JP2001172936A - 地面防護構造及びその施工方法 - Google Patents

地面防護構造及びその施工方法

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JP2001172936A
JP2001172936A JP35581999A JP35581999A JP2001172936A JP 2001172936 A JP2001172936 A JP 2001172936A JP 35581999 A JP35581999 A JP 35581999A JP 35581999 A JP35581999 A JP 35581999A JP 2001172936 A JP2001172936 A JP 2001172936A
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formwork
concrete
ground
structure according
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JP35581999A
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Masanori Ono
正紀 斧
Michio Hashimoto
道生 橋本
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Daicel Corp
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Daicel Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 施工性及び強度が高く、法面や平坦面の地面
を有効に保護できる地面防護構造を提供する。 【解決手段】 法面又は平坦面上に、通水性シート(不
織布)1、樹脂ネット2を敷設し、このネット2上に、
互いに連結された合成樹脂製の型枠4又は5を配設し、
前記型枠4間又は型枠5内へコンクリートを打設して硬
化体を形成し、護岸及び護床構造を構成する。これらの
構造はコンクリート硬化体とネットと型枠が一体化して
いるため、外力に対して有効に抵抗できる。前記構造の
表面は、全面に亘って覆土8で被覆でき、法面の覆土8
上に不織布9を敷設すると、高木の植生も可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、施工性に優れ、法
面や川床などの平坦面を保護するのに有用な地面防護構
造及びその施工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】屈曲部の多い河川などの護岸や川底の土
壌侵食防止には、金網などの籠工やコンクリート又は石
材などのブロックを用いた被覆式の防護工法が利用され
ている。特に、コンクリートブロックによる防護は強度
に優れるため広く用いられており、施工方法としては、
予め成形したコンクリートブロックを現地へ輸送して敷
設する、いわゆるプレキャスト工法が採用されている。
また、施工においては、コンクリートブロックを隣接さ
せて棒鋼で連結する連設ブロック工法が採用されてい
る。
【0003】また、景観を向上させるため、コンクリー
ト製の擬石を鉄線で連結した大型ブロックなどが用いら
れており、擬石ブロックなどとして市販されている。さ
らに、海岸や川床などの護床・根固ブロックとして、複
雑な形状のブロックを用いることにより消波・減勢させ
る製品も市販されている。
【0004】しかし、これらの工法では、ブロック成形
品の重量が大きいために、トラック及びクレーンを用い
て施工現場へ移送・設置する必要があるなど、労力及び
コストを軽減できない。さらに、予め所定の大きさに成
形されているため、施工場所が屈曲部の多い河川沿岸で
ある場合には、流速・水深・水衝部水裏部の区別・勾配
などの諸条件に対応することが困難であり、施工性に劣
る。また、施工現場で位置決めしながら複数のブロック
に棒鋼を通して連結するため、施工性を大きく低下させ
る。
【0005】そのため、現場で型枠を組み立て設置し、
剥離剤の塗布などの処理ののちコンクリートを打設し、
養生期間をおいて型枠を解体撤去する工法を利用するこ
とも考えられる。しかし、型枠の作製作業には専門の技
能者が必要であるほか、型枠への剥離剤の塗布に時間が
かかるため工期が長期間になる。特に、小型のブロック
が隣接しているため、型枠の解体撤去作業は困難を極
め、合板型枠は使用後に転用できない。また、予め型枠
を組み立てて現場へ搬入することも考えられるが、組み
立てた型枠が嵩高くなるため搬入などの作業効率が低下
する。
【0006】さらに、河川においては、コンクリートを
打設するコンクリート張工法や大型ブロックを幾何学的
に並べる河床張ブロック工法により河床を覆って防護し
ている。しかし、このような防護構造では、河床での動
植物の棲息が完全に排除され、自然環境の破壊をもたら
すとともに、景観を損ねる。さらには、河川の水域環境
において、河川の多様性の最も重要な要素であるM型や
S型の淵の形成を妨げているとともに、瀬と淵とが交互
