JPH1046549A - 護床用コンクリートブロックおよび護床コンクリートブロック工 - Google Patents

護床用コンクリートブロックおよび護床コンクリートブロック工

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JPH1046549A
JPH1046549A JP22183696A JP22183696A JPH1046549A JP H1046549 A JPH1046549 A JP H1046549A JP 22183696 A JP22183696 A JP 22183696A JP 22183696 A JP22183696 A JP 22183696A JP H1046549 A JPH1046549 A JP H1046549A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 河川や湖沼などの法尻や床を形成するための
護床用コンクリートブロックおよび該コンクリートブロ
ックによる好ましいブロック工、更には魚道などをも形
成した護床ブロック工を提供する。 【構成】 四角形、六角形、八角形のように複数の偶数
の側辺を有する正多角形盤状ブロック1における各側辺
中央部に嵌合突部12,12aと該嵌合突部12,12
aを受入れる嵌合凹部14,14aとを交互に形成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は護床用コンクリート
ブロックおよび護床コンクリートブロック工に係り、河
川や湖沼などの法尻や床を形成するための護床用コンク
リートブロックおよび該コンクリートブロックによる好
ましいブロック工、更には魚道などをも形成した護床ブ
ロック工を提供しようとするものである。
【0002】
【従来の技術】コンクリートブロックを用いて河川の法
尻や床などの護岸や水制や根固めのブロック工を形成す
ることは従来から種々に実施されているが、工場生産さ
れたコンクリートブロック相互を連結することが必要
で、このためブロックの側縁部などに連結環を突設し、
このような連結環部相互をシャックルなどを用いて連結
することが広く採用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記したような従来の
護床ブロック工は各ブロックに特別な連結環を一般的に
複数個宛取付けるための工作が相当の工数を必要とし、
勿論シャックルなどを別に用意することとなると共に、
連結施工するためには矢板壁などを形成して河川に無水
の状態を形成することが必要であり、相当に多くの工数
ないし期間を必要とする不利がある。
【0004】また上記のように特別な金具を必要とし、
ブロックの成形と現場における工数の多いことは何れに
してもコストアップとなり、しかも設定されたブロック
の底面部分に急速な底流の発生が避けられず、即ち急速
な底流によってブロックの下面に洗掘の発生が避けられ
ないので折角の護床工によっても充分な床固めを期待で
きないなどの欠点を有している。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記したような
従来のものにおける技術的課題を解決することについて
検討を重ね、シャックルなどを必要としないで連結関係
を構成すると共にブロックの底面側に溝部や凹凸部を形
成して急速な底流の発生を適切に回避し、また上部に補
助部体を嵌合させて魚道を兼ねた好ましい護床ブロック
工を得ることに成功したものであって、以下の如くであ
る。
【0006】(1) 四角形、六角形、八角形のように
複数の偶数の側辺を有する正多角形盤状ブロックにおけ
る各側辺中央部に嵌合突部と該嵌合突部を受入れる嵌合
凹部とを交互に形成したことを特徴とする護床用コンク
リートブロック。
【0007】(2) 正四角形盤状ブロックのコーナー
部に角取り部を形成して八角形としたことを特徴とする
前記(1)項に記載の護床用コンクリートブロック。
【0008】(3) 複数の側辺を有する多角形盤状ブ
ロックの表面に玉石または岩石などの天然石材を埋設し
たり天然石材突出模様または幾何学的凹凸模様を形成し
たことを特徴とする前記(1)〜(2)項の何れか1つ
に記載の護床用コンクリートブロック。
【0009】(4) 複数の側辺を有する多角形盤状ブ
ロックの表面周縁部に空洞状の天然石材突出模様を形成
したことを特徴とする前記(1)〜(3)項の何れか1
つに記載の護床用コンクリートブロック。
【0010】(5) 複数の側辺を有する多角形盤状ブ
ロックの表面に杭または丸太材を格子状に組んで一体的
に取付け若しくはそれらのコンクリート質部材により立
体的に形成したことを特徴とする前記(1)〜(4)項
の何れか1つに記載の護床用コンクリートブロック。
【0011】(6) 複数の側辺を有する多角形盤状ブ
ロックにおける一方の面に交叉して横断した凹溝または
幾何学的立体模様の凹凸部を設けたことを特徴とする前
記(1)〜(5)項の何れか1つに記載の護床用コンク
リートブロック。
【0012】(7) 複数の側辺を有する多角形盤状ブ
ロックの表面に交叉した凹入部を設けると共に該凹入部
に嵌合する基座部と該基座部に設けた堰止め部から成る
補助部体を嵌合させ、または補助部体の係止突部に定着
部材を係止して固定させるようにしたことを特徴とする
護床用コンクリートブロック。
【0013】(8) 多段とされた堰止め部または潜孔
部を魚類など水中生物の体力または好みに応じた通過部
を補助部体に併設したことを特徴とする前記(7)項に
記載の護床用コンクリートブロック。
【0014】(9) 前記(1)〜(8)項の何れか1
つに記載の護床用コンクリートブロックの複数個を、そ
れらコンクリートブロックの嵌合突部と嵌合凹部とを相
互に嵌合させ、またはずらして段状に重ね合わせて設定
したことを特徴とする護床コンクリートブロック工。
【0015】
【発明の実施の形態】上記したような本発明によるもの
の具体的な実施態様を添附図面に示すものについて説明
すると、本発明においては複数の側辺を有する正多角形
盤状体として代表的に図1と図2ないし図3に示すよう
な護床用コンクリートブロックを提案するものであっ
て、採用される河川の流速、流量によって必要とされる
