JP3038807B2 - プリント方法 - Google Patents

プリント方法

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JP3038807B2
JP3038807B2 JP2155906A JP15590690A JP3038807B2 JP 3038807 B2 JP3038807 B2 JP 3038807B2 JP 2155906 A JP2155906 A JP 2155906A JP 15590690 A JP15590690 A JP 15590690A JP 3038807 B2 JP3038807 B2 JP 3038807B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、布地や紙等の被プリント物のプリント方法
に係り、特に所望の文字や図形等の感熱転写像を被プリ
ント物上に簡便にプリントできる方法に関する。
[従来の技術] 従来、布地、木、金属、プラスチック、陶磁器等の被
プリント物上へのプリント、特に衣類やハンカチ等の布
地上へのプリントは、市販のアップリケ等の出来上がっ
た物を購入した後、アイロンを用いて熱プリントする
か、版を作ってスクリーン等の印刷により行なうか、あ
るいは、専門店へ注文して作製してもらうしか方法はな
かった。それゆえ、個人が所望の文字や図形等をプリン
トしたくても、それに応じたアップリケ等が販売されて
いないため、作るのに手間がかかりコストも非常に高く
なるという問題があった。
これらの問題点を解消するため、特開昭60−230899号
公報に示すように、静電式複写機を利用してプリント像
を形成する技術が提案されている。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、この技術では、非常に高価な静電式複
写機を利用するため、実質的にはこの複写機を有する店
や会社等でプリントを作製しなければならない。それゆ
え、個人で簡便に所望の文字,図形等のプリントを作製
できるとは言えない。
また、複写機にはトナーの熱定着工程があるので、ト
ナーの受容紙に制約を受けることになる。すなわち、熱
定着で溶融するようなシートを用いたり、溶融しなくて
も軟化するようなシートを用いると、ロールに接着して
しまったり、熱圧で潰れて広がったりしてしまうという
問題があるため、このようなことの無いシートを選定す
る必要がある。
更に、複写機では、被プリント物へプリントする像の
原稿を必ず用意しなければならないという点も問題であ
る。なぜならば、特に文字の場合には、必要な文字を探
してきてそれらを切り貼りし、レイアウトし直した後、
コピーして複写像を作製すると言う手順になるため、非
常に手間がかかるからである。
本発明は、上述した問題点を解決するためになされた
ものであり、その目的とするところは、被プリント物へ
の簡便なプリント方法を提供することにあり、特に使用
者が任意に所望の文字や図形等のオリジナル植毛プリン
ト像を、低コストかつ容易にレイアウトフリーで、被プ
リント物上へ形成することが出来るようにするところに
ある。
[課題を解決するための手段] この目的を達成するため本発明に係るプリント方法
は、基材シート、基材シートの一面に形成された植毛保
持像層、植毛保持層に繊維状材料からなる毛を植毛した
植毛層、植毛層上に設けられたホットメルト接着剤層を
有する植毛転写シートにおけるホットメルト接着剤層上
に、記録装置を使用してインク像を形成する工程と、前
記植毛転写シートにおける基材シートの他面から加熱加
圧することにより前記インク像をホットメルト接着剤層
と共に布地等の被プリント物上へ転写する工程と、前記
インク像の被プリント物への転写後、前記植毛保持層を
残存させた状態で基材シートを剥離する工程とからなる
ことを特徴とする。
[作用] 本発明は、感熱転写型の記録装置を使用することによ
り、該記録装置にて作成された転写像データに基づい
て、熱転写リボンから所定の植毛転写シートのホットメ
ルト接着剤上にインクを感熱転写させて被プリント物へ
の転写像を作製する。そして、この転写像を設けたプリ
