JP3043646B2 - 室温で加硫して、縮合架橋するシリコーンゴム材料、その製造方法及びそれから製造された成形体 - Google Patents

室温で加硫して、縮合架橋するシリコーンゴム材料、その製造方法及びそれから製造された成形体

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JP3043646B2 JP9015140A JP1514097A JP3043646B2 JP 3043646 B2 JP3043646 B2 JP 3043646B2 JP 9015140 A JP9015140 A JP 9015140A JP 1514097 A JP1514097 A JP 1514097A JP 3043646 B2 JP3043646 B2 JP 3043646B2
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    • C08K5/0008Organic ingredients according to more than one of the "one dot" groups of C08K5/01 - C08K5/59

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  • Processes Of Treating Macromolecular Substances (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、室温で加硫して、
縮合架橋するシリコーンゴム材料、その製造方法及びそ
れから製造しされた型に関する。
【0002】
【従来の技術】弾性の雌型の製造のための材料として室
温で加硫する2成分のシリコーンゴムの使用は公知であ
る(特に、Noll, W., Chemie und Technologie der Sil
icone,Verlag Chemie, Weinheim, 2. Auflage 1964, S.
339 - 340)。このような型を用いて、著しく複雑な表
面構造を有する成形体でさえ、多様な材料を使用して再
現されるかもしくは複製することができる。著しく伸長
させることにより、さらに手袋のように裏返すことによ
り離型することを可能にする高い弾性率及び機械的強度
の他に、簡単な加工性及び高い複製精度は、大抵の慣用
の複製材料に対して著しく反発性の作用(abweisende W
irkung)との関連で、対象物を複製する工業的及び芸術
的分野において型材料としてRTV−2シリコーンゴム
の主導的地位が築かれた。
【0003】RTV−2シリコーンゴムからなる弾性の
雌型について最も重要でかつ最も頻繁に利用される適用
領域の一つは、有機性の樹脂、特に不飽和のポリエステ
ル樹脂及びポリウレタン樹脂からなる小形の量産成形品
(Formteil-Kleinserien)の製造である。小形の量産成
形品は、多様な異なるデザインが存在する際にそれぞれ
比較的僅かな個数が必要となるだけで、例えばプロトタ
イプ、浴室及びキッチンの家具の前面、古様式家具、絵
画用額及び鏡用額、広告用品、記念品などの製造の際
に、例えば金属からなる注入成形品又は射出成形品はそ
の高い費用のために不経済である。部品コストをできる
限り低く保つために、できる限り高い型取頻度(Abform
haeufigkeit)、つまり型あたりの複製品の数が必要と
される。
【0004】確かに、RTV−2シリコーンゴムからな
る弾性の型の寿命は限られている。離型工程による純粋
な機械的強度の他に、型の表面の構造化の程度、複製材
料の種類及び組成、及び1日あたりの型への注入回数に
依存して、物理的及び化学的影響により離型能力の損失
が増大する。このことは、最終的に注型品の型への部分
的付着が生じるまで離型のために必要な力が増大するこ
とにより示され、その結果、離型は型表面の損傷下での
み可能となり、この型はその寿命を終える。
【0005】不飽和ポリエステル樹脂の場合、スチレン
はゴム型の境界面中へ侵入し、ポリジメチルシロキサン
及びポリスチレンからなる相互に侵入する(interpenet
rierend)網状組織を形成しながら、シリコーンゴム−
マトリックス内で部分的に重合してポリスチレンにな
り、容量要素(Volumenelement)あたりのポリジメチル
シロキサン割合が減少する。これは脆性につながり、並
びに型表面の離型性の低下につながる。この型は、硬質
注型品の離型の間の型の伸長に対して脆くなった型の箇
所がもはや十分に弾性ではなくなるために機械的損傷に
より役にたたないか、又は型表面の不十分な離型性のた
めに注型品は程度に差があるが大面積の癒着(Aufwachs
en)が生じる。
【0006】ポリウレタン樹脂の場合、シリコーンゴム
へのイソシアネート成分の化学的攻撃が生じ、つまり、
過剰量の架橋剤の加水分解からのなお存在するSiOH
−官能基との反応が、コポリマー構造の形成下に生じ、
それにより型の表面は同様に注型用樹脂に対する離型性
を、注型品が癒着するまで次第に失う。
【0007】注型用樹脂の反応温度が高くなればそれだ
け、及びゴム型への影響時間が長くなればそれだけ、そ
れ自体の負荷はより強くなる、つまり型に対する注型品
の数はより減少する。
【0008】従って、RTV−2シリコーンゴムからな
る弾性の型の寿命を、特に有機樹脂に対して反発するよ
うに作用する離型剤層を設置することにより延長しよう
とする試みは絶えることはなかった。ワックス、低分子
量から高分子量のシリコーン油もしくはシリコーン樹脂
又は過フルオロ化された炭化水素(perfluorierten Koh
lenwasserstoff)をベースとするこのような外部離型剤
は公知であり(例えば、Beck und Smith, EP 404325,及
び East, US 5380478)、及び例えばビュルツ、アクモ
ス及びアルティ(Wuertz, Acmos und Arti)のような部
分的に特別な製造元により提供される。しかし、これら
は明らかな欠点を有する。これは、大抵は溶剤含有の調
製物として薄い層で適用可能であるため、実際にこのた
めに適した溶剤全般は加硫したシリコーンゴムを著しく
膨潤させ、さらに溶剤を含有する型は有機樹脂に対する
その耐性に関して著しい損傷を被るため、型表面に適用
する都度、溶剤が完全にゴム加硫物から揮発するまで待
たなければならない。このような型表面に付加的に適用
される離型剤は、部分的に注型品により連行されるた
め、一般に離型した後にその都度新たに適用しなければ
ならず、このことはさらにその再塗装性(Ueberlackier
barkeit)を損なってしまう。さらに、到達しづらい角
及びアンダーカットにおいて離型剤の沈積が生じ、それ
により型取り精度が低下する。付加的な作業費用がさら
に部品単価を高めてしまう。
【0009】外部離型剤のこれらの欠点を、内部離型剤
により解決することが試みられた。このような離型剤、
例えば高分子量のシリコーン油又は炭化水素は、シリコ
ーンゴム加硫物との特定の不相容性を示し、従って型表
面へマイグレーションし、そこでこの離型剤は外部離型
剤形の皮膜を形成する。これは繰り返し適用する必要性
の欠点、並びに膨潤させる溶剤の含有の欠点、さらにそ
の他に上記した外部離型剤の欠点を示す。
【0010】物理的か又は化学的な、シリコーンゴム表
面への攻撃は、加硫物の膨潤プロセスと関連しているた
め、ポリマー/架橋剤−含有量、充填剤の種類及び含有
量及び触媒の種類及び含有量に関してシリコーンゴム−
型取り材料の最適な調製により注型用樹脂耐性を高める
ことが試みられた(例えば、スミス(Smith)EP58
6153、;フランシス(Frances)、EP37895
2;ギバート(Gibard)、EP010478)。
【0011】前記した全ての方法は、RTV−2シリコ
ーンゴムからなる型の、有機樹脂に対する耐性を一定の
範囲内で改善することは可能であるが、改善の度合いに
関して及び加工費用、型取精度又は製造した樹脂成形品
の継続加工に関する欠点のために満足できない。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の課題
は、有機樹脂、特に不飽和ポリエステル樹脂並びにポリ
ウレタン樹脂に対する型取頻度に関して改善された、室
温で加硫して縮合架橋する(kondensationsvernetzen
d)シリコーンゴム材料からなる雌型を提供することで
あった。
【0013】
