JP2557788B2 - 護岸等に使用するコンクリート製ブロック - Google Patents

護岸等に使用するコンクリート製ブロック

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JP2557788B2 JP5163344A JP16334493A JP2557788B2 JP 2557788 B2 JP2557788 B2 JP 2557788B2 JP 5163344 A JP5163344 A JP 5163344A JP 16334493 A JP16334493 A JP 16334493A JP 2557788 B2 JP2557788 B2 JP 2557788B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は護岸等に使用するコンク
リート製ブロックの改良に関し自然環境の保護と維持に
貢献せんとするものである。
【0002】
【従来の技術】この種従来のコンクリート製ブロック
(以下「ブロック」と称す。)は、正方形又は平行四辺
形或いは菱形、短形等でその面積は一平方m(運搬、施
工等の便を考え、広さは一平方mとするのが業界の慣習
である。)のコンクリート製となし、擬石を配した構造
のものもあるが、一般的には表面に或程度の幾何学的凹
凸模様を表現して型枠で大量生産され、施工されたとき
は各ブロックの衝合部は直線状となり、更に直線衝合部
には間隙が生じないようモルタルで目地埋めするものが
普通である。又上記幾何学図形様ブロックの施工にあた
っては目地を適宜間隔を有して施工可能に構成し施工後
当該目地に土砂を投入して草木が生育するように工夫し
たブロックもあったが衝合部(目地や溝)が直線のため
衝合部の土砂が河川の水流や湖沼の波或いは降雨によっ
て流失し遂にはブロックの根を支える土砂まで洗い流す
という障害が発生する。又大々的な護岸ブロック(特に
小河川用。)としては擁壁ブロックや大型U字溝等があ
るが前記ブロックも含めこれら何れのブロックにして
も、施工した場合湖沼や河川の堤防や海岸をコンクリー
ト化するのみで緑を奪い自然を破壊して来たのが現状で
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、上記従来の技術に鑑み、河川や湖沼等の護
岸等に使用する一定の単位面積を有するコンクリート製
ブロックにおいて、施工時に形成される衝合線を直線と
することを止め、なるべく複雑なジグザグ線とすると共
に、モルタルで目地埋め施工して直線形状となすのでは
なく或程度の巾を有し且つ、広狭の一定しない複雑ジグ
ザグ状の衝合溝となし、更に一単位ブロックの中に配置
した擬石も施工後の配列が直線上に並ばないようにし
て、流水や打ち寄せる波の影響を小さくして衝合溝に草
木が生育し易くし、擬石や台座はあたかも自然岩磐や自
然石の如く映え、本発明コンクリート製ブロックの施工
によって自然破壊を最小限にくい止めると共に従来の工
事によって破壊された自然河川や湖沼等の堤防や岸辺に
緑と自然を取り戻す多自然型のコンクリート製ブロック
を提供せんとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、一単位のコン
クリート製ブロック(以下「単位ブロック」と言う。)
を、その台座と台座上に配した擬石とを、想定した前後
左右が相似形からなる複雑多角の幾何学図形区画内に配
置成形可能に、前記複雑多角の幾何学図形状の外型枠と
当該外型枠内に台座と擬石とを同時に成形可能な内型枠
とによって台座と擬石を一体として形成し、この際台座
上に配置した擬石の外周縁及び擬石外周と連らなる台座
上面縁が台座の外周縁から適宜巾ではみ出し部を有し、
当該はみ出し部の下方は遊間部として形成され、他方、
単位ブロックを連結組付施工の際、前後左右に隣接する
単位ブロックと互に衝合して支持し合う衝合手を前記複
雑多角の幾何学図形状をなす外型枠の辺にその先端部が
位置するよう台座と一体的に複数個突設し、更に組付施
工時同じく前後左右に隣接する単位ブロック同志を衝止
連結する連結手をそれぞれ組付時対応する台座周縁適宜
個所に複数突設してなり、施工時に前後左右相対応する
