JP3401677B2 - コンクリート擁壁 - Google Patents

コンクリート擁壁

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JP3401677B2 JP2000070377A JP2000070377A JP3401677B2 JP 3401677 B2 JP3401677 B2 JP 3401677B2 JP 2000070377 A JP2000070377 A JP 2000070377A JP 2000070377 A JP2000070377 A JP 2000070377A JP 3401677 B2 JP3401677 B2 JP 3401677B2
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棚橋  尚
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丸栄コンクリート工業株式会社
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【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、護岸などのために
多数の積みブロックを積上げることにより形成してなる
コンクリート擁壁に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来から、海岸や川岸などの土が波や水
流によって浸蝕されて変形し、その変形による不測の事
故が生ずることを防止するために、海岸や川岸の浸蝕さ
れやすい箇所に予め多数の積みブロックを敷設すること
が行われてきた。この積みブロックの内部の空間は、そ
のまま放置されることなく、土砂等を詰めて植物や小動
物などの生物の生息空間とすることにより自然の状態に
近づける努力がなされている。 【0003】しかしながら、従来の積みブロックにおけ
る内部の空間に装填された土砂等には降水による雨水な
どの水分が適度に供給されないため、前記空間の土砂等
の領域は植物や小動物などの生物が生息するには適切な
環境ではなかった。このため、植物や小動物などの生物
がほとんど生息できない積みブロックは、周囲の自然界
から遊離し、しかも、いかにも人工的な感じを与えてし
まい、自然との調和がはかりにくいものであった。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な従来の欠点を改善して、護岸用あるいは山の土砂の落
下防止用としての優れた機能を保有するとともに積みブ
ロックの内部の空間を植物や小動物などの生物の最適な
生息領域とすることによって、自然との調和を図ること
ができるコンクリート擁壁の提供を目的とするものであ
る。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明は、かかる目的を
達成するものであって、対向する同形の前壁と後壁とが
連結壁で橋絡されていて、上下左右に連通する空間部が
形成されており、かつ前壁の上端部の裏面および下端部
の表面に斜め切欠部が形成されてなる積みブロックを、
前記各切欠部上下方向の通水孔を形成するように斜面
に沿って連設して前記空間部に土砂や砕石等を詰めてな
ることを特徴とするコンクリート擁壁である。また、前
記積みブロックの対向する前壁と後壁とは同形の長方形
状をなしており、連設した際に互いに密接状態となるこ
とが望ましい。 【0006】 【発明の実施の形態】以下、図面により本発明のコンク
リート擁壁に係る一実施例について詳述する。 【0007】図1は、本発明のコンクリート擁壁に使用
されるコンクリート製の積みブロック10の正面図であ
って、この積みブロック10は長方形状で同大の前壁2
0および後壁30とこれら両壁2030を橋絡する連
結壁4040とから構成されている。 【0008】前記前壁20は、コンクリートなどを主材
として形成したコンクリート層21と、自然との調和を
はかるために複数の自然石または自然石風の凝石22
22を不規則に配設した表面層23とから形成される。
そして、各自然石などの配設間隙の適所には、所望数の
貫通孔2424が形成され、植栽のほか過剰の雨水の
流出や動植物への適度の酸素の供給を可能にする。ま
た、前記前壁20の上端の裏面と下端の表面の適所には
複数の斜め切欠部2526が夫々形成されている。こ
のような前壁20は、間隔を空けて位置する複数の連結
壁4040を介して後壁30と連結しており、しかも
前記連結壁4040は、下端突部4141が形成さ
れるように、前・後壁2030の底辺から突出される
とともに、その上端部4242が前・後壁2030
の中途部に位置している。 【0009】図2は、図1に示した積みブロック10の
平面図であって、斜め切欠部2526を有する前壁2
0と後壁30とが2枚の連結壁4040で橋絡され、
2つの側部空間部5050と中央空間部60が形成さ
れている。 【0010】図3は、図1に示した積みブロック10の
側面図であって、斜め切欠部2526を有する前壁2
0と後壁30間に橋絡された連結壁4040は、前・
後壁2030間において、前・後壁2030の下端
から一部突出されるとともに、前・後壁2030の中
途部に達しており、前記連結壁4040の上端部4
42から上方に形成され、上下左右に連通する上部
空間部70は各空間部(図2の符号5060を参
照。)に連通している。 【0011】ここで、縦断面図である図4に示したコン
クリート擁壁Wを、上記図1〜図3に示したコンクリー
ト製の積みブロック10を用いて構築する方法について
詳述する。 【0012】予め、海岸や河岸の所望領域を斜面Aとな
し、その底部A1近傍に基礎材Bを介した基礎コンクリ
ート(必要により、鉄筋を植設して置いてもよい。)C
を構築しておき、前記斜面Aに沿って裏込め材Dを敷設
する。 【0013】次に、基礎コンクリートCに第1段ブロ
ック列10Aを構築することとなるが、この際、前壁2
