JP3029362B2 - 無線機 - Google Patents

無線機

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JP3029362B2
JP3029362B2 JP5182109A JP18210993A JP3029362B2 JP 3029362 B2 JP3029362 B2 JP 3029362B2 JP 5182109 A JP5182109 A JP 5182109A JP 18210993 A JP18210993 A JP 18210993A JP 3029362 B2 JP3029362 B2 JP 3029362B2
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祥夫 大米
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、発呼局と被呼局との間
が相互に受信状態において、一定時間T1以内に相手局
からの送信が検出できないときは通信終了となるように
構成された無線機に関し、特に各局相互の回線保持方式
の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】最近普及している特定小電力無線機のよ
うな節電タイプの無線機において、相互に通話を行う場
合には、図5に示すように、発呼局20と被呼局30と
の間で回線接続を行って相互に受信状態とした後、互い
に通話を交わすように構成されている。このような構成
の無線機では、一定時間無通話状態が継続されると、例
えば2秒間の間どちらからも通話がなされない状態が継
続されると、電波の送信が行われない状態が検出される
ことになりこのことに基づき、自動的に回線は切断され
るように構成されている。従って、2秒以上の間隔をお
いて通話を行うときは、その都度回線接続を行う操作を
繰り返し、その後に通話を行わなければならない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の無線
機には次のような問題が存在している。 (1)通話が行われずに一定時間が経過した後に通話を
行うときは、その都度回線接続をしなおして回線を保持
する操作を繰り返さなければならず、煩わしい回線再接
続操作が必要になる。 (2)通話に際しては回線切れを意識しながら通話しな
ければならないので、落ち着いた通話ができにくくな
り、ユーザーに心理的負担を負わせるようになる。
【0004】本発明は以上のような問題に対処してなさ
れたもので、ユーザーに対して煩わしい回線再接続操作
を不要にし、かつ心理的負担を負わせることなく回線保
持が行われるように構成した無線機を提供することを目
的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明の無線機は、発
呼局として使用され、前記発呼局と被呼局の間に呼が設
定された後の一定時間T1の間に前記被呼局からの送信
が検出されないときに前記呼が終了となるように構成さ
れた無線機であって、前記呼における送信が実行された
後の一定時間T2(T2<T1)の間に、前記被呼局に
よる新たな送信が実行されないとき、前記一定時間T2
に続く一定時間T3の間に回線保持音が前記被呼局へ送
信される(T2+T3)の時間にわたる回線保持動作を
実行する機能と、(T2+T3)の時間にわたる前記回
線保持動作を設定回数(N1)繰り返した後、さらに前
記一定時間T1の間に前記被呼局による送信が実行され
ないとき、前記呼が終了される機能とを備えたことを特
徴とするものである。
【0006】この発明の無線機は具体的に、前記一定時
間T1の間、または、(T2+T3)の時間にわたる前
記回線保持動作の間に前記新たな送信が実行された場
合、前記新たな送信が実行された後、前記回線保持動作
が設定回数N2(N2<N1)だけ繰り返され、さらに
前記一定時間T1の間に、前記被呼局によるさらなる送
信が実行されないとき、前記呼が終了される機能を備え
た構成のものが挙げられる。
【0007】また、この発明の無線機は具体的に、前記
一定時間T2の間に、前記被呼局による前記新たな送信
が実行されたとき、前記回線保持動作が停止され、且
つ、前記新たな送信が実行された後の一定時間T1の間
に前記被呼局による前記さらなる送信が実行されないと
き、前記呼が終了される機能を備えた構成のものが挙げ
られる。
【0008】
【作用】請求項1に記載の本発明の構成によれば、発呼
局と被呼局の通話開始後、被呼局による最後の送信後、
一定時間T2(T2<T1)以内に被呼局による送信が
