JP3382390B2 - 無線機 - Google Patents

無線機

Info

Publication number
JP3382390B2
JP3382390B2 JP27920594A JP27920594A JP3382390B2 JP 3382390 B2 JP3382390 B2 JP 3382390B2 JP 27920594 A JP27920594 A JP 27920594A JP 27920594 A JP27920594 A JP 27920594A JP 3382390 B2 JP3382390 B2 JP 3382390B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
loudspeaker
level
call
state
signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP27920594A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08139646A (ja
Inventor
克己 高橋
信男 関口
正樹 大西
光男 白石
壯 大衡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tohoku Electric Power Co Inc
Hitachi Kokusai Electric Inc
Original Assignee
Tohoku Electric Power Co Inc
Hitachi Kokusai Electric Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tohoku Electric Power Co Inc, Hitachi Kokusai Electric Inc filed Critical Tohoku Electric Power Co Inc
Priority to JP27920594A priority Critical patent/JP3382390B2/ja
Publication of JPH08139646A publication Critical patent/JPH08139646A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3382390B2 publication Critical patent/JP3382390B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ラウドスピーカとイヤ
ースピーカの双方を備えた無線機に係り、特に双方向同
時通信機能を具備した移動用無線通信システムに好適な
無線機に関する。
【0002】
【従来の技術】移動用無線通信システムでは、従来か
ら、送信用と受信用の搬送波信号の周波数が同一のプレ
ストーク方式による交互通信が一般的であった。しか
し、このプレストーク方式の交互通信では、双方向同時
通信とは異なり、いちいち送受信の切換操作を要するた
め、使い勝手が悪く、災害時の緊急通信時などでは、連
絡に支障をきたす虞れがあり、このため、双方向通信機
能を備えた無線通信システムが強く要望されている。
【0003】この双方向通信機能を備えた無線通信シス
テムの無線機が携帯型として作られる場合、マイクロホ
ンとイヤースピーカの組合せからなる、電話器のハンド
セットや携帯電話などと同様な形態にまとめるのが一般
的であるが、このとき、受信待ち受け状態での呼び出し
を音声による呼び出し方式にしたときや、従来のプレス
トーク方式の単信通話機能を併せ備えた場合には、イヤ
ースピーカに耳を当ててなくても、呼び出しのモニタを
可能にするため、図6に示すように、マイク(マイクロ
ホン)1とイヤースピーカ12の外に、音声を外部に発
生させるためのラウドスピーカ15を設ける必要があ
る。
【0004】しかして、この場合には、双方向通信に際
して、ラウドスピーカ15から発生した音声出力がマイ
ク1に回り込み、ハウリングが発生してしまう虞れが生
じるので、何らかの対策が必要になる。
【0005】また、近年、送信用と受信用に同一周波数
の搬送波信号を用いた双方向無線通信システムが開発さ
れ、実用に供されるようになってきた。この双方向無線
通信システムは、一周波双方向無線機とも呼ばれるもの
で、図4の(a)に示すように、時間的に連続している音
声信号などの信号を、順次、期間T毎に区切り、時間軸
圧縮回路により、期間Tx=Rx≒T/2に時間圧縮し
て、同図(b)に示すようなバースト信号を作る。なお、
このときの期間Tとしては、例えば400ミリ秒が選ば
れ、従って、この場合は、期間Tx=Rx≒200ミリ
秒となる。
【0006】また、これに対応して、一方の無線機、例
えば発呼側の無線機での送受信動作を、同図(c)に示す
ように、送信期間Txと受信期間Rxに交互に分けると
共に、他方の無線機、つまり被呼側の無線機での送受信
動作は、同図(d)に示すように、受信期間Rxと送信期
間Txとに交互に分け、各送信期間Txでバースト信号
を一方から他方に送信するようにし、これにより期間T
内に作り出されたT/2期間を相手からの信号の受信期
