JP3423699B2 - 護岸等に使用するコンクリート製ブロック - Google Patents
護岸等に使用するコンクリート製ブロックInfo
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Description
自然環境に合うコンクリート製ブロックの技術分野に属
する。
ンクリート製ブロックは、一般的には表面に或程度の幾
何学的凹凸模様を表現して型枠で大量生産され、施工さ
れたときには各ブロックの衝合部は直線状となり、これ
ら護岸ブロックで施工した場合湖沼や河川の堤防或は海
岸そして山腹をコンクリート化するのみで緑を奪い昆虫
や小動物の棲息を不可能にし自然を破壊して来た。この
ような自然環境の破壊という従来技術の現状に鑑み、河
川や湖沼或は海岸などの護岸又は道路添い山腹等々の崩
壊防止工事の施工にあたって、自然環境の保護と維持或
は従来施工した現場の改修工事において破壊された自然
の回復の必要性が要望され、特に、これら土木工事に使
用されるブロックについては多自然型のブロックの提供
が要望され、本出願人においては、特許第2557788号と
して施工面における天然石模様の擬石の配置状況が不規
則に観取され且つ目地線も直線的でなく不規則線を呈し
施工面を流れる雨水などによって目地の土砂が流失しな
いように構成され、更に施工ブロック面に草や小灌木が
育生され得ることで自然破壊が最小限にとどまるように
工夫したコンクリート製ブロックを提供している。
として、極めて天然石模様に近似した擬石及びその製造
方法を提供し、緩斜面の護岸工事や緩起伏及び平地の荒
廃地面の保護や自然回復工事、緩斜面の山腹等の保護工
事等に使用して自然環境の回復に利用する擬石を提供し
ている。
て、上下方向及び左右横方向並びに前後方向において施
工時該ブロック内に投入される土砂によってすべて連携
されて施工ブロックの安定性が充分に確保されると共に
施工部における土中の昆虫や小動物の棲息環境も保全さ
れ、又施工斜面における該ブロックに形成された間隙部
に成長する植物の根張りが完全且つ充分に確保され、前
記の安定性がより向上し、施工面の自然が破壊されるこ
とのないコンクリート製ブロックで、より自然景観に近
づけるために、コンクリート製ブロックの上下部の面
は、2段の水平面を施して、ブロックの上下接合面で一
本の水平の線がブロック施工後の全体面に現れないよう
にしている。
台座全面に擬石を配置したコンクリート製ブロックで施
工した護岸では、二次元の平面的であって人々が湖畔や
河川等で水に親しむにはものたりなく、自然景観に必ず
しも調和しない場合もあり、水際に近づきたくてもブロ
ック面に傾斜が有るため滑るという危険があった。
もので、その課題は、自然景観により調和させるため、
施工後には全体として大きな凹凸が形成されるコンクリ
ート製ブロックであって、なおかつ、人々がブロック面
に載っても滑ることがなく、気楽に湖畔や河川等で水に
親しむことができる護岸等に使用するコンクリート製ブ
ロックを提供することにある。
めに、請求項1の発明は、護岸等に使用するコンクリー
ト製ブロックであって、該ブロックは複数のほぼ四辺形
の小ブロックを組合わせて構成するとともに、該ブロッ
クは二以上の突出する小ブロックを構成して他のブロッ
クと嵌合し、複数のブロックの底部は互いにほぼ密接し
て護岸を覆う形状に構成し、該各小ブロックの底部の四
辺形の一方の対角線を護岸の上下方向と一致させるとと
もにブロックの底部を護岸に施工した際に護岸の斜度と
一致させ、各小ブロックの上部は踏み面を設け、該踏み
面はほぼ水平状態として表面には護岸の左右方向にスリ
ップ止の細筋状溝を設けたことを特徴とする護岸等に使
用するコンクリート製ブロックである。上記の課題を解
決するために、請求項2の発明は、請求項1に記載の護
岸等に使用するコンクリート製ブロックにおいて、ブロ
ックの護岸の左右方向の端部の小ブロックには護岸の上
下方向に連結棒を挿入する連結穴を設けたことを特徴と
する護岸等に使用するコンクリート製ブロックである。
ート製ブロックの1実施例を、図面に沿って説明する。
図1は実施例の護岸コンクリート製ブロックの単体の平
面図であり、図2はその正面図、図3はその側面図であ
るが、図1に示すように、ブロック単体1を組み合わせ
て更に広い護岸壁面を構成する形状となっている。即
ち、ブロック単体1は、8個のほぼ四辺形の小ブロック
1a〜1bから構成されており、各小ブロック1a〜1hの底部
の四辺形の一方の対角線を護岸の上下方向と一致せ、他
方の対角線は水平方向に一致させるように配置してい