実行されないとき、この一定時間T2に続く一定時間T
3の間に回線保持音が前記被呼局へ送信される(T2+
T3)の時間にわたる回線保持動作が実行される。 以
後、この回線保持動作が設定回数(N1)だけ繰り返さ
れ、さらに一定時間T1以内に被呼局による送信が実行
されないとき、通話(呼)を終了して送信指示待ち状態
が設定される。
【0009】請求項2に記載の本発明の構成によれば、
請求項1の構成において、一定時間T1の間、または、
(T2+T3)の時間にわたる前記回線保持動作の間
に、被呼局による送信が実行された場合、送信が実行さ
れた後に回線保持動作が設定回数N2(N2<N1)だ
け繰り返され、さらに一定時間T1の間に被呼局による
送信が実行されないとき、通話(呼)を終了して、送信
指示待ち状態が設定される。
【0010】請求項3に記載の本発明の構成によれば、
請求項1または請求項2に記載の本発明の構成におい
て、回線保持動作中、一定時間T2の間に、被呼局によ
る新たな送信が実行されたとき、回線保持動作が停止さ
れ、且つ、新たな送信が実行された後の一定時間T1の
間に被呼局によるさらなる送信が実行されないとき、通
話(呼)を終了して、送信指示待ち状態が設定される。
【0011】
【実施例】以下図面を参照して本発明の実施例を説明す
る。図1は本発明の無線機の実施例を示すブロック図
で、1はマイク、2は変調回路、3は送信部、4は呼出
信号発生回路、5は回路保持音発生部、6は送信制御
部、7はT1タイマ、8はT2タイマ、9はT3タイ
マ、10はカウンタ、11はアンテナ送受信切り替え
部、12は受信部、13は復調回路、14は音声増幅
器、15は通話スイッチ、16はスピーカ、17は呼出
信号検出部、18はアンテナである。次に、以上の各構
成部によって行われる本実施例の無線機の回線保持動作
を含めた各動作について、各構成部の詳細な作用と共に
説明する。
【0012】(1)発呼動作 発呼局において、通話スイッチ15をオンすると、送信
制御部6が発呼指示を検出する。送信制御部6は、送信
指示信号6a,6bを出力する。送信部3は、この送信
指示信号6a,6bに基づいて、送信状態に設定され
る。この送信状態に対応して、アンテナ送受信切り替え
部11も送信状態に設定される。この送信状態に対応し
て、一定時間T2を計測するT2タイマ8は、待機状態
に設定される。カウンタ10は、送信指示信号6bに基
づいて、リセットされる。 また、送信制御部6は、発
呼信号発生回路4に回線接続信号の送信を指示し、さら
に、音声増幅器14に停止状態を指示する。この指示に
より、スピーカ16の駆動が禁止される。呼び出し信号
発生回路4は、変調回路2に対して、回線接続信号を出
力する。変調回路2は、マイク1及び呼出信号発生回路
4から出力される信号を変調して得られる変調信号を送
信部3に出力する。送信部3は、アンテナ送受信切り替
え部11及びアンテナ18を駆動して変調信号を送信す
る。この変調信号が被呼局に受け付けられると、発呼局
と被呼局の間に呼が設定される。
【0013】(2)回線保持動作1 通話スイッチ15をオフすることにより、送信制御部6
は送信指示信号6a,6bの出力を停止する。これによ
り送信部3は停止状態となり、アンテナ送受信切り替え
部11は受信状態に切り替わり、カウンタ10はセット
される(動作可となる)。何も受信されない場合、受信
部12はキャリア無し信号12aを出力する。これによ
り、一定時間T1をセットするT1タイマ7及びT2タ
イマ8(T2<T1)はスタートし、カウンタ10は本
実施例の無線機か受信状態となってから最初の受信無し
状態を認識する。受信が無い状態が継続すると、T2タ
イマ8が終了してT2終了信号8aが出力される。これ
によりT1タイマ7がリセットされ、一定時間をセット
するT3タイマ9がスタートされる。また、このT2終
了信号8aを受けて、回線保持音発生部5が音声周波数
で変調したキャリア周波数を回線保持音として音声増幅
器14及び変調回路2へ一定時間T3の間供給し、送信
制御部6は再度送信指示信号6aを出力する。これによ
り、回線保持音が出力されることになる。T3タイマ9
が終了すると、T3終了信号9aが出力される。これを
受けて回線保持音発生部5が回線保持音を停止し、送信
制御部6は送信指示信号6aの出力を停止することによ
り、送信状態を受信状態に切り替える。また、T3終了
信号9aによりカウンタ10が回線保持回数を積算し
て、T2タイマ8をリスタートさせる。このとき、T2
タイマ8の終了信号8aが停止して、T1タイマ7が0
からスタートする。以降受信部12においてキャリア無