単位ブロックの衝合手を衝合し連結手を連結しつつ連結
組付けた際連結組付施工によって施工面に形成される縦
横の衝合溝が複数なジグザグ蛇行状を呈し且つ当該溝上
にして隣接する各単位ブロックとの間隔も広狭一定しな
い衝合溝を形成し、又台座上の擬石配置線も直線的に形
成されることなく施工され得る構成としたことを特徴と
する護岸等に使用するコンクリート製ブロックである。
上記の構造を有する単位ブロックにおいて、擬石を配置
していない台座上面部分から台座を貫通する適宜形状及
び広さの貫通穴を設ける時は後に述べる発明の作用と効
果を有し、又擬石はより自然石に近く観取され得るよう
単位ブロック内に配置する各個の擬石をすべて形状やそ
の大きさを変えて構成し、更に擬石表面及び台座表面に
は硅砂、白セメント、顔料等着色剤で擬似天然石模様を
描出した構成とした単位ブロックとすることも可能であ
る。次に衝合手の先端面は平面状でもよいし、互に咬合
又は嵌合等組付力強化可能な形状としてもよい。又連結
手は錆止め針金を突設して互に巻き止めてもよいし、掛
止機構や衝止機構で掛止又は衝止してもよくその手段は
限定されるものではない。
【0005】
【実施例】本発明は以上のような構成を有するものであ
るが、次にその実施例について図面に従って説明する。
図1は本発明単位ブロックの外型枠内に内型枠を配した
状態を示す平面説明図であり、図3は単位ブロックでそ
の平面説明図である。(1)は前後左右相似形からなる
特定された複雑多角形の外型枠であり、(2)は内型枠
であって台座(2′)上部の一部輪画線であると共に内
型枠(2)の輪郭でもあり平面形状を示すものである。
又(3)(3A)(3B)(3C)(3D)はそれぞれ
擬石で、(4)は衝合手、(5)は連結手、(6)は貫
通穴である。又図2は型枠にコンクリートを流し込み台
座(2′)及び擬石(3)(3A)(3B)(3D)貫
通穴(6)を形成した状態の図1のA−A線部断面説明
図で、(7)は遊間部である。図面に示すように、本実
施例は14角14辺の複雑多角形の前後左右相似形から
なる外枠(1)の中に適宜大なる擬石(3)(3A)及
び(3B)(3C)を4個と、小なる擬石(3D)1個
を配置し更に貫通穴(6)を一本貫設した構造となって
おり、衝合手(4)は8個でその先端面が凹凸に形成さ
れ台座から突出して配設され且つその面は外型枠(1)
の何れか一辺に接し且つ平行して形成されている。又連
結手(5)は8個で台座(2′)から突出して配設され
ている。そして擬石(3)(3A)(3B)(3C)
(3D)は台座(2′)上面から適宜巾(H)ではみだ
して構成され得るように内型枠(2)が形成されてお
り、はみだし部(H)の下部に遊間部(7)が形成され
ている。擬石(3)(3A)(3B)(3C)の高さは
略々同一につくられ且つその表面部には自然石形状模様
(8)が設けられより自然石に近ずけられている。小擬
石(3D)にも自然石形状模様が設けられ、又何れの擬
石及び台座(2′)上面にも硅砂と顔料等着色剤及び白
セメントの混合で自然石模様(8)を描写している。こ
の着色による模様描写も内外型枠で成型時に行うもので
ある。自然石模様は、例えば群馬石模様とか甲州石模様
或は全国に有名な石材産地の石模様などを自由に表現可
能である。以上のように単位ブロックは、前後左右が相
似である一定の複雑多角形の外型枠(1)と、外型枠
(1)内において台座(2′)と擬石(3)(3A)
(3B)(3C)(3D)を配した内型枠(2)とによ
り、必要に応じて擬石(3)(3A)(3B)(3C)
(3D)と台座(2′)の上面とに自然石の形状と模様
を描出して同時成形により多量に生産可能であって、こ
の単位ブロックを使用して護岸等であり、図3は単位ブ
ロックでその平面説明図である。(1)は前後左右相似
形からなる特定された複雑多角形の外型枠であり、
(2)は内型枠であって台座(2′)上部の一部輪画線
であると共に内型枠(2)の輪郭でもあり平面形状を示
すものである。又(3)(3A)(3B)(3C)(3
D)はそれぞれ擬石で、(4)は衝合手、(5)は連結
手、(6)は貫通穴である。又図2は型枠にコンクリー
トを流し込み台座(2′)及び擬石(3)(3A)(3
B)(3D)貫通穴(6)を形成した状態の図1のA−