【課題を解決するための手段】この課題は本発明により
解決された。
【0014】本発明の対象は、立体障害フェノール、立
体障害ビスフェノール、立体障害チオビスフェノール、
ジアルキルジチオリン酸亜鉛、ジアリールジチオリン酸
亜鉛、芳香族アミン、立体障害アミン又は前記した物質
を含有する調製物からなるグループから選択される添加
物Bを含有し、その際、この添加物は単独で又は任意の
混合物及び混合比で材料A中に相互に含まれることがで
きる、室温で加硫して縮合架橋するシリコーン材料Aで
ある。
【0015】
【発明の実施の形態】室温で加硫して、縮合架橋するシ
リコーンゴム材料Aは、全ての室温で加硫して縮合架橋
するシリコーン樹脂材料であることができ、例えば a) 一般式: HO−[R2SiO]n−H [式中、nは>10、有利に50〜2000、特に有利
に100〜1000であり、Rは、同じ又は異なっても
よい、場合によりハロゲン化された有機基であることが
できる]で示されるα,ω−ジヒドロキシポリジオルガ
ノシロキサンを含有する有利な組成物が挙げられる。
【0016】10個より多いジオルガノシロキサン単位
を有する線状のポリマーが有利であり、この単位は両方
の左端に有利に1個のシラノール基(−SiOH)を有
し、その際、基Rは有利に、1〜18個の炭素原子を有
する同じ又は異なる1価の炭化水素基であることができ
る。
【0017】Rの例は、メチル基、エチル基、フェニル
基、ビニル基又はトリフルオロ−3,3,3−プロピル
基、有利にメチル基、ビニル基又はフェニル基、特に有
利にメチル基であり、α,ω−ジヒドロキシポリジオル
ガノシロキサンの有利な粘度は23℃で100mPa・
s〜500000mPa・s、特に有利に23℃で50
0mPa・s〜80000mPa・sである。
【0018】b) 架橋剤 (i) 一般式: R1 aSi(OR24-a [式中、aは0又は1であり、R1は有利に場合により
ハロゲン化された1〜8個の炭素原子を有する1価の炭
化水素基であり、R2は有利に1〜4個の炭素原子を有
する1価の炭化水素基であることができる]で示される
シラン。
【0019】R1の例は、アルキル基、例えばメチル
基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘ
キシル基又はオクチル基、アルケニル基、例えばビニル
基又はアリル基、アリール基、例えばフェニル基、アラ
ルキル基、例えばベンジル基、アルカリール基、例えば
トリル基又はキシリル基、ハロゲン化された炭化水素
基、例えばクロロメチル基又はトリフルオロ−3,3,
3−プロピル基、有利にメチル基、エチル基、n−プロ
ピル基、イソプロピル基又はn−ブチル基である。
【0020】R2の例は、メチル基、エチル基、n−プ
ロピル基、イソプロピル基及びn−ブチル基である。
【0021】一般式R1 aSi(OR24-aのモノマーの
シランの具体的例は、メチルトリメトキシシラン、クロ
ロメチルトリメトキシシラン、エチルトリメトキシシラ
ン、プロピルトリメトキシシラン、ビニルトリメトキシ
シラン、メチルトリエトキシシラン、ビニルトリエトキ
シシラン、フェニルトリエトキシシラン、メチルトリプ
ロポキシシラン、フェニルトリプロポキシシラン、テト
ラメトキシシラン、テトラエトキシシラン、テトラ−n
−プロポキシシラン、テトラ−n−ブトキシシラン及び
/又は (ii) 一般式: (R2O)3SiO0.5、(R2O)2SiO、(R2O)S
iO1.5及びSiO2 [式中、R2は(i)で記載されたものを表す]で示さ
れる単位のグループから選択された単位を含有する、
(i)で挙げられたようなシラン(その際、a=0また
は1)の部分加水分解された生成物。
【0022】しばしばSiO2に関する含有量が重量%
で記載されているようなオリゴシロキサンの具体的な例
は、ヘキサメトキシジシロキサン、ヘキサエトキシジシ
ロキサン、ヘキサ−n−プロポキシジシロキサン、ヘキ
サ−n−ブトキシジシロキサン、オクタエトキシトリシ
ロキサン、オクタ−n−ブトキシトリシロキサン及びデ
カエトキシテトラシロキサン、有利にヘキサエトキシジ
シロキサン、ヘキサ−n−プロポキシジシロキサン及び
デカエトキシテトラシロキサンである。
【0023】架橋剤(A)(b)(i)及び(A)
(b)(ii)は有利に0.5〜10重量%、特に有利
に1〜5重量%の割合の量で、本発明による調製物中で
使用される。
【0024】C) 触媒 (k) 一般式: R′2Sn(OCOR″)2 [式中、R′は1から16個の炭素原子を有する1価の
炭化水素基を表し、R″は1〜19個の炭素原子を有す
る炭化水素基であることができる]で示される有機スズ
化合物。
【0025】R′の例は、有利にメチル基、エチル基、
n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、n−
オクチル基、n−デシル基、n−ドデシル基、n−ヘキ
サデシル基、特に有利にメチル基、n−ブチル基、n−
オクチル基である。
【0026】R″の例は、アルキル基、例えばメチル
基、2−エチル−ペンチル基、n−ヘプチル基、n−オ
クチル基、2,2−ジメチルヘプチル基、n−ノニル
基、n−ウンデシル基、n−トリデシル基、n−ペンタ
デシル基、n−ヘプタデシル基、n−ノナデシル基、並
びに不飽和炭化水素基、例えばC919OOC−CH=
CH−、CH3−(CH27−CH=CH−(CH27
−、有利にメチル基、2−エチルペンチル基、2,2−
ジメチルヘプチル基、n−ウンデシル基、n−ヘプタデ
シル基、C919OOC−CH=CH−、CH3−(CH
27−CH=CH−(CH27−である。
【0027】(k)で挙げられた一般式R′2Sn(O
COR″)2の有機スズ化合物の有利な例は、ジメチル
スズジ−2−エチルヘキソエート、ジメチルスズジラウ
レート、ジ−n−ブチルスズジアセテート、ジ−n−ブ
チルスズジ−2−エチルヘキソエート、ジ−n−ブチル
スズジカプリレート、ジ−n−ブチル−スズジ−2,2
−ジメチルオクトエート(ジ−n−ブチルスズフェルザ
テート(登録商標))、ジ−n−ブチルスズジラウレー
ト、ジ−n−ブチルスズ−ジステアレート、ジ−n−ブ
チルスズマレエート、ジ−n−ブチルスズジオレエー
ト、ジ−n−ブチルスズジアセテート、ジ−n−オクチ
ルスズ−2−エチルヘキソエート、ジ−n−オクチルス
ズジ−2,2−ジメチルオクトエート(ジ−n−オクチ
ルスズフェルザテート(登録商標))、ジ−n−オクチル
スズジマレエート及びジn−オクチルスズラウレート、
特に有利に、ジ−n−ブチルスズジ−2−エチルヘキソ
エート、ジ−n−ブチルスズ−ジカプリレート、ジ−n
−ブチルスズジ−2,2−ジメチルオクトエート(ジ−
n−ブチルスズフェルザテート(登録商標))、ジ−n−
ブチルスズジラウレート、ジ−n−オクチルスズ−ジ−
2−エチルヘキソエート、ジ−n−オクチルスズジマレ
エート及びジ−n−オクチルスズジラウレート、及び/
又は(kk) (k)で記載された有機スズ化合物と、
(i)で記載されたシラン又は(ii)で記載されたシ
ランの部分加水分解された生成物との反応混合物。
【0028】触媒として(A)(c)(kk)で記載さ
れた、(A)(c)(k)で記載された有機スズ化合物
と、(A)(c)(i)で記載されたシラン又は(A)
(c)(ii)で記載されたシランの部分加水分解され
た生成物(例えばHechtl, EP503558)との反応混合物
は、有利に、(A)(c)(i)で記載されたシラン又
は(A)(c)(ii)で記載されたシランの部分加水
分解された生成物と、(A)(c)(k)で記載された
有機スズ化合物との反応生成物の混合物である。この反
応は、この場合、室温で、しかし有利にケイ酸エステル
(Kieselester)の沸点付近の温度で行うことができ
る。反応の際に生成されるカルボン酸アルキルエステル
は、反応混合物中に残留することができるか、又は有利
に蒸留により除去することができる。
【0029】このような反応混合物の例は、テトラエト
キシシランもしくはヘキサエトキシジシロキサンもしく
は約40重量%のSiO2を有するエトキシオリゴシロ
キサンともしくはテトラ−n−プロピルシランもしくは
テトラ−n−ブトキシシランと、ジ−n−ブチルスズジ
アセテートもしくはジ−n−オクチルスズジアセテート
もしくはジ−n−ブチルスズジラウレートもしくはジ−
n−オクチルスズジラウレートの反応生成物である。
【0030】テトラエトキシシランとジ−n−ブチルス
ズジアセテート、ヘキサエトキシジシロキサンとジ−n