ブロック重量を厚さを変えることによって対応させるが
代表的に図2に示すような方形ブロックの場合は一般的
に厚さが一辺の長さに対し3分の1〜5分の1、特に4
分の1前後である複数側辺の正多角形盤状ブロック1に
おける一方の対向側辺11、11の中間部に幅がブロッ
ク1幅の4分の1前後(5分の1〜3.5分の1)であ
り、突出高さがブロック1幅の8分の1前後(9分の1
〜7分の1)である嵌合突部12、12を対設し、また
他方の側面13、13には該嵌合突部12を受入れる嵌
合凹部14、14を対設したものであり、この方形ブロ
ックにおいては、全周360度を4辺で割った90度を
各ブロック回転させ、嵌合凹部に嵌合凸部を突き合わせ
て据え付けることで矢板壁等で水を堰止めなくても連続
して護床工を形成できる。なお前記した正多角形盤状ブ
ロック1の各側辺長さは一般的に1.0m以上であり、ま
たブロック1の重さは300kg以上5.0トン程度であ
る。
【0016】図1に示すものは本発明による正多角形盤
状ブロックとして側辺数が中間的である六角形盤状ブロ
ックが示されているが、それらの各側辺における中央部
に嵌合突部12と該嵌合突部12を受入れる嵌合凹部1
4とが交互に形成されている。このような図1のものに
対し図2のものは本発明正多角形盤状ブロックとして側
辺数が少ない四角形盤状ブロックの場合を示し、この場
合においても嵌合突部12と嵌合凹部14とが各側辺の
中央部において交互に形成されていることは図1の場合
と同じである。
【0017】更に図3においては側辺数の多い八角形盤
状ブロックが示されているが、この場合においても各側
辺における中央部に嵌合突部12と嵌合凹部14とが交
互に形成されている。また図4のものは図2の四角形盤
状ブロックのコーナー部に角取り部を形成したブロック
全般としては同じく八角形であるが、嵌合突部12と嵌
合凹部14の配設については1つおきの各側辺中央部に
おいて交互に形成されている。
【0018】図5と図6には上記のような盤状ブロック
1を連繋設定して護床ブロック工を形成する構成関係が
示され、図5のものは図1に示したブロック1によるも
ので亀甲型に各ブロック1が組込まれ水流などの外部作
用力に対し安定な設定をなし得ることは明らかである。
図6のものは図2に示したブロック1による護床ブロッ
ク工であって整然たる組合わせ状態を形成し得ることは
明らかである。また図3に示したコンクリートブロック
を用いた護床ブロック工は図7の如くであり、コーナー
部が四角形の空間部33が形成されるが図2の四角形盤
状ブロックと組み合わせることで一面に敷き詰めること
ができ、パズルの如くなりより強固に安定する。なお、
図4に示したコンクリートブロックによる護床ブロック
工は図8の如くであるが、連繋されたブロック間に空間
部34が形成され、これらの空間部34はブロックの厚
さ方向における通水および魚類などの出入を図らしめ
る。
【0019】更に本発明においては図9と図10のよう
なコンクリートブロックを得ることができ、即ち上記の
ような複数側辺を有する正多角形盤状ブロック1の底面
に中央部で直交状に交叉し、ブロック1のコーナ部から
コーナ部に達し、中央位置で交叉した凹溝2を形成した
もので、このものは河川の流れ方向に対し凹溝2が45
゜の方向を採って設置されることによりブロック底面に
おける底流の速度を減少して洗掘を防止し、また水底部
棲息魚などの住み処や魚道として機能する。前記凹溝2
の幅は入口部(底面)でブロック幅の6分の1前後(5.
5分の1〜7分の1)、奥部(谷部)でブロック幅の9
分の1前後(8分の1〜10分の1)の断面的に台形を
なし、その深さはブロック厚さの3分の1前後(2.5分
の1〜4分の1)である。
【0020】図9と図10に示したものは、前記嵌合突
部12および嵌合凹部14がそれぞれ円弧状(半円状)
のものであるのに対し、図11に示したものは台形状の
嵌合突部12aと嵌合凹部14aを設けた場合が示され
ており、凹溝2については図9、図10のものが台形断
面であるのに対し図11のものは円弧状断面であるが、
そうした嵌合突部12、12a、嵌合凹部14、14a
のブロック1に対する寸法関係、あるいは凹溝2の寸法
関係は前記したところと同様である。
【0021】なお上記した図9および図10のものは正
方形盤状ブロック1の角部に角取り面15が形成され、
従って前記した凹溝2はそうした角取り面15に開口さ
れていることは各図に示されている通りであり、このよ
うなブロック1を嵌合突部12と嵌合凹部14を嵌合さ
せて配列した状態は後述する図14および図15の如く
であって、角取り面15が突き合わされた状態で配設さ
れることにより各ブロック間に厚さ方向の角形孔9が形
成されることは図示の如くで、前記図7、図8について
説明したところと同様であり、図14の角形孔9はブロ
ック1の底面、特にその凹溝2などに連通していて上部
からの魚類出入を図らしめ、洪水時などの増水時におけ
る一時退避所や休憩場所となる。図15は流速を落とす
ため凹溝2を表面側として配設したものである。また斯
かる角形孔9に対しては適宜石材や建設廃材であるコン
クリート塊などを充填して水生昆虫や稚魚などの水中生
物棲息部となし、また石材間通水による礫間接触酸化で
河川水の浄化を図らしめ、図14においてはブロック底
部に進入した流水を上方に放流してブロック工の安定化
を図る。
【0022】上記したような図9〜図11のものに対し
てその図9に示したようなブロック上面に保持部材取付
部3を配設して丸太状部材4を杭状として取付けた状態
は図12に示す如くであり、また底面に円形凹溝を形成
した図11のようなブロックに対し丸太状部材4を間隔
を採って横設し多段の格子枠状に組んで枠状部5として
取付けた状態は別に図13として示す如くであり、更に
図12のようなブロックとその上面に図13のような枠
状部5を取付けたものを水制を兼ねた護床ブロック工と
して河川などの底部に連繋設定した状態は前記した図1
4として示す如くである。
【0023】即ち、図12のように略一定高さの丸太状
部材4を杭状として配設したブロックを図14に示すよ
うに河川の流れ方向に対し直角方向として岸部から突設
することによって透過性水制工を構築し丸太状部材4が
水の流れを減速乱流させて多種多様な流れを形成し、ま
