JP3035378B2 - 自動車用シートの固定装置 - Google Patents

自動車用シートの固定装置

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JP3035378B2
JP3035378B2 JP3175154A JP17515491A JP3035378B2 JP 3035378 B2 JP3035378 B2 JP 3035378B2 JP 3175154 A JP3175154 A JP 3175154A JP 17515491 A JP17515491 A JP 17515491A JP 3035378 B2 JP3035378 B2 JP 3035378B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、自動車用シートをフ
ロアーパネルに固定するための固定装置の改良に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の固定装置としては、自動
車用シートから垂設した固定部材を挿入する筒部を有す
る装置本体と、この装置本体の筒部内にスライド可能に
突入し、前記固定部材を装置本体の筒部内に固定するロ
ックレバーと、このロックレバーを装置本体の筒部内に
突入する方向に付勢する付勢手段と、この付勢手段の付
勢力により、前記装置本体の筒部内に突出するロックレ
バーの突入先端部に形成され、装置本体の筒部内でシー
トの固定部材に当接するとともに、該固定部材を装置本
体の筒部内の奥に向かって進行させることで、ロックレ
バーを付勢手段の付勢力に抗して、装置本体の筒部内か
ら後退させるテーパー面とを備えたものが知られていた
(例えば実開昭61-203136号公報、実開昭63-195931号公
報)。
【0003】特に、実開昭63-195931号公報に記載され
た従来の固定装置では、ロックレバーの突入先端部に、
二股に分かれた一対のロック爪を形成するとともに、装
置本体の筒部の壁面には、筒内外に貫通し、両ロック爪
がそれぞれ係入する一対の係入孔が形成されていた。
又、付勢手段には、コイルバネが使用されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
の固定装置では、ロックレバーの両ロック爪が二股に分
かれていたため、脆弱であり、又、装置本体の両係入孔
との間で、ガタが発生し易いという第1の問題点があっ
た。特に、シートの固定部材を固定装置に装着する際
に、シートの固定部材を装置本体の筒部内に無理に押し
込むため、ロックレバーの突入先端部の両ロック爪が欠
損したり、或いは曲がってしまうことがあった。
【0005】さらに、従来の固定装置では、付勢手段に
コイルバネが使用されていたため、部品点数が多く、
又、その組み立ても面倒で手数が掛かるという第2の問
題点があった。そこで、請求項1記載の固定装置は、上
記した従来の技術の有する第1の問題点に鑑みてなされ
たものであり、その目的とするところは、剛性が高く、
しかもガタの少ない固定装置を提供しようとするもので
ある。
【0006】又、請求項2記載の固定装置は、上記した
請求項1記載の目的に加え、上下のフランジ部の対向間
隔内での、各板ばねの上下方向のガタ付きを防止するこ
とができるようにしたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記した目的
を達成するためのものであり、以下にその内容を図面に
示した実施例を用いて説明する。(請求項1) 請求項1に記載の発明は、次の点を特徴とする。
【0008】第一に、装置本体(50)には、例えば図2に
示すように、筒部(40)と、フランジ部(80,81)とを備え
る。 上記筒部(40)は、例えば図1に示すように、ロック
レバー(60)が出入りする貫通孔(46)を有するものであ
る。前記フランジ部(80,81)は、例えば図1〜2に示す
ように、筒部(40)の外周から張り出すものである。
【0009】第二に、ロックレバー(60)には、例えば図
2に示すように、スライダ部(61)と、操作部(62)とを備
える。 上記スライダ部(61)は、一端部に突入先端部を有
するものである。前記操作部(62)は、突入先端部を有す
るスライダ部(61)の一端部と反対側の他端部に位置する
ものである。
【0010】第三に、筒部(40)には、例えば図1に示す