−ブチルスズジアセテート、テトラ−n−プロポキシシ
ランとジ−n−ブチルスズジアセテート、テトラ−n−
ブトキシシランとジ−n−ブチルスズジアセテート、テ
トラエトキシシランとジ−n−ブチルスズジカプリレー
ト、テトラエトキシシランとジ−n−ブチルスズジラウ
レート、ヘキサエトキシジシロキサンとジ−n−ブチル
スズジラウレート、テトラ−n−プロポキシシランとジ
−n−ブチルスズジラウレート及びテトラエトキシシラ
ンとジ−n−オクチルスズジアセテートの反応生成物が
有利である。
【0031】(A)(c)(i)で記載したシランまた
は(A)(c)(ii)で記載した部分加水分解された
シランの生成物は、(kk)で記載した反応混合物の製
造のために、(A)(c)(k)で記載した有機スズ化
合物の重量部ごとに、有利に0.5〜10重量部、特に
有利に2〜6重量部の量で使用される。
【0032】触媒として(A)(c)(k)で挙げられ
た一般式R′2Sn(OCOR″)2の有機スズ化合物並
びに(A)(c)(k)で記載された有機スズ化合物と
(A)(c)(i)で記載されたシラン又は(A)
(c)(ii)で記載された部分加水分解されたシラン
の生成物との(A)(c)(kk)で記載された反応混
合物は、単独で又は相互に混合した形で使用することが
でき、有利に0.2〜2重量%、特に0.3〜1.4重
量%の割合の量で使用することができる。
【0033】各縮合架橋するRTV−2ゴム材料に対し
て含まれる成分のポリマー、架橋剤及び触媒に、場合に
より他の添加物、たとえば充填剤、可塑剤、ポットライ
フ調節剤、水及び他の添加剤を、製品の性能を技術的に
必要な程度で保証するために添加される。
【0034】d) 場合により表面処理した又は表面処
理していない充填剤 (l) 強化性(活性の)充填剤 (A)(d)(l)で挙げられる強化性(活性の)充填
剤の例は、50〜300m2/gのBET表面積を有す
る、熱分解、つまり炎内で製造された二酸化ケイ素、又
は沈降二酸化ケイ素並びに熱分解二酸化チタンである。
【0035】これらの強化する充填剤はゴム材料の粘度
を著しく高め、さらに材料の貯蔵の際にH−架橋を介す
る擬似架橋(Pseudovernetzung)を生じるため、その表
面は流動性の生成物の製造のために疎水性にされなけれ
ばならない。このため、有機ケイ素化合物、たとえばク
ロロシラン、ジオルガノポリシロキサン、ジオルガノシ
クロポリシロキサン、ジオルガノシクロポリシラザン又
はアルキルジシラザンが使用できる。
【0036】充填剤表面の処理は、「インサイトゥ(in
situ)」で、つまりポリマーと充填剤との混合物に疎
水化剤を添加することにより行われるか、又は別々の工
程で行われ、既に疎水化された充填剤をポリマーに添加
することができる。
【0037】本発明による生成物にとって、ヘキサメチ
ルジシラザンで疎水化された90〜170m2/gのB
ET表面積を有する熱分解二酸化ケイ素を使用するのが
有利である。
【0038】及び/又は(ll) 強化性でない(不活
性の)充填剤を使用する。
【0039】(A)(d)(ll)で挙げられる強化性
でない(不活性の)充填剤は、有利に0.05μm〜3
00μm、特に有利に0.1μm〜50μmの粒度を有
するのが有利である(繊維−充填剤については50μm
〜200μm)。
【0040】(A)(d)(ll)で挙げられる強化性
でない(不活性の)充填剤の例は、石英粉末、クリスト
バライト粉末、ケイソウ土、雲母、ケイ酸アルミニウ
ム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、ケイ酸ジルコニ
ウム、炭酸カルシウム(被覆された品質)、酸化鉄、酸
化チタン、酸化アルミニウム、酸化ジルコニウム、石
膏、アナリン、硫酸バリウム、炭化ホウ素、窒化ホウ
素、黒鉛、炭素繊維、ガラス繊維又はガラス中空球であ
り、これらの表面は同様に(A)(d)(l)で挙げら
れた疎水化する有機ケイ素化合物で処理されていること
ができる。
【0041】(A)(d)(l)及び(A)(d)(l
l)で挙げられた充填剤は、単独でも、相互に組み合わ
せても使用することができ、その際、使用される充填剤
の種類及び量は、注型可能の調製物、塗り付け可能の調
製物、塗り付け可能で安定性の(つまり、数センチメー
トルまでの層厚において垂直面から流れ落ちることがな
いかもしくは崩れ落ちることがない)調製物又は混練可
能な調製物が所望であるかどうかに依存する。高い引裂
抵抗及び初期引裂強さの加硫物を得ようとする場合は、
強化性の充填剤が使用され、その際、この充填剤の範疇
の物質の割合は、注型材料の場合、著しい粘度上昇作用
により、最大で25重量%に制限される。
【0042】(A)(d)(l)及び(A)(d)(l
l)で挙げられた充填剤の全体の量割合は、有利に1〜
80重量%、有利に5〜50重量%である。
【0043】e) 場合による可塑剤 (m) 一般式: X−[R2SiO]n−Y [n>2であり、有利に5〜200、特に有利に30〜
150であり、Rは前記したものを表し、Xはトリオル
ガノシロキシ基を表し、有利にトリメチルシロキシ基、
ビニルジメチルシロキシ基又はフェニルジメチルシロキ
シ基を表し、Yはトリオルガノシリル基を表し、有利に
トリメチルシリル基、ビニルジメチルシリル基又はフェ
ニルジメチルシリル基を表し、Hであることもできる]
の有利に鎖状のポリジオルガノシロキサン(有利に23
℃で5〜1000mPa・s、有利に23℃で35〜3
50mPa・sの粘度を有し、有利に1〜60重量%、
有利に3〜30重量%の量割合で使用される) Yは有利にHであることもできる、つまり、一方の鎖末
端には前記のトリオルガノシロキシ置換基を有するが、
他方の鎖末端には部分的に又は全てSiOH官能基を有
するようなポリジオルガノシロキサンであることができ
る。これは、縮合架橋する系中での反応性の基を介して
片側で架橋することができ、それにより加硫物から発汗
(Ausschwitzen)する傾向を示さない;さらに、これは
特に低い鎖長の場合、可塑剤及び(A)(f)で挙げら
れているようなポットライフ調節剤からなる組合せが示
される。
【0044】(A)(e)で挙げられた可塑剤は、加硫
物硬度の低下のためにも、並びに注型材料の際の粘度の
低下のため及びそれによる流動性の向上のために使用さ
れる。この使用量は、加硫物の引裂抵抗及び初期引裂強
さに関する可塑剤の不利な影響により制限される。
【0045】(A)(e)で挙げられた可塑剤は、有利
に23℃で5〜1000mPa・s、特に有利に23℃
で35〜350mPa・sの粘度を有し、有利に1〜6
0重量%、特に3〜30重量%の量割合で使用される。
【0046】f) 場合によるポットライフ調節剤 一般式: HO−[R2SiO]n−H [nは>8及び<220であり、Rは前記したものを表
す]のα,ω−ジヒドロキシポリジオルガノシロキサン
(有利に23℃で10〜1000mPa・s、有利に2
3℃で20〜500mPa・sの粘度を有し、0.1〜
10重量%、有利に0.2〜3重量%の量割合で使用さ
れる) この比較的短い鎖長のために、これは有利に0.22〜
5重量%、有利に0.28〜4重量%の間の比較的高い
SiOH含有量を有する。
【0047】g) 場合により水 物質中、又はエマルションの一部として又は充填剤調製
物の一部として、0.005〜1重量%、有利に0.0
2〜0.2重量%の量割合である。
【0048】(A)(c)で記載された有機スズ触媒
は、加水分解によってようやく触媒作用する種類に変換
される。この加水分解は周囲の空気中に存在する湿分に
より行われ、この湿分はシリコーンゴムの高い水蒸気透
過性によりその内部へ拡散侵入する。しかしながら、1
cmより厚い層厚の場合、この拡散プロセスは、均質で
迅速な加硫を保証するためには長すぎる。しかしなが
ら、しばしばゴム材料中に使用される成分(A)
(a)、(A)(d)(ll)、(A)(e)及び
(A)(f)は十分な水を含有している。これに該当し
ない場合、水又は、ゴム中の均質な分散を達成するため
に、水/ポリジオルガノシロキサン−エマルション又は
水/充填剤−調製物が使用され、その際、水に関する量
割合は、有利に0.005〜1重量%、有利に0.02
〜0.2重量%である。
【0049】h) 場合による他の添加剤 個々の場合において、他の添加剤、たとえば可溶性又は
不溶性の着色顔料、香料、帯電防止剤、コンシステンシ
ー調節剤、たとえば安定化−添加物、「内部」離型剤
(たとえば発汗の傾向がある高分子量のポリジオルガノ
