JPH045048A

JPH045048A - 転写物

Info

Publication number: JPH045048A
Application number: JP10806290A
Authority: JP
Inventors: Mitsuo Yamane; 山根　満夫
Original assignee: Brother Industries Ltd
Current assignee: Brother Industries Ltd
Priority date: 1990-04-24
Filing date: 1990-04-24
Publication date: 1992-01-09

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野］本発明は、布地等の被転写物に転写される転写物に関す
るものである。

［従来の技術］従来、布地、木、金属、プラスチック、陶磁器等の被転
写物上への転写、特に衣類やハンカチ等の布地上への転
写は、市販のアップリケ等出来上かった物を購入した後
、アイロンを用いて熱転写するか、版をつくってスクリ
ーン等の印刷により行なうか、あるいは、専門店へ注文
して作製してもらうしかなかった。それゆえ、個人か所
望の文字や図形等を転写したくても、販売されていない
ため、作るのに手間がかかりコストも非常に高くなって
いた。そこで、その問題点を解決するために、特開昭６
０−２３０８９９号公報に、静電式複写機を利用して転
写像を形成する技術が開示されている。

［発明φく解決しようとする課題］しかしながら、上述した技術では非常に高価な静電式複
写機を利用するため、実質的にはこの複写機を備えた店
や会社等で転写を作製しなければならず、個人レベルで
簡便に所望の文字、図形等の転写を作製できないという
問題点があった。

また、複写機にはトナーの熱定着行程があるので、トナ
ーの受容紙は制約を受けるという問題点があった。すな
わち、熱定着で溶融するようなシートを用いたり、溶融
しなくても軟化するようなシートを用いると、ロールに
接着してしまったり、熱圧で潰れて広がったりしてしま
うという問題があるため、このようなことの無いシート
を選定する必要があるのである。

更に、複写機では、被転写物へ転写する像の原稿を必ず
用意しなければならない。例えば、文字の場合には、必
要な文字を探してきてそれらを台紙に切り貼りし、レイ
アウトし直した後、複写して転写像を作製すると言う手
順になるため、非常に手間がかかるという問題点があっ
た。

本発明は、上述した問題点を解決するためになされたも
のであり、原稿が不要でしかも任意に所望の文字や図形
等のオリジナル転写像を、低コストかつ容易にレイアウ
トフリーで、被転写物上へ形成することのできる転写物
を提供することを目的としている。

［課題を解決するための手段］この目的を達成するために、本発明の転写物は、熱転写
方式の記録装置を用いて熱溶融特性を有する接着剤上に
インク像を形成し、該インク像を前記接着剤と共に被転
写物上へ加熱加圧転写して被転写物上に前記インク像を
形成した後、植毛シートを前記接着剤上に密着させて、
再度加熱加圧して植毛したことを特徴としている。

又、前記インク像の被転写物として、離型紙付き熱溶融
性接着剤シートを使用することが望ましい。

又、前記インク像が、インク像を形成した熱溶融性接着
剤と他の熱溶融性接着剤との間に挟まれた形で被転写物
上へ加熱加圧転写されると効果的であるも更に、前記熱溶融性接着剤に、着色剤を含有する着色剤
層を設けるとより効果的である。

「作用］上記の構成を有する本発明によれば、熱転写方式の記録
装置を用いて熱溶融特性を有する接着剤上にインク像を
形成する。次に、そのインク像を接着剤と共に被転写物
上へ加熱加圧転写して被転写物上にインク像を形成する
。その後、植毛シートを接着剤上に密着させて、再度加
熱加圧して植毛する。

又、インク像の被転写物として、離型紙付き熱溶融性接
着剤シートを使用すると被転写物上に転写物が転写し易
い。

又、インク像か、インク像を形成した熱溶融性接着剤と
他の熱溶融性接着剤との間に挟まれた形で被転写物上へ
加熱加圧転写されると被転写物上での転写物の品質や接
着特性が良くなる。

