JP3023587U - コンクリートブロック - Google Patents

コンクリートブロック

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JP3023587U
JP3023587U JP1995010643U JP1064395U JP3023587U JP 3023587 U JP3023587 U JP 3023587U JP 1995010643 U JP1995010643 U JP 1995010643U JP 1064395 U JP1064395 U JP 1064395U JP 3023587 U JP3023587 U JP 3023587U
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concrete block
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vertical surface
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Inventor
野村洋四郎
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三国コンクリート工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 周囲の自然環境に調和する護岸用または土留
め用のコンクリートブロックを提供する。 【構成】 コンクリートブロック30は、平面形状が一
辺の長さが略1mの正方形で四隅角a〜dが面取りされ
るとともに切欠部に収まるように連結具のフック1〜4
を配し、表面5上に水平線に対して傾斜した直線7〜1
0で構成される凸部11が複数個形成され、隣合う縦横
の二側面X2とY2が底面15に対して垂直な第一垂直
面16と、第一の横溝17を形成する第一溝面18と、
第二垂直面19と、第一テーパー面20と、によって構
成され、且つ他の二側面X1とY1が底面15に対して
垂直な第三垂直面21と、第二の横溝22を形成する第
二溝面23と、第三垂直面21よりもブロック本体側へ
1〜2cm後退した第四垂直面24と、第二テーパー面
25と、によって構成されている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は河川、水路等の造成において切土や盛土でできた斜面(法面という) を補強するのり枠に用いる護岸用または土留め用のコンクリートブロックに関す る。
【0002】
【従来の技術】
近年、自然の地形を変えて土地の高度化を図る土地造成においては造成後の周 辺環境に与える影響や維持管理に配慮する必要が認識されてきている。
【0003】 山などを切り取って造成される切土、安定した地盤上に土砂を盛り立てて造成 される盛土でできた斜面を法面といい、この法面を維持・補強するには、芝、吹 き付けコンクリート、のり枠(コンクリートで造った格子枠)やブロック積みな どの擁壁が施される。
【0004】 近年は河川、水路等の法面に板状のコンクリートブロックを敷設(布積み、谷 積み)して各ブロックの合わさった目地部分を土砂、砂、モルタル等で埋めて成 る法面覆工が施されることが多い。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の護岸用または土留め用のコンクリートブロックは単 なる板状ないし四角枠のコンクリートブロックであって、合わせ目の目地部分が 乾燥収縮やその他の影響で空いてそこから雑草が生えたり、枠部分が水平なため にそこに土砂がたまったりして汚れてしまい法面の維持管理が行き届かない場合 があった。
【0006】 また、コンクリートの灰色の地肌が剥きだしのままでは、周囲の樹木の緑と調 和せず無機質な印象を与えていた。
【0007】 本考案は上記事情に鑑みてなされたものであり、雑草除去の維持管理費を削減 し、土砂が法面に溜まらないようにし、且つ外観を美しく周囲と調和させたコン クリートブロックを提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本考案は、 (1)平面形状が長方形で四隅角が面取りされるとともに該面取した切欠部に収 まるように連結具を配した構造を特徴とするコンクリートブロックを提供するこ とにより、上記目的を達成するものである。
【0009】 (2)また、総厚さ5〜14cm、平面形状が一辺略50cmまたは略1mの正 方形で四隅角が面取りされるとともに該面取した切欠部に収まるように連結具を 配した構造を特徴とするコンクリートブロックを提供することにより、上記目的 を達成するものである。