シロキサン又は有機油、脂肪又はワックス)、有機性
の、シリコーンポリマーと相容性の、つまり発汗性でな
い可塑剤(たとえば、アルキルフタレート、線状及び分
枝鎖のアルキル芳香族(C12〜C18の側鎖を有する)又
はポリイソブチレン)等を使用することができる。
【0050】しかしながら、室温で加硫して縮合架橋す
るゴム材料の組成は、本発明による添加物(B)の作用
にとって重要ではない、つまりこの本発明による添加物
(B)は、添加物(B)を含有せずその他同じ組成を有
するゴム材料と比較して常に本発明による利点を生じさ
せる。
【0051】(B) 本発明による添加物として I) 次のグループからなる物質: (x) 立体障害フェノール、ビスフェノール又はチオ
ビスフェノール この物質グループの例は、有利に、2,6−ジ−t−ブ
チルフェノール、2,6−ジ−t−ブチル−4−メチル
フェノール、オクタデシル−3,5−ジ−t−ブチル−
4−ヒドロキシヒドロシンナメート、4,4′−メチレ
ン−ビス(2,6−ジ−t−ブチルフェノール)、2,
2′−メチレン−ビス(4−メチル−6−t−ブチルフ
ェノール)、2,2′−メチレン−ビス(4−メチル−
6−t−ブチルフェノール)のモノメタクリレートエス
テル、1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス
(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)
−ベンゼン及び4,4′−チオ−ビス(4,6−ジ−t
−ブチルフェノール)である。
【0052】特に有利な化合物は、立体障害フェノール
の、2,6−ジ−t−ブチルフェノール及び2,6−ジ
−t−ブチル−4−メチルフェノール並びに立体障害ビ
スフェノールの4,4′−メチレン−ビス(2,6−ジ
−t−ブチル−フェノール)及び2,2′−メチレン−
ビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)であ
る。
【0053】(B)(I)(x)で挙げられた立体障害
フェノール、ビスフェノール又はチオビスフェノール
は、有利に0.005〜0.3重量%、有利に0.01
〜0.1重量%の量割合で使用される。
【0054】及び/又は (y) 一般式: Zn[S−P(S)−(OR32)]2 [式中、R3は1〜14個の炭素原子を有する1価の炭
化水素基、有利にメチル基、エチル基、n−プロピル
基、n−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基、
2−エチルヘキシル基、n−オクチル基、フェニル基、
トリル基であることができる]のジアルキルジチオリン
酸亜鉛もしくはジアリールジチオリン酸亜鉛。
【0055】有利な化合物は、ジ−n−ヘキシルジチオ
リン酸亜鉛、ジ−2−エチルヘキシルジチオリン酸亜鉛
及びジフェニルジチオリン酸亜鉛である。
【0056】(B)(I)(y)で挙げられたジアルキ
ルジチオリン酸亜鉛もしくはジアリールジチオリン酸亜
鉛は、有利に0.005〜0.3重量%、有利に0.0
2〜0.2重量%の量割合で添加される及び/又は (z) 芳香族もしくは立体障害アミン この物質グループの例は、N−フェニルベンジルアミ
ン、N−フェニル−1−ナフチルアミン、4,4′−ジ
(α,α′−ジメチルベンジル)ジフェニルアミン、
4,4′−ジ(2,4,4−トリメチルペンチル)ジフ
ェニルアミン、N,N′−ジフェニル−1,4−フェニ
レンジアミン、N−フェニル−N′−(1,3−ジメチ
ルブチル)−1,4−フェニレンジアミン及び(4−ア
ニリノフェニル)メタクリレートもしくはビス(1,
2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジニル)セ
バケート及びビス(2,2,6,6−テトラメチル−4
−ピペリジニル)セバケートである。
【0057】有利な化合物は、N−フェニルベンジルア
ミン及びN−フェニル−1−ナフチルアミンである。
【0058】(B)(I)(z)で挙げられた芳香族も
しくは立体障害アミンは、0.001〜0.1重量%、
有利に0.005〜0.05重量%の量割合で使用され
る。
【0059】及び/又は II) (I)(x−z)で記載された物質を単独で又
は本発明による量で組み合わせて含有する調製物。
【0060】本発明の意味において、(B)(I)で挙
げられた個々の物質グループだけでなく、同様のように
(B)(II)で記載された、(B)(I)で挙げられ
た物質単独で含有するか又は本発明による量で組み合わ
せて含有する調製物、たとえば常用のポリマーの添加
物、プラスチック及び潤滑剤が有効である。
【0061】本発明による添加物は、物質中でも、並び
によりより配量性に基づき有利に、添加物が均質な混合
物を形成する担持材料中でも使用することができる。こ
のような担持材料としては、RTV−2シリコーンゴム
との良好な相容性に基づきシリコーン油及び有機油が有
利である。
【0062】部分的に、本発明による添加物は直接担持
材料中で製造され、市場では担持材料との混合物として
のみ得ることができる。
【0063】本発明による添加物、物質もしくは調製物
は、特にウルマン・エンサイクロペディア・オブ・イン
ダストリアル・ケミストリー(Ullmann, Encyclopedia
of Industrial Chemistry, Verlag Chemie, Weinheim,
5. Auflage 1985,)第5版、酸化防止剤(Antioxidant
s)の項、第4点「酸化防止剤用いた安定化における実
際(Practices in Stabilization with Antioxidant
s)」第A3巻、104頁以降;バルツ(W.J. Bartz, A
dditive fuer Schmierstoffe)第2巻、(Vincentz-Ver
lag, Hannover, 1984)に記載されている。
【0064】付加架橋する(additionsvernetzend)オ
ルガノシロキサン調製物中で酸化防止剤として本発明に
よる添加物のようなこの種の物質を、専らこの種の調製
物の熱的安定化のために並びに非シリコーン成分、つま
りパラフィンの貯蔵時間の間での酸化安定化のために使
用することは既に公知である(Yosino et al., US 4879
339)。
【0065】この作用物質グループが、室温で加硫して
縮合架橋するシリコーンゴムからなる型の、有機注型用
樹脂に対する、特に不飽和ポリエステル樹脂及びポリウ
レタン樹脂に対する耐性を明らかに高め、それにより、
型取り回数、つまり1つの型から製造可能な注入樹脂成
形品のほぼ平均50%の向上及び型の寿命の延長を可能
にする。
【0066】本発明によるもう一つの対象は、成分A
(a−c)及び場合により(d−h)並びにBを混合す
る、室温で加硫して縮合架橋するシリコーンゴム材料の
製造方法である。
【0067】本発明による材料は、適当な装置、たとえ
ば遊星運動ミキサー(Planetenmischer)、遊星運動デ
ィソルバー(Planetendissolver)又はニーダーを用い
て、多様な構成成分の簡単な混合により製造することが
でき、その際、まずポリマー(A)(a)及び場合によ
り充填剤(A)(d)を相互に可能な限り剛性の相中で
混合される。これは室温で、しかし有利に70℃を上回
る温度で行うことができる。次いで、この基本混合物
に、40℃を下回る温度で、有利に室温で、場合により
残りの(A)及び(B)で記載された成分を添加し、混
合する。
【0068】たとえば(A)(b)で記載されたような
架橋剤、及びたとえば(A)(c)で記載されたような
触媒を、加硫反応に直接使用した場合、それにより、こ
の材料はそれぞれのポットライフの間ですぐに加工しな
ければならず、つまり貯蔵安定性が付与されないため、
通常、この混合成分は、数カ月、有利には数年の十分な
貯蔵安定性を有し、混合後に所望の架橋反応が室温で既
にすぐに示されるように2成分に分けられる。
【0069】従って、ゴム材料の混合物成分(A)
(a)、(A)(b)、(A)(d)、(A)(e)、
(A)(f)、(A)(g)、(A)(h)及び(B)
が一方の成分中にまとめられ、第2の成分として触媒
(A)(c)を使用することが可能である。
【0070】さらに、混合成分(A)(a)、(A)
(d)、(A)(e)、(A)(f)、(A)(g)及
び(A)(h)がゴム成分としてまとめられ、(A)
(b)、(A)(c)、場合により部分量の(A)
(e)並びに(B)が硬化剤としてまとめられることが