ントシートの転写像とは反対の面から、アイロン等の加
熱加圧手段を用いて加熱加圧することにより、被プリン
ト物上へ簡便に植毛プリント像を形成することが可能と
なるのである。
[実施例] 以下、本発明の具体的構成を図面に基づいて説明す
る。
本発明のプリント方法では、近年著しく生産量が増大
している感熱転写型のプリンタ,タイプライタ,ワード
プロセッサ等の記録装置を使用して、転写シート上に所
望の転写像を感熱転写せしめることにより、布地、木
材、金属、プラスチック、陶磁器等の被プリント物上へ
プリントするプリント像を有利に作製しようとするもの
であり、その一例が第1図に略図的に示されている。
すなわち、第1図に示すように、植毛転写シート10
は、所望の文字や図形等の転写像21が形成されるもので
あり、使用者により操作される感熱転写型の記録装置に
よって、所望の転写像21が、ミラー像あるいは実像にお
いて感熱転写せしめられるのである。より具体的には、
使用者は、感熱転写型のプリンタ,タイプライタ,ワー
ドプロセッサ等の記録装置のキーボードあるいはマウス
等により、所望の文字、図形等の転写像21を入力する。
そして、その入力信号に基づいて、第2に示すように、
サーマルヘッド16に設けられた発熱体17が発熱せしめら
れて、インクリボン18から、その発熱部位に対応して前
記植毛転写シート10のホットメルト接着剤15上にインク
が感熱転写され、目的とする転写像21が植毛転写シート
10上に形成されるのである。
なお、かかる感熱転写型の転写装置によって、目的と
する転写像を効果的に植毛転写シート10上に感熱転写せ
しめるためには、そのサーマルヘッド16の発熱体17の位
置や形状、またインクリボン18の巻取りトルク、更には
ヘッド押え圧、ヘッド取り付け角、ヘッドエネルギ、印
字スピード等が適宜に調節される。またここでは、選択
的な通電により発熱せしめられる複数の抵抗体(発熱素
子)からなる発熱体17を有するサーマルヘッド方式の感
熱転写型印字装置が示されているが、その他、インクリ
ボン18に導電層を設けておき、この導電層の必要部分に
針電極を当てて集中的に電流を流すことにより、その部
分の導電層を発熱させて転写を行なう通電式感熱転写型
印字装置であっても、同様に使用可能である。
上記のように、植毛転写シート10のホットメルト接着
剤15上に感熱転写されてなる所望の転写像21は、そのシ
ートの裏面から所定の熱及び圧力を加えて、目的とする
被プリント物30へ、植毛転写シート10のホットメルト接
着剤15及び植毛層14の毛と共に、再転写(加熱加圧転
写)せしめられる。この時、第1図に示す様に、転写像
21と被プリント物30の間に、他のホットメルト接着剤32
が存在する状態で加熱加圧転写されてもよく、この場
合、該ホットメルト接着剤32は、あらかじめ被プリント
物30上へ加熱加圧接着されて設けられたり、単に被プリ
ント物30上へ置かれただけでもよく、また、加熱加圧転
写前に転写像21の上面に粘着剤,接着剤等で粘着,接着
されたり、ホットメルト接着されても設けることが可能
である。
ところで、ホットメルト接着剤15及び植毛層14の毛
は、加熱による熱で熱い間及び冷却してからのどちらで
も基材を剥すことができるように、あるいは、どちらか
一方の条件だけで剥すことができるように、係る植毛転
写シート10のホットメルト接着剤15及び植毛層14の毛と
基材11との離型性は適度に調節されるものである。
また、このような植毛転写シート10の基材11として
は、紙、金属箔、プラスチックフィルム等のフィルム状
基材シート12の一方の表面に、基材シート12を剥すとき
の植毛層14との接着力がホットメルト接着剤15よりも弱
い植毛保持層13を設けた物が用いられることとなる。す
なわち、基材シート12を剥すときに、植毛保持層13も一
緒にホットメルト接着剤15及び植毛層14から引き剥され
るのである。なお、ここで用いられるプラスチックフィ
ルムの例としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリ
エチレン、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリイミド、
