向において垂直な移送帯（２３）に沿って延在
   する、 （ｄ）２個のパック（１０）が、供給コンベヤ（１８）
   から、垂直コンベヤ（２０）の運搬部材（２２）へと、
   一方のパックが垂直な移送帯（２３）と向き合い、他方
   のパックが供給コンベヤ（１８）と向き合うように、組
   をなして押し出される、 （ｅ）垂直コンベヤ（２０）に続いて、供給コンベヤ
   （１８）の方向と直角をなして走行する２つの移送帯
   （４８，４９）を備える水平な放出コンベヤ（５２，２
   ７）が設けられる、 （ｆ）パックを垂直コンベヤ（２０）から水平な放出コ
   ンベヤ（５２，２７）に移送するために、移送コンベヤ
   （２９）が設けられる、 （ｇ）移送コンベヤー（２９）は、供給コンベヤ（１
   ８）の移送方向を横断する面内において閉じた経路に沿
   って連続して循環し、垂直コンベヤー（２０）の運搬部
   材よりも高速で移動するパック収容部材（３０）を備え
   る、 （ｈ）パック収容部材（３０）は、運搬部材（２２）か
   ら組をなすパックを持ち上げ、これらのパックを水平放
   出コンベヤ（５２，２７）に移送する、 （ｉ）水平放出コンベヤ（５２，２７）の２つの移送帯
   （４８，４９）上のパック（１０）は、それらの端面
   （１５）または底面（１６）が移送方向を向き、細長い
   両側面（１４）が、それぞれ上方および下方に向かうよ
   うに、配置される、
2. 【請求項２】 下記の（ａ），（ｂ），（ｃ），（ｄ）
   に特徴を有する、請求項１記載の装置。 （ａ）移送コンベヤ（２９）が、エンドレス移送部材
   と、前記エンドレス移送部材に付設された並進運動のみ
   を行うことができるパック収容部材（３０）とを備えて
   いる、 （ｂ）複数のパック収容部材（３０）が、それぞれ、少
   なくとも１個のパック（１０）を運搬部材（２２）から
   持ち上げ、円弧状の移動経路にそって移送し、放出コン
   ベヤ（２７）上に載置する、 （ｃ）複数のパック収容部材（３０）が、それぞれ、２
   つの回動軸受け（３７，３８）を介して、２つの円形の
   コンベヤの前記回動軸受け面すなわち前記パック収容部
   材（３０）のプラットフォーム（３１）が、常時水平方
   向を向くように、回転ディスク（３２，３３）に装着さ
   れる、 （ｄ）前記２つの円形のコンベヤが、垂直方向に配列す
   る平行面に設けられており、互いに対し偏心した回転軸
   （３４，３５）を備える、
3. 【請求項３】 プラットフォーム（３１）が、 その位置決めおよび垂直コンベヤ（２０）の運搬部材
   （２２）と関係する大きさに関して、 パック収容部材（３０）のプラットフォーム（３１）
   が、運搬部材（２２）に対して上方へ移動する結果とし
   て、パック（１０）を運搬部材（２２）から持ち上げ、
   垂直コンベヤ（２０）の区域外へ移動するように調整す
   る凹部（４３）を備える点に特徴を有する請求項２記載
   の装置。
4. 【請求項４】 複数個のパック（１０）が、移送コンベ
   ヤ（２９）によって、放出コンベヤ（２７）のキャリヤ
   ープレート（４７）上に載置され、中間コンベヤ（５
   ２）すなわちキャリヤープレート（４７）の上方に設け
   られ、パックを把持する駆動部材（５３）を備えるベル
   トによってキャリヤープレート（４７）上に移送される
   点に特徴を有する請求項２記載の装置。
5. 【請求項５】 下記の（ａ），（ｂ），（ｃ）に特徴を
   有する、 直方体の物品である複数個の紙巻き煙草用パック（１
   ０）を、放出コンベヤ（２７）すなわち、互いに隣り合
   って延出する放出コンベヤ（２７）の２つの移送帯（４
   ８，４９）に供給するための装置。 （ａ）２つの移送帯（４８，４９）の上流側には、閉じ
   た断面と、各パック１個ずつのための部分チャンネル
   （６９．７０）を形成するために移送方向に延出する中
   央分境壁（６８）とを備え、移送方向に向かって延出す
   る移送チャンネル（６７）が設けられている、 （ｂ）圧縮空気導管（７２，７３）を備える圧縮空気チ
   ャンネルが、前記部分チャンネル（６９，７０）の長手
   方向に向かって鋭角をなして、前記部分チャンネルの各
   々に開口している、 （ｃ）圧縮空気が、 パック（１０ａ，１０ｂ）を部分チャンネル（６９，７
   ０）内へ導入するための吸引力が、移送チャンネル（６
   ７）内において導入口側に発生するように、 圧縮空気チャンネル、したがって部分チャンネル（６
   ９，７０）内に導入される、