可能であり、その際、後者が有利である。
【0071】次いで、本発明による調製物を使用する場
合、両方の成分は撹拌機、ニーダー又はローラにより相
互に均質に混合される。
【0072】その組成に応じて、両方の成分は、注型可
能であるか、塗り付け可能であるか、塗り付け可能で安
定性の(つまり、数センチメートルまでの層厚において
垂直面から流れ落ちるかもしくは崩れ落ちることがな
い)又は混練可能なコンシステンシー(Konsistenz)を
有することができ、その際、注型可能な成分については
23℃で1mm2/sから23℃で200000mPa
・sの間の粘度範囲が有利である。
【0073】同様に、その組成に依存して、本発明によ
る材料は、両方の成分の混合の後に、有利に30秒〜8
時間、有利に2分〜3時間の加工時間又はポットライフ
を有し、その際、加工時間とはゴム材料がそれぞれの加
工にとって適当なコンシステンシーを有する間の時間で
あると解釈される。
【0074】たとえば、注型材料は良好な流動性、脱気
性(この脱気性とは両方の成分の混合の際に必然的に混
入される気泡状の空気を逃がすことであると解釈され
る)の観点で、加工時間内で23℃で150000mP
a・s、有利に23℃で100000mPa・sの粘度
を上回らないのが好ましい。
【0075】本発明のもう一つの対象は、室温で加硫し
て縮合架橋するシリコーンゴム材料の型の製造のための
使用である。
【0076】本発明による調製物は、有利に弾性の型、
たとえば雌型の製造のために使用されるが、しかし、根
本的に縮合架橋するRTV−2シリコーンゴム(たとえ
ば室温で架橋する2成分からなる材料)を使用すること
ができる全ての用途に、たとえば電気部品又は電子部品
のキャスティングもしくは埋め込みのため、多様な材料
の接着及び被覆のため、シリコーンゴム成形品及び封止
材等の製造のために適している。
【0077】本発明のもう一つの対象は、室温で架橋し
て、縮合架橋するシリコーンゴム材料からなる雌型であ
る。
【0078】本発明による調製物から有利に製造され
る、ゴム弾性の雌型は、任意の原型もしくはモデルの複
製のために、全ての慣用の複製材料、例えば石膏、コン
クリート、合成石、ワックス、低融点金属合金、有機注
型用樹脂及び注型用樹脂発泡体、例えば不飽和ポリエス
テル樹脂、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂及び、限定
的に、メチルメタクリレート樹脂並びに熱可塑性樹脂、
例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミド、ポ
リスチレン、ポリビニルクロリドにおいて用いられる。
【0079】本発明による範囲内で、不飽和ポリエステ
ル樹脂及びポリウレタン樹脂が有利である。
【0080】本発明による調製物から製造される型は、
本発明による添加物(B)を含有しない比較可能なRT
V−2シリコーンゴムからなる型と比較して、不飽和ポ
リエステル樹脂及びポリウレタン樹脂中に含まれる攻撃
性の成分に対して明らかに高い耐性を示し、少なくとも
50%程度高い型取り回数が可能であり、つまり、樹脂
注型品の付着により又はゴム型の部分的な引き裂けもし
くは引き剥がれによりそれ自体使用できなくなるまで
に、型あたり平均してほぼ50%多くの注型用樹脂成形
品を製造できる。
【0081】
【実施例】本発明を次に実施例により詳説する。部及び
パーセンテージの全ての記載は、他に記載がない限り重
量に関する。
【0082】比較例1a 23℃で100mm2/sの粘度を有するα,ω−ビス
(トリメチルシロキシ)ポリジメチルシロキサン400
0g及びヘキサメチルジシラザンで疎水化された約15
0m2/gのBET表面積を有する熱分解ケイ酸400
0gをニーダー中で混合し、次いで130℃で2時間混
練した。引き続き、23℃で6000mPa・sの粘度
を有するα,ω−ジヒドロキシポリジメチルシロキサン
2500g及び23℃で20000mPa・sの粘度を
有するα,ω−ジヒドロキシポリジメチルシロキサン5
00gを混入した。
【0083】この基本混合物4500gを、遊星運動ミ
キサー(Planetenmischer)中で、5μmの平均粒径を
有する石英粉末2500g、23℃で20000mPa
・sの粘度を有するα,ω−ジヒドロキシポリジメチル
シロキサン1500g、23℃で35mm2/sの粘度
を有するα,ω−ビス(トリメチルシロキシ)ポリジメ
チルシロキサン1500g、沈降二酸化チタン(geffae
lltes Titandioxid)100gと23℃で100mm2
sの粘度を有するα,ω−ビス(トリメチルシロキシ)
ポリジメチルシロキサン100gとからなる調製物20
0g、23℃で40mm2/sの粘度を有するα,ω−
ジヒドロキシポリジメチルシロキサン50g及び65%
の含水率を有する水/α,ω−ビス(トリメチルシロキ
シ)ポリジメチルシロキサン−エマルション5gと著し
く混合した。得られたゴム材料は、23℃で27000
mPa・sの粘度を有した。
【0084】このゴム材料500g中に、テトラエトキ
シシラン6g、ジブチルスズジラウレート2g及び23
℃で35mm2/sの粘度を有するα,ω−ビス(トリ
メチルシロキシ)ポリジメチルシロキサン17gからな
る硬化剤混合物25gを、機械的撹拌装置を用いて均一
に混ぜ込んだ。
【0085】約23000mPa・sの粘度及び23℃
で30minの加工時間を有する触媒作用させた混合物
から、15mbarの減圧で、混入した空気を除去し
た。これから製造された試験型を、5h後に、粘着性が
なくなるまで十分に加硫し、モデルから取り外すことが
できた。
【0086】加硫物は、ショアA硬さ26及びASTM
624Bによる初期引裂強さ21N/mmを有した。
【0087】モデルとして、その表面が異なる寸法及び
構造の凹所を有する10cmの高さ、7cmの平均直径
及び約500cm3の容積を有する釣鐘状の石膏体を使
用し、この構造は、得られるゴム型の表面が線細工状の
稜部(filigranen Kanten)、円錐状の尖端部及び狭い
アンダーカットを有するように構成された。この得られ
た構造体がほぼ完全に注型用樹脂によって取り囲まれた
場合、膨潤もしくは攻撃的な注型用樹脂成分による化学
的攻撃に極端に著しくさらされることになる。
【0088】試験型を、石膏からなる2個の部分からな
る支持型を備えた1個の部分からなる皮膜状の型とし
て、流延成形法で製造した。モデルから離型した20時
間後に、注型用樹脂を用いて最初の充填を行った。型に
毎日2回、注型用樹脂約450cm3を充填した。樹脂
注型品をそれぞれ2時間、硬化するまで型中に残した。
樹脂注型品の離型を、型の最大の機械的負荷を得るため
に皮膜状の型を裏返すことによって行った。一晩中並び
に週末中、型を室温でむきだしで貯蔵した。
【0089】注型用樹脂として、高い反応熱を有する未
充填タイプを選択したので、比較的大きな容積の注型品
との関連で、注型品の硬化の際の高い反応温度及び従っ
て型表面の最大応力がかけられた。
【0090】不飽和ポリエステル樹脂として、充填剤を
有しない粘度650mPa・s及びスチレン分35%を
有するパラタルP4(PALATAL P4)(製造元;BAS
F)を使用した。加工を、硬化剤のブタノックスM50
(Butanox M50)(ジメチルフタレート中の2−ブタノ
ン−ペルオキシド)1%及び促進剤 ナフテン酸コバル
ト0.25%を用いて行ったが、その際、約150℃の
最大反応温度、約15minの加工時間及び約1.5時
間の粘着性がなくなるまでの硬化時間が得られた。
【0091】ポリウレタン樹脂として、充填剤を有しな
い23℃で600mPa・sの粘度を有するウレオール
6426A/B(UREOL 6426A/B)(製造元;CIBA-GEIG
Y)を使用した。加工を重量比1:1で成分A及びBを
混合することにより行ったが、その際、約90℃の最大
反応温度、約7minの加工時間及び約45minの粘
着性がなくなるまでの硬化時間が得られた。
【0092】型取頻度の測定のための評価基準は、モデ
ル構造の申し分のない再現性であり、すなわち、線細工
の成形品の引き裂けもしくは型表面からの引き剥がれも
皮膜状の型自体中の亀裂も生じてはならない。型取頻度
のための値として、型又は注型品の損傷が全く認められ
ないまで樹脂注型品の数を取った。
【0093】比較例1aの材料から製造された型によ
る、両方の注型用樹脂を用いて得られた型取頻度値を第
1表中に示す。