に形成する河川の性向を妨げている。
【0007】そこで、近年、緑化促進や河川に生息する
動植物の棲息環境の保護及び景観の点などから、堤体な
どの防護法面や護岸壁、及び川床の護床などのコンクリ
ートブロックを剥き出しにせず覆土することが求められ
ている。しかし、堤体にブロックを直接設置する工法で
は、覆土と提体及びブロックとの馴染みが悪く強度が低
下する。一方、強度を高めるため、覆土厚を大きくする
と、洪水等の災害時に覆土の流出が生じやすい。また、
植物は表面の覆土部分にしか根を張れないため、高木を
植生できない。
【0008】法面の崩潰を防止し、植生による法面緑化
工法として、特開昭61−28620号公報には、法面
に法枠を設置してアンカー固定した後、法枠の上面に前
記アンカーを利用してネットを張設し、法枠内にネット
の網目を通じて客土を吹き付けて充填することが提案さ
れている。しかし、この工法では、法枠に客土を直接充
填しているため、降雨により客土が流出すると、法面の
侵食を防止できず、地山の法面を有効に保護できない。
特に、河川などの護岸に適用すると、洪水などの水流に
より護岸を有効に保護できない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、施工性に優れるとともに、地面を有効に保護できる
地面防護構造およびその施工方法を提供することにあ
る。
【0010】本発明の他の目的は、法面及び平坦面であ
っても高い強度で地面を有効に保護できる地面防護構造
及びその施工方法を提供することにある。
【0011】本発明のさらに他の目的は、地面の侵食を
抑制しつつ地面を保護できる地面防護構造及びその施工
方法を提供することにある。
【0012】本発明の別の目的は、植生が可能で緑化促
進に有効であるとともに、水中の動植物の棲息環境を形
成できる地面防護構造及びその施工方法を提供すること
にある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記目的
を達成するため鋭意検討の結果、地面と型枠との間にメ
ッシュ体を介在させ、連結した型枠へコンクリートを打
設し、コンクリート硬化後も型枠を解体することなく埋
設すると、コンクリート硬化体とメッシュ体と型枠とが
結合し、施工性を高めつつ強度を向上できることを見出
し、本発明を完成した。
【0014】すなわち、本発明の地面防護構造は、互い
に連結された複数の型枠と、地面と前記型枠との間に介
在するメッシュ体と、これらの型枠内又は型枠間へ打設
されたコンクリートで形成された硬化体とを備えてい
る。この構造において、型枠の底面は、通常、打設コン
クリートの通過を許容するため開口しているか又はメッ
シュ状に形成されている。そのため、コンクリート硬化
体は、通常、メッシュ体及び型枠と結合して防護構造の
強度を高めている。なお、メッシュ体は、(a)地面に
敷設されたネット、(b)型枠のメッシュ状底面で構成
できる。水流などによる地面の侵食を抑制し、さらに有
効に地面を保護するため、地面とメッシュ体との間に
は、通水性シートを介在させてもよい。
【0015】間隔をおいて隣接する複数の型枠を連結す
る場合、側壁に、スペーサとの連結部を備えた型枠を用
いることができ、前記型枠間にコンクリートを打設でき
る。また、隣接する型枠の側壁を部分的に接触させて型
枠間に空間を形成し、前記型枠内にコンクリートを打設
してもよい。このような型枠としては、側壁に形成さ
れ、かつ隣接する型枠間で互いに接触可能な凸部と、側
壁に形成され、かつ隣接する型枠を連結するための連結
部とを備えた型枠が使用できる。前記複数の型枠は、地
盤の変動などに対応させてより有効に地盤を保護するた
め、屈撓性をもって連結させてもよい。なお、型枠は、
連結可能であればよく、合成樹脂などで構成できる。本
発明の地面防護構造は、種々の地盤、特に法面、川床な
どの平坦面の保護に有効である。
【0016】さらに緑化を促進するため、コンクリート
が打設されていない型枠間又は型枠内には覆土(埋戻
土)を充填してもよく、表面を全面に亘り覆土(埋戻
土)してもよい。さらに、美観を向上させるため、露呈
したコンクリート硬化体の表面には、自然石、玉石など
の装飾材を一体に取付けてもよい。
【0017】本発明は、地面に対して直接又は間接的
に、複数の型枠を連結して設置し、互いに連結した前記
型枠内又は型枠間にコンクリートを打設して硬化体を形
成することにより地面を防護するための方法であって、
地面と前記型枠との間にメッシュ体を介在させる地面防
護構造の施工方法も提供する。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、必要により添付図面を参照
しつつ本発明を詳細に説明する。
【0019】図1は平坦面(河床)における本発明の地
面防護構造の一例を示す概略断面図であり、図2は法面
(傾斜面)における本発明の地面防護構造の一例を示す
概略断面図であり、図3は図2の法面での型枠の連結部
の一例を示す概略斜視図であり、図4は図3の型枠の連
結構造の一例を示す概略平面図であり、図5は図1の平
坦面(川床)に配設された型枠の一例を示す概略斜視図
である。
