JP3027295B2 - 釣 竿 - Google Patents

釣 竿

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JP3027295B2
JP3027295B2 JP6080856A JP8085694A JP3027295B2 JP 3027295 B2 JP3027295 B2 JP 3027295B2 JP 6080856 A JP6080856 A JP 6080856A JP 8085694 A JP8085694 A JP 8085694A JP 3027295 B2 JP3027295 B2 JP 3027295B2
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謙一 亀田
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ダイワ精工株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は穂先に特徴を有する釣竿
に関する。
【0002】
【従来の技術】釣竿の竿管構造として、本出願人による
実公平2−16628号公報には、最内層と最外層を周
方向に引揃えた繊維シートで形成し、中間層を軸長方向
の引揃え繊維シートで形成した3層構造が開示されてい
る。また、実開昭55−81577号公報には、引揃え
繊維シートを使用し、その繊維方向が軸長方向に対して
傾斜すると共に、左右対称に交差するように構成した釣
竿の穂先が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】然しながら、前者の構造では軽量、かつ高
強度な竿管を得ることができるが、穂先のように竿管が
細くなると、シート巻回時に内外層の周方向繊維がその
繊維の弾性力のために跳ね上がり、巻装が困難になる。
また、この構造の竿管は曲げや潰れに対しては強いが、
捩り力に弱く、負荷時に穂先には捩り応力が作用し易
く、この応力が作用すると竿管強度が低下して繊維の有
する強度を充分に発揮できない問題がある。
【0005】後者では、繊維方向が傾斜しているため、
巻回時の周方向成分に対応する繊維の跳ね上がりが少な
くなり、穂先等の細径竿管でも形成し易い。しかし、竿
管の全部の繊維方向を軸芯に対して傾斜させているた
め、穂先の弾力性低下への影響が大きくなり、弾力性の
高い(はりのある)軽量な穂先にできない。逆に傾斜角
度を小さくすると、弾力性は保持されるが、繊維の円周
方向成分が殆ど無くなるため強度が低下して折れ易い穂
先となる。
【0006】依って本発明は、巻回形成が容易であり、
弾力性が高く、軽量で高強度な穂先を有する釣竿の提供
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的に鑑みて本発明
は、合成樹脂を含浸した一方向引揃えシートを主体とし
た繊維強化プリプレグにより主たる繊維方向を軸長方向
にした本体層を形成し、合成樹脂を含浸したガラススク
リムによる繊維強化プリプレグによって、前記本体層の
内側と外側に、前記本体層の肉厚よりも薄肉であって、
ガラス繊維の方向が軸長方向に対して45度±30度の
範囲内の傾斜状であって、ガラス繊維が交差状態に配設
されている補強層を形成していることを特徴とする穂先
を有した釣竿を提供する。また、前記ガラス繊維は前記
本体層の繊維よりも弾性率が低い請求項1記載の釣竿を
提供する。
【0008】
【作用】前者では、主たる繊維方向を軸長方向にした本
体層によって弾力性を確保し、この本体層の内側外側
ガラススクリムの繊維強化プリプレグによって繊維方
向が45度±30度の範囲内で傾斜状でかつ交差状とな
った薄肉の補強層を形成しているため軽量で捩りに対し
て強く、高強度になる。また、補強層のガラス繊維は傾
斜しているため、繊維強化プリプレグを巻回する際に、
プリプレグの縁部が跳ね上がり難く、作業が容易であ
る。
【0009】後者では、本体層よりも弾性率の低いガラ
繊維を使用して補強層を形成するため、跳ね上がり力
が低減し、巻回作業が更に容易とな
【0010】
【実施例】以下、本発明を添付図面に示す実施例に基づ
き、更に詳細に説明する。図1は本発明に係る穂先竿1
0の縦断面を示し、図2はその拡大横断面図である。本
明細書において述べる穂先(穂先竿)とは竿管の内径が
10mm未満の竿管部分を指す。中央の本体層10H
と、その内側と外側の各補強層10U,10Sとから構
成されている。
【0011】図3を参照しながら、この穂先竿10の製
法を簡単に説明する。内側の補強層10U用に合成樹脂
を含浸した繊維強化プリプレグ10U’を本体層10H
用の合成樹脂を含浸した繊維強化プリプレグ10H’の
裏側の一縁部に貼着し、表側の他側の縁部に外側の補強
層10S用の合成樹脂を含浸した繊維強化プリプレグ1
0S’を貼着して、この貼着体をマンドレル12に巻回
する。こうして内側の1プライが補強層10U、その外
側が5プライの本体層10H、その外側が1プライの補
強層10Sに対応する積層状態になり、これを緊締テー
プによって緊締し、その後常法に従って加熱焼成させ、
テープやマンドレル12の除去を行って仕上げる。勿
論、各層を別個に巻回して形成することもできる。
【0012】ここでは、本体層用の繊維強化プリプレグ
10H’としては繊維が引揃えられた引揃えシートを用
い、その繊維として高弾性のカーボン繊維を使用して繊
維方向が穂先竿10の軸長方向になるよう巻回する。内