フッ素系樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリサルフォン、ポリ
カーボネート、ABS樹脂等から得られるフィルムを挙げ
ることができる。但し、加熱加圧時の耐熱性を考慮した
場合には、これらのプラスチックフィルムどうしのラミ
ネートを行なったり、あるいは紙や金属箔とのラミネー
トを行なったり、耐熱層を設けることも考えられる。
また、植毛層14の毛としては、通常よく用いられる種
々の材料の繊維状のものが用いられ、色も自由に選べる
ものである。
このようにしてなる植毛転写シート10の基材11は、取
扱性、感熱転写時の特性、被プリント物30への加熱加圧
転写後の基材11の剥し易さ等を考慮すると、20μm〜25
0μm、好ましくは25μm〜150μmの厚さを有すること
が望ましい。
また、植毛転写シート10の植毛層14上に設けられるホ
ットメルト接着剤15は、感熱転写型の記録装置によりこ
のホットメルト接着剤15上にインク像が転写されなけれ
ばならないため、このインクと馴染みがよく、かすれ、
にじみ、つぶれ等の品質上の問題のない転写像21が得ら
れるような接着剤から選択される必要がある。しかも、
表面の平滑度が高く凹凸の少ない表面にする必要があ
る。
更に、被プリント物30上への加熱加圧転写後の品質、
すなわち、像の品質、風合い、違和感、光沢、洗濯堅牢
度、耐光堅牢度、汗堅牢度、ドライクリーニング堅牢
度、遊離ホルムアルデヒド量等の特性を考慮した上で、
このホットメルト接着剤15が選定されなければならな
い。
このような特性を考慮されたホットメルト接着剤15と
しては、ポリオレフィン系樹脂、ポリウレタン、エチレ
ンー酢酸ビニル共重合体、エチレンーエチルアクリレー
ト、エチレンーアクリル酸、アイオノマー、ポリエステ
ル、ポリアミド、アクリル系樹脂等の熱可塑性樹脂の中
から1種あるいは2種以上が選択的に用いられる。
そして、このホットメルト接着剤15には、プリント像
41に色を付けたり、螢光や蓄光を発したり、温度や光に
よって色が変わったりする特殊な特性を付与するため
に、通常よく知られているカラー染料やカラー顔料、螢
光染料や螢光顔料、蓄光材料、サーモクロミック材料、
フォトクロミック材料、エレクトロクロミック材料等の
着色剤の1種あるいは2種以上が含有されてもよい。こ
の時、これらの染料、顔料等の着色剤層が、着色剤を含
有したホットメルト着色剤15につけ加えて設けられた
り、あるいは、ホットメルト接着剤15への着色剤の含有
はなくて、着色剤層だけが設けられてもよい。
また、転写像21と被プリント物30との間に存在するホ
ットメルト接着剤32は、洗濯堅牢度、耐光堅牢度、汗堅
牢度、ドライクリーニング堅牢度、遊離ホルムアルデヒ
ド量等の特性を考慮したものが用いられる。
このような特性を考慮したホットメルト接着剤32とし
ては、前述の植毛シート10のホットメルト接着剤15に用
いたような、ポリオレフィン系樹脂、ポリウレタン、エ
チレンー酢酸ビニル共重合体、エチレンーエチルアクリ
レート、エチレンーアクリル酸、アイオノマー、ポリエ
ステル、ポリアミド、アクリル系樹脂等の熱可塑性樹脂
の中から1種あるいは2種以上が選択的に用いられる。
また、このホットメルト接着剤32には、通常よく知ら
れているカラー染料やカラー顔料、その他蛍光染料や蛍
光顔料、蓄光材料、サーモクロミック材料、フォトクロ
ミック材料、エレクトロクロミック材料等着色剤の1種
あるいは2種以上が含有されても良い。この時、これら
の染料、顔料等の着色剤層が、着色剤を含有したホット
メルト接着剤層32につけ加えて設けられたり、あるい
は、ホットメルト接着剤層32への着色剤の含有はなく
て、着色剤層だけが設けられても良い。
そして、被プリント物30上への加熱加圧転写時の加熱
温度は、一般の家庭でも利用できるようにアイロンの温
度を基準としているため、100℃〜250℃、好適には、転
写される被プリント物30の適用範囲を広げ(化繊やプラ
スチックスにも対応)、取扱時の安全性、基材の耐熱性
等を考慮して、100℃〜200℃が望ましい。そして、加圧
圧力に関してもやはり家庭内のアイロンを基準としてい