た流れの背面側に土砂が堆積して渕や瀬を形成し、更に
水制工の下流側には大きな湾処の淀み部を作って何れに
しても魚類等の生育に適した条件を構成し、杭の高さを
変化させることによって水鳥などの止り木とすることも
できる。図13のように多段枠状5としたものにおいて
はその中に天然石材や前記した建設廃材としてのコンク
リート塊32などを装入充填させて木工沈床を形成し河
川中に浮島あるいは水制工としての作用を得しめ、石材
間の通水で水の浄化を図ると共に小魚や水中昆虫などの
棲息、避難に適した条件を形成する。なお図13に示し
たような多段枠状体の上部にヤシ繊維材や石綿繊維など
の天然繊維やスポンジ等の植生部材を設置することによ
り、ヨシやアシあるいはガマなどの水辺植物を生育せし
めることができ、即ちこのような自然生育植物による浄
化や緑化によって自然に適合した景観を形成することが
できる。
【0024】更に本発明によるものは前記したような凹
溝2側を表面としたブロック工を形成することができ、
即ち図15としてそうした設定状態が示されており、流
速の速い河川においてはその流れ方向に対し45°の傾
斜角を採って設定された凹溝2はその流速を低減して遊
泳力の弱い魚類の通路となり、また流水の少ない条件下
においてはその流路となる。凹溝2の交点である角形孔
9は休息場や洪水時の避難場所となり、またこの孔に石
材やコンクリート塊32を充填して水生昆虫の棲息場と
しても機能せしめ、また河川底面の凹凸を吸収し、ブロ
ック1を河川底に沿った安定状態に設定せしめる。
【0025】図16には図9および図10に示したよう
なブロック1において底面の凹溝2を断面円形状として
形成したものが示され、しかも該ブロックの表面に玉石
や割石などの天然石材を埋設し、あるいは擬玉石または
擬岩状のような天然石立体模様6を形成したブロック1
aが示され、このような天然石材や立体模様6によって
水の流れを変化させ、特に上下方向に変化させることに
よって空気を水の中に取込んで溶存酸素量を高め、同時
に攪拌作用して水質浄化を図るようにしたものが示され
ている。このような天然石材や立体模様6は場合によっ
てはブロック1a自体が天然の河川床に準じた外観を形
成することはその配設関係を示した図17の如くであっ
て、上記のような天然石材または立体的模様6部分には
水草や藻類が着生して魚類などの餌場を提供する。また
底面の凹溝2や角形孔9は前述した如くで休息所や隠れ
場のある自然の河川底にマッチした護床工を提供するこ
とができる。なおブロック1aには適宜にブロック表面
の立体的模様6の間に凹み部10を形成することで一時
休憩場である澱み部を形成することができる。
【0026】図16、図17に示したような天然石立体
模様6はこれに代えて後述する図27と図28に示すよ
うに幾何学的立体模様7を形成し、あるいはブロック1
の中央部に凹部8を幾何学的に形成したブロック1bと
することができる。即ち前記立体模様7は水流に変化を
与えることは上述した立体模様6と同様であるが、別に
図27として示すように立体模様7が各コーナ部に突設
されたものにおいて底面に図28のように形成された幾
何学的凹部8を図29のように前記立体模様7を4個集
合させて形成される集合立体模様16とし、このような
集合立体模様16を前記した図28に示すような幾何学
的凹部8に対して、別に図32に示すように段重ねして
嵌合設定するならば上下層のブロックが相互に係合し強
固に集合一体化した大重量の護床ブロック工を形成する
ことができ、法面水際部などの護岸壁としたり、河川の
横断面に対し中央部を一段低くすることにより簡易な砂
防ダムなどとして採用し得る。
【0027】図18〜図20には本発明によるもう1つ
のブロックとして魚種や魚の体力に見合った多様な魚道
を形成することができるようにされた粗石斜面型ブロッ
クが示され、図21と図22にはその連繋配設状態の断
面図と平面的関係が示されている。即ち、このブロック
は図21に示すように急流落差部に対し傾斜状に設定さ
れるものであって、各ブロックにはその表面に図18に
おいて示されているように大小の高さの異なった多数の
天然石材を埋設し、あるいは天然石材様の擬石または擬
岩模様6を配設し、しかも部分的に澱み部となる凹み部
10や遊泳力の弱い魚種の休息場、鳥類からの避難場所
となる空洞状擬岩模様20をコーナー部に形成したもの
で、このようなブロック1cで図21のように河川床を
形成することにより水はその石材または模様や凹み部1
0の間にその大きさや高さの相異および配設関係から多
様に流速、水深の変化した水流を形成することになり、
遊泳する魚は夫々の魚種や体力(遊泳力)に応じた水流
を選んで遡上または流下し得るものである。
【0028】即ち落差を有する水路において単に堰を設
けたのでは殆んどの魚が遡上できないことになり、上流
で産卵または孵化ないし放流した稚魚等は堰部からの落
下による衝撃ないし圧力で内蔵を損傷あるいは弱化せし
められることとなるのに対し、上記のように大小多数の
石材または石材状模様6の配設されたブロック1cを設
定することによって流速や水量(水深)が多様に異った
複合流を形成せしめ、適切に選択された遡上または流下
を可能となし得る。またブロック1cのコーナー部に股
がって下部に出入口を設けた空洞状擬岩模様20が形成
され、遊泳力の弱い魚種は一気に遡上できないので休息
が必要であるが、水深が浅いので鳥などの攻撃を受け、
餌となり易いが、庇ないしカバーつきとすることにより
上方から見えないことになり安心して休息できる退避所
として有効に利用され、遡上、流下が容易にできる。
【0029】図23〜図26には空洞状擬岩模様を各周
辺部の中間に配置し、部分的に凹部を形成した本発明に
よる護床用コンクリートブロック1dが示されており、
ブロック1dの中央部の如きに澱み部となる凹み部10
を形成すると共に上述した図17までのものと同様の石
材または石材状模様6とブロック1dの中間部における
既述したような嵌合突部12aまたは嵌合凹部14a部
分に空洞状擬石模様20を形成したものである。
【0030】即ち、これら図23〜図26を単なる河床
に使用したときは澱み部となる凹み部10の形成によっ
て魚の休憩場が得られ、流下する土砂の堆積によって水