【0020】図1及び図2に示す例において、地面防護
構造は、法面(傾斜面)の防護構造Iと平坦面(この例
では川床)の防護構造Pとを含んでおり、前記法面と平
坦面との交差部には、法面の防護構造Iを支持するため
の基礎コンクリートBが形成されている。この基礎コン
クリートBは、法面の防護構造I及び平坦面の防護構造
Pに対して結合している。
【0021】法面の防護構造I及び平坦面の防護構造P
は、それぞれ法面及び平坦面(川床)に敷設された不織
布などの通水性シート1と、このシート上に敷設された
合成樹脂製ネット2とを有している。なお、通水性シー
ト1及びネット2は、通常、アンカーなどの固定手段に
より地盤に対して固定又は留止されている。また、ヤナ
ギなどの樹木の植生も可能にするため、法面での通水性
シート1は、通常、植物の根系が侵入可能である。
【0022】さらに、法面の防護構造Iは、前記ネット
2上に設けられ、かつ鉄筋などの連結部材(セパレータ
又はスペーサ)3により、所定間隔をおいて互いに縦横
方向に連結された複数の合成樹脂製の型枠4と、これら
の型枠4間に打設されたコンクリートで形成された法枠
(枠状硬化体)6aとを備えている。この例において、法
面に配設された型枠4は、図3に示されるように、上部
及び底部が開口し、かつ平面が方形状の樹脂製筒状体で
構成され、各側壁には1又は複数の孔又は縦長スリット
4aが形成されている。隣接する型枠4のスリット4aには
連結部材(セパレータ又はスペーサ)3の両端部が挿入
され、連結部材3の両端部は、ボルト・ナット3a,3bに
より型枠4の側壁を挟んで固定されている。すなわち、
隣接する複数の型枠4は、連結部材(スペーサ)3によ
り縦横方向に間隔をおいて格子状に連結されている。な
お、側壁にスリットに代えて連結部材が挿入可能な孔が
形成されている場合でも上記と同様の構造が採用でき
る。
【0023】さらに、図4に示されるように、ほぼ等間
隔に離れて格子状に配置された複数の型枠4間の連結部
材3には、主鉄筋(補強部材)7aが締結又は結合して縦
横方向に配設されている。そのため、主鉄筋7aにより、
互いに連結された型枠4の連結強度及び耐久性を向上で
きる。なお、連結部材3及び主鉄筋7aは、型枠4間に打
設されたコンクリートの硬化体内に埋設されるので、表
面に露出せず、腐食を抑制できる。
【0024】一方、平坦面(川床)の防護構造Pは、前
記ネット2上に設けられ、かつ互いに連結された型枠5
と、この型枠5内に打設されたコンクリートの硬化体で
形成されたブロック6bとを備えている。平坦面(川床)
に配設された型枠5は、図5に示されるように、段部5a
を介して下部側壁よりも上部側壁の径が大きな平面方形
状に形成され、上部開口面積は下部開口面積より大き
い。下部側壁は上方に行くにつれて外方へ傾斜してほぼ
面一に形成されており、側壁のうち上部側壁のコーナー
部及び辺の中央部は、それぞれ、上方に行くにつれて外
方へ傾斜した突出壁(凸部)5b,5cを形成しており、コ
ーナー部の突出壁(凸部)5bと中央部の突出壁(凸部)
5cとの間には、段部5aの外縁から直立した平坦な切欠壁
5dが形成されている。さらに、上部側壁のうち各中央部
の突出壁5cには、それぞれ縦長のスリット5eが形成され
ている。このスリット5eに連結部材(鉄筋など)7bが縦
横方向に挿入され、隣接する型枠5の側壁の突出壁5b,5
cを互いに接して縦横方向に連結している。このような
構造を有する複数の型枠5を、突出壁5b,5cで接触させ
て連結すると、隣接する型枠5間の下部には互いに連な
った空隙(空間)が形成され、この下部空間は隣接する
型枠5の前記切欠壁5d間の空間に通じている。
【0025】さらに、法面の下部には、前記のように、
基礎コンクリートBが形成され、この基礎コンクリート
は、法面の型枠4間に打設されたコンクリートの硬化体
で構成され、かつ最下部に位置する法枠(図示せず)及
び型枠4の連結部材3に連結された補強部材7aと一体に
結合しており、平坦面の型枠5を連結する連結部材7bと
も結合して一体化している。すなわち、法面の防護構造
Iと平坦面の防護構造Pは基礎コンクリートBと結合し
て一体化している。
【0026】また、法面の法枠6内には覆土(築立土)
が充填されているとともに、法面の施工表面は覆土8で
全面に亘って覆われており、張芝等で植生できる。な
お、この覆土8上には、不織布などの通水性シート9を
アンカーなどにより固定して敷設してもよい。また、平
坦面の施工表面には、土砂、玉石などの埋戻土10が全面
に亘って河床まで埋め戻されている。
【0027】このような防護構造のうち法面の防護構造
は、盛土整形、切土整形などにより法面を整形し、法面
に通水性シート1とネット2とを順次重ねてアンカー鉄
筋などの固定手段により固定して敷設し、連結部材3を
用いて型枠4を法面で格子状に連結するとともに補強部
材7aにより補強する。なお、法面の型枠4からは補強部
材7aが基礎コンクリートBの部位に延びている。そし
て、型枠4間にコンクリートを打設して硬化させると、
前記のように格子状の法枠6aが形成され、補強部材7aの
延出部が埋設した基礎コンクリートBと一体化した防護
構造を形成できる。また、型枠4内に覆土(築立土)を
