JP5409203B2 - 車両用シートの固定装置 - Google Patents

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Description

この発明は、車両用シートを車体のフロア等に固定するための固定装置に関するものである。
車両用シートを車体のフロアに固定する固定装置として、フロア上の取付孔に固定される装置本体ブロックに、車両用シートに突設された略U字状の係止具を挿入し、装置本体からの係止具の抜けをロックレバーによって規制するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の固定装置は、装置本体ブロックに、係止具を挿入するための筒部と、その筒部と交差するガイド孔とが設けられ、車両用シートの係止具を抜け止めするためのロックレバーがガイド孔にスライド変位可能に嵌合されている。また、ロックレバーには板ばねが設けられ、ロックレバーが装置本体ブロックに組み付けられた状態において、板ばねがロックレバー全体を挿入方向(ロック位置方向)に付勢するようになっている。
車両用シートをフロアに取り付ける場合には、ロックレバーを装置本体ブロックに予め組み付けた状態において、装置本体ブロックをフロア上の取付孔に固定しておき、その状態で車両用シートの係止具を、板ばねの付勢力に抗してロックレバーを後退させつつ装置本体ブロックの筒部内に押し込む。こうして係止具が筒部内に完全に押し込まれると、ロックレバーの先端部が係止具の略U字状の枠部内に挿入され、係止具の抜けがロックレバーによって阻止されることになる。
特開平5−294176号公報 特開平7−17307号公報
しかし、この従来の固定装置の場合、ロックレバーは板ばねによってロック位置方向に付勢されているものの、装置本体ブロックのガイド孔にはスライイド自在とされているため、例えば、車両用シートをフロアに固定した状態で何らかの原因によって固定装置の板ばねに係合の外れや脱落が生じた場合には、意図せぬ状況でロックレバーがガイド孔内を変位する可能性が考えられる。
そこでこの発明は、装置本体ブロックに対するロックレバーの意図せぬ変位を防止することのできる車両用シートの固定装置を提供しようとするものである。
上記の課題を解決する請求項1に記載の発明は、車体に取り付けられ、車両用シート(例えば、後述の実施形態における車両用シート2)から突設された略U字状の係止具(例えば、後述の実施形態における係止具4)が挿入される装置本体ブロック(例えば、後述の実施形態における装置本体ブロック11)と、前記装置本体ブロックに、前記係止具の挿入方向と交差する方向にスライド変位可能に組み付けられ、先端部が前記装置本体ブロックの内側で前記係止具の略U字状の枠部内に挿入されることで前記装置本体ブロックからの前記係止具の抜けを規制するロックレバー(例えば、後述の実施形態におけるロックレバー12)と、を備えた車両用シートの固定装置において、前記装置本体ブロックとロックレバーの間に、前記ロックレバーが前記係止具の抜けを規制するロック位置にあるときに、相互に係合して前記ロックレバーの抜け方向のスライド変位を規制する第1突起部(例えば、後述の実施形態における第1突起部33a)と第1凹部(例えば、後述の実施形態における第1の規制孔部23a)が設けられ、前記第1突起部が、前記ロックレバーのスライド変位方向に沿って延出する可撓性のアーム部(例えば、後述の実施形態におけるアーム部34)に設けられていることを特徴とする。
これにより、ロックレバーがロック位置で車両用シートの係止具の抜けを規制しているときには、第1突起部が第1凹部と係合することによってロックレバーのスライド変位が規制されるようになる。