更に、熱溶融性接着剤に、着色剤を含有する着色剤層を
設けると転写物が視覚的に装飾性を持つ。

［実施例コ以下、本発明の具体的構成を図面に基づいて説明する。

本発明の転写方法では、近年著しく生産量か増大してい
る感熱転写型のプリンタ、タイプライタ。

ワードプロセッサ等の記録装置を使用して、転写シート
上に所望の転写像を感熱転写せしめることにより、布地
、木材、金属、プラスチック、陶磁器等の被転写物上へ
転写する転写像を有利に作製しようとするものであり、
その−例が第一図に略図的に示されている。

すなわち、第１図において、転写シート１０は、所望の
文字や図形等の転写像が形成されるものであり、その上
に、使用者により操作される感熱転写型の転写装置によ
って、所望の転写像が、ミラー像あるいは実像において
感熱転写せしめられるのである。より具体的には、使用
者は、感熱転写型のプリンタ、タイプライタ、ワードプ
ロセッサ等の記録装置のキーボードあるいはマウス等に
より、所望の文字、図形等の転写像を人力する。そして
、普その入力信号に基づいて、サーマルヘッド１５に設
けられた発熱体１６が発熱せしめられて、インクリボン
１７から、その発熱部位に対応して前記転写シート１０
のホットメルト接着剤１４上にインクが感熱転写され、
よって目的とする転写像が転写シート１０上に形成され
るのである。

なお、かかる感熱転写型の転写装置によって、目的とす
る転写像を効果的に転写シート１０上に感熱転写せしめ
るには、そのサーマルヘッド１５の発熱体１６の位置や
形状、またインクリボン１７の巻取りトルク、更にはヘ
ッド押え圧、ヘット取り付は角、ヘッドエネルギ、印字
スピード等か適宜に調節されることとなる。またここで
は、選択的な通電により発熱せしめられる複数の抵抗体
（発熱素子）からなる発熱体１６を有するサーマルヘッ
ド方式の感熱転写型印字装置が示されているが、その他
、インクリボン１７に導電層を設けておき、この導電層
の必要部分に針電極を当てて集中的に電流を流すことに
より、その部分の導電層を発熱させて転写を行なう、通
電式感熱転写型印字装置であっても、同様に使用可能で
ある。

上記のように、転写シート１０上に感熱転写されてなる
所望の転写像は、そのシートの裏面から所定の熱及び圧
力を加えて、目的とする被転写物へ、転写シート１０の
ホットメルト接着剤１４と共に再転写（加熱加圧転写）
せしめられる。この時、転写像２１と被転写物３０の間
に、他のポットメルト接着剤３２が存在する状態で加熱
加圧転写されてもよく、この場合、該ホットメルト接着
剤３２は、あらかじめ被転写物３ｏ上へ加熱加圧接着さ
れて設けられたり、単に被転写物３ｏ上へ置かれただけ
でもよく、また、加熱加圧転写前に転写像２１の上面に
粘着剤、接着剤等で粘着、接着されたり、ホットメルト
接着されて設けることが可能である。

ところで、ホットメルト接着剤１４は、加熱による熱で
熱い間でも、あるいは冷却してがらでもどちらでも基材
を剥すことができるものでなければならないところから
、係る転写シート１ｏのホットメルト接着剤１４と基材
１１との離型性は適度に調節されなければならない。

また、このような転写シート１０の基材１１としては、
紙、金属箔、プラスチックフィルム等のフィルム状基材
１２の一方の表面あるいは両面をシリコーン系樹脂、フ
ッ素系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、パラフィンワック
ス等の公知の離型剤の１種あるいは２種以上の中から好
適に選択使用された離型剤層１３を設けた物が用いられ
ることとなる。なお、ここで用いられるプラスチックフ
ィルムの例としては、ポリエチレンテレフタレート、ポ
リエチレン、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリイミド
、フッ素系樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリサルフォン、ポ
リカーボネート、ＡＢＳ樹脂等から得られるフィルムを
挙げることができる。但し、加熱加圧時の耐熱性を考慮
した場合には、これらのプラスチックフィルムどうしの
ラミネートを行なったり、あるいは紙や金属箔とのラミ
ネートを行なったり、耐熱層を設けることも考えられる
。