【0094】比較例1b 比較例1a中に記載した操作法を繰り返したが、硬化剤
混合物はテトラエトキシシラン6g、ジ−n−オクチル
スズジマレイネート2g及び23℃で35mm2/sの
粘度を有するα,ω−ビス(トリメチルシロキシ)ポリ
ジメチルシロキサン17gからなった。
【0095】触媒添加された混合物は、23℃で約23
000mPa・sの粘度及び20minの加工時間を有
した。これから製造された試験型を、4h後に、粘着性
がなくなるまで十分に加硫し、モデルから取り出すこと
ができた。
【0096】加硫物は、ショアA硬さ27及びASTM
624Bによる初期引裂強さ18N/mmを有した。
【0097】比較例1bの材料から製造された型によ
る、両方の注型用樹脂を用いて得られた型取頻度値を第
1表中に示す。
【0098】比較例1c 比較例1a中に記載した操作法を繰り返したが、硬化剤
混合物はテトラ−n−プロポキシシラン4.1g、テト
ラ−n−プロポキシシラン4部とジ−n−ブチルスズジ
アセテート1部との反応生成物3.4g並びに23℃で
35mm2/sの粘度を有するα,ω−ビス(トリメチ
ルシロキシ)ポリジメチルシロキサン17.5gからな
った。
【0099】触媒添加された混合物は、約24000m
Pa・sの粘度及び23℃で85minの加工時間を有
した。これから製造された試験型を、12h後に、粘着
性がなくなるまで十分に加硫し、モデルから取り出すこ
とができた。
【0100】加硫物は、ショアA硬さ21及びASTM
624Bによる初期引裂強さ20N/mmを有した。
【0101】比較例1cの材料から製造された型によ
る、両方の注型用樹脂を用いて得られた型取頻度値を第
1表中に示す。
【0102】比較例1d 比較例1a中に記載した操作法を繰り返したが、硬化剤
混合物はテトラ−n−プロポキシシラン4.1g、テト
ラ−n−プロポキシシラン4部とジ−n−ブチルスズジ
アセテート1部との反応生成物3.4g並びにミネラル
−ホワイトオイル(Mineral-Weissoel)17.5gから
なった。
【0103】触媒添加された混合物は、23℃で約24
000mPa・sの粘度及び75minの加工時間を有
した。これから製造された試験型を、10h後に、粘着
性がなくなるまで十分に加硫し、モデルから取り出すこ
とができた。
【0104】加硫物は、ショアA硬さ19及びASTM
624Bによる初期引裂強さ22N/mmを有した。
【0105】比較例1dの材料から製造された型によ
る、両方の注型用樹脂を用いて得られた型取頻度値を第
1表中に示す。
【0106】例1a 比較例1a中に記載した操作法を繰り返したが、硬化剤
混合物はテトラエトキシシラン6g、ジブチルスズジラ
ウレート2g、ジ−2−エチルヘキシルジチオリン酸亜
鉛85部と23℃で100mm2/sの粘度を有する
α,ω−ビス(トリメチルシロキシ)ポリジメチルシロ
キサン15部とからの調製物0.3g並びに23℃で3
5mm2/sの粘度を有するα,ω−ビス(トリメチル
シロキシ)ポリジメチルシロキサン16.7gからなっ
た。
【0107】触媒添加された混合物は、23℃で約24
000mPa・sの粘度及び40minの加工時間を有
した。これから製造された試験型を、6h後に、粘着性
がなくなるまで十分に加硫し、モデルから取り出すこと
ができた。
【0108】加硫物は、ショアA硬さ25及びASTM
624Bによる初期引裂強さ20N/mmを有した。
【0109】例1aの材料から製造された型による、両
方の注型用樹脂を用いて得られた型取頻度値を第1表中
に示す。
【0110】例1b 比較例1a中に記載した操作法を繰り返したが、硬化剤
混合物はテトラエトキシシラン6g、ジ−n−オクチル
スズジマレイネート2g、ジ−2−エチルヘキシルジチ
オリン酸亜鉛85部とミネラル−ホワイトオイル15部
とからの調製物0.3g並びに23℃で35mm2/s
の粘度を有するα,ω−ビス(トリメチルシロキシ)ポ
リジメチルシロキサン16.7gからなった。
【0111】触媒添加された混合物は、23℃で約24
000mPa・sの粘度及び30minの加工時間を有
した。これから製造された試験型を、5h後に、粘着性
がなくなるまで十分に加硫し、モデルから取り出すこと
ができた。
【0112】加硫物は、ショアA硬さ26及びASTM
624Bによる初期引裂強さ17N/mmを有した。
【0113】例1bの材料から製造された型による、両
方の注型用樹脂を用いて得られた型取頻度値を第1表中
に示す。
【0114】例1c 比較例1a中に記載した操作法を繰り返したが、硬化剤
混合物はテトラ−n−プロポキシシラン4.1g、テト
ラ−n−プロポキシシラン4部とジ−n−ブチルスズジ
アセテート1部との反応生成物3.4g、ジ−2−エチ
ルヘキシルジチオリン酸亜鉛85部とミネラル−ホワイ
トオイル15部とからの調製物0.3g並びに23℃で
35mm2/sの粘度を有するα,ω−ビス(トリメチ
ルシロキシ)ポリジメチルシロキサン17.2gからな
った。
【0115】触媒添加された混合物は、23℃で約24
000mPa・sの粘度及び90minの加工時間を有
した。これから製造された試験型を、14h後に、粘着
性がなくなるまで十分に加硫し、モデルから取り出すこ
とができた。
【0116】加硫物は、ショアA硬さ20及びASTM
624Bによる初期引裂強さ19N/mmを有した。
【0117】例1cの材料から製造された型による、両
方の注型用樹脂を用いて得られた型取頻度値を第1表中
に示す。
【0118】例1d 比較例1a中に記載した操作法を繰り返したが、硬化剤
混合物はテトラ−n−プロポキシシラン4.1g、テト
ラ−n−プロポキシシラン4部とジ−n−ブチルスズジ
アセテート1部との反応生成物3.4g、ジ−2−エチ
ルヘキシルジチオリン酸亜鉛85部とミネラル−ホワイ
トオイル15部とからの調製物0.6g並びに23℃で
35mm2/sの粘度を有するα,ω−ビス(トリメチ
ルシロキシ)ポリジメチルシロキサン16.9gからな
った。
【0119】触媒添加された混合物は、23℃で約24
000mPa・sの粘度及び100minの加工時間を
有した。これから製造された試験型を、16h後に、粘
着性がなくなるまで十分に加硫し、モデルから取り出す
ことができた。
【0120】加硫物は、ショアA硬さ20及びASTM
624Bによる初期引裂強さ18N/mmを有した。
【0121】例1dの材料から製造された型による、両
方の注型用樹脂を用いて得られた型取頻度値を第1表中
に示す。
【0122】例1e 比較例1a中に記載した操作法を繰り返したが、硬化剤
混合物はテトラ−n−プロポキシシラン4.1g、テト
ラ−n−プロポキシシラン4部とジ−n−ブチルスズジ
アセテート1部との反応生成物3.4g、ジ−2−エチ
ルヘキシルジチオリン酸亜鉛85部とミネラル−ホワイ
トオイル15部とからの調製物0.1g並びに23℃で
35mm2/sの粘度を有するα,ω−ビス(トリメチ
ルシロキシ)ポリジメチルシロキサン17.4gからな
った。
【0123】触媒添加された混合物は、23℃で約24
000mPa・sの粘度及び100minの加工時間を
有した。これから製造された試験型を、16h後に、粘
着性がなくなるまで十分に加硫し、モデルから取り出す
ことができた。
【0124】加硫物は、ショアA硬さ20及びASTM
624Bによる初期引裂強さ19N/mmを有した。
【0125】例1eの材料から製造された型による、両
方の注型用樹脂を用いて得られた型取頻度値を第1表中
に示す。
【0126】例1f 比較例1a中に記載した操作法を繰り返したが、硬化剤
混合物はテトラ−n−プロポキシシラン4.1g、テト
ラ−n−プロポキシシラン4部とジ−n−ブチルスズジ
アセテート1部との反応生成物3.4g、ジ−2−エチ
ルヘキシルジチオリン酸亜鉛85部とミネラル−ホワイ
トオイル15部とからの調製物0.3g並びにミネラル
−ホワイトオイル17.2gからなった。
【0127】触媒添加された混合物は、23℃で約24
000mPa・sの粘度及び85minの加工時間を有
した。これから製造された試験型を、14h後に、粘着
性がなくなるまで十分に加硫し、モデルから取り出すこ
とができた。
【0128】加硫物は、ショアA硬さ20及びASTM
624Bによる初期引裂強さ19N/mmを有した。
【0129】例1fの材料から製造された型による、両
方の注型用樹脂を用いて得られた型取頻度値を第1表中
に示す。
【0130】例1g 比較例1a中に記載した操作法を繰り返したが、硬化剤
混合物はテトラ−n−プロポキシシラン4.1g、テト