外の補強層10U,10S用の各繊維強化プリプレグ1
0U’,10S’としては本体層のカーボン繊維よりも
低弾性のガラス繊維によるスクリムシートを用いてお
り、夫々は、繊維方向が穂先竿10の軸長方向に対して
左右に45度ずつ傾斜した交差状態となる。
【0013】各補強層10U,10Sの各肉厚は本体層
10Hのそれよりも相当薄く形成しており(この例では
約5分の1)、穂先竿10の弾力性は本体層10Hの軸
長方向カーボン繊維によって確保され、各補強層10
U,10Sの傾斜状に交差したガラス繊維によって捩り
に対する大きな抗力を有する。従って、竿先に負荷を受
けて捩り応力の作用する穂先部分において捩り抗力が増
大し、高強度な穂先竿となる。このことは実験によって
確認しており、弾力性が保持されたまま強度が十数パー
セント向上している。
【0014】この実施例では補強層は本体層10Hの内
外に夫々、45度ずつ2方向に傾斜して交差したスクリ
ムシートを使用しているが、一方向に傾斜した引揃えシ
ートを方向を変えて2シート組合わせて内側、外側に夫
々使用したり、一の方向に傾斜した引揃えシートを内側
に使用し、これと交差する他の方向に傾斜するように同
様な引揃えシートを外側に使用して、内側と外側の各補
強層を合わせた状態で繊維が交差するように形成しても
よい。
【0015】更には、上記スクリムシートや、一方向に
傾斜した引揃えシートを方向を変えて2シート組合わせ
たものを本体層10Hの外側のみ、或いは内側のみに設
けてもよい。但しこの場合、穂先竿の潰れ強度向上のた
めに肉厚を厚めに設定することが好ましい。また、これ
らの傾斜角度は穂先竿の軸長方向に対して45度近くが
好ましいが、15度から75度の範囲内で傾斜していて
も良い。更には、交差する一の方向と他の方向への傾斜
角度は軸長方向に対して対称であることが好ましいが、
夫々が前記範囲内であればよい。
【0016】補強層は引揃えシートや織布の他、テープ
によって連続巻回形成することもできる。また本体層1
0Hの繊維体積比率は50〜90%であり、補強層は2
0〜80%であり、補強層の樹脂比率を本体層10Hの
樹脂比率よりも大きくして、形成し易くすることが好ま
しい。テープの場合は、厚さが0.05mm以下の薄肉
テープを使用し、補強層の繊維体積比率は20〜50%
である。更には本体層10Hと補強層の各繊維方向は、
全ての繊維がその指定方向でなくてはならないのではな
く、各層内における大部分の繊維か゛そうした方向に配
設されていればよい。
【0017】図1の穂先竿の肉厚は元側が厚く、先側が
薄く形成されており、軸長方向において繊維比率は先側
の方が元側よりも大きい。また、補強層の傾斜方向繊維
は、その傾斜角度を、元側に近い程円周方向(軸長方向
に対して90度)に近い角度に設定することが潰れ強度
上好ましい。特に薄肉の場合にこのようにすることが好
ましい。
【0018】上記のように、本体層10Hの繊維よりも
補強層10U,10Sに弾性率の小さな繊維を使用する
のは、繊維が軸長方向に対して傾斜しているとはいえ、
円周方向成分を有しているため、プリプレグの巻回作業
が更に容易になるように選定したものである。更には、
本体層10Hの繊維はカーボン繊維のみならず、ボロン
繊維、アルミナ繊維、ガラス繊維等から選択でき、一方
補強層はガラス繊維、アラミド繊維、カーボン繊維等か
ら選択できる。
【0019】本体層10Hの内側や外側に補強層を設け
るのみではなく、これらの層の外側に撥水性被膜や編組
状、テープ巻回状の保護層を追加しても本発明の範囲内
である。
【0020】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明に
よれば、本体層の主体の軸長方向繊維によって弾力性を
保持し、ガラススクリムは、繊維が軸長方向に対して傾
斜した薄肉の補強層を形成しているため、跳ね上がり力
が小さくなり、巻回作業が容易となり、この補強層によ
って捩りにも強く、軽量であって高強度な、即ち、比強
度の高い穂先を有する釣竿の提供が可能になる。また、
本体層よりも低弾性のガラス繊維によって補強層を形成
すれば、低弾性故に巻回作業が更に容易にな
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明に係る穂先竿の縦断面図である。
【図2】図2は図1の穂先竿の矢視線B−Bによる拡大
横断面図である。
【図3】図3は図1の穂先竿の製造方法を説明する図で
ある。
【符号の説明】
10 穂先竿 10H 本体層 10U 内側の補強層 10S 外側の補強層

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂を含浸した一方向引揃えシート
    を主体とした繊維強化プリプレグにより主たる繊維方向
    を軸長方向にした本体層を形成し、 合成樹脂を含浸したガラススクリムによる繊維強化プリ
    プレグによって、前記本体層の内側と外側に、前記本体
    層の肉厚よりも薄肉であって、ガラス繊維の方向が軸長
    方向に対して45度±30度の範囲内の傾斜状であっ
    て、ガラス繊維が交差状態に配設されている補強層を形
    成していることを特徴とする穂先を有した釣竿。
  2. 【請求項2】 前記ガラス繊維は前記本体層の繊維より
    も弾性率が低い請求項1記載の釣竿。
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