し信号12aの出力が停止されない限り、T2タイマ8
が再度終了して前記の動作を繰り返す。カウンタ10は
予め設定されている回線保持回数N1(T2とこれに続
くT3の組合せの1サイクルを1回とする)だけT3タ
イマ9の終了回数を計測すると、T2タイマ8のリスタ
ートを停止する。これにより、T1タイマ7がT2タイ
マ8によって停止されることがなくなって終了する。こ
のT1タイマ7の終了により終了信号7aが出力され、
送信制御部6が待機状態になり、音声増幅器14が停止
状態となる。また、カウンタ10は通話終了と認識す
る。
【0014】(3)回線保持途中の送信 前記(2)の回線保持動作1の途中に通話スイッチ15
をオンすると、送信制御部6は音声増幅器14に対して
停止状態(スピーカ16は駆動禁止)を指示して、送信
指示信号6a,6bを出力する。この送信指示信号6a
を受けて送信部3は送信状態となり、アンテナ送受信切
り替え部11は送信状態となり、送信指示信号6aを受
けてT2タイマ8は待機状態となり、カウンタ10はリ
セットされる。ただし、この間T1タイマが終了して終
了信号7aを出力しても送信制御部6はこれを受け付け
ない。
【0015】(4)回線保持動作2 前記(2)の回線保持のT2タイマ8の動作中に、受信
部12からキャリア無し信号12aの出力が停止される
(電波を受信)と、T1タイマ7及びT2タイマ8は停
止状態となる。カウンタ10は通話開始後、受信状態が
発生したことを認識する。再度受信部12が受信無し状
態を検出した場合、キャリア無し信号12aを出力する
と、これによりT1タイマ7、T2タイマ8(T2<T
1)はスタートし、カウンタ10は受信状態となって2
回目以降の受信無し状態を認識する。受信が無い状態を
継続すると、T2タイマ8が終了してT2終了信号8a
が出力される。これにより、T1タイマ7がリセットさ
れ、T3タイマ9がスタートされる。また、このT2終
了信号8aを受けて、回線保持音発生部5が回線保持音
を音声増幅器14及び変調回路2へ供給し、送信制御部
6は再度送信指示信号6aを出力する。これにより、回
線保持音が送信されることとなる。T3タイマ9が終了
すると、T3終了信号9aが出力される。これを受けて
回線保持音発生部5が回線保持音を停止し、送信制御部
6は送信指示信号6aを停止することにより、送信状態
を受信状態に切り替える。また、T3終了信号9aによ
りカウンタ10が回線保持回線を積算してT2タイマ8
をリスタートされる。このとき、T2タイマ8の終了信
号8aが停止してT1タイマ7が0からリスタートす
る。 以降、受信部12において、キャリア無し信号1
2aの出力が停止されない限り、T2タイマ8の終了信
号8aが再度終了して先の動作を繰り返す。カウンタ1
0は予め設定されている回線保持回数N2(N2<N
1)だけT3タイマ9の終了回数を計測すると、T2タ
イマ8のリスタートを停止する。これにより、T1タイ
マ7がT2タイマ8により停止されることがなくなって
終了する。このT1タイマ7の終了により終了信号7a
が出力され、送信制御部6が待機状態になり、音声増幅
器14が停止状態となる。また、カウンタ10では通話
終了と認識する。
【0016】続いて、以上のような本実施例の無線機の
動作に基づいて、発呼局と被呼局との間で回線保持を行
う例についてタイミングチャートを参照して説明する。
図2は、発呼局が被呼局である相手局の接続を行った直
後に送信を停止し、相手局からも送信がなくそのまま回
線断となったため、発呼局からさらに回線接続を行った
状態を示すタイミングチャートである。aは発呼局の送
信指示の状態を示し、bは発呼局の送信キャリアの状態
を示し、cは発呼局の送信する回線接続信号の状態を示
し、dは発呼局の通話状態を示し、eは被呼局の通話状
態を示している。なお、cにおけるs,s’は回線接続
信号を示している。aにおいて送信指示があった場合、
bに示すようにキャリアが送信され、これに伴いcに示
す回線接続信号sを送信し、dに示すように発呼局が通
話状態となる。被呼局は発呼局が送信した回線接続信号
sを受信すると、eに示すように被呼局は通話状態とな
り、この時点から被呼局からの送信の監視(一定時間T
1の連続送信無しが検出されると通話状態を解除する)
を開始する。この後aの送信指示がなくなると、bのよ
うにキャリア送信が停止される。その後一定時間T2
(T2<T1)被呼局からの送信を監視する。この間送
信が検出されないと一定時間T3(T3≪T2)だけ、
音声周波数で変調したキャリア周波数を回線保持音とし
て送信する。以降相手局の送信が検出されるまで一定時
間T2の間送信監視及び回線保持音を、予め設定された