ラ−n−プロポキシシラン4部とジ−n−ブチルスズジ
アセテート1部との反応生成物3.4g、2,6−ジ−
t−ブチルフェノール45部、N−フェニルベンジルア
ミン0.5部及びミネラル−ホワイトオイル54.5部
からの調製物0.2g並びに23℃で35mm2/sの
粘度を有するα,ω−ビス(トリメチルシロキシ)ポリ
ジメチルシロキサン17.2gからなった。
【0131】触媒添加された混合物は、23℃で約24
000mPa・sの粘度及び110minの加工時間を
有した。これから製造された試験型を、16h後に、粘
着性がなくなるまで十分に加硫し、モデルから取り出す
ことができた。
【0132】加硫物は、ショアA硬さ20及びASTM
624Bによる初期引裂強さ21N/mmを有した。
【0133】例1gの材料から製造された型による、両
方の注型用樹脂を用いて得られた型取頻度値を第1表中
に示す。
【0134】例1h 比較例1a中に記載した操作法を繰り返したが、硬化剤
混合物はテトラ−n−プロポキシシラン4.1g、テト
ラ−n−プロポキシシラン4部とジ−n−ブチルスズジ
アセテート1部との反応生成物3.4g、ジ−2−エチ
ルヘキシルジチオリン酸亜鉛85部とミネラル−ホワイ
トオイル15部とからの調製物0.3g、2,6−ジ−
t−ブチルフェノール45部、N−フェニルベンジルア
ミン0.5部及びミネラル−ホワイトオイル54.5部
からの調製物0.2g並びに23℃で35mm2/sの
粘度を有するα,ω−ビス(トリメチルシロキシ)ポリ
ジメチルシロキサン17gからなった。
【0135】触媒添加された混合物は、23℃で約24
000mPa・sの粘度及び140minの加工時間を
有した。これから製造された試験型を、24h後に、粘
着性がなくなるまで十分に加硫し、モデルから取り出す
ことができた。
【0136】加硫物は、ショアA硬さ20及びASTM
624Bによる初期引裂強さ20N/mmを有した。
【0137】例1hの材料から製造された型による、両
方の注型用樹脂を用いて得られた型取頻度値を第1表中
に示す。
【0138】例1i 比較例1a中に記載した操作法を繰り返したが、硬化剤
混合物はテトラ−n−プロポキシシラン4.1g、テト
ラ−n−プロポキシシラン4部とジ−n−ブチルスズジ
アセテート1部との反応生成物3.4g、ジフェニルジ
チオリン酸亜鉛75部とミネラル−ホワイトオイル25
部とからの調製物0.35g、並びに23℃で35mm
2/sの粘度を有するα,ω−ビス(トリメチルシロキ
シ)ポリジメチルシロキサン17.2gからなった。
【0139】触媒添加された混合物は、23℃で約24
000mPa・sの粘度及び110minの加工時間を
有した。これから製造された試験型を、16h後に、粘
着性がなくなるまで十分に加硫し、モデルから取り出す
ことができた。
【0140】加硫物は、ショアA硬さ20及びASTM
624Bによる初期引裂強さ19N/mmを有した。
【0141】例1iの材料から製造された型による、両
方の注型用樹脂を用いて得られた型取頻度値を第1表中
に示す。
【0142】第1表のデータが示すように、本発明によ
る添加物を含有する例1のシリコーンゴム調製物を用い
て、平均して約50%の高い型取数が両方の注型用樹脂
の種類に対して達成される。その際、有機スズ触媒の種
類も硬化剤成分中の増量剤の種類も(後者は、加工によ
って有利な硬化剤成分5重量%の供給量を得るために使
用する)重要でない。両方の注型用樹脂のための最多の
型取数は添加物A(例1c)を用いて得られる。添加物
Aの添加量を倍にしても、例1dが示すように、更なる
改良には至らない。しかしながら、添加量が60%まで
減少すると(例1e)、得られる型取数は明らかに減少
する。添加物B及びCは、添加物Aよりもあまり有効で
ないことが分かる。添加物A及びBの組み合わせも、添
加物Aの単独使用に対して改善されていない(例1
h)。ミネラル−ホワイトオイル、すなわち添加物を有
しないミネラルオイル調製物の添加が、単独で、すなわ
ち本発明の添加物なしで、高い型取数を生じないことを
比較例1dは示している。
【0143】
【表1】
【0144】1) A ジ−2−エチルヘキシルジチオリン酸亜鉛 B 2,6−ジ−t−ブチルフェノール+N−フェニル
ベンジルアミン C ジフェニルジチオリン酸亜鉛 2) a ジ−n−ブチルスズジラウレート b ジ−n−ブチルスズジマレイネート c テトラ−n−プロポキシシラン4部とジ−n−ブチ
ルスズジアセテート1部との反応生成物(その際に形成
された酢酸−n−プロピルエステルを除去した) 3) X 23℃で35mm2/sの粘度を有するα,ω−ビ
ス(トリメチルシロキシ)ポリジメチルシロキサン Y 添加物なしのミネラルオイル(ホワイトオイル) 4) シリコーンゴム型の損傷が発生するまでの、不飽
和ポリエステル注型用樹脂 PALATAL P4から
なる注型品の数 5) シリコーンゴム型の損傷が発生するまでの、ポリ
ウレタン−注型用樹脂UREOL6426A/Bからな
る注型品の数 比較例2 23℃で20000mPa・sの粘度を有するα,ω−
ジヒドロキシポリジメチルシロキサン2000g、23
℃で100mm2/sの粘度を有するα,ω−ビス(ト
リメチルシロキシ)ポリジメチルシロキサン1000
g、約130m2/gのBET表面積を有する熱分解ケ
イ酸2300g、ヘキサメチルジシラザン360g及び
水130gをニーダー中で窒素雰囲気下で混合し、室温
で1時間並びに130℃で5時間混練した。引き続き、
23℃で80000mPa・sの粘度を有するα,ω−
ジヒドロキシポリジメチルシロキサン1000g及び2
3℃で20000mPa・sの粘度を有するα,ω−ジ
ヒドロキシポリジメチルシロキサン800gを混入し
た。
【0145】この基本混合物3700gを、遊星運動ミ
キサー中で、5μmの平均粒径を有する石英粉末180
0g、23℃で20000mPa・sの粘度を有する
α,ω−ジヒドロキシポリジメチルシロキサン700
g、23℃で6000mPa・sの粘度を有するα,ω
−ジヒドロキシポリジメチルシロキサン500g、23
℃で35mm2/sの粘度を有するα,ω−ビス(トリ
メチルシロキシ)ポリジメチルシロキサン2700g、
沈降二酸化チタン75gと23℃で100mm2/sの
粘度を有するα,ω−ビス(トリメチルシロキシ)ポリ
ジメチル−シロキサン75gとからなる調製物150
g、23℃で40mm2/sの粘度を有するα,ω−ジ
ヒドロキシポリジメチルシロキサン40g及び65%の
含水率を有する水/α,ω−ビス(トリメチルシロキ
シ)ポリジメチルシロキサン−エマルション15gと著
しく混合した。得られたゴム材料は、23℃で2300
0mPa・sの粘度を有した。
【0146】このゴム材料500g中に、テトラ−n−
プロポキシシラン5g、テトラ−n−プロポキシシラン
4部とジ−n−ブチル−スズジアセテート1部との反応
生成物3.5g、ジ−n−ブチルスズジ−2−エチルヘ
キソエート0.2g並びに23℃で35mm2/sの粘
度を有するα,ω−ビス(トリメチルシロキシ)ポリジ
メチルシロキサン16.3gからなる硬化剤混合物25
gを、機械的撹拌装置を用いて均一に混ぜ込んだ。
【0147】23℃で約20000mPa・sの粘度及
び50minの加工時間を有する触媒作用させた混合物
から、15mbarの減圧で、混入した空気を除去し
た。これから製造された試験型を、7h後に、粘着性が
なくなるまで十分に加硫し、モデルから取り外すことが
できた。
【0148】加硫物は、ショアA硬さ15及びASTM
624Bによる初期引裂強さ18N/mmを有した。
【0149】試験型の製造及び型取頻度を測定するため
の工程は比較例1aで記載した方法に正確に一致した。
ただし、型取頻度を不飽和ポリエステル樹脂に対しての
み試験した。
【0150】比較例2の材料から製造された型による、
ポリエステル注型用樹脂を用いて得られた型取頻度値を
第2表中に示す。
【0151】例2a 比較例2中に記載した操作法を繰り返したが、硬化剤混
合物はテトラ−n−プロポキシシラン5g、テトラ−n
−プロポキシシラン4部とジ−n−ブチルスズジアセテ
ート1部との反応生成物3.5g、ジ−n−ブチルスズ
−ジ−2−エチルヘキソエート0.2g、ジ−2−エチ
ルヘキシルジチオリン酸亜鉛85部とミネラル−ホワイ
トオイル15部とからの調製物0.3g並びに23℃で
35mm2/sの粘度を有するα,ω−ビス(トリメチ
ルシロキシ)ポリジメチルシロキサン16gからなっ
た。
【0152】触媒添加された混合物は、約20000m
Pa・sの粘度及び23℃で60minの加工時間を有