このようにしてなる転写シート１０の基材１１は、取扱
性、感熱転写時の特性、被転写物への加熱加圧転写後の
基材１１の剥し易さ等を考慮すると、２０μｍ（マイク
ロ・メートル）〜２５０μｍ１好ましくは２５μｍ〜１
５０μｍの厚さを有することが望ましい。

また、転写シート１０の基材１１上に設けられるホット
メルト接着剤層１４は、感熱転写型の記録装置によりこ
のホットメルト接着剤層１４上にインク像が転写されな
ければならないため、このインクと馴染みかよく、かす
れ、にじみ、つぶれ等の品質上の問題のない転写像が得
られるような接着剤から選択される必要がある。しかも
、表面の平滑度が高く凸凹の少ない表面にする必要があ
る。

更に、被転写物上への加熱加圧転写後の品質、すなわち
、像の品質、風合い、違和感、光沢、洗濯堅牢度、耐光
堅牢度、汗堅牢度、ドライクリーニング堅牢度、遊離ホ
ルムアルデヒド量等の特性を考慮した上で、このホット
メルト接着剤が選定されなければならない。

この゛ような特性を考慮されたホットメルト接着剤層１
４のホットメルト接着剤としては、ポリオレフイン系樹
脂、ポリウレタン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エ
チレン−エチルアクリレート、エチレン−アクリル酸、
アイオノマー、ポリエステル、ポリアミド、アクリル系
樹脂等の熱可塑性樹脂の中から１種あるいは２種以上が
選択的に用いられる。

そして、このホットメルト接着剤層１４には、転写像に
色を付けたり、螢光や蓄光を発したり、温度や光によっ
て色が変わったりする特殊な特性を付与するために、通
常よく知られているカラー染料やカラー顔料、螢光染料
や螢光顔料、蓄光染料や蓄光顔料、サーモクロミック材
料、フォトクロミック材料、エレクトロクロミック材料
等の着色剤の１種あるいは２種以上が含有されてもよい
。

この時、これらの染料、顔料等の着色剤層が、着色剤を
含有したホットメルト接着剤１４につけ加えて設けられ
たり、あるいは、ホットメルト接着剤１４への着色剤の
含有はなくて、着色剤層だけが設けられてもよい。

また、転写像２１と被転写物３０との間に存在するホッ
トメルト接着剤３２は、洗濯堅牢度、耐光堅牢度、汗堅
牢度、ドライクリーニング堅牢度、遊離ホルムアルデヒ
ド量等の特性を考慮したホットメルト接着剤が用いられ
る。

このような特性を考慮したホットメルト接着剤３２とし
ては、ホットメルト接着剤層１４に用いたような、ポリ
オレフィン系樹脂、ポリウレタン、エチレン−酢酸ビニ
ル共重合体、エチレン−エチルアクリレート、エチレン
−アクリル酸、アイオノマー、ポリエステル、ポリアミ
ド、アクリル系樹脂等の熱可塑性樹脂の中から１種ある
いは２種以上が選択的に用いられる。

また、このホットメルト接着剤３２には、通常よく知ら
れているカラー染料やカラー顔料、その他蛍光染料や蛍
光顔料、蓄光顔料、サーモクロミック材料、フォトクロ
ミック材料、エレクトロクロミック材料等着色剤の１種
あるいは２種以上が含有されても良い。この時、これら
の染料、顔料等の着色剤層か、着色剤を含有したホット
メルト接着剤層３２につけ加えて設けられたり、あるい
は、ホットメルト接着剤層３２への着色剤の含有はなく
て、着色剤層だけが設けられても良い。