A線部断面説明図で、(7)は遊間部である。図面に示
すように、本実施例は14角14辺の複雑多角形の前後
左右相似形からなる外枠(1)の中に適宜大なる擬石
(3)(3A)及び(3B)(3C)を4個と、小なる
疑石(3D)1個を配置し更に貫通穴(6)を一本貫設
した構造となっており、衝合手(4)は8個でその先端
面が凹凸に形成され台座から突出して配設され且つその
面は外型枠(1)の何れか一辺に接し且つ平行して形成
されている。又連結手(5)は8個で台座(2′)から
突出して配設されている。そして擬石(3)(3A)
(3B)(3C)(3D)は台座(2′)の上面から適
宜巾(H)ではみだして構成され得るように内型枠
(2)が形成されており、はみだし部(H)の下部に遊
間部(7)が形成されている。擬石(3)(3A)(3
B)(3C)の高さは略々同一につくられ且つその表面
部には自然石形状模様(8)が設けられより自然石に近
ずけられている。小擬石(3D)にも自然石形状模様が
設けられ、又何れの擬石及び台座(2′)上面にも硅砂
と顔料等着色剤及び白セメントの混合で自然石模様
(8)を描出している。この着色による模様描出も内外
型枠で成型時に同時に行うものである。自然石模様は、
例えば群馬石模様とか甲州石模様或は全国的に有名な石
材産地の石模様などを自由に表現可能である。以上のよ
うに単位ブロックは、上下左右が相似である一定の複雑
多角形の外型枠(1)と、外型枠(1)内において台座
(2′)と擬石(3)(3A)(3B)(3C)(3
D)を配した内型枠(2)とにより、必要に応じて擬石
(3)(3A)(3B)(3C)(3D)と台座
(2′)の上面とに自然石の形状と模様を描出して同時
成形により多量に生産可能であって、この単位ブロック
を使用して護岸等の工事を施工するものである。なお、
擬石数は自由に選択可能なること言うまでもない。
【0006】図4は単位ブロックを使用して護岸する場
合の平面説明図で、想定した複雑多角形(外型枠)の位
置と衝合手及び連結手並びに前後左右の単位ブロックの
組付け位置の関係を示す平面図である。図5は組付施工
図で、図示するように同一形状の単位ブロックでも組付
施工時においては、前後及び左右の単位ブロックの配置
を相対応する擬石が互い違いの配列になるよう配置施工
する。然るときは、前・後・左・右が相似の複雑多角形
を有する外型枠(1)内に同一配列(配置)の擬石
(3)(3A)(3B)(3C)(3D)が内型枠
(2)内に成形されているから前後及び左右の単位ブロ
ックは前後左右を逆転して組み付け施工が可能であるか
ら、その縦横の組み付け方向線(9)(10)は図4に
点線で示す直線状には形成されず複雑なジグザグ線とな
り、当該組み付け線上に相対する単位ブロックによって
形成される衝合溝(11)においてもその巾に広狭あ
り、更にその形状は単位ブロック一対おきに複雑蛇行の
同形状を呈し、従って擬石(3)(3A)(3B)(3
C)(3D)の配列も単位ブロック一対置きに同様とな
るから、図5に示すように、施工面の擬石(3)(3
A)(3B)(3C)(3D)の配置は不規則状の観を
呈し、又縦横の衝合溝(11)においても溝線や溝巾が
不規則状の観を呈して施工される。勿論施工の際は前後
左右の対応する衝合手(4)はその端面が衝合し、互に
支持し合い、連結手(5)は互に連結して単位ブロック
を支持するものである。衝合溝(11)は台座(2′)
から突設した衝合手(5)の衝合と内型枠(2)の輪郭
形状によってその巾と溝形状が形成されるが内型枠
(2)の外縁(輪郭)は台座(2′)の周縁よりはみ出
して形成されており、そのはみ出し巾(H)の分だけ遊
間部(7)が形成され衝合溝(11)は平面巾よりその
分だけ巾広くなっている。以上の配置、衝合、連結衝止
施工が完了したならば衝合溝(11)内に土(12)を
入れそこに草や小灌木などを植えると護岸工事施工個所
に近自然が回復する。
【0007】
【発明の効果】以上説明したように本発明は前後左右が
相似の複雑多角形内に擬石を配置し衝合手の先端面が必
ず前記多角形の辺上に平行して位置するように構成して
あり、このような構造を有する単位ブロックを、施工の
際単位ブロックの施工向きを前後左右互い違いに配置し
衝合と連結によって施行し、当該施工によって生ずる縦