ように、突起部(47)が形成されている。上記突起部(47)
は、例えば図1に示すように、筒部(40)の内壁面から内
部に向かって突出したものである。 第四には、ロックレ
バー(60)の前記突入先端部には、例えば図1〜2に示す
ように、窪部(65)が形成されている。
【0011】上記窪部(65)は、例えば図1〜2に示すよ
うに、突起部(47)がはまり込む凹状に窪んだものであ
る。第五に、付勢手段は、例えば図2に示すように、一
対の板ばね(63,63)から構成されている。上記一対の板
ばね(63,63)は、例えば図2に示すように、スライダ部
(61)の長さの途中から一体に延びるものである。
【0012】第六に、フランジ部(80,81)と両板ばね板
ばね(63)の各先端部との間には、例えば図2に示すよう
に、係止部(67)と、係止溝(83,84)とのいずれか一方が
それぞれに形成されている上記係止溝(83,84)は、係止
部(67)がはまり込むものである。 (請求項2) 請求項2に記載の発明は、上記した請求項1に記載の発
明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
【0013】第一に、フランジ部(80,81)は、例えば図
2に示すように、上下に離れて対向する。第二に、上下
のフランジ部(80,81)には、例えば図2,5に示すよう
に、環状溝(82)と、一対の突条(85,85)とを備える。上
記環状溝(82)は、例えば図2に示すように、上下のフラ
ンジ部(80,81)の対向間隔内に位置し、両板ばね(63,63)
がはまり込むものである。
【0014】前記一対の突条(85,85)は、例えば図5に
示すように、上下のフランジ部(80,81)の少なくとも一
方のフランジ部(例えば上方のフランジ部80)から、両
板ばね(63,63)に向かって突出するものである。第三
に、両板ばね(63,63)の長さの途中には、例えば図2,
6に示すように、張出片(68)がそれぞれ形成されてい
る。
【0015】上記張出片(68)は、例えば図2,6に示す
ように、上下のフランジ部(80,81)の少なくとも一方の
フランジ部(例えば上方のフランジ部80)に向かって延
びたものである。
【0016】
【実施例】図面は、本発明の一実施例を示すものであ
り、図1〜3はシートの取付状態を示すものであり、図
1はその要部分解断面図、図2は同要部分解斜視図、図
3は同要部分解断面図、図4,5は固定装置を示すもの
であり、図4はその平面図、図5は図3のV-V線に沿う
底面図、図6,7はロックレバーを示すものであり、図
6はその平面図、図7は図6のVII-VII線に沿う縦断面
図、図8はシートの取付状態を示す要部断面図を各々示
す。
【0017】図中、10は、固定装置を示すものであり、
この固定装置10を使用して自動車用シート(図示せず)
を、フロアーパネル20に固定する。上記シートには、図
1〜3に示すように、その下面に固定部材30が固定され
ている。固定部材30は、金属製の丸棒材を、略Uないし
はコ字形に屈曲して形成され、より具体的には、左右の
縦バー31,31が下端連結バー32により相互に連結されて
いる。そして、固定部材30は、シートの下面に適宜間隔
で複数個固定されている。
【0018】前記フロアーパネル20には、図1〜3に示
すように、固定装置10を取り付ける取付孔21が形成され
ている。取付孔21は、フロアーパネル20の表裏面に貫通
するとともに、ほぼ長円形状に形成されている。そし
て、取付孔21の孔縁には、フロアーパネル20の裏側に向
かって環状に折返された折返し縁22が形成されている。
又、取付孔21は、シートの固定部材30の数に合わせて、
フロアーパネル20の複数箇所に形成されている。
【0019】前記固定装置10は、図1〜5に示すよう
に、大別すると、シートの固定部材30を挿入する筒部40
を有する装置本体50と、この装置本体50の筒部40内にス
ライド可能に突入し、シートの固定部材30を装置本体50
の筒部40内に固定するロックレバー60と、前記装置本体
50の筒部40の外周に装着するパッキング部材70とから構
成されている。
【0020】上記装置本体50は、図1〜5に示すよう
に、大別すると、フロアーパネル20の取付孔21より一回
り小さい外形を有する上記した筒部40と、この筒部40の
上部外周から、フロアーパネル20の取付孔21より一回り