充填するとともに、型枠4を存置させたまま、法面全体
に覆土8を施し、野芝等の張芝で植生できる。なお、通
水性シート9をアンカー鉄筋などの固定手段で固定する
ことにより、図2に示す構造の防護構造を構築できる。
【0028】一方、川床などの平坦面では、地盤を整形
した後、通水性シート1とネット2とを順次重ねてアン
カー鉄筋などの固定手段により固定して敷設し、連結部
材7bにより型枠5を格子状に連結する。なお、平坦面の
型枠5からは連結部材7bが基礎コンクリートBの部位に
延びている。そして、型枠5内にコンクリートを打設し
て養生して硬化させ、埋戻土10を河床まで埋め戻すこと
により、基礎コンクリートBと一体化した防護構造を形
成できる。
【0029】このような施工方法では、施工現場で、型
枠4,5を連結してコンクリートを打設するという簡単
な操作で、強度が高く一体化した法面および平坦面の防
護構造を構築でき、施工性を大きく改善できる。また、
型枠4,5が軽量であるため、搬入が容易であり、特殊
な技能を必要とせずに組立て設置できるとともに、現場
でコンクリートを打設して型枠を存置させればよく、剥
離剤の塗布、型枠の解体撤去作業などが不要である。そ
のため、屈曲部の多い河川での施工に容易に対応でき、
施工性を向上できるとともに、工期を短縮できる。特
に、コンクリート硬化体が、基礎コンクリートBと一体
化しているとともに、ネット2と係合して密着し、かつ
連結された複数の型枠4,5と一体化するため、施工面全
体で外力に抵抗でき、防護構造の強度を大きく向上でき
る。また、底面に前記ネット2を有するため、施工面が
凹凸となり完全な平坦面でない場合でも、施工面と防護
構造との密着性がよい。しかも、ネット2が合成樹脂で
形成されているため腐蝕しにくく、防護構造の耐久性を
向上できる。
【0030】また、コンクリートの非打設部位(コンク
リート硬化体で被覆されていない部分)では、ネット2
および通水性シート1(特に通水性シート1)により、
水流(特に洪水などの際の濁流など)による地盤の土砂
の吸上げや流出を有効に防止でき、地盤を有効に保護で
きる。
【0031】さらに、法面においては、型枠4が非腐食
性の合成樹脂製であり、かつ隣接するコンクリート法枠
6aが連結部材3及び補強部材7aで強化された鉄筋コン
クリート構造を形成しているため、強度及び耐久性を高
めることができ、洪水などの外力に有効に抵抗して堤体
を有効に保護でき、信頼性を向上できる。また、開口し
た型枠4の底面にはネット2が位置し、かつ型枠4が築
立土用の凹状充填空間を有するため、堤体と覆土8との
密着性及び馴染みを向上させることができ、覆土8の厚
みが小さくても覆土8の流出を抑制できる。さらに、覆
土8により法枠6aの施工面が露出しないため景観を損ね
ず、法枠6a内又は施工面全面に芝などの植物を植生で
き、美観を向上できる。特に、前記覆土8上に不織布な
どの通水性シート9を固定して敷設すると、覆土8によ
る支持安定性を高めることができ、高木の植生も可能で
ある。
【0032】さらには、平坦面(川床)では、合成樹脂
製型枠5内に打設されたコンクリートブロック6bを鉄筋
などの連結部材7bで連結しているため、流水による洗掘
作用に対してコンクリートブロック6a全体で有効に抵抗
できる。特に、基礎コンクリートBと一体化しているた
め、流水による洗掘防止の信頼性を向上でき、河床を有
効に保護できる。また、ブロック6bが連結部材7bにより
連結された連節ブロック構造を形成できるので、河床の
不等沈下などの変動に対応して柔軟に屈撓可能であると
ともに、コンクリートブロック6bのうち上流側の先端部
の河床が洗掘されても、洗掘に対応して屈撓でき、河床
を有効に保護できる。また、埋戻土10によりコンクリー
トブロック6b面を覆い、景観を向上できるとともに、河
川の性向に従って、淵(M型・S型の淵など)や瀬を形
成でき、多様性のある河川本来の姿に回復できる。ま
た、淵の形成や被覆土砂(埋戻土)の消失により型枠5
のブロック6b面が露出しても、型枠5間の下部には互い
に連なった空間を形成できるため、魚介類・底生動物な
どの水中の動植物に棲息環境を与えることができ、水棲
生物の棲息環境を提供することができる。
【0033】図6は平坦面における本発明の地面防護構
造の他の例を示す概略断面図であり、図7は法面におけ
る本発明の地面防護構造の他の例を示す概略断面図であ
り、図8は図7の法面での連結部の一例を示す概略斜視
図であり、図9は図7の法面での型枠の連結構造の一例
を示す概略平面図であり、図10は図6の平坦面(川
床)に配設された型枠の一例を示す一部切欠斜視図であ
る。なお、前記図1及び図2に示す構造と共通する部材
には同一の符号を付して説明する。
【0034】図6及び図7に示す例において、法面の防
護構造Iおよび平坦面の防護構造Pは、前記と同様に基
礎コンクリートBと結合して一体化している。法面の防
護構造Iは、法面上に敷設された不織布などの通水性シ
ート1と、この通水性シート上に敷設された合成樹脂製
ネットなどのネット2と、このネット2上に設けられ、
かつ連結部材(ワイヤー、鉄筋など)17aにより互いに
縦横方向に連結された複数の合成樹脂製の型枠14と、こ
