JP2004107998A - 治水用石詰め木枠構造体及びその設置工法 - Google Patents

治水用石詰め木枠構造体及びその設置工法 Download PDF

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山本 尚樹
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Abstract

【課題】木枠を用いて水圧による石の移動及び移動の連鎖を防止し、護岸に必要な屈とう性を持たせたので治水機能を果たすことができるし、枠体を千鳥模様状或は市松模様状に配列することにより、枠材の使用本数を少なくできるので設置費用を低減することができ、また地盤から土砂が流出するのを防止できる。
【解決手段】枠材2を四角形に連結して構成する複数の枠体1、1、・・・を、角隅1Aを突合わせた状態で地盤上に複数列に列設し、アイボルト5とワイヤ6で連結する。列設した複数の枠体1により三方又は四方が囲繞された空間を枠状部7とし、三方が囲繞された枠状部7の開放辺側には枠体1、1に連結して閉塞枠材8を設ける。枠体1及び枠状部7内には網状の吸出し防止シート10を設け、吸出し防止シート10上に天然石又は人造石の詰石11を詰め込む。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、河川や湖の護岸、或は水路の根固めに用いて好適な治水用石詰め木枠構造体及びその設置工法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、河川の護岸や水路の根固めの方法として、川床等の地盤に多数の石を敷き詰める方法、地盤上に鉄筋枠や蛇篭等を設置してその中に石を充填する工法、或は多数のコンクリートブロックを連結して設置する工法が行われている。その具体例として、例えば特開2000−160532公報には、4本の横材(11a)を間隔を設けて平行に並べ、その上に2本の縦材(11b)を直角に置いてボルトナットで固定した格子(10)を、河岸に沿って何段かに積み重ね、積み上げられた格子(10)の中に石を詰める工法が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来技術において、川床等の地盤に多数の石を敷き詰める工法は、増水時の水圧で1〜2個の石が移動すると連鎖的に他の石も移動するために護岸全体が崩壊する恐れがある。また、鉄筋枠や蛇篭等を用いる工法は充填する石の大きさに限界があるという問題、石の間から地盤の土砂が流失し易いという問題、設置費用が嵩むという問題がある。更に、コンクリートブロックを連結して設置する工法はブロックの製造コストが嵩むという問題、景観を損なうという問題、また草木や昆虫等の生物が棲息するのに適さないという問題がある。
【0004】
本発明は上述した従来技術の諸欠点に鑑みなされたもので、木枠を用いることで水圧による石の移動及び移動の連鎖を防止し、護岸に必要な屈とう性を持たせたので治水機能を果たすことができるし、枠体を千鳥模様状或は市松模様状に配列することにより枠材の使用本数を少なくできるので設置費用を低減することができ、また地盤の土砂が流失するのを防止するので詰石の安定性に優れている治水用石詰め木枠構造体及びその設置工法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために構成された請求項1に係る本発明の手段は、枠材を四角形に連結して構成する複数の枠体を、角隅を突合わせた状態で地盤上に複数列に列設して連結具により互いに連結し、かつ列設した複数の枠体により三方又は四方が囲繞される空間を枠状部とし、前記各枠体に係着した状態で該枠体及び枠状部内の地盤上に吸出し防止シートを敷設し、該吸出し防止シート上に詰石を敷き詰めたものからなる。
【0006】
そして、前記複数の枠体により三方が囲繞される前記枠状部は、開放辺側に該枠体に連結して閉塞枠材を設ける構成にするとよい。
【0007】
また、請求項3に係る発明の手段は、枠材を地盤上で四角形に連結し、形成される複数の枠体は角隅を突合わせた状態で複数列に列設して連結具により互いに連結し、前記各枠体に係着した状態で該枠体内及び複数の枠体により三方又は四方が囲繞される空間の枠状部内の各地盤上に吸出し防止シートを敷設し、該吸出し防止シート上に詰石を敷き詰めるようにしたことにある。
【0008】
そして、前記複数の枠体により三方が囲繞された前記枠状部は、開放辺側に該枠体に連結して閉塞枠材を設けるとよい。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について詳述する。図1乃至図3において、Aは河岸の地盤で、1、1、・・・は該地盤A上に設置した複数の枠体を示す。2、2、3、3は該各枠体1を構成する一側枠材と他側枠材で、該各枠材2、3は間伐材等の丸太の直径方向上下側を長手方向に沿って切削して平面2A、2A、3A、3Aを形成し、端部2B、3B側にボルト挿通穴を穿設したものからなっている。そして、一側及び他側枠材2、3は該端部2B、3B側を直角方向に交互に重ね、ボルト挿通穴に挿通したボルト・ナット4、4で連結することにより略正方形に組成してある。5、5、・・は後述するように枠体1、1同士を連結するための連結具としてのアイボルトで、該アイボルト5は一の枠体1には右の一側枠材2に、他の枠体1には左の一側枠材2にその両端部側2B、2B外面に位置して植設してある。そして、隣接する一対のアイボルト5、5を連結具としてのステンレス線等のワイヤ6により締結することにより、隣接する枠体1、1同士は互いに連結される。