大きく環状に張り出し、上下に離れて対向する上下一対
のフランジ部80,81と、上下のフランジ部80,81から同方
向に略矩形に張り出し、上下の間隔内にロックレバー60
をスライド可能に保持する上下一対のガイド部90,91
と、筒部41の高さの途中から互いに背向して突出すると
ともに、下側のフランジ部81の下面との間で、フロアー
パネル20をその表裏面から挾持する左右一対の弾性爪部
100,100とを備える。そして、装置本体40は、適度な弾
性と剛性とを有する、例えばPOM(ポリオキシメチレ
ン)等の樹脂で一体的に成形されている。
【0021】上記筒部40は、図1〜5に示すように、断
面がほぼ長円形状を成し、その内部には、シートの固定
部材30を挿入する挿入孔41が形成されている。そして、
挿入孔41の下面は、底壁42で塞がれている。又、挿入孔
41の開口上縁部には、すり鉢状に下り傾斜した傾斜縁43
が形成されている。さらに、筒部40には、図1,5に示
すように、挿入孔41を挟んで相対向した直線的な側壁4
4,45の一方、すなわちガイド部90,91が張り出す側の一
方の側壁44に、上下のフランジ部80,81の間隔内に向か
って開口するとともに、ロックレバー60が出入する貫通
孔46が形成されている。
【0022】又、反対側の側壁45には、図1,4に示す
ように、貫通孔46とほぼ対向する位置に、その内壁面か
ら挿入孔41中に突出した突起部47が形成されている。よ
り具体的には、側壁45の内壁面には、断面コ字形に凹ん
だ凹部48が形成され、この凹部48の内側面の高さの途中
に突起部47を略ブロック形に突出させている。上記凹部
48は、図5に示すように、その横幅が貫通孔46の横幅に
等しいか、或いはそれより幅広に形成されている。又、
凹部48の底は、図1に示すように、下方のフランジ部81
の下面と同じ高さに形成され、ロックレバー60の突入先
端部の下面が凹部48の底に載るようにしている。
【0023】上記凹部48内には、図1,4に示すよう
に、挿入孔41の開口上縁部から突起部47に向かって縦に
長く延びたリブ49が形成されている。リブ49は、突起部
47の中央に連接し、側面が直角三角形状を成し、その側
縁49aを下方に向かって傾斜させている。前記上下のフ
ランジ部80,81は、図1〜5に示すように、ほぼ同形を
成し、フロアーパネル20の取付孔21より一回り大きい略
長円形状に形成されている。そして、上下のフランジ部
80,81の両対向面と、筒部41の外周面とで囲まれる内部
には、筒部41の外周面に沿った環状溝82が形成されてい
る。
【0024】又、上下のフランジ部80,81からガイド部9
0,91にかけては、図5に示すように、上下の両対向面か
ら短く突出し、上下に離れて位置するとともに、筒部40
の貫通孔46の両側縁からロックレバー60のスライド方向
に沿って長く延びたリブ状のガイド片92・・・が形成され
ている。さらに、上方のガイド部90には、図1,2,4
に示すように、ロックレバー60のスライド方向に沿って
長く延びるとともに、上下に貫通した方形のガイド溝93
が形成されている。
【0025】前記左右の弾性爪部100は、図1〜3に示
すように、筒部40の挿入孔41を挟んで相対向した直線的
な側壁44,45の外方にそれぞれ形成されている。より具
体的には、両側壁44,45の外側面には、断面コ字形の左
右一対の外壁101,101がそれぞれ形成されている。そし
て、両外壁101には、下向きコ字形の切欠きがそれぞれ
形成され、各切欠きで囲まれた内部に各弾性爪部100が
それぞれ形成されている。
【0026】各弾性爪部100は、斜面を下方に向けた断
面鋸歯状にそれぞれ形成され、両弾性爪部100の各下端
部が薄肉のヒンジ部を介して各外壁101にそれぞれ連接
している。尚、両弾性爪部100を筒部40の両側壁44,45か
ら離して形成したのは、筒部41の挿入孔41内に挿入する
シートの固定部材30との干渉を防止するためである。前
記したロックレバー60は、図1〜7に示すように、大別
すると、筒部41内に出入りするスライダ部61と、このス
ライダ部61のスライド方向の後端部からループ状に延び
た操作部62と、前記スライダ部61の長さの途中から左右
に分かれ、スライド方向前方に向かって略鍬形に延び、
前記スライダ部61を装置本体50の筒部40内に突入する方