【0010】 (3)また、上記(1)または(2)記載のコンクリートブロックにおいて、四 辺を縦横に配した略正方形の表面上に平面視した枠形状が水平線に対して傾斜し た直線で構成される凸部が複数個形成されていることを特徴とするコンクリート ブロックを提供することにより、上記目的を達成するものである。
【0011】 (4)また、上記(1)または(2)記載のコンクリートブロックにおいて、四 辺を縦横に配した略正方形の表面上に平面視した枠形状が水平線に対して傾斜し た曲線で構成される凸部が複数個形成されていることを特徴とするコンクリート ブロックを提供することにより、上記目的を達成するものである。
【0012】 (5)さらに、上記(1)及至(4)記載のコンクリートブロックにおいて、切 欠部を介して隣合う縦横の二側面が、各々底面に対して垂直な第一垂直面と、該 第一垂直面に接するとともに側面の長手方向に沿って第一の横溝を形成する第一 溝面と、該第一溝面に接するとともに底面に対して垂直な第二垂直面と、該第二 垂直面に接するとともに表面中央側へ傾斜して表面と接する第一テーパー面と、 によって構成され、且つ切欠部を介して隣合う他の二側面が、各々底面に対して 垂直な第三垂直面と、該第三垂直面に接して側面の長手方向に沿って第二の横溝 を形成する第二溝面と、該第二溝面に接するとともに底面に対して垂直で前記第 三垂直面よりもブロック本体側へ後退した第四垂直面と、該第四垂直面に接する とともに表面中央側へ傾斜した第二テーパー面と、によって構成されていること を特徴とするコンクリートブロックを提供することにより、上記目的を達成する ものである。
【0013】 (6)また、上記(3)及至(5)記載のコンクリートブロックにおいて、表面 または全体積を着色剤にて着色したことを特徴とするコンクリートブロックを提 供することにより、上記目的を達成するものである。
【0014】 (7)さらに、上記(3)及至(6)記載のコンクリートブロックにおいて、表 面を1〜50mmの高低差の凹凸を有する粗面としたことを特徴とするコンクリ ートブロックを提供することにより、上記目的を達成するものである。
【0015】
【作用】
本考案におけるコンクリートブロック(以下単にブロックとも称する)は、平 面形状が一辺略50cmまたは略1mの正方形なので縦横に敷き詰める場合に作 業が楽である。
【0016】 隣合うブロック同士の側面は第一垂直面と第三垂直面が当接し、地面は完全に ブロック底面で覆われるので、雑草の生える余地はない。且つ敷設の際には目地 部を残さずに単純に密接に敷くだけなので簡単にできる。
【0017】 また、向かい合う第一溝面と第二溝面及び第二垂直面と第四垂直面で構成され る空間は目地部にあたり、該空間にモルタルを詰めることで隣合うブロックは堅 固に固定される。
【0018】 また、四隅角が面取りされて切欠部ができているので四つのブロックの角で囲 まれたる切欠部の空間ができ、その切欠部には夫々各ブロックの連結具が配され ているので、連結具を針金等でつなぐことで容易に全てのブロックが互いにずれ ないように目地部モルタル埋め作業の開始前より固定できる。
【0019】 表面の凸部はその周辺が水平線で構成されておらず、例えば上に角が位置する ダイヤ形状となっているので、該凸部の縁に土砂が溜まることはなく、下へ落ち ていき、土砂が溜まらず雑草が生えないという作用を果たす。
【0020】 また、表面が着色剤(塗料や顔料)で着色されているので、例えばそれが緑色 であれば周囲の樹木と調和し、また例えば公園等と近在するのであれば黄色や赤 色等カラフルな色で岸辺を美しく演出させることもできる。 加えて表面を1〜50mmの高低差の凹凸を有する粗面としたものは平坦な物 と比べて人工的でない自然な柔らかみのある風合いを呈し周囲との調和に資する ことになり、また足の滑りを防止する作用を果たす。
【0021】
【考案の実施の形態】
本考案に係わるコンクリートブロックの実施の形態を図面を用いて詳述する。
【0022】 図1の(A)は本考案に係わるコンクリートブロックの平面図であり、(B) は正面図である。
【0023】 図2の(A)は本考案に係わるコンクリートブロックを縦横に敷きつめた場合 の平面図であり、(B)は各コンクリートブロックを連結する手段を説明するた めの連結部分拡大平面図である。
【0024】 図3の(B)は隣合わせに敷いた上記コンクリートブロックにおける縁の目地 部の構造を従来例(A)と比較しつつ説明するための目地部分拡大断面図である 。
【0025】 先ず図1において、コンクリートブロック30は、厚さt=5〜14cm、平 面形状が一辺X1、X2、Y1、Y2の長さが略1mの正方形で四隅角a、b、 c、dが面取りされるとともに該面取した切欠部に収まるように連結具のフック 1、2、3、4を配した構造を第一の特徴とする。