また、例えば、アーム部を撓ませることで第1突起部を第1凹部から外し、ロックレバーをロック解除方向に引っ張ることにより、車両用シートの係止具を装置本体ブロックから外すことができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の車両用シートの固定装置において、前記装置本体ブロックとロックレバーの間に、前記ロックレバーが前記係止具の抜けを許容するロック解除位置にあるときに、相互に係合して前記ロックレバーのさらなる抜け方向の変位を規制する第2突起部(例えば、後述の実施形態における第2突起部33b)と第2凹部(例えば、後述の実施形態における第2の規制孔部23b))が設けられ、前記第1凹部と前記第2凹部が連続して形成されていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、車体に取り付けられ、車両用シート(例えば、後述の実施形態における車両用シート2)から突設された略U字状の係止具(例えば、後述の実施形態における係止具4)が挿入される装置本体ブロック(例えば、後述の実施形態における装置本体ブロック11)と、前記装置本体ブロックに、前記係止具の挿入方向と交差する方向にスライド変位可能に組み付けられ、先端部が前記装置本体ブロックの内側で前記係止具の略U字状の枠部内に挿入されることで前記装置本体ブロックからの前記係止具の抜けを規制するロックレバー(例えば、後述の実施形態におけるロックレバー12)と、を備えた車両用シートの固定装置において、前記装置本体ブロックとロックレバーの間に、前記ロックレバーが前記係止具の抜けを規制するロック位置にあるときに、相互に係合して前記ロックレバーの抜け方向のスライド変位を規制する第1突起部(例えば、後述の実施形態における第1突起部33a)と第1凹部(例えば、後述の実施形態における第1の規制孔部23a)が設けられ、前記装置本体ブロックとロックレバーの間に、前記ロックレバーが前記係止具の抜けを許容するロック解除位置にあるときに、相互に係合して前記ロックレバーのさらなる抜け方向の変位を規制する第2突起部(例えば、後述の実施形態における第2突起部33b)と第2凹部(例えば、後述の実施形態における第2の規制孔部23b))が設けられ、前記第1凹部と前記第2凹部が連続して形成されていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、車体に取り付けられ、車両用シート(例えば、後述の実施形態における車両用シート2)から突設された略U字状の係止具(例えば、後述の実施形態における係止具4)が挿入される装置本体ブロック(例えば、後述の実施形態における装置本体ブロック211)と、前記装置本体ブロックに、前記係止具の挿入方向と交差する方向にスライド変位可能に組み付けられ、先端部が前記装置本体ブロックの内側で前記係止具の略U字状の枠部内に挿入されることで前記装置本体ブロックからの前記係止具の抜けを規制するロックレバー(例えば、後述の実施形態におけるロックレバー212)と、を備えた車両用シートの固定装置において、前記装置本体ブロックとロックレバーの間に、前記ロックレバーが前記係止具の抜けを規制するロック位置にあるときに、相互に係合して前記ロックレバーの抜け方向のスライド変位を規制する第1突起部(例えば、後述の実施形態における第1突起部233a)と第1凹部(例えば、後述の実施形態における係止溝42)が設けられ、前記ロックレバーには、当該ロックレバーのスライド変位方向に沿うスリット(例えば、後述の実施形態におけるスリット40)によって分離された一対の撓み片(例えば、後述の実施形態における撓み片41)が設けられ、前記第1突起部と第1凹部のいずれか一方がこの両撓み片に設けられていることを特徴とする。
これにより、両撓み片をスリット方向に撓ませた状態でロックレバーを引っ張ることによって第1突起部と第1凹部の係合が外れるようになる。
この出願に係る発明によれば、ロックレバーがロック位置にあるときに、第1突起部と第1凹部が相互に係合されてロックレバーの抜け方向のスライド変位が規制されるため、装置本体ブロックに対するロックレバーの意図せぬ変位を確実に防止することができる。
請求項に記載の発明によれば、第1突起部がロックレバーのスライド変位方向に沿って延出する可撓性のアーム部に設けられていることから、ロックレバーをロック解除する場合には、アーム部を撓ませることで第1突起部を第1凹部から外し、ロックレバーを引っ張るだけで容易に解除位置に変位させることが可能になる。