れらの型枠14内に打設されたコンクリートで形成された
ブロック(コンクリート硬化体)16aとを備えている。
【0035】前記法面の型枠14の形状は、図8及び図9
に示されるように、底部が開口した平面が方形状であ
り、型枠14の側壁は、法面の不等沈下に対して屈撓可能
とするため、上方に行くにつれて外方へ広がる傾斜壁
(テーパー壁)として形成されている。型枠14の各側壁
の上部の中央部には外方へ突出した突出壁14aが対向し
て形成されている。対向する突出壁14aには、それぞ
れ、縦長のスリット14bが形成され、このスリット14bに
は連結部材17aが挿入・貫通しており、前記突出壁14aが
互いに接して複数の型枠14が縦横方向に連結されてい
る。そのため、図9に示されるように、縦横方向に隣接
して連結された複数の型枠14間の上部には、規則的な空
間(十字状の空間)が形成され、この十字状空間は型枠
14間の下部空間と通じている。
【0036】さらに、型枠14内にコンクリートを打設し
て形成されたブロック16aの表面には、装飾材21が部分
的に埋設してブロック16aと一体に取付けられている。
【0037】一方、平坦面(川床など)の防護構造は、
平坦面上に通水性シート又は通水性マット11を介して設
けられ、かつメッシュ状底部15aを有する合成樹脂製型
枠15と、隣接して連結された型枠15間に打設されたコン
クリートで形成された張コンクリート16bとを備えてお
り、護床構造を形成している。前記型枠15の側壁には、
それぞれ、貫通孔15bが形成され、この貫通孔15bに連結
部材(セパレータなど)13が貫通し、側壁を挟んで連結
部材13の両端部がボルト・ナットなどにより固定するこ
とにより隣接する複数の型枠15を縦横方向に連結してい
る。また、型枠15間の連結部材13には、前記図3及び図
4に示されるのと同様に、補強部材(主鉄筋)17bが締
結して縦横方向に配設されている。
【0038】このような防護構造のうち法面の防護構造
は、次のようにして構築できる。すなわち、河川、海
岸、溜池などの現場で、法面を整形した後、通水性シー
ト1とネット2とを順次敷設して地盤に対して固定し、
底部が開口した型枠14を隣接させ、突出壁14aを互いに
接触させて格子状に配置し、連結部材17aにより縦横方
向に型枠14を連結する。次いで、型枠14内にコンクリー
トを打設し、打設したコンクリートに対して装飾材21を
部分的に埋設させて植石し、コンクリートを硬化させ、
互いに連結されたブロック16a(連節ブロック)を形成
する。すなわち、通水性シート1とネット2とを敷設
し、型枠14を連結してコンクリートを打設し、装飾材21
を植石するという簡単な操作で効率よく法面の防護構造
を構築でき、施工性を向上できるとともに、工期や工事
コストを大きく低減できる。また、施工現場でコンクリ
ートを打設すればよいので、プレキャストコンクリート
ブロックを連結部材で連結する連節ブロック工法に比べ
て安価であり、法面に屈曲部があっても容易に施工でき
る。
【0039】前記法面の防護構造では、前記と同様に、
合成樹脂ネット2及び通水性シート(吸出し防止マッ
ト)1により、流水による堤防河岸などの傾斜面の地盤
の流出を効果的に抑制できる。特に、通水性シート1を
利用すると、ネット1だけでは地盤の流出を防止できな
い場合であっても、土砂の流出を有効に防止できる。ま
た、ネット2を敷設することにより、鉄筋などの連結部
材17aが腐食したとしても、地盤の侵食を抑制できる。
【0040】さらに、ブロック16a全体を鉄筋などの連
結部材17aで連結することにより、連節ブロックを形成
できる。そのため、型枠14と一体化した連節ブロック全
体で流水、洪水などの外力に抵抗できるとともに、堤防
河岸などの不等沈下に対応して屈撓可能な柔軟構造とす
ることができる。また、前記のように、型枠14が屈撓性
をもって連結しているため、施工面が凹凸となり完全な
平滑面でない場合でも、縦横に屈撓して防護構造を地盤
に密着できる。
【0041】さらには、隣接する型枠14間に規則的な空
間が形成されているため、景観を向上できるとともに、
型枠14間の空間に土壌を充填して植生することが可能で
ある。なお、植物の植生により、通常、数年でコンクリ
ート面を覆い隠すことができる。また、連結部材17a
は、コンクリートブロック16a内に埋設され、表面に露
出していないため、腐蝕を抑制でき、耐久性を向上でき
る。さらに、ブロック16aの表面に取付けられた装飾材2
1により護岸の景観を向上できるとともに、土石流など
によるコンクリートブロック16aの磨耗を防止できる。
【0042】一方、平坦面の防護構造は、地盤を整形
(床均し)した後、通水性シート又はマット11を介し
て、底部がメッシュ状の型枠15を連結部材(セパレータ
又はスペーサ)13で連結して型枠15を格子状に配置し
て、鉄筋などの補強部材17bを配置し、コンクリートを
型枠15間に打設することにより構築できる。このような
施工法では、前記と同様に、施工現場で施工できるの
で、屈曲部が多くても効率よく施工でき、施工性を改善
できるとともに、工期を短縮できる。また、河床の勾
配、流水量、流速、土石流の有無などの諸条件に対応さ