【0010】
7、7、・・・は後述の如く千鳥模様状に配置した3個の枠体1、1、1により三方が囲繞され、開放辺側を閉塞枠材8、8で閉塞することにより、枠体1と略同形で面積及び深さを同じに形成した枠状部を示す。該枠状部7を形成する閉塞枠材8、8は間伐材等の丸太の直径方向上下側を平面8A、8Aに切削し、両端部8B、8B側に横向きにボルト穴を穿設したものからなっている。そして、上述の構成からなる閉塞枠材8は枠体1の一側枠材2又は他側枠材3の側面にボルト・ナット9により締着するようになっている(図3参照)。
【0011】
10は各枠体1及び枠状部7の底面側に取着した吸出し防止シートを示す。該吸出し防止シート10は地盤Aの土砂が流水の水圧により流出するのを可及的に防止するためのもので、強度性、耐水性があり、無数の細孔を有する合成樹脂製網状シートを用いており、透水性と通気性を備えている。吸出し防止材10は四角形に形成して、その4辺を地盤Aに接する一対の他側枠材3、3の下面に鋲等の適宜の固着手段により取着することにより、地盤Aに敷設した状態になっている。そして、吸出し防止シート10の上に護岸用の詰石11を詰み込むことにより枠体1及び閉塞材材8の浮力による浮き上がりを防止する働きも有している。
【0012】
11、11、・・・は天然又は人造の護岸用詰石で、該詰石11はクレーン等の適宜の手段を用いて枠体1内及び枠状部7内の吸出し防止シート10上に詰み込んである。
【0013】
本実施の形態に係る石詰め木枠構造体は上述の構成からなるが、その設置工法について説明する。整地した地盤A上に吸出し防止シート10を敷き、その対向する縁部側に下段の他側枠材3、3を並べ、鋲等で吸出し防止材10を各枠材3に取着する。次に、他側枠材3の端部3Bに直角方向に一側枠材2の端部2Bを重ね、更に他側枠材3の端部3Bを重ね、その上に一側枠材2を重ねる。このようにして2本の一側枠材2、2と他側枠材3、3を交互に重畳したらボルト4を挿通してナットを螺合することにより4本の枠材2、2、3、3を四角形に締結する。
【0014】
上述の如く組成する複数の枠体1、1、・・・は角隅1A、1Aを突き合わせた状態で地盤A上に2列に配設し、アイボルト5とワイヤ6の連結具により隣接する枠体1、1同士を連結することにより、複数の枠体1、1、・・・は長手方向には複数の枠状部7、7、・・・と交互に配列され、横方向には枠状部7が隣接した状態で配列されて恰も千鳥模様状に配列した状態をなしている。そして、各枠状部7の開放辺側を閉塞枠材8で閉塞するため、各枠体1の右或は左の一側枠材2、2にボルト・ナット9により閉塞枠材8を締着する。最後に、適宜の個数の詰石11、11、・・・を枠体1及び枠状部7内に詰め込むことにより、治水用石詰め木枠構造体の設置が完了する。
【0015】
図4は実施の形態の変形例に係る治水用石詰め木枠構造体を示す。図において、1、1、・・・は角隅1Aを突き合わせた状態で地盤A上に3列に列設した複数の枠体を示し、枠体1をこのように配列することにより各列の長手方向には枠体1と枠状部7が交互に並んだ状態になり、中央の列には四方が枠体1、1、・・で囲繞された枠状部7、7、・が枠体1と交互に画成されている。また、外側列にも枠体1と枠状部7が交互に形成されており、各枠状部7の開放辺側は前後に位置する枠体1に締着した閉塞枠材8で閉塞してある。
【0016】
なお、各枠体1内及び枠状部7内に吸出し防止シート10を設ける工程及び詰石11を詰め込む工程は前述と異なるところはない。
【0017】
かくして、枠体1を3列以上に列設して設置した場合には、複数の枠体1、1、・・・は恰も市松模様状に配列した状態になり、かつ内側の列には四方を枠体1、1、・・で囲繞された枠状部7、7、・・が画成されるから、枠状部7に用いる閉塞枠材8は外側の列だけで足りることになり、設置に使用する枠材の本数は大幅に節減することができる。
【0018】
【発明の効果】
本発明は以上詳述した如く構成したから、下記の諸効果を奏する。
(1)詰石は枠体及び枠状部内に詰み込んで屈とう性により水圧による詰石の移動を防止するようにしたから、詰石の安定性に優れており治水機能を果たすことができる。
(2)枠体を角隅を突き合わせて複数列に恰も千鳥模様状或は市松模様状に配列することにより、三方又は四方が枠体に画成された枠状部を形成できるから、木材構造体の構成に使用する枠材の本数を大幅に節減できるので設置費用を低減することができる。
(3)上記2と同じ理由により、枠体を列設することで枠状部を形成されるから、作業効率に優れており、短期間で木枠構造体を設置することができる。
(4)吸出し防止シートが詰石の間から地盤の土砂が流失するのを防止するので、詰石の安定性に優れている。また、増水時に浮力により枠体が移動するのを防止することができる。
(5)木と石で護岸或は根固めするから、自然に近い景観に形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る治水用石詰め木枠構造体の平面図である。
【図2】治水用石詰め木枠構造体の部分拡大図である。
【図3】図2中のIII−III矢示方向断面図である。
【図4】実施の形態の変形例に係るに治水用石詰め木枠構造体の平面図である。
【符号の説明】
1    枠体
1A   角隅
2、3  枠材
5    アイボルト(連結具)
6    ワイヤ(連結具)
7    枠状部
8    閉塞枠材
10   吸出し防止シート
11   詰石
A    地盤