棲昆虫などの住み場ともなる。またブロック1dの境界
部に股がって擬石模様20が形成されると共に該擬石模
様20の内部が空洞部として貯水し、単なる護床工とし
た場合は遊泳魚類などの休養または退避所となる。また
図21に示すように粗石斜面式魚道とした場合において
は前述した図18〜図22と同様の効果を得ることがで
きることは云うまでもないことである。
【0031】なお前述した図27のように幾何学的立体
模様7が突出したもので図29のように配列設定するこ
とで水流に変化を与えることは上記の如くである。また
図28のように幾何学的凹部8を底面側に形成したもの
で上向きとしてブロック1bを図31に示す如く配列設
定したものはその上を河川水が流れることによって各凹
部8内に澱み部が形成され、魚類などが遡上する場合に
おいて一時的な休み場を提供することができる。またこ
の状態で図29においては底部の凹部8が、図31にお
いては底部の立体模様7が河川床の凹凸に対処し安定な
設定を図ることは前述したところと同じである。
【0032】この図27に示したようにブロック1bの
角部に幾何学的立体模様7を配設して根固め工とした場
合においても前記した図12に示したものと同様に丸太
状部材4を配設することができることは図30に示す如
くで、このように丸太状部材4を配設した透過性水制工
は図30のように配設された護床ブロック工において集
合立体模様16による水流変化と丸太状部材4による前
記図12による作用の双方を結合した水制作用を得しめ
る。更に図13のように丸太状部材4を格子枠形として
組んだ井桁枠状部5を形成して天然石材やコンクリート
塊を装填することによって木工沈床を形成することがで
き、例えば図30に示すように岸部から直角方向に突出
させて設置することによって好ましい水制工を得ること
ができる。
【0033】図33と図34はブロック上に凹入屈曲し
た流路18を形成した本発明による護床用コンクリート
ブロック1eおよびその連繋設定された護床コンクリー
トブロック工状態が示され、また図35と図36にはこ
のようなコンクリートブロック1e上にストレートな流
路を形成するようにした本発明護床ブロックおよびその
連繋設定状態が示されている。
【0034】即ち、これらのブロック1eにおいては何
れもブロック1eの上面中央部に方形凹部17が形成さ
れ、また該方形凹部17と周縁を連結する連結凹溝18
が同じく上面に形成され、図34のブロックは方形凹部
17の端部寄りに連結凹溝18が形成されたもので、図
36のものは連結凹溝18をブロック1eの中央部に設
けたものであって、ブロック1e上を流れる水は方形凹
部17部分で澱み状態となり、図33に示したものの凹
溝18は左右に振り分けられて直線の流路とならないよ
うな幾何学的模様としたもので、水流を蛇行させると共
に分流するので流速を遅くでき、ブロック上面における
凹部17および凹入流路18の各部において流速、水深
が異なり、魚種の大小や遊泳力の違いによる最適の流路
を選択せしめ、特に急流部の根固め工としてその底部流
速低減を図るのに適している。また図35、図36に示
したものの凹溝18内では流路が直線状となり、流速が
大で遡上、流下が最短となるが、この場合には淀み状態
の方形凹部17が近接して形成されているので魚類など
の遊泳通過に特別な困難さはなく、特に流速の遅い下流
側の根固め工に適している。なお何れのブロックも方形
凹部17と凹溝18部分で充分な水深を確保できるので
鳥類からの保護としても機能する。
【0035】図40には図37〜図39に示すような突
出部19を中間に形成した補助コンクリートブロック2
1を用いてこの図40に1例を示すように嵌合させ、別
に図41と図42に示すように河川落差部の傾斜面に沿
ってブロック1fを配設し、補助ブロック21を流水方
向を横断する方向として設定する全面越流型の階段式魚
道あるいは部分越流型のアイスハーバー式魚道の場合が
示されている。即ちブロック1f上に形成された流路が
浅くされると共に直線状のもののみとして補助ブロック
21を嵌合設定するようにしたもので、補助ブロック2
1において溢流が形成され、またこの補助ブロックより
上流側はプール式に貯水された階段式魚道を形成するこ
とができる。補助ブロック21における突出部19には
その両側に該補助ブロック21の側方に突出した係止段
31を形成してよい。
【0036】前記した図37〜図40において夫々示さ
れているように、補助ブロック21においては中央部の
如きに切欠部22が低く形成されることにより全面が越
流し、しかも中央部とその両側で溢流の水深、速度が変
化した全面越流型階段式魚道となり、魚種、魚体の如何
によって適宜の位置を選択して通過することができ、図
42に示すような突出部19の背面下部部分は休憩場所
となる。また前記切欠部22を深く形成することにより
切欠部22のみから溢流し、両端部部分が静水域のプー
ル部となって、遊泳力の弱い魚の休憩場所となり、越流
型アイスハーバー式魚道とすることができる。なお補助
ブロック21その底部において図38または図39に示
すような通口23またはそれと交叉方向の通口24を形
成し、流れる水の少い条件下においても水流が堰止めら
れることなく魚道を形成し、あるいは通常状態において
休息部ないし穴居魚の棲息部とすることができる。更
に、この図38、図39のものにおいて突出部19の形
状を断面円弧状として流水をスムースにさせるものであ
り、図38のものはその表面を岩石状模様として自然景
観に即応するようにしたものである。
【0037】図45〜図48には前記した図37〜図3
9とは別の補助ブロック21として溢流部が一側におい
て高く、他側において低くなるような段差を採って形成
された若干例が示されている。即ち図45〜図47のも
のは高低の一様な段差を採って形成された場合であっ
て、この補助ブロックの用法としては図42のような水
流方向を横断した設定状態で一段毎に180°反転させ
て設定することにより流下形成される流路を蛇行させ、
その流速、水深を変化させることができ、勿論低い段差
部を同じ側として流路を直線状に形成せしめ、更には複
数列のブロック列において対称的に段差部を位置せしめ
水流の幅を広くすることができ、何れにしても形成され
る流水の幅、勾配などを対象とする魚種に即応せしめ自