間とすることにより、単一周波数の搬送波信号のもとで
双方向同時送受信を可能にしたものである。
【0007】図4(e)に示すように、受信期間Rxに受
信したバースト信号は、同図(f)に示すように、2倍に
時間伸長して連続した信号に戻し、受信音声信号を得る
のである。そして、このときの送受信の切換と、時間圧
縮/時間伸長のタイミングは、図4(b)に示すように、
バースト信号に付加した同期信号により管理されるよう
になっているものである。
【0008】ところで、この一周波双方向無線機を用い
た双方向無線通信システムでは、図6に示すように、マ
イク1とイヤースピーカ12の外に、音声を外部に発生
させるためのラウドスピーカ15を用いるようにした場
合には、音声の回り込みにより、図5に示すようなエコ
ー現象が発生する虞れを生じる。
【0009】すなわち、図5において、まず同図(a)に
示すように、発呼局のマイクに入力された(マイク入力
音声信号)は、例えば400ミリ秒の期間毎に分割され
て1/2時間圧縮処理され、同図(b)に示すように、時
間圧縮信号が生成される。そして、この時圧縮信号を変
調信号として所定の搬送波信号が変調され、送信期間T
x毎に、この発呼局から送信される。
【0010】一方、被呼局は、受信した搬送波信号を復
調して時間圧縮信号を取り出し、分割された期間毎に2
倍に時間伸長して、図5(c)に示すように、復元された
音声信号を得る。
【0011】この図5(c)の信号が被呼局のラウドスピ
ーカから出力されるのであるから、結局、この一周波双
方向無線機を用いた双方向無線通信システムでは、被呼
局のラウドスピーカから出力される音声は、発呼局のマ
イクに入力された音声からT/2期間、つまり200ミ
リ秒、遅れることになる。
【0012】ここで、この図5(c)に示す被呼局のラウ
ドスピーカから出力された音声が、被呼局のマイクによ
って拾われるのに充分なレベルにあったとすると、この
音声による信号は、同じく図5(c)に示す被呼局でのマ
イク入力音声信号となり、今度は、図5(d)に示すよう
に、被呼局から送信され、発呼局では、図5(e)に示す
受信信号として聞こえることになる。
【0013】そして、この図5(e)に示す受信信号を、
同図(a)に示す発呼局のマイク入力音声信号と比較して
みれば明らかなように、T期間=400ミリ秒遅れてお
り、これが発呼局で聞こえるため、エコーを生じてしま
うのである。なお、このことは、被呼局で音声の回り込
みを生じたときでも同じで、被呼局でもエコーとなる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】このように、双方向通
信方式の無線機においては、双方向通信時にラウドスピ
ーカからの音声出力がマイクロホンに回り込むと、以下
に示す問題が生じる。 一周波双方向通信方式の無線機においては、エコー
が発生する。 一周波双方向通信方式を除く一般の双方向通信方式
の無線機においては、ハウリングが発生する。
【0015】本発明は、上記の状況に鑑み、一周波双方
向通信方式を含む双方向通信方式の無線機において、エ
コー又はハウリングの発生を確実に抑え、常に快適な通
話を行うことのできる無線機を提供することを目的とす
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的は、第1の本発
明によれば、双方向通信モードにおいて被呼局として動
作中、最初に通話スイッチにより双方向通話モードに切
換わったことを条件として、ラウドスピーカに対する音
声信号の供給を制御する手段を設け、これにより、一
旦、被呼局として通話を開始した時点からラウドスピー
カの出力が遮断され、或いはその音量が低減されるよう
にして達成される。
【0017】また、上記目的は、第2の本発明によれ
ば、第1の発明に加えて、通話スイッチがオフされ、双
方向通話モードから単信モードやモニタモード等、他の
モードに移行したことを条件として、ラウドスピーカに
対する音声信号の供給を開始する手段を設けることによ
り達成される。
【0018】さらに、上記目的は、第3の本発明によれ
ば、第1の発明に加えて、ラウドスピーカに対する音声
信号の供給開始を指令する操作手段を設け、通話スイッ
チがオフされたことを条件として、上記操作手段から指
令が入力されたときには、ラウドスピーカに対する音声
信号の供給が開始されるようにして達成される。
【0019】
【作用】上記手段は、被呼局が通話スイッチの操作によ
り双方向通話モードになったときと、その後に通話スイ
ッチをオフにし、他のモードに戻ったときには、ラウド
スピーカからの音声出力を遮断するように、或いは、そ
の音量を低減させるように働く。従って、エコー又はハ
ウリングの発生を確実に抑えることができると共に、モ
ード切換時にラウドスピーカから突然大音量の音声が発
生されてしまう事態がなく、通話障害や聴覚障害の虞れ
を確実に防止することができる。
【0020】
【実施例】以下、本発明による無線機の音声出力制御回
路及びこれを備えた無線機について、図示の実施例によ
り詳細に説明する。
【0021】なお、以下の実施例においては、双方向通
信におけるハウリング、エコーを避けることができるよ
うにした一周波双方向無線機の場合を例にして説明す