そして、被転写物上への加熱加圧転写時の加熱温度は、
一般の家庭でも利用できるようにアイロンの温度を基準
としているため、１００°Ｃ〜２５ｏ’ｃ、好適には、
転写される被転写物の適用範囲を広げ（化繊やプラスチ
ックスにも対応）、取扱時の安全性、基材の耐熱性等を
考慮して、１００℃〜２００℃が望ましい。そして、加
圧圧力に関してもやはり家庭内のアイロンを基準として
いるため、１０ｇ７ｃｍ”から５００ｇ／ｃｍ２、好適
には、数＋ｇ／ｃｍ”から最大でも２００〜３００ｇ／
ｃｍ”程度の圧力で接着できることが望ましい。なお、
加熱加圧時間は５〜３０秒程度である。それゆえ、ホッ
トメルト接着剤層１４は、この温度、圧力で軟化し被転
写物と接着するような接着剤が用いられる。

また、転写シートｌＯ上に所望の転写像を感熱転写する
ために用いられるインクリボン１７は、通常使用されて
いるワックス主体のインクであっても、樹脂系のインク
であっても何等差し支えない。

そして、このようにして感熱転写型の記録装置を用いて
、任意に所望の文字や図形等の転写像か感熱転写せしめ
られた転写シート１０は、そのような記録装置から取り
出されて、目的とする転写のために用いられることとな
るが、そうして得られた転写シート２０は、第２図に示
されるように、転写シート１０上に所望の文字や図形等
の転写像２１がミラー像あるいは実像において形成され
てなるものである。

また、係る転写シート２０は、第３図に示されるように
、所定の被転写物３０上のホットメルト接着剤３２に対
して、その転写像２１部分が対向するようにしてシート
裏面から加熱加圧３１して、係る転写像２１を加熱加圧
転写方式により転写せしめる。この時、この第３図では
、ホットメルト接着剤層３２の上に着色剤層３３が設け
られているが、この着色剤層３３は、ホットメルト接着
剤層１４上に設けてもよく、また設けなくてもよい。

これにより、第４図（ａ）に示されるように、被転写物
３０の所定の部位に前記転写像２１がホットメルト接着
剤１４やホットメルト接着剤３２等と共に再転写されて
なる転写像４１が形成される。

その後、第４図（ｂ）に示されるように、この転写像４
１の上へ植毛シートを密着させて、再度加熱加圧するこ
とにより、植毛転写像４２が形成されて、目的とする転
写物４０が完成されるのである。なお、このようにして
被転写物３０に転写像２１、ホットメルト接着剤１４及
びホットメルト接着剤３２等よりなる転写像４１が加熱
加圧転写され、その上に植毛層４３を設けたときの転写
物４０のＡ−Ａ断面図が第５図に示されている。インク
像２１は、ホットメルト接着剤１４とホットメルト接着
剤３２あるいは着色剤層３３に溶着し、場合によっては
被転写物の表面や繊維内にも溶着する。ホットメルト接
着剤１４はホットメルト接着剤３２あるいは着色剤層３
３と強固に溶着し、場合によっては被転写物の表面や繊
維内に強固に溶着している。そして、ホットメルト接着
剤１４の上は、植毛層４３により覆われている。この植
毛層４３を形成するときに使用される植毛シートの一例
が第６図に示されている。植毛層４３は、植毛保持層５
１により弱接着力で植毛シート基材５２に保持されてい
て、様々な色の物が用いられる。植毛転写像４２は、ホ
ットメルト接着剤１４が表面に出ていなくて、植毛層４
３が表面に存在するため、べとつきや違和感かなくて、
触った感じ、風合いが非常によく、見た目も綺麗である
。

次に、本発明の幾つかの実施例を示し、本発明を更に具
体的に明らかにすることとするか、本発明か、そのよう
な記載によって何等の制約をも受けるものでないことは
、言うまでもないところである。

また、本発明には、以下の実施例の他にも、さらには上
記の具体的な記述以外にも、本発明の主旨を逸脱しない
限りにおいて、当業者の知識に基づいて種々なる変更、
修正、改良等を加え得るものであることが理解されるべ
きである。