在な魚道を形成し、また季節の如何などに応じて適宜に
変化させることができる。なお図46に示すような玉石
模様、図47のような岩模様とすることにより自然景観
にマッチさせ得ることは前述同様である。また図48の
ものは傾斜状に段差を形成した場合であり、これらのも
のは図37〜図39のものをも含めその何れかを適宜に
選んで図40のようにブロック1fに取付けることがで
き、またこのような補助ブロック21のみを各種準備し
ておくことにより同じ図40のようなブロック1fを用
いて単なる根固めとし、あるいは溢流状態がそれぞれに
異なった魚道を兼ねる本発明の護床コンクリートブロッ
クとして簡易且つ低コストに提供することができる。
【0038】図49には図1に示したような六角形状ブ
ロック1に関して前述した図33〜図36に示したよう
な凹入した流路18および中央凹部35を形成したもの
とし、このようなブロック1を連繋配設した根固めとし
ての護床コンクリートブロック工の状態が示されてい
る。即ち中央凹部35は正六角形状をなすことは図示の
如くで、そのような中央凹部35の各側辺中央部方向に
前記流路18が配設され、また嵌合突部12と嵌合凹部
14との嵌合によって設定されることは図示の如くであ
るが、このようにして連繋設定されたものは方向性のな
い根固めコンクリートブロックとなり、河川の流水方向
に対しどのような方向に配設連繋しても常に安定状態の
設定をなすことができる。
【0039】本発明によるものは一般的には図14、図
15、図17、図21、図22、図26、図29〜図3
2、図34、図36、図41、図42に示すように多数
個のコンクリートブロック1または1a〜1fを連繋設
定することにより容易に水際の護岸、水制、根固め、魚
道、砂防等の護床コンクリートブロック工を形成するこ
とができる。このように連繋して設定された各コンクリ
ートブロック1〜1fは嵌合突部12、12aが嵌合凹
部14、14aに嵌合設定されていることからして河川
流などの作用を受けても変動することが相互間で抑制さ
れて、所定の設定状態を維持することができる。
【0040】前記した図9〜図42のものは比較的簡易
な構成となる図2に示した四角型や図4の八角形コンク
リートブロックに関して示したが、同様の関係は前記し
た図1または図3に示したようなコンクリートブロック
に関しても略同様に実施することができることは明らか
である。即ち図1に示したような正六角形状をなしたコ
ンクリートブロックまたは図3に示すような正八角形状
をなしたコンクリートブロックの場合においては凹溝2
が例えば図9〜図13、図16のように正四角形状のコ
ーナー部に角取り部を形成した八角形のコンクリートブ
ロックの四角形のコーナ部にあたる間に設けられること
に代え、例えば図49に示したように対向側辺の中央部
間に設けられることによりブロックを連繋状態に設定し
た場合に凹溝2が相互に連結した流路として形成される
ことは明らかであって、このように側辺の中央部間に設
けられた凹溝2は正確に45°方向を採ることはないと
しても河川の水流方向に対し適当な傾斜角を採って設定
されることは明らかで図9〜図13、図16などに関し
て上述したような作用効果を同様に得しめることができ
る。
【0041】なお前記したような補助コンクリートブロ
ック21を用いる場合において、特に図37〜図39、
図45〜図48に示すように突出部19の両側に係止段
31、31を対設したものを用いるような場合などにお
いて流量が多かったり、流速が速くて補助ブロックが自
立しにくい場合図43または図44に示すような固定連
結構造を採用することができる。即ち図42のようにブ
ロックAの基礎部Cと補助ブロックBの係止段31との
間にボルトなどの固結手段26またはインサート筋27
や座金28を用い、また適宜にコンクリート30を充填
し、鋼製ボックス29の如きと前記したような固結手段
26、27、28とを一体化した強固な固定ないし連結
を図るものである。
【0042】上記したような本発明によるものは、複数
の側辺を有する正多角形盤状ブロックにおける各側辺中
央部に嵌合突部と該嵌合突部を受入れる嵌合凹部を交互
に形成したことにより河川床などに複数個のブロックを
沈降設定するに当って各ブロックの嵌合突部を嵌合凹部
に係合させることによりブロック相互の連繋を図った設
定をなすことができ、従って河川床などから殊更に矢板
壁等を形成して排水などをすることなしに所定の設定関
係を形成し得る。
【0043】前記正多角形盤状ブロックが正六角形状で
あることにより河川、湖沼ないし海岸の底面ないし岸部
に設定されて流水または波力を受けた場合において方向
性の少ない安定係合設定関係を形成せしめ、嵌合凹部と
嵌合突部との嵌合状態を適切に保持して根固め目的を有
効且つ適切に達成する。
【0044】前記正多角形盤状ブロックが正四角形状と
されることによりその形状を単純化し、型枠などをも含
む全般的な設計製作、管理ないし製品の整理や運搬など
を容易とする。
【0045】前記正多角形盤状ブロックが正八角形状と
されたことにより根固め工としての設定状態において多
数のブロックが相互にバランスして連繋係合した設定状
態を形成し、またその設定状態を安定化する。
【0046】前述したような正多角形盤状ブロックの表
面に玉石または岩石などの天然石材突出模様または幾何
学的凹凸模様を形成したことにより形成された根固め工
上における流水速度を低減し、また河川周辺の景観を良
好とする。更に水草や藻類の着生を容易として魚類など
の餌場を形成し、更に粗石斜面型の魚道の如きとしての
機能を適切に具備させることができる。
【0047】前述した正多角形盤状ブロックの表面周縁
部に空洞状の天然石材突出模様または幾何学的突出模様
を形成したことにより複数個のブロックに股がって大型
の突出模様を形成して上記したような流速低減、景観良
好などの作用を効果的に得しめ、またその空洞状内部を
魚類などの棲息ないし退避域として有効に利用させる。
【0048】前述した正多角形盤状ブロックの表面に杭
または丸太材若しくはそれらのコンクリート質部材によ
る立体的模様を設けたことにより好ましい透過性水制工
を形成して適切な水流の変化を図る。
【0049】複数の側辺を有する正多角形盤状ブロック
における一方の面に交叉して横断した凹溝を設けたこと