る。
【0022】図7は、本発明の一周波双方向無線機の概
略構成を示すブロック図で、図示のように、まずマイク
1はマイク増幅器2に接続され、当該増幅器2の出力は
A/D変換器3、D/A変換器4、送信音声処理回路5
を介して送信機6の変調入力に供給されるようになって
いる。
【0023】また、受信機7の復調出力は受信音声処理
回路8、A/D変換器9、D/A変換器10を介してイ
ヤスピーカ増幅器11と、ラウドスピーカ音量制御回路
13に接続されている。そして、イヤスピーカ増幅器1
1の出力はイヤスピーカ12に接続され、一方ラウドス
ピーカ音量制御回路13の出力は、ラウドスピーカ増幅
器14を介してラウドスピーカ15に接続される。
【0024】一方、上記した各部を制御するために、同
期処理制御装置16とマイクロコンピュータ17が設け
られている。なお、同期処理制御装置16は、マイクロ
コンピュータ17と相互に制御のやりとりをおこなって
いる。同期処理制御装置16は同期信号の送受信に際し
て、同期信号出力を送信機6の変調入力に供給し、又、
受信機7の復調出力の一部を取り込み、同期信号を検出
する。同期処理制御装置16から出力される時分割タイ
ミング制御信号は、A/D変換器3、9とD/A変換器
4、10、それに送信機6と受信機7に供給されるよう
になっている。
【0025】また、マイクロコンピュータ17には、双
方向通信起動スイッチ18と通話ススイッチ19、それ
にラウドスピーカ音量切替スイッチ20が接続されてい
る。そして、このマイクロコンピュータ17からは、ラ
ウドスピーカ音量制御信号が出力されるようになってお
り、これはラウドスピーカ音量制御回路13に供給され
るようになっている。
【0026】なお、ここで、通話スイッチ19は、動作
モードによってその切換える内容が異なる。例えば、単
信モードにおいては、通常のトランシーバなどにおける
プレススイッチと同様に、送信と受信とを切換えるスイ
ッチとなり、双方向通信モードにおいては、モニタ動作
状態と双方向通話状態とを切換えるスイッチとなる。
【0027】次に、この無線機の動作について説明す
る。まず、信号処理動作について、図4を参照して説明
すると、図4(a)に示すように、マイク1に入力された
送信音声信号はマイク増幅器2により増幅され、A/D
変換器3、D/A変換器4により1/2に時間圧縮さ
れ、同図(b)に示すように、断続した圧縮信号を得る。
この時間圧縮された信号は、送信音声処理回路5により
帯域制限等の処理が施されて送信機6の変調器に入力さ
れ、図4(c)の送信期間Tx毎に送信される。
【0028】一方、受信機7の復調出力には、通信相手
局で、図4(e)に示すように、時間圧縮された音声信号
が出力され、その出力は受信音声処理回路8で帯域制限
等の処理が施された上でA/D変換器9、D/A変換器
10により2倍の時間伸長が施され、断続した時間圧縮
信号から、図4(f)に示すように、元の連続した音声信
号に戻される。
【0029】D/A変換器10の出力は、一方では、イ
ヤスピーカ増幅器11に直接供給され、ここで増幅され
てイヤスピーカ12から音声として出力されると共に、
他方では、ラウドスピーカ音量制御回路13を介してラ
ウドスピーカ増幅器14に供給され、この結果、ラウド
スピーカ15からは、ラウドスピーカ音量制御回路13
で音量制御された音声が発生されることになる。
【0030】このときのA/D変換器3、9と、D/A
変換器4、10、送信機6、受信機7の、それぞれの時
分割による送受信動作切換と、音声信号の圧縮、伸長動
作等のタイミング制御は、上記したように、同期処理制
御装置16から出力される時分割タイミング制御信号に
より行われる。
【0031】また、通信局間相互の同期をとるための同
期信号は、送信時には、前記同期処理制御装置16から
送信機6の変調器に入力され、図4(b)に示すように、
送信信号に付加されるようになっており、他方、受信時
には、受信機7の復調出力の一部を同期処理制御装置1
6に取り込み、これにより、受信信号から検出して使用
するようになっている。
【0032】マイクロコンピュータ17は、無線機の各
種機能を制御するため、同期処理制御装置16と制御の
やりとりを行なう。そして、双方向通信モードにおける
送信起動及び停止を行う双方向通信起動スイッチ18
と、単信モード時は送信と受信、双方向通信モード時
は、モニタ動作状態と双方向通話モードを切換えるため
の通話スイッチ19の信号はマイクロコンピュータ17
に取り込まれ、各々の動作が制御される。
【0033】ラウドスピーカ15の音量を切替えるラウ
ドスピーカ音量切替スイッチ20の信号もまたマイクロ
コンピュータ17に取り込まれ、ラウドスピーカ音量制
御信号出力がラウドスピーカ音量制御回路13に出力さ
れ、それを制御するようになっている。
【0034】また、以下の実施例では、単信モードと双
方向通信モードを有する無線機を例にして説明するが、
本発明は、これに限定されるものではなく、双方向通信
モードと他のモード(例えば、単に電源が投入されてい
るが通話を行っていない待ち受けモード)を有する無線
機においても本発明を適用することができる。
【0035】まず、本発明の第1の実施例について説明