横の衝合溝は巾も形状も不揃いの複雑な蛇行状となり、
大小擬石の配列も複雑な不規則状を呈するから、該ブロ
ック施工面上を流れる河川の水流は横衝合溝上を直線的
且つスムースに流れることなく、流れは蛇行し或は大小
の擬石によってスムースな流れを遮られ流速が落ち又縦
衝合溝方向へ分流が生じ、更には流速方向の擬石の裏側
部分では流れの淀みが生じ、又当該溝の巾広部では流速
が落ちて淀みを生じるなどするので衝合溝に植えつけた
水生植物は流水の力で流されるようなことはないし、該
溝内の土も流水によって洗い流されることもない。勿論
水面下の縦衝合溝には水生植物が自然に自生し繁茂する
ことになる。次に水面上の縦衝合溝と水との関係である
が、大雨によっても降った雨水が衝合溝に集められるよ
うなことはなく、かえって擬石に遮えぎられて横衝合溝
に分流するようになる。例えば図5(実施例)に示すよ
うに縦衝合溝を流れ下る雨水は最上部の単位ブロックに
配置されている擬石(3C)(3B)と疑石(3B)
(3C)とによって形成された衝合溝を流れ下る際、次
の単位ブロックの擬石(3A)に突き当り流速を減じる
と共に左右の横衝合溝へ分流し、一部は次の縦衝合溝へ
と進むが当該溝では溝巾の広い部分(15)で流速が衰
え淀みが生ずる。又左右に分流した水流も左右とも溝巾
の広い部分で流速が減じ淀み、更に右に分流した水流は
擬石(3A)及びこれと相対する擬石(3C)につき当
り流速を減じ当該部で淀むこととなる。同様に左に分流
した水流は擬石(3)に当り縦及び横の衝合溝へ分流し
更にそれぞれ溝巾の広い部分(15)で流速を減じる。
このように衝合溝を流れる水流はそれぞれ複雑に蛇行す
ると共に溝巾の広狭更には擬石による水流の妨害によ
り、大量の降水量によっても縦衝合溝を一気に流れ下る
ことは皆無であり、横衝合溝も同様であるから縦横両衝
合溝内の土は決して流失することはない。勿論各衝合溝
内には土が入れられていること前記の通りでその上面は
殆ど台座と同高面上にあるから本発明単位ブロックでの
施工面に降った雨は施工面全体を流下するものと考えら
れ然もその流下及び流速は擬石(3)(3A)(3B)
(3C)(3D)によって妨害されるから縦衝合溝は勿
論横衝合溝内の土は流失することはない。従って植え付
けた草木は完全に成育する。草木と言っても木は大木と
なるものは勿論避けなければならないこと当然で、殆ん
ど小灌木に限られるであろうし、衝合溝の巾と深さで充
分成育可能なものを選択すればよい。縦横の衝合溝は、
本発明の構成に明らかなように擬石周縁(内型枠周縁)
が台座脚部(13)の周縁よりはみ出して遊間部が形成
されており、そのはみ出し分(遊間部)だけ衝合溝が巾
広くなり且つその分だけ土の量も多く草木の根張り面積
と容積が大となっているから草木の成育を助長する。然
も護岸の水面下は流水によって常時草木の必要とする水
分が供給されるし、水面上の施工面は雨水及び地下水の
毛管現象によって草木に水分が供給されるから草木の枯
死する心配はない。又護岸施工面(ブロック施工面)の
水面下及び水面上においての水流や雨水などの流れは前
記のように一直線でないから縦横衝合溝の草木植込み土
が流失することがないので当該溝巾を従来のこの種施工
目地より相当広く採用しても当該個所から水流によって
台座脚部まで土が流されて護岸用単位ブロックが傾き護
岸施工面に亀裂等が入ることもない。更にダム等湖沼の
護岸に施工した場合は水面から上の擬石が波消しの作用
と効果を有する。縦横の衝合溝に植えられた草木は水面
下においては魚類や水中に住む生物の良好な生息場所と
なるばかりでなく水生植物も自然に生え、あわせて水生
動物の繁殖をも助長され、水面上においては地上生物の
生息の場を与え又植付けた草木ばかりでなく他の植物も
自然に芽生え成長するから施工面全体にわたって失われ
た自然を回復する効を奏するものである。なお、湖沼等
において施工面が風向き等により特に波消しを重要視し
なければならない場合は波消しを必要とする施工面のみ
衝合溝に砕石を埋め込めば波消しに大きな効を奏する。
又水面上及び水面下における施工面においては擬石によ
って水流が妨害されるから擬石間(台座上面)特に擬石
の根元にゴミや土砂が滞留し緑化條件が整い野草や水生
植物が自然に生えるので自然の回復が速進され従来の全