【0026】 上記構造のブロックでは図2の(A)で示される如く、法面に縦横に敷き詰め られたブロックの縦横の寸法がメートル単位になっている(X1=X2=Y1= Y2=1mとした場合)ので設計施工が楽に行えることになる。
【0027】 また、隣合うブロックの各々の切欠部a〜dで構成される隙間33(連結部分 )には図2の(B)に示される如く各配設された連結具のフック1〜4が会合す るので、これらを針金28等で全て隣合うもの同士堅固に連結してより高い安定 度が得られる。上記隙間33にはモルタル29が埋められる。
【0028】 尚、水抜きパイプを法面に配設する場合には、上記切欠部a〜dの会合した隙 間33から挿通して取り付けることができる。
【0029】 次に、図1のコンクリートブロック30は四辺(Y1、Y2)と(X1、X2 )を縦横に配した略正方形の表面5上に平面視したところの枠形状が水平線に対 して傾斜した直線7〜10で構成される凸部11が複数個形成されていることを 第二の特徴とする。
【0030】 この表面5に設けた凸部11はその周辺が水平線で構成されておらず、例えば 図のように上に角が位置するダイヤ形状となっているので、該凸部の縁10、7 に土砂が溜まることはなく、下へ落ちていく。
【0031】 また、上記凸部11の模様は無機質で殺風景な岸辺の法面に美的印象を与える という効果が期待される。
【0032】 勿論、上記凸部11の形状は直線からなるダイヤ模様に限らず、曲線からなる 円形その他の形状でもよい。
【0033】 次に、図3の(B)に示される隣合わせに敷いたブロックBL1とBL2から 判るように、前記切欠部bを介して隣合う縦横の二側面X2とY2が、各々底面 15に対して垂直な第一垂直面16と、該第一垂直面16に接するとともに側面 の長手方向に沿って第一の横溝17を形成する第一溝面18と、該第一溝面18 に接するとともに底面15に対して垂直な第二垂直面19と、該第二垂直面19 に接するとともに表面中央側へ傾斜して表面5と接する第一テーパー面20と、 によって構成され、且つ切欠部dを介して隣合う他の二側面X1とY1が、各々 底面15に対して垂直な第三垂直面21と、該第三垂直面21に接して側面の長 手方向に沿って第二の横溝22を形成する第二溝面23と、該第二溝面23に接 するとともに底面15に対して垂直で前記第三垂直面21よりもブロック本体側 へ1〜2cm後退した第四垂直面24と、該第四垂直面24に接するとともに表 面中央側へ傾斜した第二テーパー面25と、によって構成されていることを第三 の特徴とする。
【0034】 上記構成をより直載に言えば、底面15側の境目が完全に密接するブロックB L1、BL2で覆われており、図3の従来例(A)に示されるような目地にあた る目地隙間32がない構造であり、且つ側面の上下中間に位置する処に主として 各ブロックBL1、BL2の各溝面18、23で目地空間27が構成されること になる。
【0035】 上記構造では目地部(目地空間)が底面15から分離しているので雑草が地面 から目地を通して生える心配がなく、図2の(A)のように縦横に敷き並べる場 合も目地隙間32を空けて並べるといった手間を気にせず唯密接に並べるだけな ので楽に作業ができる。
【0036】 またブロック境目の目地空間27にはモルタル29を埋め込むが、奥底まで埋 める必要がなく、またブロック同士が密接に連結固定しているので楽に作業がで きることは言うまでもない。
【0037】 次に、コンクリートブロック30は表面5(凸部11を含む)または全体積( つまりコンクリート素材そのもの)を塗料や顔料の着色剤にて着色したことを第 四の特徴とし、この場合には例えばそれが緑色であれば周囲の樹木と調和し、ま た例えば公園等と近在するのであれば黄色や赤色等カラフルな色で岸辺を美しく 演出させることもできることになる。
【0038】 次に、表面を1〜50mmの高低差の凹凸を有する粗面としたことを第五の特 徴とし、この場合には粗面が作業者や散歩人の足を滑りにくくして事故を未然に 防ぐという間接的効果が期待でき、且つ表面の小さな凹凸は視覚的に柔らかな印 象をあたえるので、従来平坦でいかにも人工的な印象の土留めのコンクリートブ ロックが幾らか自然な岩肌のようになり自然環境に調和するという効果も期待で きる。
【0039】 以上詳述したように本願考案のコンクリートブロックは簡単な構造にもかかわ らず、従来問題であった雑草駆除の問題を解消し、また周囲と調和のとれた美し い外観を与えることができ、さらには施工が楽で工期の短縮が計れるという誠に 優れた考案である。
【0040】
【考案の効果】
本考案に係わるコンクリートブロックは上記のように構成されているため、以 下に記載するような効果を有する。
