JP2964438B2 - ゴルフクラブシャフトの製造方法、ゴルフクラブシャフト素材及びゴルフクラブシャフト - Google Patents

ゴルフクラブシャフトの製造方法、ゴルフクラブシャフト素材及びゴルフクラブシャフト

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JP2964438B2 JP6034769A JP3476994A JP2964438B2 JP 2964438 B2 JP2964438 B2 JP 2964438B2 JP 6034769 A JP6034769 A JP 6034769A JP 3476994 A JP3476994 A JP 3476994A JP 2964438 B2 JP2964438 B2 JP 2964438B2
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Fujikura Gomu Kogyo Kk
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、繊維素材と合成樹脂の複合材か
らなるゴルフクラブシャフトの製造方法に関し、特に1
本のシャフト素材から性質の異なる複数のゴルフクラブ
シャフトを製造する方法に関する。
【0002】
【従来技術及びその問題点】ゴルフクラブのシャフトは
一般に、カーボンファイバーやグラスファイバー等の繊
維と合成樹脂材料の複合材からなっており、その性質の
表記の一つとして従来、フレックス値、キックポイント
あるいはねじれ剛性の概念がある。フレックス値は、柔
らかい順、つまり曲がり易い順に、R、(RS)、S、
(SX)、Xの符号を付すものである。(RS)と(S
X)は、ほとんど製造されていない。このフレックス値
は、例えば、固有振動数を基準にして決定される。硬い
クラブ程、固有振動数が高い。キックポイントは、クラ
ブの最も変形しやすい部分が先端(チップ)側にあるか
手元(バット)側にあるかを示す。チップ側にキックポ
イントがあるものを先調子、バット側にキックポイント
があるものを元調子、両者の中間を中調子という。ねじ
れ剛性は、単位トルク当りのねじれ角の大きさを言う。
【0003】このような種々の性質のゴルフクラブシャ
フトは従来、R、S、Xの別にそれぞれ個別に設計され
ており、これにキックポイントやねじれ剛性を加味する
と、1つのブランド名で発売されるゴルフクラブシャフ
トの数は、非常に多数となり、その設計、製造、及び在
庫管理のコストが高くならざるを得ない。
【0004】
【発明の目的】本発明は、従来のシャフトの製造方法に
ついての以上の問題意識に基づき、1本のシャフト素材
から、フレックス値、キックポイントあるいはねじれ剛
性の異なる複数のシャフトを製造することができる方法
を目的とする。また本発明は、このようなゴルフクラブ
シャフト素材及びこれから製造されるゴルフクラブシャ
フトに関する。
【0005】
【発明の概要】本発明は、シャフト素材のバット側の一
定長さ部分に、緯糸がシャフト素材の軸線と直交する方
向に向き、傾斜糸が同軸線に対して傾いた三軸織物層を
有する三軸織物部分を設け、シャフト素材のチップ側
に、中間部分より曲げ剛性の高い先端補強部分を設け、
この三軸織物部分と、先端補強部分の切断長さを異なら
せて、異なる性質のゴルフクラブシャフトを得ることを
特徴としている。
【0006】三軸織物は、緯糸がシャフト軸線と直交し
ており、傾斜糸はシャフトの軸線方向に対して傾いてい
る。つまり、圧縮およびねじりに対する強い耐性を持
ち、曲げに対する耐性の分担割合はそれ程強くない。こ
のため、切断長が変化しても、圧縮に対しては変化のな
い強度が得られ、曲げ剛性に対する影響は少ない。一
方、ねじり剛性は、切断(除去)長が長くなる程、低下
する。これに対し、先端補強部分は、その切断長さを変
化させると、先端部分の曲げ剛性に直接影響する。この
ため、その切断長さを異ならせることにより、異なる性
質のシャフトが得られる。特に、三軸織物部分と、先端
補強部分の合計切断長さはほぼ同一とすることにより、
R、S、X等の複数のシャフトを簡単に得ることができ
る。
【0007】本発明によるゴルフクラブシャフトの製造
方法においては、三軸織物部分のシャフト素材の切断前