（実験例１）離型剤にシリコーンを用いたクラフト紙に、厚さ３０μ
ｍのポリアミド樹脂を設けてなる転写シートへ、感熱転
写型のテープライター（ブラザー工業（摺装　ｐ−ｔｏ
ｕｃｈ）で、インク像を、１０℃〜３５°Ｃの環境温度
で感熱転写させたところ、非常に美麗なインク像を得る
ことかできた。

次に、インク像を転写した転写シートを、綿１００％の
Ｔシャツ上に、温度１５０℃、圧力２００ｇ／ｃｍ２、
時間１０秒の条件でホットスタンプして、布地転写像を
形成させた。

更に、黄色の植毛シートを布地転写像の上へ密着させて
、温度１５０℃、圧力２００　ｇ　／　ｃ　ｍ　２、時
間１０秒の条件で再度ホットスタンプして、植毛転写像
を完成させた。

このようにしてできたＴシャツ上の植毛転写像は、にじ
み、かすれ、つぶれ等の無い非常に良好な品質を有し、
見た目の風合いや光沢、触った感じなども特に違和感の
無い優れた品質が得られた。

なお、この転写シートの保存試験を、温度５５℃×２４
時間、温度３５℃湿度８０％×４８時間、温度−２０℃
×２４時間の条件で行なったところ、回答異常はみられ
なかった。

（実験例２）離型剤にシリコーンを用いたクラフト紙に、厚さ３０μ
ｍのエチレン−酢酸ビニル共重合体を設けてなる転写シ
ートへ、前記感熱転写型のテープライター（ブラザーエ
業■製　Ｐ−ｔｏｕｃｈ）で、インク像を、１０６Ｃ〜
３５℃の環境温度で感熱転写させたところ、非常に美麗
なインク像を得ることができた。この転写像を設けた転
写シートは、前記テープライターでインク像を感熱転写
させた直後に、リボンカセット内で、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体と貼合わせられて供給される。

転写シートとエチレン−酢酸ビニル共重合体（ホットメ
ルト接着剤）が、転写像をラミネートする形で粘着され
た転写像ラミネートシート６０の、−断面図が第７図に
示されている。この図で、転写シート２０とホットメル
ト接着剤３２を粘着しているのは、ホットメルト接着剤
３２上に設けられた粘着剤６１である。そして、該ホッ
トメルト接着剤３２は基材６３上に離型剤層６２を挟ん
て設けられている。

次に、前記転写像ラミネートシートを、綿１００％のハ
ンカチ上に、温度１３００Ｃ，圧力２００ｇ／ｃｍ２、
時間１０秒の条件でホットスタンプして、布地転写像を
形成させた。

更に、緑色の植毛シートを布地転写像の上へ密着させて
、温度１４０℃、圧力１５０ｇ／Ｃｍ２、時間１５秒の
条件で再度ホットスタンプして植毛転写像を完成させた
。

なお、この転写シートの保存試験を、温度５５℃×２４
時間、温度３５℃湿度８０％×４８時間、温度−２０℃
×２４時間の条件で行なったところ、何等異常はみられ
なかった。

（実験例３）離型剤にシリコーンを用いたクラフト紙に、厚さ２０μ
ｍのエチレンビニルアセテート樹脂−ポリウレタンを設
けてなる転写シートへ、前記感熱転写型のテープライタ
ー（ブラザーエ業■製　Ｐｔｏｕｃｈ）で、インク像を
、１００Ｃ〜３５℃の環境温度で感熱転写させたところ
、非常に美麗なインク像を得ることができた。

次に、前記エチレンビニルアセテート樹脂−ポリウレタ
ンの転写シートのエチレンビニルアセテート樹脂−ポリ
ウレタンと離型紙との間に、下記組成の着色層を設けた
。そして、エチレンビニルアセテート樹脂−ポリウレタ
ン面を綿１００％のＴシャツ上に密着させ、上面より離
型紙を介して温度１８０℃、圧力２００ｇ／ｃｍ”、時
間１０秒の条件でホットスタンプして、基材（離型紙）
を剥すことにより、Ｔシャツ上にエチレンビニルアセテ
ート樹脂−ポリウレタン及び着色剤層を転写接着させた
。