面コンクリートという景観は解消され近自然景観が施工
面に回復される。又擬石や台座の表面に硅砂、白セメン
ト、顔料などを使用して自然石模様を描出した場合は擬
似自然石の集合体と草木の混交した護岸が出現し護岸施
工面全体の環境が素晴らしくなるという効をも奏する。
次に台座に貫通穴(6)を開設しここに土を投入して埋
め込めば貫通穴(6)にも適宜の草木を植えることが可
能であり、そのまま放置しても水中及び陸上において自
然に水生植物や地上植物が適宜成育するし、又当該穴
(6)からの毛管現象による水分の上昇供給は擬石周辺
に生えた植物に水分を与えるし、更に雨水などが滲透す
ることにより衝合溝に生えている植物に水分供給の一助
となるという効をも奏する。又単位ブロックはその構造
上複数の衝合手(4)と連結手(8)とで前後左右の単
位ブロックを衝合及び連結してあるから、従来この種ブ
ロックの施工におけるモルタルによる目地埋めの工事を
実施しなくとも充分にその組み付け力を保持することが
可能であり、この組み付け力は縦・横衝合溝を土で埋め
込むことによって一層強化されるという効をも奏するの
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】外型枠内に内型枠を配した状態を示す平面説明
図。
【図2】図1におけるA−A線部断面説明図。
【図3】単位ブロックの平面説明図。
【図4】単位ブロックを使用して護岸施工する場合の平
面説明図で、想定した前後左右が相似である複雑多角形
(外型枠形状)の位置と衝合手及び連結手並びに前後左
右の単位ブロックの組付け位置関係を示す平面説明図。
【図5】単位ブロックを組付け施工した状態を示す平面
説明図。
【符号の説明】
1 外型枠 2 内型枠 2′ 台座 3 擬石 3A 擬石 3B 擬石 3C 擬石 3D 擬石 4 衝合手 5 連結手 6 貫通穴 7 遊間部 8 擬石表面の自然石形状 9 縦方向組付方向線 10 横方向組付方向線 11 縦横の衝合溝 H 内型枠外縁のはみ出し巾で台座上面部が台座脚から
はみ出した部分の巾である。 12 土 13 台座脚部 14 草、小灌木 15 衝合溝の溝巾の広い部分

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互に連続組付け施工可能な多角形からな
    る護岸等に使用するコンクリート製ブロックにおいて、
    一単位のコンクリート製ブロック全体を、想定した特定
    の前後左右が相似である複雑多角の幾何学図形区画内に
    台座と台座上に一体として形成した擬石とによって配置
    構成し、連続組付施工の際隣接する単位ブロックと衝合
    して互に衝合支持する複数の衝合手の先端が前記複雑多
    角の幾何学図形の対応する辺上にそれぞれ位置するよう
    台座から突出して設けると共に、台座周縁適宜個所には
    隣接するコンクリート製ブロックとの衝止連結用の連結
    手をそれぞれ対応する位置に設け、更に擬石周縁及び一
    部台座上部周縁は台座脚部周縁より適宜巾はみ出し、当
    該はみ出し下部は遊間部として構成し、連結組付け施工
    した際隣接する各ブロックとの間には複雑蛇行状で広狭
    一定しない衝合溝を形成して施工され得るよう構成して
    なることを特徴とする護岸等に使用するコンクリート製
    ブロック。
  2. 【請求項2】 台座の表面部にして擬石間隙部に適宜広
    さの貫通穴を設けて成る前記請求項1記載の護岸等に使
    用するブロック。
  3. 【請求項3】 台座の表面及び擬石表面を、硅砂、白セ
    メント、顔料等着色剤で擬似天然石模様を描出してなる
    前記請求項1又は2記載の護岸等に使用するコンクリー
    ト製ブロック。
  4. 【請求項4】 衝合手の先端部が適宜の広さを有する平
    面又は、隣接する単位ブロックの衝合手と咬合或は嵌合
    等互に支持力強化可能な形状を有することを特徴とする
    前記請求項1又は2又は3記載の護岸等に使用するコン
    クリート製ブロック。
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