向に付勢する付勢手段を構成する左右一対の板ばね63,6
3とから構成されている。そして、ロックレバー60は、
適度な弾性と剛性とを有する、例えばPOM(ポリオキ
シメチレン)等の樹脂で一体的に成形されている。
【0027】上記スライダ部61は、図1〜7に示すよう
に、その上下の厚みが装置本体50の上下のガイド部90,9
1の対向間隔に等しく設定され、又、その突入先端部
は、筒部40の貫通孔46を通過できる大きさに設定されて
いる。そして、スライダ部61の突入先端部には、図6,
7に示すように、装置本体50の筒部40内でシートの固定
部材30に当接するとともに、該固定部材30を装置本体50
の筒部40内の奥に向かって進行させることで、スライダ
部61を板ばね63のバネ力に抗して、装置本体50の筒部40
内から後退させるテーパー面64が形成されている。より
具体的には、スライダ部61の突入先端部は、くさび形を
成し、スライダ部61の上面の肉厚を、先端部に向かって
徐々に減少させている。
【0028】又、スライダ部61の突入先端部には、図
6,7に示すように、装置本体50の筒部40内に突出する
突起部47がはまり込む、テーパー面64より凹状に窪んだ
窪部65が形成されている。尚、窪部65の下側部分の肉厚
は、装置本体50の筒部40の突起部47の下面と凹部48の底
との上下の対向間隔に等しく設定されている。さらに、
スライダ部61の上面には、図6,7に示すように、上方
のガイド部90に形成されたガイド溝94にはまり込む逆止
爪66が形成されている。逆止爪66は、スライダ部61の上
面をコ字形に切り欠き、この切欠きで囲まれた内部に形
成され、そのスライド方向の前方端部が薄肉のヒンジ部
によりスライダ部61に連接するとともに、その斜面をス
ライド方向前方に向けた断面鋸歯状に形成されている。
【0029】前記操作部62は、図6,7に示すように、
指などを差し込めるように、ループ状を成している。前
記両板ばね63は、図1〜7に示すように、帯状に形成さ
れ、装置本体50の上下のフランジ部80,81の対向間隔内
に形成された環状溝82にはまり込む。より具体的には、
両板ばね63は、スライダ部61の左右両側面から斜め前方
に向かって直線的にそれぞれ延びるとともに、その長さ
の途中から先端部に向かっては、内方に向かって円弧状
にカールさせている。そして、両板ばね63の各先端部に
は、上下方向に延びた丸棒状の係止部67,67がそれぞれ
形成されている。
【0030】尚、両板ばね63の帯幅は、比較的細く形成
され、より具体的には、上下のガイド片92の対向間隔に
ほぼ等しいか、或いはそれより狭く形成されている。一
方、装置本体50の上下のフランジ部80,81には、図2,
4,5に示すように、両板ばね63の先端部の各係止部67
がそれぞれはまり込む、U字形の係止溝83,84がそれぞ
れ形成されている。上下に対向する係止溝83,84同士
は、その開口位置を互いにずらし、板ばね63の係止部67
が抜け難くしている。
【0031】さらに、両板ばね63の長さの途中には、図
2,6に示すように、各上端部から上方のフランジ部80
の下面に向かって矩形に延びた張出片68がそれぞれ形成
されている。又、上方のフランジ部80の下面には、図5
に示すように、両板ばね63に向かって短く突出した一対
の突条85,85が形成されている。これらの張出片68及び
突条85は、上下のフランジ部80,81の対向間隔内での、
各板ばね63の上下方向のガタ付きを防止するためのもの
である。
【0032】一方、前記パッキング部材70は、図1〜3
に示すように、ドーナツ形を成し、弾性に富む、例えば
ネオプレンゴム等を発泡させて形成している。そして、
パッキング部材70の中央には、装置本体50の筒部40の外
径にほぼ等しいか、或いは筒部40の外径より小さい内径
を有する中心孔71が開設されている。つぎに、上記構成
を有する装置本体50とロックレバー60との組み立て手順
を説明する。
【0033】まず、ロックレバー60のスライダ部61の突
入先端部を、装置本体50の上下のガイド部90,91の間隔
内に合わせて差し込めばよい。スライダ部61を差し込む
と、その逆止爪66が上側のガイド部90の縁に当接する。
ここで、スライダ部61を強く押し込むと、その逆止爪66
の斜面が上側のガイド部90に押されることで、逆止爪66
が下方にたわみ込む。このため、スライダ部61が上下の