Claims (4)

  1. 枠材を四角形に連結して構成する複数の枠体を、角隅を突合わせた状態で地盤上に複数列に列設して連結具により互いに連結し、かつ列設した複数の枠体により三方又は四方が囲繞される空間を枠状部とし、前記各枠体に係着した状態で該枠体及び枠状部内の地盤上に吸出し防止シートを敷設し、該吸出し防止シート上に詰石を敷き詰めてなる治水用石詰め木枠構造体。
  2. 前記複数の枠体により三方が囲繞される前記枠状部は、開放辺側に該枠体に連結して閉塞枠材を設けてあることを特徴とする請求項1記載の治水用石詰め木枠構造体。
  3. 枠材を地盤上で四角形に連結し、形成される複数の枠体は角隅を突合わせた状態で複数列に列設して連結具により互いに連結し、前記各枠体に係着した状態で該枠体内及び複数の枠体により三方又は四方が囲繞される空間の枠状部内の各地盤上に吸い上げ防止体を敷設し、該吸出し防止シート上に詰石を敷き詰めるようにしてなる治水用石詰め木枠工法。
  4. 前記複数の枠体により三方が囲繞された前記枠状部は、開放辺側に該枠体に連結して閉塞枠材を設けることを特徴とする請求項3記載の治水用石詰め木枠工法。
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