請求項2,3に記載の発明によれば、第1凹部と第2凹部が連続的に形成されるため、凹部形成領域を少なくして装置本体ブロックやロックレバーの剛性を高く維持することができる。
請求項4に記載の発明によれば、ロックレバーの一対の撓み片をスリット方向に撓ませた状態で引っ張ることにより、第1突起部と第1凹部の係合を容易に外すことができるため、ロックレバーのロック解除操作性を向上させることができる。
車両用シートの取り付けを説明するための斜視図である。 この発明の第1の実施形態の固定装置の装置本体ブロックの斜視図である。 この発明の第1の実施形態の固定装置のロックレバーの斜視図である。 この発明の第1の実施形態の固定装置の側面図である。 この発明の第1の実施形態の固定装置の平面図である。 この発明の第1の実施形態の固定装置の斜視図である。 この発明の第2の実施形態の固定装置のロックレバーの平面図である。 この発明の第2の実施形態の固定装置の装置本体ブロックの平面図である。 この発明の第2の実施形態の固定装置の斜視図である。 この発明の第3の実施形態の固定装置のロックレバーの平面図である。 この発明の第3の実施形態の固定装置の装置本体ブロックの平面図である。 この発明の第4の実施形態の固定装置のロックレバーの平面図である。 この発明の第4の実施形態の固定装置の装置本体ブロックの平面図である。
以下、この発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下で説明する各実施形態においては、同一部分に同一符号を付し、重複する説明を省略するものとする。また、以下では、上下や前後については、特別に断らない限り、車体に取り付けられた状態での上下や前後を意味するものとする。さらに、図中矢印Fは前方を指し、Rは後方、Uは上方、Dは下方をそれぞれ指すものとする。
図1は、車両の室内のフロア1と、このフロア1上に固定設置される車両用シート2(以下、「シート2」と呼ぶ)を示す図である。同図に示すように、フロア1上にはシート2を取り付けるための略長方形状の取付孔3が複数設けられている。一方、シート2の前端部寄りの下面のうちの、取付孔3と対応する位置には、略U字状の金属パイプから成る係止具4が突設されている。
図2〜図6は、シート2を取付孔3に固定するための第1の実施形態の固定装置10を示すものであり、図2は、フロア1上の取付孔3に固定される樹脂製の装置本体ブロック11を示し、図3は、装置本体ブロック11に挿入されたシート2の係止具4を抜け止めする樹脂製のロックレバー12を示す。また、図4〜図6は、装置本体ブロック11とロックレバー12を組み付けた状態を示す。
装置本体ブロック11は、図2に示すように、全体が上下方向と幅方向に長い略直方体状に形成され、下側のほぼ半分の領域がフロア1の取付孔3に挿入される挿入部とされ、それよりも上側の領域が取付孔3の外側でロックレバー12と係合されるレバー係合部とされている。
装置本体ブロック11の挿入部は、取付孔3の断面とほぼ合致する略長方形状の水平断面形状とされ、その前壁と後壁の各上縁部には、前後にそれぞれ張り出す楔状のクリップ爪13が一体に形成されている。ここで詳細な図示は省略するが、クリップ爪13の上部と両側部には略コ字状の切欠き部が設けられ、挿入部を取付孔3に挿入するときにクリップ爪13が取付孔3の縁部に押圧されて内側に弾性変形し、取付孔3を潜り抜けたところで形状復帰するようになっている。
装置本体ブロック11のレバー係合部は、外側周域に張り出す上部フランジ14と下部フランジ15が上下に設定距離離間して設けられている。上部フランジ14と下部フランジ15の間には、後述するロックレバー12のばね部27のガイド突起16を案内するための断面略コ字状のガイド溝17が設けられている。また、下部フランジ15は両側の縁部が下方に向かって湾曲し、その縁部がフロア1上の取付孔3の縁部に当接することによって装置本体ブロック11の下方変位を規制するようになっている。つまり、装置本体ブロック11は、取付孔3の縁部を下部フランジ15とクリップ爪13で上下から挟み込むことによりフロア1上に固定される。
また、装置本体ブロック11には、上面側が長孔状に開口してシート2の係止具4が上方から挿入される受容孔18が形成されている。この受容孔18はレバー係合部から挿入部に亘るように鉛直方向に沿って形成されている。装置本体ブロック11のレバー係合部の前部中央には、上面視が略方形状の前縁膨出部19が一体に形成されている。この前縁膨出部19は上部フランジ14や下部フランジ15よりも前方側に膨出している。
装置本体ブロック11には、前縁膨出部19側から後方側に向かって略水平に延び、受容孔18と略直角に交差する断面略方形状のガイド孔20が設けられている。このガイド孔20は、前縁膨出部19側から受容孔18と交差した後に、さらに装置本体ブロック11の後壁を貫通しているが、後壁側のガイド孔20に臨む上面には、後述するロックレバー12の先端部の進入を規制するストッパ突起21(図4,図6参照)が突設されている。
また、上部フランジ14の後側の縁部の左右に離間した部位には、後述するロックレバー12のガイド突起16が嵌合される係止溝22が形成されている。さらに上部フランジ14を含む装置本体ブロック11の上面は、受容孔18の上部の開口に向かってすり鉢状に窪むようにテーパ状に形成されている。
装置本体ブロック11の前縁膨出部19には、上下方向に貫通する断面凸字形状の変位規制孔23が形成されている。この変位規制孔23は、幅方向の中央に前後方向に長い長方形状に形成された第2の規制孔部23b(第2凹部)と、この第2の規制孔部23bの後部寄りの両側部に隣接して形成された正方形状の第1の規制孔部23a(第1凹部)とを備え、これらが断面凸字形状を成すように連続している。
一方、ロックレバー12は、図3に示すように、装置本体ブロック11のガイド孔20にスライド可能に挿入され、受容孔18内に挿入された係止具4の抜けを規制するロッド部24と、ロッド部24の基端側に一体に形成されてロッド部24を支持するベース部25と、ベース部25の左右両側に一体に形成され、ロックレバー12を操作するときに作業者によって把持される把持部26と、ベース部25の両側の前端部に、先端側がロッド部24側に湾曲するように前方に突出して形成された一対のばね部27と、を備えている。
ロッド部24は、ガイド孔20と同様に断面略方形状に形成され、その先端側の上面には先端部に向かって下方に傾斜するテーパ面28が形成されている。また、ロッド部24の先端面には、ロッド部24が受容孔18を横切って所定のロック位置に達したときに、装置本体ブロック11側のストッパ突起21と嵌合する係止凹部29が形成されている。また、ロッド部24の付根部側の上面には、ガタ付き防止用の突起部30が一体に形成されている。この突起部30は、ロッド部24の延出方向に沿って延びるアーム部31の先端に一体に形成されており、ロッド部24をガイド孔20に挿入したときにガイド孔20の上壁と弾性接触することでガタ付きの発生を抑制するようになっている。
ベース部25は、上下方向に貫通する略方形状の切欠き孔32が設けられるとともに、この切欠き孔32に臨むように一対の第1突起部33aと、一つの第2突起部33bとが設けられている。一対の第1突起部33aは幅方向に離間して配置され、第2突起部33bは、一対の第1突起部33aの間に配置されている。
左右両側の第1突起部33aはいずれもベース部25の前端部側から後方に直線的に延出する(ロックレバー12のスライド変位方向に沿って延出する)アーム部34の先端に一体に形成され、アーム部34の上面に対して円弧状に上方に突出している。アーム部34は上下方向に撓み変形可能とされている。また、第2突起部33bは、ベース部25の後端部側の幅方向中央に設けられ、前方側に向かって斜め上方に隆起するテーパ面35が形成されるとともに、前方側の端面が鉛直方向に沿うように平坦に形成されている。
一対の第1突起部33aは、ロックレバー12のロッド部24が装置本体ブロック11のガイド孔20に挿入されて、先端部がストッパ突起21に突き当たるロック位置にあるときに、装置本体ブロック11の変位規制孔23のうちの、両側の第1の規制孔部23aに下方側から挿入係合されるようになっている。
また、第2突起部33bは、ロックレバー12を装置本体ブロック11に予め組付けるときに、装置本体ブロック11の変位規制孔23のうちの、中央の第2の規制孔部23bの前部側の端縁を乗り越え、その規制孔部23bに下方側から挿入係合されるようになっている。なお、第2突起部33がこうして前部側の端縁を乗り越えて第2の規制孔部23bに挿入される位置は、ロックレバー12の先端部が装置本体ブロック11の受容孔18内に進入しないロック解除位置となるように設定されている。第2突起部33bは一度第2の規制孔部23bに挿入されると、ロックレバー12のスライド変位とともに第2の規制孔部23bの内側を自由に移動することができるが、ロックレバー12が規定量を超えて後退移動しようとするときには、第2突起部33の端面が第2の規定孔部23bの端部に当接してその変位を規制する。これにより、装置本体ブロック11からのロックレバー12の脱落が防止される。
また、ばね部27は、ロックレバー12のロッド部24を装置本体ブロック11のガイド孔20に挿入するときに、先端側のガイド突起16をガイド溝17に沿わせて滑らせ、最終的にガイド突起16の上端部を上部フランジ14の係止溝22に嵌合させる。これにより、両ばね部27の先端側が装置本体ブロック11に固定され、両ばね部27の付勢力がロックレバー12をロック位置に留めるように作用することになる。ただし、ロックレバー12がロック位置にあるときにも、両ばね部27とガイド溝17の間には撓み代が確保されているため、ロックレバー12に後退方向の大きな力が作用したときには、ロックレバー12がばね部27の力に抗して所定量後退する。
以上の構成において、固定装置10を用いてシート2を車体のフロア1上に固定する場合には、装置本体ブロック11に予めロックレバー12を組み付けておき、その状態で装置本体ブロック11の下半の挿入部をフロア1上の取付孔3に挿入し、クリップ爪13と下部フランジ15による挟み込みによって装置本体ブロック11をフロア1上に固定する。なお、このときロックレバー12はばね部27の付勢力を受け、ロック位置に位置されている。
次に、この状態からシート2の係止具4が装置本体ブロック11の受容孔18に押し込まれる。こうして、係止具4が押し込まれると、係止具4の下端がロックレバー12のロッド部24の上面に形成されたテーパ面28に当接し、そのテーパ面28を介してロックレバー12を後退方向に押圧移動させる。なお、このときロック位置で第1の規制孔部23aに係合していたロックレバー12の第1突起部33aは、第1の規制孔部23aとの係合が一時的に外れる。こうして、ロックレバー12が所定量後退移動すると、受容孔18内に係止具4の挿入隙間が確保され、係止具4が受容孔18内に挿入される。こうして、係止具4が受容孔18内に挿入されると、略U字状の係止具4の枠部の内側にロッド部24の先端部が対向し、ロッド部24がばね部27の付勢力を受けて係止具4の枠部内に進入する。これにより、ロッド部24の先端部が係止具4の抜けを阻止するようになり、シート2はフロア1に固定されることになる。なお、このとき第1突起部33aは再度第1の規制孔部23aに係合される。
ここで用いるシート2の固定装置10においては、ロックレバー12がロック位置にあるときに、ロックレバー12側の第1突起部33aが装置本体ブロック11側の第1の規制孔部23aに係合されているため、何等かの原因によって固定装置10のばね部27に係合の外れや脱落が生じた場合であっても、ロックレバー12の抜け方向のスライド変位を確実に規制することができる。
また、この固定装置10の場合、ロックレバー12の第1突起部33aが可撓性を有するアーム部34の先端に一体に形成されているため、第1突起部33aと第1の規制孔部23aとの係合を解除し、把持部26を持ってロックレバー12部分を後退方向に引っ張ることで、ロックレバー12を解除位置まで容易に移動させることができる。したがって、固定装置10においては、シート2を容易に取り外すことができる。
さらに、この実施形態の固定装置10においては、第1の規制孔部23aと、ロックレバー12の脱落防止のための第2の規制孔部23bが連続して形成されているため、ロックレバー12上における孔形成による脆弱領域を少なくし、ロックレバー12の剛性を高く維持することができる。
なお、以上で説明した第1の実施形態の場合、ロックレバー12側に第1突起部33aを左右対称に設け、装置本体ブロック11側にこれに係合する第1の規制孔部23aを同様に左右に設けたが、図7〜図9に示す第2の実施形態の固定装置110のように、第1突起部133aと第2突起部133bをロックレバー12上にそれぞれ一つずつ設け、これに対応するように装置本体ブロック11側に第1の規制孔部123aと第2の規制孔部123bをそれぞれ一つずつ設けるようにしても良い。
つづいて、図10,図11に示す第3の実施形態の固定装置210について説明する。
ロックレバー212は、図10に示すように、ベース部225の前端側からロッド部224の一部にかけて、ロックレバー212のスライド変位方向に沿うように連続したスリット40が設けられている。このスリット40は、ベース部225とロッド部224に上下方向に貫通するように形成され、スリット40によって左右に分離されたロックレバー212の両縁部がスリット40の付根部側を支点とした撓み変形を許容する一対の撓み片41とされている。
また、スリット40の付根部位置に対応するロッド部224の両側の外側側面(撓み片41の外側面)には、略三角形状の第1突起部233aが側方に張り出して一体に形成されている。
また、ロッド部224の付根部側の上面には、ガタ付き防止用の突起部30と第2突起部233bがそれぞれ形成されている。
一方、装置本体ブロック211のガイド孔20の両側の側壁には、ロックレバー212がロック位置まで挿入されたときに、ロックレバー212の第1突起部233aが係合される略三角形状の係止溝42(第1凹部)が形成されている。また、装置本体ブロック211の前縁膨出部19には、ロックレバー212側の第2突起部233bが係合される長方形状の変位規制孔43(第2凹部)が形成されている。
この実施形態の固定装置210の場合、ロックレバー212にスリット40で左右に分離された一対の撓み片41が設けられ、その撓み片41の外側面に第1突起部233aが設けられるとともに、装置本体ブロック211のガイド孔20の両側の側壁に第1突起部233aと係合可能な係止溝42が設けられているため、把持部26を把持して撓み片41を撓ませた状態でロックレバー212を引っ張ることにより、第1突起部233aと係止溝42の係合を容易に外すことができる。このため、第1の実施形態と同様の効果を得ることができるうえ、シート2を取り外すときには、ロックレバー212によるロックをより容易に解除できるという利点がある。
図12,図13は、第4の実施形態の固定装置310を示すものである。
この固定装置310の場合、ロックレバー312は、第3の実施形態と同様にベース部225からロッド部224の一部にかけてスリット40が設けられ、そのスリット40によってベース部225とロッド部224に亘って一対の撓み片41が設けられているが、略三角形状の第1突起部333aが各撓み片41の外側側面ではなく、各撓み片41の上面側に突設されている。この第1突起部333aは、三角の頂部が幅方向の外側に突出するように設けられている。
一方、装置本体ブロック311の前縁膨出部19には、幅方向の中央に前後方向に長い長方形状の変位規制孔43が形成され、この変位規制孔43にロックレバー312側の第2突起部233bが挿入係合されるようになっている。また、変位規制孔43の両側の側縁部にはそれぞれ窪み部45(第1凹部)が形成されている。この窪み部45は、ロックレバー312が装置本体ブロック311にロック位置まで挿入されたときに、ロックレバー312側の第1の突起部333aが係合されるようになっている。
この固定装置210の場合にも、第3の実施形態と同様に、把持部26を把持して撓み片41を撓ませた状態でロックレバー312を引っ張ることにより、第1突起部333aと窪み部45との係合を容易に外すことができる。
なお、この発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。例えば、上記の各実施形態においては、第1突起部や第2突起部をロックレバー側に形成し、第1凹部や第2凹部を装置本体ブロック側に形成したが、逆に、第1突起部や第2突起部を装置本体ブロック側に形成し、第1凹部や第2凹部をロックレバー側に形成するようにしても良い。また、上記の各実施形態においては、第1凹部や第2凹部を貫通した孔(第1の規制孔部23a,第2の規制孔部23b等)によって構成したが、これらは貫通した孔に限らず窪み形状のものであっても良い。