の軸方向の長さは、300〜500mmとすることが好
ましい。別の表現をすると、最大に切断しても、グリッ
プよりも100〜250mm程度長くなるように、この
三軸織物部分の長さを設定する。この範囲を越えて長く
ても短くても、切断長に応じた硬さの変化が得にくくな
る。
【0008】また、先端補強部分の長さは、切断長さに
よって硬さを変化させること、及びヘッド装着状態で
も、必要な強度を得るために、切断前長さで170〜2
20mmとすることが好ましい。170mmより短い
と、Xに相当するクラブを作るとき、ヘッド装着状態で
の補強部分長さが短くなり過ぎる。220mmを越える
と、切断しないときの硬さが硬くなりすぎる。先端補強
部分は少なくとも80mmの残存部分を残して、切断す
ることが好ましい。また、シャフト素材の全長は、11
70〜1250mmとすることが好ましい。この範囲に
よれば、切断長に応じた硬さの変化が滑らかに得ること
ができる。
【0009】本発明の製造方法によると、先端補強部分
を切断せずに、三軸織物部分のみを切断する場合に最も
柔らかいクラブ、例えば長さが43.5インチのクラブ
でフレックス値が例えばRに相当するクラブが得られ
る。そして、先端補強部分の切断長さを長くし、それに
応じて三軸織物部分の切断長さを短くしていくことによ
り、フレックス値で、RS、S、SX、Xに相当する、
性質の異なるクラブを得ることができる。勿論、切断位
置は無段階に設定できるから、例えばRとRSの中間等
の任意の性質のクラブも簡単に得ることができる。
【0010】さらに好ましいことに、このようにして得
られたシャフトのキックポイントおよびねじれ剛性は、
最近のゴルフスイング理論と一致する。すなわち、ゴル
ファーの一般的性質として、Rのような柔らかいシャフ
トを選択する人は元調子で単位トルク当りのねじれ角が
大きいことが好ましく、S、Xと硬いクラブを選択する
人はキックポイントが中調子側から先調子側に移り、か
つねじれ角も小さいことが好ましいとされている。本発
明によって得られたゴルフクラブシャフトは、R、S、
Xと硬さが増すにつれ、キックポイントが元調子から先
調子側へと変化するとともに、ねじれ角も小さくなるこ
とが確認されており、このスイング理論と一致する。
【0011】本発明のゴルフクラブシャフト素材は、繊
維素材と合成樹脂の複合材からなるゴルフクラブシャフ
ト素材において、シャフト素材のバット側に、緯糸がシ
ャフト素材の軸線と直交する方向に向き、傾斜糸が同軸
線に対して傾いた三軸織物層を有する三軸織物部分を3
00〜500mmの軸方向長さで設け、シャフト素材の
チップ側に、中間部分より曲げ剛性の高い先端補強部分
を170〜220mmの軸方向長さで設けたことを特徴
としている。
【0012】さらに、本発明のゴルフクラブシャフト
は、繊維素材と合成樹脂の複合材からなるゴルフクラブ
シャフトにおいて、繊維がシャフトの軸方向に対して逆
方向に傾斜した対をなす斜交繊維層と、繊維が同軸方向
に向いた軸方向繊維層とがシャフトの全長に渡って備え
られ、緯糸がシャフト素材の軸線と直交する方向に向
き、傾斜糸が同軸線に対して傾いた三軸織物層が、シャ
フトのグリップ側の端部にのみ備えられていることを特
徴としている。
【0013】
【発明の実施例】以下図示実施例について本発明を説明
する。本発明によるゴルフクラブシャフト素材10を製
造するための芯金20は、図2に示すように、バット側
の大径定径部分21、テーパ部分22、及びチップ側の
小径定径部分23を有している。
【0014】この芯金20の小径定径部分23には、補
強繊維11を巻いて、テーパ部分22の最小径部分とほ
ぼ同一径とする。この補強繊維11の上から、芯金20
の全体に、図3に示す斜交繊維プリプレグ12、13
と、軸方向繊維プリプレグ14の双方、あるいは一方を
所要プライ数巻いて内層プリプレグ15aを形成する。
斜交繊維プリプレグ12と13の繊維は、ゴルフクラブ
シャフト素材10(芯金20)の軸線に対し、互いに反
対方向に傾斜しており、主にシャフトのねじれ防止層と
しての機能を持つ。軸方向繊維プリプレグ14の繊維
は、ゴルフクラブシャフト素材10(芯金20)の軸線
と平行な方向を向いており、主にシャフトの曲げに対す
る強度層としての機能を持つ。
【0015】この内層プリプレグ15aの上に、次に、
