JP3614407B2 - 擁壁 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、擁壁に関する。道路工事や河川工事、治山工事等において、切土の法面の保護や盛土の土止めなどのために、山の斜面を切り崩す必要がある。切り崩された山の斜面を設計法面という。本発明は、土砂崩れ等の災害を防止するために、設計法面に施工される擁壁に関する。
【0002】
【従来の技術】
図4は従来の擁壁の概略斜視図である。同図において、符号Nは、設計法面を示している。この設計法面Nに擁壁101 が施工されている。従来の擁壁101 は、コンクリートもしくは鉄筋コンクリート製の壁状の構造物であり、その背面は、設計法面からの土圧を受け止める受圧面となっている。この擁壁101 によって、土砂が崩れたり、その土砂が道路等に押し寄せるのを防止しているのである。従来の擁壁101 は、設計法面Nから受ける受圧面が広く、しかも全ての受圧面がコンクリート製もしくは鉄筋コンクリート製なので、頑強である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかるに、従来の擁壁101 は、設計法面Nの全面をコンクリート等で被覆しているので、虫や菌などの生物のすみかとしては最悪であり、生態系が破壊されているという問題がある。
また、従来の擁壁101 は、設計法面Nの全面をコンクリート等で被覆しているので、いかにも人工的で無味乾燥であり、人を寄せつけない冷たい外観であるという問題がある。
【0004】
本発明はかかる事情に鑑み、自然な感じの外観を演出し生態系を保つことができるにも拘らず、頑強で土砂崩れ等を防止でき安全な擁壁を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1の擁壁は、地面上に立て、かつ、設計法面上に垂直に立てた状態で、該設計法面に沿って水平方向に間隔をもって設けられた複数の支持板と、隣接する各支持板間の空間に堆積された堆積砂利と、隣接する各支持板の前端縁部間に渡して、両端部をそれぞれ固定された石板と、前記堆積砂利の上面であって、前記石板に囲まれた場所に、一群の自然岩が配設された岩壁とからなり、前記石板および前記岩壁が、法面を形成していることを特徴とする。
請求項2の擁壁は、請求項1記載の発明において、前記石板が、長方形状であり、前記石板と前記岩壁とが水平方向に交互に配置され、前記石板と前記岩壁とが垂直方向に交互に配置されたことを特徴とする。
請求項3の擁壁は、請求項1または2記載の発明において、前記支持板に、その表裏面を貫通する貫通孔が形成されたことを特徴とする。
【0006】
本発明において、自然岩とは、山の斜面を切り崩す際に出土する大きな岩を含む概念である。
【0007】
【発明の実施の形態】
つぎに、本発明の実施形態を図面に基づき説明する。
図1は本実施形態の擁壁の正面図である。図2は図1のII−II線矢視断面図である。図3は図1のIII −III 線矢視断面図である。図1〜3に示すように、本実施形態の擁壁は、支持板10、推積砂利20、石板30および岩壁40から構成されている。符号50は天板を示している。
符号Nは、本実施形態の擁壁を施工すべき設計法面を示している。
【0008】
まず、支持板10を説明する。
設計法面Nには、コンクリートや鉄筋コンクリート製で板状の複数の支持板10が、設計法面Nの水平方向に間隔をもって配設され、いずれも打設されている。各支持板10は、いずれも地面Eに立てられ、かつ、設計法面N上に垂直に立てられた状態で設けられている。
各支持板10には、その表裏面を貫通する貫通孔11が適所に形成されている。支持板10に貫通孔11が形成されている理由については、後述する。
【0009】
つぎに、推積砂利20を説明する。隣接する支持板10の間の空間には、推積砂利20が推積されている。推積砂利20を構成する砂利は、その粒度が40mm以下程度のものが好適である。推積砂利20は、コンクリート等と異なり、細かな空間を多く有しており、空気や湿気を保持することができ、虫や菌などの生物のすみかとして好適である。
【0010】
しかも、堆積砂利20は、左右両側の支持板10,10によって挟まれているので、設計法面Nからの土圧を受け止めることができるのである。したがって、前記支持板10および推積砂利20のそれぞれの背面が、設計法面Nからの土圧を受け止める受圧面となっている。支持板10および推積砂利20によって、土砂が崩れたり、その土砂が道路等に押し寄せるのを防止できるという効果を奏する。
【0011】
つぎに、石板30を説明する。
石板30は、石板本体31の裏面にコンクリート板32が重ね合わされ、この石板本体31およびコンクリート板32がフック33によって接合されたものである。