せて、型枠15間を調整して空隙率をコントロールでき、
施工河川に応じた適切な防護構造を構築できる。特に、
型枠15の底部15aがメッシュ状に形成されているため、
ネット2の敷設が不要であり、施工費を低減しつつ施工
効率をさらに改善できる。
【0043】このような平坦面の防護構造では、コンク
リート枠体(硬化体)16bが連結部材13及び補強部材17b
により補強強化されており、鉄筋コンクリート構造を形
成しているので、洪水などの外力から河床を有効に保護
でき、信頼性及び安全性を向上できる。また、型枠15内
に藻などの川床の植物を植生させることができ、型枠15
内に土砂が堆積したとしても、河川などの底生動物の棲
息空間を提供できる。なお、型枠15内には、植生及び棲
息空間を形成するため、土砂などの河川材料(客土)を
人為的に充填してもよい。さらに、河床に空間に繁茂し
た植物によってコンクリート16b面を被覆することがで
きる。なお、川床の防護構造において、空隙率(コンク
リートで被覆されない川床の割合)は、適当に選択で
き、10〜50%(例えば、15〜25%)程度であれば、植物
の繁茂によりコンクリート面を覆い、景観を向上でき
る。前記空隙率は、型枠15の連結の間隔などにより調
整できる。さらに、前記メッシュ状底部15aの下に通水
性シート11が敷設されているため、河床の微小な土砂、
石などがメッシュ状底部16から流出するのを防止でき
る。さらには、通水性シート11として植物の根系が侵入
可能なシート又はマットを用いると、植物を安定に支持
して植生できる。
【0044】なお、本発明の構造において、通水性シー
トとしては、地面とメッシュ体との間に介在可能で、か
つ通水性又は透水性を有する種々の材料、例えば、織
布、不織布などが利用できる。
【0045】メッシュ体は、地面と少なくとも型枠の底
面との間に介在可能であればよく、前記のように型枠と
一体化していてもよい。型枠とメッシュ体を一体化しな
い場合には、メッシュ体として、例えば、ネット(網状
体)などが用いられる。
【0046】メッシュ体は、麻縄などの植物繊維、金
属、合成樹脂などで構成でき、機械的強度および耐蝕性
・耐久性の高い合成樹脂が好ましい。メッシュ体の厚み
は、例えば、1〜10mm、好ましくは2〜10mm程
度の範囲から選択できる。メッシュ体の開孔率は、例え
ば、50〜95%、好ましくは60〜90%程度の範囲
から選択できる。また、メッシュ体の破断点強度は、例
えば、10kgf(100N)以上(例えば、10〜50k
gf(100〜500N))、特に20kgf(200N)
以上(例えば、20〜50kgf(200〜500N))
である。さらに、メッシュ体(特にネット)は、地面防
護構造との一体性を高めるため、地面に対してアンカー
などで固定してもよい。なお、メッシュ体の開孔サイズ
及び開孔率を調整することにより、通水性シートとして
機能させてもよく、この場合、通水性シートは必ずしも
必要ではない。そのため、メッシュ体は直接的又は間接
的に地面に対して敷設できる。また、型枠の底面をメッ
シュ体で構成する場合、メッシュ体は型枠と一体成形し
てもよく、メッシュ体を型枠の底面に一体に又は取出し
可能に配設してもよい。
【0047】型枠は、合板などの木材、金属などで形成
してもよいが、型枠を解体することなく地中(水中)に
埋設する本発明では、土壌(水質)汚染の虞のない材
料、特に耐久性、軽量性、生産性が高く、剛性を有する
合成樹脂で形成するのが好ましい。なお、型枠は組み立
て式であってもよく、一体的に形成してもよい。
【0048】前記型枠を形成する合成樹脂としては、例
えば、スチレン系樹脂、オレフィン系樹脂、アクリル系
樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリカ
ーボネート系樹脂などの種々の樹脂が利用でき、複数の
樹脂が複合化したポリマーアロイや、ゴム成分、補強材
などを含む補強又は強化樹脂などであってもよい。これ
らの樹脂は一種又は二種以上混合して用いてもよい。な
お、前記のように、型枠は解体せず埋設されるため、型
枠の材料はフレッシュである必要はなく、樹脂の二次加
工で副生する樹脂、廃棄又は使用済みの成型体や合成樹
脂などであってもよい。
【0049】型枠の上部開口面積は、施工性及び連結作
業性を損なわない範囲から選択でき、例えば、型枠間に
コンクリートを打設する場合、型枠の上部開口面積は、
例えば、0.01〜1m2、好ましくは0.04〜1m2
程度であり、型枠内にコンクリートを打設する場合、型
枠の上部開口面積は、例えば、0.03〜1m2、好ま
しくは0.05〜1m2程度である。なお、コンクリー
ト硬化体で法枠を形成する場合、コンクリート表面の露
出面積を低減するため、法枠のフレーム幅(隣接する型
枠の側壁間隔)を、コンクリートが打設可能な最小幅に
してもよい。型枠の形状は、隣接する複数の型枠が互い
に連結可能である限り特に制限されず、平面形状が、三
角形、四角形、五角形、六角形などの多角形状、円形
状、楕円状又は不定形などであってもよい。
【0050】また、隣接する型枠間の空間は、隣接する
型枠を間隔をおいて連結するためのセパレータやスペー
サを利用して形成してもよく、隣接する型枠の側壁を部