回数N1だけ繰り返す。図2では一例としてN1=3に
設定した場合を示している。本実施例では前記したよう
に、この一定時間T2の送信監視及び一定時間T3の回
線保持音の送信のN1回の繰り返しを回線保持と称す
る。発呼局では回線保持が終了した後一定時間T1の間
送信監視を行い、この間送信が検出されないと図2のd
に示すように通話状態を解除する。このとき、発呼局か
ら一定時間T1だけ送信が停止するので、eに示すよう
に被呼局の通話状態も解除され。その後、aに示すよう
に再度送信指示があると、bに示すようにキャリアが送
信されこれに併せてcに示すように回線接続信号s が
送信される。
【0017】図3は、発呼局の回線保持が終了する前に
被呼局が送信を開始し、適当な時間後に送信を停止して
被呼局の回線保持が実行されている状態を示すタイミン
グチャートである。aは発呼局の送信指示の状態を示
し、bは発呼局の送信キャリアの状態を示し、cは被呼
局の送信指示を示し、dは被呼局の送信キャリアの状態
を示している。aに示すように発呼局の送信指示が通話
中に解除された場合、bに示すようにキャリア送信が停
止されて図2で説明したように回線保持が実行される。
この回線保持の実行が終了する前に、cに示すように被
呼局において送信指示があると、dに示すようにキャリ
アが送信される。発呼局ではこの被呼局からの送信を検
出して回線保持を停止する。その後cに示すように被呼
局の送信指示が解除けされると、被呼局において図2で
説明したように発呼局における回線指示と同様な方法に
よって回線保持が行われる。
【0018】図4は、発呼局において発呼後に送信を解
除して、回線保持終了後の一定時間T1以内で被呼局か
らの送信監視時間終了前に再度送信指示があり、またあ
る時間経過後送信指示が解除されてそのまま送信指示も
なく、被呼局からの送信指示も検出されなかった場合の
タイミングチャートである。aは発呼局の送信指示の状
態を示し、bは発呼局の送信キャリアの状態を示し、c
は発呼局の送信する回線接続信号の状態を示し、dは発
呼局の通話状態を示している。sは回線接続信号を示し
ている。aに示すように発呼局において送信指示があっ
た場合、bに示すようにキャリアが送信されて、cに示
すように回線接続信号sが送信され、発呼局はdに示す
ように通話状態となる。発呼局において被呼局からの送
信が検出されない場合回線保持が実行され、この回線保
持が終了し一定時間T1の送信監視時間が終了する前
に、aに示すように再度送信指示があるとbに示すよう
にキャリアが送信される。ある時間をおいて送信指示が
解除されると、再度回線保持が実行されるが、これ以降
の回線保持の繰り返し数は、最初の繰り返し数N1とは
別の設定値N2となる。本実施例では一例としてN2=
2に設定した場合を示している。なお、N2<N1の関
係に設定される。
【0019】以上述べたように本実施例の無線機は、発
呼局と被呼局との間で相互に通話を行う場合に、相手局
との通話開始後最初の送信終了後に一定時間T2以内に
相手局からの送信が検出されない場合は、この一定時間
T2に続く一定時間T3の間回線保持音を送信して、
(T2+T3)時間の間回線保持を行い、以後この回線
保持動作を設定回数(N1)だけ繰り返した後、一定時
間T1(T2<T1)以内に送信が検出できない場合
は、通話を終了して送信指示待ちを行うようにしたもの
である。また、構成において、回線保持動作中あるいは
一定時間T1の送信監視中において送信指示があったと
きは、送信動作を行い、この送信動作終了後は回線保持
動作を設定回数N2(N2<N1)だけ繰り返した後、
一定時間T1以内に送信が検出できないときは、通話を
終了して送信指示待ちを行うようにしたものである。さ
らに、以上の各構成のいずれかにおいて、回線保持動作
中の一定時間T2の送信監視中において送信を検出した
ときは、回線保持動作を停止して受信状態となり、送信
を検出できなくなった時点から一定時間T1以内に送信
が検出できないときは通話を終了するようにしたもので
ある。
【0020】従って本実施例によれば次のような効果が
得られる。 (1)一定時間T1,T2,T3及び回線保持動作の設
定回数N1,N2を設けて各局間の回線保持を行い、送
信終了局側で回線保持を行うようにしたので、煩わしい
回線再接続操作を行わなくとも、無通話状態が従来より
も比較的長い数秒間継続されても回線切れを防ぐことが
できる。 (2)回線保持動作の設定回数N1,N2の関係を、N
2<N1に設定することにより、回線接続時の通話の時
間の間隔を長めにとり、徐々にこの間隔を短くとるよう
にしたので、通話に際して回線切れを意識する必要がな