により設定されたブロックの底面において適宜に通水
し、またブロックと河川の底面との間において好ましい
係合関係を形成して安定な設定状態を構成し、しかも適
宜に穴居性魚類ないし水中生物の棲息域を形成する。
【0050】また上記のような正多角形盤状ブロックに
おける一方の面(実質的に底面)に交叉した凹溝を設け
たことによりこの一方の面を底面として設定せしめて正
多角形盤状ブロック底面で通水を可能とし、特に前記凹
溝が河川流方向に対し傾斜した方向に設定することによ
り該凹溝の通水速度を緩慢化してブロック底面における
土砂などの洗掘を防止する。しかもこの一方の面をブロ
ックの上面として設定し、即ち水流方向に対し凹溝を傾
斜状に設定して水流の速度を制御し、また河川の流水が
少量となっても魚類などの通行する細流を確保する。
【0051】更に上記したような方形盤状ブロックのコ
ーナ部に角取り面を形成し、該角取り面間に交叉した凹
溝を設けることにより配設されたブロックのコーナ部間
に上下方向の開口を形成して上記した凹溝内における通
水を円滑に図り、即ち凹溝内の水を上下方向に給排水せ
しめて底面のみにおける急激な流水をなからしめて洗掘
などを防止すると共に魚類など水中生物の凹溝内進入ま
たは退出を容易とする。また開口部に天然石材や建設廃
材であるコンクリート塊などを充填することにより空隙
部を各種水棲生物の住み処とすると共に流れる河川水の
浄化を図る。
【0052】前記したような各側片中央部に設けられた
嵌合突部と嵌合凹部が何れも円弧状であることによって
それら嵌合突部と嵌合凹部間における嵌合を容易且つ的
確化し、また連繋設定されたブロック相互間で水流など
による若干の移動を許容し、無用な損傷欠損原因を解消
する。なお前記嵌合突部と嵌合凹部が何れも台形状であ
ることによってブロック相互間の嵌合設定を容易とする
と共にブロック相互間での移動によってそれら嵌合突部
と嵌合凹部間での係合関係を強固ならしめると共にその
移動を適度に制限し、安定した設定を可能とする。
【0053】正多角形盤状ブロックにおける他方の面中
央部に凹入部を設けたことによりこの他方の面を上面と
して設定したときにブロック表面中央に凹所による澱み
部を形成して水勢を緩和し、また遊泳魚類などの休憩場
所を形成し、更に一方の面におけるコーナ部に方形幾何
学模様を突出形成したものとして採用して配設した場合
にそれら方形幾何学的模様を集合させた集合立体模様を
受入れて積層された配設ブロックの上下方向における結
合を図り、水際部の護岸や簡易な砂防ダムとしての機能
を得しめることができる。
【0054】前記のような石材様などの立体模様や凹部
を形成した正多角形盤状ブロックの表面における周縁部
に空洞状天然石材立体模様を形成したことによりブロッ
クの周縁境界部をこの空洞状天然石材立体模様でカバー
して護床工あるいは魚道を兼ねた護床工とした場合、該
空洞状天然石材模様内を魚類などの棲息ないし鳥類など
の天敵からの退避域として利用させる。
【0055】正多角形盤状ブロックにおける他方の面中
央部に凹入部を設けると共に該凹入部に連通した溝部を
嵌合突部または嵌合凹部部分またはその側方の何れかに
設けたことによってブロック表面を幾何学模様として多
様な流れや澱み部を形成し、立体的模様と同様に魚類の
棲息ないし避難場として有効に機能する。
【0056】前述したようにブロック表面に十字状凹入
部を設け、このような凹入部に嵌合する基座部を形成す
ると共に該基座部に堰止め部を設けた補助部体を嵌合さ
せたことによって一般的手法によって平易に得られるブ
ロックにこの補助部体を嵌合させて堰止め部をもったブ
ロックとなし、即ち比較的小型且つ簡易に得られる補助
部体として各種のものを準備することにより同じブロッ
クを用いて多様な堰止め部つきブロックを低コストに提
供し、またそれら堰止め部によって全面越流式階段ある
いは部分越流式アイスハーバー型魚道としての作用を異
にした護床工を自在に形成させる。
【0057】多段とされた堰止め部または潜孔部を配設
し、魚類など水中生物の遊泳力または好みに応じた通過
部を補助部体に併設したことにより前記のように嵌合設
定される補助部体により多様な魚類など水中生物に即応
し魚道を兼ねた護床工を形成する。
【0058】前記したような護床用コンクリートブロッ
クの複数個を、それらコンクリートブロックの嵌合突部
と嵌合凹部とを相互に嵌合させて設定したことにより複
数個のコンクリートブロックが相互に連繋された護床コ
ンクリートブロック工を殊更に河川床の水を排除するこ
となしにコンクリートブロックの落し込み操作によって
平易に構成させる。
【0059】上記したような護床コンクリートブロック
の複数個をそれらコンクリートブロックの嵌合突部と嵌
合凹部とを相互に嵌合させて設定したことにより各根固
めコンクリートブロックを簡易に嵌合連繋した設定をな
すことができ、従って河川中に矢板壁を形成して充分に
排水するような煩雑で相当の作業量を必要とすることな
しに適切な根固めコンクリートブロック工を形成せしめ
得る。
【0060】前記したように形成される護床コンクリー
トブロック工におけるコンクリートブロック間に上述し
たような補助部体を配設し、該補助部体の係止突部に定
着部材を係止させ水平面に対し適度に傾斜させて固定し
たことにより補助ブロックの幅方向中間における突出部
により根固めコンクリートブロック上を流下する水流を
堰止めてプールを形成し溢出せしめることができ、この
根固めブロック上を遊泳する魚類などに対する好ましい
魚道を形成する。
【0061】
【発明の効果】以上説明したような本発明によるときは
矢板壁などを形成して河川などにおける目的施工部を無
水状態とすることなしに平易に連結施工することがで
き、しかも特別な金具や固定部材などを必要としない
で、コンクリートブロックを順次に落し込み嵌合突部を
嵌合凹部に嵌合させる程度で目的の施工を低コストに達
成せしめ、しかもこのような護床工において不可避的な
洗掘の如きを適切に防止し得るなどの好ましい効果を有
するものであって工業的にその効果の大きい発明であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるコンクリートブロックの1例を示
した斜面図である。