すると、この実施例は、図1のタイミングチャートに示
す動作が得られるように構成したもので、このため、マ
イクロコンピュータ17(図7)は、発呼局から送信され
てくる同期信号と通話スイッチ19の信号に応じて、被
呼局として動作中、単信モードから双方向通信モードに
された後、最初に通話スイッチにより通話モードに切換
わったことを条件として、ラウドスピーカ出力制御信号
を発生するように構成してある。
【0036】次に、この実施例の動作について、図1と
図7により説明する。この実施例では、発呼局になった
ときと、被呼局になったときとで異なった動作をするよ
うになっており、図1において、(a)は発呼局になった
ときの動作で、(b)は被呼局になったときの動作をそれ
ぞれ示してある。
【0037】まず、図1(a)-1に示すように、双方向通
信起動スイッチ18が押される以前は、発呼局は、期間
Aで示してある単信モードの待ち受け状態にある。そし
て、(a)-2に示すように、この状態で双方向通信起動ス
イッチ18が押されると、双方向通信の発呼起動が行な
われ、期間Bで示す双方向通信モードになり、この期間
B中は、時分割による送受信動作を繰り返えす。そし
て、この状態で双方向通信起動スイッチ18が再度押さ
れると、今度は、双方向通信モードの発呼停止が行なわ
れ、期間Cで示す単信モードでの待ち受け状態に戻る。
【0038】以上の通信動作において、ラウドスピーカ
出力制御信号は、(a)-4に示すように発生され、この結
果、ラウドスピーカ15は、期間A、Cにおいては音声
を出力し、期間Bにおいては音声出力を遮断するように
制御されるので、ラウドスピーカ15からは、(a)-5の
ように、期間Bでは、たとえ音声信号があったとして
も、音声は発生されない。
【0039】次に、被呼局では、図1(a)-2に示した発
呼局の同期信号が検出されると、同図(b)に示すように
動作する。すなわち、発呼局の同期信号が検出されるま
では、同図(b)-1の期間Aに示すように、発呼局と同様
に、被呼局も単信待ち受け状態にあり、同図(a)-1に示
した発呼局の送出した同期信号が受信検出された時点
で、期間B1で示す双方向通信モードのモニタ状態とな
る。
【0040】従って、この期間B1では、発呼局から送
信されている音声信号が被呼局のラウドスピーカ15か
ら音声として出力されているので、これをモニタするこ
とができる。
【0041】次に、この期間B1にあるとき、図1(b)-
2に示すように、被呼局の通話スイッチ19がオンにし
たとすると、この時点で、発呼局の期間Bにおける第1
回目の通信起動が行なわれ、期間B1から期間B2に移
行し、通話スイッチ19が押され続けられている当該期
間中、発呼局との通話が可能になる。
【0042】この期間B2での送受信動作は、図1(b)-
3に示すように、時分割による送受信動作を繰り返して
双方向通信による動作となる。
【0043】次に、この期間B2にあるとき、通話スイ
ッチ19をオフすると、この時点で通話動作は停止さ
れ、期間B3に示す双方向通信モニタモードに戻る。従
って、これら図1における(b)-1の動作モードと、(b)-
2の通話スイッチ19の操作による、(b)-3の双方向通
信による通話動作は、何れも図8の従来技術と同じであ
る。
【0044】しかして、この第1の実施例では、上記し
たように、マイクロコンピュータ17は、被呼局として
動作中、単信モードから双方向通信モードにされた後、
つまり、期間Aから期間B1に移行した時点以降、最初
に通話スイッチにより通話モードに切換わったことを条
件として、つまり期間B1から期間B2に移行した時点
で、図1(b)-4に示すように、ラウドスピーカ出力制御
信号が発生されるように構成してあり、これによりラウ
ドスピーカ音量制御回路13は、このラウドスピーカ出
力制御信号に応じて、D/A変換器10からラウドスピ
ーカ増幅器14に供給される音声信号の利得をゼロにす
るように構成してある。
【0045】この結果、ラウドスピーカ15は、図1
(b)-5に示すように、ラウドスピーカ出力制御信号が発
生された時点、つまり期間B1から期間B2に移行した
時点以降、何も信号が供給されなくなり、音声を一切発
生しないように制御されることになる。
【0046】従って、この実施例によれば、双方向通信
モードになる前の期間Aと、双方向通信モードにされた
期間Bに入ってから最初に通話スイッチ19がオンにさ
れるまでの期間B1においてだけ音声が発生され、通話
スイッチ19が最初にオンにされたあとは、全く音声を
発生しないように制御されるので、イヤスピーカ12に
耳を当てたままにして通話スイッチ19を操作したとき
でも、ラウドスピーカ15からの音声出力により通話が
妨害されたり、聴覚に障害が与えられてしまったりする
のを確実に防止することができる。また、この結果、マ
イク1への回り込みも充分に回避されるので、エコーや
ハウリングも、確実に防止することができる。
【0047】なお、ラウドスピーカ出力制御信号が入力
されたとき、D/A変換器10からラウドスピーカ増幅
器14に供給される音声信号の利得をゼロにする代り
に、ラウドスピーカ出力制御信号が入力されたときに
は、ラウドスピーカ15から出力される音声のレベル
が、通話妨害や聴覚障害、それに回り込みやエコーを生