いので、ユーザーに心理的負担を負わせることがなくな
る。 なお、各一定時間T1,T2,T3及び回線保持動作の
設定回数N1,N2は目的、用途等に応じて任意の値を
選ぶことができる。
【0021】
【発明の効果】上述したように、本発明による無線機
は、発呼局と被呼局との間で相互に通話を行う場合に、
一定時間T1,T2,T3及び回線保持動作の設定回数
N1,N2を設けて各局間の回線保持を行い、送信終了
局側で回線保持を行うようにしたので、煩わしい回線再
接続操作を行わなくとも、無通話状態が従来よりも比較
的長い時間である数秒間の間継続されても回線切れを防
ぐことができる。また、回線保持動作の設定回数N1,
N2の関係を、N2<N1に設定することにより、回線
接続時の通話時間の間隔を長めに取り、徐々にこの間隔
を短くとるようにしたので、通話に際して、回線切れを
意識する必要がないので、ユーザーに心理的負担を負わ
せることがなくなる。さらに、本発明による無線機は、
一定時間、送信が実行されない場合、警告音の送信及び
待機という回線保持動作を繰り返した後、通話(呼)を
解除する。単に待機時間を延ばし得るだけでは通話
(呼)が設定されたまま放置されている状態を使用者に
認識させることが困難であるのに対し、警告音を送信す
ることによって使用者にその放置を認識させることが可
能になっている。加えて、警告音の送信が一定の期間に
限定されるので、警告のための送信を連続的に行う場合
に比して送信に伴う電力消費の大幅な増大を回避するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の無線機の実施例を示すブロック図であ
る。
【図2】本実施例の無線機による回線保持動作の一例を
説明するタイミングチャートである。
【図3】本実施例の無線機による回線保持動作の他の例
を説明するタイミングチャートである。
【図4】本実施例の無線機による回線保持動作のその他
の例を説明するタイミングチャートである。
【図5】無線機による通話例を説明する概略図である。
【符号の説明】
2 変調回路 3 送信部 4 呼出信号発生回路 5 回線保持音発生部 6 送信制御部 6a,6b 送信指示信号 7 T1タイマ 7a T1終了信号 8 T2タイマ 8a T2終了信号 9 T3タイマ 9a T3終了信号 10 カウンタ 11 送受信切り替え部 12 受信部 12a キャリア無し信号 13 復調回路 15 通話スイッチ 17 呼出信号検出部 T1,T2,T3 タイマのセット時間 N1,N2 回線保持動作の設定回数

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発呼局として使用され、前記発呼局と被
    呼局の間に呼が設定された後の一定時間T1の間に前記
    被呼局からの送信が検出されないときに前記呼が終了と
    なるように構成された無線機であって、 前記呼における送信が実行された後の一定時間T2(T
    2<T1)の間に、前記被呼局による新たな送信が実行
    されないとき、前記一定時間T2に続く一定時間T3の
    間に回線保持音が前記被呼局へ送信される(T2+T
    3)の時間にわたる回線保持動作を実行する機能と、 (T2+T3)の時間にわたる前記回線保持動作を設定
    回数(N1)繰り返した後、さらに前記一定時間T1の
    間に前記被呼局による送信が実行されないとき、前記呼
    が終了される機能とを備えたことを特徴とする無線機。
  2. 【請求項2】 前記一定時間T1の間、または、(T2
    +T3)の時間にわたる前記回線保持動作の間に前記新
    たな送信が実行された場合、 前記新たな送信が実行された後、前記回線保持動作が設
    定回数N2(N2<N1)だけ繰り返され、さらに前記
    一定時間T1の間に、前記被呼局によるさらなる送信が
    実行されないとき、前記呼が終了される機能を備えたこ
    とを特徴とする請求項1に記載の無線機。
  3. 【請求項3】 前記一定時間T2の間に、前記被呼局に
    よる前記新たな送信が実行されたとき、前記回線保持動
    作が停止され、且つ、前記新たな送信が実行された後の
    一定時間T1の間に前記被呼局による前記さらなる送信
    が実行されないとき、前記呼が終了される機能を備えた
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の無線
    機。
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