2…車両用シート
4…係止具
10,110,210,310…固定装置
11…装置本体ブロック
12…ロックレバー
23a,123a…第1の規制孔部(第1凹部)
23b,123b…第2の規制孔部(第2凹部)
33a,133a,233a,333a…第1突起部
33b,133b,233b…第2突起部
40…スリット
41…撓み片
42…係止溝(第1凹部)
43…変位規制孔(第2凹部)

Claims (4)

  1. 車体に取り付けられ、車両用シートから突設された略U字状の係止具が挿入される装置本体ブロックと、
    前記装置本体ブロックに、前記係止具の挿入方向と交差する方向にスライド変位可能に組み付けられ、先端部が前記装置本体ブロックの内側で前記係止具の略U字状の枠部内に挿入されることで前記装置本体ブロックからの前記係止具の抜けを規制するロックレバーと、を備えた車両用シートの固定装置において、
    前記装置本体ブロックとロックレバーの間に、前記ロックレバーが前記係止具の抜けを規制するロック位置にあるときに、相互に係合して前記ロックレバーの抜け方向のスライド変位を規制する第1突起部と第1凹部が設けられ
    前記第1突起部が、前記ロックレバーのスライド変位方向に沿って延出する可撓性のアーム部に設けられていることを特徴とする車両用シートの固定装置。
  2. 前記装置本体ブロックとロックレバーの間に、前記ロックレバーが前記係止具の抜けを許容するロック解除位置にあるときに、相互に係合して前記ロックレバーのさらなる抜け方向の変位を規制する第2突起部と第2凹部が設けられ、前記第1凹部と前記第2凹部が連続して形成されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用シートの固定装置。
  3. 車体に取り付けられ、車両用シートから突設された略U字状の係止具が挿入される装置本体ブロックと、
    前記装置本体ブロックに、前記係止具の挿入方向と交差する方向にスライド変位可能に組み付けられ、先端部が前記装置本体ブロックの内側で前記係止具の略U字状の枠部内に挿入されることで前記装置本体ブロックからの前記係止具の抜けを規制するロックレバーと、を備えた車両用シートの固定装置において、
    前記装置本体ブロックとロックレバーの間に、前記ロックレバーが前記係止具の抜けを規制するロック位置にあるときに、相互に係合して前記ロックレバーの抜け方向のスライド変位を規制する第1突起部と第1凹部が設けられ、
    前記装置本体ブロックとロックレバーの間に、前記ロックレバーが前記係止具の抜けを許容するロック解除位置にあるときに、相互に係合して前記ロックレバーのさらなる抜け方向の変位を規制する第2突起部と第2凹部が設けられ、前記第1凹部と前記第2凹部が連続して形成されていることを特徴とする車両用シートの固定装置。
  4. 車体に取り付けられ、車両用シートから突設された略U字状の係止具が挿入される装置本体ブロックと、
    前記装置本体ブロックに、前記係止具の挿入方向と交差する方向にスライド変位可能に組み付けられ、先端部が前記装置本体ブロックの内側で前記係止具の略U字状の枠部内に挿入されることで前記装置本体ブロックからの前記係止具の抜けを規制するロックレバーと、を備えた車両用シートの固定装置において、
    前記装置本体ブロックとロックレバーの間に、前記ロックレバーが前記係止具の抜けを規制するロック位置にあるときに、相互に係合して前記ロックレバーの抜け方向のスライド変位を規制する第1突起部と第1凹部が設けられ、
    前記ロックレバーには、当該ロックレバーのスライド変位方向に沿うスリットによって分離された一対の撓み片が設けられ、前記第1突起部と第1凹部のいずれか一方がこの両撓み片に設けられていることを特徴とする車両用シートの固定装置。
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