芯金20の大径定径部分21とテーパ径部分22の一部
にかけて、三軸織物プリプレグ16を巻く。この三軸織
物プリプレグ16は、図4、図5に示すように、緯糸1
6aと、この緯糸16aに対して互いに60°ずつ反対
方向に傾いた一対の傾斜糸(経糸)16bとを編んだも
ので、編み目によって、正三角形と正六角形が形成され
る織物である。この三軸織物プリプレグ16は、その緯
糸16aが、芯金20(ゴルフクラブシャフト素材1
0)の軸線と直交する方向に向けて巻かれている。この
三軸織物プリプレグ16は、緯糸16aと傾斜糸16b
がそれぞれ2本の繊維束からなるバイプレーン三軸織物
が好ましい。
【0016】この三軸織物プリプレグ16の上から、斜
交繊維プリプレグ12、13と、軸方向繊維プリプレグ
14の双方、あるいは一方を所要プライ数巻いて外層プ
リプレグ15bを形成する。例えば、内層プリプレグ1
5aには、斜交繊維プリプレグ12、13だけを巻き、
外層プリプレグ15bには、軸方向繊維プリプレグ14
だけを巻くこともできる。
【0017】なお、繊維層に、予め熱可塑性樹脂あるい
は熱硬化性樹脂を含浸せしめたものをプリプレグと呼ん
でいる。プリプレグは、樹脂によって繊維の方向が固定
されており、ゴルフクラブシャフト素材10に巻きつけ
るときに、その繊維の方向が狂うことがない。補強繊維
11もプリプレグとすることができる。
【0018】以上の補強繊維11、斜交繊維プリプレグ
12、13、軸方向繊維プリプレグ14、及び三軸織物
プリプレグ16の筒状積層構造物は、樹脂を硬化させて
ゴルフクラブシャフト素材10とされる。斜交繊維プリ
プレグ12、一方向繊維プリプレグ14、三軸織物プリ
プレグ16のプライ数、及び斜交繊維プリプレグ12な
いし三軸織物プリプレグ16の内外の位置は、適宜変更
することができる。
【0019】補強繊維(先端補強部分)11の軸方向長
さL1は、170〜220mmに設定されており、一
方、三軸織物プリプレグ(三軸織物部分)16の軸方向
長さL2は、300〜500mmに設定されている。ま
たゴルフクラブシャフト素材10の全長は、1170〜
1250mmに設定されている。
【0020】本発明は、以上のゴルフクラブシャフト素
材10から、所要の硬さに応じて、例えば次のようにゴ
ルフクラブシャフト30を切り出す。いま、ゴルフクラ
ブシャフト素材10の全長が1200mm、先端補強部
分11の軸方向長を190mm、三軸織物プリプレグ1
6の軸方向長を450mmとする。
【0021】いま、ボアスルーでない一般的メタルヘッ
ドで長さが43.5インチのクラブを作る場合、Rに相
当するシャフトは、先端補強部分11側は切断せず、三
軸織物部分16側のみを例えば125mm切断する。R
−R線は、R相当シャフトの切断位置である。これに対
し、Sに相当するシャフトは、先端補強部分11を例え
ばS−S線により40mm切断し、三軸織物部分16側
をS−S線により85mmだけ切断する。同様にして、
Xに相当するシャフトは、先端補強部分11をX−X線
により80mm切断し、三軸織物部分16側をX−X線
により45mmだけ切断する。
【0022】先端補強部分11の切断長さは、少なくと
も80mmの残存部分が残るように定めることが好まし
い。これは、先端補強部分11は、約40mmがクラブ
ヘッドに挿入されることを考慮し、先端補強部分11が
最低でも40mmだけクラブヘッドから露出するように
するためである。露出長が40mmを下回ると、打球を
実際に打ったときのフィーリングが急速に悪化する。
【0023】このように同一のゴルフクラブシャフト素
材10の切断位置を変えることにより、同一長さ(10
75mm)で、硬さがR、S、Xの3種類のゴルフクラ
ブシャフト30を得ることができる。勿論、斜交繊維プ
リプレグ12ないし三軸織物部分16の繊維径、プライ
数等の要素は、これらの性質が得られるように定めるも
のである。別言すると、本発明の先端補強部分11、斜
交繊維プリプレグ12、13、軸方向繊維プリプレグ1
4、及び三軸織物部分16は、先端補強部分と三軸織物
部分の切断長を35〜45mm変化させる毎に、R、
S、Xのゴルフクラブシャフトとなるように形成されて
いる。
【0024】そして、同一のゴルフクラブシャフト素材
10から、このような硬さの異なる複数種類のクラブシ