石板本体31は、長方形状であって、その素材は例えば花崗岩である。
コンクリート板32は、コンクリートもしくは鉄筋コンクリート製であり、前記石板本体31と同形状のものである。
フック33は、鉄製で鉤状のものである。
なお、石板本体31は、その表面が割肌などが見栄えがよく好適である。
【0012】
前記隣接する各対の支持板10,10の前端縁部間に、石板30が横倒した状態で、その両端部をフック等で取り付けられている。このため、各石板30は一対の支持板10,10によって、確実に固定されているのである。
【0013】
つぎに、岩壁40を説明する。
岩壁40は、一群の自然岩41から構成されたものである。この自然岩41としては、山の斜面を切り崩す際に出土する大きな岩を使用すればよい。一群の自然岩41が、堆積砂利20の上面であって、支持板10に囲まれた場所に、岩壁40として配設されている。隣接する自然岩41,41は一部が接触しているのみであり、岩壁40全体としては隙間が形成されているのである。
【0014】
つぎに、石板30および岩壁40の配置パターンを説明する。
前記石板30および岩壁40が、本実施形態の擁壁の法面を形成しているのである。
複数の石板30と岩壁40とが、水平方向において、交互に配設されている。また、複数の石板30と岩壁40とが、垂直方向において、交互に配設されている。岩壁40は、支持板10によって囲まれているので、頑強である。しかも、岩壁40の一群の自然岩41は隙間をもって配設されているので、虫や菌などの生物のすみかとして好適である。また、虫等の生物は、岩壁40の一群の自然岩41の隙間を通って、外界と堆積砂利20との間を自由に往復することができるのである。
【0015】
つぎに、本実施形態の擁壁の作用・効果を説明する。
本実施形態の擁壁は、支持板10および推積砂利20によって、設計法面Nからの土圧に抵抗しうるので、頑強であるという効果を奏する。
【0016】
しかも、本実施形態の擁壁は、その法面が石板30と岩壁40とから形成されたものであるので、コンクリートや鉄筋コンクリート等で塗り固められた従来の擁壁に比べて、自然な感じの外観を演出することができるという効果を奏する。
【0017】
そして、推積砂利20および岩壁40はいずれも、コンクリートや鉄筋コンクリート等で塗り固められた従来の擁壁と異なり、その表裏間を完全に閉鎖してしまうものでなく、その間を空気や湿気、種々の虫や菌が自由に往復することができる。よって、本実施形態の擁壁によれば、生態系を保つことができるという効果を奏する。
【0018】
さらに、支持板10には、貫通孔11が形成されているので、この貫通孔11の両側の推積砂利20,20の間を、空気や湿気、種々の虫や菌が自由に往復することができるので、より生態系を保つことができるという効果を奏する。
【0019】
本実施形態の擁壁によれば、自然な感じの外観を演出し生態系を保つことができるにも拘らず、頑強な擁壁を提供するという効果を奏する。
【0020】
【発明の効果】
請求項1の擁壁によれば、自然な感じの外観を演出し生態系を保つことができるにも拘らず、頑強で土砂崩れ等を防止でき安全である。
請求項2の擁壁によれば、自然な感じの外観を演出し生態系を保つことができる。
請求項3の擁壁によれば、空気や湿気、種々の虫や菌が支持板の貫通孔の間を自由に往復できるので、より生態系を保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の擁壁の正面図である。
【図2】図1のII−II線矢視断面図である。
【図3】図1のIII −III 線矢視断面図である。
【図4】従来の擁壁の概略斜視図である。
【符号の説明】
10 支持板
11 貫通孔
20 推積砂利
30 石板
40 岩壁
41 自然岩
N 設計法面
Claims (3)
- 地面上に立て、かつ、設計法面上に垂直に立てた状態で、該設計法面に沿って水平方向に間隔をもって設けられた複数の支持板と、
隣接する各支持板間の空間に堆積された堆積砂利と、
隣接する各支持板の前端縁部間に渡して、両端部をそれぞれ固定された石板と、前記堆積砂利の上面であって、前記石板に囲まれた場所に、一群の自然岩が配設された岩壁とからなり、
前記石板および前記岩壁が、法面を形成している
ことを特徴とする擁壁。 - 前記石板が、長方形状であり、
前記石板と前記岩壁とが水平方向に交互に配置され、
前記石板と前記岩壁とが垂直方向に交互に配置された
ことを特徴とする請求項1記載の擁壁。 - 前記支持板に、その表裏面を貫通する貫通孔が形成された
ことを特徴とする請求項1または2記載の擁壁。
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