更に、前記インク像を転写した転写シートを、前記綿１
００％のＴシャツ上に転写接着したエチレンビニルアセ
テート樹脂−ポリウレタン上の着色剤層の上へ、温度１
８０℃、圧力２００、時間１０秒の条件でホットスタン
プして、布地転写像を形成した。

着色剤層　　　　　　　　　　　重量部エチレン−酢酸
ビニル共重合体　　４（三井デュポンポリケミカル＠）製ＥＶＡＦＬＥＸ２１０）酸化チタン　　　　　　　　　　　　１（石原産業■製タイベークＲ−６８０）また更に、赤色の植毛シートを布地転写像の上へ密着さ
せて、温度１３０℃、圧力２００　ｇ　／　ｃｍ２、時
間１０秒の条件で再度ホットスタンプして、植毛転写像
を完成させた。

このようにしてできたＴシャツ上の転写像は、にじみ、
かすれ、つぶれ等の無い非常に良好な品質を有し、見た
目の風合いや光沢、触った感じなども特に違和感の無い
優れた品質が得られた。

［発明の効果〕以上詳述したことから明らかなように、本発明によれば
、使用者が感熱転写型の記録装置を使用して容易に所望
の文字や図形等の転写像を所定の転写シート上に作製し
得るところから、必要時に必要な転写像を、低コストか
つ容易に種々の被転写物上へ転写することか可能となる
。また、レイアウトか自由にできるため、いろいろな文
字や図形を美麗で無駄なく被転写物上へ転写することも
可能となる等産業上着しい効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図から第７図までは本発明を具体化した実施例を示
すもので、第１図は感熱転写形態の一例を示す平面説明
図、第２図は転写シートの一例を示す正面図、第３図は
転写シートを加熱加圧転写する状態・を示す説明図、第
４図（ａ）と第４図（ｂ）とは加熱加圧転写後の被転写
物を示す図、第５図は第４図のＡ−Ａ断面図、第６図は
、植毛シートの一例を示す断面図、第７図は被転写物へ
の加熱加圧転写前に、あらかじめ転写像をホットメルト
接着剤でラミネートした一例を示す断面図である。図中、１０は転写シート、１１は基材、１２は基材シー
ト、１３は離型剤層、１４はホットメルト接着剤層、１
５は感熱ヘッド、１７はインクリボン、２０は転写シー
ト、２１は転写像、３０は被転写物、３１は加熱加圧、
３２はホットメルト接着剤層、３３は着色剤層、４０は
転写物、４１は転写像、４２は植毛転写像、４３は植毛
層、５０は植毛シート、５１は植毛保持層、５２は植毛
シート基材、６０は転写像ラミネートシート、６１は粘
着剤、６２は離型剤層、６３は基材である。

Claims

【特許請求の範囲】１、熱転写方式の記録装置を用いて熱溶融特性を有する
接着剤上にインク像を形成し、該インク像を前記接着剤
と共に被転写物上へ加熱加圧転写して被転写物上に前記
インク像を形成し、更に前記接着剤上に植毛シートを密
着させて、再度加熱加圧して植毛したことを特徴とする
転写物。２、前記インク像の被転写物として、離型紙付き熱溶融
性接着剤シートを使用したことを特徴とする請求項１に
記載の転写物。３、前記インク像が、インク像を形成した熱溶融性接着
剤と他の熱溶融性接着剤との間に挟まれた形で被転写物
上へ加熱加圧転写されることを特徴とする請求項１乃至
２に記載の転写物。４、前記熱溶融性接着剤に、着色剤を含有する着色剤層
を設けたことを特徴とする請求項１乃至３に記載の転写
物。