じない程度の音量になるように、ラウドスピーカ音量制
御回路13の利得が制御されるように構成してもよい。
【0048】つまり、このラウドスピーカ出力制御信号
によるラウドスピーカ音量制御回路13の利得制御は、
ラウドスピーカ15の出力レベルが、通常のモニタ状態
でのレベル未満でゼロレベルまでの所定のレベルに抑え
られるようにすればよい。
【0049】次に、図2により、本発明の第2の実施例
について説明する。なお、この第2の実施例でも、回路
ブロックで示した構成は、第1の実施例と同じで、異な
っているのは、マイクロコンピュータ17によるラウド
スピーカ出力制御信号の発生処理だけであり、従って、
この処理と、それによる動作以外については上記第1の
実施例の説明を参照すれば良いので、省略する。
【0050】また、この第2の実施例では、その発呼局
での動作は、図1に示した第1の実施例と同じなので、
この図2では、被呼局側での動作だけを示し、発呼局で
の動作は省略してある。
【0051】まず、この第2の実施例では、図2に示し
た動作を得るため、マイクロコンピュータ17は、第1
の実施例と同様に、発呼局から送信されてくる同期信号
と通話スイッチ19の信号に応じて、被呼局として動作
中、単信モードから双方向通信モードにされた後、最初
に通話スイッチにより通話モードに切換わったことを条
件として、ラウドスピーカ出力制御信号を発生するよう
に構成されている。
【0052】しかして、この第2の実施例では、マイク
ロコンピュータ17は、さらに、発呼局から送信されて
くる同期信号により、双方向通信モードにされた後、再
び単信モードに戻った時点で、今度はラウドスピーカ出
力制御信号を元の状態に戻すように構成されている。
【0053】次に、図2により、この第2の実施例の動
作について説明すると、双方向通信モードになった後、
発呼局で双方向通信起動スイッチ18が操作され、単信
モードに移行するまでの期間B(B1〜B5)での動作
は、図1の実施例の場合と同じである。
【0054】しかして、この第2の実施例では、ここ
で、双方向通信起動スイッチ18が操作され、期間Cで
示す単信モードに移行した時点で、図2(b)-4に示すよ
うに、マイクロコンピュータ17により、ラウドスピー
カ出力制御信号が元の状態、つまりオン状態に戻され
る。
【0055】この結果、この期間B5から期間Cに移行
した時点以降、再びラウドスピーカ音量制御回路13の
利得がゼロから、通常の利得、すなわち、期間B1以前
と同じ利得(或いは、ラウドスピーカ15からの出力が
認識できる所定の利得)に戻されるので、ラウドスピー
カ15からは、再び、音声が発生されるようになる。
【0056】従って、この実施例によっても、双方向通
信モードになる前の期間Aと、双方向通信モードにされ
た期間Bに入ってから最初に通話スイッチ19がオンに
されるまでの期間B1においてだけ音声が発生され、通
話スイッチ19が最初にオンにされたあと期間B5から
期間Cに移行するまでの期間は、全く音声を発生しない
ように制御されるので、イヤスピーカ12に耳を当てた
ままにして通話スイッチ19を操作したときでも、ラウ
ドスピーカ15からの音声出力により通話が妨害された
り、聴覚に障害が与えられてしまったりするのを確実に
防止することができる。また、この結果、マイク1への
回り込みも充分に回避されるので、エコーやハウリング
も、確実に防止することができる。
【0057】ところで、このような通信システムでは、
発呼局との通話が終了した後は、もはや通話呼び出しが
無くなってしまうのではなく、再度、発呼局からの呼び
出しの可能性があるのが通例である。
【0058】しかして、この第2の実施例では、さら
に、期間B5から期間Cに移行した時点以降、すなわ
ち、双方向通信モードが終了したあとは、自動的に再び
ラウドスピーカ15から音声が発生されるように構成さ
れている。
【0059】従って、この実施例によれば、発呼局との
通話が終了した後で再度、何回も発呼局からの呼び出し
があったとしても、その呼び出しを確実にモニタするこ
とができる。
【0060】しかして、この第2の実施例によれば、双
方向通信モードでの動作が解除し、単信モードや待ち受
けモード等、他のモードに戻った後は、ラウドスピーカ
15の出力音量は自動的に適当な音量に制御されるの
で、次の呼び出しを聞き逃す虞れは無くなる。
【0061】ところで、この実施例でも、ラウドスピー
カ出力制御信号が入力されたときには、D/A変換器1
0からラウドスピーカ増幅器14に供給される音声信号
の利得がゼロにされるようになっているが、これに代え
て、ラウドスピーカ出力制御信号が入力されたときに
は、ラウドスピーカ15から出力される音声のレベルが
通話妨害や聴覚障害、それに回り込みやエコーを生じな
い程度の音量になるように、ラウドスピーカ音量制御回
路13の利得が制御されるように構成してもよいのは、
言うまでもない。
【0062】次に、図3により、本発明の第3の実施例
について説明する。なお、この第3の実施例でも、回路
ブロックで示した構成は、第1の実施例と同じで、異な
っているのは、マイクロコンピュータ17によるラウド
スピーカ出力制御信号の発生処理だけであり、従って、
この処理と、それによる動作以外については上記第1の
