JP3049054U - 人工石連結ブロック - Google Patents
人工石連結ブロックInfo
- Publication number
- JP3049054U JP3049054U JP1997010744U JP1074497U JP3049054U JP 3049054 U JP3049054 U JP 3049054U JP 1997010744 U JP1997010744 U JP 1997010744U JP 1074497 U JP1074497 U JP 1074497U JP 3049054 U JP3049054 U JP 3049054U
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 河川護岸や道路の法面保護と自然景観に優
れた生態系保持とを併せ達成でき、法面に凹凸があっ
てもこれに馴染ませることができて、応力の発生を防止
でき、人工石間に充填した覆土の流出を防止できて、
安定した護岸を長期間にわたり維持できる人工石連結ブ
ロックを提供する点にある。 【解決手段】 自然石から採った表面形状を有する合成
樹脂製型枠9にコンクリートを打設して、複数の人工石
1を法面での配置状態に成形すると同時に人工石1どう
しをヒンジ構造の連結具2により一体的に結合し、人工
石1に自然石の色調と同様の彩色を施して、人工石連結
ブロックとする。
れた生態系保持とを併せ達成でき、法面に凹凸があっ
てもこれに馴染ませることができて、応力の発生を防止
でき、人工石間に充填した覆土の流出を防止できて、
安定した護岸を長期間にわたり維持できる人工石連結ブ
ロックを提供する点にある。 【解決手段】 自然石から採った表面形状を有する合成
樹脂製型枠9にコンクリートを打設して、複数の人工石
1を法面での配置状態に成形すると同時に人工石1どう
しをヒンジ構造の連結具2により一体的に結合し、人工
石1に自然石の色調と同様の彩色を施して、人工石連結
ブロックとする。
Description
【0001】
本考案は、河川護岸や道路の法面保護と自然景観に優れた生態系保持とを併せ 達成しうる人工石連結ブロックに関するものである。
【0002】
従来の河川護岸や道路の法面保護には、図7〜図9に示す工法が広く採用され ている。 図7(a)(b)の護岸工法は、法面上にコンクリート製法枠ブロックaを敷 設し、この法枠ブロックa内に土砂bを充填して、この土砂bに草木類cを植生 する工法である。
【0003】 図8の護岸工法は、法面上に砕石または栗石層dを形成し、この砕石または栗 石層d上にコンクリートブロックeを敷設し、このコンクリートブロックeと上 記砕石または栗石層dとの間にコンクリートfを打設する工法である。 図9の護岸工法は、法面上に砕石または栗石層dを形成し、この砕石または栗 石層d上にコンクリートブロックgを敷設し、このコンクリートブロックgを鉄 筋hにより連結する工法である。
【0004】
前記図7〜図9に示す護岸工法では、コンクリートブロックの単調な表面が法 面上に露出するので、自然景観が損なわれる。また図8及び図9に示す護岸工法 では、法面の全域がコンクリートブロックにより覆われるので、生態系保持が困 難であるという問題があった。
【0005】 本考案は前記の問題点に鑑み提案するものであり、その目的とする処は、河 川護岸や道路の法面保護と自然景観に優れた生態系保持とを併せ達成でき、法 面に凹凸があってもこれに馴染ませることができて、応力の発生を防止でき、 人工石間に充填した覆土の流出を防止できて、安定した護岸を長期間にわたり維 持できる人工石連結ブロックを提供しようとする点にある。
【0006】
前記の目的を達成するために、本考案の人工石連結ブロックは、自然石から採 った表面形状を有する合成樹脂製型枠にコンクリートを打設して、複数の人工石 を設置場所での配置状態に合わせて成形すると同時に人工石どうしをヒンジ構造 の連結具により一体的に結合し、人工石に自然石の色調と同様の彩色を施して、 人工石連結ブロックとしている。
【0007】
次に本考案の人工石連結ブロックを図面に示す実施例により説明する。 図1〜図3の1は人工石連結ブロックの人工石、2はヒンジ構造の鉄筋製連結 具で、同鉄筋製連結具2は、図3及び図4に示すように、一方の連結片3と、他 方の連結片4とよりなり、これらの連結片3、4はその何れもが、U字状折曲部 5と、同U字状折曲部5から延びた両側部6と、同両側部6から反対方向に延び た円弧状部7とを有し、連結片3、4のU字状折曲部5が係合して、ヒンジ構造 になっている。
【0008】 図5の9は合成樹脂製型枠で、同合成樹脂製型枠9には、複数の成形用凹陥部 9aが隣接状態に形成され、これら成形用凹陥部9aの表面形状は、自然石から 採った形状になっている。 人工石連結ブロックを製作するときには、図5に示すように、鉄筋製連結具2 の連結片3、4のU字状折曲部5を、合成樹脂製型枠9の各成形用凹陥部9aの 境界部の上に乗せて、同連結片3、4の両側部6及び円弧状部7を各成形用凹陥 部9a内に入れ、次いでコンクリートを各成形用凹陥部9a内へ打設して(矢印 A参照)、複数の人工石1を設置場所での配置状態に合わせて成形すると同時に 人工石1どうしをヒンジ構造の鉄筋製連結具2により一体的に結合し、この人工 石連結ブロックを合成樹脂製型枠9から取り出し、人工石1に自然石の色調と同 様の彩色を施して、人工石連結ブロックとする。