ャフトが得られる理由は次の通りである。三軸織物プリ
プレグ16の緯糸16aは、ゴルフクラブシャフト素材
10の軸線と直交する方向を向いているから、圧縮に対
して強いが、曲げに対する抵抗力は殆どない。一対の傾
斜糸16bは主にねじれ強度を負担している。このた
め、三軸織物部分16の切断長は、曲げ剛性には殆ど影
響を与えないが、ねじれ剛性は、切断(除去)長が長く
なる程、低下する。一方、先端補強部分11の切断(除
去)長が長くなると、先端部は曲がり易くなるが、全体
として、硬いシャフトとなる。三軸織物をこのように用
いると、圧縮に強いため、またねじれに強くなるため、
グリップがしっかりとし、方向安定性が良くなる。
【0025】比較のために、三軸織物プリプレグ16の
緯糸16aをゴルフクラブシャフト素材10の軸方向に
向けたシャフトでは、圧縮強度のアップがないので、グ
リップのしっかり感が減少する。
【0026】さらに、このようにして得られたシャフト
は、R、S、Xと硬さが増すにつれ、曲がりやすい部分
が相対的に先端側に移動する。このためRのシャフト
は、相対的に元調子側に、Sは中調子側に、Xは先調子
側になる。図6は、本発明によって得られるR、S、X
のゴルフクラブシャフト30と、そのキックポイントと
の関係を模式的に示すグラフである。Rのような柔らか
いクラブを選択する人は元調子が好ましく、S、Xと硬
いクラブを選択する人は中調子から先調子のキックポイ
ントが好ましいとする最近のゴルフスイング理論に合致
する。この図では、固有振動数で261CPMから27
0CPMのシャフトをRとし、271から280CPM
のシャフトをSとし、281から290CPMのシャフ
トをXとしている。なお、キックポイントの数値は、シ
ャフトの先後を逆にしてそれぞれ先端に荷重をかけたと
きの変形量(バット側ベント値とチップ側ベント値)を
測定し、両者の比(バット側ベント値/チップ側ベント
値)で表わした値である。
【0027】さらに、図7は、このようにして得られた
R、S、Xのシャフトにつき、一定トルクを与えたとき
のねじれ角を調べたものである。柔らかいシャフト程、
単位トルク当りのねじれ角が大きい結果が表われてお
り、この性質も、ゴルフクラブシャフトに一般的に求め
られている性質と一致する。
【0028】本発明は、先端補強部分11、斜交繊維プ
リプレグ12、13、軸方向繊維プリプレグ14あるい
は三軸織物プリプレグ16を構成する繊維や合成樹脂を
問うものではないが、繊維素材としては、例えば、炭素
繊維、アルミナ繊維、アラミド繊維、チラノ繊維、アモ
ルフォス繊維、ガラス繊維などを用いることができる。
その繊維径は、500〜3000デニールが好ましい。
含浸樹脂についても同様であり、熱可塑性樹脂、熱硬化
性樹脂のいずれも用いることができる。例えば、エポキ
シ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、フェノール樹脂、ビ
ニルエステル樹脂、ピーク樹脂等を用いることができ
る。
【0029】なお上記実施例の斜交繊維プリプレグ1
2、13と、軸方向繊維プリプレグ14の一部の代わり
に、その緯糸16aがシャフト10の軸方向に向いた三
軸織物プリプレグを用いることも可能である。
【0030】
【発明の効果】以上のように本発明の製造方法によれ
ば、1本のクラブシャフト素材から、異なる性質のゴル
フクラブシャフトを簡単に製造することができる。よっ
て、その設計、製造、在庫管理を容易にし、そのコスト
を低減することができる。また本発明のゴルフクラブシ
ャフト素材及びゴルフクラブシャフトによれば、特にグ
リップ部のしっかり感に優れたものが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるゴルフクラブシャフト素材の模式
断面図である。
【図2】図1のゴルフクラブシャフトを作成するための
芯金の形状例を示す正面図である。
【図3】斜交繊維プリプレグと軸方向繊維プリプレグの
繊維の方向を示す斜視図である。
【図4】図1の三軸織物プリプレグの繊維の方向を示す
斜視図である。
【図5】三軸織物の平面図である。
【図6】本発明によって得られるゴルフクラブシャフト
の硬さとキックポイントの関係の一例を示すグラフであ
る。
【図7】本発明によって得られるゴルフクラブシャフト