実施例の説明を参照すれば良いので、省略する。
【0063】また、同じく、この第3の実施例でも、そ
の発呼局での動作は、図1に示した第1の実施例と同じ
なので、この図3では、被呼局側での動作だけを示し、
発呼局での動作は省略してある。
【0064】まず、この第3の実施例では、図3に示し
た動作を得るため、マイクロコンピュータ17は、ラウ
ドスピーカ音量切換スイッチ20(図7)の信号を取り込
み、この信号が入力されたときには、ラウドスピーカ音
量制御回路13による音声信号の利得を元の状態に戻す
ようにするラウドスピーカ出力制御信号を発生するよう
に構成されている。
【0065】次に、図3により、この第3の実施例の動
作について説明すると、図3(b)-1に示す動作モード
と、同図(b)-2に示す通話スイッチ19による動作、そ
れに、同図(b)-3に示す双方向通信モードでの送受信動
作も、図1の実施例と同じである。
【0066】ところで、前述したように、発呼局が親局
となり、被呼局が複数の子局となるようなシステムにお
いては、複数の子局が短時間で順次交替して通話を行な
うという使用態様があるが、この場合には、第1回目の
通話終了後、他局の通信内容をラウドスピーカでモニタ
できるのが望ましい。
【0067】そこで、この第3の実施例では、第1回目
の被呼局の通話開始以降の期間B2に入ると、図3(b)-
4に示すように、ラウドスピーカ出力制御信号はオフに
制御され、ラウドスピーカ15からの出力は遮断(又は
所定の低音量に)されるが、このとき、通話スイッチ1
9をオフにして期間B2から期間B3に移行したあと、
必要なら、図3(b)-6に示すように、ラウドスピーカ音
量切換スイッチ20を操作することにより、同図(b)-4
に示すように、ラウドスピーカ出力制御信号をオンに
し、第2回目の通信起動を行うまでの期間B3’におい
ては、ラウドスピーカ15の出力音量を期間A〜B1に
て設定されていたレベル、あるいは十分に了解できる任
意のレベルに回復するように、制御することができる。
【0068】以下、第2回目の被呼局の通信開始以降に
ついても、同じく図3(b)-6に示すように、ラウドスピ
ーカ音量切換スイッチ20を操作することにより、期間
C’で示すように、音量回復操作が行われ、この時点で
ラウドスピーカ出力音量を回復させることができる。
【0069】従って、この第3の実施例によっても、被
呼局における双方向通信モードでの通信起動が行われて
から、音量回復操作が施されるまでの期間は、ラウドス
ピーカの出力音量は遮断あるいは低減し、音量回復操作
を行うことにより次の通信起動が行われるまでの期間
は、ラウドスピーカの出力音量を低減前の音量、あるい
は前記の任意の音量に回復する手段を用いることによ
り、前述した複数の子局が短時間で順次交替で通話を行
うシステム等で、他局の通信内容を容易にラウドスピー
カでモニタすることができる。
【0070】
【発明の効果】本発明によれば、被呼局が通話スイッチ
の操作により双方向通話モードになったときと、その後
に通話スイッチを離してモニタ状態に戻したとき、ラウ
ドスピーカから音声が出力されてしまうのを確実に抑え
ることができるから、エコー又はハウリングの発生を確
実に防止できると共に、通話障害や、聴覚障害の発生を
容易に防止でき、常に快適な通話を行なうことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例による通信動作とラウド
スピーカ出力制御を説明するタイミングチャートであ
る。
【図2】本発明の第2の実施例による通信動作とラウド
スピーカ出力制御を説明するタイミングチャートであ
る。
【図3】本発明の第3の実施例による通信動作とラウド
スピーカ出力制御を説明するタイミングチャートであ
る。
【図4】一周波双方向無線機の基本動作原理の説明図で
ある。
【図5】一周波双方向無線機におけるエコー発生理由の
説明図である。
【図6】一周波双方向無線機の携帯形無線機の基本構造
図である。
【図7】本発明の一周波双方向無線機の概略ブロック図
である。
【符号の説明】
1 マイク(マイクロホン) 2 マイク増幅器 3、9 A/D変換器 4、10 D/A変換器 5 送信音声処理回路 6 送信機 7 受信機 8 受信音声処理回路 11 イヤスピーカ増幅器 12 イヤスピーカ 13 ラウドスピーカ音量制御回路 14 ラウドスピーカ増幅器 15 ラウドスピーカ 16 同期処理制御装置 17 マイクロコンピュータ 18 双方向通信送信起動スイッチ 19 通話スイッチ 20 ラウドスピーカ音量切替スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大西 正樹 東京都小平市御幸町32番地 日立電子株 式会社 小金井工場内 (72)発明者 白石 光男 東京都小平市御幸町32番地 日立電子株 式会社 小金井工場内 (72)発明者 大衡 壯 宮城県仙台市青葉区中山七丁目2番1号 東北電力株式会社 応用技術研究所内 (56)参考文献 特開 平5−158821(JP,A) 特開 平8−32482(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04B 1/40