分的に接触させることにより形成してもよい。前者の型
枠は、通常、側壁に、セパレータやスペーサとの連結部
(例えば、前記側壁のスリットや孔など)を備えてい
る。一方、後者の型枠は、通常、隣接する型枠間で互い
に接触可能な凸部(又は凹部など)と、隣接する型枠を
連結するための連結部とを側壁に備えている。なお、側
壁の連結部の数は特に制限さないが、通常、少なくとも
縦横方向に型枠を連結するため、型枠に少なくとも4つ
の連結部を形成する場合が多い。なお、型枠の1つの側
壁には、1又は複数の連結部を形成してもよい。
【0051】隣接する型枠間の下部に空間を形成する場
合、通常、上部開口面積(又は上部開口径)より下部開
口面積(又は下部開口径)が小さく、しかも側壁に凹凸
部を有していてもよい型枠を使用してもよく、上部側壁
に凸部を有する型枠などを使用してもよい。型枠間に形
成される空間は、規則的又は不規則的であってもよく、
型枠間の平面形状は、例えば、四角形状などの多角形
状、十字状、円形状などであってもよい。前記型枠間の
空間が、規則的又は一定の形状(幾何学模様状など)に
形成されていると、美観を向上できる。
【0052】複数の型枠を連結する手段は、前記連結部
材に制限されず、例えば、連結部材などを用いることな
く、互いに嵌着可能な嵌合機構(型枠の側壁の形成され
た凹凸溝など)により構成してもよく、ステープルなど
により連結してもよい。連結部材は、型枠側壁の連結部
に対応して、適所、例えば、幅方向又は高さ方向の異な
る複数の部位で連結してもよい。
【0053】連結部材には、金属(鉄筋、ワイヤーな
ど)、強化プラスチック(芳香族ポリアミド繊維、ガラ
ス繊維、炭素繊維などの繊維、これらの繊維を強化材と
して用いたプラスチック)、プラスチックパイプ内に鉄
筋やワイヤーが貫入した複合連結部材などが使用でき
る。腐食性を有する連結部材(例えば、鉄筋)は、アル
ミニウム合金めっきやコーティングなどの表面処理を施
すことにより、耐蝕性を向上させて使用するのが好まし
い。特に、また、型枠内にコンクリートを打設して連節
ブロックを構成する場合、屈撓性を有する連結部材を用
いると、連節ブロックの屈撓性をさらに向上できる。
【0054】前記型枠の連結も規則的又は不規則的に行
ってもよいが、安定に設置し、高精度にブロック又は法
枠を形成するためには、規則的、例えば、縦横方向(例
えば、格子状など)に連結するのが好ましい。
【0055】コンクリートは型枠内又は型枠間のいずれ
か一方に打設してブロック硬化体又は枠状硬化体を形成
すればよく、型枠間にコンクリートを打設する場合、隣
接する型枠の間隔は、例えば、5cm〜2.5m、好ま
しくは10cm〜2m程度であってもよい。
【0056】コンクリート硬化体(法枠、ブロックな
ど)の表面を装飾するための装飾材としては、種々の材
料、例えば、自然石(玉石、栗石、砕石など)、擬石
(コンクリート製など)、タイルなどが利用できる。な
お、必要であれば、装飾材は、コンクリート硬化体を形
成した後、接着してもよい。
【0057】さらに、覆土(築立土や埋戻土などを含
む)は、コンクリートが打設されていない型枠間又は型
枠内に充填又は被覆すればよく、施工面の表面を全面に
亘り覆土してもよい。覆土としては、施工場所に応じた
材料、例えば、土、粘土、砂、玉石などが使用でき、人
工土壌を用いてもよい。緑化のためには、少なくとも型
枠内(法枠内)又は型枠間(ブロック間)に覆土(築立
土)を充填して植生してもよい。
【0058】コンクリートブロック又はコンクリート法
枠はネット及び型枠と結合しており、堤体と覆土との密
着性及び馴染みを向上できる。そのため、覆土の厚みは
小さくてもよく、例えば、10〜50cm、好ましくは10〜
30cm程度であってもよい。なお、覆土は必ずしも必要
ではなく、覆土を施す場合であっても、型枠内(法枠
内)又は型枠間(ブロック間)に覆土を施し、芝などの
植物を植生し、景観を向上させてもよい。
【0059】本発明の構造の施工場所は、種々の地面、
例えば、法面(傾斜面)又は平坦面などに適用できる。
施工場所は陸地又は水中であってもよく、例えば、崖、
河川や湖の岸、湾岸、川床、湖底、海底などであっても
よい。特に、河川護岸、海岸護岸、溜池護岸、川床など
に有効に利用できる。施工面は、通常、施工前に盛土整
形又は切土整形などにより法面整形できる。
【0060】
【発明の効果】本発明では、施工現場で、地面と型枠と
の間にメッシュ体を介在させて、複数の型枠を連結し、
コンクリートを型枠内又は型枠間へ打設するだけで、コ
ンクリート硬化体とメッシュ体と型枠とが結合した防護
構造を形成できるので、施工性に優れるとともに、地面
を有効に保護できる。特に、法面及び平坦面であっても
前記防護構造全体で外力に抵抗でき、高い強度で地面を
有効に保護できる。また、地面とメッシュ体との間に、
通水性シートを介在させると、水流などによる地面の侵
食を抑制し、さらに有効に地面を保護できる。さらに、
少なくとも型枠内又は型枠間を覆土することにより植生
が可能であり、緑化促進に有効であるとともに、型枠間
に水中の動植物の棲息環境を形成できる。なお、型枠を
合成樹脂で形成することにより、大量の小規模なコンク