るため、10g/cm2から500g/cm2、好適には、数十g/cm2
ら最大でも200〜300g/cm2程度の圧力で接着できること
が望ましい。なお、加熱加圧時間は5〜30秒程度であ
る。それゆえ、ホットメルト接着剤15は、この温度、圧
力で軟化し被プリント物と接着するような接着剤が用い
られる。
また、植毛転写シート10上に所望の転写像21を感熱転
写するために用いられるインクリボン18は、通常使用さ
れているワックス主体のインクであっても、樹脂系のイ
ンクであっも何等差し支えない。
そして、このようにして感熱転写型の記録装置を用い
て、任意に所望の文字や図形等の転写像21が感熱転写せ
しめられた植毛転写シート10は、記録装置から取り出さ
れて、目的とするプリントのために用いられることとな
るが、そうして得られた植毛プリントシート20は、第3
図に示すように、植毛転写シート10上に所望の文字や図
形等の転写像21がミラー像あるいは実像において形成さ
れてなるものである。
また、係る植毛プリントシート20は、第1図に示すよ
うに、所定の被プリント物30上のホットメルト接着剤32
に対して、その転写像21部分が対向するようにしてシー
ト裏面から加熱加圧31して、係る転写像21を加熱加圧転
写方式により転写せしめる。この時、第1図において
は、ホットメルト接着剤層32の上に接着剤層33が設けら
れているが、この着色剤層33は、ホットメルト接着剤15
上に設けてもよく、また特に設けなくてもよい。また、
ホットメルト接着剤32に関しても、第1図においては設
けられているが、設けなくてもよいのである。
これにより、第4図に示すように、被プリント物30の
所定の部位に前記転写像21がホットメルト接着剤15や植
毛層14の毛やホットメルト接着剤32等と共に再転写され
て、目的とする植毛プリント像41が完成されるのであ
る。なお、このようにして被プリント物30に転写像21、
ホットメルト接着剤15、植毛層14及びホットメルト接着
剤32等よりなる植毛プリント像41が加熱加圧転写された
ときのプリント物40のA−A断面図を第5図に示す。転
写像21は、ホットメルト接着剤15とホットメルト接着剤
32あるいは着色剤層33に溶着し、場合によっては被プリ
ント物30の表面や繊維内にも溶着する。ホットメルト接
着剤15は、ホットメルト接着剤32あるいは着色剤層33と
強固に溶着し、場合によっては被プリント物30の表面や
繊維内に強固に溶着している。そして、ホットメルト接
着剤15は、植毛層14により覆われている。植毛プリント
像41は、ホットメルト接着剤15が表面に出ていなくて、
植毛層14が表面に存在するため、べとつきや違和感がな
くて、触った感じ、風合いが非常によく、見た目も奇麗
である。
このように、本発明のプリント方法では、最低一度の
加熱加圧転写により植毛プリント像を完成させることが
可能となるため、個人で手間なく簡便に、しかも所望の
植毛プリント物を得ることが可能となるのである。
次に、本発明の幾つかの実施例を示し、本発明を更に
具体的に明らかにすることとするが、本発明が、そのよ
うな記載によって何等の制約をも受けるものでないこと
は、言うまでもないところである。
また、本発明には、以下の実施例の他にも、さらには
上記の具体的な記述以外にも、本発明の主旨を逸脱しな
い限りにおいて、当業者の知識に基づいて種々なる変
更、修正、改良等を加え得るものであることが理解され
るべきである。
実施例 1 市販の植毛シートの上に厚さ30μmのポリアミド樹脂
を設けてなる植毛転写シート10上へ、感熱転写型のテー
プライタ(ブラザー工業(株)製P−touch)で、イン
ク像を、10℃〜35℃の環境温度で感熱転写させたとこ
ろ、非常に美麗なインク像を得ることができた。
次に、インク像を転写した植毛プリントシート20を、
綿100%のTシャツ上に、温度150℃、圧力200g/cm2、時
間10秒の条件でホットスタンプして布地上へ植毛プリン
ト像41を完成させた。
このようにしてできたTシャツ上の植毛プリント像41
は、にじみ、かすれ、つぶれ等の無い非常に良好な品質
を有し、見た目の風合いや光沢、触った感じなども特に
違和感の無い優れた品質が得られた。