【0041】 (1)表面の凸部のダイヤ模様の枠形状が水平線に対して傾斜しているので、 土・砂等が溜まりにくく雑草が生えないという優れた効果を有する。
【0042】 (2)各ブロックが全て隣合うもの同士を連結具で堅固に連結されるので、よ り高い安定度が得られるという優れた効果を有する。
【0043】 (3)目地部が地面と分離して地面は完全にブロック底面で覆われるので、目 地部を通して雑草が生える心配がないという優れた効果を有する。
【0044】 (4)表面または全体積の着色によって周囲と調和のとれた美しい法面が形成 できるという優れた効果を有する。
【0045】 (5)表面を凹凸のある粗面に形成することによって、自然な風合いの法面が 構成でき、且つ滑りにくくなるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本考案に係わるコンクリートブロック
の平面図であり、(B)は正面図である。
【図2】(A)は本考案に係わるコンクリートブロック
を縦横に敷きつめた場合の平面図であり、(B)は各コ
ンクリートブロックを連結する手段を説明するための連
結部分拡大平面図である。
【図3】(B)は上記コンクリートブロックにおける目
地部の構造を従来例(A)と比較しつつ説明するための
目地部分拡大断面図である。
【符号の説明】
1〜4 フック 5 表面 7〜10 直線(凸部の縁) 11 凸部 15 底面 16 第一垂直面 17 第一の横溝 18 第一溝面 19 第二垂直面 20 第一テーパー面 21 第三垂直面 22 第二の横溝 23 第二溝面 24 第四垂直面 25 第二テーパー面 28 針金 29 モルタル 30、31 コンクリートブロック 32 目地隙間 33 隙間 a〜d 切欠部 X1、X2 横辺 Y1、Y2 縦辺

Claims (7)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平面形状が長方形で四隅角が面取りされ
    るとともに該面取した切欠部に収まるように連結具を配
    した構造を特徴とするコンクリートブロック。
  2. 【請求項2】 総厚さ5〜14cm、平面形状が一辺略
    50cmまたは略1mの正方形で四隅角が面取りされる
    とともに該面取した切欠部に収まるように連結具を配し
    た構造を特徴とするコンクリートブロック。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2記載のコンクリ
    ートブロックにおいて、四辺を縦横に配した略正方形の
    表面上に平面視した枠形状が水平線に対して傾斜した直
    線で構成される凸部が複数個形成されていることを特徴
    とするコンクリートブロック。
  4. 【請求項4】 請求項1または請求項2記載のコンクリ
    ートブロックにおいて、四辺を縦横に配した略正方形の
    表面上に平面視した枠形状が水平線に対して傾斜した曲
    線で構成される凸部が複数個形成されていることを特徴
    とするコンクリートブロック。
  5. 【請求項5】 請求項1及至請求項4記載のコンクリー
    トブロックにおいて、切欠部を介して隣合う縦横の二側
    面が、各々底面に対して垂直な第一垂直面と、該第一垂
    直面に接するとともに側面の長手方向に沿って第一の横
    溝を形成する第一溝面と、該第一溝面に接するとともに
    底面に対して垂直な第二垂直面と、該第二垂直面に接す
    るとともに表面中央側へ傾斜して表面と接する第一テー
    パー面と、によって構成され、且つ切欠部を介して隣合
    う他の二側面が、各々底面に対して垂直な第三垂直面
    と、該第三垂直面に接して側面の長手方向に沿って第二
    の横溝を形成する第二溝面と、該第二溝面に接するとと
    もに底面に対して垂直で前記第三垂直面よりもブロック
    本体側へ後退した第四垂直面と、該第四垂直面に接する
    とともに表面中央側へ傾斜した第二テーパー面と、によ
    って構成されていることを特徴とするコンクリートブロ
    ック。
  6. 【請求項6】 請求項3及至請求項5記載のコンクリー
    トブロックにおいて、表面または全体積を着色剤にて着
    色したことを特徴とするコンクリートブロック。
  7. 【請求項7】 請求項3及至請求項6記載のコンクリー
    トブロックにおいて、表面を1〜50mmの高低差の凹
    凸を有する粗面としたことを特徴とするコンクリートブ
    ロック。
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