リートブロックや多孔のコンクリート板の現場打ち施工
を可能にし、軽量であるため搬送及び設置などが容易で
あり、さらに施工性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は平坦面における本発明の地面防護構造の
一例を示す概略断面図である。
【図2】図2は法面における本発明の地面防護構造の一
例を示す概略断面図である。
【図3】図3は図2の法面に配設された型枠の連結部の
一例を示す概略斜視図である。
【図4】図4は図3の型枠の連結構造の一例を示す概略
平面図である。
【図5】図5は図1の平坦面(川床)に配設された型枠
の一例を示す概略斜視図である。
【図6】図6は平坦面での本発明の地面防護構造の他の
例を示す概略断面図である。
【図7】図7は法面での本発明の地面防護構造の他の例
を示す概略断面図である。
【図8】図8は図7の法面での連結部の一例を示す概略
斜視図である。
【図9】図9は図7の法面での型枠の連結構造の一例を
示す概略平面図である。
【図10】図10は図6の平坦面(川床)に配設された
型枠の一例を示す一部切欠斜視図である。
【符号の説明】
1…通水性シート 2…ネット 3,7b,13,17a…連結部材 4,5,14,15…型枠 7a,17b…補強部材 8,10…覆土(埋戻土) 9…通水性シート I…法面の防護構造 P…平坦面の防護構造 B…基礎コンクリート

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに連結された複数の型枠と、地面と
    前記型枠との間に介在するメッシュ体と、これらの型枠
    内又は型枠間へ打設されたコンクリートで形成された硬
    化体とを備えている地面防護構造。
  2. 【請求項2】 地面とメッシュ体との間に通水性シート
    が介在する請求項1記載の地面防護構造。
  3. 【請求項3】 メッシュ体が、地面に敷設されたネッ
    ト、又は型枠のメッシュ状底面で構成されている請求項
    1記載の地面防護構造。
  4. 【請求項4】 隣接する型枠が間隔をおいて連結され、
    前記型枠間にコンクリートが打設されている請求項1記
    載の地面防護構造。
  5. 【請求項5】 型枠の側壁に、隣接する型枠を間隔をお
    いて連結するためのスペーサとの連結部を備えている請
    求項4記載の地面防護構造。
  6. 【請求項6】 隣接する型枠の側壁が部分的に接触して
    型枠間に空間が形成され、前記型枠内にコンクリートが
    打設されている請求項1記載の地面防護構造。
  7. 【請求項7】 型枠が、側壁に形成され、かつ隣接する
    型枠間で互いに接触可能な凸部と、側壁に形成され、か
    つ隣接する型枠を連結するための連結部とを備えている
    請求項6記載の地面防護構造。
  8. 【請求項8】 複数の型枠が、屈撓性をもって連結され
    ている請求項1記載の地面防護構造。
  9. 【請求項9】 型枠が合成樹脂で構成されている請求項
    1記載の地面防護構造。
  10. 【請求項10】 法面上に敷設された通水性シートと、
    このシート上に敷設されたネットと、このネット上に間
    隔をおいて互いに連結して設けられ、かつ底部が開口し
    た複数の型枠と、これらの型枠間へ打設されたコンクリ
    ートで形成され、かつ前記ネット及び型枠と結合した硬
    化体とを備えている請求項1記載の地面防護構造。
  11. 【請求項11】 平坦面上に敷設された通水性シート
    と、このシート上に間隔をおいて互いに連結して設けら
    れ、かつ底面がメッシュ状である複数の型枠と、この型
    枠間へ打設されたコンクリートで形成され、かつ前記型
    枠と結合した硬化体とを備えている請求項1記載の地面
    防護構造。
  12. 【請求項12】 法面及び平坦面のうち少なくとも一方
    の地面上に敷設された通水性シートと、このシート上に
    敷設されたネットと、このネット上に側壁が部分的に接
    触して連結された複数の型枠と、これらの型枠内へ打設
    されたコンクリートで形成され、前記ネット及び型枠と
    結合した硬化体とを備えている請求項1記載の地面防護
    構造。
  13. 【請求項13】 コンクリートが打設されていない型枠
    間又は型枠内に覆土が充填されている請求項1記載の地
    面防護構造。
  14. 【請求項14】 表面が全面に亘り覆土されている請求
    項1記載の地面防護構造。
  15. 【請求項15】 コンクリート硬化体の表面に装飾材が
    一体に取付けられている請求項1記載の地面防護構造。
  16. 【請求項16】 地面に対して直接又は間接的に、複数
    の型枠を連結して設置し、互いに連結した前記型枠内又
    は型枠間にコンクリートを打設して硬化体を形成するこ
    とにより地面を防護するための方法であって、地面と前
    記型枠との間にメッシュ体を介在させる地面防護構造の
    施工方法。
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