【図2】本発明によるコンクリートブロックの比較的簡
易な構成例の斜面図である。
【図3】本発明によるコンクリートブロックの比較的複
雑な構成例を示した斜面図である。
【図4】図2のコーナー部に角取り部を形成した構成例
の斜面図である。
【図5】図1に示したコンクリートブロックで得られる
護床ブロック工の平面図である。
【図6】図2に示したコンクリートブロックによる護床
ブロック工の平面図である。
【図7】図3と図2に示した各コンクリートブロックを
併用した護床ブロック工の平面図である。
【図8】図4に示したコンクリートブロックによる護床
ブロック工の平面図である。
【図9】本発明によるコンクリートブロックのもう1つ
の構成例を示した表面側斜面図である。
【図10】図9に示したものの底面側斜面図である。
【図11】更に別の本発明によるコンクリートブロック
の表面側斜面図である。
【図12】図9、図10に示したコンクリートブロック
に木材部体を垂立状に取付けたものの1例を示した斜面
図である。
【図13】図11に示したコンクリートブロックに木材
部体を格子枠の井桁状に取付けたものの斜面図である。
【図14】図9、図10および図12に示したコンクリ
ートブロックの連繋施工したブロック工状態を示した平
面図および底面図である。
【図15】図10に示したコンクリートブロックを表面
側として連繋施工した護床ブロック工の平面図である。
【図16】本発明によるもう1つのコンクリートブロッ
クを示した斜面図である。
【図17】図16のコンクリートブロックについて連繋
施工したブロック工の平面図である。
【図18】本発明によるコンクリートブロックに空洞部
を設けたブロックを示した平面図である。
【図19】図18に示したものの側面図である。
【図20】図18、図19に示したブロックについて空
洞状擬石模様部の断面を示した平面図である。
【図21】図18〜図20のブロックについての連繋施
工状態の断面図である。
【図22】図21に示したブロック工についての通口な
いし空洞部配設状態の断面を示した平面図である。
【図23】本発明による空洞部を設けた更に別の例を示
したコンクリートブロックの平面図である。
【図24】図23に示したものの側面図である。
【図25】図23、24に示したものの空洞部を断面し
て示した平面図である。
【図26】図23〜25に示したブロックを連繋せしめ
て得られるブロック工について空洞部の配設状態の断面
を示した平面図である。
【図27】本発明によるコンクリートブロックの幾何学
的立体模様を配設したものの斜面図である。
【図28】図27のコンクリートブロックの底面に幾何
学的凹部を設けたものの背面側からの斜面図である。
【図29】図27に示したコンクリートブロックによっ
て形成されるブロック工の平面図である。
【図30】図27に示したコンクリートブロックに対し
木材部材を取付け、また格子状の枠状部を形成したもの
によって構成されるブロック工の平面図である。
【図31】図28に示したコンクリートブロックによっ
て形成されたコンクリートブロック工の平面図である。
【図32】図27、図28に示したコンクリートブロッ
クによる積層ブロック工の構成関係を示した断面図であ
る。
【図33】本発明による更に別のクリートブロックにつ
いての斜面図である。
【図34】図33に示したコンクリートブロックで形成
されるブロック工を示した平面図である。
【図35】本発明によるもう1つのコンクリートブロッ
クについての斜面図である。
【図36】図35に示したコンクリートブロックで形成
されるブロック工の平面図である。
【図37】本発明における補助コンクリートブロックの
1例についての斜面図である。
【図38】本発明における補助コンクリートブロックの
別の1例についての斜面図である。
【図39】本発明における補助コンクリートブロックの
更に別の1例についての斜面図である。
【図40】図37に示した補助ブロックを本発明コンク
リートブロックに取付けた状態の斜面図である。
【図41】図40に示したコンクリートブロックによる
ブロック工の構成関係を示した平面図である。
【図42】図41の中央部における横断面図である。
【図43】本発明におけるブロック固定構造の1例を示
した部分的断面図である。
【図44】図43とは別のブロック固定構造を示した断
面図である。
【図45】本発明による補助ブロックの1例を示した斜
面図である。
【図46】本発明による補助ブロックの別の例を示した
斜面図である。
【図47】本発明による補助ブロックの更に別の例を示
した斜面図である。
【図48】本発明による補助ブロックのもう1つの例を
示した斜面図である。
【図49】本発明による図1に示したようなコンクリー
トブロックについて更に中央凹部と凹入流路を配設した
別の例を示した平面図である。
【符号の説明】
1 正多角形盤状ブロック 1a 表面に天然石状立体模様を施した正多角形盤状ブ
ロック 1b 表面に幾何学的立体模様を施し底面中央部に嵌合
凹部を設けた正多角形盤状ブロック 1c 表面に天然石状立体模様とコーナー部に空洞状擬
石模様を設けた正多角形盤状ブロック 1d 表面の側面中央部に空洞状擬石模様を施した正多
角形盤状ブロック 1e 表面に屈曲またはストレート流路を形成した正多
角形盤状ブロック 1f 補助ブロックを嵌装するようにした正多角形盤状
ブロック 2 凹溝 3 保持部材取付部 4 丸太状部材 5 格子状に組んだ枠状部(丸太状部材(4)による) 6 天然石立体模様 7 幾何学的立体模様 8 幾何学的凹部 9 通口 10 凹み部 11 ブロックの一方の側面 12 嵌合突部(円形) 12a 嵌合突部(台形) 13 ブロックの他方の側面 14 嵌合凹部(円形) 14a 嵌合凹部(台形) 15 角取り面 16 集合立体模様 17 方形凹部 18 屈曲凹入した流路 19 突出部 20 空洞状擬石模様 21 補助コンクリートブロック 22 切欠部 23 通口(幅方向) 24 通口(長さ方向) 25 基礎部 26 固結手段 27 インサート筋 28 座金 29 鋼製ボックス 30 充填コンクリート 31 係止段 32 建設廃材としてのコンクリート塊 35 中央凹部
【手続補正書】
【提出日】平成8年10月18日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】なお上記した図9および図10のものは正