なお、この植毛転写シート10の保存試験を、温度55℃
×24時間、温度35℃・湿度80%×48時間、温度−20℃×
24時間の条件で行なったところ、何等異常はみられなか
った。
実施例 2 市販の植毛シート上へ厚さ30μmのエチレン−酢酸ビ
ニル共重合体を設けてなる植毛転写シート10上へ、前記
感熱転写型のテープライタ(ブラザー工業(株)製 P
−touch)で、インク像を、10℃〜35℃の環境温度で感
熱転写させたところ、非常に美麗なインク像を得ること
ができた。この転写像21を設けた植毛プリントシート20
は、前記テープライタでインク像を感熱転写させた直後
に、リボンカセット内で、エチレン−酢酸ビニル共重合
体と貼合わせられて供給される。植毛プリントシート20
とエチレン−酢酸ビニル共重合体(ホットメルト接着
剤)が、転写像21をラミネートする形で粘着された転写
像ラミネートシート50の一断面図を第7図に示す。この
第7図において、植毛プリントシート20とホットメルト
接着剤32を粘着しているのは、ホットメルト接着剤32上
に設けられた粘着剤51である。そして、該ホットメルト
接着剤32は基材53上に離型剤層52を挟んで設けられてい
る。
次に、前記転写像ラミネートシート50を、綿100%の
ハンカチ上に、温度130℃、圧力200g/cm2、時間10秒の
条件でホットスタンプして、布地上へ植毛プリント像41
を完成させた。
このようにしてできたTシャツ上の植毛プリント像41
は、にじみ、かすれ、つぶれ等の無い非常に良好な品質
を有し、見た目の風合いや光沢、触った感じなども特に
違和感の無い優れた品質が得られた。
なお、この植毛転写シートの保存試験を、温度55℃×
24時間、温度35℃・湿度80%×48時間、温度−20℃×24
時間の条件で行なったところ、何等異常はみられなかっ
た。
実施例 3 市販の植毛シート上へ厚さ20μmのエチレンビニルア
セテート樹脂−ポリウレタンを設けてなる植毛転写シー
ト10上へ、前記感熱転写型のテープライタ(ブラザー工
業(株)製 P−touch)で、インク像を、10℃〜35℃
の環境温度で感熱転写させたところ、非常に美麗なイン
ク像を得ることができた。
次に、第6図に示すように、転写シート基材61上に離
型剤層62を挟んでエチレンビニルアセテート樹脂−ポリ
ウレタンよりなるホットメルト接着剤32を設けた転写シ
ート60のエチレンビニルアセテート樹脂−ポリウレタン
ホットメルト接着剤32と転写シート基材61との間に、着
色剤層33を設けた。尚、この着色剤層33には、エチレン
−酢酸ビニル共重合体(三井デュポンポリケミカル
(株)製 EVAFLEX210)と、酸化チタン(石原産業
(株)製 タイペークR−680)とが、重量被4対1に
て組成されたものを用いている。
そして、エチレンビニルアセテート樹脂−ポリウレタ
ン面を綿100%のTシャツ上に密着させ、上面より離型
紙を介して温度180℃、圧力200g/cm2、時間10秒の条件
でホットスタンプして、基材(離型紙)61を剥すことに
より、Tシャツ上にエチレンビニルアセテート樹脂−ポ
リウレタン及び着色剤層を転写接着させた。
更に、前記インク像を転写した植毛プリントシート20
を、前記綿100%のTシャツ上に転写接着したエチレン
ビニルアセテート樹脂−ポリウレタン上の着色剤層の上
へ、温度180℃、圧力200g/cm2、時間10秒の条件でホッ
トスタンプして、布地上へ植毛プリント像を完成させ
た。
このようにしてできたTシャツ上のプリント像は、に
じみ、かすれ、つぶれ等の無い非常に良好な品質を有
し、見た目の風合いや光沢、触った感じなども特に違和
感の無い優れた品質が得られた。
なお、この植毛転写シート10の保存試験を、温度55℃
×24時間、温度35℃・湿度80%×48時間、温度−20℃×
24時間の条件で行なったところ、何等異常はみられなか
った。
[発明の効果] 以上詳述したことから明らかなように、本発明の方法
によれば、使用者が感熱転写型の記録装置を使用して容
易に所望の文字や図形等の転写像を所定の植毛転写シー
ト上に作製し得るところから、必要時に必要な転写像
を、低コストかつ容易に種々の被プリント物上へ植毛プ
リントすることが可能となる。また、レイアウトが自由