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ラウドスピーカを備え、双方向通信モー
    ドで動作中、通話スイッチの操作により、モニタ状態と
    双方向通話状態に交互に切換わる方式の無線機におい
    て、 双方向通信モードで動作中、最初にモニタ状態から双方
    向通話状態に切換わったことを条件として、上記ラウド
    スピーカに供給すべき音声信号のレベルを低下させるた
    めの制御信号を発生する手段を設け、 上記ラウドスピーカの出力レベルが、双方向通信モード
    において最初にモニタ状態から双方向通話状態に切換わ
    った時点以後、通常のモニタ状態でのレベル未満でゼロ
    レベルまでの所定のレベルに抑えられるように構成した
    ことを特徴とする無線機。
  2. 【請求項2】 ラウドスピーカを備え、双方向通信モー
    ドと他のモードとを有し、双方向通信モードで動作中、
    通話スイッチの操作により、モニタ状態と双方向通話状
    態に交互に切換わる方式の無線機において、 双方向通信モードに切換わった後、最初にモニタ状態か
    ら双方向通話状態に切換わったことを条件として、上記
    ラウドスピーカに供給すべき音声信号のレベルを低下さ
    せるための制御信号を発生する手段と、 双方向通信モードから他のモードに切換わったとき、上
    記ラウドスピーカに供給すべき音声信号のレベルを元の
    レベル或いはラウドスピーカからの出力が認識できる所
    定のレベルに戻すための制御信号を発生する手段とを設
    け、 上記ラウドスピーカの出力レベルが、双方向通信モード
    に切換わってから最初にモニタ状態から双方向通話状態
    に切換わった時点以後、双方向通信モードから他のモー
    ドに切換えられるまでの期間、通常のモニタ状態でのレ
    ベル未満でゼロレベルまでの所定のレベルに抑えられる
    ように構成したことを特徴とする無線機。
  3. 【請求項3】 ラウドスピーカを備え、双方向通信モー
    ドで動作中、通話スイッチの操作により、モニタ状態と
    双方向通話状態に交互に切換わる方式の無線機におい
    て、 双方向通信モードに切換えられている状態で、最初にモ
    ニタ状態から双方向通話状態に切換えらることを条件と
    して、上記ラウドスピーカに供給すべき音声信号のレベ
    ルを低下させるための制御信号を発生する手段と、 上記モニタ状態に戻した際に上記制御信号を取り消し、
    上記ラウドスピーカに供給すべき音声信号のレベルを元
    のレベルに戻すための信号を発生する手段と、 当該手段の動作の後に再びモニタ状態から通話状態に切
    換えられたことを条件として、上記ラウドスピーカに供
    給すべき音声信号のレベルを低下させるための制御信号
    を発生する手段とを設け、 上記ラウドスピーカの出力レベルが、通常のモニタ状態
    でのレベル未満でゼロレベルまでの所定のレベルに抑え
    られた後、任意の時点で、上記ラウドスピーカの出力レ
    ベルを通常のモニタ状態でのレベルに戻せるように構成
    したことを特徴とする無線機。
JP27920594A 1994-11-14 1994-11-14 無線機 Expired - Fee Related JP3382390B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27920594A JP3382390B2 (ja) 1994-11-14 1994-11-14 無線機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27920594A JP3382390B2 (ja) 1994-11-14 1994-11-14 無線機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08139646A JPH08139646A (ja) 1996-05-31
JP3382390B2 true JP3382390B2 (ja) 2003-03-04