方形盤状ブロック1の角部に角取り面15が形成され、
従って前記した凹溝2はそうした角取り面15に開口さ
れていることは各図に示されている通りであり、このよ
うなブロック1を嵌合突部12と嵌合凹部14を嵌合さ
せて配列した状態は後述する図15および図17の如く
であって、角取り面15が突き合わされた状態で配設さ
れることにより各ブロック間に厚さ方向の角形孔9が形
成されることは図示の如くで、前記図7、図8について
説明したところと同様であり、図15の角形孔9はブロ
ック1の底面に連通していて上部からの魚類出入を図ら
しめ、洪水時などの増水時における一時退避所や休憩場
所となる。図15は流速を落とすため凹溝2を表面側と
して配設したものであって、また斯かる角形孔9に対し
ては適宜石材や建設廃材であるコンクリート塊などを充
填して水生昆虫や稚魚などの水中生物棲息部となし、ま
た石材間通水による礫間接触酸化で河川水の浄化を図ら
しめ、図17における角形孔9においてはブロック底部
における凹溝2に進入した流水を上方に放流してブロッ
ク工の安定化を図る。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】上記したような図9〜図11のものに対し
て前述した図5に示したようなブロック上面に保持部材
取付部3を配設して丸太状部材4を杭状として取付けた
状態は図12に示す如くであり、また底面に円形凹溝を
形成したブロックに対し丸太状部材4を間隔を採って横
設し多段の格子枠状に組んで枠状部5として取付けた状
態は別に図13として示す如くであり、更に図1に示し
たブロックを嵌合連結させて配設しその上面に丸太状部
材を杭状として取付けたものと、枠状部5を取付けたも
のとを適宜に併用せしめ水制を兼ねた護床ブロック工と
して河川などの底部に連繋設定した状態は図14として
示す如くである。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】図16には図9および図10に示したよう
なブロック1において底面の凹溝2を断面円形状として
形成したものが示され、しかも該ブロックの表面に玉石
や割石などの天然石材を埋設し、あるいは擬玉石または
擬岩状のような天然石立体模様6を形成したブロック1
aが示され、このような天然石材や立体模様6によって
水の流れを変化させ、特に上下方向に変化させることに
よって空気を水の中に取込んで溶存酸素量を高め、同時
に攪拌作用して水質浄化を図るようにしたものが示され
ている。このような天然石材や立体模様6は場合によっ
てはブロック1a自体が天然の河川床に準じた外観を形
成することはその配設関係を示した図17の如くであっ
て、上記のような天然石材または立体的模様6部分には
水草や藻類が着生して魚類などの餌場を提供する。また
底面の凹溝2や角形孔9は前述した如くで魚の通り道や
休息所ないし隠れ場のある自然の河川底にマッチした護
床工を提供することができる。なおブロック1aには適
宜にブロック表面の立体的模様6の間に凹み部10を形
成することで一時休憩場である澱み部を形成することが
できる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図17
【補正方法】変更
【補正内容】
【図17】

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 四角形、六角形、八角形のように複数の
    偶数の側辺を有する正多角形盤状ブロックにおける各側
    辺中央部に嵌合突部と該嵌合突部を受入れる嵌合凹部と
    を交互に形成したことを特徴とする護床用コンクリート
    ブロック。
  2. 【請求項2】 正四角形盤状ブロックのコーナー部に角
    取り部を形成して八角形としたことを特徴とする請求項
    1に記載の護床用コンクリートブロック。
  3. 【請求項3】 複数の側辺を有する多角形盤状ブロック
    の表面に玉石または岩石などの天然石材を埋設したり天
    然石材突出模様または幾何学的凹凸模様を形成したこと
    を特徴とする請求項1〜2の何れか1つに記載の護床用
    コンクリートブロック。
  4. 【請求項4】 複数の側辺を有する多角形盤状ブロック
    の表面周縁部に空洞状の天然石材突出模様を形成したこ
    とを特徴とする請求項1〜3の何れか1つに記載の護床
    用コンクリートブロック。
  5. 【請求項5】 複数の側辺を有する多角形盤状ブロック
    の表面に杭または丸太材を格子状に組んで一体的に取付
    け若しくはそれらのコンクリート質部材により立体的に
    形成したことを特徴とする請求項1〜4の何れか1つに
    記載の護床用コンクリートブロック。
  6. 【請求項6】 複数の側辺を有する多角形盤状ブロック
    における一方の面に交叉して横断した凹溝または幾何学
    的立体模様の凹凸部を設けたことを特徴とする請求項1
    〜5の何れか1つに記載の護床用コンクリートブロッ
    ク。
  7. 【請求項7】 複数の側辺を有する多角形盤状ブロック
    の表面に交叉した凹入部を設けると共に該凹入部に嵌合
    する基座部と該基座部に設けた堰止め部から成る補助部
    体を嵌合させ、または補助部体の係止突部に定着部材を
    係止して固定させるようにしたことを特徴とする護床用
    コンクリートブロック。
  8. 【請求項8】 多段とされた堰止め部または潜孔部を魚
    類など水中生物の体力または好みに応じた通過部を補助
    部体に併設したことを特徴とする請求項7に記載の護床
    用コンクリートブロック。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8の何れか1つに記載の護床
    用コンクリートブロックの複数個を、それらコンクリー
    トブロックの嵌合突部と嵌合凹部とを相互に嵌合させ、
    またはずらして段状に重ね合わせて設定したことを特徴
    とする護床コンクリートブロック工。
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