にできるため、いろいろな文字や図形を美麗で無駄なく
被プリント物上へ植毛プリントすることも可能となる等
各種の優れた効果を奏し得たのであり、そこに本発明の
大きな工業的意義を見いだすことができるのである。
【図面の簡単な説明】
第1図から第7図までは本発明を具体化した実施例を示
すもので、第1図は本発明に従って植毛プリントシート
を加熱加圧転写する状態を示す説明図、第2図は本発明
に従う感熱転写形態の一例を示す平面説明図、第3図は
本発明に従って得られる植毛プリントシートの一例を示
す正面図、第4図は加熱加圧転写後の被プリント物を示
す説明図、第5図は第4図のA−A断面図、第6図は転
写シートの一例を示す断面図、第7図は被プリント物へ
の加熱加圧転写前に、あらかじめ転写像をホットメルト
接着剤でラミネートした一例を示す断面図である。 図中、10は植毛転写シート、11は基材、12は基材シー
ト、13は植毛保持層、14は植毛層、15はホットメルト接
着剤、16はサーマルヘッド、18はインクリボン、20は植
毛プリントシート、21は転写像、30は被プリント物、31
は加熱加圧、40はプリント物、41は植毛プリント像であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41M 5/38 - 5/40 D06Q 1/00 - 1/14

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基材シート、基材シートの一面に形成され
    た植毛保持層、植毛保持層に繊維状材料からなる毛を植
    毛した植毛層、植毛層上に設けられたホットメルト接着
    剤層を有する植毛転写シートにおけるホットメルト接着
    剤層上に、記録装置を使用してインク像を形成する工程
    と、 前記植毛転写シートにおける基材シートの他面から加熱
    加圧することにより前記インク像をホットメルト接着剤
    層と共に布地等の被プリント物上へ転写する工程と、 前記インク像の被プリント物への転写後、前記植毛保持
    層を残存させた状態で基材シートを剥離する工程と からなることを特徴とするプリント方法。
JP2155906A 1990-04-09 1990-06-14 プリント方法 Expired - Lifetime JP3038807B2 (ja)

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US07/682,063 US5244524A (en) 1990-04-09 1991-04-08 Printing method for thermally transferring image section of print sheet to image receiving member
US08/065,884 US5350474A (en) 1990-04-09 1993-05-21 Printing method for thermally transferring image section of print sheet to image receiving member and print sheet making device
US08/262,764 US5489359A (en) 1990-04-09 1994-06-20 Printing method for thermally transferring image section of print sheet to image receiving member and print sheet making device
US08/518,247 US5681420A (en) 1990-04-09 1995-08-23 Printing method for thermally transferring image section of print sheet to image receiving member and print sheet making device

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