した。これから製造された試験型を、8h後に、粘着性
がなくなるまで十分に加硫し、モデルから取り出すこと
ができた。
【0153】加硫物は、ショアA硬さ15及びASTM
624Bによる初期引裂強さ18N/mmを有した。
【0154】例2aの材料から製造された型による、ポ
リエステル注型用樹脂を用いて得られた型取頻度値を第
2表中に示す。
【0155】例2b 比較例2中に記載した操作法を繰り返したが、ゴム材料
は基本混合物3700g、平均粒径5μmを有する石英
粉末1800g、23℃で20000mPa・sの粘度
を有するα,ω−ジヒドロキシポリジメチルシロキサン
700g、23℃で6000mPa・sの粘度を有する
α,ω−ジヒドロキシポリジメチルシロキサン500
g、23℃で35mm2/sの粘度を有するα,ω−ビ
ス(トリメチルシロキシ)ポリジメチルシロキサン27
00g、沈降二酸化チタン75g及び23℃で100m
2/sの粘度を有するα,ω−ビス(トリメチルシロ
キシ)ポリジメチルシロキサン75gとからの調製物1
50g、ジ−2−エチルヘキシルジチオリン酸亜鉛85
部とミネラル−ホワイトオイル15部とからの調製物
5.8g、23℃で40mm2/sの粘度を有するα,
ω−ジヒドロキシポリジメチルシロキサン40g及び6
5%の含水率を有する水/α,ω−ビス(トリメチルシ
ロキシ)ポリジメチルシロキサン−エマルション15g
からなった。得られたゴム材料は、23℃で23000
mPa・sの粘度を有した。
【0156】触媒添加された混合物は、23℃で約20
000mPa・sの粘度及び55minの加工時間を有
した。これから製造された試験型を、8h後に、粘着性
がなくなるまで十分に加硫し、モデルから取り出すこと
ができた。
【0157】加硫物は、ショアA硬さ15及びASTM
624Bによる初期引裂強さ18N/mmを有した。
【0158】例2bの材料から製造された型による、ポ
リエステル注型用樹脂を用いて得られた型取頻度値を第
2表中に示す。
【0159】第2表のデータが示すように、本発明の添
加物を含有する例2のシリコーンゴム調製物を用いて、
約100%の高い型取数がポリエステル注型用樹脂に対
して達成される。その際、本発明の添加物がゴム材料の
成分であるか又は硬化剤混合物の成分であるかどうかは
重要でない。
【0160】
【表2】
【0161】1) A ジ−2−エチルヘキシルジチオリン酸亜鉛 2) c テトラ−n−プロポキシシラン4部とジ−n−ブチ
ルスズジアセテート1部との反応生成物(その際に形成
された酢酸−n−プロピルエステルを除去した) d ジ−n−ブチルスズジ−2−エチルヘキソエート 3) X 23℃で35mm2/sの粘度を有するα,ω−ビ
ス(トリメチルシロキシ)ポリジメチルシロキサン 4) シリコーンゴム型の損傷が発生するまでの、不飽
和ポリエステル注型用樹脂 PALATAL P4から
なる注型品の数
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ハンス−ルードルフ プフェッファー ドイツ連邦共和国 エマーティング ヘ ッケンヴェーク 13 (72)発明者 エヴァ−マリア プッペ ドイツ連邦共和国 エマーティング ブ ロムベルガーシュトラーセ 6 アー (56)参考文献 特開 平5−93138(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 83/04,83/06 C08K 5/13,5/18,5/34 C08K 5/5398,5/54

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の成分: a) α,ω−ジヒドロキシポリジオルガノシロキサ
    ン、 b) 架橋剤及び c) 触媒を含有するシリコーン材料Aと、 立体障害フェノール、立体障害ビスフェノール、立体障
    害チオビスフェノール、ジアルキルジチオリン酸亜鉛
    ジアリールジチオリン酸亜鉛のグループから選択され
    る1種以上の添加物Bとを含有し、その際、添加物Bは
    0.005〜0.3重量%の量で組成物中に含まれる、
    室温で加硫して、縮合架橋するシリコーンゴム組成物。
  2. 【請求項2】 添加物Bに対して付加的に、芳香族アミ
    ン又は立体障害アミンを含有する、請求項1記載のシリ
    コーンゴム組成物。
  3. 【請求項3】 シリコーン材料Aが、 a) 一般式: HO−[R2SiO]n−H [式中、n>10、及びRは1価の炭化水素基を表す]
    のα,ω−ジヒドロキシポリジオルガノシロキサン、 b) 架橋剤 (i) 一般式: R1 aSi(OR24-a [式中、a=0又は1、R1は1から8個の炭素原子を
    有する1価の炭化水素基、及びR2は1から4個の炭素
    原子を有する1価の炭化水素基を表す]のシラン、及び
    /又は (ii) (i)で挙げられたようなシランの部分加水
    分解された生成物、その際、a=0又は1を表し、一般
    式: (R2O)3SiO0.5、(R2O)2SiO、(R2O)S
    iO1.5及びSiO2 [式中、R2は(i)に記載されたものを表す]で示さ
    れるグループから選択される単位、及び c) 触媒を含有する、請求項1又は2記載の室温で加
    硫して、縮合架橋するシリコーンゴム組成物
  4. 【請求項4】 立体障害フェノール、立体障害ビスフェ
    ノール及び立体障害チオビスフェノールが、2,6−ジ
    −t−ブチルフェノール、2,6−ジ−t−ブチル−4
    −メチルフェノール、オクタデシル−3,5−ジ−t−
    ブチル−4−ヒドロキシヒドロシンナメート、4,4′
    −メチレン−ビス(2,6−ジ−t−ブチルフェノー
    ル)、2,2′−メチレン−ビス(4−メチル−6−t
    −ブチルフェノール)、2,2′−メチレン−ビス(4
    −メチル−6−t−ブチルフェノール)のモノメタクリ
    レートエステル、1,3,5−トリメチル−2,4,6
    −トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベ
    ンジル)−ベンゼン及び4,4′−チオ−ビス(4,6
    −ジ−t−ブチルフェノール)のグループから選択され
    たようなものである、請求項1から3までのいずれか1
    記載の室温で加硫して、縮合架橋するシリコーンゴム
    組成物
  5. 【請求項5】 ジアルキルジチオリン酸亜鉛又はジアリ
    ールジチオリン酸亜鉛が、一般式: Zn[S−P(S)−(OR32)]2 [式中、R3は1〜14個の炭素原子を有する1価の炭
    化水素基を表す]で示されるようなものである、請求項
    から3までのいずれか1項記載の室温で加硫して、縮
    合架橋するシリコーンゴム組成物
  6. 【請求項6】 芳香族アミン及び立体障害アミンが、N
    −フェニルベンジルアミン、N−フェニル−1−ナフチ
    ルアミン、4,4′−ジ(α,α′−ジメチルベンジ
    ル)ジフェニルアミン、4,4′−ジ(2,4,4−ト
    リメチルペンチル)ジフェニルアミン、N,N′−ジフ
    ェニル−1,4−フェニレンジアミン、N−フェニル−
    N′−(1,3−ジメチル−ブチル)−1,4−フェニ
    レンジアミン及び(4−アニリノフェニル)メタクリレ
    ート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−
    ピペリジニル)セバケート及びビス(2,2,6,6−
    テトラメチル−4−ピペリジニル)セバケートである、
    請求項1から3までのいずれか1項記載の室温で加硫し
    て、縮合架橋するシリコーンゴム組成物
  7. 【請求項7】 シリコーン材料A及び添加物Bを混合す
    る請求項1からまでのいずれか1項記載の室温で加硫
    して、縮合架橋するシリコーンゴム組成物の製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項1からまでのいずれか1項記載
    の、縮合架橋するシリコーンゴム組成物から製造された
    型。
  9. 【請求項9】 請求項1からまでのいずれか1項記載
    の、縮合架橋するシリコーンゴム組成物から製造された
    雌型。
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