ガイド部90,91の間隔内に通り、その逆止爪66が上側の
ガイド部90のガイド溝93の位置まで達すると、樹脂の弾
性復元力によりパチンと復元することで、ガイド溝93中
にはまり込み、ロックレバー60が装置本体50から外れな
くなる(図1)。
【0034】その後、ロックレバー60の両板ばね63の各
係止部67を、図4,5に示すように、装置本体50の上下
のフランジ部80,81の係止溝83,84にそれぞれ合わせては
め込む。こうして、両板ばね63を上下のフランジ部80,8
1に固定すると、両板ばね63が丸まろうとするばね復元
力により、図1,4,5に示すように、ロックレバー60
のスライダ部61が、装置本体50の筒部40の貫通孔46を通
して、挿入孔41中に突出する。
【0035】挿入孔41中に突出したスライダ部61は、図
1,4,5に示すように、その先端の窪部65に、筒部40
の貫通孔46内に突出した突起部47が上方からはまり込
む。又、スライダ部61の下面が、図1に示すように、凹
部48の底に載る。一方、パッキング部材70は、その中心
孔71に筒部40の下端部に合わせて下方より上方に向かっ
てはめ込めばよい(図8)。パッキング部材70は、その
弾力を利用して、筒部40の両弾性爪部100を乗り越えさ
せ、下側のフランジ部81の下方に位置させる。
【0036】こうして組み立てた固定装置10は、フロア
ーパネル20の取付孔21に先に装着してから、フロアーパ
ネル20に固定された固定装置10に、シートの固定部材30
を装着してもよいし、或いはシートの固定部材30に固定
装置10を装着してから、シートの固定部材30ごと固定装
置10をフロアーパネル20の取付孔21に装着してもよい
が、ここでは前者の取付手順にもとづいて、以下に説明
する。
【0037】まず、フロアーパネル20の取付孔21に、固
定装置10の筒部40を合わせて、上方より下方に向かって
挿入する。筒部40を挿入すると、その両弾性爪部100が
フロアーパネル20の取付孔21の孔縁に当接する。ここ
で、筒部40を取付孔21中に強く押し込むと、両弾性爪部
100の斜面が取付孔21の孔縁に押されて、両弾性爪部100
がたわみ込むことで、筒部40が取付孔21内に通る。
【0038】そして、両弾性爪部100が取付孔21を通り
抜けると、両弾性爪部100が樹脂の弾性復元力によりパ
チンと復元することで、下側のフランジ部81の下面との
間で、フロアーパネル20をその表裏面より挾持する(図
8)。したがって、固定装置10が、図8に示すように、
フロアーパネル20の取付孔21に固定される。又、パッキ
ング部材70が、下側のフランジ部81の下面とフロアーパ
ネル20の上面との間で圧縮されることで、固定装置10が
フロアーパネル20の取付孔21にガタ無く取り付く。
【0039】こうして、固定装置10をフロアーパネル20
に固定したならば、その筒部40の挿入孔41の開口上面に
合わせて、シートの固定部材30を上方より挿入すればよ
い。シートの固定部材30を挿入すると、その下端連結バ
ー32が筒部40内に突出したロックレバー60のスライダ部
61の突入先端部に当接する。ここで、シートの固定部材
30を筒部40の挿入孔41中に強く挿入すると、ロックレバ
ー60のスライダ部61のテーパー面64が、固定部材30の下
端連結バー32に押されて、ロックレバー60のスライダ部
61が、両板ばね63のばね復元力に抗して、後退すること
で、スライダ部61の突入先端部が筒部40内から引っ込
む。
【0040】このため、シートの固定部材30が、筒部40
の挿入孔41中をさらに進行し、その下端連結バー32がス
ライダ部61の突入先端部を下方に通過すると、スライダ
部61が両板ばね63のばね復元力により再度、前進するこ
とで、スライダ部61の突入先端部が筒部40内に突入す
る。したがって、下端連結バー32が筒部40内に突入した
スライダ部61の突入先端部に当接することで、シートの
固定部材30が、固定装置10の筒部40から上方に抜けなく
なり、シートが固定装置10を介してフロアーパネル20に
固定される。
【0041】一方、シートをフロアーパネル20から外す
には、固定装置10の操作部62を両板ばね63のばね復元力
に抗して手前に引っ張ればよい。操作部62が引かれる
と、スライダ部61が後退し、シートの固定部材30を、装
置本体50の筒部40内から上方に抜くことができる。尚、
図面に示した実施例では、装置本体50の筒部40を、有底
の略円筒形に形成したが、筒部40の底面を開放させても
よいし、或いは円筒形のほかに、角筒形に形成してもよ
い。
【0042】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成されている
ので、以下に記載されるような効果を奏する。請求項1
記載の固定装置によれば、剛性が高く、しかもガタの少
ない固定装置を提供することができる。
【0043】又、請求項2記載の固定装置によれば、上
記した請求項1記載の効果に加え、上下のフランジ部の
対向間隔内での、各板ばねの上下方向のガタ付きを防止
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】シートの取付状態を示す要部分解断面図であ
る。
【図2】シートの取付状態を示す要部分解斜視図であ
る。
【図3】シートの取付状態を示す要部分解断面図であ
る。
【図4】固定装置の平面図である。
【図5】図3のV-V線に沿う断面図である。
【図6】ロックレバーの平面図である。
【図7】図6のVII-VII線に沿う断面図である。
【図8】固定装置の取付状態を示す断面図である。
【符号の説明】10 固定装置 20 フロアーパネル 21 取付孔 22 折返し縁 30 自動車用のシートの固定部材 31 縦バー 32 下端連結バー 40 筒部 41 挿入孔 42 底壁 43 傾斜縁 44,45 側壁 46 貫通孔 47 突起部 48 凹部 49 リブ 49a 側縁 50装置本体 60 ロックレバー 61 スライダ部 62 操作部 63 付勢手段として
の板ばね 64 テーパー面 65 窪部 66 逆止爪 67 係止部 68 張出片 70 パッキング部材 80,81 フランジ部 82環状溝 83,84 係止溝 85突条 90,91 ガイド部 92ガイド片 93 ガイド溝 100 弾性爪部 101 外壁

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車用シートから垂設した固定部材を
    挿入する筒部を有する装置本体と、この装置本体の筒部
    内にスライド可能に突入し、前記固定部材を装置本体の
    筒部内に固定するロックレバーと、このロックレバーを
    装置本体の筒部内に突入する方向に付勢する付勢手段
    と、この付勢手段の付勢力により、前記装置本体の筒部
    内に突出するロックレバーの突入先端部に形成され、装
    置本体の筒部内でシートの固定部材に当接するととも
    に、該固定部材を装置本体の筒部内の奥に向かって進行
    させることで、ロックレバーを付勢手段の付勢力に抗し
    て、装置本体の筒部内から後退させるテーパー面とを備
    えた自動車用シートの固定装置において、前記装置本体には、 前記ロックレバーが出入りする貫通孔を有する前記筒部
    と、 前記筒部の外周から張り出すフランジ部とを備え、 前記ロックレバーには、 一端部に前記突入先端部を有するスライダ部と、 前記突入先端部を有する前記スライダ部の一端部と反対
    側の他端部に位置する操作部とを備え、 前記前記筒部には、その内壁面から内部に向かって突出
    した突起部が形成され、 前記ロックレバーの前記突入先端部には、前記突起部が
    はまり込む凹状に窪んだ窪部が形成され、 前記付勢手段は、前記スライダ部の長さの途中から一体
    に延びる一対の板ばねから構成され、 前記フランジ部と前記両板ばねの各先端部との間には、 係止部と、 前記係止部がはまり込む係止溝とのいずれか一方がそれ
    ぞれに形成されている ことを特徴とする自動車用シート
    の固定装置。
  2. 【請求項2】 前記フランジ部は、上下に離れて対向
    し、 上下のフランジ部には、 その対向間隔内に位置し、前記両板ばねがはまり込む環
    状溝と、 上下のフランジ部の少なくとも一方のフランジ部から、
    前記両板ばねに向かって突出する一対の突条とを備え、 前記両板ばねの長さの途中には、上下のフランジ部の少
    なくとも一方のフランジ部に向かって延びた張出片がそ
    れぞれ形成されていることを特徴とする請求項1に記載
    の自動車用シートの固定装置。
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