の硬さと単位トルク当りのねじれ角の関係の一例を示す
グラフである。
【符号の説明】
10 ゴルフクラブシャフト素材 11 補強繊維(先端補強部分) 12 13 斜交繊維プリプレグ 14 軸方向繊維プリプレグ 15a 内層プリプレグ 15b 外層プリプレグ 16 三軸織物プリプレグ(三軸織物部分) 16a 緯糸 15b 経糸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A63B 53/10

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繊維素材と合成樹脂の複合材からなるシ
    ャフト素材のバット側の一定長さ部分に、緯糸がシャフ
    ト素材の軸線と直交する方向に向き、傾斜糸が同軸線に
    対して傾いた三軸織物層を有する三軸織物部分を設け、 シャフト素材のチップ側に、中間部分より曲げ強度の高
    い先端補強部分を設け、 この三軸織物部分と、先端補強部分の切断長さを異なら
    せて、異なる性質のゴルフクラブシャフトを得ることを
    特徴とするゴルフクラブシャフトの製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、三軸織物部分と、先
    端補強部分の合計切断長さはほぼ同一であるゴルフクラ
    ブシャフトの製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、先端補強部
    分の切断前の軸方向長さは170〜220mmであるゴ
    ルフクラブシャフトの製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれか1項におい
    て、後端三軸織物部分のシャフト素材の切断前の軸方向
    の長さは、300〜500mmであるゴルフクラブシャ
    フトの製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項1または2において、シャフト素
    材の全長は1170〜1250mmであるゴルフクラブ
    シャフトの製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし3のいずれか1項におい
    て、シャフト素材の三軸織物部分と先端補強部分は、先
    端補強部分に少なくとも80mmの残存部分を残して、
    切断後の長さがほぼ同一となるように切断されるゴルフ
    クラブシャフトの製造方法。
  7. 【請求項7】 シャフト素材のバット側に、緯糸がシャ
    フト素材の軸線と直交する方向に向き、傾斜糸が同軸線
    に対して傾いた三軸織物層を有する三軸織物部分を30
    0〜500mmの軸方向長さで設け、 シャフト素材のチップ側に、中間部分より曲げ剛性の高
    い先端補強部分を170〜220mmの軸方向長さで設
    けたことを特徴とするゴルフクラブシャフト素材。
  8. 【請求項8】 請求項7において、ゴルフクラブシャフ
    ト素材の全長には、繊維が該シャフトの軸方向に対して
    逆方向に傾斜した対をなす斜交繊維層と、繊維が同軸方
    向に向いた軸方向繊維層が積層状態で備えられており、
    上記三軸織物層は、これら斜交繊維層または軸方向繊維
    層に挟まれた中間層として設けられているゴルフクラブ
    シャフト素材。
  9. 【請求項9】 繊維素材と合成樹脂の複合材からなるゴ
    ルフクラブシャフトにおいて、 繊維がシャフトの軸方向に対して逆方向に傾斜した対を
    なす斜交繊維層と、繊維が同軸方向に向いた軸方向繊維
    層とがシャフトの全長に渡って備えられ、 緯糸がシャフト素材の軸線と直交する方向に向き、傾斜
    糸が同軸線に対して傾いた三軸織物層が、シャフトのグ
    リップ側の端部にのみ備えられているゴルフクラブシャ
    フト。
  10. 【請求項10】 請求項9において、三軸織物層は、斜
    交繊維層と軸方向繊維層に挟まれた中間層として設けら
    れているゴルフクラブシャフト。
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