JP3066635B2 - 護岸用敷石プレート - Google Patents

護岸用敷石プレート

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JP3066635B2
JP3066635B2 JP9158150A JP15815097A JP3066635B2 JP 3066635 B2 JP3066635 B2 JP 3066635B2 JP 9158150 A JP9158150 A JP 9158150A JP 15815097 A JP15815097 A JP 15815097A JP 3066635 B2 JP3066635 B2 JP 3066635B2
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常雄 戸田
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東洋水研株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、河川等の護岸の整
備に用いる敷石プレートに係り、特に周囲の自然と調和
した景観を呈する多自然型護岸の整備に向けて好適な敷
石プレートに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、河川等の護岸の整備は、治水、防
災を第一義的に考えてなされており、整備後の護岸は、
コンクリート製のブロックやプレートを敷き詰めた無味
乾燥な景観を呈し、生態系を分断するなどの弊害も引き
起すものとなっていた。そこで最近は、この反省として
自然環境の保全、快適な水辺空間の創造などを目的に護
岸の整備が推し進められており、周囲の自然と調和した
景観を呈する、いわゆる多自然型の護岸が所々で出現し
つつある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この種の多
自然型護岸の整備に際しては、従来一般に、低水域にお
いては大小石材を相互に空隙を有するように積上げて石
積護岸とし、高水域においてはほぼ同じ大きさの石材を
所定の間隙を有するように敷いて空石護岸とする構法が
採用されていた。このように整備された護岸によれば、
石積護岸では石材相互の間隙が魚や水草の生息域とし
て、空石護岸では石材相互の間隙が植物や小動物の生息
域としてそれぞれ提供され、全体として多くの動植物が
生息する多自然型護岸が出現するようになる。
【0004】しかしながら、上記した従来の構法によれ
ば、現場において個々の石材を所定の空隙を有するよう
に積上げ、あるいは敷かなければならないため、その作
業は面倒で、工事完了までに時間がかかるばかりか、重
筋作業、不安全作業がつきまとって安全衛生面でも好ま
しくない、という問題があった。
【0005】本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなさ
れたもので、その目的とするところは、工事現場での面
倒な石積みまたは石敷き作業を行うことなく、高能率に
かつ安全に多自然護岸を整備できる敷石プレートを提供
することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】 上記目的を達成するた
め、本発明は、四角形状の枠内に桟を格子状に配列して
なる格子状のフレームと、該フレーム上に相互に間隙を
有するように載置固定された多数の敷石とからなり、前
記敷石は、その背面に形成した嵌合溝に接着剤を介して
前記フレームの桟を嵌入させることにより該フレームに
嵌合固定されている構成としたことを特徴とする。
【0007】このように構成した護岸用敷石プレートに
おいては、予め格子状のフレーム上に多数の敷石を載置
固定して敷石プレートとして完成させた後、これをクレ
ーンで吊って据付けることで、一度に多数の石材を所定
の間隙をもって設置することができ、この敷石プレート
を相互に連結して据付ければ、従来の石積護岸、空石護
岸に匹敵する多自然型護岸が出現する。
【0008】本発明において、上記敷石は、フレームの
格子点を中心に配置するのが望ましく、この場合は、フ
レームの桟の交差部が敷石の嵌合溝に嵌入することにな
るので、フレームに対する敷石の嵌合位置は自動的に決
まり、しかも、嵌合後の位置ずれは防止される。また、
この敷石の背面は、ほぼ平坦に仕上げておくのが望まし
く、これにより嵌合溝を一様に浅く形成することがで
き、製作が容易になる。本発明は、この敷石の種類を限
定するものでなく、天然石はもとより、コンクリートブ
ロック、あるいは天然石を模して形成した疑似石を用い
ることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基いて説明する。
【0010】 図1乃至図3は、本発明に係る護岸用敷
石プレートの一つの実施の形態を示したものである。本
敷石プレート1は、格子状のフレーム2と、このフレー
ム2上に載置固定された多数(ここでは16個)の敷石
3とから概略構成されている。フレームは、全体とし
て四角板状をなし、その枠4がアングル材から、その桟
5がフラットバーからそれぞれ形成されている。各敷石
3は、このフレーム2の格子点を中心に、隣接する敷石
3との間に所定の間隙を形成するように配置され、これ
により敷石プレート1は、所定の空隙率(40〜60%
程度)を有する透過構造となっている。しかして、フレ
ームの上面は平坦に仕上げられ、一方、各敷石3の背
面には十字形の嵌合溝6(図4)が形成されており、各
敷石3は、その嵌合溝6に接着剤(エポキシ樹脂、モル
タル等)を介してフレームの桟5の交差部を嵌入させ
ることによりフレームに嵌合固定されている。なお、
ここでは、敷石3としてほぼ同じ大きさを有するものを
選択している。
【0011】上記フレーム2には、図5および図6にも
示すように、その枠4の、相隣接する二辺に、側方へ向
けて少なくとも1つの不等沈下防止用接地板7が突設さ
れている。この接地板7は、相互に接して据付けた敷石
プレート1の不等沈下を防止する役割をなすもので、敷
石プレート1を据付ける際、先行して据付けた敷石プレ
ート1の接地板7上に隣接する敷石プレート1を載せる
ようにする。また、このフレーム2の下面には、例えば
アングル材を用いて複数(ここでは3本)の滑り止用ス
トッパ部材8が突設されている。さらに、フレーム2の
枠4には、同じく図5および図6に示すように、敷石プ
レート1を吊り上げるためのワイヤを掛ける吊り筋9
と、相互に接して据付けた敷石プレート1の相互間の結
合を図るための連結部材(例えば、ボルト挿通部材)1
0とが設けられている。
【0012】ここで、上記フレーム2としては縦、横各
2m程度の大きさを有するものが、上記敷石3としては
人手で持ち運び可能な重さ(一例として、50kg前後)
を有するものがそれぞれ用いられており、したがって、
敷石プレート1は、全体として1トン程度の重量となっ
ている。また、フレーム2の枠4を形成するアングル材
およびその桟5を形成するフラットバーとしては、耐食
性に優れた材料、例えば亜鉛めっき鋼、ステンレス鋼、
プラスチック等を用いるものとする。ただし、コストお
よび強度面を考慮すると、亜鉛めっき鋼を用いるのが望
ましい。
【0013】一方、上記敷石3は、図4に示すように、
その上面3aは自然のままの形態として残すと共に、嵌
合溝6を設ける側となる背面3bを予めほぼ平坦に仕上
げておく。このように背面3bを平坦に仕上げること
で、嵌合溝6を一様に浅く形成することができ、その製
作が容易になる。敷石3としては、花崗岩(みかげ
石)、石灰岩等の天然石はもとより、コンクリートを打
設して形成したコンクリートブロック、あるいは天然石
を模して形成した疑似石を用いることができる。この場
合、疑似石としては、例えば特開平8−300321号
公報に記載されるように、設計図面に基づいてコンピュ
ータグラフィックスにより求めた型枠の立体形状を三角
版を用いて再現し、この再現した型枠にコンクリートを
打設して疑似石を量産するようにした手法を採用するこ
とができる。
【0014】上記構成の敷石プレート1を製作するに
は、予め多数のフレーム2と敷石3とを用意し、敷石3
には、その背面に適当なカッタを用いて十字形の嵌合溝
6を形成しておく。そして、工場または工事現場の近く
の組立ヤード内でフレーム2に敷石3を接着剤を介して
載置固定して敷石プレート1を完成させる。本実施の形
態においては、敷石3をフレーム2の格子点を中心に配
置するようにしているので、フレーム2に対する敷石3
の嵌合位置は一点となり、敷石3の位置決めは簡単とな
る。しかも、フレーム2の桟5の交差部が敷石3に嵌合
するので、嵌合後に敷石3が位置ずれを起すこともな
い。
【0015】上記のように製作した敷石プレート1を護
岸の整備に用いるには、この敷石プレート1の多数を一
旦現場の平坦地に搬入し、そこに積上げて保管する。そ
して、図7に示すように、川床11および緩傾斜面12
の下側部分12aを含む低水域13と、緩傾斜面12の
上側部分12bおよび天端面14を含む高水域15とに
相当するマウンド(例えば、捨石マウンド)16上に、
クレーンを用いて前記敷石プレート1を1つずつ投入
し、相互に接して据付ける。この時、各敷石プレート1