0が表になるように注意しながら、多数の積みブロック
10を基礎コンクリートC上に横方向に載置した後、各
積みブロック1010の各空間部(図2,図3の符号
506070参照。)に間詰コンクリートC1を投
入して固化させる。このようにして基礎コンクリートC
へ第1段ブロック列10Aを構築した後に、第1段ブ
ロック列10Aの形成要素である各積みブロック10
10に新たな積みブロック1010を順次に載置し
て行くが、この載置時には連結壁4040の下端突部
4141が構築済みの積みブロック1010の上端
部内に嵌合されるため、載置される積みブロック10
10が確実に位置決めされる。そして、各積みブロック
1010の側部空間部(図2の符号5050を参
照。)と中央空間部(図2の符号60を参照。)に間詰
土である礫Eを埋め込み、更に該礫E上の上部空間部
(図3の符号70を参照。)に流用土である土Fを埋め
込んで引き均しすることにより、第2段ブロック列10
Bを構築する。この第2段ブロック列10Bの構築後
は、該第2段ブロック列10Bの構築手順を採用しなが
ら、第3段以後のブロック列10C10D10Eを
構築して行き、最上段のブロック列10Eの構築後に
は、該ブロック列10Eにおける各積みブロック10
10の上部を被覆するようにスラブ(例えば、植生ブロ
ック用スラブ。)Gを結合し、更に、天端コンクリー
ト、土砂等Hを敷設して擁壁の構築を終了する。 【0014】このようなコンクリート擁壁は、各積みブ
ロック1010の前壁2020に有する斜め切欠部
2526によって形成された多くの上下方向の通水孔
2727を備えており、該上下方向の通水孔27
7を介して植栽する。例えば、降雨時に、雨水が各積み
ブロック1010の表面を伝って流れ下るか直に
下方向の通水孔2727に導かれ、各積みブロック1
10の空間部の土等に取り込まれて、植物や小動物
等の生物の生息に必要な水分が確保される。また、連結
壁40、40の上端部4242が前・後壁2030
の中途部に位置しているため、内部へ植生土を充填した
際の転圧が容易であり、隣接する前壁同士、後壁同士が
接触するように敷設されるため、コンクリート擁壁とし
ての機能を充分に奏することができるとともに、植生土
を長期間にわたって保持することが可能であり、この際
に使用する植生土は、植物や小動物が育成されるもので
あれば、いかなるものでもよく、客土、砕石などの各種
の土砂類のほか、植生土のう、やし繊維等も適宜組み合
わせて使用することができる。特に、水衝部には砕石等
や植生土のう、やし繊維等が好適であり、非水衝部に
は、土砂等が好適である。更に、通水孔27が上下方向
に形成されているので、植生土の流出を防止しながら、
植物の種や小動物の進入を可能にするとともに、雨水の
取り込みが可能であるので、植物や小動物などの育成に
好適な程度に植生土の水分を保持することが可能であ
る。このため、通水孔27に沿って植物が成長してコン
クリート擁壁前面に植物が繁茂することとなり、自然に
近い景観を保持することができるとともに、魚類や鳥類
などの生物の餌を供給することができ、自然との一層の
調和が図れることとなる。 【0015】以上、本発明の実施形態について詳述した
が、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、
特許請求の範囲に記載された本発明の精神を逸脱するこ
となく設計において種々の変更ができるものである。例
えば、本発明に採用される積みブロックの切欠部を斜め
切欠部とする記載としたが、切欠部同士により形成され
上下方向の通水孔は雨水等の積極的な導入を図るもの
であって、前記切欠部の断面形状は方形状、湾曲状等で
あっても差し支えない。また、積みブロックへの投入対
象を礫、土等と記載としたが、下方から上方へ水中擁壁
部分、植生擁壁部分、路側擁壁部分の順に構築される海
岸や川岸のコンクリート擁壁にあっては、水中擁壁部分
に砕石等を投入し、かつ、路側擁壁部分に土砂等を投入
すると良く、更に、連結壁を2個と記載としたが、これ
に限るものではない。 【0016】 【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
のコンクリート擁壁は、護岸用あるいは山の土砂の落下
防止用としての優れた機能を有するのみならず、雨水等
の積極的な導入を図り得る通水孔が備えられた積みブロ
ックを採用して、積みブロックの内部の空間を植物や小
動物などの生物の最適な生息空間とすることにより、外
面に植物を繁茂させ、自然に近い景観を保持することが
できるとともに、魚類や鳥類などの生物の餌を供給する
ことができ、自然との一層の調和を図ることを可能とす
るものである。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明のコンクリート擁壁を形成する積みブロ
ックの正面図である。 【図2】図1に示した積みブロックの平面図である。 【図3】図1に示した積みブロックの側面図である。 【図4】図1の積みブロックを採用して構築した本発明
のコンクリート擁壁の縦断面図である。 【符号の説明】 W コンクリート擁壁 10:積みブロック 20:前壁 21 コンクリート層 22 自然石または自然石風の凝石 23 表面層 24 貫通孔 2526 切欠部 27 通水孔 30 後壁 40 連結壁 506070 空間部

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 対向する同形の前壁と後壁とが連結壁で
    橋絡されていて、上下左右に連通する空間部が形成され
    ており、かつ前壁の上端部の裏面および下端部の表面に
    斜め切欠部が形成されてなる積みブロックを、前記各切
    欠部上下方向の通水孔を形成するように斜面に沿って
    連設して前記空間部に土砂や砕石等を詰めてなることを
    特徴とするコンクリート擁壁。
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