る。そして、最上位に平行に一対の小ブロック1a,1bが
配置され、小ブロック1a,1bで構成される二等辺三角形
の凹部に嵌合するように小ブロック1dが配置され、小ブ
ロック1dと平行で左側に小ブロック1cが配置され、同様
に小ブロック1c,1dで構成される二等辺三角形の凹部に
嵌合するように小ブロック1fが配置され、小ブロック1f
と平行で左側に小ブロック1cが配置され、同様に小ブロ
ック1e,1fで構成される二等辺三角形の凹部に嵌合する
ように小ブロック1gが配置され、小ブロック1gと平行で
右側に小ブロック1hが配置されている。
に長方形を形成する小ブロック1a,1d,1c,1f,1e,1gの配
列から、二個の小ブロック突出するように、即ち、右上
辺の小ブロック1bと右下辺の小ブロック1hとが、他の単
位のブロックで構成される凹部に嵌合し、ロックされる
状態となって堅固に固定される。即ち、複数のブロック
がロックされる状態においては、複数のブロック単体1
の底部4は互いにほぼ密接して護岸を覆うように構成さ
れており、ブロック単体1自体の底部も護岸に施工した
際に護岸の斜度と一致する角度を有している。
の側面2の下端近傍21には、上下方向に連結棒を挿入す
る連結穴3a,3bがそれぞれ設けられ、連結穴3a,3bの
周りには連結棒の連結金具が収まる陥没部31a,31bが設
けられている。なお、小ブロック1a〜1hの側面2の外部
から見える部分には、多少平面的ではあるが擬石模様23
が施されている。このブロック単体1は斜面の護岸に用
いられるもので、図3に示すように、ブロック単体1の
底部4は施工する護岸の斜度に合わせて施工するが、本
実施例ではやや緩斜面に合わせてある。本発明における
本実施例の特徴の1つは、各小ブロック1a〜1bの上部5
が踏み面51を形成しており、この踏み面51は施工した際
にはほぼ水平か、水捌けを良くするために若干前方(図
3の左側)を低くしてあり、踏み面51自体は大小の擬石5
11が配置され、かつ、擬石511の表面には護岸の左右方
向にスリップ止めの浅い細筋状溝512が適宜の数だけ設
けられている。この浅い細筋状溝512は擬石511の石目の
如く設けておけばより自然に調和する。
向に狭まるように若干のテーパー22を設けてあるが、こ
れは、図3において、底部4を水平にした時に成型枠が
上下方向へ抜きやすくする必要があり、コンクリート成
型の脱形時に成型枠から脱離し易いように抜きテーパで
あるから、全ての側面部に若干のテーパーを設けてあ
る。
て護岸壁面を施工するが、その際の連結する構成を説明
する。前述したように、ブロック単体の両端の小ブロッ
ク1e,1bには、上下方向に連結棒を挿入する連結穴3a,
3bがそれぞれ設けられ、連結穴3a,3bの周りには連結
棒の連結金具が収まる陥没部31a,31bが設けられ、その
連結穴3a,3bには、図4に示すような連結棒6を挿入
するが、この連結棒6の端部にはフック部61が設けら
れ、隣り合う連結棒6はフック部61によって、図5に示
すU字棒部材631とボルト632とからなる連結手段たる連
結金具63で、図6に示す状態で連結される。この連結状
態は、ブロックの間の陥没部31a,31bで形成される空間
部でなされるが、図6に示すように、隣り合う連結棒6
のフック部61とを連結金具63で緩く連結するが、これ
は、ブロックが定着するまで時間がかかり、多少動く必
要があるために、そのクッションとしての機能を与える
ためである。
するが、図7は本実施例の護岸コンクリート製ブロック
を敷き詰めた展開図である。(但し、踏み面上の擬石は
省略してある。)施工方法は、複数のブロック単体1を
護岸にジグゾーパズルのように嵌合させながら、隣り合
う連結棒6のフック部61とを連結金具63で緩く連結さ
せ、ほぼ護岸一面に敷き詰める。なお、敷き詰められた
護岸コンクリート製ブロックの連結棒6の上下端は、必
要に応じてて適宜の固定手段で護岸に固定すればよい。
このように、複数のブロック単体1を嵌合させなが敷き
詰めると、図7の正面図である図8(但し、踏み面上の
擬石は省略してある。)、および、図7の側面図である
図9に示されるように、各小ブロックの上部5の踏み面
51はほぼ水平状態で施工される。
り、かつ、踏み面51の擬石511の表面には護岸の左右方
向にスリップ止めの浅い細筋状溝512が設けられている
から、人々がブロックの踏み面51に載っても滑ることが
なく、気楽に湖畔や河川等で水際に近づけ水に親しむこ
とができる。特に、踏み面51が本発明のブロックを施工
した護岸全面に存在することから、人々は気分や体力に
応じて踏み面51を適宜選んで歩くことができ一層気楽に
水際に近づけ水に親しむことができる。また、小ブロッ
ク単位での大きな凹凸となって出現し、平面的ではない
ため自然景観により調和させることができる。しかも、
大きな凹凸を有するため土砂がたまり草や小灌木が育生
され得ることで、より自然景観により調和させることが
できる。
ば、前述した実施例に限定しないことは勿論であり、例
えば、各小ブロックの組み合わせ形状は上記実施例の形
状に限るものではなく、一対の小ブロックを複数接合し
た形状で二以上の突出する小ブロックを構成すればよ
く、また、各小ブロックの接合箇所に適宜排水孔を設け
てもよい。
クリート製ブロックによれば、小ブロックの上部を水平
な踏み面とし、スリップ止の細筋状溝が設けられている
ので、ブロックの上部に人が載っても滑ることがなく、
人々が気楽に湖畔や河川等で水際に近づくことができる
という効果が得られ、特に、踏み面が本発明のブロック
を施工した護岸全面に存在することから、人々は気分や
体力に応じて踏み面を適宜選んで歩くことができ一層気
楽に水際に近づけ水に親しむことができるという効果が
得られる。また、小ブロック単位での大きな凹凸となっ
て出現し、平面的ではないため自然景観により調和させ
ることができる。しかも、大きな凹凸を有するため土砂
がたまり草や小灌木が育生されて、より自然景観により
調和させることができるという効果が得られる。
ロックの平面図である。
面図である。
面図である。
ロックの連結に使用する連結棒の側面図である。
び、護岸コンクリート製ブロックとの連結状態を示す斜
視図である。
を護岸に敷き詰めた場合の全体の展開図である(踏み面
上の擬石、および、側面の擬石模様は省略)。
岸に敷き詰めた場合の全体の正面図である(踏み面上の
擬石、および、側面の擬石模様は省略)。
岸に敷き詰めた場合の全体の側面図である。
ック、2…側部、21…下端近傍、22…抜きテーパ、23…
擬石模様 3a,3b…連結穴、31a,31b…陥没部 4…底部 5…上部、51…踏み面、511…擬石、512…細筋状溝 6…連結棒、61…フック部、62…固定フック部、63…連
結金具、631…U字棒部材731、632…ボルト
Claims (2)
- 【請求項1】護岸等に使用するコンクリート製ブロック
であって、該ブロックは複数のほぼ四辺形の小ブロック
を組合わせて構成するとともに、該ブロックは二以上の
突出する小ブロックを構成して他のブロックと嵌合し、
前記複数のブロックの底部は互いにほぼ密接して護岸を
覆う形状に構成し、該各小ブロックの底部の四辺形の一
方の対角線を護岸の上下方向と一致させるとともにブロ
ックの底部を護岸に施工した際に護岸の斜度と一致さ
せ、各小ブロックの上部は踏み面を設け、該踏み面はほ
ぼ水平状態として表面には護岸の左右方向にスリップ止
の細筋状溝を設けたことを特徴とする護岸等に使用する
コンクリート製ブロック。 - 【請求項2】請求項1に記載の護岸等に使用するコンク
リート製ブロックにおいて、ブロックの護岸の左右方向
の端部の小ブロックには護岸の上下方向に連結棒を挿入
する連結穴を設けたことを特徴とする護岸等に使用する
コンクリート製ブロック。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2001149877A JP3423699B2 (ja) | 2001-05-18 | 2001-05-18 | 護岸等に使用するコンクリート製ブロック |
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JP3423699B2 true JP3423699B2 (ja) | 2003-07-07 |
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Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN110629732A (zh) * | 2019-09-25 | 2019-12-31 | 安徽安冉水利工程有限公司 | 一种预制组合式河道护岸及其施工布置方法 |
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2001
- 2001-05-18 JP JP2001149877A patent/JP3423699B2/ja not_active Expired - Fee Related
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