【0009】 図1及び図2の8は人工石連結ブロックの各隅角部の人工石1に取付けた吊金 具兼連結具で、この吊金具兼連結具8も、その先端部をコンクリート打設時、前 記鉄筋製連結具2と同じように人工石1内に埋設する。 図6は前記人工石連結ブロックの敷設状態を示す縦断側面図である。 クレーン等の吊り具を人工石連結ブロックの吊金具兼連結具8に係合して、人 工石連結ブロックを吊り上げ、目的の場所まで運搬して卸す。この作業を次々に 行って、法面を人工石連結ブロックにより覆い、隣り合う人工石連結ブロックど うしを吊金具兼連結具8により連結して、各人工石連結ブロックを法面上に設置 し、自然石の色調に彩色した人工石1の間に土砂(覆土)10を充填し、この土 砂10に草木類11を植えて、河川護岸の法面保護と自然景観に優れた生態系保 持とを併せ行う。
【0010】
本考案の人工石連結ブロックは前記のように自然石から採った表面形状を有す る合成樹脂製型枠にコンクリートを打設して、複数の人工石を法面での配置状態 に合わせて成形すると同時に人工石どうしをヒンジ構造の連結具により一体的に 結合して、人工石に自然石の色調と同様の彩色を施しており、各人工石が自然石 と同じ形、色調になって、自然石と同様の質感を得られる。それに加え、人工石 間の覆土に草木類を植えるので、河川護岸の法面保護と自然景観に優れた生態系 保持とを併せ行うことができる。
【0011】 また人工石どうしをヒンジ構造の連結具により一体的に結合しており、人工石 連結ブロックの全体がフレキシブルになるので、法面に凹凸があってもこれに馴 染ませることができて、応力の発生を防止できる。 また流水が人工石間の目地を通らないので、人工石間に充填した覆土の流出を 防止できて、安定した護岸を長期間にわたり維持できる。
【図1】(a)は本考案の人工石連結ブロックの一実施
例を示す平面図、(b)はその側面図、(c)はその正
面図である。
例を示す平面図、(b)はその側面図、(c)はその正
面図である。
【図2】同人工石連結ブロックの背面図である。
【図3】(a)は同人工石連結ブロックの一部を拡大し
て示す正面図、(b)はその背面図である。
て示す正面図、(b)はその背面図である。
【図4】(a)は連結具の正面図、(b)はその側面図
である。
である。
【図5】合成樹脂製型枠による成形状態を示す縦断側面
図である。
図である。
【図6】人工石連結ブロックの敷設状態を示す縦断側面
図である。
図である。
【図7】(a)は従来の護岸工法の一例を示す縦断側面
図、(b)はコンクリート製法枠ブロックの平面図であ
る。
図、(b)はコンクリート製法枠ブロックの平面図であ
る。
【図8】従来の護岸工法の他の例を示す縦断側面図であ
る。
る。
【図9】従来の護岸工法のさらに他の例を示す縦断側面
図である。
図である。
1 人工石連結ブロックの人工石 2 ヒンジ構造の連結具 3、4 連結具2の連結片 5 連結片3、4のU字状折曲部 6 連結片3、4の両側部 7 連結片3、4の円弧状部 8 吊金具兼連結具 9 合成樹脂製型枠 10 土砂 11 草木類
Claims (1)
- 【請求項1】 自然石から採った表面形状を有する合成
樹脂製型枠にコンクリートを打設して、複数の人工石を
設置場所での配置状態に合わせて成形すると同時に人工
石どうしをヒンジ構造の連結具により一体的に結合し
て、人工石に自然石の色調と同様の彩色を施したことを
特徴とする人工石連結ブロック。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1997010744U JP3049054U (ja) | 1997-11-20 | 1997-11-20 | 人工石連結ブロック |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1997010744U JP3049054U (ja) | 1997-11-20 | 1997-11-20 | 人工石連結ブロック |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3049054U true JP3049054U (ja) | 1998-05-29 |
Family
ID=43183309
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1997010744U Expired - Lifetime JP3049054U (ja) | 1997-11-20 | 1997-11-20 | 人工石連結ブロック |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3049054U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3525111B2 (ja) | 2001-01-25 | 2004-05-10 | セイナン工業株式会社 | 植生ブロック及び植生ブロックの製造方法 |
-
1997
- 1997-11-20 JP JP1997010744U patent/JP3049054U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3525111B2 (ja) | 2001-01-25 | 2004-05-10 | セイナン工業株式会社 | 植生ブロック及び植生ブロックの製造方法 |
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