は、そのフレーム2の下面のストッパ部材8が滑り止め
となるようにマウンド16上に据付けると共に、先行し
て据付けた敷石プレート1の接地板7上に隣接する敷石
プレート1を載せるように据付ける。また、相互に接し
て据付けた敷石プレート1の相互間は、フレーム2に設
けた連結部材10に、例えばフレキシブルボルトのよう
な連結具を係合させて相互に連結する。
【0016】このようにして、多数の敷石プレート1を
マウンド16上に敷設することで、川床11、緩傾斜面
12および天端面14には多数の石材(敷石3)が所定
の間隙をもって展開し、図7に示すように、低水域13
では敷石3の相互の間隙が魚や水草17の生息域として
提供され、一方、高水域15では敷石3の相互の間隙が
植物18や小動物の生息域として提供され、多自然型の
護岸が出現するようになる。この護岸の整備に際して
は、高水域16に敷石プレート1を敷設した後、各敷石
3の間隙に土を充填して、これに種を蒔くようにしても
良く、これにより所望の植物を早期に成長させることが
できる。また、マウンド16上に防砂シートを敷いてか
ら敷石プレート1を据付けするようにしても良く、この
場合は、マウンド16の崩壊が確実に防止され、護岸の
安定性が著しく増す。
【0017】上記実施の形態においては、敷石3として
ほぼ同じ大きさを有するものを選択したが、この敷石3
は、種々の大きさのものを選択しても良いものである。
図8は、種々の大きさの敷石3を用いた敷石プレート1
を示したもので、フレーム2上には、大石3A、中石3
Bおよび小石3Cがランダムに載置固定されている。こ
のように構成した敷石プレート1においては、各敷石3
(3A、3B、3C)の間隙が迷路状に連通する状態と
なるので、灌水時または降水時に敷石プレート1上を水
が鉄砲水となって流れることはなく、土砂の流出防止に
効果がある。
【0018】なお、上記各実施の形態においては、敷石
3をフレーム2の格子点に載置固定するようにしたが、
この敷石3を配置する位置は任意であり、フレーム2の
隣接する一対の桟5上に跨いで配置しても良い。またフ
レーム2は、その枠4に対して桟5を位置調整可能に取
付けるようにしても良いもので、この場合は、桟4のピ
ッチを変えて、敷石プレート1の空隙率を任意に変更す
ることができる。
【0019】
【発明の効果】 以上、説明したように、本発明に係る
護岸用敷石プレートによれば、多数の敷石を載置固定し
四角枠格子状フレームを据付け単位として、一度に多
数の石材を所定の間隙をもって設置することができるの
で、工事現場での面倒な石積みまたは石敷き作業は不要
となり、高能率にかつ安全に多自然護岸を整備でき、そ
の利用価値は大なるものがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一つの実施の形態としての護岸用敷石
プレートの構造を示す平面図である。
【図2】本護岸用敷石プレートの構造を示す側面図であ
る。
【図3】本護岸用敷石プレートの一部を拡大して示す斜
視図である。
【図4】本発明で用いる敷石の外観形状を示す斜視図で
ある。
【図5】本発明で用いるフレームの構造を示す平面図で
ある。
【図6】本発明で用いるフレームの構造を示す側面図で
ある。
【図7】本敷石プレートを用いて整備した護岸の構造を
示す断面図である。
【図8】本発明の他の実施の形態としての護岸用敷石プ
レートの構造を示す平面図である。
【符号の説明】 1 敷石プレート 2 フレーム 3 敷石 5 フレームの桟 6 敷石の嵌合溝

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 四角形状の枠内に桟を格子状に配列して
    なるフレームと、該フレーム上に相互に間隙を有するよ
    うに載置固定された多数の敷石とからなり、前記敷石
    は、その背面に形成した嵌合溝に接着剤を介して前記フ
    レームの桟を嵌入させることにより該フレームに嵌合固
    定されていることを特徴とする護岸用敷石プレート。
  2. 【請求項2】 敷石を、フレームの格子点を中心に配置
    したことを特徴とする請求項1に記載の護岸用敷石プレ
    ート。
  3. 【請求項3】 敷石の背面をほぼ平坦に仕上げたことを
    特徴とする請求項1または2に記載の護岸用敷石プレー
    ト。
  4. 【請求項4】 敷石が、天然石、コンクリートブロック
    または疑似石であることを特徴とする請求項1、2また
    は3に記載の護岸用敷石プレート。
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