Family

ID=17607905

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27920594A Expired - Fee Related JP3382390B2 (ja) 1994-11-14 1994-11-14 無線機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3382390B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08139646A (ja) 1996-05-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2765619B2 (ja) 時分割複信無線機
JP3382390B2 (ja) 無線機
JP3033407B2 (ja) 移動体間の通話システム
JPH02241235A (ja) 無線電話装置
JP2883510B2 (ja) コードレス電話装置
JP3191595B2 (ja) 無線電話システムの送受信制御方法
JP3157469B2 (ja) コードレス電話装置
JPH06350486A (ja) 音響通信方式
JP2622867B2 (ja) 自動車電話装置
JP2539255B2 (ja) 拡声呼び出し方式及びそのための無線機
JP3029769B2 (ja) コードレス電話装置
JP3155439B2 (ja) 携帯無線装置の置忘れ防止方法
JPH066429A (ja) ルームモニタ可能なコードレス電話機
JP2568718B2 (ja) コードレス留守番電話装置
JPS61239732A (ja) コ−ドレス電話方式
JP2550275Y2 (ja) オーディオ再生通話装置
JPH10257560A (ja) 無線通信装置
JPH02150150A (ja) 通信装置
JPH03204245A (ja) 双方向音声連絡通信装置
JPH0124391B2 (ja)
JPH05344054A (ja) コードレス電話
JPH07231275A (ja) 一波同時送受話無線機
JPH05160785A (ja) 無線電話装置
JPH0936931A (ja) コードレス電話機
JPH0140538B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071220

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081220

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091220

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091220

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101220

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111220

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111220

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121220

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121220

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131220

Year of fee payment: 11

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees