JP4181433B2 - 護岸等に使用するコンクリート製ブロック、および、その施工具 - Google Patents

護岸等に使用するコンクリート製ブロック、および、その施工具 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は山や河川又は湖沼等の傾斜面の崩壊予防及び緑化工事に使用する客土・覆土ブロック、および、コンクリート製ブロックの護岸の施工を容易にする施工具の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
従来、護岸等に用いる擬石を配置したコンクリート製ブロックは、一般的には表面に或程度の幾何学的凹凸模様を表現して型枠で大量生産され、施工されたときには各ブロックの衝合部は直線状となり、更に直線衝合部には間隙が生じないようモルタルで目地埋めするのが普通であり、又上記幾何学図形模様ブロックの施工にあたっては目地を適宜間隔を有して施工可能に構成し施工後当該目地に土砂を投入して草木が生育するように工夫したブロックもあったが衝合部(目地)が直線のため衝合部の土砂が河川の水流や湖沼の波或は降雨によって流失し遂にはブロックの根を支える土砂まで洗い流されるという障害が発生した。又大々的な護岸ブロックとしては擁壁ブロックや大型U字溝等があるが前記ブロックも含めこれら何れのブロックにしても、施工した場合湖沼や河川の堤防或は海岸そして山腹をコンクリート化するのみで緑を奪い昆虫や小動物の棲息を不可能にし自然を破壊して来た。
【0003】
このような自然環境の破壊という従来技術の現状に鑑み、河川や湖沼或は海岸などの護岸又は道路添い山腹等々の崩壊防止工事の施工にあたっては自然環境の保護と維持、或は、従来施工した現場の改修工事に際しては破壊された自然の回復の必要性が要求され、特に、これら土木工事に使用されるブロックについては多自然型のブロックの提供が要望されていた。
本出願人においては、護岸等の施工面における天然石模様の擬石の配置状況が不規則に観取され且つ目地線も直線的でなく不規則線を呈し施工面を流れる雨水などによって目地の土砂が流失しないように構成され、更に施工ブロック面に、草や小灌木が育生され得て自然破壊が最小限にとどまるように工夫したコンクリート製ブロックを提供している(特許文献1)。
また、本出願人は、極めて天然石模様に近似した擬石及びその製造方法を提供し、緩斜面の護岸工事や緩起伏及び平地の荒廃地面の保護や自然回復工事、緩斜面の山腹等の保護工事等に使用して自然環境の回復に利用する擬石を提供している(特許文献2)。
【0004】
これらの、擬石を配した護岸等に用いるコンクリート製ブロックは、正方形又は平行四辺形或は菱形、短形等でその面積は1から2m(通常、運搬や施工等の便を考え、広さは一平方mである。)の大きさで、重量も大きいものであって、この際に重量のあるブロックを配置するには、ブロック全体を索条で拘束するか、或いは、コンクリート製ブロックに索条が貫通する係合穴を設けて、係合穴に索条を通して拘束し、クレーンで吊して所定工事箇所に配置していた。
そこで、立体型のブロックについての施工具は出願人も提案しており(特許文献3)、平面型のブロックついての施工具も提案されている(特許文献4、5)。
【0005】
【特許文献1】
特開2001-32290号公報
【特許文献2】
特開平7-118051号公報
【特許文献3】
特開2001-254337号公報
【特許文献4】
実開昭60-170383号公報
【特許文献5】
特開平9-202586号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、単位ブロックは面部を同形にして上下左右に連続組付け施工可能にした直線からなる多角の幾何学的形状であるが、該直線からなる凸状接合部分は全てほぼ90度以下の鋭角になる箇所があり、移送時等にこの鋭角の箇所が壁等に衝突して破損することがしばしば起こるという問題点があり、また、ブロック1を制作する型枠も通常樹脂製であるが、直角部分を含む鋭角部分が多いと破損しやすいという問題点があり、更に、特許文献1に示される土留体の直線の部分には土が洗い流されるという問題点があった。
更に、平面型のブロックについての特許文献4の発明は、係号するための係合穴を設けなければならず、係合機構も複雑であるという問題点があり、また、特許文献5の発明は鉄筋の挿通穴W1を利用するものであるが、係止する確実性が低く且つ凸部W2が必要であるという問題点があった。
【0007】
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたもので、その課題の1つは、連続組付け施工可能にした単位ブロックの面部は多角の幾何学的形状であっても、各側面の直線からなる凸状接合部分の角度は大きくし、さらに、土留体の直線の直線部分を排除して土が堆積するコンクリート製ブロックを提供しようとするものであり、更には、ブロックの施工が簡単になるコンクリート製ブロックの施工具を提供しようとうするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、請求項1の発明は、護岸等に使用する擬石を配したコンクリート製ブロックであって、単位ブロックはブッロク基板の平面の外形を同形にし互いに嵌合して上下左右に連続組付け施工可能にした前記外形が直線からなる多角の幾何学的形状であり、且つ、互いに嵌合するブロック基板の接合部分の前記外形が凸状である側の凸状接合部分は全てほぼ135度にするとともに、前記ブロックの外周部の擬石と擬石との間は堤防部を設け、該堤防部の頂部の峰を細くジグザグ状にして該頂部の側面部を波状の面にし、前記ブロックの両端側の近傍に上下方向にブロック固定連結棒用を兼用する施工貫通棒用の貫通孔を設け、かつ、該貫通孔は単位ブロックを組み合わせた際には上下方向に対して直線状に連通するように設けられ、前記貫通孔の出入口の少なくとも一方には空間を構成する通水切欠部を形成する凹部を設けたことを特徴とするコンクリート製ブロックである。
その作用は、ブロックの外形の直線からなる凸状接合部分は全てほぼ135度にすることによって、鋭角の凸部がなくなり破損する度合いが少なく、各ブロックの基盤間はジグザグ状で蛇行した雨水流路を形成して雨水流路が直線的になることを回避し、より自然の外観に近づけることができ、また、雨水流路は、大きなジグザグ状の水路よりも小さな堤防部の小さなジグザグ状の側面部によって与えられ、流れ速度を減速させ、堤防部が目ざわりにならないにしたものであり、ブロックの全体および細部も直線状ではないので雨水等の流速を遅くなるように押さえ、土や覆土の流失を防ぐ。
【0009】
請求項2の発明は、コンクリートブロックの両端側の近傍に一対の固定連結棒用の貫通孔を設けたコンクリート製ブロックを施工する施工具であって、該施工具には前記ブロックの両端側傍のブロック固定連結棒用を兼用する施工貫通棒用の貫通孔に貫通する一対の貫通棒が設けられ、該貫通棒は下側に肉厚部を配し偏心した中空部が設けられ、一対の貫通棒の一端は連結部によって連結され、該連結部に連結してブロック前方に延びる吊下部を設け、前記貫通棒の偏心中空部には一端にブロック係止爪が設けられ他端に回動操作部材が設けられた回動棒が嵌合され、前記貫通棒が貫通孔に貫通する際にはブロック係止爪が下向き状態に維持され、該ブロック係止爪の高さ貫通棒下側の肉厚よりも僅かに低く設けられており、前記貫通棒が貫通孔に貫通した後にはブロック係止爪が回動され上向き状態に維持され、上向き状態の該係止爪が貫通棒から突出してブロックを係止することを特徴とする前記請求項1に使用するコンクリート製ブロックの施工具である。
【0010】
【発明の実施の形態】
ここで、本発明に好適なコンクリート製ブロックとその施工具の1実施例を、図面に沿って説明する。
[コンクリート製ブロック]
図1は本実施例の平板型のコンクリート製の単位ブロックの斜視図であるが、単位ブロック1は面部2及び基盤3から構成され、面部2及び基盤3は図6に示すように、前後左右で連続組付け施工可能にした特定多角の幾何学的形状で、面部2には複数の大きな擬石21や中小の擬石22を配列し、各擬石21,22においても互に接触させるとともに、擬石21,22の隙間には雨水や河水等が地盤を流通する複数の通水孔31を設け、ブロックの外周部の擬石21との間は堤防部23を設けられ、図2に示すように、ブロックの両端側の近傍に上下方向にブロック固定連結棒用の上部貫通孔出口321と下部貫通孔出口322を貫通する貫通孔32を設け、この貫通孔32は単位ブロックを組み合わせた際には上下方向に直線状に連通するように設けられ、貫通孔32の基盤3の出入口には空間を構成する通水切欠部33を形成する凹部331が設けられている。
【0011】
先ず、単位ブロック1のブッロク基盤3の外形は直線からなる多角の幾何学的形状であるが、外形の直線からなる凸状側の凸状接合部分は全てほぼ135度にするとともに、図6に示すように、互いに嵌合して上下左右に連続組付け施工可能な形状である。
図1( 斜視図 )、図2( 平面図 )に示すように、ブロック1のブッロク基板3の平面の外形直線からなり、互いに嵌合するブロック基板3の外形が凸状である側の凸状接合部分は全てほぼ135度にすることによって、従来では凸状接合部分が90度程度の鋭角であったため、運搬時や施工時の際に凸状接合部分が他の部材に衝突した際に破損する度合いが多かったのが、ほぼ135度の鈍角であることにより減少する。加えて、より自然の外観に近づけることができる。更に、ブロック1を制作する樹脂製の型枠も直角部分が無くなり、強度が向上する。
しかも、ブロックの外形は、図6に見られるように、全体として蛇行して各ブロック1の基盤3の接合部はジグザグ状に蛇行した雨水流路を形成し、雨水流路が直線的になることを回避している。また、雨水流路の大きなジグザグ状の水路よりも小さな蛇行の水路は、後述するが、図2 (b) に示すように擬石と擬石との間に設けた堤防部23(図2(b))の小さなジグザグ状の側面部232によって与えられ、全体および細部も直線状ではないので雨水等の流速を遅くなるように押さえることができる。
【0012】
この堤防部23の頂上部231の峰は細く、高さは一定で水平であり擬石21の高さよりも若干低くなっており、堤防部23の全ては、図2(a),(b)に見られるように、直線ではなくジグザグ状であって、側面部232を波形状している。なお、図面では頂上部231は平滑平面に描かれているが、実際には小さな凹凸が存在して自然に調和する外観を呈している。したがって、堤防部23を設けたことにより、頂上部231の高さ以下では土砂は流れずに客土状で堆積し、流れが緩やかな場合には、頂上部231を越えて擬石21の高さまで達して覆土状に土砂が堆積する。堤防部23の頂上部231の峰を細くしたのは、雨水流路の大部分が客土・覆土で埋もれて、頂上部231の線状が僅かに露出するだけとなり目立たなくなるためである。
前記の通水孔31は、小灌木の根が通水孔31を介して地中に伸び張るとともに基盤3上の客土・覆土の中にも蔓延し更に隣接の通水孔31からも地中に伸長するので、客土・覆土ブロックはその自重と客土・覆土の重量による斜面への定着化に加えて、植栽灌木の根張りによって客土・覆土ブロック1A(図7(a))の崩壊防止と客土・覆土の流失を阻止し、客土・覆土ブロックがコンクリ−ト製であっても、客土・覆土上に生えている草木は、数多く設けてある通水孔31からの毛細管現象による水分が補給され枯死することがない。
前記ブロックの左右方向の突出した両端側の近傍に上下方向にブロック固定連結棒用の貫通孔32を設け、かつ、貫通孔32は単位ブロックを組み合わせた際には上下方向に直線状に連通するように設けられ、貫通孔32の基盤3の出入口には空間を構成する連結作業と通水を兼ねた通水切欠部33を形成する凹部331が設けられている。
【0013】
前記の貫通孔32の出入り口に設けられたL字型の通水切欠部33と、隣接ブロックのL字型の通水切欠部33とで、図9に示すように長方形で地盤に連通する連通孔を形成しており、貫通孔32には、図8(a)に示すような連結棒4を挿入するが、この連結棒4の端部にはフック部41,41が設けられ、隣り合う連結棒4はフック部41によって、図8(b)に示すU字部431とボルト432とからなる連結金具43で、図9に示す状態で連結される。この連結状態は、ブロックの間の通水切欠部33で形成される排水孔たる空間でなされるが、図9に示すように、隣り合う連結棒4のフック部41とを連結金具43で緩く連結するが、これは、ブロックが定着するまで時間がかかり、多少動く必要があるためにクッションとしての機能を与えるためである。
【0014】
次に、全体の施工方法を図6を用いて説明するが、図6は本実施例の客土・覆土ブロックを敷き詰めた展開図である。施工方法は、客土・覆土ブロックを敷き詰めるのに先だって、全体の前後左右の端にはコンクリートの基礎枠を施工する。そして、上述した並石の客土・覆土ブロック1A(図7(a))が標準となるが、施工全体の上下左右の端面は側面を平らにするために、並石の客土・覆土ブロック1Aの変形が必要となり、図7(b)に示すように、前(上)端には図10(b)に示すように全体の前端を平らにすべく天端の客土・覆土ブロック1Bを用い、左右の側端には図7(c)に示すように全体の側面を平らにすべく側石の客土・覆土ブロック1Cを用い、各隅部には側石の客土・覆土ブロック1Cを削って全体が平坦になるように適宜に選択し組み合わせて、ジグゾーパズルのようにほぼ一面に嵌合し敷き詰められる。
【0015】
前記の側石である客土・覆土ブロック1Cは、ブロック固定連結棒用に設けられた貫通孔連結棒がないので、図10に示すように、客土・覆土ブロック1Cの側面には、フック5を設けて、針金で枠体に固定する。かくして、どの客土・覆土ブロック1A〜1Cの全て固定されることになる。
図6において、敷き詰められたブロックの左上の部分は、客土・覆土が施された状態を示すものである。
したがって、ブロック1外形の側面を、直線からなる凸状接合部分は全てほぼ135度にすることによって、鋭角の凸部がなくなり運搬や施工の際に破損する度合いが少なく、各ブロックの基盤間はジグザグ状で蛇行した雨水流路を形成して雨水流路が長い直線になることを回避して雨水などの流速を弱め、また、雨水流路は、大きなジグザグ状の水路と、よりも小さな堤防部の小さなジグザグ状の側面部232によって与えられ、雨水の流れの速度を減速させ、さらに、堤防部23が目ざわりにならない様にしたものであり、ブロック1の全体および細部も長い直線状ではないので雨水等の流速を緩やかにし、土や覆土の流失を防ぐことができる。このように、水路を形成する部分に長い直線部を排したことから、より自然の外観に近づけることができ、図2(b)に示したように、堤防部も目ざわりにならないように直線ではなく小さなジグザグ状とし、アルプスの山並みをイメージして、全体として芸術的に表現したものである。
本発明の実施例よるコンクリート製ブロックを施工した護岸は、そのブロック自体の擬石が極めて天然模様に近似して、芸術的表現技法としたものであり、なおかつ、凸状接合部分は全てほぼ135度にしたために、自然に調和して人々に感動や心の安らぎを与えるものである。
【0016】
[コンクリート製ブロック施工具]
次に、上述したようなコンクリート製ブロックの施工工事現場への運搬・移動が容易であり、かつ、施工現場での護岸の傾斜角に合わせて微妙な角度の傾斜に施工することが容易な施工具について説明する。
図11(a)(b)は、施工具6がブロック1を吊り上げた状態のものであるが、ブロック1の両端側には、ブロック固定連結棒用に設けられた貫通孔32が設けられており、この施工具6はブロック固定連結棒用に設けられた貫通孔32を利用するものである。
施工具6の連結部61は、施工具の強度を得るために一対の上部貫通孔出口321に亘って連結され、貫通孔32に対しては斜行して設けてある。そして、貫通孔32の両端には、前記の一対の貫通孔32に貫通する一対の貫通棒62が設けられており、この貫通棒62の直径は貫通孔32の直径よりやや小さく、下側が肉厚部621の偏心した偏心中空部622が設けられている。
前記貫通棒62の偏心中空部622には回動棒63が嵌合され、この回動棒63は一端がブロック係止爪631を他端は回動させる回動操作部材632が設けられ、貫通棒62が貫通孔32を貫通する際には、回動操作部材632によりブロック係止爪631が下向き状態に維持され、ブロック係止爪631の高さは貫通棒62の下側が肉厚部621よりも僅かに低く設けられているから、この状態では貫通孔32にブロック係止爪631と回動棒63が容易に挿入される。
【0017】
前記貫通棒62が貫通孔14に貫通した後には、図12に示すように、ブロック係止爪631を回動操作部材632により回動し上向き状態に維持すると、図13に示すように、ブロック係止爪631が上向きになり、ブロック1の一対の下部貫通孔出口322の上側を係止する。
そして、図11に示すように、前記連結部61とほぼ直角のL字型状に連結しブロック前方に延びた吊下部64が設けられ、この吊下部64は移動装置のフック7に吊下げられる。この吊下部64には長手方向に一列で複数の吊下げ角度調整孔641が設けられ、吊下げ角度調整孔641のうちの1つを選択して使用するが、選択された角度調整孔641毎に吊り下げ時のブロック1の全体の傾斜する角度が異なる。
ブロック1をつり下げる際、ブロック1はブロック係止爪631側を下にして傾くが、ブロック係止爪631に圧接するのでブロック係止爪631がブロック1から外れることはない。
そして、護岸等にコンクリート製ブロックを施工するに際しては、複数の角度調整孔641を、使用するコンクリート製ブロックの重量と護岸工事の斜面の角度に合わせて選択し、選択使用する調整孔641にクレーン等の移動装置のフック7に係合する吊りリング71を嵌合し、ブロック1は吊りリング71を介して移動装置のフック7で所定の傾斜を有して吊り下げられ運搬・移動され、所定の施工箇所に降ろされる。
この際、一定の重量のブロック1をフック7で釣り下げた時、面部2の垂直に対する傾きの角度と、施工傾斜面の角度とが一致するような角度調整孔641を予め選択しておき、この角度調整孔641にリング71を係合しておく。
したがって、従来のように多数の人手で角度調整する必要がなく、そのまま、施工傾斜面と施工済みのブロック1の上に置けばよく、ブロック1の施工傾斜面への固定には微調整するだけでよい。
【0018】
なお、本発明の特徴を損なうものでなければ、前述した実施例に限定しないことは勿論である。
【0019】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明によれば、従来では凸状接合部分が90度程度の鋭角であったため、運搬時や施工時の際に凸状接合部分が他の部材に衝突した際に破損する度合いが多かったのが、ブロックの外形の直線からなる凸状接合部分は全てほぼ135度にすることにより破損の度合いが減少する。加えて、各ブロックの基盤間はジグザグ状で蛇行した雨水流路を形成して雨水流路が長い直線になることを回避して雨水などの流速を弱め、また、雨水流路は大きなジグザグ状の水路と、さらに小さな堤防部の小さなジグザグ状の側面部によって与えられ、全体として雨水の流れを速度を減速させ、かつ、堤防部が目ざわりにならないにしたものであり、ブロックの全体および細部も直線状ではないので雨水等の流速を遅く押さえ、土や覆土の流失を防ぐ効果が得られる。
さらに、ブロックの外形から長い直線を排したことから、より自然の外観に近づけることができ、堤防部の頂部も直線ではなく小さなジグザグ状にしたから目ざわりにならないようになり、アルプスの山並がイメージされるようになり、全体として芸術的に表現したものである。したがって、本発明によるコンクリート製ブロックを施工した護岸は、そのブロック自体の擬石が極めて天然模様に近似して、芸術的表現技法のものであり、なおかつ、凸状接合部分は全てほぼ135度にしたために、自然に調和して人々に感動や心の安らぎを与えるものであるという効果が得られる。
【0020】
請求項2の発明によれば、ブロック固定連結棒用に設けられた貫通孔を利用するものであり、且つ、ブロック全体はブロック係止爪側を下側に傾き、ブロック全体はブロック係止爪側に圧接するのでブロック係止爪がブロック1から外れることがなく、確実にロックされるので安全であり、ブロックの施工工事現場への運搬・移動が容易となり、かつ、施工現場での護岸の傾斜角に合わせて微妙な角度の傾斜に施工することが容易であり、作業が迅速に行われるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の本実施例のコンクリート製の単位ブロックの斜視図である。
【図2】図2(a)は図1のコンクリート製ブロックの平面図、図2(b)は堤防部の部分を拡大した斜視図である。
【図3】図2における側面図である。
【図4】図2におけるA−A線での断面図である。
【図5】図5(a)は図2におけるB−B線での断面図であり、図5(b)は図2におけるC−C線での断面図である。
【図6】本発明の本実施例のコンクリート製の単位ブロックを施工し敷き詰めた全体の展開図である。
【図7】図6に使用する単位ブロックを説明する説明図である。
【図8】図8(a)は、本実施例のブロックの固定に使用する連結棒の斜視図であり、図8(b)は、連結棒の連結金具の側面図である。
【図9】図8に示され連結棒と連結金具、および、ブロックの切欠部での連結状態を示す斜視図である。
【図10】図10(a)は単位ブロックを敷き詰める際の側部に使用する側石ブロックの側面図、図10(b)はその平面図である。
【図11】図11(a)は本発明の好適な実施例のブロックと施工具の係合状態を示した側面図であり、図11(b)はその平面図である。
【図12】図12(a)は図11の施工具の貫通棒とブロック係止爪との関係を示す正面図、図12(b)はその側面図である。
【図13】ブロック係止爪とブロックとの係合状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1,1A,1B,1C…ブロック単体、
2…面部、21…擬石(大)、22…擬石(中、小)、23…堤防部、231…頂上部、
232…側面部、
3…基盤、31…通水孔、32…連結棒用の貫通孔、321…上部貫通孔出口、
322 下部貫通孔出口、33…通水切欠部、331…凹部、
4…連結棒、41…フック部、43…連結金具、431…U字部、432…ボルト
5…フック
6…施工具 61…連結部、62…貫通棒、621…肉厚部、622…偏心中空部
63…回動棒 631…ブロック係止爪、632…回動操作部材
64…吊下部、641…吊下げ角度調整孔
7…クレーン(移動装置)等のフック、71…リング

Claims (2)

  1. 護岸等に使用する擬石を配したコンクリート製ブロックであって、単位ブロックはブッロク基板の平面の外形を同形にし互いに嵌合して上下左右に連続組付け施工可能にした前記外形が直線からなる多角の幾何学的形状であり、且つ、互いに嵌合するブロック基板の接合部分の前記外形が凸状である側の凸状接合部分は全てほぼ135度にするとともに、前記ブロックの外周部の擬石と擬石との間は堤防部を設け、該堤防部の頂部の峰を細くジグザグ状にして該頂部の側面部を波状の面にし、前記ブロックの両端側の近傍に上下方向にブロック固定連結棒用を兼用する施工貫通棒用の貫通孔を設け、かつ、該貫通孔は単位ブロックを組み合わせた際には上下方向に対して直線状に連通するように設けられ、前記貫通孔の出入口の少なくとも一方には空間を構成する通水切欠部を形成する凹部を設けたことを特徴とするコンクリート製ブロック。
  2. コンクリートブロックの両端側の近傍に一対の固定連結棒用の貫通孔を設けたコンクリート製ブロックを施工する施工具であって、該施工具には前記ブロックの両端側傍のブロック固定連結棒用を兼用する施工貫通棒用の貫通孔に貫通する一対の貫通棒が設けられ、該貫通棒は下側に肉厚部を配し偏心した中空部が設けられ、一対の貫通棒の一端は連結部によって連結され、該連結部に連結してブロック前方に延びる吊下部を設け、前記貫通棒の偏心中空部には一端にブロック係止爪が設けられ他端に回動操作部材が設けられた回動棒が嵌合され、前記貫通棒が貫通孔に貫通する際にはブロック係止爪が下向き状態に維持され、該ブロック係止爪の高さ貫通棒下側の肉厚よりも僅かに低く設けられており、前記貫通棒が貫通孔に貫通した後にはブロック係止爪が回動され上向き状態に維持され、上向き状態の該係止爪が貫通棒から突出してブロックを係止することを特徴とする前記請求項1に使用するコンクリート製ブロックの施工具。
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